JP3551859B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯加熱運転の運転条件等を選択するためのスイッチを備えた炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の例えばマイコン炊飯ジャーと称される電気炊飯器は、炊飯器本体の前面上部側の操作表示部に液晶表示部が通常設けられている。この液晶表示部で、例えば白米や早炊き、炊込みなどの各種炊飯メニューの選択操作に応じた表示を行わせたり、予約炊飯を行う際に炊き上がり時刻の設定表示を行わせるようになっている。
【0003】
このような炊飯器における操作表示部の一例を図18に示している。同図において51は液晶表示部であり、この液晶表示部51の左右両側に保温スイッチ52、取消スイッチ53、炊飯スイッチ54、予約スイッチ55が設けられ、また、液晶表示部51の下側に、再加熱スイッチ56、「時」設定スイッチ57、「分」設定スイッチ58、メニュースイッチ59が設けられている。また、液晶表示部51の図において右側に、「白米」「早炊き」「炊込み」……「玄米」の各種炊飯メニューが記載されたメニュー表示部60が設けられ、液晶表示部51に、これらメニューのうちで現在選択されている選択マーク「▲」が表示されるようになっている。
【0004】
この選択マーク「▲」は、メニュースイッチ59を押す毎に、図のように「白米」に対応する最上段の位置から、順次、「早炊き」、「炊込み」……と移動する。したがって、メニューを例えば「おこわ」に変えて炊飯を開始させる場合には、まず、メニュースイッチ59を3度押して選択マーク「▲」を「おこわ」に対応する位置に移動させ、この状態で炊飯スイッチ54を押すことによって、「おこわ」を炊き上げる炊飯条件で炊飯加熱運転が開始される。
【0005】
一方、予約炊飯を行う場合には、まず、予約スイッチ55を押し、次いで上記同様の操作で所望の炊飯メニューを選択し、その後、液晶表示部51に表示される時刻表示を、「時」設定スイッチ57と「分」設定スイッチ58との押下操作を繰返して所望の炊き上がり時刻となるように操作する。次いで、炊飯スイッチ54を押すことで予約運転が開始され、設定された時刻から炊飯加熱運転の開始時刻が演算されて、この開始時刻に達するまでの時間経過を待って自動的に炊飯加熱運転が開始される。
【0006】
なお図19には、上記のような操作表示部が設けられた従来の炊飯器における前面上部側の構成を示している。図において61は外ケースであって、この外ケース61の内側に内ケース62が設けられ、この内ケース62内に、お米と水とが収容された内鍋63がセットされる。外ケース61と内ケース62との各上端間には、これらを相互に連結するように設けられた肩ケース64がさらに設けられている。
【0007】
そして、この肩ケース64に前面上部側に湾曲状に延設された前面壁64aが一体形成され、この前面壁64aに、上記した操作表示部が設けられている。この前面壁64aの内側に液晶パネル65が取付けられ、さらにその内側に、後述するマイコン70等が搭載された制御回路基板66が設けられている。この制御回路基板66に、タクトスイッチから成る前記の各スイッチ52〜59が取付けられ、これら各スイッチ52〜59先端の操作部が前面壁64aを貫通する構造として、これら各スイッチ52〜59を前面側から押下操作し得るように構成されている。
【0008】
なお、内ケース62の外周には電磁誘導コイルより成るワークコイル67が設けられ、このコイル67への通電を制御することによって、炊飯加熱運転が行われる。また、このコイル67の上方には、炊き上げ後のご飯を保温するための保温ヒータ68がさらに設けられている。
【0009】
図20には、上記炊飯器における制御ブロック図を示している。図において、70は前記制御回路基板66に取付けられているマイコンであって、このマイコン70によって前記したワークコイル67や保温ヒータ68への通電が制御される。そして、このマイコン70に前記の各スイッチ52〜59が接続され、これらスイッチ52〜59での操作に応じて、液晶パネル65での表示が上記マイコン70によって切換表示されるようになっている。なお、このマイコン70には、それぞれLEDからなる炊飯表示ランプ71、保温表示ランプ72、予約表示ランプ73がさらに接続されている。炊飯表示ランプ71は炊飯加熱運転中に、また、保温表示ランプ72は保温運転中にそれぞれ点灯するように制御される。予約表示ランプ73は予約運転で前記した開始時刻に達するまでの待機時間に点灯するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の炊飯器においては、図18に示されているように、液晶表示部51を囲んで多くの操作スイッチが配置されているため、所望の設定操作を行うに当たり、例えば設定項目とは異なるスイッチを途中で思わず押してしまうというようなケースが少なからず生じており、操作の簡単化を充分には図れないという問題を有している。
【0011】
