JP3414248B2 - コンバイン等の前後傾斜制御装置 - Google Patents
コンバイン等の前後傾斜制御装置Info
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- JP3414248B2 JP3414248B2 JP06536398A JP6536398A JP3414248B2 JP 3414248 B2 JP3414248 B2 JP 3414248B2 JP 06536398 A JP06536398 A JP 06536398A JP 6536398 A JP6536398 A JP 6536398A JP 3414248 B2 JP3414248 B2 JP 3414248B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
作業車輌における前後傾斜制御装置に関するものであ
る。
作業車輌における前後傾斜制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等の作業車輌において、走行
面の状態に拘らず機体の前後傾斜姿勢を設定姿勢に維持
する技術が試みられようとしている。例えば、コンバイ
ンにおいては、機体に設ける脱穀装置の選別性能を維持
するために、作業走行中において、機体を前後方向へピ
ッチングさせて、この機体を前後水平姿勢に維持制御可
能に構成するものが試みられようとしている。
面の状態に拘らず機体の前後傾斜姿勢を設定姿勢に維持
する技術が試みられようとしている。例えば、コンバイ
ンにおいては、機体に設ける脱穀装置の選別性能を維持
するために、作業走行中において、機体を前後方向へピ
ッチングさせて、この機体を前後水平姿勢に維持制御可
能に構成するものが試みられようとしている。
【0003】尚、例えば特開昭62−296810号公
報には、機体を走行装置にて支持し、かつこれら機体と
走行装置との間に油圧シリンダ−を介装して、該油圧シ
リンダ−の作動により機体と走行装置との左右相対姿勢
を変更可能に構成したコンバイン等の作業車輌におい
て、前記機体の左右傾斜姿勢を検出する左右傾斜センサ
と、該左右傾斜センサの検出結果に基づいて機体を設定
左右傾斜姿勢に維持すべく油圧シリンダ−を作動させる
左右傾斜制御手段と、該左右傾斜制御手段を有効状態と
無効状態とに切り換える自動スイッチと、該自動スイッ
チが無効状態に切り換えられた場合に油圧シリンダ−を
作動して機体と走行装置との左右相対姿勢を設定手段に
より設定された設定姿勢にする左右姿勢制御手段とを設
ける発明、更には、機体に設ける作業装置が非駆動状態
に切り換えられた場合に油圧シリンダ−を作動して機体
と走行装置との左右相対姿勢を略平行姿勢にする左右平
行制御手段を設ける発明が記載されている。
報には、機体を走行装置にて支持し、かつこれら機体と
走行装置との間に油圧シリンダ−を介装して、該油圧シ
リンダ−の作動により機体と走行装置との左右相対姿勢
を変更可能に構成したコンバイン等の作業車輌におい
て、前記機体の左右傾斜姿勢を検出する左右傾斜センサ
と、該左右傾斜センサの検出結果に基づいて機体を設定
左右傾斜姿勢に維持すべく油圧シリンダ−を作動させる
左右傾斜制御手段と、該左右傾斜制御手段を有効状態と
無効状態とに切り換える自動スイッチと、該自動スイッ
チが無効状態に切り換えられた場合に油圧シリンダ−を
作動して機体と走行装置との左右相対姿勢を設定手段に
より設定された設定姿勢にする左右姿勢制御手段とを設
ける発明、更には、機体に設ける作業装置が非駆動状態
に切り換えられた場合に油圧シリンダ−を作動して機体
と走行装置との左右相対姿勢を略平行姿勢にする左右平
行制御手段を設ける発明が記載されている。
【0004】また、実願平1−703号(実開平2−9
2390号)のマイクロフィルムには、コンバイン等の
作業車輌において、機体を走行装置にて支持し、かつこ
れら機体と走行装置との間に油圧シリンダ−を介装し
て、該油圧シリンダ−の作動により機体と走行装置との
前後相対姿勢を変更可能に構成する考案が記載されてい
る。
2390号)のマイクロフィルムには、コンバイン等の
作業車輌において、機体を走行装置にて支持し、かつこ
れら機体と走行装置との間に油圧シリンダ−を介装し
て、該油圧シリンダ−の作動により機体と走行装置との
前後相対姿勢を変更可能に構成する考案が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の技術において、
例えば、作業走行を終了し、水平制御状態を解除する
と、機体と走行装置とが前後平行でない状態で停止する
場合があり、このような状態で水平な路上面の走行に移
った場合、機体が前後傾斜してバランスが崩れ易くな
り、安定した走行ができない。
例えば、作業走行を終了し、水平制御状態を解除する
と、機体と走行装置とが前後平行でない状態で停止する
場合があり、このような状態で水平な路上面の走行に移
った場合、機体が前後傾斜してバランスが崩れ易くな
り、安定した走行ができない。
【0006】また、このような問題を解決するべく、上
記特開昭62−296810号公報に記載された発明と
実願平1−703号(実開平2−92390号)のマイ
クロフィルムに記載された考案とを組み合わせて構成し
ようとしても、実願平1−703号(実開平2−923
90号)のマイクロフィルムに記載された考案は、単に
機体の前後傾斜を調節し得るという程度のものに過ぎ
ず、前後傾斜センサの検出結果に基づいて機体を設定前
後傾斜姿勢に自動的に維持する「前後傾斜の自動制御」
という概念が存しない。従って、両発明を組み合わせて
本願発明のように構成することは困難であり、上述の課
題を解決することはできない。
記特開昭62−296810号公報に記載された発明と
実願平1−703号(実開平2−92390号)のマイ
クロフィルムに記載された考案とを組み合わせて構成し
ようとしても、実願平1−703号(実開平2−923
90号)のマイクロフィルムに記載された考案は、単に
機体の前後傾斜を調節し得るという程度のものに過ぎ
