JP7222619B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、鍋の温度を検知して加熱の制御を行なう炊飯器に関する。
炊飯器の制御は各センサの温度検知により決定されており、これらの各センサに異物が挟み込まれると正常な温度検知ができなくなって炊き上がりが悪化してしまい、また鍋が空の状態で炊飯する虞がある。そのため、センサに異物が挟み込まれた状態である場合は、そのことを検知して使用者に報知する必要がある。この問題に対して、鍋と当該鍋の温度を検知する鍋温度検知手段との間の異物の有無により、昇温行程における温度の変化量に差が生じることを利用し、閾値を設けて昇温行程の温度変化量により異物の有無を判断する炊飯器が提案されている。例えば特許文献1には、米と水とを入れる鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、鍋内の温度を検知する温度検知手段と、鍋内の水の沸騰を検知する沸騰検知手段と沸騰検知手段からの入力を受け、前記鍋内の水が沸騰した後に前記温度検知手段の検知温度が所定の温度を下回ったときに異物が挟み込まれていると判定する切り替え手段とを備えた炊飯器が開示されている。
特開平9-308571号公報
しかし引用文献1の炊飯器では、室温、水温、電圧、炊飯量などの様々な要因が絡むことで異物の有無以上に差異が発生し、誤検知を発生させる虞があり、異物がある全ての場合を網羅できなかった。その結果、鍋と鍋温度検知手段との間の異物がある状態で炊飯する虞や鍋が空の状態で炊飯する虞があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、鍋と鍋温度検知手段との間の異物検知の精度を高めて、従来では判別できなかった条件でも異物の有無を判断できる炊飯器を提供することを目的とする。
また本発明は上記事情に鑑み、異物検知の精度を高めると同時に誤検知のリスクを低減させた炊飯器を提供することを目的とする。
請求項1の炊飯器では、被炊飯物として米と水を内部に収容する鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、エラーが発生した際に報知する報知手段と、を備え、前記制御手段は、炊飯開始から前記鍋を加熱して前記米の吸水を促進させる第1のひたし行程と、所定の前記鍋の温度で加熱を停止し、予熱で前記米の吸水を促進させる第2のひたし行程と、前記被炊飯物を沸騰させる昇温行程と、前記被炊飯物の沸騰状態を継続させる沸騰継続行程と、炊き上げた前記被炊飯物を蒸らすむらし行程と、の順に一連の炊飯行程を行なうように前記加熱手段を制御し、前記制御手段は第1の閾値を有し、前記第2のひたし行程の温度の変化量により前記鍋と前記鍋温度検知手段との間の異物の有無を判断するように構成したことを特徴とする。
請求項2の炊飯器では、前記制御手段は、さらに第2の閾値および第3の閾値を有して前記昇温行程の温度の変化量により前記異物の有無を判断し、前記第2の閾値の値は前記第3の閾値の値よりも小さく、前記制御手段は、前記第2のひたし行程で前記第1の閾値よりも温度の変化量が小さい場合、前記第3の閾値により前記異物の有無を判断するように構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、昇温行程の前の行程である第2のひたし行程で異物がある可能性が高いかどうかを判断でき、異物検知の精度を高めて、従来では判別できなかった条件でも異物の有無を判断することができる。
請求項2の発明によれば、第2のひたし行程で振り分け、昇温行程で異物の有無を再度判断することにより、異物検知の精度を高めることができる。また第2のひたし行程での判断の結果により、昇温行程で用いる閾値を変更し、第2のひたし行程で第1の閾値よりも温度の変化量が小さい場合は第3の閾値を用いて判断して異物検知の精度を高めることができる。その一方で、また第2のひたし行程で第1の閾値よりも温度の変化量が大きい場合は、異物のない可能性が高いために第3の閾値よりも大きい値である第2の閾値を用いて、異物検知の精度を高めると同時に誤検知のリスクを低減させることができる。
本発明の第1の実施例における炊飯器の縦断面図である。 同上、電気的構成を示すブロック図である。 同上、鍋センサの検知温度の推移をあらわしたタイミングチャートである。 同上、異物検知のエラー報知の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例における炊飯器の要部の上面図である。 本発明の第3の実施例における炊飯器の縦断面図である。 本発明の第4の実施例における炊飯器の操作パネルの上面図である。 同上、炊き上がりに関しての問いかけの選択画面を表示した場合の表示部の上面図である。 同上、制御変更を行なう行程の選択画面を表示した場合の表示部の上面図である。 同上、昇温行程、沸騰継続行程、および炊き上げ行程の制御変更画面を表示した場合の表示部の上面図である。 同上、目安の炊飯時間を提示する画面を表示した場合の表示部の上面図である。 本発明の第5の実施例における炊飯器の上面図である。 同上、電気的構成を示すブロック図である。
以下、本発明における炊飯器の各実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、これらの全図面にわたり、共通する部分には共通する符号を付すものとする。
図1~図4は、本発明の炊飯器の第1の実施例を示している。炊飯器全体の構成を図1に基づいて説明すると、1は炊飯器であり、上方から見て前面と後面、左側面と右側面が対向する略矩形状をなし、上面が開口された炊飯器1の本体2と、本体2の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体3とにより全体が構成される。本体2は上面を開口した鍋収容部4を有し、蓋体3を開けたときに、被調理物である水や米を収容する容器としての有底状の鍋5が、その鍋収容部4に着脱自在に収容される構成となっている。鍋収容部4は、椀状で樹脂製の内枠6や、金属製の内枠リング7などを組み合わせて構成され、全体が有底筒状に形成される。
鍋5は、熱伝導性の良いアルミニウムを主材8とし、フェライト系ステンレスなどの磁性金属板からなる発熱体9が、主材8の外面の側部下部から底部にかけて接合してある。鍋5の外側面に対向する内枠リング7の外面には、加熱手段の一例としてコードヒータを用いた胴ヒータ11を備えている。また、鍋5の側面下部から底面に対向する内枠6の外面には、鍋5の発熱体9を電磁誘導加熱する加熱手段として、加熱コイル12を備えている。
内枠6の底部中央部には、鍋温度検出手段としての鍋センサ14が、鍋5の外面底部と弾発的に接触するように配設される。本実施形態の鍋センサ14は、鍋5の温度を検知して加熱コイル12による鍋5の底部の加熱温度を主に温度管理する構成となっている。
蓋体3の前方上面には、蓋開ボタン15が露出状態で配設されており、この蓋開ボタン15を押すと、本体2と蓋体3との係合が解除され、本体2の上部後方に設けたヒンジバネ(図示せず)により、ヒンジ軸16を回転中心として蓋体3が自動的に開く構成となっている。また、蓋体3の後方上面には、鍋5内の被調理物から発生する蒸気を炊飯器1の外部に排出する蒸気口ユニット17が着脱可能に装着される。
蓋体3の上面には、蓋開ボタン15や蒸気口ユニット17の他にも、炊飯器1の表示操作ユニットとなる操作パネル20などが配設されている。操作パネル20は、調理に関わる様々な情報を表示する表示部18と、炊飯を開始させたり、時間や炊飯コ-スなどを選択させたりするための操作部19とを備えており、これらの下面には、操作パネル20の制御手段である表示・操作制御手段46を備えた制御PC(Printed Circuit:印刷回路)板47が配置される。制御PC板47はパターン形成された導電回路部を有し、この制御PC板47に操作や表示に関わる制御用IC等を実装することで、後述する加熱制御手段40と連携した表示・操作制御手段46が構成される。
蓋体3の下側には、蓋体3の下部部材としての内蓋組立体21が配設される。内蓋組立体21は、鍋5の上方開口部と略同径の円盤状を有する金属材料からなる内蓋22と、この内蓋22と鍋5との間をシールするために、内蓋22の外側全周に設けられる弾性部材としての蓋パッキン23と、鍋5の内圧力を調整する調圧部24とを備えている。環状に形成された蓋パッキン23は、図1に示されるように蓋体3を閉じた蓋閉時に、鍋5の開口部である上面に当接して、この鍋5と内蓋22との間の隙間を塞ぎ、鍋5から発生する蒸気を密閉するものである。
