JP2001087125A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2001087125A JP27367599A JP27367599A JP2001087125A JP 2001087125 A JP2001087125 A JP 2001087125A JP 27367599 A JP27367599 A JP 27367599A JP 27367599 A JP27367599 A JP 27367599A JP 2001087125 A JP2001087125 A JP 2001087125A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯器本体の前面に設けられる操作スイッチ
数を少なくすることによって、メニュー選択時等での操
作を簡単にする。 【解決手段】 ジョグダイアル23aなどの回転と押下
との2種類の操作形態での操作が可能な操作部を有する
選択決定スイッチ23を設ける。液晶パネル21で炊飯
メニューを表示部に表示させ、この表示内容を見ながら
メニューの選択決定操作を行えるように構成する。上記
選択決定スイッチ23は、予約運転時の炊き上がり時刻
の設定や、現在時刻の修正変更操作にも共用され、これ
によって、全体的なスイッチの数をより少なくできるの
で、操作が簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯加熱運転の運
転条件等を選択するためのスイッチを備えた炊飯器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の例えばマイコン炊飯ジャーと称さ
れる電気炊飯器では、通常、炊飯器本体の前面上部側に
液晶表示部が設けられている。この液晶表示部で、例え
ば白米や早炊き、炊込みなどの各種炊飯メニューの選択
操作に応じた表示が行われ、また、予約炊飯を行う際に
は、炊き上がり時刻の設定表示が行われる。
【0003】このような炊飯器における操作表示部の一
例を図15に示している。同図において51は液晶表示
部であり、この液晶表示部51の左右両側に保温スイッ
チ52、取消スイッチ53、炊飯スイッチ54、予約ス
イッチ55が設けられ、また、液晶表示部51の下側
に、再加熱スイッチ56、「時」設定スイッチ57、
「分」設定スイッチ58、メニュースイッチ59が設け
られている。また、液晶表示部51の図において右側
に、「白米」「早炊き」「炊込み」……「玄米」の各種
炊飯メニューが記載されたメニュー表示部60が設けら
れ、液晶表示部51に、これらメニューのうちで現在選
択されている選択マーク「▲」が表示されている。
【0004】この選択マーク「▲」は、メニュースイッ
チ59を押す毎に、図のように「白米」に対応する最上
段の位置から、順次、「早炊き」、「炊込み」……と移
動する。したがって、メニューを例えば「おこわ」に変
えて炊飯を開始させる場合には、まず、メニュースイッ
チ59を3度押して選択マーク「▲」を「おこわ」に対
応する位置に移動させ、この状態で炊飯スイッチ54を
押すことによって、「おこわ」を炊き上げる炊飯条件で
炊飯加熱運転が開始される。
【0005】一方、予約炊飯を行う場合には、まず、予
約スイッチ55を押し、次いで上記同様の操作で所望の
炊飯メニューを選択し、その後、液晶表示部51に表示
される時刻表示を、「時」設定スイッチ57と「分」設
定スイッチ58との押下操作を繰返して所望の炊き上が
り時刻となるように操作する。次いで、炊飯スイッチ5
4を押すことで予約運転が開始され、設定された時刻か
ら炊飯加熱運転の開始時刻が演算されて、この開始時刻
に達するまでの時間経過を待って自動的に炊飯加熱運転
が開始される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の炊飯器では、液晶表示部51を囲んで多くの操作ス
イッチが配置されているため、所望の設定操作を行うに
当たり、例えば設定項目とは異なるスイッチを途中で思
わず押してしまうというようなケースが少なからず生じ
ており、操作の簡単化を充分には図れないという問題を
有している。
【0007】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、その目的は、利用者によって選択設定される項
目を減らすことなく、操作スイッチの数を極力少なくす
ることによって操作の簡単化を図り得る炊飯器を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の請求項1
の炊飯器は、炊飯メニューや時刻を表示する表示手段を
備える炊飯器であって、2種類の操作形態での操作が可
能な操作部と、この操作部を一方の操作形態で操作した
ときに表示切換信号を、他方の操作形態で操作したとき
に決定信号をそれぞれ出力する信号発生部とを有する選
択決定スイッチを設ける一方、表示切換信号に応じて表
示手段での表示を切換えると共に、決定信号に応じて表
示手段での表示内容に基づく制御を開始する運転制御装
置を設けていることを特徴としている。
【0009】すなわち、この構成においては、例えば請
求項2のように、回転操作と押下操作との2種類の操作
形態での操作が可能なジョグダイヤルや、請求項3のよ
うに、傾動操作と押下操作との2種類の操作形態での操
作が可能なジョイスティックなどを操作部として備える
選択決定スイッチが設けられている。
【0010】このような選択決定スイッチを設けること
により、表示手段で、当初に例えば炊飯加熱運転か予約
運転かの選択画面を表示させ、炊飯加熱運転が選択され
ている画面で決定信号を出力させる操作が行われた場合
には、次いで炊飯メニュー画面を表示させて、この画面
中の所望のメニューの選択と、選択したメニューの確定
とを、上記操作部での操作でさらに行わせることができ
る。一方、当初画面で、選択項目を炊飯加熱運転から予
約運転に切換えるような表示切換信号が出力される操作
が行われ、その後に決定信号が出力される操作が行われ
た場合には、当初画面から時刻設定画面に切換えて、こ
の時刻設定を上記操作部での操作で行わせることができ
る。
【0011】このように、選択決定スイッチでの各操作
に応じた画面の切換えを行うことで、炊飯加熱運転開始
