JP3414248B2 - コンバイン等の前後傾斜制御装置 - Google Patents

コンバイン等の前後傾斜制御装置

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JP3414248B2
JP3414248B2 JP06536398A JP6536398A JP3414248B2 JP 3414248 B2 JP3414248 B2 JP 3414248B2 JP 06536398 A JP06536398 A JP 06536398A JP 6536398 A JP6536398 A JP 6536398A JP 3414248 B2 JP3414248 B2 JP 3414248B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
作業車輌における前後傾斜制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等の作業車輌において、走行
面の状態に拘らず機体の前後傾斜姿勢を設定姿勢に維持
する技術が試みられようとしている。例えば、コンバイ
ンにおいては、機体に設ける脱穀装置の選別性能を維持
するために、作業走行中において、機体を前後方向へピ
ッチングさせて、この機体を前後水平姿勢に維持制御可
能に構成するものが試みられようとしている。
【0003】尚、例えば特開昭62−296810号公
報には、機体を走行装置にて支持し、かつこれら機体と
走行装置との間に油圧シリンダ−を介装して、該油圧シ
リンダ−の作動により機体と走行装置との左右相対姿勢
を変更可能に構成したコンバイン等の作業車輌におい
て、前記機体の左右傾斜姿勢を検出する左右傾斜センサ
と、該左右傾斜センサの検出結果に基づいて機体を設定
左右傾斜姿勢に維持すべく油圧シリンダ−を作動させる
左右傾斜制御手段と、該左右傾斜制御手段を有効状態と
無効状態とに切り換える自動スイッチと、該自動スイッ
チが無効状態に切り換えられた場合に油圧シリンダ−を
作動して機体と走行装置との左右相対姿勢を設定手段に
より設定された設定姿勢にする左右姿勢制御手段とを設
ける発明、更には、機体に設ける作業装置が非駆動状態
に切り換えられた場合に油圧シリンダ−を作動して機体
と走行装置との左右相対姿勢を略平行姿勢にする左右平
行制御手段を設ける発明が記載されている。
【0004】また、実願平1−703号(実開平2−9
2390号)のマイクロフィルムには、コンバイン等の
作業車輌において、機体を走行装置にて支持し、かつこ
れら機体と走行装置との間に油圧シリンダ−を介装し
て、該油圧シリンダ−の作動により機体と走行装置との
前後相対姿勢を変更可能に構成する考案が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の技術において、
例えば、作業走行を終了し、水平制御状態を解除する
と、機体と走行装置とが前後平行でない状態で停止する
場合があり、このような状態で水平な路上面の走行に移
った場合、機体が前後傾斜してバランスが崩れ易くな
り、安定した走行ができない。
【0006】また、このような問題を解決するべく、上
記特開昭62−296810号公報に記載された発明と
実願平1−703号(実開平2−92390号)のマイ
クロフィルムに記載された考案とを組み合わせて構成し
ようとしても、実願平1−703号(実開平2−923
90号)のマイクロフィルムに記載された考案は、単に
機体の前後傾斜を調節し得るという程度のものに過ぎ
ず、前後傾斜センサの検出結果に基づいて機体を設定前
後傾斜姿勢に自動的に維持する「前後傾斜の自動制御」
という概念が存しない。従って、両発明を組み合わせて
本願発明のように構成することは困難であり、上述の課
題を解決することはできない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するために、以下のような技術的手段を講じ
る。即ち、請求項1に記載の、機体4を走行装置1にて
支持し、かつこれら機体4と走行装置1との間に油圧シ
リンダ−15を介装して、該油圧シリンダ−15の作動
により機体4と走行装置1との前後相対姿勢を変更可能
に構成し、前記油圧シリンダ−15の作動により機体4
との前後相対姿勢が変更される走行装置1に油圧シリン
ダ13によって走行装置1の接地部を上下動可能に構成
