JP2001078885A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2001078885A
JP2001078885A JP26239699A JP26239699A JP2001078885A JP 2001078885 A JP2001078885 A JP 2001078885A JP 26239699 A JP26239699 A JP 26239699A JP 26239699 A JP26239699 A JP 26239699A JP 2001078885 A JP2001078885 A JP 2001078885A
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rice cooker
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯器本体の前面に設けられる操作スイッチ
数を少なくすることによって、メニュー選択時等での操
作を簡単にする。 【解決手段】 炊飯条件に対応する炊飯メニューを液晶
表示部21aに表示させ、この表示内容を見ながらメニ
ューを選択するための選択スイッチ23を、ダイヤルキ
ー23bが操作部として設けられたロータリースイッチ
で形成する。この選択スイッチ23は、炊飯メニューの
選択と共に、予約運転時の炊き上がり時刻の設定や、現
在時刻の修正変更操作にも共用される。したがって、全
体的なスイッチの数をより少なくすることができ、これ
によって操作を簡単化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯加熱運転の運
転条件等を選択するためのスイッチを備えた炊飯器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の例えばマイコン炊飯ジャーと称さ
れる電気炊飯器は、炊飯器本体の前面上部側の操作表示
部に液晶表示部が通常設けられている。この液晶表示部
で、例えば白米や早炊き、炊込みなどの各種炊飯メニュ
ーの選択操作に応じた表示を行わせたり、予約炊飯を行
う際に炊き上がり時刻の設定表示を行わせるようになっ
ている。
【0003】このような炊飯器における操作表示部の一
例を図18に示している。同図において51は液晶表示
部であり、この液晶表示部51の左右両側に保温スイッ
チ52、取消スイッチ53、炊飯スイッチ54、予約ス
イッチ55が設けられ、また、液晶表示部51の下側
に、再加熱スイッチ56、「時」設定スイッチ57、
「分」設定スイッチ58、メニュースイッチ59が設け
られている。また、液晶表示部51の図において右側
に、「白米」「早炊き」「炊込み」……「玄米」の各種
炊飯メニューが記載されたメニュー表示部60が設けら
れ、液晶表示部51に、これらメニューのうちで現在選
択されている選択マーク「▲」が表示されるようになっ
ている。
【0004】この選択マーク「▲」は、メニュースイッ
チ59を押す毎に、図のように「白米」に対応する最上
段の位置から、順次、「早炊き」、「炊込み」……と移
動する。したがって、メニューを例えば「おこわ」に変
えて炊飯を開始させる場合には、まず、メニュースイッ
チ59を3度押して選択マーク「▲」を「おこわ」に対
応する位置に移動させ、この状態で炊飯スイッチ54を
押すことによって、「おこわ」を炊き上げる炊飯条件で
炊飯加熱運転が開始される。
【0005】一方、予約炊飯を行う場合には、まず、予
約スイッチ55を押し、次いで上記同様の操作で所望の
炊飯メニューを選択し、その後、液晶表示部51に表示
される時刻表示を、「時」設定スイッチ57と「分」設
定スイッチ58との押下操作を繰返して所望の炊き上が
り時刻となるように操作する。次いで、炊飯スイッチ5
4を押すことで予約運転が開始され、設定された時刻か
ら炊飯加熱運転の開始時刻が演算されて、この開始時刻
に達するまでの時間経過を待って自動的に炊飯加熱運転
が開始される。
【0006】なお図19には、上記のような操作表示部
が設けられた従来の炊飯器における前面上部側の構成を
示している。図において61は外ケースであって、この
外ケース61の内側に内ケース62が設けられ、この内
ケース62内に、お米と水とが収容された内鍋63がセ
ットされる。外ケース61と内ケース62との各上端間
には、これらを相互に連結するように設けられた肩ケー
ス64がさらに設けられている。
【0007】そして、この肩ケース64に前面上部側に
湾曲状に延設された前面壁64aが一体形成され、この
前面壁64aに、上記した操作表示部が設けられてい
る。この前面壁64aの内側に液晶パネル65が取付け
られ、さらにその内側に、後述するマイコン70等が搭
載された制御回路基板66が設けられている。この制御
回路基板66に、タクトスイッチから成る前記の各スイ
ッチ52〜59が取付けられ、これら各スイッチ52〜
59先端の操作部が前面壁64aを貫通する構造とし
て、これら各スイッチ52〜59を前面側から押下操作
し得るように構成されている。
【0008】なお、内ケース62の外周には電磁誘導コ
イルより成るワークコイル67が設けられ、このコイル
67への通電を制御することによって、炊飯加熱運転が
行われる。また、このコイル67の上方には、炊き上げ
後のご飯を保温するための保温ヒータ68がさらに設け
られている。
【0009】図20には、上記炊飯器における制御ブロ
ック図を示している。図において、70は前記制御回路
基板66に取付けられているマイコンであって、このマ
イコン70によって前記したワークコイル67や保温ヒ
ータ68への通電が制御される。そして、このマイコン
70に前記の各スイッチ52〜59が接続され、これら
スイッチ52〜59での操作に応じて、液晶パネル65
での表示が上記マイコン70によって切換表示されるよ
うになっている。なお、このマイコン70には、それぞ
れLEDからなる炊飯表示ランプ71、保温表示ランプ
72、予約表示ランプ73がさらに接続されている。炊
飯表示ランプ71は炊飯加熱運転中に、また、保温表示
ランプ72は保温運転中にそれぞれ点灯するように制御
される。予約表示ランプ73は予約運転で前記した開始