時における炊飯メニューの選択や、予約炊飯時における
炊き上げ時刻の設定などに、上記選択決定スイッチを共
用できるようにすることが可能である。これにより、炊
飯メニューの選択や時刻設定等とで相互に異なるスイッ
チを選択して操作する必要がなくなるので、炊飯器のよ
うに選択メニューが多くても操作が簡単になる。しかも
上記では、操作部に対して操作形態の異なる操作を行う
だけで表示切換信号と決定信号とを発生させることがで
き、操作する指先を、相互に離して配置された操作スイ
ッチ間で大きく移動させるというような必要もないの
で、これによっても操作が簡単になる。また、全体的な
スイッチ数が少なくなるので、コストダウンを図ること
ができ、さらに見栄えを向上させることが可能となる。
【0012】なお、ジョイスティックを操作部として設
ける構成では、請求項4のように、ジョイスティックを
上下左右方向とこれらの間の斜め方向とに傾動可能に形
成し、これら各方向への傾動操作に応じて、各傾動方向
に応じた方向信号が表示切換信号と共に信号発生部から
出力されるようにすることが好ましい。このような構成
によれば、表示手段での表示画面中の選択ポイントを、
ジョイスティックを斜め方向に傾動させるという1動作
で例えば対角線上の位置に移動させて、この位置での表
示項目を選択することが可能となるので、これによって
も操作がさらに簡単になる。
【0013】請求項5の炊飯器は、請求項1から4のい
ずれかの炊飯器において、押下操作で取消信号を発生す
る取消スイッチを設け、運転制御装置が、上記取消信号
の入力時に選択決定スイッチ操作時の選択決定内容を取
消す制御を行うことを特徴としている。この構成では、
不測の事態が生じたときに、これが取消スイッチの押下
操作ですぐに解消されるので、これによっても使い勝手
が向上し操作が簡単になる。
【0014】請求項6の炊飯器は、請求項1から5のい
ずれかの炊飯器において、炊飯器本体の前面上部側に上
記表示手段を設けると共に、この表示手段の内側に上記
運転制御装置としてのマイコンが搭載された制御回路基
板を配置し、この制御回路基板に選択決定スイッチを取
付けていることを特徴としている。この構成によれば、
選択決定スイッチは、マイコン等が搭載された制御回路
基板に取付けて支持されているので、この選択決定スイ
ッチ専用の支持基板等が不要であり、したがって、これ
によっても製作費がより安価になると共に、全体的な構
成をより簡素なものとすることができる。
【0015】請求項7の炊飯器は、請求項6の炊飯器に
おいて、炊飯器本体の平面視での最外周を囲う面よりも
内側に、前記操作部の外端が位置するように形成してい
ることを特徴としている。この構成によれば、例えば運
搬時等に炊飯器本体の前面側に突出する操作部に、外方
から衝撃力が加わるおそれが低減され、これによって、
選択決定スイッチが破損すること等が防止される。
【0016】なお、表示部は、その表示が利用者によっ
て視認し易いように、通常、上記のように炊飯器本体に
おける前面上部側に設けられるが、選択決定スイッチの
取付け位置についてはその操作性が損なわれず、また、
邪魔にもならない位置であれば、表示部近傍領域以外の
位置に設けることも可能である。この場合、例えば請求
項8のように、炊飯器本体の前面側で上記表示手段が設
けられた外装ケースとは別の外装ケースに、上記選択決
定スイッチを設ける構成等とすることが可能である。
【0017】さらに、請求項9のように、表示手段と選
択決定スイッチとを炊飯器本体とは別体のリモコンに設
け、この選択決定スイッチでの操作に応じた設定内容を
炊飯器本体内の運転制御装置に送信するような構成とす
ることも可能である。
【0018】請求項10の炊飯器は、炊飯メニューや時
刻を表示する表示手段を備える炊飯器であって、ジョイ
スティックを操作部として有する選択スイッチを設け、
メニュー選択操作時に上記ジョイステックの所定方向の
傾動操作が行われる毎に発生される送り信号に応じて表
示手段での表示メニューの切換えを行い、時刻設定操作
時に上記所定方向とは異なる方向の傾動操作が行われる
毎に発生される送り信号に応じて表示手段での表示時刻
を変化させるように制御する運転制御装置を設けている
ことを特徴としている。
【0019】すなわち、ジョイスティックを操作部とし
て有するスイッチでは、その傾動方向の相違によって、
例えば選択表示される炊飯メニューの切換えをジョイス
ティックの左右方向の傾動操作、表示時刻を変化させる
制御をジョイスティックの上下方向の傾動操作にそれぞ
れ対応付けて行うようにすることができる。この場合で
も、例えば前記図15に示した従来の炊飯器におけるメ
ニュースイッチ59・「時」設定スイッチ57・「分」
設定スイッチ58の各スイッチ機能を上記のスイッチに
共用させることができるので、前記同様に、操作が簡単
になり、また、コストダウンや見栄えの向上を図ること
が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕次に、本発明の一
実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図
1に示すように、本実施形態に係る炊飯器は、炊飯器本
体1と、この炊飯器本体1の上部に取付けられた蓋体2
と、炊飯器本体1の略中央に形成されている下方への凹
入空間に着脱自在に装着された内鍋3とを備えている。
炊飯器本体1は、外装ケースとしての有底筒状の外ケー
ス4と、上記凹入空間を囲う内ケース5と、これらケー
ス4・5の各上端側を相互に連接するように設けられた
肩ケース6とを備え、これらの間に機器配設空間7が形
成されている。
【0021】この機器配設空間7には、内ケース5の中
心線上における底部側に、センタセンサユニット8が配
置されている。このユニット8には、内ケース5を貫通
して上方に突出するセンサ取付部8a内に、サーミスタ
等からなる温度センサ9が設けられている。センサ取付
部8aは上下動可能に構成され、バネによってその上限
位置に位置するように付勢されている。センサ取付部8
aは、内鍋3の装着時に、この内鍋3の底壁によってや
や押し下げられた状態となり、これによって、上記温度
センサ9が内鍋3の底壁面にほぼ密着した状態で、内鍋
3の温度が検出される。
【0022】上記センタセンサユニット8の側方には、