たコンバイン等の作業車輌において、前記機体4の前
後傾斜姿勢を検出する前後傾斜センサ43と、該前後傾
斜センサ43の検出結果に基づいて機体4を設定前後傾
斜姿勢に維持すべく油圧シリンダ−15を作動させる前
後傾斜制御手段と、該前後傾斜制御手段を有効状態と無
効状態とに切り換える自動スイッチ41と、該自動スイ
ッチ41が無効状態に切り換えられた場合に油圧シリン
ダ−15を作動して機体4と走行装置1との前後相対姿
勢を略平行姿勢にする前後平行制御手段とを設けるとと
もに、走行装置1の接地部を前記油圧シリンダ13によ
って上動させ機体4を下限位置まで下降させたとき機体
4と走行装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢にした状
態で強制的に保持する機構17、18を設けたことを特
徴とするコンバイン等の前後傾斜制御装置、及び、請求
項2に記載の、機体4を走行装置1にて支持し、かつこ
れら機体4と走行装置1との間に油圧シリンダ−15を
介装して、該油圧シリンダ−15の作動により機体4と
走行装置1との前後相対姿勢を変更可能に構成し、前記
油圧シリンダ−15の作動により機体4との前後相対姿
勢が変更される走行装置1に油圧シリンダ13によって
走行装置1の接地部を上下動可能に構成したコンバイン
等の作業車輌において、前記機体4の前後傾斜姿勢を検
出する前後傾斜センサ43と、該前後傾斜センサ43の
検出結果に基づいて機体4を設定前後傾斜姿勢に維持す
べく油圧シリンダ−15を作動させる前後傾斜制御手段
と、機体4に設ける作業装置が非駆動状態に切り換えら
れた場合に油圧シリンダ−15を作動して機体4と走行
装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢にする前後平行制
御手段とを設けるとともに、走行装置1の接地部を前記
油圧シリンダ13によって上動させ機体4を下限位置ま
で下降させたとき機体4と走行装置1との前後相対姿勢
を略平行姿勢にした状態で強制的に保持する機構17、
18を設けたことを特徴とするコンバイン等の前後傾斜
制御装置としたものである。
【0008】この構成により、走行装置1が走行面の凸
部に乗り上げ、又は凹部に落ち込むと、機体4の前後傾
斜姿勢が変化する。また、湿田等の軟弱地においては、
走行装置1の前部と後部とで沈下状態が異なり、この結
果、機体4の前後傾斜姿勢が変化する。このような場
合、この機体4の前後傾斜姿勢が前後傾斜センサ43に
よって検出され、この検出結果に基づき、前後傾斜制御
手段によって油圧シリンダ−15が作動され、機体4が
設定前後傾斜姿勢に維持されて、例えばコンバインにお
ける選別性能が維持される等、安定した作業状態を維持
可能である。また、油圧シリンダ−15の作動により機
体4との前後相対姿勢が変更される走行装置1は、油圧
シリンダ13によって走行装置1の接地部を上下動さ
れ、機体4を走行装置1の接地部に対して上下動するこ
ともできる。
【0009】しかして、請求項1に記載の発明において
は、自動スイッチ41が有効状態に切り換えられている
場合、上記のような前後傾斜制御が行われ、機体4の前
後傾斜姿勢が設定姿勢に維持される。また、自動スイッ
チ41が無効状態に切り換えられた場合には、前後平行
制御手段によって油圧シリンダ−15が作動され、機体
4と走行装置1との前後相対姿勢が略平行姿勢となる。
【0010】また、請求項2に記載の発明においては、
例えばコンバインにおける脱穀装置のような作業装置が
駆動状態に切り換えられている場合に、上記のような前
後傾斜制御が行われ、機体4の前後傾斜姿勢が設定姿勢
に維持される。また、作業装置が非駆動状態に切り換え
られた場合には、前後平行制御手段によって油圧シリン
ダ−15が作動され、機体4と走行装置1との前後相対
姿勢が略平行姿勢となる。
【0011】しかも、請求項1及び請求項2に記載の発
明においては、走行装置1の接地部を前記油圧シリンダ
13によって上動させ機体4を下限位置まで下降させた
とき、機体4と走行装置1との前後相対姿勢を略平行姿
勢にした状態で強制的に保持する機構17、18を有し
ている。
【0012】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
おいては、自動スイッチ41が有効状態に切り換えられ
た状態では、油圧シリンダ−15を作動して機体4の前
