JP3416100B2 - 温度センサ用ホルダ - Google Patents

温度センサ用ホルダ

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JP3416100B2 JP2000166590A JP2000166590A JP3416100B2 JP 3416100 B2 JP3416100 B2 JP 3416100B2 JP 2000166590 A JP2000166590 A JP 2000166590A JP 2000166590 A JP2000166590 A JP 2000166590A JP 3416100 B2 JP3416100 B2 JP 3416100B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置、特に自
動車用空調装置を構成する機器の温度を測定するための
温度センサを支持する温度センサ用ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示す温度センサ用ホルダ1に装着
された温度センサ2は、自動車用空調装置を構成するエ
バポレータ等の熱交換器(図示せず)のケーシング3に
設置され、該熱交換器の所定の位置に当接している。温
度センサ2の先端に配置された温度検出部4により前記
熱交換器の温度が検出され、その結果に基づいて、図示
しない温度制御機構が熱交換器の温度を所定の範囲内に
制御する。
【0003】温度センサ2は、上記した温度検出部4の
他、該温度検出部4と図示しない温度制御機構とを電気
的に接続するリード線(図示せず)を被覆する可撓性チ
ューブ5を有する。一方、温度センサ用ホルダ1は、ブ
ラケット部6と、該ブラケット部6の先端に配置されて
第1貫通孔7が形成されたリング部8と、ブラケット部
6の後端に連結されて第2貫通孔9が形成された平板部
10とを有し、リング部8の第1貫通孔7の直径は温度
センサ2の温度検出部4に比して小さくかつ可撓性チュ
ーブ5と略同程度に設定されている。そして、この第1
貫通孔7には可撓性チューブ5が温度検出部4との連結
部近傍まで通され、これにより温度検出部4がリング部
8に支持されている。なお、可撓性チューブ5の後端部
は、平板部10の第2貫通孔9に通されている。
【0004】この状態で温度センサ用ホルダ1がケーシ
ング3に形成された挿入孔11に挿入されると、平板部
10がケーシング3に当接する。この平板部10とケー
シング3とをボルト12で連結することにより、温度セ
ンサ用ホルダ1がケーシング3に設置されるに至る。
【0005】平板部10において、可撓性チューブ5が
通った第2貫通孔9はシール材13により閉塞され、こ
れにより第2貫通孔9のシールがなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7から諒
解されるように、温度検出部4は、温度センサ用ホルダ
1には直接支持されていない。このため、温度センサ用
ホルダ1では、温度センサ2の温度検出部4が移動して
しまい、安定に位置決めされないという不具合がある。
【0007】また、可撓性チューブ5が通った第2貫通
孔9をシール材13により閉塞するようにしているの
で、煩雑な作業を行ってケーシング3にシール材13を
設置する工程が必要である。
【0008】さらに、ボルト12により温度センサ用ホ
ルダ1をケーシング3に設置する際にはボルト12を複
数回回転動作させる必要があり、この作業も煩雑であ
る。
【0009】本発明は上記した問題を解決するためにな
されたもので、温度センサが変位することを著しく抑制
することが可能であり、しかも、簡便かつ容易にシール
材を使用することなく自動車用空調装置のケーシングに
装着することが可能な温度センサ用ホルダを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、空調装置の温度を測定する温度センサ
を支持する温度センサ用ホルダにおいて、温度センサの
温度検出部を支持する第1支持部と、前記温度センサの
リード線を支持する第2支持部と、前記第2支持部に対
し回動して該第2支持部の開口部を開閉する蓋部と、空
調装置のケーシングに形成されたホルダ取付部に嵌合固
定される固定部と、前記固定部に設けられ、前記ケーシ
ングのホルダ取付部に設けられた嵌合用突起が嵌合する
溝と、前記溝に指向して突出形成された湾曲頂部を有す
る湾曲凸部とを備え、前記第1支持部、前記第2支持
部、前記蓋部および前記固定部が樹脂材料から一体的に
構成され、前記溝は、当該温度センサ用ホルダの長手方