時刻に達するまでの待機時間に点灯するようになってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の炊飯器においては、図18に示されているように、
液晶表示部51を囲んで多くの操作スイッチが配置され
ているため、所望の設定操作を行うに当たり、例えば設
定項目とは異なるスイッチを途中で思わず押してしまう
というようなケースが少なからず生じており、操作の簡
単化を充分には図れないという問題を有している。
【0011】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、その目的は、利用者によって選択設定される項
目を減らすことなく、操作スイッチの数を極力少なくす
ることによって操作の簡単化を図り得る炊飯器を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の請求項1
の炊飯器は、炊飯条件を選択するための選択スイッチ
と、各炊飯条件に対応するメニューおよび時刻を表示す
る液晶表示パネルとを備える炊飯器であって、上記選択
スイッチをダイヤルキーが操作部として設けられたロー
タリースイッチで形成し、かつ選択決定スイッチを設け
ると共に、メニュー選択操作時には、上記ダイヤルキー
で所定の回転角度を超える操作が行われる毎に発生され
る送り信号に応じて、液晶表示パネルでの表示メニュー
の切換えを行い、かつ選択決定スイッチが操作された時
点で切換表示されているメニューに対応する炊飯条件で
その後の炊飯加熱運転を制御する一方、時刻設定操作時
には、上記送り信号に応じて液晶表示パネルでの表示時
刻を変化させるように制御する運転制御装置を備えてい
ることを特徴としている。
【0013】この構成によれば、メニューの選択と時刻
設定とをダイヤルキーを共用してそれぞれ行うことがで
き、したがって、メニュー選択と時刻設定とで相互に異
なるスイッチを選択して操作するという必要がないの
で、炊飯器のように選択メニューが多くても操作が簡単
になる。また、全体的なスイッチの数を少なくすること
ができるのでコストダウンを図ることができ、さらに、
見栄えを向上することができる。
【0014】請求項2の炊飯器は、炊飯加熱運転と保温
運転とタイマー予約運転と時刻設定との各運転モードに
各々対応する表示を上記送り信号に応じて切換表示さ
せ、かつ選択決定スイッチが操作された時点で切換表示
されている運転モードでその後の運転を開始させる制御
を上記運転制御装置が行うことを特徴としている。
【0015】この構成においては、さらに各運転モード
の選択もダイヤルキーの操作で行うことができ、したが
って、各運転モードに対応するスイッチを別途設ける必
要はなく、これによって、スイッチ数をさらに少なくす
ることができるので、操作がさらに簡単になる。
【0016】請求項3の炊飯器は、上記選択決定スイッ
チが前記ロータリースイッチに付設され、ダイヤルキー
に対する軸方向の押動操作で選択決定スイッチから決定
信号が運転制御装置に入力されるように形成しているこ
とを特徴としている。
【0017】この構成によれば、ダイヤルキーが選択決
定スイッチの操作部としての機能も兼用し、したがっ
て、これによって操作スイッチの数がさらに少なくなる
ので、操作がさらに簡単になる。
【0018】請求項4の炊飯器は、上記選択決定スイッ
チが操作されたときに決定受付を音によって利用者に知
らせる報知手段を備えていることを特徴としている。こ
の構成では、ダイヤルキーの操作で選択された内容が、
その後の選択決定スイッチの操作で受付けられたことが
音によっても確認されるので、使い勝手が向上し操作が
簡単になる。
【0019】請求項5の炊飯器は、押下操作で取消信号
を発生する取消スイッチを設け、運転制御装置が、上記
取消信号の入力時に選択決定スイッチ操作時の選択決定
内容を取消す制御を行うことを特徴としている。
【0020】この構成では、不測の事態が生じたときに
は、これが取消スイッチの押下操作ですぐに解消される
ので、これによっても使い勝手が向上し操作が簡単にな
る。
【0021】請求項6の炊飯器は、次に操作すべきスイ
ッチを表示するネクスト表示ランプをダイヤルキーと選
択決定スイッチとに付設していることを特徴としてい
る。
【0022】この構成によれば、各スイッチに記載され
ている文字表示を確認せずとも、次に操作すべきスイッ
チがネクスト表示ランプで視認されるので、これによっ
ても操作が簡単になる。
【0023】なお、液晶表示パネルは、その表示が利用
者によって視認し易いように、通常、炊飯器本体におけ
る前面上部側に設けられるが、上記のような選択スイッ
チの取付け位置についてはその回転操作の操作性を考慮
し、また、邪魔にもならない位置であれば、液晶表示パ
ネル近傍領域以外の位置に設けることが可能である。こ
の場合、例えば請求項7のように、炊飯器本体の前面側
で上記液晶表示パネルが取付けられた外装ケースとは別
の外装ケースに上記選択スイッチを設けた構成や、請求
項8のように、選択スイッチを炊飯器本体の側面に設け
た構成等とすることが可能である。
【0024】さらに、上記選択スイッチの取付けに当た
って、請求項9のように、ダイヤルキーを炊飯器本体の
外装ケース表面と面一状または外装ケース表面よりも内
方に位置するように設けた構成とすることにより、この
ダイヤルキーに不用意に触れて誤動作を生じさせること
や、例えば運搬時などにダイヤルキーに側方から衝撃力
が加わって破損が生じること等を防止することが可能と
なる。
【0025】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕次に、本発明の一
実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図
9に示すように、本実施形態に係る炊飯器は、炊飯器本
体1と、この炊飯器本体1の上部に取付けられた蓋体2
と、炊飯器本体1の略中央に形成されている下方への凹
入空間に着脱自在に装着される内鍋3とを備えている。
炊飯器本体1は、外装ケースとしての有底筒状の外ケー
ス4と、上記凹入空間を囲う内ケース5と、これらケー
ス4・5の各上端側を相互に連接するように設けられた
肩ケース6とを備え、これらの間に機器配設空間7が形
成されている。
【0026】この機器配設空間7には、内ケース5の中