本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的は、利用者によって選択設定される項目を減らすことなく、操作スイッチの数を極力少なくすることによって操作の簡単化を図り得る炊飯器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明の基本的態様の炊飯器は、炊飯条件を選択するための選択スイッチと、各炊飯条件に対応するメニューおよび時刻を表示する液晶表示パネルとを備える炊飯器であって、上記選択スイッチをダイヤルキーが操作部として設けられたロータリースイッチで形成し、かつ選択決定スイッチを設けると共に、メニュー選択操作時には、上記ダイヤルキーで所定の回転角度を超える操作が行われる毎に発生される送り信号に応じて、液晶表示パネルでの表示メニューの切換えを行い、かつ選択決定スイッチが操作された時点で切換表示されているメニューに対応する炊飯条件でその後の炊飯加熱運転を制御する一方、時刻設定操作時には、上記送り信号に応じて液晶表示パネルでの表示時刻を変化させるように制御する運転制御装置を備え、更に上記ダイヤルキーを炊飯器本体の外装ケース表面と面一状または外装ケース表面よりも内方に位置するように設けていることを特徴としている。
【0013】
この構成によれば、メニューの選択と時刻設定とをダイヤルキーを共用してそれぞれ行うことができ、したがって、メニュー選択と時刻設定とで相互に異なるスイッチを選択して操作するという必要がないので、炊飯器のように選択メニューが多くても操作が簡単になる。また、全体的なスイッチの数を少なくすることができるのでコストダウンを図ることができ、さらに、見栄えを向上することができる。更にまた、ロータリースイッチは正、逆の回転が可能であり、逆転ならばメニュー表示、時刻表示とも戻り信号に応じて正転の逆の順序の表示がなされていく。
【0014】
別の態様の炊飯器として、炊飯加熱運転と保温運転とタイマー予約運転と時刻設定との各運転モードに各々対応する表示を上記送り信号に応じて切換表示させ、かつ選択決定スイッチが操作された時点で切換表示されている運転モードでその後の運転を開始させる制御を上記運転制御装置が行うようにしても良い。
【0015】
この構成においては、さらに各運転モードの選択もダイヤルキーの操作で行うことができ、したがって、各運転モードに対応するスイッチを別途設ける必要はなく、これによって、スイッチ数をさらに少なくすることができるので、操作がさらに簡単になる。
【0016】
また別の態様の炊飯器として、上記選択決定スイッチが前記ロータリースイッチに付設され、ダイヤルキーに対する軸方向の押動操作で選択決定スイッチから決定信号が運転制御装置に入力されるように形成しても良い。
【0017】
この構成によれば、ダイヤルキーが選択決定スイッチの操作部としての機能も兼用し、したがって、これによって操作スイッチの数がさらに少なくなるので、操作がさらに簡単になる。
【0018】
又別の態様の炊飯器として、上記選択決定スイッチが操作されたときに決定受付を音によって利用者に知らせる報知手段を備えているようにしても良い。この構成では、ダイヤルキーの操作で選択された内容が、その後の選択決定スイッチの操作で受付けられたことが音によっても確認されるので、使い勝手が向上し操作が簡単になる。
【0019】
また別の態様の炊飯器として、押下操作で取消信号を発生する取消スイッチを設け、運転制御装置が、上記取消信号の入力時に選択決定スイッチ操作時の選択決定内容を取消す制御を行うようにしても良い。
【0020】
この構成では、不測の事態が生じたときには、これが取消スイッチの押下操作ですぐに解消されるので、これによっても使い勝手が向上し操作が簡単になる。
【0021】
また別の態様の炊飯器として、次に操作すべきスイッチを表示するネクスト表示ランプをダイヤルキーと選択決定スイッチとに付設しても良い。
【0022】
この構成によれば、各スイッチに記載されている文字表示を確認せずとも、次に操作すべきスイッチがネクスト表示ランプで視認されるので、これによっても操作が簡単になる。
【0023】
なお、液晶表示パネルは、その表示が利用者によって視認し易いように、通常、炊飯器本体における前面上部側に設けられるが、上記のような選択スイッチの取付け位置についてはその回転操作の操作性を考慮し、また、邪魔にもならない位置であれば、液晶表示パネル近傍領域以外の位置に設けても良い。この場合、例えば、炊飯器本体の前面側で上記液晶表示パネルが取付けられた外装ケースとは別の外装ケースに上記選択スイッチを設けた構成としても良い。また、選択スイッチを炊飯器本体の側面に設けた構成等としても良い。
【0024】
さらに、上記選択スイッチの取付けに当たって、ダイヤルキーを炊飯器本体の外装ケース表面と面一状または外装ケース表面よりも内方に位置するように設けた構成にしているので、このダイヤルキーに不用意に触れて誤動作を生じさせることや、例えば運搬時などにダイヤルキーに側方から衝撃力が加わって破損が生じること等を防止することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
次に、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図9に示すように、本実施形態に係る炊飯器は、炊飯器本体1と、この炊飯器本体1の上部に取付けられた蓋体2と、炊飯器本体1の略中央に形成されている下方への凹入空間に着脱自在に装着される内鍋3とを備えている。炊飯器本体1は、外装ケースとしての有底筒状の外ケース4と、上記凹入空間を囲う内ケース5と、これらケース4・5の各上端側を相互に連接するように設けられた肩ケース6とを備え、これらの間に機器配設空間7が形成されている。
【0026】
この機器配設空間7には、内ケース5の中心線上における底部側に、センタセンサユニット8が配置されている。このユニット8には、内ケース5を貫通して上方に突出するセンサ取付部8a内に、サーミスタ等からなる温度センサ9が設けられている。センサ取付部8aは上下動可能に構成され、バネによってその上限位置に位置するように付勢されている。