このユニット8を囲うようにドーナツ状に巻装された第
1の電磁誘導コイル11Aが、内ケース5の底壁に下側
から近接させて配置されている。また、内ケース5にお
ける底部外周側の湾曲部に沿うように、第2の電磁誘導
コイル11Bが、さらに、その上方における内ケース5
の円筒部外周に第3の電磁誘導コイル11Cがそれぞれ
設けられている。
【0023】また、第3電磁誘導コイル11Cの上方に
おける内ケース5の外周に、抵抗加熱式の電気ヒータ1
2Aがさらに巻装され、また、肩ケース6の上端内周側
には、後述する放熱板14を加熱してこの放熱板14で
の結露を防止するための肩ヒータ12Bが設けられてい
る。以下では、上記した第1〜第3電磁誘導コイル11
A〜11Cをワークコイル11、電気ヒータ12Aと肩
ヒータ12Bとを保温ヒータ12と各々総称して説明す
る。
【0024】蓋体2は、その後端側(図において右端
側)で肩ケース6の上端に図示しないヒンジ機構によっ
て回動自在に取付けられている。一方、蓋体2の前端側
には、内ケース5の上面開口を覆う閉位置(図示の位
置)でこの蓋体2を炊飯器本体1にロックするためのロ
ック機構13が設けられている。また、この蓋体2の下
面には放熱板14が取付けられており、この放熱板14
の中心箇所に蒸気口キャップ15が、また、このキャッ
プ15の上方には調圧弁ユニット16がそれぞれ設けら
れている。
【0025】このような構成の炊飯器では、お米と水と
が収容された内鍋3が炊飯器本体1にセットされたとき
の炊飯加熱運転が次のように行われる。すなわち、ワー
クコイル11への通電が開始され、これに伴って内鍋3
に渦電流が生じて発熱することにより、内鍋3の温度が
上昇してお米と水とが加熱される。ワークコイル11へ
の通電状態を継続して沸騰温度(炊き上がり温度)に達
したことが検出されると、この温度で保持するような通
電量の制御が行われ、さらに、この状態で水がお米に次
第に吸収され、水が無くなって炊き上がり状態になる
と、内鍋3に上記沸騰温度からの急激な温度上昇変化が
生じる。このような温度変化が検出されると、内鍋3の
温度を沸騰温度まで低下させるようにワークコイル11
への通電制御が行われ、この状態を所定時間維持するこ
とによって、炊き上がったご飯の蒸らしが行われる。こ
うしてご飯の炊き上げを終了すると、保温運転に自動的
に移行する。この保温運転では、ワークコイル11への
通電量を低下させ、また、前記保温ヒータ12への通電
を開始して、炊き上げ後のご飯を例えば72℃程度の保
温温度に保持する制御が行われる。
【0026】上記のような炊飯加熱運転や保温運転等が
行われているときには、炊き上がりまでの残時間や保温
運転の経過時間等が炊飯器本体1の前面(同図において
左側の面)に表示されるようになっている。すなわち、
炊飯器本体1の前面側は前方への膨出状に形成され、こ
の部位における上部側は、肩ケース6の前面壁6aが湾
曲状に形成されて、この部分が、炊飯器本体1の前面上
部側の外装ケースとなっており、この前面壁6aに、後
述する操作表示部20が設けられている。
【0027】この前面壁6aの内側に、ドット表示型の
液晶パネル(表示手段)21が斜めに傾斜させて配置さ
れ、さらにこのパネル21の内側に、上記した各加熱運
転を制御する運転制御装置としての機能を有するマイク
ロコンピュータ等が搭載された制御回路基板22が配置
されている。
【0028】この基板22には、その下側の部位に、操
作部としてジョグダイヤル23aを備えた選択決定スイ
ッチ23が取付けられている。ジョグダイヤル23a
は、制御回路基板22に直接取付けられた略箱形のスイ
ッチ機構部(信号発生部)23bに、水平軸周りに回転
自在に、かつ、基板22側に所定のストーロークだけ押
下可能に支持され、基板22とは反対側の周縁側一部領
域が、前面壁6aの切欠開口を貫通して前面に露出する
ように取付けられている。この露出部に指先をかけて上
下方向に回転させることで、例えば5°程度の所定の回
転角度を越える毎に、パルス状の回転操作信号(以下、
表示送り信号という)がスイッチ機構部23bから出力
される。さらに、上記露出部を押して、ジョグダイヤル
23aを基板22側に押下することで、スイッチ機構部
23bから押下信号(以下、決定信号という)が出力さ
れるようになっている。
【0029】なお、上記のように、ジョグダイヤル23
aの周縁側一部領域を前面壁6aから前方に突出させて
構成するに際し、平面視で炊飯器本体1の最外周を囲う
面、すなわち、本実施形態においては外ケース4におけ
る最外周面を上方に延長した面Soよりも内側に、ジョ
グダイヤル23aの外端が位置するように形成されてい
る。これにより、例えばこの炊飯器を持ち運ぶときなど
に、ジョグダイヤル23aに側方から異物が当たって衝
撃力が加わるようなおそれが少なくなり、選択決定スイ
ッチ23が損傷することが防止される。
【0030】前記した制御回路基板22には、さらに後
述する取消スイッチ24が紙面奥側に取付けられてい
る。この取消スイッチ24は、操作表示部20の前面側
から押下操作されるタクトスイッチで構成されている。
【0031】上記表示操作部20は、図2に示すよう
に、前記液晶パネル21での画像表示領域を透過視認さ
せる液晶表示部21aを中央に設けて形成され、そし
て、この液晶表示部21aの下側に、ジョグダイヤル2
3aと、取消スイッチ24とが配置されただけの構成と
なっている。
【0032】図3には、前記した炊飯加熱運転や保温運
転等を制御する制御ブロック図を示している。同図にお
いて、30はマイクロコンピュータからなる運転制御装
置(以下、マイコンと略記する)で、このマイコン30
に、前記した温度センサ9で検出される内鍋温度信号が
温度センサ検知回路31を介して入力される。マイコン
30は、この温度信号を監視しながら、前記した炊飯加
熱運転や保温運転時には、メインヒーター駆動回路32
を介してワークコイル11への通電制御を、また、保温
ヒーター駆動回路33を介して保温ヒータ12への通電
を制御する。
【0033】なお、図において、34は交流100又は
200Vの商用電源、35は温度ヒューズ、36は整流
回路である。また、37はブザーであって、例えば炊飯
加熱運転でご飯が炊き上がった時などに、ブザー駆動回
路38を介してブザー37に通電され、「ピッ」という
