JP5384198B2 - 開口部装置 - Google Patents

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Description

本発明は住宅や公共施設等の建物開口部に好適に用いられる開口部装置に関する。
建物開口部に備えられるスイング式、引戸式、及び嵌殺し式の窓等のような開口部装置は、建物開口部の縁に沿って配置される枠体と、該枠体の内側に設けられる障子とを備えており、さらに障子はガラスパネルと該ガラスパネルの4辺に沿って配置される框とを有している。さらに、近年の多様化する社会においては、上記構成に加えて、開口部装置に付加的な機能を備えさせる場合が少なくない。例えば、特許文献1、2に記載されているように、上横框に、見込み方向に連通する換気通路を設けたものが知られている。開口部装置の框に換気口を設けることで、別途建物壁面に換気用の穴を設ける必要がなくなる。
特開2008−156976号公報 特開平7−238752号公報
特許文献1、2に記載されたような框に換気口を設けた開口部装置においては、長期間の使用により框内部の換気機構(フィルターや開閉弁等)に不具合が生じ、換気機構のみをメンテナンスしたい場合がある。しかしながら、特許文献1、2に記載されたような開口部装置においては、換気機構をメンテナンスする際、ガラスパネルから上横框全体を取り外さなければならない。よって、不具合の生じた換気機構のみをメンテナンスしたい場合であっても、上横框全体の脱着、交換を行わなければならず、メンテナンス性に改善の余地があった。
そこで本発明は、換気機構のメンテナンス性に優れる開口部装置を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。尚、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。また、本明細書において、「見付方向」とは、建物開口部に備えられる開口部装置の開口面に沿った方向を意味する。また、「見込み方向」とは開口部装置の開口面と直交する方向(厚さ方向)を意味し、「見込み方向室外側」とは、開口部装置が建物に取り付けられた姿勢で室外側となる方向であり、「見込み方向室内側」は、開口部装置が建物に取り付けられた姿勢で室内側となる方向である。
本発明は、建物開口部に沿って設けられた枠体(10)と、枠体の見付方向内側に配置される障子(20)とを備え、障子が、ガラスパネル(25)と、ガラスパネルの外縁を覆うように設けられた框(21、22、23、24)とを備え、框(21)には、見込み方向に開口する換気口が設けられ、当該框が、換気口が設けられた部分において、見込み方向室内側に面する室内側片(50)と、見込み方向室外側に面する室外側片(60)と、ガラスパネルの外縁を覆うパネル被覆片(70)と、パネル被覆片の見付方向外側に配置された見込み方向に延びる固定用片(60b)と、を有し、室内側片又は室外側片が固定用片に着脱可能とされ、室内側片又は室外側片が固定用片に装着されて室内側片、固定用片、及び室外側片によりレールが挿入される凹部を形成する、開口部装置(100)を提供して前記課題を解決するものである。
ここに、「換気口が設けられた部分」とは、框の少なくとも換気口が設けられた部分を意味する。例えば、框のうち上横框を対象とし、当該上横框において換気口が設けられる部分と設けられない部分とが一体化されている場合には、当該換気口が設けられない部分を含む上横框全体を「換気口が設けられた部分」とみなしてもよい。また、「室内側片又は室外側片が着脱可能とされている」形態としては、例えば、室内側片、室外側片、及びパネル被覆片が組み合わされて框が構成され、必要時には、当該組み合わせが解かれ、室内側片又は室外側片が框から取り外し可能とされている状態を挙げることができる。
本発明において、着脱可能とされた室内側片(50)又は室外側片(60)に、フィルター部材(51)又は換気口を開閉するための開閉弁(52)が備えられることが好ましい。換気機構を備える片が着脱可能とされることで、換気機構に不具合が生じた際、容易にメンテナンス可能となるからである。
また、本発明において、固定用片(60b)は、見付方向外側に延びる室外側片(60)に備えられ、室内側片(50)には、見込み方向室外側に延びる被固定用片(50g)が備えられ、固定被片と被固定用片とがネジ留めされ、ネジが室内側片と室外側片との間に配置され、室外側片の換気口がパネル被覆片と固定用片との間に備えられることが好ましい。ネジが室内側片と室外側片との間に存在することで、開口部装置の外観視において、ネジを隠蔽することができ、意匠性が向上するからである。また、ネジ留めにより框の強度向上に繋がるとともに、メンテナンス時の着脱が容易となる。