後傾斜姿勢を設定傾斜姿勢に保ち、例えばコンバインの
選別性能を維持できる等、安定した作業状態を維持する
ことができる。また、自動スイッチ41を無効状態に切
り換えると、機体4と走行装置1との前後相対姿勢が略
平行姿勢となるので、路上走行時等に機体4の前後傾斜
を少なくして、安定した走行を行わせることができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明においては、
例えばコンバインの脱穀装置のような作業装置が駆動さ
れている状態では、油圧シリンダ−15を作動して機体
4の前後傾斜姿勢を設定傾斜姿勢に保ち、選別性能を維
持できる等、安定した作業状態を維持することができ
る。また、作業装置が非駆動状態に切り換えられた場合
には、機体4と走行装置1との前後相対姿勢が略平行姿
勢となるので、路上走行時等に機体4の前後傾斜を少な
くして、安定した走行を行わせることができる。
【0014】しかも、請求項1及び請求項2に記載の発
明においては、走行装置1と機体4との前後相対姿勢が
変更可能であるとともに、走行装置1の接地部を上下動
して機体4を走行装置1の接地部に対して上下動するこ
ともできる構成としたものであり、そして、このような
構成にした場合、走行装置1の接地部を上動させ機体4
を下限位置まで下降させた状態で走行装置1と機体4と
の前後相対姿勢を変更すると走行装置1が機体4と接触
して走行に支障をきたす等の問題が生じる恐れがある
が、本件発明では、機体4と走行装置1との前後相対姿
勢を略平行姿勢にした状態で強制的に保持する機構1
7、18を設けているので、前記のような問題を適確に
回避することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、コンバ
インを例示して説明する。図例において、走行装置はコ
ンバインのクロ−ラ形態として利用される場合を示し、
平面視囲桁状の車体フレ−ム2の左右両側下部に、前後
一対の平行状のリンクア−ム5,6によって、クロ−ラ
フレ−ム7を昇降動自在に設け、この左右各クロ−ラフ
レ−ム7には転輪8を設けて、この転輪8と車体フレ−
ム2前端部のスプロケット9との間に、ゴム材を主体と
するクロ−ラ10を掛け渡して、該スプロケット9の駆
動軸11の回転によって伝動走行する構成としている。
【0016】該前後のリンクア−ム5,6の上部はロッ
ド12で連結し、車体フレ−ム2と後リンクア−ム6の
上端部との間に、油圧によって伸縮されるロ−リングシ
リンダ13を設け、この左、右のロ−リングシリンダ1
3L,13Rの伸縮によって、左右のクロ−ラフレ−ム
7を独立的、又は同時に車体フレ−ム2に対して昇降さ
せて、左右方向へロ−リングさせたり、左右平行状を保
って昇降させることができる。
【0017】機体フレ−ム(機体)4は、該車体フレ−
ム2の上側に沿って設けられ、前部を該車体フレ−ム2
に対する前リンクア−ム5の枢支軸である横方向の軸3
に支持し、この軸3回りに機体フレ−ム4をピッチング
自在の構成とし、この機体フレ−ム4と車体フレ−ム7
との後端部間に拡縮自在のリンクア−ム14を設け、こ
のリンクア−ム14の上端部と機体フレ−ム4との間
に、油圧によって伸縮されるピッチングシリンダ(油圧
シリンダ)15を設け、このピッチングシリンダ15の
伸縮によってリンクア−ム14を拡縮して、車体フレ−
ム2に対して機体フレ−ム4をピッチング回動すること
ができる。
【0018】前記リンクア−ム5,6は、上部が車体フ
レ−ム2よりも内側に位置するようにクランク軸状に形
成され、このクランク軸状の軸部を、車体フレ−ム2に
おいて回動自在に枢支して軸3,16部としている。こ
のうち左右両側部の後リンクア−ム6には、内側の機体
フレ−ム4側に向けてストッパ−17を突出させると共
に、この機体フレ−ム4側からも外側に向けてストッパ
−18を突出し、機体フレ−ム4が前記軸3の回りに下
向きに回動するときに、このストッパ−18がストッパ
−17に係止される関係位置に設けられ、機体フレ−ム
4の下限位置を係止できる関係位置に設定する。なお、
前記ピッチング中心である軸3は、機体フレ−ム4の後
部に設定して、機体フレ−ム4の前部を上下回動させる
ように構成するもよい。
【0019】前記ロ−リングシリンダ13は、左右一対
のロ−リングシリンダ13L,13Rからなり、油圧回
路19の左右のソレノイドバルブ20L,20Rを経て