蓋体3の内部には、内蓋22を加熱する蓋加熱手段としての蓋ヒータ33と、この蓋ヒータ33による内蓋22の温度管理を行なうためのサーミスタ式の蓋温度センサ34がそれぞれ設けられる。また、鍋5内で発生した蒸気を外部へ放出する通路として、蒸気口ユニット17と調圧部24とを連通する蒸気排出経路25が形成される。調圧部24には、鍋5の内部と蒸気口ユニット17との間の蒸気排出経路25を開閉する調圧弁26が設けられる。調圧弁26はボール状で、蓋体3の内部に設けたソレノイド27と連動し、鍋5内の蒸気を外部へ放出する場合には蒸気排出経路25を開放し、鍋5内を加圧または減圧状態にする場合には蒸気排出経路25を閉塞するように、ソレノイド27が調圧弁26を転動させる。そして加圧時には、加熱コイル12への高周波通電により鍋5内の被炊飯物が加熱され、鍋5の内圧が所定値に達すると、調圧弁26の自重に抗して蒸気排出経路25を開放することで、鍋5内の圧力を大気圧以上に維持する構成となっている。
28は、蓋3を本体2に閉じた状態で、鍋5の内部を通常の大気圧よりも低くするための減圧手段である。減圧手段28は、鍋5を鍋収容体4に収容し、蓋3を閉じた後にソレノイド27を通電して、調圧弁26が蒸気排出経路25を塞いだ状態で、密閉した鍋5の内部圧力を低下させる。また、鍋5内部の圧力が大気圧よりも一定値下がった場合には、減圧手段28の動作源となる減圧ポンプ29の動作を停止し、鍋5内部を減圧状態に保っている。さらに、鍋5内部を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す場合には、減圧ポンプ29の動作を停止し、減圧ポンプ29と鍋5の内部との間を連通する図示しない経路を開放する。つまり減圧手段28は、鍋5内部を減圧状態から外気と同じ圧力に戻す圧力戻し手段としての構成を兼用している。
その他、本体2の内部には、加熱制御手段40を含むユニット化された加熱基板組立41が配設される。加熱制御手段40は、表示・操作制御手段46と組み合わせて炊飯器1の各部を電気的に制御するために、制御用IC42や記憶手段51(図2参照)などを備えたマイクロコンピュータ(マイコン)などを含んで構成され、ここでは鍋センサ14や蓋温度センサ34からの各温度検知信号と、操作部19からの操作信号とを受けて、炊飯時および保温時に鍋5を加熱する胴ヒータ11や加熱コイル12と、蓋体3を加熱する蓋ヒータ22を各々制御すると共に、ソレノイド27と、減圧ポンプ29の動作を各々制御する。特に加熱制御手段40は、鍋センサ14の検知温度に基いて主に加熱コイル12を制御して鍋5の底部を温度管理し、蓋温度センサ34の検知温度に基いて主に蓋ヒータ22を制御して、被炊飯物に対向する内蓋24を温度管理するようになっている。
次に、加熱制御手段40および表示・操作制御手段46の制御系統について、図2を参照しながら説明する。同図において、本体2に装備される加熱制御手段40は、マイクロコンピュータを構成する制御用IC42や記憶手段51などを備え、鍋センサ14や蓋温度センサ34からの各温度検知信号と、表示・操作制御手段46からの制御信号を受けて、炊飯時および保温時に鍋5を加熱する胴ヒータ11や加熱コイル12と、内蓋24を加熱する蓋ヒータ33を各々制御すると共に、前述した調圧弁26を動かすソレノイド27や、減圧手段38の動作を各々制御するものである。特に加熱制御手段40は、鍋センサ14の検知温度に基いて主に加熱コイル12を制御して鍋5の底部を温度管理し、蓋センサ34の検知温度に基いて主に蓋ヒータ22を制御して、内蓋24を温度管理する。これらの加熱コイル12や蓋ヒータ22と、前述した胴ヒータ11は、鍋5に入れた被調理物を加熱する加熱手段52に相当する。
加熱制御手段40は、記憶手段51から読み出したプログラムの制御シーケンス上の機能として、炊飯制御手段53、保温制御手段54および予約炊飯手段55を制御用IC42にそれぞれ備えている。炊飯制御手段53は、操作部19の、例えば炊飯キーからの炊飯開始の指示を受けて、鍋5に投入した米の吸水を促進させるひたし行程と、被炊飯物の温度を短時間に沸騰まで上昇させる昇温行程と、被炊飯物の沸騰状態を継続させる沸騰継続行程と、ご飯を焦がさない程度の高温に維持するむらし行程の各行程を順に実行して、鍋5内部の被炊飯物に対して所望の圧力で炊飯加熱するものである。また保温制御手段54は、鍋5内部のご飯を所定の保温温度に保つように制御するものである。そして予約炊飯手段55は、タイマー機能を備え、炊き上がり時刻(炊飯終了時刻)を設定してタイマー動作を開始させると、設定された炊き上がり時刻にご飯が炊き上がるように、炊き上がり時刻の所定時間前になると、炊飯制御手段53により炊飯を自動的に開始させ、炊き上がり時刻には保温制御手段54による保温を開始するように制御するものである。
一方、表示・操作制御手段46は、マイクロコンピュータを構成する制御用IC48や記憶手段57などを備え、操作部19からの操作信号や加熱制御手段40からの制御信号を受けて表示部18の表示動作を制御し、また加熱制御手段40に制御信号を送信するものである。この表示・操作制御手段46は、記憶手段57に記憶されたプログラムの制御シーケンス上の機能として、操作部19からの操作信号に基づき、各種の制御信号を生成する操作部制御手段58と、表示部18の表示動作を制御する表示動作制御手段59と、操作部制御手段58や表示動作制御手段59と連携して、操作部43で選択できる条件の選択および設定、例えば複数の調理コースや炊飯コースの中から所望の調理コースや炊飯コースの選択および設定、を可能にする条件設定手段60と、を備えている。
次に、上記構成の炊飯器1について、その作用を図3に基づき説明する。先ず本実施例の炊飯時における動作を説明すると、鍋5内に被炊飯物として米および水を入れ、これを本体2の鍋収容部4にセットした後に、蓋体3を閉じる。それと前後して、炊飯器1の電源プラグをコンセントに差し込んで通電すると、炊飯器1は炊飯や保温が行われていない初期の切(待機)状態となり、表示・操作制御手段46は、表示動作制御手段59と連携して、現在の炊飯コースの設定を表示部18に表示させる。ここで操作部19の、例えば進むキーや戻るキーを操作する毎に、その操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、条件設定手段60により炊飯コースの設定が変更される。変更された設定は表示動作制御手段59により表示部18にその都度表示され、使用者はこれを目視で確認できる。
そして操作部19の、例えば炊飯キーを操作すると、その操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、条件設定手段60は表示部18に表示された炊飯コースを、今回設定した炊飯コースとして記憶手段57に記憶し、その設定した炊飯コースに対応する加熱パターンの情報を加熱制御手段40に送出する。これを受けて、設定した炊飯コースの加熱パターンに沿って、加熱制御手段40が、制御用IC42に組み込まれた炊飯制御手段53により、鍋5内の被炊飯物に対するひたし行程、昇温行程、沸騰継続行程、むらし行程の各炊飯動作を行なう。
表示・操作制御手段46から送出された情報を受けると、炊飯制御手段53は、鍋センサ14による鍋5の底部の温度検知に基づき、加熱コイル12と胴ヒータ11を通断電制御して鍋5の底部と側面部をそれぞれ加熱し、鍋5内の水温を所定の温度、例えば45~60℃にまで昇温させて米の吸水を促進させるひたし行程(1)を行なう。また炊飯制御手段53は、所定の温度にまで達したことを鍋センサ14により検知したら、加熱コイル12と胴ヒータ11を停止させる制御をし、予熱で米の吸水を促進させるひたし行程(2)を行なう。本実施例のひたし行程は、ひたし行程(1)とひたし行程(2)の2つの行程からなり、鍋5内の水温を所定の温度に所定の時間、例えば3分間保持するように構成される。
ひたし行程中では鍋5内の圧力が大気圧よりも低い減圧状態となるように、炊飯制御手段53が、ソレノイド27や減圧手段28の動作を各々制御する。具体的には、ひたし行程が開始されると、炊飯制御手段53はソレノイド27を非通電状態から通電状態に切替えて、調圧弁26で蒸気排出経路25を閉塞する。そしてこの状態で、減圧手段28の経路を開放すると共に、減圧ポンプ29を連続動作させ、密閉した鍋5の内部の空気を減圧ポンプ29で抜き取る真空引きを行なう。その後、鍋5内部の圧力が大気圧よりも一定値下がったら減圧ポンプ29の動作を停止する。こうして、ひたし行程の全期間である所定の時間に亘って、鍋5内部を減圧状態に保っている。そのため、ひたし行程のときに鍋5の内部で米に水を十分に吸水させることが可能になる。