ず、前後傾斜センサの検出結果に基づいて機体を設定前
後傾斜姿勢に自動的に維持する「前後傾斜の自動制御」
という概念が存しない。従って、両発明を組み合わせて
本願発明のように構成することは困難であり、上述の課
題を解決することはできない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の如き課
題を解決するために、以下のような技術的手段を講じ
る。即ち、請求項1に記載の、機体4を走行装置1にて
支持し、かつこれら機体4と走行装置1との間に油圧シ
リンダ−15を介装して、該油圧シリンダ−15の作動
により機体4と走行装置1との前後相対姿勢を変更可能
に構成し、前記油圧シリンダ−15の作動により機体4
との前後相対姿勢が変更される走行装置1に油圧シリン
ダ13によって走行装置1の接地部を上下動可能に構成
したコンバイン等の作業車輌において、前記機体4の前
後傾斜姿勢を検出する前後傾斜センサ43と、該前後傾
斜センサ43の検出結果に基づいて機体4を設定前後傾
斜姿勢に維持すべく油圧シリンダ−15を作動させる前
後傾斜制御手段と、該前後傾斜制御手段を有効状態と無
効状態とに切り換える自動スイッチ41と、該自動スイ
ッチ41が無効状態に切り換えられた場合に油圧シリン
ダ−15を作動して機体4と走行装置1との前後相対姿
勢を略平行姿勢にする前後平行制御手段とを設けるとと
もに、走行装置1の接地部を前記油圧シリンダ13によ
って上動させ機体4を下限位置まで下降させたとき機体
4と走行装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢にした状
態で強制的に保持する機構17、18を設けたことを特
徴とするコンバイン等の前後傾斜制御装置、及び、請求
項2に記載の、機体4を走行装置1にて支持し、かつこ
れら機体4と走行装置1との間に油圧シリンダ−15を
介装して、該油圧シリンダ−15の作動により機体4と
走行装置1との前後相対姿勢を変更可能に構成し、前記
油圧シリンダ−15の作動により機体4との前後相対姿
勢が変更される走行装置1に油圧シリンダ13によって
走行装置1の接地部を上下動可能に構成したコンバイン
等の作業車輌において、前記機体4の前後傾斜姿勢を検
出する前後傾斜センサ43と、該前後傾斜センサ43の
検出結果に基づいて機体4を設定前後傾斜姿勢に維持す
べく油圧シリンダ−15を作動させる前後傾斜制御手段
と、機体4に設ける作業装置が非駆動状態に切り換えら
れた場合に油圧シリンダ−15を作動して機体4と走行
装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢にする前後平行制
御手段とを設けるとともに、走行装置1の接地部を前記
油圧シリンダ13によって上動させ機体4を下限位置ま
で下降させたとき機体4と走行装置1との前後相対姿勢
を略平行姿勢にした状態で強制的に保持する機構17、
18を設けたことを特徴とするコンバイン等の前後傾斜
制御装置としたものである。
題を解決するために、以下のような技術的手段を講じ
る。即ち、請求項1に記載の、機体4を走行装置1にて
支持し、かつこれら機体4と走行装置1との間に油圧シ
リンダ−15を介装して、該油圧シリンダ−15の作動
により機体4と走行装置1との前後相対姿勢を変更可能
に構成し、前記油圧シリンダ−15の作動により機体4
との前後相対姿勢が変更される走行装置1に油圧シリン
ダ13によって走行装置1の接地部を上下動可能に構成
したコンバイン等の作業車輌において、前記機体4の前
後傾斜姿勢を検出する前後傾斜センサ43と、該前後傾
斜センサ43の検出結果に基づいて機体4を設定前後傾
斜姿勢に維持すべく油圧シリンダ−15を作動させる前
後傾斜制御手段と、該前後傾斜制御手段を有効状態と無
効状態とに切り換える自動スイッチ41と、該自動スイ
ッチ41が無効状態に切り換えられた場合に油圧シリン
ダ−15を作動して機体4と走行装置1との前後相対姿
勢を略平行姿勢にする前後平行制御手段とを設けるとと
もに、走行装置1の接地部を前記油圧シリンダ13によ
って上動させ機体4を下限位置まで下降させたとき機体
4と走行装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢にした状
態で強制的に保持する機構17、18を設けたことを特
徴とするコンバイン等の前後傾斜制御装置、及び、請求
項2に記載の、機体4を走行装置1にて支持し、かつこ
れら機体4と走行装置1との間に油圧シリンダ−15を
介装して、該油圧シリンダ−15の作動により機体4と
走行装置1との前後相対姿勢を変更可能に構成し、前記
油圧シリンダ−15の作動により機体4との前後相対姿
勢が変更される走行装置1に油圧シリンダ13によって
走行装置1の接地部を上下動可能に構成したコンバイン
等の作業車輌において、前記機体4の前後傾斜姿勢を検
出する前後傾斜センサ43と、該前後傾斜センサ43の
検出結果に基づいて機体4を設定前後傾斜姿勢に維持す
べく油圧シリンダ−15を作動させる前後傾斜制御手段
と、機体4に設ける作業装置が非駆動状態に切り換えら
れた場合に油圧シリンダ−15を作動して機体4と走行
装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢にする前後平行制
御手段とを設けるとともに、走行装置1の接地部を前記
油圧シリンダ13によって上動させ機体4を下限位置ま
で下降させたとき機体4と走行装置1との前後相対姿勢
を略平行姿勢にした状態で強制的に保持する機構17、
18を設けたことを特徴とするコンバイン等の前後傾斜
制御装置としたものである。
【0008】この構成により、走行装置1が走行面の凸
部に乗り上げ、又は凹部に落ち込むと、機体4の前後傾
斜姿勢が変化する。また、湿田等の軟弱地においては、
走行装置1の前部と後部とで沈下状態が異なり、この結
果、機体4の前後傾斜姿勢が変化する。このような場
合、この機体4の前後傾斜姿勢が前後傾斜センサ43に
よって検出され、この検出結果に基づき、前後傾斜制御