向に沿って切り欠かれた垂直溝と、前記垂直溝から延在
して前記固定部の側周壁部に螺旋状に形成された螺旋溝
とを有し、前記嵌合用突起が前記湾曲凸部の湾曲頂部を
越えて前記螺旋溝に進入した後、前記湾曲頂部が元の位
置に復帰することにより、前記固定部が前記ホルダ取付
部に位置決め固定されることを特徴とする。
【0011】このように構成された温度センサ用ホルダ
に温度センサが装着された場合、該温度センサは、第1
支持部で温度検出部が支持され、かつ第2支持部と蓋部
とでリード線が堅牢に挟持される。このため、温度セン
サが変位することが著しく抑制される。
【0012】この場合、前記第2支持部および前記蓋部
にリブを設けることが好ましい。温度センサのリード線
が前記リブに押圧されるので、該リード線が一層堅牢に
挟持され、その結果、温度センサが変位することがさら
に著しく抑制されるからである。
【0013】なお、ケーシングのホルダ取付部への温度
センサ用ホルダの位置決め固定は、例えば、前記ホルダ
取付部に嵌合用突起を設け、かつ前記固定部に溝を形成
してこの溝に前記嵌合用突起を嵌合することにより容易
かつ簡便に達成することができる。
【0014】また、前記固定部の側周壁部および前記ケ
ーシングのホルダ取付部に、該温度センサ用ホルダが誤
った方向で取り付けられた際に互いに当接する干渉用突
起がそれぞれ形成されていることが好ましい。前記固定
部に形成された別の溝に係合された温度センサが前記嵌
合用突起に当接した状態で温度センサ用ホルダが回転動
作されることが回避されるので、リード線が捻れて損傷
してしまうことを回避することができるからである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る温度センサ用
ホルダにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参
照しながら詳細に説明する。なお、図7に示される構成
要素に対応する構成要素については同一の参照符号を付
してその詳細な説明を省略する。
【0016】本実施の形態に係る温度センサ用ホルダ2
0の概略全体斜視図を図1に示す。この温度センサ用ホ
ルダ20は、図1における左方から、第1支持部22
と、第2支持部24と、該第2支持部24に連結された
開閉自在な蓋部26と、図2に示す自動車用空調装置の
ケーシング3に形成されたホルダ取付部28の挿入孔3
0に嵌合固定される固定部32(図1参照)とを備え
る。さらに、該固定部32からは、温度センサ用ホルダ
20が把持され易くするための把持部34が延在してい
る。
【0017】この場合、温度センサ用ホルダ20は、上
記した各部が一体的に形成された樹脂材料から構成され
ている。
【0018】ここで、この温度センサ用ホルダ20を温
度センサ2に装着するとともに第2支持部24と蓋部2
6とを互いに連結した状態を図3に示す。この場合、温
度センサ2は、温度を検出する温度検出部4と、該温度
検出部4と図示しない温度制御機構とを電気的に接続す
るリード線36a、36bと、該リード線36a、36
bを被覆する可撓性チューブ5とを有する。そして、図
3から諒解されるように、温度検出部4は第1支持部2
2により支持され、かつ可撓性チューブ5は第2支持部
24と蓋部26との間に介装される。これにより、リー
ド線36a、36bが可撓性チューブ5を介して第2支
持部24と蓋部26とで支持される。
【0019】以下、図1および図3を参照して、温度セ
ンサ用ホルダ20の構成を詳細に説明する。
【0020】第1支持部22は、その先端に配置された
断面略U字型の載置部38と、該載置部38と第2支持
部24とを連結する第1連結部40aおよび第2連結部
40bとからなる(図1参照)。このうち、載置部38
の底面には温度検出部4が載置される(図3参照)。ま
た、第1連結部40aおよび第2連結部40bは、載置
部38の側壁からそれぞれ延在して第2支持部24まで
延設されている(図1参照)。なお、第1連結部40a
および第2連結部40bは、第2支持部24に至る途中
で天井板42により一体化されている。
【0021】第2支持部24の一端は開口部43であ
り、その端部からは、蓋部26に設けられた第1係止部
44aおよび第2係止部44bをそれぞれ係止するため
の第1爪部46aおよび第2爪部46bが突出形成され
ている(図1参照)。これら第1爪部46aと第2爪部
46bとは互いに同様に構成されており、したがって、
図1および図3に示される第1爪部46aおよび第2爪
部46bの各構成要素には全て同一の参照符号を付して
いる。