その後、所定の時間のひたし行程が終了し、次の昇温行程に移行すると、被調理物の沸騰検知を行なうまでの加熱で、炊飯制御手段53は、加熱コイル12や胴ヒータ11を連続通電する制御を行なうことにより、ひたし行程よりも鍋5内の被調理物を強く加熱し、被調理物を短時間で沸騰の温度まで上昇させる。ここで炊飯制御手段53は、ひたし行程から引き続いて鍋5の内部を大気圧よりも低い減圧状態に維持するために、減圧手段28の経路を閉塞するように制御している。そのため、ひたし行程から昇温行程に移行した後も、鍋5への加熱やスローリークにより鍋5の内部は次第に圧力が上昇するものの、暫くの間は減圧ポンプ29を動作させることなく減圧状態を維持することができる。こうして、ひたし行程の後の昇温行程でも鍋5内部の被調理物が減圧状態に保持されることで、昇温行程中は100℃以下の温度で水が沸騰する。そのため、米の糊化温度とされる60℃~100℃で被調理物を減圧状態で沸騰させることで、沸騰時の泡で米を舞わせて加熱ムラがなくなり、併せて被調理物を減圧状態にすることで米の芯まで短時間に吸水させることができる。
次に、炊飯制御手段53は鍋センサ14からの温度検知信号を取り込んで、鍋5の底部の検知温度が所定温度となる100℃に達したら、鍋5内部の被調理物が減圧状態で沸騰したと判断して、減圧手段28の経路を閉塞させて減圧ポンプ29を動作させないまま、ソレノイド27を一時的に非通電状態にして調圧弁26を退避させる。これにより蒸気排出経路25は、鍋5の内外を密閉せずに連通させた開放状態となり、鍋5内部は直ちに外気と同じ常圧に戻る。その後、炊飯制御手段53がソレノイド27を短時間で通電状態に切替え、鍋5の内部を再び密閉した状態にすると、引き続き、鍋5内部で被調理物を強く加熱しているため、この被調理物が大気圧以上、例えば1.2気圧に達するまで鍋5内部で加圧され、その加圧状態で被調理物を沸騰させることができる。こうして炊飯制御手段53は、昇温行程中に鍋5内部の被調理物が減圧状態で沸騰したと判断したら、鍋5内部を減圧状態から大気圧よりも高い加圧状態へ一気に切替えて、被調理物に圧力ショックを加えるために、ソレノイド27、ひいては調圧部24を構成する調圧弁26の動作を制御して、蒸気排出経路25を一時的に開放している。これにより、加圧状態における米の糊化最適温度である105℃(1.2気圧の場合)で被調理物を沸騰させることで、米の硬さと粘りのバランスを確保し、芯まで一気に米を糊化させることができる。
その後、炊飯制御手段53は、鍋5の底部の温度が所定温度以上、例えば90℃以上になったことを鍋センサ14からの温度検知信号により検出し、それに加えて内蓋22の温度が所定温度以上、例えば90℃以上になったことを蓋温度センサ34からの温度検知信号により検出すると、被調理物の加圧状態での沸騰を検知する沸騰検知を開始する。具体的には、引き続き、加熱コイル12や胴ヒータ11を連続通電する制御を行なって鍋5内部で被調理物を強く加熱する一方で、蓋温度センサ34の検知温度が所定の時間にどの程度上昇するのかという検知温度の傾きを算出する。そして炊飯制御手段53は、この蓋温度センサ34の検知温度の傾きが一定値以下になって安定したら、鍋5内部の被調理物が加圧状態で沸騰したと判断して、次の沸騰継続行程に移行する。
沸騰継続行程に移行すると、炊飯制御手段53は蓋ヒータ33を制御して蓋加熱を開始させる。ここでの蓋加熱は、内蓋22の温度が所定の温度、例えば100℃になるように、蓋温度センサ34の検知温度により蓋ヒータ33からの加熱量が管理されている。また沸騰継続行程に移行したら、炊飯制御手段53は鍋5内を常圧と大気圧よりも高い温度との間に繰り返し変化させるために、ソレノイド27を周期的に通断電制御して、調圧弁26で蒸気排出経路25を周期的に開閉している。
そして炊飯制御手段53は、沸騰継続行程で鍋5内部の水が無くなり、鍋センサ14からの鍋5の底部の温度検知信号により所定の温度上昇を生じたことを検出することで、鍋センサ14の検知温度に基づき被調理物の炊き上げを検知する。ここでは、鍋センサ14の検知温度が所定のドライアップ温度に達すると、鍋5内部の被調理物の炊き上がりを検知して、沸騰継続行程から次のむらし行程に移行する。
むらし行程中は、炊飯制御手段53が蓋温度センサ34の検知温度により、蓋ヒータ22を通断電制御して温度管理を行ない、内蓋22への露付きを防止すると共に、鍋5内部のご飯が焦げない程度に高温が保持されるように、加熱コイル12や胴ヒータ11を通断電制御して鍋5の底部の温度を管理する。むらし行程は所定時間、例えば12分間続けられ、むらし行程が終了したら、保温制御手段54による保温行程に移行する。
次に、上記構成の炊飯器1について、特にエラー報知機能に関する作用を図4のフローチャートに基づき説明する。ステップS11に移行すると、炊飯制御手段53はひたし行程(1)を行ない、鍋5内の水温が所定の温度にまで達したことを鍋センサ14により検知したら、ステップS12に移行し、ひたし行程(2)を行なう。
ステップS12では、炊飯制御手段53が加熱コイル12と胴ヒータ11を停止させる制御を行ない、加熱を停止するために鍋5内の温度は低下するが、本実施例の炊飯制御手段53は、鍋5内の温度を鍋センサ14からの温度検知信号により検出し、ひたし行程(2)の間の鍋5内の温度の変化量を算出している。そして所定の時間のひたし行程が終了すると、ステップS13に移行する。
ステップS13では、炊飯制御手段53が、ステップS12で算出したひたし行程(2)の間の鍋5内の温度の変化量が閾値であるAの値以上かどうかを判断する。ひたし行程(2)において、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれており、鍋5が空炊き状態の場合、鍋5内の温度の変化量が小さく、その一方で、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれておらず、鍋5内部に被炊飯物として米および水がある通常状態の場合、鍋5内の温度の変化量が大きい。そのため本実施例では、空炊き状態の場合と通常状態の場合との、鍋5内の温度の変化量の間に閾値Aを設けることで、温度の変化量が閾値Aより小さい場合は空炊き状態である可能性が高いと判断している。
具体的には、ひたし行程(2)の間の鍋5内の温度の変化量がA以上であるときは、炊飯制御手段53は、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれていない通常状態である可能性が高いと判断してステップS19に移行する。その一方で、この温度の変化量がAより小さいときは、炊飯制御手段53は、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれており、空炊き状態である可能性が高いと判断してステップS14に移行する。
ステップS14では、炊飯制御手段53が昇温行程を行ない、鍋5内の被調理物を強く加熱する。ここで本実施例の炊飯制御手段53は、ステップS12と同様に、鍋5内の温度を鍋センサ14からの温度検知信号により検出し、鍋センサ14の検知温度が所定の時間にどの程度上昇するのかという鍋5内の温度の変化量を算出し、ステップS15に移行する。
ステップS15では、炊飯制御手段53が、ステップS14で算出した昇温行程の所定の時間の鍋5内の温度の変化量が閾値であるCの値以上かどうかを判断する。昇温行程でも、ひたし行程(2)と同様に、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれており、空炊き状態の場合は鍋5内の温度の変化量が小さく、その一方で、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれておらず、通常状態の場合は鍋5内の温度の変化量が大きい。そのため本実施例では、空炊き状態の場合と通常状態の場合との、鍋5内の温度の変化量の間に閾値Cを設けることで、温度の変化量が閾値Cより小さい場合は、上述のステップS13の結果と併せて空炊き状態であると判断している。
具体的には、昇温行程の所定の時間の鍋5内の温度の変化量がC以上であるときは、炊飯制御手段53は、上述のステップS13の結果と異なり、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれていない通常状態であると判断してステップS17の沸騰継続行程に移行し、その後ステップS18のむらし行程に移行する。その一方で、この温度の変化量がCより小さいときは、炊飯制御手段53は、上述のステップS13の結果と併せて、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれており、空炊き状態であると判断してステップS16に移行する。このように、ひたし行程(2)に加えて、昇温行程でも鍋5内の温度の変化量を再度判定することにより、異物が挟み込まれているかどうかの異物検知の精度を向上させて、従来では判別できなかった条件でも異物の有無を判断できる。