手段によって油圧シリンダ−15が作動され、機体4が
設定前後傾斜姿勢に維持されて、例えばコンバインにお
ける選別性能が維持される等、安定した作業状態を維持
可能である。また、油圧シリンダ−15の作動により機
体4との前後相対姿勢が変更される走行装置1は、油圧
シリンダ13によって走行装置1の接地部を上下動さ
れ、機体4を走行装置1の接地部に対して上下動するこ
ともできる。
部に乗り上げ、又は凹部に落ち込むと、機体4の前後傾
斜姿勢が変化する。また、湿田等の軟弱地においては、
走行装置1の前部と後部とで沈下状態が異なり、この結
果、機体4の前後傾斜姿勢が変化する。このような場
合、この機体4の前後傾斜姿勢が前後傾斜センサ43に
よって検出され、この検出結果に基づき、前後傾斜制御
手段によって油圧シリンダ−15が作動され、機体4が
設定前後傾斜姿勢に維持されて、例えばコンバインにお
ける選別性能が維持される等、安定した作業状態を維持
可能である。また、油圧シリンダ−15の作動により機
体4との前後相対姿勢が変更される走行装置1は、油圧
シリンダ13によって走行装置1の接地部を上下動さ
れ、機体4を走行装置1の接地部に対して上下動するこ
ともできる。
【0009】しかして、請求項1に記載の発明において
は、自動スイッチ41が有効状態に切り換えられている
場合、上記のような前後傾斜制御が行われ、機体4の前
後傾斜姿勢が設定姿勢に維持される。また、自動スイッ
チ41が無効状態に切り換えられた場合には、前後平行
制御手段によって油圧シリンダ−15が作動され、機体
4と走行装置1との前後相対姿勢が略平行姿勢となる。
は、自動スイッチ41が有効状態に切り換えられている
場合、上記のような前後傾斜制御が行われ、機体4の前
後傾斜姿勢が設定姿勢に維持される。また、自動スイッ
チ41が無効状態に切り換えられた場合には、前後平行
制御手段によって油圧シリンダ−15が作動され、機体
4と走行装置1との前後相対姿勢が略平行姿勢となる。
【0010】また、請求項2に記載の発明においては、
例えばコンバインにおける脱穀装置のような作業装置が
駆動状態に切り換えられている場合に、上記のような前
後傾斜制御が行われ、機体4の前後傾斜姿勢が設定姿勢
に維持される。また、作業装置が非駆動状態に切り換え
られた場合には、前後平行制御手段によって油圧シリン
ダ−15が作動され、機体4と走行装置1との前後相対
姿勢が略平行姿勢となる。
例えばコンバインにおける脱穀装置のような作業装置が
駆動状態に切り換えられている場合に、上記のような前
後傾斜制御が行われ、機体4の前後傾斜姿勢が設定姿勢
に維持される。また、作業装置が非駆動状態に切り換え
られた場合には、前後平行制御手段によって油圧シリン
ダ−15が作動され、機体4と走行装置1との前後相対
姿勢が略平行姿勢となる。
【0011】しかも、請求項1及び請求項2に記載の発
明においては、走行装置1の接地部を前記油圧シリンダ
13によって上動させ機体4を下限位置まで下降させた
とき、機体4と走行装置1との前後相対姿勢を略平行姿
勢にした状態で強制的に保持する機構17、18を有し
ている。
明においては、走行装置1の接地部を前記油圧シリンダ
13によって上動させ機体4を下限位置まで下降させた
とき、機体4と走行装置1との前後相対姿勢を略平行姿
勢にした状態で強制的に保持する機構17、18を有し
ている。
【0012】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
おいては、自動スイッチ41が有効状態に切り換えられ
た状態では、油圧シリンダ−15を作動して機体4の前
後傾斜姿勢を設定傾斜姿勢に保ち、例えばコンバインの
選別性能を維持できる等、安定した作業状態を維持する
ことができる。また、自動スイッチ41を無効状態に切
り換えると、機体4と走行装置1との前後相対姿勢が略
平行姿勢となるので、路上走行時等に機体4の前後傾斜
を少なくして、安定した走行を行わせることができる。
おいては、自動スイッチ41が有効状態に切り換えられ
た状態では、油圧シリンダ−15を作動して機体4の前
後傾斜姿勢を設定傾斜姿勢に保ち、例えばコンバインの
選別性能を維持できる等、安定した作業状態を維持する
ことができる。また、自動スイッチ41を無効状態に切
り換えると、機体4と走行装置1との前後相対姿勢が略
平行姿勢となるので、路上走行時等に機体4の前後傾斜
を少なくして、安定した走行を行わせることができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明においては、
例えばコンバインの脱穀装置のような作業装置が駆動さ
れている状態では、油圧シリンダ−15を作動して機体
4の前後傾斜姿勢を設定傾斜姿勢に保ち、選別性能を維
持できる等、安定した作業状態を維持することができ
る。また、作業装置が非駆動状態に切り換えられた場合
には、機体4と走行装置1との前後相対姿勢が略平行姿
勢となるので、路上走行時等に機体4の前後傾斜を少な
くして、安定した走行を行わせることができる。
例えばコンバインの脱穀装置のような作業装置が駆動さ
れている状態では、油圧シリンダ−15を作動して機体
4の前後傾斜姿勢を設定傾斜姿勢に保ち、選別性能を維
持できる等、安定した作業状態を維持することができ
る。また、作業装置が非駆動状態に切り換えられた場合
には、機体4と走行装置1との前後相対姿勢が略平行姿
勢となるので、路上走行時等に機体4の前後傾斜を少な
くして、安定した走行を行わせることができる。
【0014】しかも、請求項1及び請求項2に記載の発
明においては、走行装置1と機体4との前後相対姿勢が
変更可能であるとともに、走行装置1の接地部を上下動
して機体4を走行装置1の接地部に対して上下動するこ
ともできる構成としたものであり、そして、このような
構成にした場合、走行装置1の接地部を上動させ機体4
を下限位置まで下降させた状態で走行装置1と機体4と
の前後相対姿勢を変更すると走行装置1が機体4と接触
して走行に支障をきたす等の問題が生じる恐れがある
が、本件発明では、機体4と走行装置1との前後相対姿