【0022】第1爪部46aおよび第2爪部46bは、
それぞれ、L字型爪48と、該L字型爪48から所定間
隔で離間した逆L字型爪50とを有する。このうち、L
字型爪48は、第2支持部24に連結された平板状胴部
52と、該平板状胴部52から逆L字型爪50に指向し
て突出した突出端部54とからなり、一方、逆L字型爪
50は、平板状胴部56と該平板状胴部56からL字型
爪48に指向して突出した突出端部58とからなる。
【0023】また、第2支持部24の内側面において、
所定間隔で離間した第1爪部46aと第2爪部46bと
の略中央には、第1リブ60aが突出形成されている。
【0024】蓋部26は、この第2支持部24に対し回
動して該第2支持部24の開口部43を開閉する。すな
わち、蓋部26と第2支持部24との境界の肉厚は他の
箇所に比して薄くされており、かつこの境界には2つの
窓部62a、62bが形成されている。このため、境界
の強度は他の箇所に比して低く、したがって、蓋部26
は境界から容易に回動する。なお、第2支持部24は、
その長手方向の一端部が第1支持部22の第1連結部4
0aおよび天井板42に連結されており、かつ他端部が
固定部32に連結されているので、回動することはな
い。
【0025】そして、上記したように、蓋部26の一端
部からは、第2支持部24の第1爪部46aおよび第2
爪部46bにそれぞれ係止されるT字型の第1係止部4
4aおよび第2係止部44bが突出形成されている。な
お、第1係止部44aと第2係止部44bとは互いに同
様に構成されており、したがって、図1および図3に示
される第1係止部44aおよび第2係止部44bの各構
成要素には全て同一の参照符号を付している。
【0026】第1係止部44aおよび第2係止部44b
は、それぞれ、蓋部26に連結された平板状胴部64
と、該平板状胴部64に比して幅広な幅広端部66とか
ら構成されている。
【0027】蓋部26の一端部において、第1係止部4
4aおよび第2係止部44bの各平板状胴部64の基端
部周囲には、切り込み70、70がそれぞれ設けられて
いる(図3参照)。したがって、蓋部26の該基端部周
囲の肉厚は他の箇所に比して薄く、このため、第1係止
部44aおよび第2係止部44bの各平板状胴部64は
容易に回動する。
【0028】蓋部26が閉じられる際、第1係止部44
aの幅広端部66が第1爪部46aのL字型爪48およ
び逆L字型爪50の平板状胴部52、56の間に介装支
持され、かつ第1係止部44aの平板状胴部64が第1
爪部46aのL字型爪48および逆L字型爪50の突出
端部54、58の間に介装支持される。第2係止部44
bも同様にして第2爪部46bに介装支持される(図3
参照)。その結果、第1係止部44aおよび第2係止部
44bが第1爪部46aおよび第2爪部46bにそれぞ
れ係止されるに至る。
【0029】なお、蓋部26により第2支持部24の開
口部43を閉じた際、蓋部26と第2支持部24との間
には略円柱状の間隙が形成される。この間隙の寸法は、
可撓性チューブ5の直径と略等しい。
【0030】蓋部26を開ける場合は、第1係止部44
aおよび第2係止部44bの各幅広端部66を把持して
引っ張り、これら各幅広端部66をL字型爪48および
逆L字型爪50の突出端部54、58の間からそれぞれ
取り出せばよい。
【0031】蓋部26の内側面には、第2リブ60bお
よび第3リブ60cが突出形成されている(図1参
照)。蓋部26が閉じられた際、第2リブ60bおよび
第3リブ60cの第1リブ60aからの各間隔は、互い
に略等しくなる。すなわち、この場合、第1リブ60a
は、第2リブ60bと第3リブ60cとの略中間に介在
される。
【0032】第2支持部24の長手方向の端部に連結さ
れた固定部32は、図2に示す自動車用空調装置のケー
シング3のホルダ取付部28に形成された挿入孔30の
直径と略等しい直径の小径部72(図1参照)と、前記
挿入孔30よりも大径な大径部74とを有する。
【0033】小径部72には、側周壁部の一部が切り欠
かれることによって第1溝76および第2溝78が形成
されている。このうち、第1溝76には可撓性チューブ
5が係合される(図3参照)。
【0034】一方、第2溝78は、図4に示すように、
温度センサ用ホルダ20の長手方向に沿って切り欠かれ
た垂直溝80と、該垂直溝80から小径部72の側周壁
部を約1/4回転する程度まで螺旋状に形成された螺旋
溝82とを有する。この螺旋溝82の終端近傍には、緩
やかに盛り上がった湾曲凸部84が配置されている。こ
のため、螺旋溝82の溝間隔は、湾曲凸部84の頂点が