ステップS16では、炊飯制御手段53は鍋センサ14の部分に異物を検知したと判断して炊飯動作を中止し、その異物の検知情報を表示・操作制御手段46に送出する。これを受けて、表示・操作制御手段46の表示動作制御手段59は報知手段としての表示部18に異物検出エラーを表示して、使用者に報知する。ここで炊飯器1にブザーなどが設けられている場合は、このブザーなどにより併せて異物検出エラーを報知するように構成してもよい。
ステップS19でも、ステップS14と同様に、炊飯制御手段53が昇温行程を行ない、鍋5内の被調理物を強く加熱する。また鍋5内の温度を鍋センサ14からの温度検知信号により検出し、鍋センサ14の検知温度が所定の時間にどの程度上昇するのかという鍋5内の温度の変化量を算出し、ステップS20に移行する。
ステップS20でも、ステップS15と同様に、炊飯制御手段53が、ステップS14で算出した昇温行程の所定の時間の鍋5内の温度の変化量が閾値であるBの値以上かどうかを判断する。本実施例では、空炊き状態の場合と通常状態の場合との、鍋5内の温度の変化量の間に、ステップS15の閾値Cよりも小さい値である閾値Bを設けることで、温度の変化量が閾値B以上の場合は、上述のステップS13の結果と併せて通常状態であると判断している。これはステップS19が、ステップS13で一度異物が挟み込まれているかどうかの判定をし、異物が挟み込まれていない通常状態である可能性が高いと判断した後に移行する昇温行程であるからであり、誤検知のリスクの虞を考慮して閾値Bを閾値Cよりも小さい値に設定し、ステップS15よりも通常状態であると判断しやすくしている。
具体的には、昇温行程の所定の時間の鍋5内の温度の変化量がB以上であるときは、炊飯制御手段53は、上述のステップS13の結果と併せて、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれていない通常状態であると判断してステップS22の沸騰継続行程に移行し、その後ステップS23のむらし行程に移行する。その一方で、この温度の変化量がBより小さいときは、炊飯制御手段53は、上述のステップS13の結果と異なり、鍋センサ14の部分に異物が挟み込まれており、空炊き状態であると判断してステップS21に移行する。ここで閾値Bは、ステップS15の閾値Cよりも小さい値であるため、ステップS15よりも通常状態であると判断しやすい構成となっている。
以上のように、本実施例の炊飯器1は、被炊飯物として米と水を内部に収容する鍋5と、鍋5を加熱する加熱手段としての胴ヒータ11および加熱コイル12と、胴ヒータ11および加熱コイル12を制御する制御手段としての炊飯制御手段53と、鍋5の温度を検知する鍋温度検知手段としての鍋センサ14と、エラーが発生した際に報知する報知手段としての表示部18と、を備え、炊飯制御手段53は、炊飯開始から鍋5を加熱して米の吸水を促進させる第1のひたし行程としてのひたし行程(1)と、所定の鍋5の温度で加熱を停止し、予熱で米の吸水を促進させる第2のひたし行程としてのひたし行程(2)と、被炊飯物を沸騰させる昇温行程と、被炊飯物の沸騰状態を継続させる沸騰継続行程と、炊き上げた前記被炊飯物を蒸らすむらし行程と、の順に一連の炊飯行程を行なうように胴ヒータ11および加熱コイル12を制御し、炊飯制御手段53は第1の閾値としての閾値Aを有し、ひたし行程(2)の温度の変化量により、この変化量が閾値A以上かどうかで鍋5と鍋センサ14との間の異物の有無を判断するように構成している。そのため、昇温行程の前の行程であるひたし行程(2)で異物がある可能性が高いかどうかを判断でき、異物検知の精度を高めて、従来では判別できなかった条件でも異物の有無を判断することができる。
また本実施例の炊飯制御手段53は、さらに第2の閾値としての閾値Bおよび第3の閾値としての閾値Cを有して、昇温行程の温度の変化量により異物の有無を判断し、閾値Bの値は閾値Cの値よりも小さく、炊飯制御手段53は、ひたし行程(2)で閾値Aよりも温度の変化量が小さい場合、閾値Cにより異物の有無を判断するように構成している。そのため、ひたし行程(2)で振り分け、昇温行程で異物の有無を再度判断することにより、異物検知の精度を高めることができる。またひたし行程(2)での判断の結果により、昇温行程で用いる閾値を変更し、ひたし行程(2)で閾値Aよりも温度の変化量が小さい場合は閾値Cを用いて判断して異物検知の精度を高めて、従来では判別できなかった条件でも異物の有無を判断することができる。その一方で、ひたし行程(2)で閾値Aよりも温度の変化量が大きい場合は、異物のない可能性が高いために閾値Bを用いて、異物検知の精度を高めると同時に誤検知のリスクを低減させることができる。
図5は、本発明の第2実施例の炊飯器を示している。なお、第1実施例の炊飯器と共通する構成には、同一の符号を付し、同一の説明は重複を避けるため極力省略する。本実施例の炊飯器では、炊飯器が鍋なし状態のエラーを報知した後で使用者が鍋を入れて改善したときに、当該改善するときの動作の中で鍋なし状態のエラーが解除される構成となっている。
第1実施例の炊飯器1では、使用者が鍋収容部4の中に鍋5を収容しない鍋なし状態で炊飯を開始した場合、炊飯制御手段53は表示・操作制御手段46に信号を送出し、表示・操作制御手段46の表示動作制御手段59が表示部18に「内釜なし」の表示要素65を点灯させてエラーを報知している。また表示・操作制御手段46の出力側に報知手段としてのブザーが電気的に接続されている場合は、表示動作制御手段59が当該ブザーを制御してエラーを報知する。ここで当該報知された鍋なし状態のエラーは、一定の時間で自動的に解除され、または操作部19で所定のキー操作を行なうことで解除される構成となっている。
しかしながら、報知された鍋なし状態のエラーが一定の時間で自動的に解除されると、使用者には何の報知がされていたのか分からず、自動的に表示部18の表示が変更されたことで使用者が混乱する虞がある。また操作部19で所定のキー操作を行なうことで報知された鍋なし状態のエラーを解除する構成は使用者が理解し難い虞があり、使用者が報知された鍋なし状態のエラーの解除方法を理解していなかった場合、いつまでも鍋なし状態のエラーが解除できずに残ってしまい、そのままクレームにつながる虞がある。そこで本実施例の炊飯器1IIでは、使用者が鍋5を炊飯器1に収容する際の蓋体3を開ける蓋開ボタン15を押圧したとき、または蓋体3の開閉を検知したときに鍋なし状態のエラーが解除されるように構成される。
図3は、本実施例の炊飯器1IIの要部の上面図である。蓋体3の上面には蓋開ボタン15や操作パネル20が配設されており、操作パネル20の表示部18が全表示状態で示されている。この表示部18の表示動作は、表示・操作制御手段46の表示動作制御手段59により制御される。また炊飯器1IIは、加熱コイル12により一時的に発熱動作させた際の加熱コイル12に流れる電流を検知することで鍋5の有無を検出する鍋検出手段(図示せず)が加熱制御手段40の入力側に電気的に接続されており、この鍋検出手段からの信号が加熱制御手段40に取り込まれて表示・操作制御手段46に送出され、この信号に基づいて、表示動作制御手段59が「内釜なし」の表示要素65の点灯、消灯を制御している。このため「内釜なし」の表示要素65は、鍋収容部4の中に鍋5を収容しない鍋なし状態を検出したことを報知する報知手段として構成される。
また本実施例の炊飯器1IIは、蓋体3の開閉を検知する蓋開閉検知手段を備えて構成される。本実施例では、蓋開手段としての蓋開ボタン15が押圧されたことを検知する蓋開ボタン検知手段(図示せず)が蓋開閉検知手段として作用する。この蓋開ボタン検知手段は表示・操作制御手段46の入力側に電気的に接続されており、この蓋開ボタン検知手段からの信号が表示・操作制御手段46に取り込まれ、「内釜なし」の表示要素65が表示部18に表示されている場合は、この信号に基づいて表示動作制御手段59が「内釜なし」の表示要素65を消灯するように制御する。このため蓋開ボタン15は、鍋なし状態のエラーを解除するエラー解除手段として構成される。なお蓋開閉検知手段は、蓋体3の開閉を検出する構成であればこれに限定されず、例えば蓋体3の角度を検出する角度検出手段を蓋開閉検知手段として採用してもよい。
操作部19は、操作パネル20の下側部分に並んで配置される切キー66と、炊飯キー67と、炊き方設定キー68と、進むキー69と、戻るキー70に加えて、操作パネル20の左側部分に並んで配置される玄米・麦ご飯キー71および保温キー72と、操作パネル20の右側部分に並んで配置される本かまど・そくうまキー73および予約キー74で構成される。
切キー66は、炊飯や保温をやめる際に操作されるもので、切キー66が押圧されると、操作部制御手段58が切キー66からの操作信号を受け付けて加熱制御手段40に送出し、炊飯制御手段53が本体1内の被調理物に対する加熱を中止して切状態にする制御を行なう。