心線上における底部側に、センタセンサユニット8が配
置されている。このユニット8には、内ケース5を貫通
して上方に突出するセンサ取付部8a内に、サーミスタ
等からなる温度センサ9が設けられている。センサ取付
部8aは上下動可能に構成され、バネによってその上限
位置に位置するように付勢されている。
【0027】上記センサ取付部8aは、内鍋3の装着時
に、この内鍋3の底壁によってやや押し下げられた状態
となり、これによって、上記温度センサ9が内鍋3の底
壁面にほぼ密着した状態で、この内鍋3の温度が検出さ
れる。さらにセンタセンサユニット8には、センサ取付
部8aが上記のように押し下げられて位置で閉成し、内
鍋3が取り外されてセンサ取付部8aが上昇した状態で
開成する内鍋検出スイッチ10が設けられている。
【0028】上記センタセンサユニット8の側方には、
このユニット8を囲うようにドーナツ状に巻装された第
1の電磁誘導コイル11Aが、内ケース5の底壁に下側
から近接させて配置されている。また、内ケース5にお
ける底部外周側の湾曲部に沿うように、第2の電磁誘導
コイル11Bが、さらに、その上方における内ケース5
の円筒部外周に第3の電磁誘導コイル11Cがそれぞれ
設けられている。
【0029】また、第3電磁誘導コイルの上方における
内ケース5の外周に、抵抗加熱式の電気ヒータ12Aが
さらに巻装され、また、肩ケース6の上端内周側には、
後述する放熱板15を加熱してこの放熱板での結露を防
止するための肩ヒータ12Bが設けられている。以下で
は、上記した第1〜第3電磁誘導コイル11A〜11C
をワークコイル11、電気ヒータ12Aと肩ヒータ12
Bとを保温ヒータ12と各々総称して説明する。
【0030】蓋体2は、その後端側(図において右端
側)で肩ケース6の上端にヒンジ機構13によって回動
自在に取付けられている。一方、蓋体2の前端側には、
内ケース5の上面開口を覆う閉位置(図示の位置)でこ
の蓋体2を炊飯器本体1にロックするためのロック機構
14が設けられている。また、この蓋体2の下面には放
熱板15が取付けられており、この放熱板15の中心箇
所に蒸気口キャップ16が、また、このキャップ16の
上方には調圧弁ユニット17がそれぞれ設けられてい
る。
【0031】このような構成の炊飯器では、お米と水と
が収容された内鍋3が炊飯器本体1にセットされたとき
の炊飯加熱運転が次のように行われる。すなわち、ワー
クコイル11への通電が開始され、これに伴って内鍋3
に渦電流が生じて発熱することにより、内鍋3の温度が
上昇してお米と水とが加熱される。ワークコイル11へ
の通電状態を継続して沸騰温度(炊き上がり温度)に達
したことが検出されると、この温度で保持するような通
電量の制御が行われ、さらに、この状態で水がお米に次
第に吸収され、水が無くなって炊き上げ状態になると、
内鍋3に上記沸騰温度からの急激な温度上昇変化が生じ
る。このような温度変化が検出されると、内鍋3の温度
を沸騰温度まで低下させるようにワークコイル11への
通電制御が行われ、この状態を所定時間維持することに
よって、炊き上がったご飯の蒸らしが行われる。
【0032】こうしてご飯の炊き上げを終了すると、保
温運転に自動的に移行する。この保温運転では、ワーク
コイル11への通電量を低下させ、また、前記保温ヒー
タ12への通電を開始して、炊き上げ後のご飯を例えば
72℃程度の保温温度に保持する制御が行われる。な
お、この保温運転での目標加熱温度として、後述するよ
うに、上記した72℃と、例えば64℃とを切換設定し
得るようになっている。長時間保温する場合には64℃
の低温保温を選択することで、ご飯の乾燥や黄ばみ、臭
いなどの発生が抑えられる。さらに、保温運転中に再加
熱運転を開始させ得るようにもなっており、この運転で
は、加熱力を強めた運転が所定時間行われ、これによっ
て、特に上記した低温保温状態のご飯を暖めて食べごろ
の温度にすることができる。
【0033】上記のような炊飯加熱運転や保温運転等が
行われているときには、これらが炊飯器本体1の前面
(図9において左側の面)に表示されるようになってい
る。すなわち、炊飯器本体1の前面側は前方への膨出状
に形成され、この部位における上部側は、肩ケース6の
前面壁6aが湾曲状に形成され、これによって、炊飯器
本体1の前面上部側の外装ケースが形成されている。こ
の前面壁6aに、後述する操作表示部20が設けられて
いる。
【0034】この操作表示部20の内側には、図10に
示すように、液晶パネル21が斜めに傾斜させて配置さ
れており、さらにこのパネル21の内側に、上記した各
加熱運転を制御する運転制御装置としての機能を有する
マイクロコンピュータ等が搭載された制御回路基板22
が配置されている。
【0035】この基板22には、その下側の部位に、選
択スイッチ23が取付けられている。この選択スイッチ
23は、制御回路基板22に直結されたロータリースイ
ッチ23aと、このスイッチ23aから前面壁6aを貫
通して前方に延びる軸部の先端に嵌着されたダイヤルキ
ー23bとから構成されている。このダイヤルキー23
bを左右いずれかに回転させると、例えば5°程度の所
定の回転角度を越える毎に、パルス状の回転操作信号
(送り信号)がロータリースイッチ23aから出力され
る。
【0036】上記制御回路基板22には、さらに、操作
表示部20の前面側から押下操作される2つの操作スイ
ッチが、紙面の奥側と手前側とに各々取付けられてい
る。一方のスイッチは、図1に示すように、選択決定ス
イッチ(以下、決定スイッチと略記する)24として液
晶パネル21の右側に、他方のスイッチは、取消スイッ
チ25として液晶パネル21の左側にそれぞれ設けられ
ている。なお、決定スイッチ24の上方には、それぞれ
LEDから成る炊飯表示ランプ26、保温表示ランプ2
7、予約表示ランプ28がさらに設けられている。
【0037】このように、本実施形態における炊飯器の
操作表示部20には、前記液晶パネル21での文字表示
領域を透過視認させる液晶表示部21aが中央に設けら
れ、この液晶表示部21aの周囲には、各3個の操作ス
イッチ23・24・25とランプ27・28・29とを
備えるだけの構成となっている。
【0038】図2には、上記液晶表示部21aでの表示
