JP3404308B2 - 引違いサッシ - Google Patents

引違いサッシ

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JP3404308B2 JP37406598A JP37406598A JP3404308B2 JP 3404308 B2 JP3404308 B2 JP 3404308B2 JP 37406598 A JP37406598 A JP 37406598A JP 37406598 A JP37406598 A JP 37406598A JP 3404308 B2 JP3404308 B2 JP 3404308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引違いサッシに係
り、特に排水性の向上等を図った引違いサッシに関す
る。
【0002】
【従来の技術】建物の躯体の開口部に設けられる窓サッ
シ等のサッシは、建物の躯体に取付けられる上枠、下枠
および左右の縦枠からなる方形の枠体と、この枠体内に
取付けられる障子とを備えている。そして、アルミサッ
シなどでは、一般的に前記下枠を室外側に向って下り傾
斜の断面階段状に形成することにより、排水性の向上が
図られている。
【0003】一方、断熱性に優れていることにより寒冷
地などで多く採用されている樹脂サッシにおいては、製
造コストの低減および気密性の向上を図る目的で、上
枠、下枠および左右の縦枠を同一断面形状にし、隣接す
る端部同士を突き合わせて溶着することにより方形の枠
体を形成する試みがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した樹
脂サッシにおいては、アルミサッシのように下枠を断面
階段状にすると、上枠および縦枠も同じ断面階段状にな
って見栄えが悪くなると共に、内外の障子の大きさも変
えなければならないことから、下枠を断面階段状にせ
ず、レール等の突起部を除く上面を略平坦な形状にする
ことが好ましい。
【0005】しかしながら、このように下枠を略平坦な
形状にすると、排水性が悪くなり、下枠の室外側上面に
溜まった雨水等の水が下枠の室内側上面に浸入して溜ま
り、見栄えが悪いという不具合が発生することが予想さ
れる。
【0006】そこで、本発明は、前述した課題を解決す
べくなされたもので、下枠を略平坦な形状にしたとして
も排水性の向上が図れる引違いサッシを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
に係る引違いサッシは、建物の躯体に取付けられる上
枠、下枠および左右の縦枠からなる方形の枠体と、この
枠体内に取付けられる障子とを備え、室内外のレールの
高さが略同高さとされた引違いサッシであって、前記下
枠の上面部は閉鎖位置の障子により室内側上面部と室外
側上面部とに仕切られ、前記下枠に、室内側上面部に浸
入した水を下枠の内部に排水する排水弁を有する室内側
排水装置と、下枠の内部から室外側に排水する排水弁を
有する室外側排水装置と、室外側上面部に溜まった水を
下枠の内部に排水する排水キャップを設け、室内側排水
装置と排水キャップは下枠の上面部における内外レール
間の長手方向両端位置に設けられていることを特徴とす
る。
【0008】請求項2に係る引違いサッシは、建物の躯
体に取付けられる上枠、下枠および左右の縦枠からなる
方形の枠体と、この枠体内に取付けられる障子とを備
え、室内外のレールの高さが略同高さとされた引違いサ
ッシであって、前記下枠の上面部該上面部に溜まった
水を下枠の内部に排水する排水部を設けると共に下枠の
室外側に下枠の内部を通って室外側へ排水するための排
水装置を設け、この排水装置には排水弁と常時室外側へ
連通する水抜き穴を設け、この水抜き穴は下向きに屋外
に開口していることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳述する。
【0010】本発明を樹脂製引違いサッシに適用した実
施の形態を示す図1、図3ないし図4において、1は樹
脂製引違いサッシ(以下、樹脂サッシともいう。)で、
この樹脂サッシ1は、建物の躯体Tに取付けられる方形
の枠体(サッシ枠)2と、こ枠体2内に取付けられる引
違い式の障子3a,3bとを備えている。前記枠体2
は、合成樹脂製例えば塩化ビニール製の上枠2a、下枠
2bおよび左右の縦枠2c,2cからなり、これらの枠
材は同一断面形状であることが好ましい。
【0011】上枠2a、下枠2cおよび左右の縦枠2