勢を略平行姿勢にした状態で強制的に保持する機構1
7、18を設けているので、前記のような問題を適確に
回避することができる。
明においては、走行装置1と機体4との前後相対姿勢が
変更可能であるとともに、走行装置1の接地部を上下動
して機体4を走行装置1の接地部に対して上下動するこ
ともできる構成としたものであり、そして、このような
構成にした場合、走行装置1の接地部を上動させ機体4
を下限位置まで下降させた状態で走行装置1と機体4と
の前後相対姿勢を変更すると走行装置1が機体4と接触
して走行に支障をきたす等の問題が生じる恐れがある
が、本件発明では、機体4と走行装置1との前後相対姿
勢を略平行姿勢にした状態で強制的に保持する機構1
7、18を設けているので、前記のような問題を適確に
回避することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、コンバ
インを例示して説明する。図例において、走行装置はコ
ンバインのクロ−ラ形態として利用される場合を示し、
平面視囲桁状の車体フレ−ム2の左右両側下部に、前後
一対の平行状のリンクア−ム5,6によって、クロ−ラ
フレ−ム7を昇降動自在に設け、この左右各クロ−ラフ
レ−ム7には転輪8を設けて、この転輪8と車体フレ−
ム2前端部のスプロケット9との間に、ゴム材を主体と
するクロ−ラ10を掛け渡して、該スプロケット9の駆
動軸11の回転によって伝動走行する構成としている。
インを例示して説明する。図例において、走行装置はコ
ンバインのクロ−ラ形態として利用される場合を示し、
平面視囲桁状の車体フレ−ム2の左右両側下部に、前後
一対の平行状のリンクア−ム5,6によって、クロ−ラ
フレ−ム7を昇降動自在に設け、この左右各クロ−ラフ
レ−ム7には転輪8を設けて、この転輪8と車体フレ−
ム2前端部のスプロケット9との間に、ゴム材を主体と
するクロ−ラ10を掛け渡して、該スプロケット9の駆
動軸11の回転によって伝動走行する構成としている。
【0016】該前後のリンクア−ム5,6の上部はロッ
ド12で連結し、車体フレ−ム2と後リンクア−ム6の
上端部との間に、油圧によって伸縮されるロ−リングシ
リンダ13を設け、この左、右のロ−リングシリンダ1
3L,13Rの伸縮によって、左右のクロ−ラフレ−ム
7を独立的、又は同時に車体フレ−ム2に対して昇降さ
せて、左右方向へロ−リングさせたり、左右平行状を保
って昇降させることができる。
ド12で連結し、車体フレ−ム2と後リンクア−ム6の
上端部との間に、油圧によって伸縮されるロ−リングシ
リンダ13を設け、この左、右のロ−リングシリンダ1
3L,13Rの伸縮によって、左右のクロ−ラフレ−ム
7を独立的、又は同時に車体フレ−ム2に対して昇降さ
せて、左右方向へロ−リングさせたり、左右平行状を保
って昇降させることができる。
【0017】機体フレ−ム(機体)4は、該車体フレ−
ム2の上側に沿って設けられ、前部を該車体フレ−ム2
に対する前リンクア−ム5の枢支軸である横方向の軸3
に支持し、この軸3回りに機体フレ−ム4をピッチング
自在の構成とし、この機体フレ−ム4と車体フレ−ム7
との後端部間に拡縮自在のリンクア−ム14を設け、こ
のリンクア−ム14の上端部と機体フレ−ム4との間
に、油圧によって伸縮されるピッチングシリンダ(油圧
シリンダ)15を設け、このピッチングシリンダ15の
伸縮によってリンクア−ム14を拡縮して、車体フレ−
ム2に対して機体フレ−ム4をピッチング回動すること
ができる。
ム2の上側に沿って設けられ、前部を該車体フレ−ム2
に対する前リンクア−ム5の枢支軸である横方向の軸3
に支持し、この軸3回りに機体フレ−ム4をピッチング
自在の構成とし、この機体フレ−ム4と車体フレ−ム7
との後端部間に拡縮自在のリンクア−ム14を設け、こ
のリンクア−ム14の上端部と機体フレ−ム4との間
に、油圧によって伸縮されるピッチングシリンダ(油圧
シリンダ)15を設け、このピッチングシリンダ15の
伸縮によってリンクア−ム14を拡縮して、車体フレ−
ム2に対して機体フレ−ム4をピッチング回動すること
ができる。
【0018】前記リンクア−ム5,6は、上部が車体フ
レ−ム2よりも内側に位置するようにクランク軸状に形
成され、このクランク軸状の軸部を、車体フレ−ム2に
おいて回動自在に枢支して軸3,16部としている。こ
のうち左右両側部の後リンクア−ム6には、内側の機体
フレ−ム4側に向けてストッパ−17を突出させると共
に、この機体フレ−ム4側からも外側に向けてストッパ
−18を突出し、機体フレ−ム4が前記軸3の回りに下
向きに回動するときに、このストッパ−18がストッパ
−17に係止される関係位置に設けられ、機体フレ−ム
4の下限位置を係止できる関係位置に設定する。なお、
前記ピッチング中心である軸3は、機体フレ−ム4の後
部に設定して、機体フレ−ム4の前部を上下回動させる
ように構成するもよい。
レ−ム2よりも内側に位置するようにクランク軸状に形
成され、このクランク軸状の軸部を、車体フレ−ム2に
おいて回動自在に枢支して軸3,16部としている。こ
のうち左右両側部の後リンクア−ム6には、内側の機体
フレ−ム4側に向けてストッパ−17を突出させると共
に、この機体フレ−ム4側からも外側に向けてストッパ
−18を突出し、機体フレ−ム4が前記軸3の回りに下
向きに回動するときに、このストッパ−18がストッパ
−17に係止される関係位置に設けられ、機体フレ−ム
4の下限位置を係止できる関係位置に設定する。なお、
前記ピッチング中心である軸3は、機体フレ−ム4の後
部に設定して、機体フレ−ム4の前部を上下回動させる
ように構成するもよい。
【0019】前記ロ−リングシリンダ13は、左右一対
のロ−リングシリンダ13L,13Rからなり、油圧回
路19の左右のソレノイドバルブ20L,20Rを経て
切換油圧作動される構成であり、又、ピッチングシリン
ダ15はソレノイドバルブ21によって作動される構成
である。これら左ロ−リングシリンダ13Lの左ソレノ
イドバルブ20Lは、コントロ−ラの出力によって作動