さらに、本発明において、パネル被覆片(70)がガラスパネル(25)に接着手段により接着されていることが好ましい。框の見付け方向幅を縮小することができ、採光面積を拡大することができるからである。
本発明によれば、框全体を取り外すことなく、框内部の換気機構を修理又は交換等することができるので、メンテナンス性に優れる開口部装置とすることができる。また、ガラスパネルと框とが接着手段により直接接着されていても、換気機構を容易にメンテナンスすることができ、採光面積を拡大可能であるとともに意匠性にも優れる開口部装置とすることができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。尚、下記実施形態においては、建物開口部に備えられる引戸式のサッシ窓について説明するが、開口部装置はこれに限定されず、框に換気口(換気機構)を有する開口部装置であれば、本発明の框構造を適用することができる。
開口部装置の室内正面視における概略図である。 開口部装置の縦断面図である。 開口部装置の縦断面図である。 開口部装置の横断面図である。 上横框の構成を説明するための図である。 上横框の構成の一部を説明するための図である。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。図1は、一実施形態にかかる開口部装置100が建物開口部に取り付けられた姿勢における、当該開口部装置100の室内視正面図である。図1において開口部装置100は両戸先側が開放された姿勢にある。図2は、図1にII−IIで示した線(垂直方向)に沿った断面図である。図3は、図1にIII−IIIで示した線(垂直方向)に沿った断面図である。図4は、図1にIV−IVで示した線(水平方向)に沿った断面図である。但し、図4においては、開口部装置100が閉鎖された姿勢にある。図2、3では紙面左側が室外側、紙面右側が室内側となっている。また、図4では紙面下側が室内側、紙面上側が室外側となっている。図5(a)は、図2のうち上横框21の断面(図2においてVで示される領域)について拡大した図であり、図5(b)〜(c)は、上横框から室内側片50が取り外される過程を説明するための図である。図6(a)〜(c)は、上横框の室内側片50、フィルター部材51、及び開閉弁52の構成を説明するための図である。図が煩雑となるのを防ぐため、いずれの図においても、部材の一部を省略して示している。本実施形態において、開口部装置100は、いわゆる引戸式の引き違いサッシ窓である。
開口部装置100は、建物開口部の四辺に沿って配置される枠体10、及び当該枠体10の見付け方向内側に具備されて引戸式に開閉する障子20、30を備えている。また、施錠装置40が設けられ、障子20、30の施錠及び開錠を可能としている。
<枠体10>
枠体10は、上下のそれぞれに水平に配置される長尺部材である横枠11、12、及び当該横枠11、12の端部を渡して設けられる長尺部材である縦枠14、15を備え、これらが枠状に形成されている。
横枠11は、枠体10の上横枠に相当する枠材である。横枠11は、図2及び図3に表される断面において、片11a〜11gを有して、紙面奥手前に延在している。横枠11は、見込み方向に延びる片11aを備えており、当該片11aの見込み方向室内側端部には、見付け方向内側に延びる片11bが設けられている。また、片11bの見込み方向室内側面からは、見込み方向室内側に延びる片11cが設けられている。一方、片11aの見付け方向内側面において、見付け方向室内側に延びる片11d〜11fが設けられており、これら片11d〜11fは、障子20、30や任意に備えられる網戸(不図示)をスライドさせるための上部レールとして機能する。また片11aの見付け方向外側面において、見付け方向外側に延びる片11gが備えられ、横枠11を建物躯体に取り付け可能としている。