切換油圧作動される構成であり、又、ピッチングシリン
ダ15はソレノイドバルブ21によって作動される構成
である。これら左ロ−リングシリンダ13Lの左ソレノ
イドバルブ20Lは、コントロ−ラの出力によって作動
される左上ソレノイド22、左下ソレノイド23を有
し、又、右ロ−リングシリンダ13Rの右ソレノイドバ
ルブ20Rは、右上ソレノイド24、右下ソレノイド2
5を有し、又、ピッチングシリンダ15のソレノイドバ
ルブ21は、後上ソレノイド26、後下ソレノイド27
を有し、これら各ソレノイド22〜27の出力によっ
て、ソレノイドバルブ20L,20R,21等を切換制
御して、各ロ−リングシリンダ13L,13R、又はピ
ッチングシリンダ15を伸縮して、ロ−リング制御、ピ
ッチング制御を行う構成としている。Pは油圧ポンプ、
Tはタンクポ−ト、28はリリ−フバルブ、29はアン
ロ−ドソレノイド30によって作動されるアンロ−ドバ
ルブ、31,32,33はチェックバルブである。
【0020】コントロ−ラは、マイクロコンピュ−タを
有し、入力側には、車体フレ−ム2全体を昇降するため
の上スイッチ34、下スイッチ35、車体フレ−ム2を
左右へロ−リングするための左スイッチ36、右スイッ
チ37、機体フレ−ム4を前後方向へ傾斜するための後
上スイッチ38、後下スイッチ39、脱穀装置への伝動
を入り切りする脱穀スイッチ40、車体フレ−ム2や機
体フレ−ム4を水平に維持制御するための水平スイッチ
(自動スイッチ)41、車体フレ−ム2等の左右方向の
傾斜を検出して左右ロ−リング制御を行わせる左右傾斜
センサ42、機体フレ−ム4等の前後方向の傾斜を検出
してピッチング制御を行わせる前後傾斜センサ43、該
左、右ロ−リングシリンダ13L,13Rの伸縮量を検
出してフィ−ドバック制御させる左ストロ−クセンサ4
4、右ストロ−クセンサ45、及びピッチングシリンダ
15の伸縮量を検出してフィ−ドバック制御させる前後
ストロ−クセンサ46等を有している。47は自動ラン
プである。
【0021】上スイッチ34をONすると、左、右の上
ソレノイド22,24を出力して、左、右のロ−リング
シリンダ13L,13Rを同時に同量作動させて、車体
フレ−ム2を、クロ−ラフレ−ム7に対して左右平行状
の姿勢を維持しながら上昇させる。又、下スイッチ35
をONするときは、左、右の下ソレノイド23,25を
出力して、逆に下降させる。左スイッチ36をONする
と、左下ソレノイド23と右上ソレノイド24とを同時
に出力して、車体フレ−ム2を左側下り方向へロ−リン
グする。又、右スイッチ37をONすると、右下ソレノ
イド25と左上ソレノイド22とを同時に出力して、右
側下り方向へロ−リングする。
【0022】後上スイッチ38をONすると、後上ソレ
ノイド26を出力して、ピッチングシリンダ15を作動
させて、機体フレ−ム4を、軸3回りに上方へ回動させ
る。又、後下スイッチ39をONすると、後下ソレノイ
ド27を出力して、下方へ回動させる。
【0023】脱穀クラッチスイッチ40をOFFのとき
は、水平スイッチ41をONして水平制御を自動によっ
て行わせる自動水平制御モ−ドであっても、これが解除
されて平行制御モ−ドになり、車体フレ−ム2は左、右
下ソレノイド23,25のONによって下降されて、下
限近くの位置で左、右のクロ−ラフレ−ム7に対して左
右平行状の姿勢となる。又、水平スイッチ41をOFF
したときも同様である。これら脱穀クラッチスイッチ4
0、及び水平スイッチ41をONしたときは、平行制御
から自動水平制御モ−ドに切換り、左右傾斜センサ42
と、各ソレノイド22〜25の出力によって、車体フレ
−ム2が、上記上、下スイッチ34,35等の操作によ
って予め設定された高さを基準としてロ−リング制御さ
れて、左右水平状に制御される。又、このとき前後傾斜
センサ43による入力を可能に操作しておくときは、後
上、後下ソレノイド26,27の出力によって、機体フ
レ−ム4が前後水平状にピッチング制御される。これに
よって機体フレ−ム4は、クロ−ラフレ−ム7の傾斜に
拘らず、左右及び前後の方向に水平状の姿勢とすること
ができる。
【0024】車体フレ−ム2の昇降は、前記のように、
上、下スイッチ34,35、脱穀クラッチスイッチ4
0、水平スイッチ41等によって行われるが、車体2が
上昇されるときは、リンクア−ム6が軸16回りに下側
Bへ回動するから、このリンクア−ム6に一体のストッ
パ−17が、機体フレ−ム4に一体のストッパ−18か