c,2cを構成する枠材は、剛性および断熱性を持たせ
るために内面部(下枠では上面部)2xと外面部(下枠
では下面部)2yの間に仕切壁2pで仕切られた複数例
えば3つの中空部2zを有するホロー構造とされてお
り、その内面部2xには例えば断面H状の突条部4a,
4bが長手方向に沿って二条形成されている。これらの
突条部4a,4bは、上枠2aおよび下枠2bにおい
て、内外の障子3a,3bを左右方向に移動可能に案内
支持するためのレールとされる。突条部からなる二本の
レール4a,4bは、ほぼ同じ高さとされていることが
内外の障子3a,3bの大きさを同一にする上で好まし
い。
【0012】枠材の室内端と室外端には、内向きリブ
5,6が長手方向に沿って形成されている。枠材の室外
端の内向きリブ5は、上枠2aおよび下枠2bにおい
て、図示しない網戸を左右方向に移動可能に案内支持す
るための網戸レールとされる。枠材の外面部2yの室内
外方向略中間部には、枠体2をその室内側が建物の開口
に挿入された状態に建物の躯体Tにネジ等の固着具で取
付ける(これを半外付けという)ための外向きリブ7が
枠材の長手方向に沿って形成されている。
【0013】前記下枠2bの下部には、下枠2bの下部
を支持すると共に外向きリブ7を室外側から覆って支持
する補強材8がネジ9で取付けられ、この補強材8が躯
体Tの窓台Taにネジ等の固着具で取付固定される。前
記補強材8は、剛性の高い材料例えばアルミニウム合金
の押出形材からなっている。なお、障子3a,3bの重
量が加わる下枠2bの変形を防止するために、下枠2b
の中空部2zには例えばアルミニウム合金の押出形材か
らなる芯材10が嵌挿されていることが好ましい。
【0014】アルミサッシにおいては、排水性をよくす
るために下枠を断面階段状に形成しているのが一般的で
あるが、本実施の形態の樹脂サッシ1においては、断面
形状の同じ枠材を用いることから、下枠2bを断面階段
状にすると、上枠2aおよび縦枠2cも断面階段状にな
って見栄えが悪くなると共に、障子3a,3bの大きさ
も変えなければならないため、枠材が断面階段状に形成
されておらず、突条部4a,4bおよび内向きリブ5,
6を除く内面部2xが略平坦に形成されている。なお、
枠材の内面部2xは、下枠2bの上面部における排水性
を考慮して室外側へ若干下り傾斜になっていることが好
ましい。
【0015】上枠2a、下枠2bおよび左右の縦枠2
c,2cは、隣接する端部2wが突き合わせ接合される
ように端部2wが45度の角度で切断され、隣接する端
部2w同士を突き合わせて溶着することにより接合部の
気密性を向上させた方形の枠体2を形成している。上枠
2a、下枠2bおよび左右の縦枠2c,2cが同一断面
であるため、同じ成形型で押出成形することができ、製
造コストの低減が図れると共に、隣接する端部2w同士
を接合する際に接合面積を大きくとることができ、接合
強度の向上が図れる。
【0016】前記障子3a,3bは、合成樹脂製の上框
11a、下框11bおよび左右の縦框11c,11cか
らなる方形の框体11と、この框体11の内側に嵌め込
まれたガラスパネル12とから主に構成されている。上
框11a、下框11bおよび左右の縦框11c,11c
は、前記枠材2と同様、同一断面形状に形成されてい
て、隣接する端部11w同士を突き合わせて溶着接合さ
れることが好ましい。また、上框11a、下框11bお
よび左右の縦框11c,11cは、中空部11zを有す
るホロー構造とされ、その中空部11zに芯材13a,
13b,13cが嵌挿されていることが好ましい。ガラ
スパネル12としては、断熱性を有する複層ガラス(ペ
アガラス)が好ましい。障子3a,3bの下框11bに
は戸車14が取付けられている。
【0017】前記下枠2bにおいては、上面部(内面
部)2xが略平坦に形成されていることから、レール4
a,4bおよび網戸レール5の一部を排水用に切り欠い
たとしても、上面部2xに溜まった雨水等の水を室外側
へ円滑に排水することが難しく、室外側上面部xaに溜
まった水が室内側上面部xbに浸入し易い。そこで、下
枠2bには、室内側上面部xbに浸入した水を室内側か
ら下枠2bの内部(中空部)2zに排水する排水弁20
を有する室内側排水装置(室内側排水弁ともいう)15
と、下枠2bの内部(中空部)2zから室外側に排水す
る排水弁23を有する室外側排水装置(室外側排水弁と
もいう)16とが設けられ、排水性の向上が図られてい
る。また、下枠2bには、室外側上面部xaに溜まった
水を下枠2bの内部2zに排水するための排水部である
排水キャップ17が設けられている。