ようなブザー音が報知される。
【0034】さらに上記マイコン30に、前記した選択
決定スイッチ23のスイッチ機構部23bや取消スイッ
チ24が接続され、これらを利用者が操作したときの操
作信号がマイコン30に入力されて、前記した炊飯加熱
運転や保温運転等の運転モードが設定され、また、これ
ら操作の過程での液晶パネル21での表示の切換えがこ
のマイコン30によって制御される。以下、このような
各運転モードの設定操作と、これに応じた液晶パネル2
1での表示の切換わりについて説明する。
【0035】図4(a)には、待機時における液晶表示
部21aでの表示内容を示している。この待機時には、
「メニュー」「予約セット」「時計セット」が表示され
ている。このうち、「メニュー」は白黒反転表示され、
この時点では「メニュー」が選択されていることを示し
ている。なおこのとき、図示してはいないが、液晶表示
部21aにおける右下側に現在時刻も表示されている。
【0036】上記のような待機状態から、炊飯メニュー
を選択して炊飯加熱運転を開始させるときの操作につい
て説明する。まず、上記状態では「メニュー」が選択さ
れていることから、この選択状態を確定するために、ジ
ョグダイヤル23aを押す操作を行う。これによって、
メニュー選択モードの制御が開始され、表示画面が、同
図(b)に示すように、「白米」「早炊き」「玄米」
「おかゆ」「炊き込み」等の炊飯メニューが上下に並ん
だ表示に切換わる。なおこのとき、同図では前回の操作
で選択された「白米」が反転表示されている。
【0037】この状態で、例えば「おかゆ」を選択して
炊飯加熱運転を開始させようとする場合には、ジョグダ
イヤル23aを下方向に回転させる操作を行うことで、
反転表示が回転方向に応じて「白米」→「早炊き」→
「玄米」→……と順次移動する。そこで、「おかゆ」が
反転表示状態となったときに、ジョグダイヤル23aの
回転操作を中止し、次いで、ジョグダイヤル23aを押
す操作を行う。これによって、「おかゆ」の選択状態が
確定される。そして、再度、ジョグダイヤル23aを押
すことで、炊飯加熱運転が開始される。なおこの時、
「ピッ」というようなブザー報知が併せて行われる。
【0038】一方、前記した待機状態から、現在時刻を
修正変更する場合には、同図(a)に示す状態から、ジ
ョグダイヤル23aを回転して反転表示を「時計セッ
ト」に合わせ、次いで、ジョグダイヤル23aを押す操
作を行う。これにより、表示時刻の「時」に相当する数
値表示が反転表示され、この数値を、ジョグダイヤル2
3aの回転により、正しい「時」に合わせてジョグダイ
ヤル23aを押す。これと同時に反転表示が「分」に移
り、これを、上記同様にジョグダイヤル23aの回転に
よって正しい「分」に合わせてジョグダイヤル23aを
押すことで時刻が修正される。その後、再度ジョグダイ
ヤル23aを押した時に、修正時刻からの計時が開始さ
れる。
【0039】また、所望の時刻に炊き上がるように予約
セットを行う場合には、同図(a)に示す状態から反転
表示を「予約セット」に合わせてジョグダイヤル23a
を押すことで、図示してはいないが、液晶表示部21a
における右上側に炊き上がり時刻が表示される。この炊
き上がり時刻を、上記同様の操作で所望の時刻にセット
し、その後、ジョグダイヤル23aを押すと、同図
(b)に示す炊飯メニューが併せて表示される。そこ
で、前記と同様の操作で所望の炊飯メニューを選択し、
これを確定するためのジョグダイヤル23aの押下操作
を行い、再度、ジョグダイヤル23aを押すことによっ
て、この時、「ピッ」というようなブザー報知が行わ
れ、予約モードでの運転が開始される。すなわち、上記
のようにセットされた炊き上がり時刻から炊飯加熱運転
の開始時刻を演算し、この開始時刻になるまで待機した
後、自動的に炊飯加熱運転を開始する制御が行われる。
【0040】なお、上述した各操作の途中で、前記取消
スイッチ24を例えば0.2秒程度押すと、その直前での
確定内容が取り消されてその前の表示状態に戻る。これ
によって、その直前の設定を変更することが可能であ
る。また、取消スイッチ24を例えば2秒程度押し続け
ると、このときの設定内容が全て取り消され、液晶表示
部21aは待機状態の表示に戻るようになっている。ま
た、この取消スイッチ24は、炊飯加熱運転中や前記保
温運転中に押すと、これら運転が中止される。
【0041】図5には、液晶表示部21aでの表示を上
記のような操作に応じて切換制御する前記マイコン30
での制御フローチャートを示している。なお、同図は炊
飯メニューの選択操作に対応する部分の制御手順を示し
ている。まず、待機画面を表示中(ステップS1)に、
ジョグダイアル23aが回転操作されて前記した表示送
り信号が入力されると(S2)、この信号の入力時毎に
白黒反転表示を順次切換える制御を行う(S3)。そし
て、ジョグダイアル23aが押下操作されて前記した決
定信号が入力されると(S4)、この時点での選択内容
が「メニュー」であるか否かを判別し(S5)、「メニ
ュー」のときには炊飯メニューを表示させる(S6)。
【0042】その後、ジョグダイアル23aの回転操作
に伴う表示送り信号の入力時毎に白黒反転の表示メニュ
ーを順次切換える制御を行い(S7・S8)、ジョグダ
イアル23aが押下操作されて決定信号が入力されると
(S9)、この時点での選択メニューを記憶する。その
後、再度、ジョグダイアル23aが押下操作されて決定
信号が入力されると(S10)、ブザー音を報知する制
御(S11)を行った後、炊飯加熱運転を開始する(S
11)。
【0043】なお、ステップS5において、選択内容が
「メニュー」以外の「予約セット」や「時計セット」の
場合も、それぞれ、ジョグダイアル23aの回転操作に
伴う表示送り信号と、ジョグダイアル23aの押下操作
に伴う決定信号とに応じた表示画面の切換えと選択項目
の確定とを繰り返す制御が上記同様に行われて、予約モ
ードでの運転が開始され、また、時刻の修正が行われ
る。
【0044】以上の説明のように、本実施形態の炊飯器
においては、液晶表示部21aの周囲には選択決定スイ
ッチ23のジョグダイアル23aと、取消スイッチ24
の2個の操作キーを備えるだけの構成で、炊飯メニュー
の選択の他、予約モードでの設定操作や時刻の修正変更