【0027】
上記センサ取付部8aは、内鍋3の装着時に、この内鍋3の底壁によってやや押し下げられた状態となり、これによって、上記温度センサ9が内鍋3の底壁面にほぼ密着した状態で、この内鍋3の温度が検出される。さらにセンタセンサユニット8には、センサ取付部8aが上記のように押し下げられて位置で閉成し、内鍋3が取り外されてセンサ取付部8aが上昇した状態で開成する内鍋検出スイッチ10が設けられている。
【0028】
上記センタセンサユニット8の側方には、このユニット8を囲うようにドーナツ状に巻装された第1の電磁誘導コイル11Aが、内ケース5の底壁に下側から近接させて配置されている。また、内ケース5における底部外周側の湾曲部に沿うように、第2の電磁誘導コイル11Bが、さらに、その上方における内ケース5の円筒部外周に第3の電磁誘導コイル11Cがそれぞれ設けられている。
【0029】
また、第3電磁誘導コイルの上方における内ケース5の外周に、抵抗加熱式の電気ヒータ12Aがさらに巻装され、また、肩ケース6の上端内周側には、後述する放熱板15を加熱してこの放熱板での結露を防止するための肩ヒータ12Bが設けられている。以下では、上記した第1〜第3電磁誘導コイル11A〜11Cをワークコイル11、電気ヒータ12Aと肩ヒータ12Bとを保温ヒータ12と各々総称して説明する。
【0030】
蓋体2は、その後端側(図において右端側)で肩ケース6の上端にヒンジ機構13によって回動自在に取付けられている。一方、蓋体2の前端側には、内ケース5の上面開口を覆う閉位置(図示の位置)でこの蓋体2を炊飯器本体1にロックするためのロック機構14が設けられている。また、この蓋体2の下面には放熱板15が取付けられており、この放熱板15の中心箇所に蒸気口キャップ16が、また、このキャップ16の上方には調圧弁ユニット17がそれぞれ設けられている。
【0031】
このような構成の炊飯器では、お米と水とが収容された内鍋3が炊飯器本体1にセットされたときの炊飯加熱運転が次のように行われる。すなわち、ワークコイル11への通電が開始され、これに伴って内鍋3に渦電流が生じて発熱することにより、内鍋3の温度が上昇してお米と水とが加熱される。ワークコイル11への通電状態を継続して沸騰温度(炊き上がり温度)に達したことが検出されると、この温度で保持するような通電量の制御が行われ、さらに、この状態で水がお米に次第に吸収され、水が無くなって炊き上げ状態になると、内鍋3に上記沸騰温度からの急激な温度上昇変化が生じる。このような温度変化が検出されると、内鍋3の温度を沸騰温度まで低下させるようにワークコイル11への通電制御が行われ、この状態を所定時間維持することによって、炊き上がったご飯の蒸らしが行われる。
【0032】
こうしてご飯の炊き上げを終了すると、保温運転に自動的に移行する。この保温運転では、ワークコイル11への通電量を低下させ、また、前記保温ヒータ12への通電を開始して、炊き上げ後のご飯を例えば72℃程度の保温温度に保持する制御が行われる。なお、この保温運転での目標加熱温度として、後述するように、上記した72℃と、例えば64℃とを切換設定し得るようになっている。長時間保温する場合には64℃の低温保温を選択することで、ご飯の乾燥や黄ばみ、臭いなどの発生が抑えられる。さらに、保温運転中に再加熱運転を開始させ得るようにもなっており、この運転では、加熱力を強めた運転が所定時間行われ、これによって、特に上記した低温保温状態のご飯を暖めて食べごろの温度にすることができる。
【0033】
上記のような炊飯加熱運転や保温運転等が行われているときには、これらが炊飯器本体1の前面(図9において左側の面)に表示されるようになっている。すなわち、炊飯器本体1の前面側は前方への膨出状に形成され、この部位における上部側は、肩ケース6の前面壁6aが湾曲状に形成され、これによって、炊飯器本体1の前面上部側の外装ケースが形成されている。この前面壁6aに、後述する操作表示部20が設けられている。
【0034】
この操作表示部20の内側には、図10に示すように、液晶パネル21が斜めに傾斜させて配置されており、さらにこのパネル21の内側に、上記した各加熱運転を制御する運転制御装置としての機能を有するマイクロコンピュータ等が搭載された制御回路基板22が配置されている。
【0035】
この基板22には、その下側の部位に、選択スイッチ23が取付けられている。この選択スイッチ23は、制御回路基板22に直結されたロータリースイッチ23aと、このスイッチ23aから前面壁6aを貫通して前方に延びる軸部の先端に嵌着されたダイヤルキー23bとから構成されている。このダイヤルキー23bを左右いずれかに回転させると、例えば5°程度の所定の回転角度を越える毎に、パルス状の回転操作信号(送り信号)がロータリースイッチ23aから出力される。
【0036】
上記制御回路基板22には、さらに、操作表示部20の前面側から押下操作される2つの操作スイッチが、紙面の奥側と手前側とに各々取付けられている。一方のスイッチは、図1に示すように、選択決定スイッチ(以下、決定スイッチと略記する)24として液晶パネル21の右側に、他方のスイッチは、取消スイッチ25として液晶パネル21の左側にそれぞれ設けられている。なお、決定スイッチ24の上方には、それぞれLEDから成る炊飯表示ランプ26、保温表示ランプ27、予約表示ランプ28がさらに設けられている。
【0037】
このように、本実施形態における炊飯器の操作表示部20には、前記液晶パネル21での文字表示領域を透過視認させる液晶表示部21aが中央に設けられ、この液晶表示部21aの周囲には、各3個の操作スイッチ23・24・25とランプ27・28・29とを備えるだけの構成となっている。