存在する箇所で最小となっている。また、湾曲凸部84
の垂直溝80側の谷は、螺旋溝82における終端側の
に比して深く形成されている。
【0035】湾曲凸部84の螺旋溝82における終端側
谷と小径部72の側周壁部との間には、後述するよう
に、自動車用空調装置のケーシング3のホルダ取付部2
8に設けられた嵌合用突出部86(図2参照)が嵌合さ
れる。勿論、この嵌合用突出部86は、垂直溝80側か
ら湾曲凸部84の頂点を越えることができ、かつ螺旋溝
82における終端側の谷と固定部32の側周壁部との間
に堅牢に挟持される大きさである。
【0036】また、大径部74の側周壁部には干渉用突
起88が突出形成されている(図1、図3および図4参
照)。一方、ホルダ取付部28においても、挿入孔30
の近傍に干渉用突起90が形成されており(図2参
照)、後述するように、これら干渉用突起88、90が
互いに当接することによって温度センサ用ホルダ20が
誤った方向でホルダ取付部28に嵌合されることが回避
される。
【0037】把持部34は作業者が把持するための部位
であり、作業者が温度センサ用ホルダ20を容易に把持
および回転動作させることができるように、略平坦に形
成されている(図1、図3および図4参照)。
【0038】次に、図2を参照して、自動車用空調装置
のケーシング3に形成されて温度センサ用ホルダ20を
装着するためのホルダ取付部28について説明する。
【0039】上記したように、このホルダ取付部28に
は、温度センサ2に装着された温度センサ用ホルダ20
を挿入するための挿入孔30が形成されている。そし
て、該挿入孔30の内周壁部には、温度センサ用ホルダ
20の固定部32の小径部72に形成された第2溝78
に嵌合する嵌合用突出部86が突出形成されている。さ
らに、挿入孔30の近傍には、温度センサ用ホルダ20
が誤った方向でホルダ取付部28に嵌合されることを防
止するための干渉用突起90が突出形成されている。
【0040】本実施の形態に係る温度センサ用ホルダ2
0は、基本的には以上のように構成されるものであり、
次にその作用について説明する。
【0041】温度センサ2に温度センサ用ホルダ20を
装着するに際しては、まず、第1支持部22の載置部3
8の底面に温度センサ2の温度検出部4を載置し、可撓
性チューブ5の先端部を第2支持部24の内面に沿わせ
る。そして、可撓性チューブ5の後端部を固定部32の
小径部72に形成された第1溝76に係合する(図3参
照)。
【0042】この状態で蓋部26を回動し、さらに第1
係止部44aおよび第2係止部44bの各平板状胴部6
4を回動して第1係止部44aおよび第2係止部44b
の各幅広端部66を第1爪部46aおよび第2爪部46
bのL字型爪48および逆L字型爪50の平板状胴部5
2、56の間にそれぞれ介装する。これにより第1係止
部44aおよび第2係止部44bが第1爪部46aおよ
び第2爪部46bにそれぞれ支持され、蓋部26が第2
支持部24に係止される。すなわち、第2支持部24の
開口部43が蓋部26により閉じられる。
【0043】この際に蓋部26と第2支持部24との間
に形成される間隙の寸法は、上記したように可撓性チュ
ーブ5の直径に略等しい。このため、可撓性チューブ5
の中央部は、蓋部26と第2支持部24とにより良好に
支持される。しかも、この場合、該可撓性チューブ5の
中央部は、第1支持部22側から、第2リブ60bで第
2支持部24側に指向して押圧され、第1リブ60aで
蓋部26側に指向して押圧され、さらに第3リブ60c
で第2支持部24側に指向して押圧される。すなわち、
第1リブ60aと第2リブ60bおよび第3リブ60c
とは、互いに逆方向に可撓性チューブ5を押圧する。
【0044】以上のように、可撓性チューブ5は、蓋部
26と第2支持部24との間に隙間なく介装され、かつ
第1〜第3リブ60a〜60cにより押圧される。この
ため、該可撓性チューブ5は、蓋部26と第2支持部2
4との間に堅牢に挟持される。したがって、可撓性チュ
ーブ5が温度センサ用ホルダ20の長手方向に沿って変
位することが著しく抑制される。
【0045】次に、温度センサ用ホルダ20を、図2に
示す自動車用空調装置のケーシング3に形成されたホル
ダ取付部28の挿入孔30に挿入する。
【0046】ここで、温度センサ用ホルダ20が誤った
方向で挿入孔30に挿入された状態を図5に示す。この
場合、挿入孔30の内周壁に突出形成された嵌合用突出
部86が第1溝76に収容された可撓性チューブ5に当
接するが、その一方で、温度センサ用ホルダ20の干渉
用突起88とケーシング3の干渉用突起90とが互いに