される左上ソレノイド22、左下ソレノイド23を有
し、又、右ロ−リングシリンダ13Rの右ソレノイドバ
ルブ20Rは、右上ソレノイド24、右下ソレノイド2
5を有し、又、ピッチングシリンダ15のソレノイドバ
ルブ21は、後上ソレノイド26、後下ソレノイド27
を有し、これら各ソレノイド22〜27の出力によっ
て、ソレノイドバルブ20L,20R,21等を切換制
御して、各ロ−リングシリンダ13L,13R、又はピ
ッチングシリンダ15を伸縮して、ロ−リング制御、ピ
ッチング制御を行う構成としている。Pは油圧ポンプ、
Tはタンクポ−ト、28はリリ−フバルブ、29はアン
ロ−ドソレノイド30によって作動されるアンロ−ドバ
ルブ、31,32,33はチェックバルブである。
のロ−リングシリンダ13L,13Rからなり、油圧回
路19の左右のソレノイドバルブ20L,20Rを経て
切換油圧作動される構成であり、又、ピッチングシリン
ダ15はソレノイドバルブ21によって作動される構成
である。これら左ロ−リングシリンダ13Lの左ソレノ
イドバルブ20Lは、コントロ−ラの出力によって作動
される左上ソレノイド22、左下ソレノイド23を有
し、又、右ロ−リングシリンダ13Rの右ソレノイドバ
ルブ20Rは、右上ソレノイド24、右下ソレノイド2
5を有し、又、ピッチングシリンダ15のソレノイドバ
ルブ21は、後上ソレノイド26、後下ソレノイド27
を有し、これら各ソレノイド22〜27の出力によっ
て、ソレノイドバルブ20L,20R,21等を切換制
御して、各ロ−リングシリンダ13L,13R、又はピ
ッチングシリンダ15を伸縮して、ロ−リング制御、ピ
ッチング制御を行う構成としている。Pは油圧ポンプ、
Tはタンクポ−ト、28はリリ−フバルブ、29はアン
ロ−ドソレノイド30によって作動されるアンロ−ドバ
ルブ、31,32,33はチェックバルブである。
【0020】コントロ−ラは、マイクロコンピュ−タを
有し、入力側には、車体フレ−ム2全体を昇降するため
の上スイッチ34、下スイッチ35、車体フレ−ム2を
左右へロ−リングするための左スイッチ36、右スイッ
チ37、機体フレ−ム4を前後方向へ傾斜するための後
上スイッチ38、後下スイッチ39、脱穀装置への伝動
を入り切りする脱穀スイッチ40、車体フレ−ム2や機
体フレ−ム4を水平に維持制御するための水平スイッチ
(自動スイッチ)41、車体フレ−ム2等の左右方向の
傾斜を検出して左右ロ−リング制御を行わせる左右傾斜
センサ42、機体フレ−ム4等の前後方向の傾斜を検出
してピッチング制御を行わせる前後傾斜センサ43、該
左、右ロ−リングシリンダ13L,13Rの伸縮量を検
出してフィ−ドバック制御させる左ストロ−クセンサ4
4、右ストロ−クセンサ45、及びピッチングシリンダ
15の伸縮量を検出してフィ−ドバック制御させる前後
ストロ−クセンサ46等を有している。47は自動ラン
プである。
有し、入力側には、車体フレ−ム2全体を昇降するため
の上スイッチ34、下スイッチ35、車体フレ−ム2を
左右へロ−リングするための左スイッチ36、右スイッ
チ37、機体フレ−ム4を前後方向へ傾斜するための後
上スイッチ38、後下スイッチ39、脱穀装置への伝動
を入り切りする脱穀スイッチ40、車体フレ−ム2や機
体フレ−ム4を水平に維持制御するための水平スイッチ
(自動スイッチ)41、車体フレ−ム2等の左右方向の
傾斜を検出して左右ロ−リング制御を行わせる左右傾斜
センサ42、機体フレ−ム4等の前後方向の傾斜を検出
してピッチング制御を行わせる前後傾斜センサ43、該
左、右ロ−リングシリンダ13L,13Rの伸縮量を検
出してフィ−ドバック制御させる左ストロ−クセンサ4
4、右ストロ−クセンサ45、及びピッチングシリンダ
15の伸縮量を検出してフィ−ドバック制御させる前後
ストロ−クセンサ46等を有している。47は自動ラン
プである。
【0021】上スイッチ34をONすると、左、右の上
ソレノイド22,24を出力して、左、右のロ−リング
シリンダ13L,13Rを同時に同量作動させて、車体
フレ−ム2を、クロ−ラフレ−ム7に対して左右平行状
の姿勢を維持しながら上昇させる。又、下スイッチ35
をONするときは、左、右の下ソレノイド23,25を
出力して、逆に下降させる。左スイッチ36をONする
と、左下ソレノイド23と右上ソレノイド24とを同時
に出力して、車体フレ−ム2を左側下り方向へロ−リン
グする。又、右スイッチ37をONすると、右下ソレノ
イド25と左上ソレノイド22とを同時に出力して、右
側下り方向へロ−リングする。
ソレノイド22,24を出力して、左、右のロ−リング
シリンダ13L,13Rを同時に同量作動させて、車体
フレ−ム2を、クロ−ラフレ−ム7に対して左右平行状
の姿勢を維持しながら上昇させる。又、下スイッチ35
をONするときは、左、右の下ソレノイド23,25を
出力して、逆に下降させる。左スイッチ36をONする
と、左下ソレノイド23と右上ソレノイド24とを同時
に出力して、車体フレ−ム2を左側下り方向へロ−リン
グする。又、右スイッチ37をONすると、右下ソレノ
イド25と左上ソレノイド22とを同時に出力して、右
側下り方向へロ−リングする。
【0022】後上スイッチ38をONすると、後上ソレ
ノイド26を出力して、ピッチングシリンダ15を作動
させて、機体フレ−ム4を、軸3回りに上方へ回動させ
る。又、後下スイッチ39をONすると、後下ソレノイ
ド27を出力して、下方へ回動させる。
ノイド26を出力して、ピッチングシリンダ15を作動
させて、機体フレ−ム4を、軸3回りに上方へ回動させ
る。又、後下スイッチ39をONすると、後下ソレノイ
ド27を出力して、下方へ回動させる。
【0023】脱穀クラッチスイッチ40をOFFのとき
は、水平スイッチ41をONして水平制御を自動によっ
て行わせる自動水平制御モ−ドであっても、これが解除
されて平行制御モ−ドになり、車体フレ−ム2は左、右
下ソレノイド23,25のONによって下降されて、下
限近くの位置で左、右のクロ−ラフレ−ム7に対して左
右平行状の姿勢となる。又、水平スイッチ41をOFF