【0038】
図2には、上記液晶表示部21aでの表示内容を示している。上から一段目には「炊飯」「保温」「予約」「時計」の4つの文字パターンが並べて設けられている(以下、これらを運転モード表示メニューという)。前記した炊飯加熱運転が行われているときには「炊飯」が、保温運転が行われているときには「保温」がそれぞれ点灯する。また、後述する予約運転での待機時間経過中は「予約」が点灯し、時計の表示時刻を変更する操作を行う間、「時計」が点灯する。
【0039】
二段目には、「白米」「早炊き」「炊込み」「おこわ」「すしめし」「おかゆ」「玄米」の7つの文字パターンが並んでいる(以下、これらを炊飯メニューという)。前記した炊飯加熱運転を行うときには、上記のうちからいずれか1つを選択して運転を開始させることになる。
【0040】
三段目には、「つやつや高温」「つやつや長持ち」「再加熱」の文字パターンが並んでいる。前の2つは、保温運転での前記した保温温度に対応するもので、「つやつや高温」が選択されて表示されているときの保温運転は72℃、「つやつや長持ち」が選択されて表示されているときは64℃に保持する制御が行われる。「再加熱」は、前記した再加熱運転が選択され、これが行われているときに点灯する。
【0041】
四段目には、「予約12」「炊き上がり」「おこげ」の文字が並んでいる。本実施形態での炊飯器では、炊飯メニューや炊き上げ時刻を変えた2種類のタイマー予約運転を「予約1」「予約2」として記憶させておくことが可能で、例えば「予約1」を選択して運転を開始させることで、これに記憶されている炊き上げ時刻から炊飯加熱運転の開始時刻を演算し、この開始時刻になるまで待機した後、自動的に炊飯加熱運転を開始する制御が行われる。炊き上がり」は、炊飯加熱運転で前記したむらしに移ると点灯され、このときに最下段に例えば「15分」等のように数値表示をさせ、これによって炊き上がりまでの残時間が表示される。
【0042】
最下段には、時間表示を行うための数値パターンが設けられている。ここで、炊飯加熱運転時には上記のように炊き上がりまでの残時間が表示され、保温運転時には保温運転開始後の経過時間が表示される。また、待機中には現在時刻が表示される。この現在時刻を修正変更する操作を行う場合に、これを、一段目の前記したモード設定メニュー中の「時計」を表示させて行うようになっている。
【0043】
図3には、上記のような炊飯加熱運転や保温運転等を制御する制御ブロック図を示している。同図において、30はマイクロコンピュータからなる運転制御装置(以下、マイコンと称する)で、このマイコン30に、前記した温度センサ9で検出される内鍋温度信号と、内鍋検出スイッチ10で検出される内鍋有無信号とが、それぞれ温度センサ検知回路31・鍋検知回路32を介して入力される。マイコン30は、これら各信号を監視しながら、前記した炊飯加熱運転や保温運転時には、メインヒーター駆動回路33を介してワークコイル11への通電制御を、また、保温ヒーター駆動回路34を介して保温ヒータ12への通電を制御する。
【0044】
なお、図において、35は交流100又は200Vの商用電源、36は温度ヒューズ、37は整流回路である。また、38はブザーであって、例えば炊飯加熱運転でご飯が炊き上がった時などに、ブザー駆動回路39を介してブザー38に通電され、「ピッ」というようなブザー音が報知される。
【0045】
さらに、上記マイコン30には、前記した選択スイッチ23におけるロータリースイッチ23aや、決定スイッチ24・取消スイッチ25が接続され、これらを利用者が操作したときの操作信号がマイコン30に入力されて、前記した炊飯加熱運転や保温運転等の運転モードが設定され、また、これら操作の過程での液晶パネル21での表示の切換えがこのマイコン30によって制御される。以下、このような各運転モードの設定操作と、これに応じた液晶パネル21での表示の切換わりについて説明する。
【0046】
図4(a)は、待機時における液晶表示部21aでの表示内容を示している。このとき、現在時刻と、前回の操作で選択されているメニュー表示(例えば「白米」「つやつや高温」)とが表示されている。この状態から、a:炊き込み・おこげに設定して炊飯を開始させる場合、b:保温運転を開始させる場合、c:現在時刻を修正変更する場合、d:おかゆでの予約運転を設定する場合を例に挙げて、その操作手順と液晶表示部21aでの表示の切換わりとについて順次説明する。
【0047】
a:炊き込み・おこげに設定して炊飯を開始させる場合
まず、上記の待機状態で、選択スイッチ23に触れて回転させると、同図(b)に示すように、一段目の「炊飯」「保温」「予約」「時計」の運転モード表示メニューが点灯する。このうち、図では、「炊飯」の文字表示が点滅状態となっている。この状態からさらに選択スイッチ23を操作すると、その右回りの回転に伴って送り信号が逐次発生される毎に、点滅位置が「炊飯」から「保温」→「予約」→「時計」→「炊飯」→…と切換わり、左回りに回転すると、上記とは逆の方向に切換わる。
【0048】
ここでは「炊飯」が点滅した状態となるように選択スイッチ23の操作が行われることになる(以下、このように選択スイッチ23を操作して所望の表示メニューを点滅させる操作を選択操作という)。次いで、この状態で決定スイッチ24を押下操作することで、同図(c)に示すように、「保温」「予約」「時計」の各文字表示が消え、「炊飯」が点滅状態から点灯状態に切換わる。同時に、二段目の「白米」「早炊き」「炊込み」「おこわ」「すしめし」「おかゆ」「玄米」の炊飯メニューが表示され、当初は前回に選択されている「白米」が点滅状態となっている。また、このとき炊飯表示ランプ26が点滅する。