内容を示している。上から一段目には「炊飯」「保温」
「予約」「時計」の4つの文字パターンが並べて設けら
れている(以下、これらを運転モード表示メニューとい
う)。前記した炊飯加熱運転が行われているときには
「炊飯」が、保温運転が行われているときには「保温」
がそれぞれ点灯する。また、後述する予約運転での待機
時間経過中は「予約」が点灯し、時計の表示時刻を変更
する操作を行う間、「時計」が点灯する。
【0039】二段目には、「白米」「早炊き」「炊込
み」「おこわ」「すしめし」「おかゆ」「玄米」の7つ
の文字パターンが並んでいる(以下、これらを炊飯メニ
ューという)。前記した炊飯加熱運転を行うときには、
上記のうちからいずれか1つを選択して運転を開始させ
ることになる。
【0040】三段目には、「つやつや高温」「つやつや
長持ち」「再加熱」の文字パターンが並んでいる。前の
2つは、保温運転での前記した保温温度に対応するもの
で、「つやつや高温」が選択されて表示されているとき
の保温運転は72℃、「つやつや長持ち」が選択されて
表示されているときは64℃に保持する制御が行われ
る。「再加熱」は、前記した再加熱運転が選択され、こ
れが行われているときに点灯する。
【0041】四段目には、「予約12」「炊き上がり」
「おこげ」の文字が並んでいる。本実施形態での炊飯器
では、炊飯メニューや炊き上げ時刻を変えた2種類のタ
イマー予約運転を「予約1」「予約2」として記憶させ
ておくことが可能で、例えば「予約1」を選択して運転
を開始させることで、これに記憶されている炊き上げ時
刻から炊飯加熱運転の開始時刻を演算し、この開始時刻
になるまで待機した後、自動的に炊飯加熱運転を開始す
る制御が行われる。炊き上がり」は、炊飯加熱運転で前
記したむらしに移ると点灯され、このときに最下段に例
えば「15分」等のように数値表示をさせ、これによっ
て炊き上がりまでの残時間が表示される。
【0042】最下段には、時間表示を行うための数値パ
ターンが設けられている。ここで、炊飯加熱運転時には
上記のように炊き上がりまでの残時間が表示され、保温
運転時には保温運転開始後の経過時間が表示される。ま
た、待機中には現在時刻が表示される。この現在時刻を
修正変更する操作を行う場合に、これを、一段目の前記
したモード設定メニュー中の「時計」を表示させて行う
ようになっている。
【0043】図3には、上記のような炊飯加熱運転や保
温運転等を制御する制御ブロック図を示している。同図
において、30はマイクロコンピュータからなる運転制
御装置(以下、マイコンと称する)で、このマイコン3
0に、前記した温度センサ9で検出される内鍋温度信号
と、内鍋検出スイッチ10で検出される内鍋有無信号と
が、それぞれ温度センサ検知回路31・鍋検知回路32
を介して入力される。マイコン30は、これら各信号を
監視しながら、前記した炊飯加熱運転や保温運転時に
は、メインヒーター駆動回路33を介してワークコイル
11への通電制御を、また、保温ヒーター駆動回路34
を介して保温ヒータ12への通電を制御する。
【0044】なお、図において、35は交流100又は
200Vの商用電源、36は温度ヒューズ、37は整流
回路である。また、38はブザーであって、例えば炊飯
加熱運転でご飯が炊き上がった時などに、ブザー駆動回
路39を介してブザー38に通電され、「ピッ」という
ようなブザー音が報知される。
【0045】さらに、上記マイコン30には、前記した
選択スイッチ23におけるロータリースイッチ23a
や、決定スイッチ24・取消スイッチ25が接続され、
これらを利用者が操作したときの操作信号がマイコン3
0に入力されて、前記した炊飯加熱運転や保温運転等の
運転モードが設定され、また、これら操作の過程での液
晶パネル21での表示の切換えがこのマイコン30によ
って制御される。以下、このような各運転モードの設定
操作と、これに応じた液晶パネル21での表示の切換わ
りについて説明する。
【0046】図4(a)は、待機時における液晶表示部
21aでの表示内容を示している。このとき、現在時刻
と、前回の操作で選択されているメニュー表示(例えば
「白米」「つやつや高温」)とが表示されている。この
状態から、a:炊き込み・おこげに設定して炊飯を開始
させる場合、b:保温運転を開始させる場合、c:現在
時刻を修正変更する場合、d:おかゆでの予約運転を設
定する場合を例に挙げて、その操作手順と液晶表示部2
1aでの表示の切換わりとについて順次説明する。
【0047】a:炊き込み・おこげに設定して炊飯を開
始させる場合 まず、上記の待機状態で、選択スイッチ23に触れて回
転させると、同図(b)に示すように、一段目の「炊
飯」「保温」「予約」「時計」の運転モード表示メニュ
ーが点灯する。このうち、図では、「炊飯」の文字表示
が点滅状態となっている。この状態からさらに選択スイ
ッチ23を操作すると、その右回りの回転に伴って送り
信号が逐次発生される毎に、点滅位置が「炊飯」から
「保温」→「予約」→「時計」→「炊飯」→…と切換わ
り、左回りに回転すると、上記とは逆の方向に切換わ
る。
【0048】ここでは「炊飯」が点滅した状態となるよ
うに選択スイッチ23の操作が行われることになる(以
下、このように選択スイッチ23を操作して所望の表示
メニューを点滅させる操作を選択操作という)。次い
で、この状態で決定スイッチ24を押下操作すること
で、同図(c)に示すように、「保温」「予約」「時
計」の各文字表示が消え、「炊飯」が点滅状態から点灯
状態に切換わる。同時に、二段目の「白米」「早炊き」
「炊込み」「おこわ」「すしめし」「おかゆ」「玄米」
の炊飯メニューが表示され、当初は前回に選択されてい
る「白米」が点滅状態となっている。また、このとき炊
飯表示ランプ26が点滅する。
【0049】この状態から、各炊飯メニューに対して前
記した選択操作を行って「炊込み」を点滅状態とし、こ
の状態で決定スイッチ24を再度押下操作する。これに
より、同図(d)に示すように、「炊込み」以外の文字
表示が消え、この「炊込み」の文字表示もそれまでの点
滅状態から点灯状態に切換わる。同時に、炊飯表示ラン
プ26も点滅状態から点灯状態に切換わる。このような
表示内容の切換わりと同時に、前記マイコン30では、
さらに「ピッ」というようなブザー報知を行わせる制御