等に上記のジョグダイアル23aが共用して行えるの
で、操作が簡単になる。
【0045】また、従来の炊飯器における操作表示部
は、各種スイッチで混み合った感を与えるものとなって
いたが、本実施形態における炊飯器の操作表示部20は
すっきりして美観が向上したものともなっている。ま
た、従来に比べてスイッチの数が少なくなる結果、全体
的な製作費を低減することも可能である。特に、肩ケー
ス6の前面壁6aにおける各スイッチの貫通箇所には、
吹きこぼれ等による水分付着に対するシール性を考慮し
た構成とすることが必要であるが、本実施形態の炊飯器
では上記のようなスイッチ数に応じて、このようなシー
ル箇所も少なくなるので、これによっても製作費をさら
に低減することができる。
【0046】一方、上記では、押下操作により信号を発
するタクトスイッチから成る取消スイッチ24が従来同
様に設けられている。これにより、不測の事態が生じた
ときには、これが取消スイッチ24の押下操作ですぐに
解消されるので、これによっても使い勝手が向上し操作
が簡単になる。
【0047】また本実施形態においては、炊飯器本体1
の前面側に突出するジョグダイヤル23aは、その外端
が、前記のように、炊飯器本体1の最外周を囲う面So
よりも内側に位置するように形成されているので、運搬
時等においてジョグダイヤル23aに側方から衝撃力が
加わるおそれが少なく、これにより、選択決定スイッチ
23が損傷することが防止される。また、この選択決定
スイッチ23は、マイコン30等が搭載された制御回路
基板22に直接取付けて支持されているので、この選択
決定スイッチ23専用の支持基板等が不要であり、した
がって、全体的な構成がより簡素なものとなる。
【0048】さらに上記実施形態においては、表示手段
としてドット表示型の液晶表示パネル21が設けられて
いるので、炊飯器に必要な文字表示以外にも、このパネ
ル21で多様な表示を行わせることが可能である。した
がって、例えばブザー音をキッチンタイマーとして利用
したり、或いは、ブザー音の変更や、パネル21を伝言
板として利用し得るような構成とすることができる。こ
のような場合に、パネル21での表示画面を見ながら選
択決定スイッチ23を前記同様に操作することで、この
ような各種動作モードの選択や時刻等の設定も対話形式
で容易に行うことが可能となる。
【0049】〔実施形態2〕図6には、本発明の他の実
施形態における炊飯器の前面側の構成を示している。こ
の炊飯器では、前記実施形態1におけるジョグダイヤル
23aに代えて、ジョイステック23cを操作部として
備える選択決定スイッチ23が設けられている。すなわ
ち、制御回路基板22に取付けられたスイッチ機構部2
3dに、傾動可能に、かつ、軸方向に押下し得るように
支持されたジョイステック23cが前面壁6aを貫通
し、その先端側を指先で摘んで上下左右の4方向のいず
れかに傾動させることで、それぞれ表示送り信号が傾動
方向に応じた信号と共に、スイッチ機構部23dから前
記マイコン3に入力される。また、ジョイステック23
cを押下することで、決定信号がマイコン3に入力され
るようになっている。
【0050】その他の構成は前記実施形態1とほぼ同一
であるので、この実施形態1の説明図に示した部材と同
一の機能を有する部材に同一の番号を付記して説明を省
略する。また、後述するさらに他の実施形態についても
同様とする。
【0051】本実施形態に係る炊飯器では、図7に示す
ように、液晶表示部21aにおける左側に、「予約セッ
ト」「時刻セット」の設定選択モードが表示され、右側
に、炊飯メニューが縦に並べて表示されている。仮に、
図のように「予約セット」が白黒反転表示されている状
態から、炊飯メニューを「白米」にして炊飯加熱を開始
させる場合には、まず、ジョイステック23cを右側に
傾動させる操作を行う。これにより、白黒反転表示が
「白米」に移動する。そして、ジョイステック23cを
押下操作することで、この「白米」のメニューが確定さ
れ、その後にジョイステック23cを再度押すことによ
って、炊飯加熱運転が開始される。
【0052】一方、予約セットにおける炊き上がり時刻
の設定操作およびこのときの炊飯メニューの設定操作
や、時刻セットでの時刻の修正変更操作も、前記実施形
態1におけるジョグダイヤル23aの回転操作に代え
て、ジョイステック23cの傾動操作により反転表示位
置を選択する操作を行うことで、前記同様に行われる。
【0053】〔実施形態3〕図8には、本発明のさらに
他の実施形態における炊飯器の操作表示部20を示して
いる。この炊飯器では、前記実施形態2と同様に操作さ
れるジョイステック23cが設けられている。そして、
本実施形態では、このジョイステック23cを上下左右
の4方向の他、これらの間の斜め方向に傾動させること
が可能となっており、これらの場合にも、表示送り信号
と共に、そのときの傾動方向に応じた信号が前記マイコ
ン30に入力されるようになっている。
【0054】なお、同図には炊飯メニュー画面を示して
おり、この場合、選択メニューとして、「白米」「早炊
き」「炊込み」「おこわ」「すしめし」「おかゆ」「玄
米」の標準メニューに加え、「その他1〜3」が設けら
れている。この「その他1〜3」は、それぞれ利用者が
設定した炊飯条件に対応する表示である。すなわち、炊
飯加熱運転における吸水工程や加熱工程・むらし工程等
での制御温度や時間を、上記各標準メニューに応じて予
め設定されている条件から、利用者が適宜変更して登録
した場合に表示される。これらを選択することで、個人
的な好みに、より適合した炊き上がり状態が得られる。
【0055】このように、ユーザ設定メニューも加わっ
てメニュー数が多くなっているため、炊飯メニュー画面
では、画面の四辺に沿って各メニューが表示され、これ
により、メニュー数が多い場合でも、各メニュー間に適
度の間隔が設けられて視認し易くなっている。
【0056】そして、このような画面を見ながら所望の
メニューを選択する場合に、上記のように斜め方向にも
傾動可能なジョイステック23cでは、例えば現在の白
黒反転表示が左上の「白米」の状態から、これと対角線
上の「玄米」を選択する操作を、同図(b)に矢印を付
記して示すように、ジョイステック23cを右斜め下方
向に傾動させるという1動作で行うことができる。すな