ら下方へ離間する。又、逆に車体フレ−ム2が下降する
ときは、これらストッパ−17,18が接近して接当す
る。車体フレ−ム2を下限位置にして左右のクロ−ラフ
レ−ム7と平行状の姿勢とするときは、これらストッパ
−17,18が接当して、ストッパ−17,18の相互
間に適当な接当圧力を加える状態に左右のロ−リングシ
リンダ13L,13Rによる圧力を働かせる。又、これ
らストッパ−17,18が接当する状態では、機体フレ
−ム4を下降させるピッチングシリンダ15による圧力
に抗して押圧させる状態となり、このときピッチングシ
リンダ15による機体フレ−ム4の角度が、車体フレ−
ム2と前後方向に平行な姿勢位置から後下りの姿勢に下
降された位置にあるときは、下限位置では機体フレ−ム
4と車体フレ−ム2とが前後方向にほぼ平行な姿勢にあ
るように設定されるために、車体フレ−ム2の下限位置
では、ストッパ−17と18が接当して、更に平行姿勢
にまで押圧されることによって、ピッチングシリンダ1
5による圧力に抗して作動し、このピッチングシリンダ
15を強制的に引き出すようにして、平行姿勢を保持す
る。
【0025】いま、このような車体フレ−ム2の下降に
よって下限位置にて平行制御にするときの作用を第7図
にもとづいて説明する。前後ストロ−クセンサ46の検
出値を電圧値Vで行うものとして、機体フレ−ム4が、
軸3回りに回動して車体フレ−ム2に対して前後平行状
態となったときの機械的平行値を、例えばA=2.5V
とし、後下りの傾斜下限A=0V〜後上りの傾斜上限A
=5Vまで変化しうるものとし、この車体フレ−ム2が
水平制御から平行制御に切換えられて下降されるときの
平行化目標値を、該機械的平行値よりも若干後下りに傾
斜したA=2.4Vの角度に設定する。
【0026】車体フレ−ム2が上、下スイッチ34,3
5等によって設定された車高において自動的に前後水平
制御が行われているときは、この機械的平行値A=2.
5Vのもとに機体フレ−ム4の前後水平制御が行われ
る。しかしながら、水平スイッチ41がON→OFFに
切換えられ、又は、脱穀クラッチスイッチ40がON→
OFFに切換えられることによって、機械的平行値A=
2.5Vから平行化目標値A=2.4Vに切換り、機体
フレ−ム4は、この平行化目標値A=2.4Vに修正さ
れる。更に、この水平化目標値A=2.4Vを基準とし
て下限位置での平行制御が行われる(第7図、第8
図)。従って、この下限位置近くまで下降されたとき
は、ストッパ−17,18に接当するが、更にこのスト
ッパ−17,18の接当圧力に抗して、左、右ロ−リン
グシリンダ13L,13Rによってリンクア−ム6が、
更に反矢印B方向へ回動されて、ストッパ−17,18
の押圧によって、ピッチングシリンダ15による平行化
目標値A=2.4V付勢の押圧力に抗して平行化作動
し、下限位置に達すると、このピッチングシリンダ15
による平行化目標値A=2.4V付勢が、ストッパ−1
7,18の接当押圧によって、A=2.5Vに強制的に
修正されると共に、車体フレ−ム2と機体フレ−ム4と
が平行状にされる。即ち機械的平行値A=2.5Vとな
る。従って、このような車体フレ−ム2の下限位置で
は、車体フレ−ム2、機体フレ−ム4、及び左右クロ−
ラフレ−ム7は、相互に前後及び左右に平行状の姿勢と
なっている。
【0027】なお、前後傾斜センサ43の検出によるピ
ッチング制御においては、この前後傾斜センサ43が、
機体の揺動や、走行の発進加速、減速停止等で、機体フ
レ−ム4の単なる前後傾斜と異なる急激な傾斜信号を検
出した場合に、このような信号検出をキャンセルし、不
要な出力をカットするために、前後傾斜センサ43の検
出電圧値を移動平均等によって平均化処理を行い、この
平均された値が、前後方向水平位置であるニュ−トラル
ゾ−ンから外に出たときに出力するものとし、この出力
開始時にはONディレ−(出力遅れ)を設け、一旦出力
された出力の停止は前後傾斜センサ43の電圧値が平均
されないでそのままニュ−トラルゾ−ンに戻ったときと
している。
【0028】例えば、第9図において、前後傾斜センサ
43のニュ−トラルゾ−ンを2.6V±0.57Vとし
て、x0〜前回x4、及び今回xまでの検出読込値の平均
値xとして、移動平均値を算出する。 x=(x0+x1+x2+x3+x4+x)/6 ここに平均値xがニュ−トラルゾ−ンにあるときはタイ
マ値0.5秒がセットされるが、このタイマ値のデクリ