したときも同様である。これら脱穀クラッチスイッチ4
0、及び水平スイッチ41をONしたときは、平行制御
から自動水平制御モ−ドに切換り、左右傾斜センサ42
と、各ソレノイド22〜25の出力によって、車体フレ
−ム2が、上記上、下スイッチ34,35等の操作によ
って予め設定された高さを基準としてロ−リング制御さ
れて、左右水平状に制御される。又、このとき前後傾斜
センサ43による入力を可能に操作しておくときは、後
上、後下ソレノイド26,27の出力によって、機体フ
レ−ム4が前後水平状にピッチング制御される。これに
よって機体フレ−ム4は、クロ−ラフレ−ム7の傾斜に
拘らず、左右及び前後の方向に水平状の姿勢とすること
ができる。
は、水平スイッチ41をONして水平制御を自動によっ
て行わせる自動水平制御モ−ドであっても、これが解除
されて平行制御モ−ドになり、車体フレ−ム2は左、右
下ソレノイド23,25のONによって下降されて、下
限近くの位置で左、右のクロ−ラフレ−ム7に対して左
右平行状の姿勢となる。又、水平スイッチ41をOFF
したときも同様である。これら脱穀クラッチスイッチ4
0、及び水平スイッチ41をONしたときは、平行制御
から自動水平制御モ−ドに切換り、左右傾斜センサ42
と、各ソレノイド22〜25の出力によって、車体フレ
−ム2が、上記上、下スイッチ34,35等の操作によ
って予め設定された高さを基準としてロ−リング制御さ
れて、左右水平状に制御される。又、このとき前後傾斜
センサ43による入力を可能に操作しておくときは、後
上、後下ソレノイド26,27の出力によって、機体フ
レ−ム4が前後水平状にピッチング制御される。これに
よって機体フレ−ム4は、クロ−ラフレ−ム7の傾斜に
拘らず、左右及び前後の方向に水平状の姿勢とすること
ができる。
【0024】車体フレ−ム2の昇降は、前記のように、
上、下スイッチ34,35、脱穀クラッチスイッチ4
0、水平スイッチ41等によって行われるが、車体2が
上昇されるときは、リンクア−ム6が軸16回りに下側
Bへ回動するから、このリンクア−ム6に一体のストッ
パ−17が、機体フレ−ム4に一体のストッパ−18か
ら下方へ離間する。又、逆に車体フレ−ム2が下降する
ときは、これらストッパ−17,18が接近して接当す
る。車体フレ−ム2を下限位置にして左右のクロ−ラフ
レ−ム7と平行状の姿勢とするときは、これらストッパ
−17,18が接当して、ストッパ−17,18の相互
間に適当な接当圧力を加える状態に左右のロ−リングシ
リンダ13L,13Rによる圧力を働かせる。又、これ
らストッパ−17,18が接当する状態では、機体フレ
−ム4を下降させるピッチングシリンダ15による圧力
に抗して押圧させる状態となり、このときピッチングシ
リンダ15による機体フレ−ム4の角度が、車体フレ−
ム2と前後方向に平行な姿勢位置から後下りの姿勢に下
降された位置にあるときは、下限位置では機体フレ−ム
4と車体フレ−ム2とが前後方向にほぼ平行な姿勢にあ
るように設定されるために、車体フレ−ム2の下限位置
では、ストッパ−17と18が接当して、更に平行姿勢
にまで押圧されることによって、ピッチングシリンダ1
5による圧力に抗して作動し、このピッチングシリンダ
15を強制的に引き出すようにして、平行姿勢を保持す
る。
上、下スイッチ34,35、脱穀クラッチスイッチ4
0、水平スイッチ41等によって行われるが、車体2が
上昇されるときは、リンクア−ム6が軸16回りに下側
Bへ回動するから、このリンクア−ム6に一体のストッ
パ−17が、機体フレ−ム4に一体のストッパ−18か
ら下方へ離間する。又、逆に車体フレ−ム2が下降する
ときは、これらストッパ−17,18が接近して接当す
る。車体フレ−ム2を下限位置にして左右のクロ−ラフ
レ−ム7と平行状の姿勢とするときは、これらストッパ
−17,18が接当して、ストッパ−17,18の相互
間に適当な接当圧力を加える状態に左右のロ−リングシ
リンダ13L,13Rによる圧力を働かせる。又、これ
らストッパ−17,18が接当する状態では、機体フレ
−ム4を下降させるピッチングシリンダ15による圧力
に抗して押圧させる状態となり、このときピッチングシ
リンダ15による機体フレ−ム4の角度が、車体フレ−
ム2と前後方向に平行な姿勢位置から後下りの姿勢に下
降された位置にあるときは、下限位置では機体フレ−ム
4と車体フレ−ム2とが前後方向にほぼ平行な姿勢にあ
るように設定されるために、車体フレ−ム2の下限位置
では、ストッパ−17と18が接当して、更に平行姿勢
にまで押圧されることによって、ピッチングシリンダ1
5による圧力に抗して作動し、このピッチングシリンダ
15を強制的に引き出すようにして、平行姿勢を保持す
る。
【0025】いま、このような車体フレ−ム2の下降に
よって下限位置にて平行制御にするときの作用を第7図
にもとづいて説明する。前後ストロ−クセンサ46の検
出値を電圧値Vで行うものとして、機体フレ−ム4が、
軸3回りに回動して車体フレ−ム2に対して前後平行状
態となったときの機械的平行値を、例えばA=2.5V
とし、後下りの傾斜下限A=0V〜後上りの傾斜上限A
=5Vまで変化しうるものとし、この車体フレ−ム2が
水平制御から平行制御に切換えられて下降されるときの
平行化目標値を、該機械的平行値よりも若干後下りに傾
斜したA=2.4Vの角度に設定する。
よって下限位置にて平行制御にするときの作用を第7図
にもとづいて説明する。前後ストロ−クセンサ46の検
出値を電圧値Vで行うものとして、機体フレ−ム4が、
軸3回りに回動して車体フレ−ム2に対して前後平行状
態となったときの機械的平行値を、例えばA=2.5V
とし、後下りの傾斜下限A=0V〜後上りの傾斜上限A
=5Vまで変化しうるものとし、この車体フレ−ム2が
水平制御から平行制御に切換えられて下降されるときの
平行化目標値を、該機械的平行値よりも若干後下りに傾
斜したA=2.4Vの角度に設定する。
【0026】車体フレ−ム2が上、下スイッチ34,3
5等によって設定された車高において自動的に前後水平
制御が行われているときは、この機械的平行値A=2.