を行い、そして、炊込みメニューでの炊飯条件で炊飯加
熱運転を開始する。
【0050】なお、このときに決定スイッチ24を再度
押下して二回押しを行うと、同図(e)に示すように、
「おこげ」の文字表示が点灯し、マイコン30では「お
こげ」の炊飯条件に変更した炊飯加熱運転を開始する。
【0051】b:保温運転を開始させる場合 この場合も、前記した選択操作で、図5(a)に示すよ
うに、一段目の運転モード表示メニュー中の「保温」を
点滅状態とし、次いで、決定スイッチ24を押下操作す
ることで、同図(b)に示すように、「炊飯」「予約」
「時計」が消え、「保温」が点滅状態から点灯状態に切
換わる。同時に、三段目の「つやつや高温」「つやつや
長持ち」が表示され、当初は前回に選択されている「つ
やつや高温」が点滅状態となっている。また、このとき
保温表示ランプ27が点滅する。
【0052】この状態から、選択スイッチ23を操作し
て、例えば同図(c)に示すように「つやつや長持ち」
に点滅位置を変え、そして決定スイッチ24を押下操作
すると、同図(d)に示すように、「保温」と「つやつ
や長持ち」とが表示された状態になり、また、保温表示
ランプ27が点滅状態から点灯状態に切換わって、保温
運転が開始される。
【0053】なお、上記では待機状態から保温モードの
設定操作を行う場合を例に挙げたが、例えば前記した炊
飯加熱運転中や、後述する予約セット中にも、保温運転
での条件設定を上記同様の操作で変更できるようになっ
ている。
【0054】c:現在時刻を修正変更する場合 まず、選択スイッチ23による選択操作で、図6(a)
に示すように「時計」を選択し、次いで、決定スイッチ
24を押下すると、同図(b)に示すように、「時計」
が点滅状態から点灯状態に切換わる。同時に、表示時刻
の「時」に対応する表示領域が点滅状態となる。この状
態で選択スイッチ23を右周りに回すことで数値が増加
し、左周りに回すことで減少する(「午前12」の次に
は「午後00」に変化する)。この表示を、正しい現在
時刻の「時」に一致させて決定スイッチ24を押下す
る。これにより、同図(c)に示すように、「時」が確
定して点滅状態から点灯状態に切換わり、同時に、分に
相当する下位の数値表示が点滅表示される。これを、選
択スイッチ23の回転操作で、正しい現在時刻の「分」
に一致させ、次いで、決定スイッチ24を押下すること
で、同図(d)に示すように、「分」を示す数値も点滅
表示から点灯表示に切換わる。これによって、時刻の修
正変更操作を終了する。このとき同時に一段目の「時
計」の文字表示が消え、前記待機状態と同様の表示状態
に切換わる。
【0055】d:おかゆでの炊飯加熱運転を予約する場
合 まず、選択スイッチ23による選択操作で、図7(a)
に示すように、一段目の運転モード表示メニューのうち
の「予約」を点滅状態とし、次いで、決定スイッチ24
を押下操作する。これにより、同図(b)に示すよう
に、「炊飯」「保温」「時計」が消え、「予約」が点滅
状態から点灯状態に切換わる。このとき、同時に二段目
の炊飯メニューが表示され、同時に予約表示ランプが点
滅する。この状態で、ここでは「おかゆ」が点滅状態と
なるように選択操作を行い、次いで、決定スイッチ24
を押下操作することで、同図(c)に示すように、「お
かゆ」以外のメニュー表示が消え、「おかゆ」が点滅状
態から点灯状態に切換わる。同時に、「予約」が表示さ
れ、「1」「2」との一方が点滅状態、他方が点灯状態
となる。そこで、例えば「1」が点滅状態となるように
選択スイッチ23を回転操作し、決定スイッチ24を押
下することで、「2」が消えて「予約1」が点灯状態と
なる。
【0056】同時に、最下段には予約1に前回設定され
ている設定時間が表示される。これを、前述した現在時
刻の修正変更と同じ要領で、「時」「分」の順で所望の
時刻に変更し、「分」を確定するために決定スイッチ2
4を押下した時点で、この予約運転設定操作を終了す
る。これにより、同図(d)に示すような表示状態とな
り、予約表示ランプがそれまでの点滅状態から点灯状態
に切換わって、予約運転が開始される。すなわち、上記
で設定された例えば午後6時30分におかゆが炊き上が
るような加熱開始時刻が演算され、この開始時刻に達す
るまでの時間経過を待って、炊飯加熱運転が自動的に開
始される。
【0057】なお、上述した各操作の途中で、前記取消
スイッチ25を例えば0.2秒程度押すと、その直前での
決定スイッチ24による確定内容が取り消されてその前
の表示状態に戻る。これによって、その直前の設定を変
更することが可能である。また、取消スイッチ25を例
えば2秒程度押し続けると、このときの設定内容が全て
取り消され、液晶表示部21aは待機状態の表示に戻る
ようになっている。
【0058】図8には、液晶表示部21aでの表示を上
記のような操作に応じて切換制御する前記マイコン30
での制御フローチャートを示している。なお、同図は運
転モード表示メニューの選択に対応する部分の制御手順
を示している。選択スイッチ23におけるダイヤルキー
23bが回転操作されると、その回転角度に応じてロー
タリースイッチ23aから入力されるONの回数が変化
し、これが1の倍数(1N)のときには「炊飯」を点滅
させ(ステップS1、S2)、2Nのときには「保温」
(ステップS3、S4)、3Nのときには「予約」(ス
テップS5、S6)、4Nのときには「時計」を点滅さ
せる制御が行われる(ステップS7、S8)。
【0059】そして、いずれかが点滅状態のときに決定
スイッチ24の押下操作に伴うON信号が入力される
と、各点滅表示を点灯表示に切換える制御が行われる
(S9〜S16)。その後、各メニュー決定フローチャ
ート(S17)で、各運転モード毎のその後の選択操作
および決定操作に応じて上記同様の制御を行い、各運転
モード毎の設定操作において最終的な決定スイッチ24
の押下操作に伴うON信号が入力されると(S18)、
各設定内容での運転が自動的に開始される。
【0060】なお、各設定操作における最終的な決定ス
イッチ24の押下操作時には、前記したブザー38によ
って「ピッ」というようなブザー音が報知されるように
なっている。
【0061】以上の説明のように、本実施形態の炊飯器
においては、液晶表示部21aの周囲には選択スイッチ