【0018】前記室内側排水装置15は、図4に示すよ
うに、下枠2bにおける障子3a,3bで仕切られた室
内側上面部xbに設けられ、排水キャップ17は、室外
側上面部xaに設けられている。これら室内側排水装置
15と排水キャップ17は、下枠2bの上面部2xにお
ける内外のレール4a,4b間の長手方向両端位置であ
って、且つ、外レール4a側に設けられていることが好
ましい。また、室外側排水装置16は、下枠2bの前端
部(室外端)における長手方向両端位置すなわち前記室
内側排水装置15および排水キャップ16と対応する位
置に設けられていることが好ましい。
【0019】前記室内側排水装置15は、図2,図4な
いし図5の(a),(b)(c)に示すように、下枠2
bの上面部2xに設けられた長穴状の排水穴18に垂直
方向から挿入嵌着される合成樹脂製の縦型の排水弁ケー
ス19を有している。この排水弁ケース19は、上端に
入口部19aを、前面下部に出口部19bを有する排水
ダクト状に形成されており、前記排水穴18から下枠2
bの内部(中空部)2zに挿入配置される。排水弁ケー
ス19の入口部19aにはゴミの侵入を防止するための
格子19cが一体的に設けられている。
【0020】また、前記排水弁ケース19には、通常時
に出口部19bを自重で垂下された状態で塞いでいる合
成樹脂製の板状の排水弁20が両側の支軸20aと軸受
19dを介して開閉可能(回動可能)に設けられてい
る。また、排水弁ケース19には、下枠2bの排水穴1
8の上部周縁部に係止されるフランジ状の係止部19e
が上端部に設けられていると共に、排水穴18の下部周
縁部に部分的に係止される抜け止め部19f,19gが
前後に突設されている。
【0021】この室内側排水装置15は、出口部19b
から入口部19aまでの高さすなわち落差(水位)を稼
ぐことにより、排水性の向上が図られている。室内側排
水装置15は、下枠2bの室内側上面部xbに至った雨
水や結露水等の水を入口部19aから排水弁ケース19
内に導き、その水圧で排水弁20が開いて下枠2bの内
部2zに円滑に排水する一方、通常時には排水弁20が
閉じていることにより、室内側への外気等の侵入を防止
している。
【0022】一方、室外側排水装置16は、図2ないし
図6の(a),(b),(c),(d)に示すように、
下枠2bの前面部下側に設けられた長穴状の排水穴21
に水平方向から挿入嵌着される合成樹脂製の排水弁ケー
ス22を有している。この排水弁ケース22は、前記排
水穴21から下枠2bの内部(中空部)2zに挿入され
る挿入部22aと、下枠2bの前面部に当接される当接
部22bとを有している。前記挿入部22aは、先端部
および下部が水を導入するために開口されている。
【0023】前記当接部22bには、挿入部22a側と
連通した開口部22cが設けられていると共に、通常時
にその開口部22cを自重で垂下された状態で塞いでい
る合成樹脂製の板状の排水弁23が両側の支軸23aと
軸受22dを介して開閉可能(回動可能)に設けられて
いる。下枠2bの内部2zに至った水は、室外側排水装
置16の排水弁ケース22内に流入し、その水圧で排水
弁23を押し開けて外部(屋外)に排水されることにな
る。このように室外側排水装置16は、下枠2b内の水
を外部に円滑に排水する一方、通常時には蓋体23が閉
っていることにより、外気や風、虫やゴミの侵入を防止
している。
【0024】前記挿入部22aの両側部には、前記排水
穴21の内側周縁部に係止される抜け止め部22eが突
設されている。また、室外側排水装置16には、前記排
水弁23と常時室外側へ連通する連通部である水抜き穴
24が設けられ、残流水の凍結により排水弁23が動か
なくなるのを防止している。前記水抜き穴24は、室外
側排水装置16の当接部22bにおける下枠前面部下側
に当接する下側当接面部22fに小口径の縦溝状に複数
設けられている。すなわち、水抜き穴24は、下枠2b
内の底面前縁部から下向きに屋外に小口径で開口してい
るため、下枠2b内の水を円滑に自然排水して室外側排
水装置16内の水の残留をなくし、排水弁23が全閉状
態で凍結するのを防止する一方、外気や風、虫やゴミの
侵入を抑制している。
【0025】前記排水キャップ17は、図4ないし図7
の(a),(b)(c)に示すように、下枠2bの室外
側上面部xaに設けられた長穴状の排水穴25に垂直方
向から挿入嵌着される合成樹脂製のキャップ本体17a
を有している。このキャップ本体17aには、下枠2b
の室外側上面部xaに溜まる雨水等の水を下枠2b内に
排水する開口部17bが形成されており、この開口部1