わち、同図(c)に示すように、この操作に伴って白黒
反転表示が「玄米」に移動する。したがって、この状態
でジョイステック23cを二度押しすることで、この
「玄米」での炊飯条件で、炊飯加熱運転が開始される。
【0057】このように、本実施形態では、ジョイステ
ック23cの斜め方向への傾動動作に応じた送り信号に
よっても表示の切換え行われるようになっているので、
対角線上の選択表示の切換えが1動作で可能となり、こ
れによって、さらに操作が容易なものとなる。
【0058】〔実施形態4〕図9には、本発明のさらに
他の実施形態における炊飯器の前面側の構成を示してい
る。この炊飯器では、前記実施形態1におけるジョグダ
イヤル23aに代えて、ダイヤルキー23eを第1の操
作部として備える選択決定スイッチ23が設けられてい
る。ダイヤルキー23eを回転操作することで、ジョグ
ダイヤル23aの回転操作時と同様に、例えば5°程度
の所定の回転角度を越える毎に、制御回路基板22に直
接取付けられているスイッチ機構部23fから、表示送
り信号が前記マイコン30に入力される。さらに、ダイ
ヤルキー23eの前端面には円形穴が形成され、この円
形穴に、第2の操作部としてのタクトキー23gが内嵌
されている。このタクトキー23gを軸方向に押すこと
によって、上記スイッチ機構部23fから決定信号がマ
イコン30に入力されるように構成されいる。
【0059】このような炊飯器における液晶表示部21
aの表示画面の一例を図10に示している。同図では、
画面の左側に「予約」と「時計」との設定選択モードが
表示され、右側に、「白米」「早炊き」などの炊飯メニ
ューが縦に並べて表示されている。そして、これら各メ
ニューのうちの一つに、選択マーク「▲」が表示される
ようになっている。
【0060】この選択マーク「▲」の表示位置が、ダイ
ヤルキー23eの回転操作に伴う表示送り信号によって
切換わる。すなわち、同図のように選択マーク「▲」が
「白米」に対応する位置に表示されているときに、ダイ
ヤルキー23eを左回りに回転すると、選択マーク
「▲」は「白米」の位置から、左側の「予約」の位置
に、さらに左回りの回転で「時計」に移動する。一方、
同図の状態からダイヤルキー23eを右回りに回転する
と、選択マーク「▲」は「白米」の位置から、その下側
の「早炊き」→「炊込み」→……に順次移動する。
【0061】したがって、例えば「すしめし」で炊飯を
行う場合には、ダイヤルキー23eを右回りに回転させ
て、選択マーク「▲」を「すしめし」に対応する位置ま
で移動させ、その後にタクトキー23gを押すことで、
「すしめし」条件での炊飯加熱運転が開始される。
【0062】一方、予約モードでの炊き上がり時刻の設
定操作およびこのときの炊飯メニューの設定操作や、時
刻修正モードでの時刻の修正変更操作も、前記実施形態
1におけるジョグダイヤル23aの回転操作に代えて、
ダイヤルキー23eの回転操作で所望のメニューや数値
に合わせる操作を行い、また、ジョグダイヤル23aを
押下する操作に代えてタクトキー23gを押すことによ
って、これらも前記同様に行われる。
【0063】この構成においては、選択決定スイッチ2
3の操作部はダイヤルキー23eとタクトキー23gと
の2部材で構成されているものの、タクトキー23gが
ダイヤルキー23eに内嵌されて一体化されているの
で、操作が容易になる点でも前記ジョグダイヤル23a
やジョイスティック23cと実質的に同一となり、ま
た、これらダイヤルキー23eとタクトキー23gとに
個々に配設領域が専有されることもなく、1キーとして
の外観を呈するので、操作表示部20もすっきりして美
観が向上する。
【0064】〔実施形態5〕図11に、本発明のさらに
他の実施形態における炊飯器の操作表示部20を示して
いる。この操作表示部20には、前記図15を参照して
説明した従来の炊飯器と略同様に、液晶表示部21aの
左側に、保温スイッチ41・取消スイッチ42・再加熱
スイッチ43が設けられ、右側に、炊飯スイッチ44・
予約スイッチ45・時計スイッチ46が設けられてい
る。そして、液晶表示部21aの下側に、前記図6を参
照して説明した実施形態2とほぼ同様に、ジョイスティ
ック47を操作部として有する選択スイッチ(図示せ
ず)が設けられている。
【0065】この構成の炊飯器では、炊飯メニューの選
択や時刻の設定等が以下のような操作で行われる。すな
わち、まず所望の炊飯メニューを選択して炊飯加熱運転
を開始させる場合、ジョイスティック47を図中矢印で
示すように右方向に傾動することで、液晶表示部21a
内に表示されている選択マーク「▲」が、例えば図中の
「白米」に対応する位置から、その下段の「早炊き」の
位置に移動する。そして、この右方向への傾動操作を繰
返すことで、その回数に応じて選択マーク「▲」が順次
移動し、所望の炊飯メニューへの対応位置に位置させて
炊飯スイッチ44を押すことで、この炊飯メニューでの
炊飯加熱運転が開始される。
【0066】一方、図示してはいないが、液晶表示部2
1a内に表示されている現在時刻を修正変更する場合、
まず時計スイッチ46を押し、次いで、ジョイスティッ
ク47を上方向に傾動させることで表示時刻の「時」が
順次変化する。また、下方向に傾動させることで「分」
が変化し、このような操作によって正しい時刻に設定し
た後、再度時計スイッチ46を押すことにより、修正さ
れた正しい時刻からの計時が開始される。
【0067】次に、予約炊飯を行う場合は、まず、予約
スイッチ45を押し、その後、ジョイスティック47に
対する前記同様の右方向への傾動操作で所望の炊飯メニ
ューを選択する。次いで、予約スイッチ45を押したと
きに表示される炊き上げ時刻を、上記ジョイスティック
47に対する上下方向への傾動操作で前記同様に設定す
る。その後、炊飯スイッチ44を押すことによって、予
約炊飯運転が開始される。
【0068】なお、ご飯を炊き上げた後の保温運転は、
「つやつや高温」が選択されている場合には、前記した
72℃程度の温度に保持する制御が行われるが、「つや
つや長持ち」が選択された場合には、例えば64℃程度
に保持する制御が行われる。長期間保温するときにこの
ような低温保温を選択することで、ご飯の乾燥や黄ば
み、臭いなどの発生が抑えられる。
【0069】前記図15に示した従来の炊飯器では、上
記のような保温温度の選択スイッチを保温スイッチ52