メント開始は、平均値xがニュ−トラルゾ−ンから外れ
たときから開始され、このタイマ値が0秒になったと
き、後下ソレノイド27、又は後上ソレノイド26の出
力を行う。ここにデクリメントとは、上記フロ−チャ−
トの1サイクルで1を減じることの意味で、フロ−チャ
−ト1周が10msecとし、これを50周することで
500msec(0.5sec)を減算し、0secに
なったときに出力する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における一部の側面図で
ある。
【図2】図1の一部の拡大側面図である。
【図3】この発明の実施の形態における一部を破断して
示す正面図である。
【図4】図3の一部の拡大正面図である。
【図5】この発明の実施の形態における制御ブロック図
である。
【図6】この発明の実施の形態における油圧回路図であ
る。
【図7】この発明の実施の形態における一部のフロ−チ
ャ−トである。
【図8】この発明の実施の形態における作動条件を示す
図表である。
【図9】この発明の実施の形態における一部のフロ−チ
ャ−トである。
【符号の説明】
1 走行装置 4 機体フレ−ム(機体) 15 油圧シリンダ− 41 水平スイッチ(自動スイッチ) 43 前後傾斜センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体4を走行装置1にて支持し、かつこ
    れら機体4と走行装置1との間に油圧シリンダ−15を
    介装して、該油圧シリンダ−15の作動により機体4と
    走行装置1との前後相対姿勢を変更可能に構成し、前記
    油圧シリンダ−15の作動により機体4との前後相対姿
    勢が変更される走行装置1に油圧シリンダ13によって
    走行装置1の接地部を上下動可能に構成したコンバイン
    等の作業車輌において、前記機体4の前後傾斜姿勢を検
    出する前後傾斜センサ43と、該前後傾斜センサ43の
    検出結果に基づいて機体4を設定前後傾斜姿勢に維持す
    べく油圧シリンダ−15を作動させる前後傾斜制御手段
    と、該前後傾斜制御手段を有効状態と無効状態とに切り
    換える自動スイッチ41と、該自動スイッチ41が無効
    状態に切り換えられた場合に油圧シリンダ−15を作動
    して機体4と走行装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢
    にする前後平行制御手段とを設けるとともに、走行装置
    1の接地部を前記油圧シリンダ13によって上動させ機
    体4を下限位置まで下降させたとき機体4と走行装置1
    との前後相対姿勢を略平行姿勢にした状態で強制的に保
    持する機構17、18を設けたことを特徴とするコンバ
    イン等の前後傾斜制御装置。
  2. 【請求項2】 機体4を走行装置1にて支持し、かつこ
    れら機体4と走行装置1との間に油圧シリンダ−15を
    介装して、該油圧シリンダ−15の作動により機体4と
    走行装置1との前後相対姿勢を変更可能に構成し、前記
    油圧シリンダ−15の作動により機体4との前後相対姿
    勢が変更される走行装置1に油圧シリンダ13によって
    走行装置1の接地部を上下動可能に構成したコンバイン
    等の作業車輌において、前記機体4の前後傾斜姿勢を検
    出する前後傾斜センサ43と、該前後傾斜センサ43の
    検出結果に基づいて機体4を設定前後傾斜姿勢に維持す
    べく油圧シリンダ−15を作動させる前後傾斜制御手段
    と、機体4に設ける作業装置が非駆動状態に切り換えら
    れた場合に油圧シリンダ−15を作動して機体4と走行
    装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢にする前後平行制
    御手段とを設けるとともに、走行装置1の接地部を前記
    油圧シリンダ13によって上動させ機体4 を下限位置ま
    で下降させたとき機体4と走行装置1との前後相対姿勢
    を略平行姿勢にした状態で強制的に保持する機構17、
    18を設けたことを特徴とするコンバイン等の前後傾斜
    制御装置。
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