7bにはゴミの侵入を防止するための格子17cが一体
的に設けられている。また、キャップ体17aには、前
記排水穴25の上部周縁部に係止されるフランジ状の係
止部17dが上端に設けられていると共に、排水穴25
の下部周縁部に部分的に係止される抜け止め部17eが
両端に突設されている。
【0026】排水キャップ17は、室外側に配置されて
いることから、室内側排水装置15と異なり、外気や風
等の室内側への侵入を防止する排水弁を備えていない。
なお、排水キャップ17の代りに室内側排水装置15を
設けてもよい。前記下枠2bの内部2zには、図2に示
すように、仕切壁2pや芯材10が排水の流れを阻止す
るように設けられている場合があるが、このような場合
には、仕切壁2pや芯材10の一部を切り欠くことによ
り、室内側排水装置15および排水キャップ17から室
外側排水装置16へ向う排水流路26を確保すればよ
い。
【0027】次に、以上の構成からなる樹脂サッシ1の
取付施工方法および作用について述べる。樹脂サッシ1
を、建物の躯体Tに取付ける場合には、先ず枠体2の下
枠2b下部に補強材8をネジ9で取付固定する。次い
で、枠体2の室内側を建物の躯体Tの開口部に室外側か
ら嵌挿して外向きリブ7を躯体Tの室外面に当接させ、
上枠2aおよび左右の縦枠2c,2cの外向きリブ7を
建物の躯体Tに、補強材8を躯体Tの窓台Taにネジや
釘等の固着具で取付固定する。そして、前記枠体2に障
子3a,3bを取付ければよい。
【0028】このように構成された樹脂サッシ1によれ
ば、建物の躯体Tに取付けられる上枠2a、下枠2bお
よび左右の縦枠2c,2cからなる方形の枠体2と、こ
の枠体2内に取付けられる障子3a,3bとを備え、前
記下枠2bに室内側から下枠2bの内部2zに排水する
室内側排水装置15と、下枠2bの内部2zから室外側
に排水する室外側排水装置16とを設けているため、下
枠2bを断面階段状でなく略平坦な形状に形成したとし
ても排水性の向上が図れる。
【0029】すなわち、下枠2bの室外側上面部xaか
ら室内側上面部xbに浸入した雨水等の水は、先ず室内
側排水装置15を介してその落差により下枠2bの内部
2zに円滑に排水され、次いで下枠2bの内部2zから
室外側排水装置16を介して屋外に円滑に排水されるた
め、排水性が向上する。しかも、外気や風は、室外側排
水装置16と室内側排水装置15により二重に遮断され
るため、気密性を確保することができる。また、室外側
排水装置16が設けられていることにより、虫等の浸入
を防止することができる。
【0030】また、下枠2bの室外側上面部xaには、
雨水等の水を下枠2bの内部2zに自然排水する排水キ
ャップ17が設けられているため、下枠2bの室外側上
面部xaに溜まる水を円滑に排水することができ、下枠
2bの室外側上面部xaから室内側上面部xbへの水の
浸入を抑制することができる。更に、前記室外側排水装
置16には、水抜き穴24が設けられているため、室外
側排水装置16内に水が残留することがなく、冬場に室
外側排水装置16が残流水で凍結することを防止するこ
とができ、排水性を保証することができる。例えば残流
水が凍結した時など排水弁が開閉不能になった場合も確
実に排水できる。なお、室内側排水装置15と下枠2b
の当接部には、図示しない気密材が設けられているた
め、室外側排水装置16に水抜き穴24があって常時室
外に連通していても、室内の気密性が保持できる。
【0031】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、枠体2を構成する上
枠2a、下枠2bおよび左右の縦枠2c,2cの断面形
状は、前記実施の形態のものに限定されない。また、建
物の躯体Tに取付けられる枠体2は、半外付け構造とさ
れているが、外付け構造であってもよい。また、本発明
は、樹脂サッシ以外に、例えばアルミサッシ、アルミと
合成樹脂を組み合わせた複合サッシ等にも適用可能であ
る。水抜き穴24は、切欠きであってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0033】(1)請求項1に係る引違いサッシによれ
ば、建物の躯体に取付けられる上枠、下枠および左右の
縦枠からなる方形の枠体と、この枠体内に取付けられる
障子とを備え、室内外のレールの高さが略同高さとされ
た引違いサッシであって、前記下枠の上面部は閉鎖位置
の障子により室内側上面部と室外側上面部とに仕切ら
れ、前記下枠に、室内側上面部に浸入した水を下枠の内
部に排水する排水弁を有する室内側排水装置と、下枠の