23のダイヤルキー23bと、決定スイッチ24および
取消スイッチ25の3個の操作スイッチと表示ランプ2
7・28・29とを備えるだけの構成で、炊飯メニュー
の選択の他、運転モードの選択、時刻の設定等に上記の
ダイヤルキーを共用して行えるようになっているので、
操作が簡単になる。
【0062】また、従来の炊飯器における操作表示部
は、各種スイッチで混み合った感を与えるものとなって
いたが、本実施形態における炊飯器の操作表示部20は
すっきりして美観が向上したものともなっている。ま
た、従来に比べてスイッチの数が少なくなる結果、全体
的な製作費を低減することも可能である。特に、肩ケー
ス6の前面壁6aにおける各スイッチの貫通箇所には、
吹きこぼれ等による水分付着に対するシール性を考慮し
た構成とすることが必要であるが、本実施形態の炊飯器
では上記のようなスイッチ数に応じて、このようなシー
ル箇所も少なくなるので、これによっても製作費をさら
に低減することができる。
【0063】一方、上記では、押下操作により信号を発
するタクトスイッチから成る取消スイッチ25を従来同
様に設けている。これにより、不測の事態が生じたとき
には、これが取消スイッチ25の押下操作ですぐに解消
されるので、これによっても使い勝手が向上し操作が簡
単になる。
【0064】なお、上記では、各設定操作の経過に合わ
せて、点滅状態から点灯状態に変化するような表示ラン
プ26〜28を設けて構成したが、幾分使い勝手は悪く
なるものの、これら表示ランプ26〜28を設けること
なく、液晶パネル21での表示の切替わりのみで、利用
者に操作過程を視認させる構成とすることも可能であ
る。これによって、さらにコストダウンを図ることがで
きる。
【0065】〔実施形態2〕図11には、本発明の他の
実施形態における炊飯器の操作表示部20の構成を示し
ている。この操作表示部20は、前記図18を参照して
説明した従来の炊飯器とほぼ同様であり、相違する構成
は、従来の「時」設定スイッチ57と「分」設定スイッ
チ58とメニュースイッチ59とに代えて、時計スイッ
チ41と、ダイヤルキー23bを操作部として有する前
記同様の選択スイッチ23が設けられている点である。
【0066】この構成においては、液晶表示部21aに
表示されている選択マーク「▲」が、選択スイッチ23
のダイヤルキー23bの回転操作に伴って移動し、この
選択マーク「▲」に対応する炊飯メニューが設定され
る。例えば「すしめし」で炊飯を行う場合には、選択ス
イッチ23の回転操作により選択マーク「▲」を「すし
めし」に対応する高さ位置まで移動させ、その後に炊飯
スイッチ42を押すことで、「すしめし」条件での炊飯
加熱運転が開始される。なお、前回に設定されたメニュ
ーは記憶されており、したがって、同じメニューなら炊
飯スイッチ42を押すだけで「すしめし」条件での炊飯
加熱運転が開始される。
【0067】予約運転を行う場合には、予約スイッチ4
3を押し、次いで、液晶表示部21aに表示される時刻
を、ダイヤルキー23bを回して所望の炊き上がり時刻
に設定する。その後、再度予約スイッチ43を押すこと
で、この設定時刻が記憶される。次いで、炊飯メニュー
をダイヤルキー23bの操作により所望のメニュー位置
に位置させ、この状態で炊飯スイッチ42を押すこと
で、予約運転が開始される。
【0068】また、現在時刻の修正変更を行う場合に
は、時計スイッチ41を押し、このとき表示される時刻
の「時」を、ダイヤルキー23bを回転させることによ
って正しい時刻に変更し、次いで「分」も同様に、ダイ
ヤルキー23bの操作で修正する。その後、時計スイッ
チ41を再度押すことで、正しい時刻での計時が開始さ
れる。
【0069】なお、本実施形態においては、炊飯スイッ
チ42や予約スイッチ43、時計スイッチ41が、ダイ
ヤルキー23bの操作で選択された内容を確定するため
の決定スイッチとして機能する構成となっている。
【0070】このような構成においても、炊飯メニュー
の選択と、予約時間の設定、時刻の修正変更が、1つの
ダイヤルキー23bを共用して行うことができるので、
全体的なスイッチの個数が少なくなり、これによって、
操作が簡単になる。
【0071】〔実施形態3〕図12には、本発明のさら
に他の実施形態における炊飯器の操作表示部20を示し
ている。この操作表示部20は、前記図11を参照して
説明した実施形態2とほぼ同様に構成されており、相違
は、時計スイッチ41、および選択スイッチ23にそれ
ぞれLEDから成るネクスト表示ランプ41a・23c
が付設されている点にある。なお、その他の炊飯スイッ
チ42や予約スイッチ43、保温スイッチ44にも、従
来同様に表示ランプ42a・43a・44aがそれぞれ
付設されており、本実施形態では、これらが、後述する
ようにネクスト表示ランプとして機能するようになって
いる。
【0072】このような構成において、例えば前記実施
形態同様に「すしめし」のメニューで炊飯を開始させる
場合、まずダイヤルキー23bを操作し、選択マーク
「▲」を「すしめし」に合わせると、所定の短時間経過
後に、炊飯スイッチ42に付設されている表示ランプ4
2aが点滅する。その後、この炊飯スイッチ42を押す
と「すしめし」での炊飯加熱運転が開始され、同時に、
上記の表示ランプ42aは点滅状態から点灯状態に切り
換わる。
【0073】予約運転を行う場合は、まず、予約スイッ
チ43を押すと操作表示部20に時刻が表示され、同時
に、ダイヤルキー23bの側部に設けられているネクス
ト表示ランプ23cが点滅する。そこで、このダイヤル
キー23bを操作して所望の炊き上がり時刻をセットす
る。これが終了すると、予約スイッチ43の表示ランプ
42aが再度点滅し、この予約スイッチ43を押すこと
が促される。その後、予約スイッチ43を押すと、炊飯
メニュー選択のために、ダイヤルキー23bのネクスト
表示ランプ23cが再度点灯し、したがって、このダイ
ヤルキー23bを操作してメニューの選択を行うことに
なる。メニューの選択を終了すると、炊飯スイッチ42
の表示ランプ42aが点滅し、そこでこのスイッチ42
を押すことによって予約運転の設定操作を完了する。こ
のとき、予約スイッチ43のランプ42aは点灯状態と
なる。
【0074】時刻の修正変更を行う場合は、時計スイッ