炊飯キー67は、前述したように炊飯を開始する際に操作されるもので、炊飯キー67が押圧されると、操作部制御手段58が炊飯キー67からの操作信号を受け付けて加熱制御手段40に送出し、炊飯制御手段53が本体1内の被調理物に対する炊飯開始の制御をする構成となっている。
炊き方設定キー68は、お米の種類や、炊き方をそれぞれ設定する際に操作するもので、炊き方設定キー68が1回押圧されると、操作部制御手段58が炊き方設定キー68からの操作信号を受け付けて、お米の種類の選択画面に移行し、炊き方設定キー68が2回押圧されると、操作部制御手段58が炊き方設定キー68からの操作信号を受け付けて、炊き方の選択画面に移行する構成となっている。
進むキー69や戻るキー70は、お米の種類の選択画面や炊き方の選択画面で、お米の種類や炊き方を設定する際に操作される他にも、予約時刻や現在時刻、調理時間を調整するのに操作されるものである。
保温キー72は、保温を行なう際に操作されるもので、保温キー72が押圧されると、操作部制御手段78が保温キー72からの操作信号を受け付けて加熱制御手段40に送出し、保温制御手段54が本体1内の被調理物に対する保温再加熱を開始する制御を行なう。
予約キー74は、予約炊飯を行なう際に操作されるもので、予約キー74を押圧し、予約時刻や炊飯コースを確認した後に、炊飯キー67を押圧すると、操作部制御手段78が炊飯キー62からの操作信号を受け付けて加熱制御手段40に送出し、予約炊飯手段55が予め設定した予約時刻に本体1内の被調理物が炊き上がるように炊飯制御手段53により炊飯を開始し、また保温制御手段54による保温を開始するように制御する構成となっている。
その他、玄米・麦ご飯キー71は、お米の種類で「玄米」や「麦ご飯」に設定する際に操作されるもので、本かまど・そくうまキー73は、炊き方で「本かまど」や「そくうま」に設定する際に操作されるもので、これらのキーを操作して特定のお米の種類や、炊き方を選択した状態で炊飯キー67を押圧することで、炊き方設定キー68を押圧して設定した場合と同様に、選択された選択されたお米の種類および炊き方を組み合わせた炊飯コースが設定され、設定された炊飯コースで鍋5内の被炊飯物を炊飯加熱する構成となっている。
次に上記構成の炊飯器1IIについて、特に鍋なし状態のエラーに関する作用を説明する。炊飯キー67が押圧されると、操作部制御手段58が炊飯キー67からの操作信号を受け付けて加熱制御手段40に送出し、炊飯制御手段53が加熱コイル12を加熱させる制御を行なう。ここで鍋収容部4の中に鍋5を収容しない鍋なし状態の場合、鍋検出手段は鍋5がないことを検出し、この鍋検出手段からの信号が加熱制御手段40に取り込まれて表示・操作制御手段46に送出され、表示動作制御手段59が「内釜なし」の表示要素65を表示部18に点灯させるように制御し、「内釜なし」の表示要素65が表示部18に表示される。
使用者が表示部18に表示された「内釜なし」の表示要素65を確認すると、鍋5を鍋収容部4に収容するために蓋開ボタン15を押圧して、本体2と蓋体3との係合を解除することで蓋体3が自動的に開く。ここで蓋開ボタン15が押圧されたことを蓋開ボタン検知手段が検知すると、この蓋開ボタン検知手段からの信号が表示・操作制御手段46に取り込まれ、表示動作制御手段59が「内釜なし」の表示要素65を消灯するように制御する。そのため使用者が蓋体3を閉じた際に、表示部18に表示されていた「内釜なし」の表示要素65が消灯しており、鍋なし状態のエラーが解除されたことを確認できる。したがって使用者は、鍋なし状態のエラーの解除方法を理解せずとも、鍋5を鍋収容部4に収容する際に解除することができ、表示部18に「内釜なし」の表示要素65が点灯していてもエラーであると感じることなく、鍋なし状態のエラーが出ても、そのまま炊飯器1IIを使用し続けることができる。
なお鍋なし状態のエラーを解除した後に、引き続き鍋収容部4の中に鍋5を収容しない鍋なし状態で炊飯キー67が押圧されると、前述した手順を再び行なって鍋検出手段は鍋5がないことを検出し、表示動作制御手段59が「内釜なし」の表示要素65を表示部18に点灯させるように制御して、「内釜なし」の表示要素65が表示部18に再度表示されることで、使用者に炊飯器1IIが再度鍋なし状態であると報知するように構成される。
また上記構成において、「内釜なし」の表示要素65が表示部18に表示されている際に、「内釜なし」の表示要素65を消灯させるという意味合いで、切キー66を押圧することにより鍋なし状態のエラーを解除するように構成してもよく、鍋なし状態のエラーの解除方法を理解せずとも、感覚で「内釜なし」の表示要素65を消灯させることができる。この場合、その後で蓋開ボタン15を押圧しても、すでに「内釜なし」の表示要素65が消灯しているため、表示動作制御手段59は「内釜なし」の表示要素65を消灯させたままの制御を行なう。
以上のように、本実施例の炊飯器1IIでは、鍋5を収容する本体2と、本体2の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体3と、鍋5の有無を検出する鍋検出手段と、鍋5が本体2の鍋収容部4の中に収容されずに炊飯した際に鍋なし状態を検出したことを報知する報知手段としての「内釜なし」の表示要素65と、を備え、「内釜なし」の表示要素65により報知した後、蓋開手段としての蓋開ボタン15を操作すること、あるいは炊飯器1IIに設けられる複数のキー66~74を有する操作部19の切キー66を操作することにより、「内釜なし」の表示要素65が消灯され、鍋なし状態のエラーを解除している。
そのため蓋開ボタン15を鍋なし状態のエラーを解除するエラー解除手段とすることで、鍋なし状態のエラーの解除方法を理解せずとも、蓋開ボタン15を押圧して蓋体3を開け、鍋5を鍋収容部4に収容するという、炊飯器1IIの鍋なし状態を改善する必要な動作の中で鍋なし状態のエラーを解除することができ、使用者が解除方法に悩む虞をなくすことができる。また併せて切キー66もエラー解除手段とすることで、蓋開ボタン15を操作せず、蓋開閉検知手段が動作しない場合でも、鍋なし状態のエラーを解除することができる。
図6は、本発明の第3実施例の炊飯器を示している。なお、第1実施例や第2実施例の炊飯器と共通する構成には、同一の符号を付し、同一の説明は重複を避けるため極力省略する。本実施例の炊飯器1IIIでは、鍋5の内側に第2の鍋77を収納し、鍋5と第2の鍋77とを一体として加熱する構成としている。
従来より炊飯器で使用可能なお米の種類や炊き方など、炊飯コースとしてのレシピの幅が増加しており、例えば第2実施例の炊飯器1IIを利用して、調味料を加えた炊き込みご飯を炊飯することができ、また、お米以外の調理を行なうことができる。
しかし炊飯器1IIにおいて、調味料を加えた炊き込みご飯の炊飯やお米以外の調理を行なうと、主に鍋5に調味料やお米以外の材料の臭いが付着してしまい、次に炊飯器1IIを使用して白米などのお米のみで炊飯する場合、この臭いが炊飯したご飯に付着する虞があり、この臭いが炊飯時に気になることがある。またお米以外の調理を行なう際に、お米のみの炊飯と同じ鍋を使いまわすことに抵抗感を持つ使用者も一定数存在する。そこで本実施例の炊飯器1IIIでは第2の鍋77を備え、炊き込みご飯の炊飯やお米以外の調理に使用する専用の鍋を設けることにより、お米のみを炊飯する際の鍋5と使い分けができ、炊き込みご飯の炊飯やお米以外の調理を行なった際の臭い移りを軽減すると共に、お米のみを炊飯する鍋5と同一の鍋を使用しないことで使用者の有する前述の抵抗感をなくし、炊飯器1IIIの使用の幅を広げている。
図6は炊飯器1IIIの縦断面図である。68は、被調理物である水や米、調味料、お米以外の材料などを収容できる容器としての有底状の第2の鍋である。第2の鍋77の外面形状は鍋5の内面形状と略同一に形成されており、第2の鍋77の内面には、鍋5と同様に水位線が設けられ、第2の鍋77を鍋5に取付けることで結合させ、鍋5に第2の鍋77を収納して一体の鍋として用いることができるように構成される。このときの炊飯制御手段53や保温制御手段54は、当該一体の鍋として用いることに起因した、加熱手段52で加熱する鍋の厚みが増加することを想定した加熱量の制御を行なうように構成される。なお第2の鍋77の高さは、蓋体3を閉じた際に蓋パッキン23に接触して変形させない程度が好ましく、鍋5と内蓋22との間の隙間を塞ぐという蓋パッキン23の機能を阻害しない。また第2の鍋77内面に、鍋5から取り外す際に手をかける持ち手部を形成してもよい。