が兼用した構成となっている。これに対し、本実施形態
の炊飯器では、図11に示されているように、この保温
温度の選択もジョイスティック47で行えるようになっ
ており、このジョイスティック47を左方向に傾動する
操作を行う毎に、「つやつや長持ち」と「つやつや高
温」との選択が交互に切り換わるように構成されてい
る。
【0070】このように、本実施形態の炊飯器において
は、液晶表示部20aでの表示を従来とほぼ同様とし、
したがって、例えば図4(a)に示したような「メニュ
ー」「予約セット」「時計セット」を表示する設定項目
の選択画面は設けられていない。したがって、まずこれ
らの選択に当たっては従来同様に予約スイッチ45や時
計スイッチ46を従来同様に押す操作が必要となってい
る。しかしながら、この場合でも、その後における予約
炊飯時や時計セット時における各時刻の設定操作と、炊
飯メニューの選択操作とに、ジョイスティック47が共
用して行われる。これにより全体的なスイッチ数が少な
くなるので、前記同様に操作が簡単になり、また、コス
トダウンや見栄えを向上させることができる。
【0071】なお、前記実施形態2・3の炊飯器では、
ジョイスティック23cを押下操作することによって確
定信号がさらに発生される選択決定スイッチ23を設け
て構成したが、本実施形態の炊飯器においては、例えば
ジョイスティック47での炊飯メニュー選択操作後には
炊飯スイッチ44を押すことによって確定信号が出力さ
れるので、ジョイスティック47を操作部として備える
スイッチは、ジョイスティック47の傾動操作に応じた
送り信号と、その傾動方向に応じた信号とを前記マイコ
ン30に出力する機能を備えたスイッチによって構成す
ることが可能である。
【0072】一方、上記のようなジョイスティック47
の傾動方向と切換項目との対応については、保温選択を
従来同様に保温スイッチ41で行わせ、ジョイスティッ
ク47の右方向への傾動操作で炊飯メニューの選択表示
を下方向に移動させる一方、左方向への傾動操作で炊飯
メニューの選択表示を上方向に移動させる等の制御構成
とすることが可能である。また、時刻の変更について
も、例えば「時」の設定終了後に時計スイッチ46を押
すことで「分」の設定に切換わるような構成とし、各設
定時に、ジョイスティック47の上方向の傾動操作で数
値が上昇し、下方向の傾動操作で数値が下降するような
制御構成とすることも可能である。
【0073】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能
である。例えば上記各形態においては、液晶表示部21
aでの表示が利用者に見やすいように、この液晶表示部
21aを、炊飯器本体1における前面上部側の外装ケー
スを構成する肩ケース6の前面壁6aに、また、その近
傍に選択決定スイッチ23を設けた例を示したが、選択
決定スイッチ23や選択スイッチの取付け位置について
はその操作性が損なわれず、また、邪魔にもならない位
置であれば、上記のような液晶表示部21aから離れた
領域に設けて構成することが可能で、例えば上記前面壁
6aの下側の外ケース4における前面壁や側壁に設けた
り、また、前記蓋体2に設ける等の構成とすることがで
きる。
【0074】さらに、図12や図13に示すように、操
作表示部20を炊飯器本体1とは別体のリモコン48・
49にそれぞれ設け、これらリモコン48・49で上記
した各設定操作を行った後に、設定内容を有線若しくは
無線で炊飯器本体1に送信するように構成することも可
能である。なお、図12に示すリモコン48は、実施形
態1におけるジョグダイヤル23aを備える選択決定ス
イッチ23を設けて構成され、図13に示すリモコン4
9は、実施形態2におけるジョイステック23cを備え
る選択決定スイッチ23を設けて構成されている。
【0075】一方、実施形態1〜4では、液晶パネル2
1として、ドット表示タイプの液晶パネルを用いて構成
した例を示したが、所定の文字パターンや数値パターン
が予め形成されたセグメントタイプの液晶パネルを用い
て構成することや、複数のパネルを積層した構成等とす
ることも可能である。
【0076】さらに、上記各実施形態では、時刻を計時
する例えば水晶発振器の発振周波数に基づく時計を内蔵
する炊飯器の例を挙げ、その表示時刻にずれが生じたと
きに、その修正(時刻合わせ)を行い得るように構成し
たが、この時計表示に関しては、図14に示すような電
波時計を利用する構成とすることも可能である。この場
合、電波時計を受信する受信器を炊飯器に設け、例えば
炊飯器のプラグをコンセントに差し込んだ時点毎に、上
記電波を受信して液晶表示部21aに現在時刻を表示す
るようにすることができる。このような構成によれば、
プラグが抜かれたときの時計機能のバックアップ電源と
しての電池が不要となり、再度プラグが差し込まれる毎
に、正確な時刻を表示させることが可能となって、時刻
合わせが不要になる。
【0077】また、上記各実施形態では、炊飯メニュー
や時刻を表示する表示手段として液晶パネル21を設け
て構成した例を示したが、例えばLED表示パネル、蛍
光表示パネル、プラズマ表示パネルなどのその他の表示
手段によって構成することも可能である。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明の炊飯器において
は、ジョグダイアルなどの2種類の操作形態での操作が
可能な操作部を有する選択決定スイッチ、又はジョイス
テックを操作部として備える選択スイッチを設け、炊飯
条件に対応する炊飯メニューを表示部に表示させて、こ
の表示内容を見ながらメニューの選択決定操作を行える
ようになっている。上記スイッチは、予約運転時の炊き
上がり時刻の設定にも共用され、これによって、全体的
なスイッチの数をより少なくなるので、操作が簡単にな
り、また、コストダウンや見栄えの向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における炊飯器の前側半分
を示す縦断面図である。
【図2】上記炊飯器の前側を示す斜視図である。
【図3】上記炊飯器の制御ブロック図である。
【図4】上記炊飯器における液晶表示部での切換表示を
示すものであって、同図(a)は待機時での表示内容を
示す説明図、同図(b)は同図(a)から切換えられた