【0049】
この状態から、各炊飯メニューに対して前記した選択操作を行って「炊込み」を点滅状態とし、この状態で決定スイッチ24を再度押下操作する。これにより、同図(d)に示すように、「炊込み」以外の文字表示が消え、この「炊込み」の文字表示もそれまでの点滅状態から点灯状態に切換わる。同時に、炊飯表示ランプ26も点滅状態から点灯状態に切換わる。このような表示内容の切換わりと同時に、前記マイコン30では、さらに「ピッ」というようなブザー報知を行わせる制御を行い、そして、炊込みメニューでの炊飯条件で炊飯加熱運転を開始する。
【0050】
なお、このときに決定スイッチ24を再度押下して二回押しを行うと、同図(e)に示すように、「おこげ」の文字表示が点灯し、マイコン30では「おこげ」の炊飯条件に変更した炊飯加熱運転を開始する。
【0051】
b:保温運転を開始させる場合
この場合も、前記した選択操作で、図5(a)に示すように、一段目の運転モード表示メニュー中の「保温」を点滅状態とし、次いで、決定スイッチ24を押下操作することで、同図(b)に示すように、「炊飯」「予約」「時計」が消え、「保温」が点滅状態から点灯状態に切換わる。同時に、三段目の「つやつや高温」「つやつや長持ち」が表示され、当初は前回に選択されている「つやつや高温」が点滅状態となっている。また、このとき保温表示ランプ27が点滅する。
【0052】
この状態から、選択スイッチ23を操作して、例えば同図(c)に示すように「つやつや長持ち」に点滅位置を変え、そして決定スイッチ24を押下操作すると、同図(d)に示すように、「保温」と「つやつや長持ち」とが表示された状態になり、また、保温表示ランプ27が点滅状態から点灯状態に切換わって、保温運転が開始される。
【0053】
なお、上記では待機状態から保温モードの設定操作を行う場合を例に挙げたが、例えば前記した炊飯加熱運転中や、後述する予約セット中にも、保温運転での条件設定を上記同様の操作で変更できるようになっている。
【0054】
c:現在時刻を修正変更する場合
まず、選択スイッチ23による選択操作で、図6(a)に示すように「時計」を選択し、次いで、決定スイッチ24を押下すると、同図(b)に示すように、「時計」が点滅状態から点灯状態に切換わる。同時に、表示時刻の「時」に対応する表示領域が点滅状態となる。この状態で選択スイッチ23を右周りに回すことで数値が増加し、左周りに回すことで減少する(「午前12」の次には「午後00」に変化する)。この表示を、正しい現在時刻の「時」に一致させて決定スイッチ24を押下する。これにより、同図(c)に示すように、「時」が確定して点滅状態から点灯状態に切換わり、同時に、分に相当する下位の数値表示が点滅表示される。これを、選択スイッチ23の回転操作で、正しい現在時刻の「分」に一致させ、次いで、決定スイッチ24を押下することで、同図(d)に示すように、「分」を示す数値も点滅表示から点灯表示に切換わる。これによって、時刻の修正変更操作を終了する。このとき同時に一段目の「時計」の文字表示が消え、前記待機状態と同様の表示状態に切換わる。
【0055】
d:おかゆでの炊飯加熱運転を予約する場合
まず、選択スイッチ23による選択操作で、図7(a)に示すように、一段目の運転モード表示メニューのうちの「予約」を点滅状態とし、次いで、決定スイッチ24を押下操作する。これにより、同図(b)に示すように、「炊飯」「保温」「時計」が消え、「予約」が点滅状態から点灯状態に切換わる。このとき、同時に二段目の炊飯メニューが表示され、同時に予約表示ランプが点滅する。この状態で、ここでは「おかゆ」が点滅状態となるように選択操作を行い、次いで、決定スイッチ24を押下操作することで、同図(c)に示すように、「おかゆ」以外のメニュー表示が消え、「おかゆ」が点滅状態から点灯状態に切換わる。同時に、「予約」が表示され、「1」「2」との一方が点滅状態、他方が点灯状態となる。そこで、例えば「1」が点滅状態となるように選択スイッチ23を回転操作し、決定スイッチ24を押下することで、「2」が消えて「予約1」が点灯状態となる。
【0056】
同時に、最下段には予約1に前回設定されている設定時間が表示される。これを、前述した現在時刻の修正変更と同じ要領で、「時」「分」の順で所望の時刻に変更し、「分」を確定するために決定スイッチ24を押下した時点で、この予約運転設定操作を終了する。これにより、同図(d)に示すような表示状態となり、予約表示ランプがそれまでの点滅状態から点灯状態に切換わって、予約運転が開始される。すなわち、上記で設定された例えば午後6時30分におかゆが炊き上がるような加熱開始時刻が演算され、この開始時刻に達するまでの時間経過を待って、炊飯加熱運転が自動的に開始される。
【0057】
なお、上述した各操作の途中で、前記取消スイッチ25を例えば0.2秒程度押すと、その直前での決定スイッチ24による確定内容が取り消されてその前の表示状態に戻る。これによって、その直前の設定を変更することが可能である。また、取消スイッチ25を例えば2秒程度押し続けると、このときの設定内容が全て取り消され、液晶表示部21aは待機状態の表示に戻るようになっている。
【0058】