本実施例の炊飯器1IIIで、お米のみを炊飯する際は鍋5のみで炊飯を行なう。その一方で、例えば炊き込みご飯など、調味料を使用した炊飯を行なう際は、先ず鍋5に第2の鍋77を取付け、第2の鍋77の外面を鍋5の内面に当接させることで一体にする。次に、第2の鍋77内に被炊飯物として米、水および調味料を入れ、蓋体3を閉じる。この後の作用については、お米のみの炊飯と同様であり、前述しているために省略する。このときの炊飯制御手段53や保温制御手段54は、鍋の厚みが増加することを想定した加熱量の制御を行なっているため、鍋5のみで調味料を使用した炊飯を行なう際と同様に炊飯することができる。
この後、再度お米のみを炊飯する際は第2の鍋77を鍋5から取り外し、鍋5内に被炊飯物として米および水を入れることで、調味料を使用した炊飯の臭い移りを軽減させている。なお、お米以外の調理を行なう場合も、調味料を使用した炊飯を行なう場合と同様であるので説明を省略する。なお本実施例の炊飯器1IIIとは逆に、調味料を使用した炊飯を行なう際に鍋5のみで炊飯を行ない、お米のみを炊飯する際に鍋5に第2の鍋77を取付けて炊飯するように構成してもよい。
以上のように、本実施形態の炊飯器1IIIは、鍋5と、鍋5を加熱する加熱手段52と、加熱手段52を制御する加熱制御手段40の炊飯制御手段53および保温制御手段54と、鍋5の内側に収納され、被加熱物を収容する第2の鍋77と、を備えて構成されている。そのため、本体2の鍋収容部4の中に収容される鍋5に、被加熱物の臭いが付くことを防止し、炊飯の臭い移りを軽減させることができる。
また本実施形態の第2の鍋77は鍋5に取付けることで結合し、一体として加熱手段52で加熱する構成としており、鍋5および第2の鍋77を一体の鍋として加熱することができ、加熱手段52と当該一体の鍋との間の距離は変わらないため、炊飯時や保温時の加熱の際に、第2の鍋77を取付けた影響を最小限にすることができる。
図7~図11は、本発明の第4実施例の炊飯器を示している。なお、第1実施例~第3実施例の炊飯器と共通する構成には、同一の符号を付し、同一の説明は重複を避けるため極力省略する。本実施例の炊飯器1IVでは使用者が炊飯行程を任意で変更する構成により、使用者自身に好みの炊き上がりになるように調整してもらい、多岐にわたる使用者の好みに対応している。また、そのための選択肢を分かりやすく伝達する構成を採用しており、使用者が自身の満足のいく炊き上がりに変更することができ、炊き上がりの不満を軽減させている。
従来、使用者がご飯の炊き上がりに不満であるとき、例えば取扱説明書の記載に準じて、炊飯の開始前に、追加でお米を水にひたしたり、水位線に対して水の加減をすることにより好みの炊き上がりに近づけていた。しかし水の種類やお米の種類、人の好みは多岐にわたっているため、使用者が使用している状況に合わせて細かく変更することはできなかった。また、追加でお米を水にひたす行為は予約炊飯で炊飯する場合と同等でしかなく、水位線に対する水加減も試行回数によってばらつきが出るため、改善するために使用者自身が行なった行動に対して、必ずしも満足するレスポンスを得られるわけではなく、そのため、使用者が炊飯器の炊き上がりに不満を持った際に為す術がなかった。
そこで本実施例の炊飯器1IVでは使用者が炊飯行程を任意で変更する構成により、従来ではカバーしきれなかった使用状況に対応できる。また使用者自身が変更することにより、従来にはないレスポンスを得ることができ、使用者は、炊き上がりに不満を持った際に自身でそれを改善することができる。
図7は、本実施例の炊飯器1IVの操作パネル20’の上面図である。本実施例の操作パネル20’は、第2実施例の操作パネル20に加えて、後述する炊飯制御で各パラメータを初期値に戻す初期化キー81が設けられる。また本実施例の操作部19’は、これらのキー66~74および81に加えて、表示部18上にタッチセンサ82を設けて構成され、表示部18の表示に合わせて直接タッチ操作することが可能となっている。タッチセンサ82は制御PC板47に接続されることで、非押動型操作手段であるタッチキーとして機能している。本実施例では、表示部18に表示された表示要素83上でタッチセンサ82に触れることで、タッチキーとしての操作を可能にしている。
次に、上記構成の炊飯器1IVについて、その作用を図8~図13に基づき説明する。炊飯器1IVを利用して炊飯を行なうと、炊飯完了後に自動的に保温制御手段54による保温行程に移行する。図8は、このときの表示部18の表示形態を示している。
83-1は、保温時の経過時間を表示する保温時間用表示要素であり、保温行程に移行してからの経過時間を表示している。この保温時間用表示要素83-1は、例えば切キー66が押圧されるなど、保温行程が終了するまでは表示部18に表示されている。なお、図8では時間単位で経過時間を表示しているが、分単位で経過時間を表示するように構成してもよい。
83-2は、「今回の炊上がりには満足できましたか」の文字列を有する表示要素であり、「YES」の表示要素83-3、および「NO」の表示要素83-4と共に表示部18に表示される。このようにして、炊飯完了後に自動的に炊き上がりに関しての問いかけの選択画面を2択で表示部18に表示することにより、使用者に制御変更を行なうか否かの選択肢を分かりやすく伝達することができる。ここで「YES」の表示要素83-3上をタッチ操作すると、表示要素83-3上に配置されたタッチセンサ82からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、表示動作制御手段59により表示要素83-2~83-4を消灯させる制御が行なわれて表示部18に表示されなくなり、保温時間用表示要素83-1だけが継続して表示部18に表示される。この場合、表示要素83-2~83-4は、表示動作制御手段59により次回の炊飯完了後まで表示部18に表示されないように制御される。その一方で、「NO」の表示要素83-4上をタッチ操作すると、表示要素83-4上に配置されたタッチセンサ82からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、表示動作制御手段59は表示部18を、制御変更を行なう行程を選択する画面に移行させる制御を行なう。
なお、「YES」の表示要素83-3および「NO」の表示要素83-4のいずれもタッチ操作されず、選択しないまま切キー66が押圧された場合は、切キー66からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられて加熱制御手段40に送出され、保温制御手段54による保温行程を終了させる。その一方で、表示動作制御手段59により表示要素83-2~83-4は継続して表示部18に表示される。ここで再度切キー66が押圧されると、切キー66からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、操作部制御手段58は「YES」の表示要素83-3が選択されたものと判断して、表示動作制御手段59により表示要素83-2~83-4を消灯させる制御が行なわれて表示部18に表示されなくなる。
図9は、制御変更を行なう行程を選択する画面を表示した表示部18の表示形態を示している。83-5は、「変更する炊飯行程を選択してください」の文字列を有する表示要素であり、「昇温行程」の表示要素83-6、「沸騰継続行程」の表示要素83-7、「炊き上げ行程」の表示要素83-8および「決定」の表示要素83-9と共に表示部18に表示される。ここで、表示要素83-6~83-8のいずれかの上をタッチ操作すると、表示要素83-3上に配置されたタッチセンサ82からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、表示動作制御手段59により選択された炊飯行程の制御変更画面に移行させる制御を行なう。具体的には、「昇温行程」の表示要素83-6を選択していた場合は、図10(A)に示される画面に、「沸騰継続行程」の表示要素83-7を選択していた場合は、図10(B)に示される画面に、「炊き上げ行程」の表示要素83-9を選択していた場合は、図10(C)に示される画面に、それぞれ移行させる制御を行なう。また「決定」の表示要素83-9上をタッチ操作すると、表示要素83-3上に配置されたタッチセンサ82からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、操作部制御手段58は制御変更が完了したものと判断して、表示動作制御手段59により目安の炊飯時間を提示する画面に移行させる制御を行なう。
図10は、炊飯行程の制御変更画面を表示した表示部18の表示形態を示している。ここで、図10(A)は昇温行程の制御変更画面、図10(B)は沸騰継続行程の制御変更画面、図10(C)は炊き上げ行程の制御変更画面を示している。