チ41を押すとダイヤルキー23bのネクスト表示ラン
プ23cが点滅し、これにより、このダイヤルキー23
bを操作して現在時刻の「時」をセットする。「時」の
セットを終了すると、時計スイッチ41のネクスト表示
ランプ41aが点滅する。そこで、この時計スイッチ4
1を押すと、再度ダイヤルキー23bのネクスト表示ラ
ンプ23cが点滅し、これによって、このダイヤルキー
23bを操作して現在時刻の「分」をセットする。
「分」のセットを終了すると、時計スイッチ41のネク
スト表示ランプ41aが再度点滅し、この時計スイッチ
41を押すことで、修正操作が終了し、修正した時刻を
基に計時が開始される。
【0075】以上のように、本実施形態における炊飯器
では、前記実施形態2の構成に加え、ネクスト表示ラン
プ23c・41aによって次に操作すべきスイッチが視
認されるので、スイッチの選択に誤りが生じることがよ
り確実に防止され、これによって操作がさらに簡単にな
る。
【0076】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能
である。例えば上記各形態においては、液晶表示部21
aでの表示が利用者に見やすいように、この液晶表示部
21aを、炊飯器本体1における前面上部側の外装ケー
スを構成する前記肩ケース6の前面壁6aに、また、そ
の近傍にダイヤルキー23bを設けた例を示したが、ダ
イヤルキー23bの取付け位置についてはその回転操作
の操作性を考慮し、また、邪魔にもならない位置であれ
ば、上記のような液晶表示部21aから離れた領域に設
けて構成することが可能である。例えば図13に示すよ
うに、上記前面壁6a下側に位置する外ケース4の前面
壁に設けたり、また、同図中破線で示すように、蓋体2
の前面側に設ける等の構成とすることができる。さら
に、図14に示すように、炊飯器本体1の側壁面に設け
るような構成とすることも可能である。
【0077】また、上記のようなダイヤルキー23bを
操作部として有する選択スイッチ23を設けるに当た
り、上記では、前記図10に示したように、ダイヤルキ
ー23bが肩ケース6の前面壁6aよりも前方に突出し
て位置する構成としたが、図15に示すように、ダイヤ
ルキー23bが前面壁6aの表面と面一、若しくは前面
壁6aの表面よりもやや凹入した状態となるように構成
することも可能である。このように、外装ケースの表面
から突出しない構成であれば、ダイヤルキー23bに不
用意に触れて誤動作が生じることや、例えば運搬時など
にダイヤルキー23bに側方から衝撃力が加わって破損
が生じること等が防止される。
【0078】また、前記実施形態1では、決定スイッチ
24を選択スイッチ23とは別に設けて構成した例を示
したが、この決定スイッチ24を選択スイッチ23のロ
ーターリスイッチ23aに内蔵させた構成、すなわち、
ダイヤルキー23bを軸方向に押下してロータリースイ
ッチ23aの軸部が軸方向に移動することでON/OF
Fするスイッチを有するタイプのスイッチを設けて構成
することも可能である。これにより、操作スイッチ数が
さらに少なくなるので、操作が簡単になる。この場合、
例えば図10に示したようにダイヤルキー23bを前面
壁6aから突出させた構成の場合には、ダイヤルキー2
3bを手前に引くことで決定信号が発生されるような構
成とすることも可能である。
【0079】一方、上記では、液晶パネル21として、
所定の文字パターンや数値パターンが予め形成されたセ
グメントタイプの液晶パネルを用いて構成した例を示し
たが、ドット表示タイプの液晶パネルを用いた構成や、
複数のパネルを積層した構成として、液晶表示部21a
での表示をさらに見やすくすることができる。例えば、
図16には、液晶表示部21aで左右に分割表示させ、
左側では現在時刻と共に、予約時刻が同時に表示される
ように構成されている。そして、右側では、例えば前記
炊飯メニューの選択時に、「白米」や「早炊き」などの
炊飯メニューの表示に切換えられ、かつ、二項目ずつ大
きな文字で表示され、これらがダイヤルキー23bの操
作に伴って左右にスクロールして、所望の炊飯メニュー
を選択設定できるような構成となっている。
【0080】さらに、例えば図17(a)に示すよう
に、炊飯加熱運転時に炊飯プロセスを絵表示させ、同時
に、炊き上がりまでの残時間を表示させるようにするこ
とも可能である。また、残時間については、同図(b)
〜(c)にそれぞれ示すように、炊飯プロセスの絵表示
内に表示させることも可能である。なお、同図(a)
(b)は、炊飯加熱運転開始後に約40分程度行われる
吸水・昇温工程を示す絵表示の一例を示している。また
同図(c)は、吸水・昇温工程に続く約30分程度の炊
き上げ工程を示す絵表示、同図(d)はその後の5分程
度の蒸らし工程を示す絵表示の一例である。また、同図
(e)はご飯を炊き上げた後に自動的に切換えられた保
温運転を示す絵表示であって、この絵表示の中に、保温
運転の経過時間が表示されるようになっている。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明の炊飯器において
は、炊飯条件に対応する炊飯メニューを液晶表示部に表
示させ、この表示内容を見ながらメニューを選択するた
めの選択スイッチを、ダイヤルキーが設けられたロータ
リースイッチで形成している。この選択スイッチは、炊
飯メニューの選択と共に、予約運転時の炊き上がり時刻
の設定や、現在時刻の修正変更操作にも共用される。し
たがって、全体的なスイッチの数をより少なくすること
ができ、これによって操作がより簡単になり、また、コ
ストダウンを図ることや見栄えを向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における炊飯器の正面図で
ある。
【図2】上記炊飯器における液晶表示部での表示内容を
示す拡大図である。
【図3】上記炊飯器の制御ブロック図である。
【図4】上記液晶表示部での切換表示を示すものであっ
て、同図(a)は待機時での表示内容を示す説明図、同
図(b)〜(e)はそれぞれ炊飯条件設定時の操作に応
じて変化する表示内容の説明図である。
【図5】上記液晶表示部での切換表示を示すものであっ
て、同図(a)〜(d)はそれぞれ保温運転条件設定時
の操作に応じて変化する表示内容の説明図である。