図8には、液晶表示部21aでの表示を上記のような操作に応じて切換制御する前記マイコン30での制御フローチャートを示している。なお、同図は運転モード表示メニューの選択に対応する部分の制御手順を示している。選択スイッチ23におけるダイヤルキー23bが回転操作されると、その回転角度に応じてロータリースイッチ23aから入力されるONの回数が変化し、これが所定の角度Nの1倍以上2倍未満(1回ON)のときには「炊飯」を点滅させ(ステップS1、S2)、2N以上3N未満のときには「保温」(ステップS3、S4)、3N以上4N未満のときには「予約」(ステップS5、S6)、4N以上のときには「時計」を点滅させる制御が行われる(ステップS7、S8)。
【0059】
そして、いずれかが点滅状態のときに決定スイッチ24の押下操作に伴うON信号が入力されると、各点滅表示を点灯表示に切換える制御が行われる(S9〜S16)。その後、各メニュー決定フローチャート(S17)で、各運転モード毎のその後の選択操作および決定操作に応じて上記同様の制御を行い、各運転モード毎の設定操作において最終的な決定スイッチ24の押下操作に伴うON信号が入力されると(S18)、各設定内容での運転が自動的に開始される。
【0060】
なお、各設定操作における最終的な決定スイッチ24の押下操作時には、前記したブザー38によって「ピッ」というようなブザー音が報知されるようになっている。
【0061】
以上の説明のように、本実施形態の炊飯器においては、液晶表示部21aの周囲には選択スイッチ23のダイヤルキー23bと、決定スイッチ24および取消スイッチ25の3個の操作スイッチと表示ランプ27・28・29とを備えるだけの構成で、炊飯メニューの選択の他、運転モードの選択、時刻の設定等に上記のダイヤルキーを共用して行えるようになっているので、操作が簡単になる。
【0062】
また、従来の炊飯器における操作表示部は、各種スイッチで混み合った感を与えるものとなっていたが、本実施形態における炊飯器の操作表示部20はすっきりして美観が向上したものともなっている。また、従来に比べてスイッチの数が少なくなる結果、全体的な製作費を低減することも可能である。特に、肩ケース6の前面壁6aにおける各スイッチの貫通箇所には、吹きこぼれ等による水分付着に対するシール性を考慮した構成とすることが必要であるが、本実施形態の炊飯器では上記のようなスイッチ数に応じて、このようなシール箇所も少なくなるので、これによっても製作費をさらに低減することができる。
【0063】
一方、上記では、押下操作により信号を発するタクトスイッチから成る取消スイッチ25を従来同様に設けている。これにより、不測の事態が生じたときには、これが取消スイッチ25の押下操作ですぐに解消されるので、これによっても使い勝手が向上し操作が簡単になる。
【0064】
なお、上記では、各設定操作の経過に合わせて、点滅状態から点灯状態に変化するような表示ランプ26〜28を設けて構成したが、幾分使い勝手は悪くなるものの、これら表示ランプ26〜28を設けることなく、液晶パネル21での表示の切替わりのみで、利用者に操作過程を視認させる構成とすることも可能である。これによって、さらにコストダウンを図ることができる。
【0065】
〔実施形態2〕
図11には、本発明の他の実施形態における炊飯器の操作表示部20の構成を示している。この操作表示部20は、前記図18を参照して説明した従来の炊飯器とほぼ同様であり、相違する構成は、従来の「時」設定スイッチ57と「分」設定スイッチ58とメニュースイッチ59とに代えて、時計スイッチ41と、ダイヤルキー23bを操作部として有する前記同様の選択スイッチ23が設けられている点である。
【0066】
この構成においては、液晶表示部21aに表示されている選択マーク「▲」が、選択スイッチ23のダイヤルキー23bの回転操作に伴って移動し、この選択マーク「▲」に対応する炊飯メニューが設定される。例えば「すしめし」で炊飯を行う場合には、選択スイッチ23の回転操作により選択マーク「▲」を「すしめし」に対応する高さ位置まで移動させ、その後に炊飯スイッチ42を押すことで、「すしめし」条件での炊飯加熱運転が開始される。なお、前回に設定されたメニューは記憶されており、したがって、同じメニューなら炊飯スイッチ42を押すだけで「すしめし」条件での炊飯加熱運転が開始される。
【0067】
予約運転を行う場合には、予約スイッチ43を押し、次いで、液晶表示部21aに表示される時刻を、ダイヤルキー23bを回して所望の炊き上がり時刻に設定する。その後、再度予約スイッチ43を押すことで、この設定時刻が記憶される。次いで、炊飯メニューをダイヤルキー23bの操作により所望のメニュー位置に位置させ、この状態で炊飯スイッチ42を押すことで、予約運転が開始される。
【0068】
また、現在時刻の修正変更を行う場合には、時計スイッチ41を押し、このとき表示される時刻の「時」を、ダイヤルキー23bを回転させることによって正しい時刻に変更し、次いで「分」も同様に、ダイヤルキー23bの操作で修正する。その後、時計スイッチ41を再度押すことで、正しい時刻での計時が開始される。
【0069】
なお、本実施形態においては、炊飯スイッチ42や予約スイッチ43、時計スイッチ41が、ダイヤルキー23bの操作で選択された内容を確定するための決定スイッチとして機能する構成となっている。
【0070】
このような構成においても、炊飯メニューの選択と、予約時間の設定、時刻の修正変更が、1つのダイヤルキー23bを共用して行うことができるので、全体的なスイッチの個数が少なくなり、これによって、操作が簡単になる。
【0071】
〔実施形態3〕
図12には、本発明のさらに他の実施形態における炊飯器の操作表示部20を示している。この操作表示部20は、前記図11を参照して説明した実施形態2とほぼ同様に構成されており、相違は、時計スイッチ41、および選択スイッチ23にそれぞれLEDから成るネクスト表示ランプ41a・23cが付設されている点にある。なお、その他の炊飯スイッチ42や予約スイッチ43、保温スイッチ44にも、従来同様に表示ランプ42a・43a・44aがそれぞれ付設されており、本実施形態では、これらが、後述するようにネクスト表示ランプとして機能するようになっている。