図10(A)で、83-11は「「昇温行程」かたさを選択してください」の文字列を有する表示要素であり、昇温行程のかたさ選択用表示要素83-12、「かたい」の表示要素83-13、「やわらかい」の表示要素83-14および「決定」の表示要素83-15と共に表示部18に表示される。この昇温行程のかたさ選択用表示要素83-12は9つのインジケータから構成されており、この9つのインジケータのいずれかを選択することで、昇温行程の際に制御可能な炊き上がり時のご飯のかたさの調整を行なうことができる。黒塗りで表示されたインジケータは現在選択されている制御の設定であり、制御変更を行なう行程を選択する画面からの移行時は、条件設定手段60により記憶手段57から設定が読み出されて、表示動作制御手段59によりこの設定のインジケータが黒塗りで表示されるように制御される。また「初期」の文字列が表示されたインジケータは工場出荷時に選択されている制御の設定であり、使用者が制御変更を行なう際の目安にすることができる。なお「初期」の文字列が表示されたインジケータが選択されて黒塗りで表示される際は、「初期」の文字列が反転して表示されるように構成される。
ここで、「かたい」の表示要素83-13上をタッチ操作すると、表示要素83-13上に配置されたタッチセンサ82からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、表示動作制御手段59により黒塗りで表示されたインジケータが1つ左に移動する制御が行なわれ、同様に、「やわらかい」の表示要素83-14上をタッチ操作すると、表示動作制御手段59により黒塗りで表示されたインジケータが1つ右に移動する制御が行なわれる。このように構成することで、使用者の任意で設定を選択することができ、また「かたい」の表示要素83-13が左を指し示す三角形で形成されて表示要素83-12の左側に配置され、「やわらかい」の表示要素83-14が右を指し示す三角形で形成されて表示要素83-12の右側に配置されることにより、黒塗りで表示されたインジケータが左に移動するほどかたく、右に移動するほどやわらかい設定であることが感覚的に一目で理解できる。なお、表示要素83-12のインジケータ上を直接タッチ操作することにより、そのインジケータが選択されるように構成してもよい。
表示要素83-12のインジケータの選択後に「決定」の表示要素83-15上をタッチ操作すると、表示要素83-13上に配置されたタッチセンサ82からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、条件設定手段60により記憶手段57に変更後の制御の設定が記憶され、その後表示動作制御手段59により、図9に示される制御変更を行なう行程を選択する画面に移行する。このように構成することで、他の行程を制御変更する意思があるときに、次回の炊飯完了後まで制御変更を延期する必要がなくなる。
図10(B)で、83-17は「「沸騰継続行程」粘りを選択してください」の文字列を有する表示要素であり、沸騰継続行程の粘り選択用表示要素83-18、「弱い」の表示要素83-19、「強い」の表示要素83-20および「決定」の表示要素83-15と共に表示部18に表示される。沸騰継続行程の制御変更画面でも、上述した昇温行程の制御変更画面と同様に、現在選択されている制御の設定が黒塗りで表示されたインジケータで表示され、「弱い」の表示要素83-19や「強い」の表示要素83-20上をタッチ操作することで、黒塗りで表示されたインジケータを移動させて好みの設定を選択することができる。そして表示要素83-18のインジケータの選択後に「決定」の表示要素83-15上をタッチ操作することで、条件設定手段60により記憶手段57に変更後の制御の設定が記憶され、その後表示動作制御手段59により、図9に示される制御変更を行なう行程を選択する画面に移行する。
図10(C)で、83-22は「「炊き上げ行程」かたさを選択してください」の文字列を有する表示要素であり、炊き上げ行程のかたさ選択用表示要素83-23、「かたい」の表示要素83-24、「やわらかい」の表示要素83-25および「決定」の表示要素83-15と共に表示部18に表示される。炊き上げ行程の制御変更画面でも、上述した制御変更画面と同様に、現在選択されている制御の設定が黒塗りで表示されたインジケータで表示され、「かたい」の表示要素83-24や「やわらかい」の表示要素83-25上をタッチ操作することで、黒塗りで表示されたインジケータを移動させて好みの設定を選択することができる。そして表示要素83-23のインジケータの選択後に「決定」の表示要素83-15上をタッチ操作することで、条件設定手段60により記憶手段57に変更後の制御の設定が記憶され、その後表示動作制御手段59により、図9に示される制御変更を行なう行程を選択する画面に移行する。
炊飯行程の制御変更画面から制御変更を行なう行程を選択する画面に移行後、「決定」の表示要素83-9上をタッチ操作すると目安の炊飯時間を提示する画面に移行する。また、この時に切キー66を押圧すると保温行程が終了する。しかしながら、炊飯行程の制御変更画面で「決定」の表示要素83-15をタッチ操作した時点で記憶手段57に変更後の制御の設定が記憶されるため、「決定」の表示要素83-9上をタッチ操作、または切キー66を押圧しても使用者が変更した設定は消去されない。
図11は、目安の炊飯時間を提示する画面を表示した表示部18の表示形態を示している。83-27は炊飯時間の目安を表示する炊飯予定時間表示要素であり、記憶手段57に記憶された炊飯制御の設定を基にして条件設定手段60により炊飯予定時間を算出し、表示動作制御手段59により、この算出された時間が表示される。ここで、この目安となる炊飯予定時間は、事前に記憶手段57に記憶された、制御中に割り当てられた目安時間を足していくことで算出された結果であり、記憶手段57には変更後の制御の設定が記憶されているため、炊飯予定時間表示要素83-27に表示される炊飯予定時間も、変更後の制御の設定が反映された時間が提示される。
なお、炊飯行程の制御を変更して記憶手段57に記憶させた後、全ての制御の設定を初期値に戻す場合は、初期化キー81を操作する。初期化キー81を押圧すると、初期化キー81からの操作信号が操作部制御手段58に受け入れられ、条件設定手段60により炊飯行程の制御の設定全てにおいて「初期」のインジケータが選択されて、記憶手段57に初期値の設定が記憶される。また予め初期値の設定が記憶手段57に記憶されており、初期化キー81を押圧すると、全ての設定が初期値に切り換わるように構成してもよい。このように構成することで、炊飯行程の制御変更画面に移行しなくても任意のタイミングで全ての制御の設定を初期値に戻すことができ、次回の炊飯完了後まで延期する必要がなくなる。
以上のように、本実施例の炊飯器1IVでは、被炊飯物を収容する鍋5と、鍋5を加熱する加熱手段52と、加熱手段52を制御する加熱制御手段40および表示・操作制御手段46と、調理に関わる様々な情報を表示する表示部18と、炊飯の開始、または時間や炊飯コ-スなどを選択させたりするための操作部19’と、を備えて、鍋5内の被炊飯物に対する炊飯行程を行ない、炊飯後の被炊飯物の食味の感想を炊飯器1IVにアウトプットできるように構成される。そのため、使用者が自らアウトプットすることで、自身の満足する情報を発信することができる。
また本実施例の炊飯器1IVでは、前記食味の感想のアウトプットは、炊飯行程の制御の設定を使用者の任意で変更するように構成しており、使用者が自ら納得できる変更を行なうことができる。
また本実施例の炊飯器1IVでは、制御の設定を変更可能な炊飯行程は昇温行程、沸騰継続行程、および炊き上げ行程であり、昇温行程の制御変更画面、沸騰継続行程の制御変更画面、炊き上げ行程の制御変更画面と、制御の設定を変更可能な炊飯行程を分けることにより、使用者が炊飯器1IVの仕組みを詳細に理解していなくても、ご飯のかたさの変更は昇温行程の制御変更画面や炊き上げ行程の制御変更画面で、ご飯の粘りの変更は沸騰継続行程の制御変更画面で容易に行なうことができる。
また本実施例の炊飯器1IVでは、炊飯行程の制御の設定の変更は、変更内容が炊き上がりに影響する度合いを、昇温行程では昇温行程のかたさ選択用表示要素83-12で、沸騰継続行程では沸騰継続行程の粘り選択用表示要素83-18で、炊き上げ行程では炊き上げ行程のかたさ選択用表示要素83-23で表示部18に示し、この影響する度合いを確認しながら制御の設定の変更をするように構成しており、制御の設定の変更後の影響を視覚化することで、使用者の所望する効果の制御の設定を、容易に選択することができる。
また本実施例の炊飯器1IVでは、使用者が炊飯行程の制御の設定の変更を行なった後、変更された設定を基にして炊飯時間の目安である炊飯予定時間を表示部18に表示する目安の炊飯時間を提示する画面に移行するように構成しており、制御の設定の変更を行なったことで変更になる炊飯時間の目安を表示することにより、炊き上がり時間の心づもりを行なうことができる。