【図6】上記液晶表示部での切換表示を示すものであっ
て、同図(a)〜(d)はそれぞれ時刻修正時の操作に
応じて変化する表示内容の説明図である。
【図7】上記液晶表示部での切換表示を示すものであっ
て、同図(a)〜(e)はそれぞれ予約運転設定時の操
作に応じて変化する表示内容の説明図である。
【図8】上記炊飯器での各設定操作におけるマイコンで
の制御手順を示すフローチャートである。
【図9】上記炊飯器の全体構成を示す縦断面図である。
【図10】上記炊飯器の前面側の構成を示す要部断面図
である。
【図11】本発明の他の実施形態における炊飯器の操作
表示部を示す要部正面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の操作表示部を示す要部正面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の正面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の前側半分を示す側面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の前面側の構成を示す要部断面図である。
【図16】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の液晶表示部での表示内容の説明図である。
【図17】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の液晶表示部での表示内容の説明図である。
【図18】従来の炊飯器における操作表示部を示す要部
正面図である。
【図19】図18に示す炊飯器の前面側の構成を示す要
部断面図である。
【図20】図18に示す炊飯器の制御ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 4 外ケース(外装ケース) 6 肩ケース 6a 前面壁(外装ケース) 20 操作表示部 21 液晶パネル 21a 液晶表示部 23 選択スイッチ 23a ロータリースイッチ 23b ダイヤルキー 23c ネクスト表示ランプ 24 決定スイッチ(選択決定スイッチ) 25 取消スイッチ 30 マイコン(運転制御装置) 41a ネクスト表示ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA02 BA23 BA42 BA43 CA01 CA17 CA19 CB30 CC05 CC43 CD22 CD32 CD34 CD42 CD45 CD46 CD51 CD54 CD57 FA06 FA09 FD08 GA03 GB27 GB36 GB45 GC12 GC24 GC36 GC38 GD01 GD02 GD06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯条件を選択するための選択スイッチ
    と、各炊飯条件に対応するメニューおよび時刻を表示す
    る液晶表示パネルとを備える炊飯器であって、 上記選
    択スイッチをダイヤルキーが操作部として設けられたロ
    ータリースイッチで形成し、かつ選択決定スイッチを設
    けると共に、メニュー選択操作時には、上記ダイヤルキ
    ーで所定の回転角度を超える操作が行われる毎に発生さ
    れる送り信号に応じて、液晶表示パネルでの表示メニュ
    ーの切換えを行い、かつ選択決定スイッチが操作された
    時点で切換表示されているメニューに対応する炊飯条件
    でその後の炊飯加熱運転を制御する一方、時刻設定操作
    時には、上記送り信号に応じて液晶表示パネルでの表示
    時刻を変化させるように制御する運転制御装置を備えて
    いることを特徴とする炊飯器。
  2. 【請求項2】 炊飯加熱運転と保温運転とタイマー予約
    運転と時刻設定との各運転モードに各々対応する表示を
    上記送り信号に応じて切換表示させ、かつ選択決定スイ
    ッチが操作された時点で切換表示されている運転モード
    でその後の運転を開始させる制御を上記運転制御装置が
    行うことを特徴とする請求項1の炊飯器。
  3. 【請求項3】 上記選択決定スイッチが前記ロータリー
    スイッチに付設され、ダイヤルキーに対する軸方向の押
    動操作で選択決定スイッチから決定信号が運転制御装置
    に入力されるように形成していることを特徴とする請求
    項1又は2の炊飯器。
  4. 【請求項4】 上記選択決定スイッチが操作されたとき
    に決定受付を音によって利用者に知らせる報知手段を備
    えていることを特徴とする請求項1、2又は3の炊飯
    器。
  5. 【請求項5】 押下操作で取消信号を発生する取消スイ
    ッチを設け、運転制御装置が、上記取消信号の入力時に
    選択決定スイッチ操作時の選択決定内容を取消す制御を
    行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかの炊飯
    器。
  6. 【請求項6】 次に操作すべきスイッチを表示するネク
    スト表示ランプをダイヤルキーと選択決定スイッチとに
    付設していることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    かの炊飯器。
  7. 【請求項7】 炊飯器本体の前面側で上記液晶表示パネ
    ルが取付けられた外装ケースとは別の外装ケースに、上
    記選択スイッチを設けていることを特徴とする請求項1
    から6のいずれかの炊飯器。
  8. 【請求項8】 炊飯器本体の前面側に上記液晶表示パネ
    ルを設ける一方、上記選択スイッチを炊飯器本体の側面
    に設けていることを特徴とする請求項1から6のいずれ
    かの炊飯器。
  9. 【請求項9】 上記ダイヤルキーを、炊飯器本体の外装
    ケース表面と面一状または外装ケース表面よりも内方に
    位置するように設けていることを特徴とする請求項1か
    ら8のいずれかの炊飯器。
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