横枠12は、枠体10の下横枠に相当する枠材である。横枠12は、図2及び図3に表される断面において、片12a〜12hを有して、紙面奥手前に延在している。横枠12には、見込み方向に延びる片12aが備えられている。当該片12aは、見込み方向室外側端部において見付け方向内側に延びる片12b、見付け方向外側に延びる片12cを備え、見込み方向室内側端部において見付け方向内側に延びる片12d、見付け方向外側に延びる片12eを備えている。当該片12dと片12eとの間には、見込み方向室内側に延びる片12fが備えられている。また、片12aの見付け方向内側面からは、見付け方向内側に向かって片12g、12hが延びている。一方、片12aの見付け方向外側面からは、見付け方向外側に向かって片12jが延びている。また、片12cと片12jとを渡すように、片12kが設けられている。片12bの見付け方向内側端部は、任意に備えられる網戸(不図示)をスライドさせるための下部レールとして機能する。また、片12g、12hに、障子20、30の下横框22、32内に備えられた戸車28、38が載置されて、障子20、30をスライド可能としている。さらに、片12a、12c、12j、12kによって囲まれる空間は中空とされており、例えば当該空間を介して、下横枠の排水がなされ得る。排水のため、片12a、12c等に、排水口や排水弁が設けられていてもよい。
縦枠14、15は、図4に示される断面において、片14a〜14e、15a〜15eを有して、紙面奥手前に延在している。縦枠14、15は、見込み方向に延びる片14a、15aを備えている。また、縦枠14、15の見込み方向室内側端部、及び見込み方向室外側端部には、片14b、14e、15b、15eが備えられている。さらに、縦枠14、15の見付け方向内側面からは、見付け方向内側に延びる片14c、15cが備えられており、当該片14c、15cと、障子20、30の戸先框23、33に備えられるフィンとによって、縦縁の水密気密が保たれている。一方、縦枠14、15の見付け方向外側面からは、見付け方向外側に延びる片14d、15dが備えられ、縦枠14、15の建物躯体への固定を可能としている。また、縦枠14、15の見付け方向内側面には、見込み方向室内側に、カバー部材80、81が備えられている。当該カバー部材80、81が備えられることによって、障子20、30の閉鎖の姿勢で、後述する戸先框23、33が、室内視において隠蔽された状態となる。そのため、開口部装置100の意匠性を向上させることができる。また、カバー部材80、81が備えられることで、戸先框23、33を介しての室内外の熱交換が抑えられるので、断熱性に優れる開口部装置100とすることができる。カバー部材80、81の材質については、断熱性の観点から樹脂とすることが好ましい。
<障子20>
障子20は、内障子に相当する障子で、上横框21、下横框22、戸先框23、内召し合わせ框24、ガラスパネル25、及び把手26が備えられている。
(上横框21)
上横框21は、図2及び図5に表される断面において、見込み方向室内側に面する室内側片50と、見込み方向室外側に面する室外側片60と、ガラスパネル25の外縁を覆うように略コ字状に形成されたパネル被覆片70とを有して、紙面奥手前に延在している。また、図1及び図6からわかるように、上横框21の室内側片50には、長手方向に並列されたスリット状の換気口27a、27a、…を有するフィルター部材51と、開閉弁を操作するための操作部52とが備えられている。
上横框21の室内側片50は、図2、図5及び図6に示されるように、見込み方向室内側に面して備えられ、フィルター部材51、及び開閉弁52を有している。以下、図6を参照しつつ、室内側片50、フィルター部材51、及び開閉弁52の各構成について詳述する。
図6(a)に示されるように、室内側片50は複数の片を有してなり、まず、見込み方向に延びる片50aを有している。当該片50aの見込み方向室内側端部には、見付け方向内側に垂下するように掛止片50bが備えられ、フィルター部材51の上縁を掛止可能とされている。また、片50aの見付け方向内側面から、見付け方向内側に垂下するように片50dが備えられている。片50dには換気口(不図示)が設けられ、見込み方向の通気を可能としている。換気口の数、形状については特に限定されない。片50dの見付け方向内側端部には鉤状部50eが備えられ、室内側片50の下縁が、後述するパネル被覆片70に係止可能とされている。さらに、片50aの見込み方向室外側端部からは、片50fが見付け方向内側に垂下しており、当該片50fの見付け方向内側端部からは、見込み方向外側に向かって被固定用片50gが設けられている。当該被固定用片50gは、後述する固定用片53に掛止されるとともにネジ留め可能とされている。一方、片50a、50d、及び50fによって内包されるように、凹部50hが備えられ、ここに後述する開閉弁52の軸部52aが保持される。また、図5(a)に示されるように、片50dと片50fとは、開閉弁52が回動し得る程度に、互いに離隔して設けられている。