【0072】
このような構成において、例えば前記実施形態同様に「すしめし」のメニューで炊飯を開始させる場合、まずダイヤルキー23bを操作し、選択マーク「▲」を「すしめし」に合わせると、所定の短時間経過後に、炊飯スイッチ42に付設されている表示ランプ42aが点滅する。その後、この炊飯スイッチ42を押すと「すしめし」での炊飯加熱運転が開始され、同時に、上記の表示ランプ42aは点滅状態から点灯状態に切り換わる。
【0073】
予約運転を行う場合は、まず、予約スイッチ43を押すと操作表示部20に時刻が表示され、同時に、ダイヤルキー23bの側部に設けられているネクスト表示ランプ23cが点滅する。そこで、このダイヤルキー23bを操作して所望の炊き上がり時刻をセットする。これが終了すると、予約スイッチ43の表示ランプ42aが再度点滅し、この予約スイッチ43を押すことが促される。その後、予約スイッチ43を押すと、炊飯メニュー選択のために、ダイヤルキー23bのネクスト表示ランプ23cが再度点灯し、したがって、このダイヤルキー23bを操作してメニューの選択を行うことになる。メニューの選択を終了すると、炊飯スイッチ42の表示ランプ42aが点滅し、そこでこのスイッチ42を押すことによって予約運転の設定操作を完了する。このとき、予約スイッチ43のランプ42aは点灯状態となる。
【0074】
時刻の修正変更を行う場合は、時計スイッチ41を押すとダイヤルキー23bのネクスト表示ランプ23cが点滅し、これにより、このダイヤルキー23bを操作して現在時刻の「時」をセットする。「時」のセットを終了すると、時計スイッチ41のネクスト表示ランプ41aが点滅する。そこで、この時計スイッチ41を押すと、再度ダイヤルキー23bのネクスト表示ランプ23cが点滅し、これによって、このダイヤルキー23bを操作して現在時刻の「分」をセットする。「分」のセットを終了すると、時計スイッチ41のネクスト表示ランプ41aが再度点滅し、この時計スイッチ41を押すことで、修正操作が終了し、修正した時刻を基に計時が開始される。
【0075】
以上のように、本実施形態における炊飯器では、前記実施形態2の構成に加え、ネクスト表示ランプ23c・41aによって次に操作すべきスイッチが視認されるので、スイッチの選択に誤りが生じることがより確実に防止され、これによって操作がさらに簡単になる。
【0076】
以上にこの発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記各形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能である。例えば上記各形態においては、液晶表示部21aでの表示が利用者に見やすいように、この液晶表示部21aを、炊飯器本体1における前面上部側の外装ケースを構成する前記肩ケース6の前面壁6aに、また、その近傍にダイヤルキー23bを設けた例を示したが、ダイヤルキー23bの取付け位置についてはその回転操作の操作性を考慮し、また、邪魔にもならない位置であれば、上記のような液晶表示部21aから離れた領域に設けて構成することが可能である。例えば図13に示すように、上記前面壁6a下側に位置する外ケース4の前面壁そして液晶表示パネルの下方の中央かつ間に他のスイッチ数が存在しない位置に設けたり、また、同図中破線で示すように、蓋体2の前面側に設ける等の構成とすることができる。さらに、図14に示すように、炊飯器本体1の側壁面に設けるような構成とすることも可能である。
【0077】
また、上記のようなダイヤルキー23bを操作部として有する選択スイッチ23を設けるに当たり、上記では、前記図10に示したように、ダイヤルキー23bが肩ケース6の前面壁6aよりも前方に突出して位置する構成を用いて説明してきたが、本発明は、 図15に示すように、ダイヤルキー23bが前面壁6aの表面と面一、若しくは前面壁6aの表面よりもやや凹入した状態となるように構成しなければならない。このように、外装ケースの表面から突出しない構成であれば、ダイヤルキー23bに不用意に触れて誤動作が生じることや、例えば運搬時などにダイヤルキー23bに側方から衝撃力が加わって破損が生じること等が防止される。
【0078】
また、前記実施形態1では、決定スイッチ24を選択スイッチ23とは別に設けて構成した例を示したが、この決定スイッチ24を選択スイッチ23のローターリスイッチ23aに内蔵させた構成、すなわち、ダイヤルキー23bを軸方向に押下してロータリースイッチ23aの軸部が軸方向に移動することでON/OFFするスイッチを有するタイプのスイッチを設けて構成することも可能である。これにより、操作スイッチ数がさらに少なくなるので、操作が簡単になる。
【0079】
一方、上記では、液晶パネル21として、所定の文字パターンや数値パターンが予め形成されたセグメントタイプの液晶パネルを用いて構成した例を示したが、ドット表示タイプの液晶パネルを用いた構成や、複数のパネルを積層した構成として、液晶表示部21aでの表示をさらに見やすくすることができる。例えば、図16には、液晶表示部21aで左右に分割表示させ、左側では現在時刻と共に、予約時刻が同時に表示されるように構成されている。そして、右側では、例えば前記炊飯メニューの選択時に、「白米」や「早炊き」などの炊飯メニューの表示に切換えられ、かつ、二項目ずつ大きな文字で表示され、これらがダイヤルキー23bの操作に伴って左右にスクロールして、所望の炊飯メニューを選択設定できるような構成となっている。