5Vのもとに機体フレ−ム4の前後水平制御が行われ
る。しかしながら、水平スイッチ41がON→OFFに
切換えられ、又は、脱穀クラッチスイッチ40がON→
OFFに切換えられることによって、機械的平行値A=
2.5Vから平行化目標値A=2.4Vに切換り、機体
フレ−ム4は、この平行化目標値A=2.4Vに修正さ
れる。更に、この水平化目標値A=2.4Vを基準とし
て下限位置での平行制御が行われる(第7図、第8
図)。従って、この下限位置近くまで下降されたとき
は、ストッパ−17,18に接当するが、更にこのスト
ッパ−17,18の接当圧力に抗して、左、右ロ−リン
グシリンダ13L,13Rによってリンクア−ム6が、
更に反矢印B方向へ回動されて、ストッパ−17,18
の押圧によって、ピッチングシリンダ15による平行化
目標値A=2.4V付勢の押圧力に抗して平行化作動
し、下限位置に達すると、このピッチングシリンダ15
による平行化目標値A=2.4V付勢が、ストッパ−1
7,18の接当押圧によって、A=2.5Vに強制的に
修正されると共に、車体フレ−ム2と機体フレ−ム4と
が平行状にされる。即ち機械的平行値A=2.5Vとな
る。従って、このような車体フレ−ム2の下限位置で
は、車体フレ−ム2、機体フレ−ム4、及び左右クロ−
ラフレ−ム7は、相互に前後及び左右に平行状の姿勢と
なっている。
5等によって設定された車高において自動的に前後水平
制御が行われているときは、この機械的平行値A=2.
5Vのもとに機体フレ−ム4の前後水平制御が行われ
る。しかしながら、水平スイッチ41がON→OFFに
切換えられ、又は、脱穀クラッチスイッチ40がON→
OFFに切換えられることによって、機械的平行値A=
2.5Vから平行化目標値A=2.4Vに切換り、機体
フレ−ム4は、この平行化目標値A=2.4Vに修正さ
れる。更に、この水平化目標値A=2.4Vを基準とし
て下限位置での平行制御が行われる(第7図、第8
図)。従って、この下限位置近くまで下降されたとき
は、ストッパ−17,18に接当するが、更にこのスト
ッパ−17,18の接当圧力に抗して、左、右ロ−リン
グシリンダ13L,13Rによってリンクア−ム6が、
更に反矢印B方向へ回動されて、ストッパ−17,18
の押圧によって、ピッチングシリンダ15による平行化
目標値A=2.4V付勢の押圧力に抗して平行化作動
し、下限位置に達すると、このピッチングシリンダ15
による平行化目標値A=2.4V付勢が、ストッパ−1
7,18の接当押圧によって、A=2.5Vに強制的に
修正されると共に、車体フレ−ム2と機体フレ−ム4と
が平行状にされる。即ち機械的平行値A=2.5Vとな
る。従って、このような車体フレ−ム2の下限位置で
は、車体フレ−ム2、機体フレ−ム4、及び左右クロ−
ラフレ−ム7は、相互に前後及び左右に平行状の姿勢と
なっている。
【0027】なお、前後傾斜センサ43の検出によるピ
ッチング制御においては、この前後傾斜センサ43が、
機体の揺動や、走行の発進加速、減速停止等で、機体フ
レ−ム4の単なる前後傾斜と異なる急激な傾斜信号を検
出した場合に、このような信号検出をキャンセルし、不
要な出力をカットするために、前後傾斜センサ43の検
出電圧値を移動平均等によって平均化処理を行い、この
平均された値が、前後方向水平位置であるニュ−トラル
ゾ−ンから外に出たときに出力するものとし、この出力
開始時にはONディレ−(出力遅れ)を設け、一旦出力
された出力の停止は前後傾斜センサ43の電圧値が平均
されないでそのままニュ−トラルゾ−ンに戻ったときと
している。
ッチング制御においては、この前後傾斜センサ43が、
機体の揺動や、走行の発進加速、減速停止等で、機体フ
レ−ム4の単なる前後傾斜と異なる急激な傾斜信号を検
出した場合に、このような信号検出をキャンセルし、不
要な出力をカットするために、前後傾斜センサ43の検
出電圧値を移動平均等によって平均化処理を行い、この
平均された値が、前後方向水平位置であるニュ−トラル
ゾ−ンから外に出たときに出力するものとし、この出力
開始時にはONディレ−(出力遅れ)を設け、一旦出力
された出力の停止は前後傾斜センサ43の電圧値が平均
されないでそのままニュ−トラルゾ−ンに戻ったときと
している。
【0028】例えば、第9図において、前後傾斜センサ
43のニュ−トラルゾ−ンを2.6V±0.57Vとし
て、x0〜前回x4、及び今回xまでの検出読込値の平均
値xとして、移動平均値を算出する。 x=(x0+x1+x2+x3+x4+x)/6 ここに平均値xがニュ−トラルゾ−ンにあるときはタイ
マ値0.5秒がセットされるが、このタイマ値のデクリ
メント開始は、平均値xがニュ−トラルゾ−ンから外れ
たときから開始され、このタイマ値が0秒になったと
き、後下ソレノイド27、又は後上ソレノイド26の出
力を行う。ここにデクリメントとは、上記フロ−チャ−
トの1サイクルで1を減じることの意味で、フロ−チャ
−ト1周が10msecとし、これを50周することで
500msec(0.5sec)を減算し、0secに
なったときに出力する。
43のニュ−トラルゾ−ンを2.6V±0.57Vとし
て、x0〜前回x4、及び今回xまでの検出読込値の平均
値xとして、移動平均値を算出する。 x=(x0+x1+x2+x3+x4+x)/6 ここに平均値xがニュ−トラルゾ−ンにあるときはタイ
マ値0.5秒がセットされるが、このタイマ値のデクリ
メント開始は、平均値xがニュ−トラルゾ−ンから外れ
たときから開始され、このタイマ値が0秒になったと
き、後下ソレノイド27、又は後上ソレノイド26の出
力を行う。ここにデクリメントとは、上記フロ−チャ−
トの1サイクルで1を減じることの意味で、フロ−チャ
−ト1周が10msecとし、これを50周することで
500msec(0.5sec)を減算し、0secに
なったときに出力する。