図6(b)に示されるように、室内側片50のフィルター部材51は、フィルター51aとフィルター押さえ51bとを有している。フィルター51aとしては、従来から換気口用のフィルターとして用いられてきた材料が特に限定されずに使用できる。フィルター押さえ51bは見付け方向に延びる片51cと、その見付け方向両端部に設けられる被掛止部51d、51eとを有しており、被掛止部51dが上記室内側片50の片50a、50b、50dで囲まれた空間に差し込まれて掛止され、被掛止部51eが後述するパネル被覆片70の見込み方向室内側端部に掛止され得る形状とされている。フィルター押さえ51bの見込み方向室内側面には、換気のための換気口27a(図1参照)が設けられており、見込み方向の通気を可能としている。
図6(c)に示されるように、室内側片50の開閉弁52は、軸部52aと、開閉弁52が閉じられた姿勢で見付け方向に垂下するように延びる片52bと、当該片52bの見付け方向内側端部に設けられたパッキン52cとを有している。開閉弁52は、図5に示されるように、軸部52aが室内側片50の凹部50hに保持されて、操作部27b(図1参照)を操作することによって軸部52aを中心に回動可能とされている。開閉弁52の回動機構については、従来から用いられてきたものを特に制限なく用いることができる。
図5に戻って、上横框21の室外側片60について説明する。室外側片60は、複数の片を有してなり、まず、見込み方向室外側に面する片60aを有している。片60aの見込み方向室内側面からは、見込み方向室内側に延びる固定用片60bが備えられ、ここに室内側片50の被固定用片50gが重ねられてネジ留め可能とされている。また、片60aの見付け方向内側端部は、下記パネル被覆片70と一体とされており、室外側片60の見込み方向室外側面と、パネル被覆片70の見込み方向室外側面とが面一とされている。さらに、片60aは、固定用片60bとパネル被覆片70との間において、換気口(不図示)が設けられ、見込み方向の通気を可能としている。換気口の数、形状については特に限定されない。一方、片60aの見込み方向室内側面の見付け方向外側端部には、見込み方向室内側に延びるフィンが設けられ、上記上横枠11の片11fと接して水密気密が保たれるように構成されている。
本実施形態においては、図5(a)で矢印にて示されるように、開閉弁52を開いた場合、当該矢印の流れに沿って、フィルター部材51、室内側片50の片50d、及び室外側片60の片60aを介して、空気が流れ得る。また、開閉弁52を閉じた場合、パッキン52cが片50dに押し付けられて通気路が閉鎖される。
上横框21のパネル被覆片70は、図2、図5に示されるように、ガラスパネル25の外縁を覆うように略コ字状断面を有している。すなわち、パネル被覆片70のコ字状内部の見込み幅は、ガラスパネル25の見込み幅と略同一とされている。そして、パネル被覆片70のコ字状内部に接着剤等の接着手段を設けて、若しくは外縁に接着剤等の接着手段が設けられたガラスパネル25として、当該コ字状内部にガラスパネル25の外縁を差し込むことで、上横枠21とガラスパネル25とが直接接着される。上横框21とガラスパネル25とが直接接着されることで、框の見付け幅を小さくすることができ、ガラスパネル25の採光面積を拡大することができる。また、外観視において框の与える影響が少なくなり、シンプルで意匠性に優れた開口部装置とすることができる。一方、パネル被覆片70の見付け方向外側面には上記室内側片50を掛止できるように、爪部が設けられている。また、パネル被覆片70の見付け方向外側面の室内側端部には、フィルター部材51の被掛止部51eを掛止可能な突起が設けられている。
上横框21は、上記のように、室内側片50と、互いに一体に成形された室外側片60及びパネル被覆片70と、が組み合わされて長尺の框とされている。また、パネル被覆片70とガラスパネル25とは接着手段により直接接着されている。すなわち、室外側片60及びパネル被覆片70が、ガラスパネル25と一体とされている一方で、換気機構を有する室内側片50は独立して着脱可能に構成されている。以下、換気機構を有する室内側片50の着脱について説明する。