【0080】
さらに、例えば図17(a)に示すように、炊飯加熱運転時に炊飯プロセスを絵表示させ、同時に、炊き上がりまでの残時間を表示させるようにすることも可能である。また、残時間については、同図(b)〜(c)にそれぞれ示すように、炊飯プロセスの絵表示内に表示させることも可能である。なお、同図(a)(b)は、炊飯加熱運転開始後に約40分程度行われる吸水・昇温工程を示す絵表示の一例を示している。また同図(c)は、吸水・昇温工程に続く約30分程度の炊き上げ工程を示す絵表示、同図(d)はその後の5分程度の蒸らし工程を示す絵表示の一例である。また、同図(e)はご飯を炊き上げた後に自動的に切換えられた保温運転を示す絵表示であって、この絵表示の中に、保温運転の経過時間が表示されるようになっている。
【0081】
【発明の効果】
以上のように、本発明の炊飯器においては、炊飯条件に対応する炊飯メニューを液晶表示部に表示させ、この表示内容を見ながらメニューを選択するための選択スイッチを、ダイヤルキーが設けられたロータリースイッチで形成している。この選択スイッチは、炊飯メニューの選択と共に、予約運転時の炊き上がり時刻の設定や、現在時刻の修正変更操作にも共用される。したがって、全体的なスイッチの数をより少なくすることができ、これによって操作がより簡単になり、また、コストダウンを図ることや見栄えを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における炊飯器の正面図である。
【図2】上記炊飯器における液晶表示部での表示内容を示す拡大図である。
【図3】上記炊飯器の制御ブロック図である。
【図4】上記液晶表示部での切換表示を示すものであって、同図(a)は待機時での表示内容を示す説明図、同図(b)〜(e)はそれぞれ炊飯条件設定時の操作に応じて変化する表示内容の説明図である。
【図5】上記液晶表示部での切換表示を示すものであって、同図(a)〜(d)はそれぞれ保温運転条件設定時の操作に応じて変化する表示内容の説明図である。
【図6】上記液晶表示部での切換表示を示すものであって、同図(a)〜(d)はそれぞれ時刻修正時の操作に応じて変化する表示内容の説明図である。
【図7】上記液晶表示部での切換表示を示すものであって、同図(a)〜(e)はそれぞれ予約運転設定時の操作に応じて変化する表示内容の説明図である。
【図8】上記炊飯器での各設定操作におけるマイコンでの制御手順を示すフローチャートである。
【図9】上記炊飯器の全体構成を示す縦断面図である。
【図10】上記炊飯器の前面側の構成を示す要部断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態における炊飯器の操作表示部を示す要部正面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器の操作表示部を示す要部正面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器の正面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器の前側半分を示す側面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器の前面側の構成を示す要部断面図である。
【図16】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器の液晶表示部での表示内容の説明図である。
【図17】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器の液晶表示部での表示内容の説明図である。
【図18】従来の炊飯器における操作表示部を示す要部正面図である。
【図19】図18に示す炊飯器の前面側の構成を示す要部断面図である。
【図20】図18に示す炊飯器の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体
4 外ケース(外装ケース)
6 肩ケース
6a 前面壁(外装ケース)
20 操作表示部
21 液晶パネル
21a 液晶表示部
23 選択スイッチ
23a ロータリースイッチ
23b ダイヤルキー
23c ネクスト表示ランプ
24 決定スイッチ(選択決定スイッチ)
25 取消スイッチ
30 マイコン(運転制御装置)
41a ネクスト表示ランプ

Claims (1)

  1. 炊飯条件を選択するための選択スイッチと、各炊飯条件に対応するメニューおよび時刻を表示する液晶表示パネルとを備える炊飯器であって、 上記選択スイッチをダイヤルキーが操作部として設けられたロータリースイッチで形成し、かつ選択決定スイッチを設けると共に、メニュー選択操作時には、上記ダイヤルキーで所定の回転角度を超える操作が行われる毎に発生される送り信号に応じて、液晶表示パネルでの表示メニューの切換えを行い、かつ選択決定スイッチが操作された時点で切換表示されているメニューに対応する炊飯条件でその後の炊飯加熱運転を制御する一方、時刻設定操作時には、上記送り信号に応じて液晶表示パネルでの表示時刻を変化させるように制御する運転制御装置を備え、更に上記ダイヤルキーを炊飯器本体の外装ケース表面と面一状または外装ケース表面よりも内方に位置するように設けていることを特徴とする炊飯器。
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