炊飯メニュー画面を示す説明図である。
【図5】上記炊飯器における炊飯メニュー設定操作時の
マイコンでの制御手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態における炊飯器の前側半
分を示す縦断面図である。
【図7】図7の炊飯器でのメニュー設定操作を説明する
ための液晶表示部と操作キーとを示す説明図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態での炊飯器におけ
る液晶表示部での切換表示を示すものであって、同図
(a)〜(c)はそれぞれ炊飯メニュー設定操作に応じ
て変化する表示内容の説明図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態での炊飯器の前側
半分を示す縦断面図である。
【図10】図9の炊飯器でのメニュー設定操作を説明す
るための液晶表示部と操作キーとを示す説明図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の操作表示部を示す正面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の全体構成を示す斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の全体構成を示す斜視図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態における電波時
計を利用して時刻を設定する機能を有する炊飯器の説明
図である。
【図15】従来の炊飯器における操作表示部を示す要部
正面図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 4 外ケース(外装ケース) 6 肩ケース 6a 前面壁(外装ケース) 20 操作表示部 21 液晶パネル(表示手段) 21a 液晶表示部 22 制御回路基板 23 選択決定スイッチ 23a ジョグダイヤル(操作部) 23b・23d・23f スイッチ機構部(信号発生
部) 23c ジョイステック(操作部) 23e ダイヤルキー(操作部) 23g タクトキー(操作部) 24 取消スイッチ 30 マイコン 47 ジョイステック(操作部) 48・49 リモコン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯メニューや時刻を表示する表示手段
    を備える炊飯器であって、 2種類の操作形態での操作が可能な操作部と、この操作
    部を一方の操作形態で操作したときに表示切換信号を、
    他方の操作形態で操作したときに決定信号をそれぞれ出
    力する信号発生部とを有する選択決定スイッチを設ける
    一方、表示切換信号に応じて表示手段での表示を切換え
    ると共に、決定信号に応じて表示手段での表示内容に基
    づく制御を開始する運転制御装置を設けていることを特
    徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 上記操作部がジョグダイヤルから成り、
    このジョグダイヤルを回転操作することで表示切換信号
    が、押下操作することで決定信号がそれぞれ信号発生部
    から出力されることを特徴とする請求項1の炊飯器。
  3. 【請求項3】 上記操作部がジョイスティックから成
    り、このジョイスティックを傾動操作することで表示切
    換信号が、押下操作することで決定信号がそれぞれ信号
    発生部から出力されることを特徴とする請求項1の炊飯
    器。
  4. 【請求項4】 上記ジョイスティックを上下左右方向と
    これらの間の斜め方向とに傾動可能に形成し、これら各
    方向への傾動操作に応じて、各傾動方向に応じた方向信
    号が表示切換信号と共に信号発生部から出力されること
    を特徴とする請求項3の炊飯器。
  5. 【請求項5】 押下操作で取消信号を発生する取消スイ
    ッチを設け、運転制御装置が、上記取消信号の入力時に
    選択決定スイッチ操作時の選択決定内容を取消す制御を
    行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかの炊飯
    器。
  6. 【請求項6】 炊飯器本体の前面上部側に上記表示手段
    を設けると共に、この表示手段の内側に上記運転制御装
    置としてのマイコンが搭載された制御回路基板を配置
    し、この制御回路基板に選択決定スイッチを取付けてい
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれかの炊飯
    器。
  7. 【請求項7】 炊飯器本体の平面視での最外周を囲う面
    よりも内側に、前記操作部の外端が位置するように形成
    していることを特徴とする請求項6の炊飯器。
  8. 【請求項8】 炊飯器本体の前面側で上記表示手段が設
    けられた外装ケースとは別の外装ケースに、上記選択決
    定スイッチを設けていることを特徴とする請求項1から
    5のいずれかの炊飯器。
  9. 【請求項9】 上記表示手段と選択決定スイッチとを炊
    飯器本体とは別体のリモコンに設け、この選択決定スイ
    ッチでの操作に応じた設定内容を炊飯器本体内の運転制
    御装置に送信するように形成していることを特徴とする
    請求項1から5のいずれかの炊飯器。
  10. 【請求項10】 炊飯メニューや時刻を表示する表示手
    段を備える炊飯器であって、 ジョイスティックを操作部として有する選択スイッチを
    設け、メニュー選択操作時に上記ジョイステックの所定
    方向の傾動操作が行われる毎に発生される送り信号に応
    じて表示手段での表示メニューの切換えを行い、時刻設
    定操作時に上記所定方向とは異なる方向の傾動操作が行
    われる毎に発生される送り信号に応じて表示手段での表
    示時刻を変化させるように制御する運転制御装置を設け
    ていることを特徴とする炊飯器。
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