当接し、その結果、温度センサ用ホルダ20がそれ以上
挿入されることが阻止される。この阻止により、作業者
は温度センサ用ホルダ20が誤った方向で挿入孔30に
挿入されたことを認識することができる。この場合、作
業者は温度センサ用ホルダ20を挿入孔30から引き抜
き、正規の方向で再挿入すればよい。
【0047】このように、温度センサ用ホルダ20が誤
った方向で挿入孔30に挿入された場合には、作業者が
そのことを容易に認識することができる。したがって、
嵌合用突出部86が第1溝76に収容された状態で温度
センサ用ホルダ20が回転動作されることを阻止するこ
とができるので、温度センサ2のリード線36a、36
bが損傷することを回避することができる。
【0048】温度センサ用ホルダ20が正規の方向で挿
入孔30に挿入された場合、図6Aに示すように、嵌合
用突出部86は第2溝78の垂直溝80に挿入される。
この挿入の際、温度センサ2の温度検出部4が第1支持
部22に支持され、かつ可撓性チューブ5が第1〜第3
リブ60a〜60cにより堅牢に挟持された状態で蓋部
26と第2支持部24との間に介装されているので、温
度センサ2が温度センサ用ホルダ20の長手方向に沿っ
て変位することが著しく抑制される。このため、温度セ
ンサ2の温度検出部4を、自動車用空調装置を構成する
機器の所定の箇所、例えば、エバポレータ等の熱交換器
の略中央部に当接させることができる。
【0049】この状態で作業者が温度センサ用ホルダ2
0を回転動作させると、嵌合用突出部86は第2溝78
の螺旋溝82内を相対的に移動し、湾曲凸部84(図4
参照)の頂点に当接する。
【0050】ここで、上記したように温度センサ用ホル
ダ20は樹脂材料で構成されており、したがって、湾曲
凸部84は可撓性を有する。このため、嵌合用突出部8
6により押圧された湾曲凸部84は螺旋溝82の終端に
指向して撓む。この状態で温度センサ用ホルダ20をさ
らに回転動作させると、嵌合用突出部86が湾曲凸部8
4の頂点を越えた後、該湾曲凸部84がその弾性作用に
より元の位置に復帰する。その結果、嵌合用突出部86
が湾曲凸部84の螺旋溝82における終端側の谷と第2
溝78の内壁との間に収容される。これにより、図6B
に示すように、嵌合用突出部86が第2溝78の螺旋溝
82に嵌合され、その結果、温度センサ用ホルダ20が
挿入孔30に位置決め固定されるに至る。この場合、螺
旋溝82が小径部72の側周壁部を約1/4回転する程
度まで形成されているので、温度センサ用ホルダ20は
略1/4回転される。
【0051】なお、温度センサ用ホルダ20は、ケーシ
ング3の嵌合用突出部86が第2溝78の垂直溝80に
挿入される方向で挿入孔30に挿入されている。上記し
たように、温度センサ用ホルダ20が誤った方向で挿入
孔30に挿入された場合、干渉用突起88、90が互い
に当接することによって温度センサ用ホルダ20の更な
る挿入が阻止されるからである。したがって、嵌合用突
出部86が第1溝76に挿入された状態で回転動作され
ることが阻止される。このため、可撓性チューブ5内に
収容されたリード線36a、36bが捻られて損傷して
しまうことを回避することができる。
【0052】しかも、以上から諒解されるように、この
温度センサ用ホルダ20を自動車用空調装置のケーシン
グ3に装着する場合、ホルダ取付部28の挿入孔30に
挿入した後、該温度センサ用ホルダ20を約1/4回転
する程度回転動作させればよい。そして、固定部32の
小径部72の直径と挿入孔30との直径が互いに略等し
いので、挿入孔30が小径部72でシールされる。
【0053】すなわち、温度センサ用ホルダ20におい
ては、従来技術に係る温度センサ用ホルダ1のようにボ
ルト12を用いることなく簡便かつ容易に自動車用空調
装置のケーシング3のホルダ取付部28に装着すること
ができる。しかも、シール材13を使用することなく挿
入孔30をシールすることができる。このため、シール
材13を設置する工程および繁雑な作業が不要となる。
【0054】さらに、嵌合用突出部86がその頂点を越
える際に撓んだ湾曲凸部84が元の位置に復帰した際に
は、嵌合用突出部86と湾曲凸部84とが互いに当接す
ることにより当接音が発生する。この当接音を聞くこと
により、作業者は、温度センサ用ホルダ20が自動車用
空調装置のケーシング3のホルダ取付部28に装着され
たことを確実に認識することができる。
【0055】なお、上記した実施の形態においては、第
2支持部24と蓋部26との境界の肉厚を薄くするとと
もにこの境界に窓部62a、62bを設けることによっ
て蓋部26を容易に回動できるようにしたが、窓部62