長期間の使用により、換気機構(フィルター部材51や開閉弁52等)に不具合が生じたとする。このような場合は、図5(b)に示されるように、まず、フィルター部材51が、室内側片50やパネル被覆片70から取り外される。フィルター部材51のみに不具合が生じた場合は、室内側片50を取り外すことなく当該フィルターを修理・交換等すればよい。一方で、開閉弁52や、換気経路内部に何らかの不具合が生じた場合は、図5(c)に示されるように、さらに、室内側片50と室外側片60とをネジ留めしていたネジを取り外す。ネジ頭は、上横框21のうち、上記上横枠11の上部レール11fが挿入される凹部に存在している。そのため、当該凹部に工具等を差し込むことで、ネジを容易に取り外すことができる。ネジが取り外されることで、室内側片50は、下縁のみをパネル被覆片70によって掛止された状態となるので、図5(d)に示されるように、室内側へと容易に取り外される。
従って、框内部の換気機構に何らかの不具合が生じた場合であっても、ガラスパネル25から上横框21全体を取り外すことなく、不具合の生じた箇所のみ容易にメンテナンスすることができる。特に、本実施形態においては、パネル被覆片70がガラスパネル25と直接接着されて一体とされているため、上横框21全体を取り外すことが容易でなく、従来の換気構造では換気機構の取り換えが困難となってしまう。しかし、本実施形態のような上横框21とすることで、換気機構のみを問題なく取り外すことができるため、メンテナンス性の改善効果がより顕著に得られることとなる。また、ネジが室内側片50と室外側片60との間に配置されることで、開口部装置100の外観視においてネジが隠蔽された形態とすることができるので、意匠性に優れた開口部装置100とすることができる。
尚、図5では、掛止片51gと被掛止片54とが見込み方向に延び、ネジが見込み方向に対して略垂直となるようにネジ留めされる形態について説明したが、ネジの向きについてはこれに限定されない。例えば、室外側片60に備えられるフィンの端部と室内側片との間に存在する開口へと、ネジ頭が対向するように、ネジが垂直方向よりもやや傾いた角度でネジ留めされる形態とすることもできる。これには、例えば、掛止片51gと被掛止片54とを見込み方向に対してやや傾斜して設けることによって可能となる。このことで、工具先端をネジ頭に向かってより容易に挿入できるので、室内側片50を着脱しやすくなる。
(下横框22)
下横框22は、図2で示される断面において、片22a〜22cで示される形状を有して、紙面奥手前に延在している。片22aは見込み方向室内側に面しており、片22bは見込み方向室外側に面しており、片22cは、ガラスパネル25の外縁を覆うように略コ字状とされている。これら片22a〜22cは一体に形成されており、片22cのコ字状部とガラスパネル25とが接着剤等の接着手段により直接接着されることで、下横框22とガラスパネル25とが一体とされている。下横框22とガラスパネル25とが直接接着されることで、下横框22の見付け幅を縮小することができ、ガラスパネル25の採光面積を拡大することができる。また、外観視において框の与える影響が少なくなり、シンプルで意匠性に優れた開口部装置とすることができる。下横框22の、片22a〜22cによって囲まれる空間には戸車28が備えられ、当該戸車28は、下横枠12の片12dに載置されることで障子20がスライド可能とされている。また、片22bの見込み方向室内側面にはフィンが設けられ、下横枠12の片12dと接することで障子20下縁の水密気密が保たれている。
(戸先框23)
戸先框23は、図4で示される断面において、片23a〜23cで示される形状を有して、紙面奥手前に延在している。片23aは、見込み方向室内側に面しており、片23bは見込み方向室外側に面しており、片23cは、ガラスパネル25の外縁を覆うように略コ字状とされている。これら片23a〜23cは一体に形成されており、片23cのコ字状部とガラスパネル25とが接着剤等の接着手段により直接接着されることで、戸先框23とガラスパネル25とが一体とされている。戸先框23とガラスパネル25とが直接接着されることで、戸先框23の見付け幅を縮小することができ、ガラスパネル25の採光面積を拡大することができる。また、外観視において框の与える影響が少なくなり、シンプルで意匠性に優れた開口部装置とすることができる。戸先框23の片23bの見込み方向室内側面にはフィンが設けられ、縦枠15の片15cと接することで障子20横縁の水密気密が保たれている。また、図1に示されるように、戸先框23の略中央部には把手26が設けられ、障子20を見付け方向に容易にスライド可能としている。
(内召し合わせ框24)