内部から室外側に排水する排水弁を有する室外側排水装
置と、室外側上面部に溜まった水を下枠の内部に排水す
る排水キャップを設け、室内側排水装置と排水キャップ
は下枠の上面部における内外レール間の長手方向両端位
置に設けられているため、下枠の室外側上面部に溜まる
水は排水キャップにより円滑に排水することができ、こ
れにより下枠の室外側上面部から室内側上面部への水の
浸入を抑制することができ、しかも下枠の室外側上面部
から室内側上面部へ浸入した水は排水弁を有する室内側
排水装置により排水することができ、下枠の内部に排水
する室内外のレールの高さを略同高さにして下枠上面部
を略平坦な形状にしたとしても排水性の向上が図れる。
【0034】(2)請求項2に係る引違いサッシによれ
ば、建物の躯体に取付けられる上枠、下枠および左右の
縦枠からなる方形の枠体と、この枠体内に取付けられる
障子とを備え、室内外のレールの高さが略同高さとされ
た引違いサッシであって、前記下枠の上面部該上面部
に溜まった水を下枠の内部に排水する排水部を設けると
共に下枠の室外側に下枠の内部を通って室外側へ排水す
るための排水装置を設け、この排水装置には排水弁と常
時室外側へ連通する水抜き穴を設け、この水抜き穴は下
向きに屋外に開口しているため、排水装置内に水が残留
することがなく、冬場に排水装置が残流水で凍結するの
を防止することができ、排水性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を樹脂製引違いサッシに適用した実施の
形態を示す概略的正面図である。
【図2】排水弁の配置構成を示す図である。
【図3】図1のA−A線拡大断面図である。
【図4】図1のB−B線拡大断面図である。
【図5】室内側排水装置を示す図で、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は(b)のC−C線断面図であ
る。
【図6】室外側排水装置を示す図で、(a)は正面図、
(b)は背面図、(c)は一部断面平面図、(d)は
(b)のD−D線断面図である。
【図7】排水キャップを示す図で、(a)は平面図、
(b)は一部断面正面図、(c)は側面図である。
【符号の説明】
1 樹脂サッシ(サッシ) 2 枠体 2a 上枠 2b 下枠 2c 縦枠 3a,3b 障子 15 室内側排水装置 16 室外側排水装置 17 排水キャップ(排水部) 19 排水弁ケース 20,23 排水弁 24 水抜き穴(連通部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−269727(JP,A) 特開 平11−182139(JP,A) 実開 昭59−13570(JP,U) 実開 昭63−1190(JP,U) 実開 平7−38555(JP,U) 実開 昭54−137237(JP,U) 実公 昭49−11384(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の躯体に取付けられる上枠、下枠お
    よび左右の縦枠からなる方形の枠体と、この枠体内に取
    付けられる障子とを備え、室内外のレールの高さが略同
    高さとされた引違いサッシであって、前記下枠の上面部
    は閉鎖位置の障子により室内側上面部と室外側上面部と
    に仕切られ、前記下枠に、室内側上面部に浸入した水を
    下枠の内部に排水する排水弁を有する室内側排水装置
    と、下枠の内部から室外側に排水する排水弁を有する室
    外側排水装置と、室外側上面部に溜まった水を下枠の内
    部に排水する排水キャップを設け、室内側排水装置と排
    水キャップは下枠の上面部における内外レール間の長手
    方向両端位置に設けられていることを特徴とする引違い
    サッシ。
  2. 【請求項2】 建物の躯体に取付けられる上枠、下枠お
    よび左右の縦枠からなる方形の枠体と、この枠体内に取
    付けられる障子とを備え、室内外のレールの高さが略同
    高さとされた引違いサッシであって、前記下枠の上面部
    該上面部に溜まった水を下枠の内部に排水する排水部
    を設けると共に下枠の室外側に下枠の内部を通って室外
    側へ排水するための排水装置を設け、この排水装置には
    排水弁と常時室外側へ連通する水抜き穴を設け、この水
    抜き穴は下向きに屋外に開口していることを特徴とする
    引違いサッシ。
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