また本実施例の炊飯器1IVでは、表示・操作制御手段46の記憶手段57に初期値の設定が予め記憶されており、初期化キー81を押圧することにより、任意のタイミングで全ての制御の設定を初期値に戻すことができるように構成される。そのため、使用者自身が設定を覚えていない場合や、変更した制御の設定を元の初期値に戻す際に、初期化キー81を押圧することにより速やかに行なうことができる。
図12および図13は、本発明の第5実施例の炊飯器を示している。なお、第1実施例~第3実施例の炊飯器と共通する構成には、同一の符号を付し、同一の説明は重複を避けるため極力省略する。本実施例の炊飯器1Vでは、天面部分に電子ペーパー製の表示パネル91を設け、また外部から情報を受信する受信部92を備える構成により、携帯情報端末と連携して使用者の所望の柄にカスタマイズすることができるようにしている。
従来より、様々なデザイン、色彩の炊飯器が各メーカーから販売されている。また量販店専用の炊飯器も各メーカーから販売されており、使用者は多くの選択肢の中から所望の炊飯器を選択することができる。
しかしながら、使用者の嗜好は年々多様化しており、従来の炊飯器は、全ての使用者の嗜好を網羅することができなかった。また着せ替えという概念で、本体2や蓋体3の外側のカバーを交換することにより、同一の製品で外観を任意で所望の色に変更する方式を採用する炊飯器もあるものの、交換用の外側のカバーを用意する必要があり、また使用者自身が外側のカバーを交換することに難があった。そこで本実施例では蓋体3の天面部分に、例えば電子ペーパー製の表示パネル91を設け、また外部から情報を受信する受信部92を備えて携帯情報端末と連携できるようにし、使用者が任意で所望の外観に変更できるようにしている。また使用者自身がデザインした情報を携帯情報端末から送信することもできるため、使用者の多種多様な嗜好を満足させることができる。
図12は、本実施例の炊飯器1Vの上面図である。本実施例の蓋体3’は天面部分に表示部18や操作部19を配設しておらず、その代わりに表示パネル91を、蓋開ボタン15および蒸気口ユニット17を除いた蓋体3’の天面部分全体に配設して構成される。表示パネル91は、例えば電子ペーパーを用いて構成され、表示パネル91の表示部を薄くすることで、炊飯器1Vの外形の大型化を抑制している。また電子ペーパーを用いた場合は、電力の消費や電池の消耗を抑制することができる。
次に、炊飯器1Vの制御系統について、図13を参照しながら説明する。本実施例の炊飯器1Vでは、第1実施例の炊飯器1に加えて、表示パネル91および受信部92をさらに備えて構成される。この受信部92は、例えばBluetooth(登録商標)からなり、表示・操作制御手段46と電気的に接続され、例えば携帯情報端末など外部からの情報を受信して、表示・操作制御手段46に送出するものである。また表示パネル91も表示・操作制御手段46と電気的に接続され、表示動作制御手段59からの制御信号を受けて、表示パネル91にデザインを表示している。このように構成することにより、例えば携帯情報端末と連携することで炊飯器1Vに情報を送信することができ、また携帯情報端末により炊飯器1Vの外観の情報を得ることができ、使用者が任意で表示パネル91の表示を所望のデザインに変更することができる。
次に、上記構成の炊飯器1Vについて、その作用を図12に基づき説明する。使用者が操作部19を操作して設定することにより、例えば予め記憶手段57に記憶されていた図12(A)の「水玉」のデザインが、表示動作制御手段59により表示パネル91に表示される。この表示パネル91の表示を、例えばデザイナーによる特別なデザインである、例えば図12(B)の「稲妻」のデザインに変更する場合は、この「稲妻」のデザインの情報を、例えば携帯情報端末により受信部92に送信すると、受信部92はこの情報を表示・操作制御手段46に送出して、記憶手段57に記憶させる。その後、この情報が表示動作制御手段59により表示パネル91に表示され、表示パネル91の表示が「稲妻」のデザインに変更される。また使用者自身が表示パネル91のデザインを作成した時も同様であり、例えば図12(C)の「ニコニコ」のデザインを作成し、このデザインに変更する場合は、この「ニコニコ」のデザインの情報を、例えば携帯情報端末により受信部92に送信すると、受信部92はこの情報を表示・操作制御手段46に送出して、記憶手段57に記憶させる。その後、この情報が表示動作制御手段59により表示パネル91に表示され、表示パネル91の表示が「ニコニコ」のデザインに変更される。このように本実施例の炊飯器1Vでは、表示パネル91に表示されるデザインを複数の候補から選択することができ、また携帯情報端末と連携して使用者が任意で所望のデザインに変更でき、そして使用者自身がデザインした情報を携帯情報端末から送信して、表示パネル91に表示することもできるため、使用者の多種多様な嗜好を満足させることができる。
以上のように、本実施例の炊飯器1Vでは、鍋5を収容する本体2と、本体2の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体3’と、炊飯器1Vの外面に設けられた表示パネル91と、表示パネル91の表示を制御する表示動作制御手段59と、外部としての携帯情報端末からの情報を受信する受信部92と、を備え、携帯情報端末と連携することにより、当該携帯情報端末からの情報で炊飯器1Vの外観を変更できる構成としている。そのため、携帯情報端末に入力された情報が炊飯器1Vに送信でき、携帯情報端末と連携して炊飯器1Vの外観を使用者の所望の柄にカスタマイズすることができる。
また本実施例の炊飯器1Vでは、蓋体3’の天面部分で外観の変更を行なっており、炊飯器1Vで最も視界に入る蓋体3’の天面部分で外観を使用者の所望の柄にカスタマイズすることができ、使用者の多種多様な嗜好を満足させることができる。
使用者の多種多様な嗜好を満足させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば第1実施例~第5実施例で特徴となる構成を組み合わせてもよい。また、実施例中で例示した数値などはあくまでも一例にすぎず、炊飯器の仕様などに応じて適宜変更してかまわない。
1 炊飯器
5 鍋
11 胴ヒータ(加熱手段)
12 加熱コイル(加熱手段)
14 鍋センサ(鍋温度検知手段)
18 表示部(報知手段)
53 炊飯制御手段(制御手段)
A 閾値(第1の閾値)
B 閾値(第2の閾値)
C 閾値(第3の閾値)

Claims (2)

  1. 被炊飯物として米と水を内部に収容する鍋と、
    前記鍋を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、
    エラーが発生した際に報知する報知手段と、を備え、
    前記制御手段は、炊飯開始から前記鍋を加熱して前記米の吸水を促進させる第1のひたし行程と、所定の前記鍋の温度で加熱を停止し、予熱で前記米の吸水を促進させる第2のひたし行程と、前記被炊飯物を沸騰させる昇温行程と、前記被炊飯物の沸騰状態を継続させる沸騰継続行程と、炊き上げた前記被炊飯物を蒸らすむらし行程と、の順に一連の炊飯行程を行なうように前記加熱手段を制御し、
    前記制御手段は温度の変化量についての第1および第3の閾値を有し、前記第2のひたし行程において温度低下量と前記第1の閾値とを比較する第1の判断を行ない、前記温度低下量が前記第1の閾値より小さい場合、続く前記昇温工程において、前記被炊飯物を加熱し、所定時間における温度上昇量と前記第3の閾値とを比較する第2の判断を行ない、前記温度上昇量が前記第3の閾値より小さい場合に、前記鍋と前記鍋温度検知手段との間に異物がある判断するように構成したことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記制御手段は、さらに温度の変化量についての第2の閾値を有し、
    前記第2の閾値の値は前記第3の閾値の値よりも小さく、
    前記制御手段は、前記第1の判断の結果により、前記温度低下量が前記第1の閾値より大きい場合、前記第2の判断に代えて、続く前記昇温工程において、前記被炊飯物を加熱し、所定時間における温度上昇量と前記第2の閾値とを比較する第3の判断を行ない、前記温度上昇量が前記第2の閾値より小さい場合に、前記鍋と前記鍋温度検知手段との間に異物がある判断するように構成したことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
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