内召し合わせ框24は、内召し合わせ部に用いられる縦框である。内召し合わせ框24は、図4で示される断面において、略矩形状の矩形部24a、24bと略コ字状のコ字状部24cとを有して、紙面奥手前に延在している。矩形部24aは見込み方向室内側に面して形成され、矩形部24bは障子20においてガラスパネル25よりも見付け方向外側であって矩形部24aよりも見込み方向室外側に形成されている。また、矩形部24bの見込み方向室外側面には、障子20の見付け方向内側に形成された爪部24dが設けられており、外召し合わせ框34の爪部34dと係合可能とされている。コ字状部24cは、障子20において矩形部24bの見付け方向内側に形成され、当該コ字状内部にガラスパネル25の外縁が挿入されている。これら矩形部24a、24b及びコ字状部24cは一体に形成されており、コ字状部24cとガラスパネル25とが接着剤等の接着手段により直接接着されることで、内召し合わせ框24とガラスパネル25とが一体とされている。内召し合わせ框24とガラスパネル25とが直接接着されることで、内召し合わせ框24の見付け幅を縮小することができ、ガラスパネル25の採光面積を拡大することができる。また、外観視において框の与える影響が少なくなり、シンプルで意匠性に優れた開口部装置とすることができる。また、内召し合わせ框24の略中央部には施錠装置40が設けられ、障子20、30の施錠及び開錠を可能としている。
(ガラスパネル25)
ガラスパネル25は、いわゆる複層ガラスパネルであり、矩形板状である2枚の板ガラスが室内外方向に所定の間隔を有して並列されている。当該2枚の板ガラスの間隙により形成される空間のうち、その外周端部には該外周端部に沿ってスペーサ28a〜28dが配置されている。スペーサ28a〜28dは、シール部材を備え、これにより、2枚の板ガラスを一体に保持して水密気密を得ることができる。また、スペーサ28a〜28dに乾燥剤を含ませれば、空間内側を適切な湿度に保つことも可能となる。
上記框21〜24とガラスパネル25とは、ガラスパネル25の外縁の少なくとも一部に、好ましくは外縁に沿って、接着剤を塗布した後、框21〜24のコ字状部にガラスパネル25を差し込んで、接着剤を乾燥させることによって接着した形態の他、粘着テープを用いて接着した形態や、ネジ等の固定部材によって固定一体化した形態等を挙げることができる。但し、より容易に框21〜24とガラスパネル25とを一体化するとともに、十分な強度を得る観点から、接着剤を用いて接着することが好ましい。
<障子30>
本実施形態において、障子30は、図3、4に示されるように、上横框31として換気口(換気機構)を設けない框を用いた他は、障子20とほぼ同様の構成を有するため、説明を省略する。但し、障子30においても、上記障子20と同様、框(上横框31、下横框32、戸先框33、外召し合わせ框34)のコ字状部31c〜34cにガラスパネル35が接着剤等の接着手段により直接接着されている。このことで、框の見付け幅を縮小でき、ガラスパネル35の採光面積を拡大することができる。さらに、好ましくは、障子20、30のすべての框とガラスパネルとを直接接着する形態とすることで、開口部装置100全体としての採光面積に与える影響が極めて大きくなるとともに、開口部装置100全体の外観視が極めてシンプルとなるため、従来よりも採光性、意匠性に優れる開口部装置100とすることができる。
上記説明においては、框とガラスパネルとが直接接着され一体化されている形態について例示したが、本発明はこれに限定されない。従来公知の構造である、グレージングチャンネル等を用いた形態としても、メンテナンス性に優れる開口部装置とすることができる。但し、本発明のメンテナンス性向上効果が得に顕著に得られること、及び、採光面積の拡大や意匠性の向上にも繋がることから、框とガラスパネルとが直接接着された形態の開口部装置100とすることが好ましい。
また、上記説明においては、上横框21の室内側片50が、着脱可能とされた形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。容易に内部をメンテナンスし得る開口部装置とする観点から、室外側片60を着脱可能に構成してもよい。また、室外側片60にフィルター部材51、開閉弁52等が備えられていてもよい。
また、上記説明においては、上横框21の室外側片60とパネル被覆片70とが一体とされ、室内側片50のみが着脱可能とされた形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。室外側片60及び室内側片50の双方が、パネル被覆片70から着脱可能に構成されていてもよい。但し、十分な強度を容易に得る観点や、簡易な構成で框内部をメンテナンス可能とする観点から、室内側片50又は室外側片60のいずれか一方がパネル被覆片70と一体に形成されていることが好ましい。この中でも、高層階に備えられた開口部装置等、室外側から作業困難な場合において、室内側から作業可能とし、容易にメンテナンス可能とする観点から、室外側片60とパネル被覆片70とが一体とされ、室内側片50が着脱可能とされた形態が特に好ましい。