a、62bに代えて、溝を設けることにより蓋部26を
容易に回動できるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る温度
センサ用ホルダによれば、該温度センサ用ホルダの第1
支持部により温度センサの温度検出部が支持され、かつ
第2支持部と蓋部とで温度センサのリード線が堅牢に挟
持される。このため、温度センサが変位することを著し
く抑制することができるという効果が達成される。
【0057】また、本発明に係る温度センサ用ホルダ
は、簡便かつ容易に自動車用空調装置のケーシングに装
着することができる。しかも、温度センサ用ホルダを挿
入嵌合する挿入孔を、シール材を使用することなくシー
ルすることができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る温度センサ用ホルダの概略
全体斜視図である。
【図2】自動車用空調装置のケーシングに形成された、
図1の温度センサ用ホルダを装着するためのホルダ取付
部の概略全体構成図である。
【図3】図1の温度センサ用ホルダに温度センサを装着
した状態を示す斜視説明図である。
【図4】図1の温度センサ用ホルダの別方向からの概略
全体斜視図である。
【図5】図1の温度センサ用ホルダを図2のホルダ取付
部の挿入孔に誤った方向で挿入した状態を示す概略説明
図である。
【図6】図6Aは、図1の温度センサ用ホルダを図2の
ホルダ取付部の挿入孔に正規の方向で挿入した状態を示
す概略説明図であり、図6Bは、ホルダ取付部の嵌合用
突起が温度センサ用ホルダに形成した溝内に嵌合された
状態を示す概略説明図である。
【図7】従来技術に係る温度センサ用ホルダに温度セン
サを装着して自動車用空調装置のケーシングに設置した
状態を示す要部縦断面概略説明図である。
【符号の説明】
1、20…温度センサ用ホルダ 2…温度センサ 3…ケーシング 4…温度検出部 5…可撓性チューブ 22…第1支持部 24…第2支持部 26…蓋部 28…ホルダ取付部 30…挿入孔 32…固定部 36a、36b…
リード線 38…載置部 44a、44b…
係止部 46a、46b…爪部 60a〜60c…
リブ 72…小径部 74…大径部 76、78…溝 80…垂直溝 82…螺旋溝 84…湾曲凸部 86…嵌合用突出部 88、90…干渉
用突起
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K B60H

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調装置の温度を測定する温度センサを支
    持する温度センサ用ホルダにおいて、 温度センサの温度検出部を支持する第1支持部と、 前記温度センサのリード線を支持する第2支持部と、 前記第2支持部に対し回動して該第2支持部の開口部を
    開閉する蓋部と、 空調装置のケーシングに形成されたホルダ取付部に嵌合
    固定される固定部と、前記固定部に設けられ、前記ケーシングのホルダ取付部
    に設けられた嵌合用突起が嵌合する溝と、 前記溝に指向して突出形成された湾曲頂部を有する湾曲
    凸部と、 を備え、 前記第1支持部、前記第2支持部、前記蓋部および前記
    固定部が樹脂材料から一体的に構成され、 前記溝は、当該温度センサ用ホルダの長手方向に沿って
    切り欠かれた垂直溝と、前記垂直溝から延在して前記固
    定部の側周壁部に螺旋状に形成された螺旋溝とを有し、 前記嵌合用突起が前記湾曲凸部の湾曲頂部を越えて前記
    螺旋溝に進入した後、前記湾曲頂部が元の位置に復帰す
    ることにより、前記固定部が前記ホルダ取付部に位置決
    め固定される ことを特徴とする温度センサ用ホルダ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の温度センサ用ホルダにおい
    て、前記第2支持部および前記蓋部にリブが設けられて
    いることを特徴とする温度センサ用ホルダ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の温度センサ用ホル
    ダにおいて、前記固定部の側周壁部および前記ケーシン
    グのホルダ取付部に、該温度センサ用ホルダが誤った方
    向で取り付けられた際に互いに当接する干渉用突起がそ
    れぞれ形成されていることを特徴とする温度センサ用ホ
    ルダ。
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