【図1】この発明の実施の形態における一部の側面図で
ある。
ある。
【図2】図1の一部の拡大側面図である。
【図3】この発明の実施の形態における一部を破断して
示す正面図である。
示す正面図である。
【図4】図3の一部の拡大正面図である。
【図5】この発明の実施の形態における制御ブロック図
である。
である。
【図6】この発明の実施の形態における油圧回路図であ
る。
る。
【図7】この発明の実施の形態における一部のフロ−チ
ャ−トである。
ャ−トである。
【図8】この発明の実施の形態における作動条件を示す
図表である。
図表である。
【図9】この発明の実施の形態における一部のフロ−チ
ャ−トである。
ャ−トである。
1 走行装置
4 機体フレ−ム(機体)
15 油圧シリンダ−
41 水平スイッチ(自動スイッチ)
43 前後傾斜センサ
Claims (2)
- 【請求項1】 機体4を走行装置1にて支持し、かつこ
れら機体4と走行装置1との間に油圧シリンダ−15を
介装して、該油圧シリンダ−15の作動により機体4と
走行装置1との前後相対姿勢を変更可能に構成し、前記
油圧シリンダ−15の作動により機体4との前後相対姿
勢が変更される走行装置1に油圧シリンダ13によって
走行装置1の接地部を上下動可能に構成したコンバイン
等の作業車輌において、前記機体4の前後傾斜姿勢を検
出する前後傾斜センサ43と、該前後傾斜センサ43の
検出結果に基づいて機体4を設定前後傾斜姿勢に維持す
べく油圧シリンダ−15を作動させる前後傾斜制御手段
と、該前後傾斜制御手段を有効状態と無効状態とに切り
換える自動スイッチ41と、該自動スイッチ41が無効
状態に切り換えられた場合に油圧シリンダ−15を作動
して機体4と走行装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢
にする前後平行制御手段とを設けるとともに、走行装置
1の接地部を前記油圧シリンダ13によって上動させ機
体4を下限位置まで下降させたとき機体4と走行装置1
との前後相対姿勢を略平行姿勢にした状態で強制的に保
持する機構17、18を設けたことを特徴とするコンバ
イン等の前後傾斜制御装置。 - 【請求項2】 機体4を走行装置1にて支持し、かつこ
れら機体4と走行装置1との間に油圧シリンダ−15を
介装して、該油圧シリンダ−15の作動により機体4と
走行装置1との前後相対姿勢を変更可能に構成し、前記
油圧シリンダ−15の作動により機体4との前後相対姿
勢が変更される走行装置1に油圧シリンダ13によって
走行装置1の接地部を上下動可能に構成したコンバイン
等の作業車輌において、前記機体4の前後傾斜姿勢を検
出する前後傾斜センサ43と、該前後傾斜センサ43の
検出結果に基づいて機体4を設定前後傾斜姿勢に維持す
べく油圧シリンダ−15を作動させる前後傾斜制御手段
と、機体4に設ける作業装置が非駆動状態に切り換えら
れた場合に油圧シリンダ−15を作動して機体4と走行
装置1との前後相対姿勢を略平行姿勢にする前後平行制
御手段とを設けるとともに、走行装置1の接地部を前記
油圧シリンダ13によって上動させ機体4 を下限位置ま
で下降させたとき機体4と走行装置1との前後相対姿勢
を略平行姿勢にした状態で強制的に保持する機構17、
18を設けたことを特徴とするコンバイン等の前後傾斜
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06536398A JP3414248B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | コンバイン等の前後傾斜制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06536398A JP3414248B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | コンバイン等の前後傾斜制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2220424A Division JP3041910B2 (ja) | 1990-08-21 | 1990-08-21 | コンバイン等の姿勢調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10210850A JPH10210850A (ja) | 1998-08-11 |
JP3414248B2 true JP3414248B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=13284814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06536398A Expired - Fee Related JP3414248B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | コンバイン等の前後傾斜制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3414248B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016185105A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | コンバイン |
-
1998
- 1998-03-16 JP JP06536398A patent/JP3414248B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10210850A (ja) | 1998-08-11 |
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