また、上記説明においては、上横框21の室内側片50と室外側片60とが互いにネジ留めされて固定されている形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。上記固定用片60bや被固定用片50gの形状を変形して、互いに嵌合や係合させることにより、他の部材を用いることなく室内側片50と室外側片60とを固定してもよいし、ネジ以外の他の固定部材を用いて室内側片50と室外側片60とを固定してもよい。但し、強度を確保するとともに、容易に着脱可能とする観点から、室内側片50と室外側片60とをネジ留めして固定することが好ましい。
また、上記説明においては、開閉弁52が回動することによって、換気口の開閉を可能とした形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、フィルター部材に並列して備えられた換気口と互い違いとなるように、開閉弁52に並列する換気口を設け、当該開閉弁52を摺動させることによって、換気口同士が重なった場合に開放され、換気口が互い違いとなった場合に気密され得るような形態等を挙げることができる。
また、上記説明においては、上横框21にのみ換気口が設けられる形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、上横框31や、戸先框23、33等に換気口が備えられる形態としてもよい。
また、上記説明においては、枠体10の縦枠14、15にカバー部材80、81が備えられるとともに、戸先框23、33に把手26、36が備えられる形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。カバー部材80、81及び把手26、36を設けず、戸先框23、33に溝部を設けることと等によって障子20、30をスライド可能な形態としてもよい。但し、断熱性確保の観点、意匠性向上の観点から、カバー部材80、81を設け、引手用の把手26、36を設けることが好ましい。
以上、現時点において最も実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う開口部装置もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
10 枠体
11 上横枠
12 下横枠
14、15 縦枠
20 障子
21 上横框
22 下横框
23 戸先框
24 内召し合わせ框
25 ガラスパネル
26 把手
30 障子
40 施錠装置
50 室内側片
60 室外側片
70 パネル被覆片
80、81 カバー部材
100 開口部装置

Claims (4)

  1. 建物開口部に沿って設けられた枠体と、該枠体の見付方向内側に配置される障子とを備え、該障子が、ガラスパネルと、該ガラスパネルの外縁を覆うように設けられた框とを備え、該框には、見込み方向に開口する換気口が設けられ、
    前記框が、前記換気口が設けられた部分において、見込み方向室内側に面する室内側片と、見込み方向室外側に面する室外側片と、前記ガラスパネルの外縁を覆うパネル被覆片と、前記パネル被覆片の見付方向外側に配置された見込み方向に延びる固定用片と、を有し、
    前記室内側片又は室外側片が前記固定用片に着脱可能とされ、前記室内側片又は前記室外側片が前記固定用片に装着されて前記室内側片、前記固定用片、及び前記室外側片によりレールが挿入される凹部を形成する、開口部装置。
  2. 前記着脱可能とされた前記室内側片又は室外側片に、フィルター部材又は前記換気口を開閉するための開閉弁が備えられる、請求項1に記載の開口部装置。
  3. 前記固定用片は、見付方向外側に延びる前記室外側片に備えられ、前記室内側片には、見込み方向室外側に延びる被固定用片が備えられ、前記固定用片と前記被固定用片とがネジ留めされ、ネジが前記室内側片と前記室外側片との間に配置され、前記室外側片の換気口が前記パネル被覆片と前記固定用片との間に備えられる、請求項1又は2に記載の開口部装置。
  4. 前記パネル被覆片が前記ガラスパネルに接着手段により接着されている、請求項1〜3のいずれかに記載の開口部装置。
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