JP4709253B2 - 換気機構付き建具 - Google Patents
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Description
本発明は、浴室や各居室の出入り口等に設けられる室内建具や、サッシ窓、玄関ドア等の屋外に面して設けられる建具等の換気が必要な空間に設けられる各種建具に関する。
浴室内の換気は、換気扇を作動させて、浴室出入り口に設けられた引戸、折戸、ドア等の浴室用建具に形成した換気孔から外気を浴室内に吸気し、浴室内の空気を換気扇を介して外部に排気することで行われる。
浴室用建具は、建具枠と、この建具枠に対して開閉可能な建具本体とを備えて構成される。そして、一般的には、建具本体の下框の高さ寸法を上框に比べて大きく形成し、この下框にガラリ機構を内蔵させて換気孔を構成している。
浴室用建具は、建具枠と、この建具枠に対して開閉可能な建具本体とを備えて構成される。そして、一般的には、建具本体の下框の高さ寸法を上框に比べて大きく形成し、この下框にガラリ機構を内蔵させて換気孔を構成している。
また、建具本体の竪框の下部側に通気孔を形成し、この竪框の通気孔を利用して浴室内の換気を行うものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記建具本体の下框に設けられたガラリ機構で換気孔を構成した場合には、必要な換気面積を確保するために大きな見付け寸法(高さ寸法)が必要となり、例えば、框をスリムにして意匠性を向上させた浴室用建具が要望されても対応できないという問題があった。
一方、特許文献1のように、建具本体の竪框に通気孔を形成した場合には、アルミの押出形材等で構成される竪框に、孔空け加工が必要となり、生産性が低下するという問題があった。また、換気面積を広くするためには、より多くの孔を形成しなければならないが、その場合には、竪框の剛性が低下するという問題が生じるおそれがあった。
このような問題は、浴室用建具に限らず、食事室、応接室、寝室等の各部屋の出入り口等に設けられる引戸やドア等の各種室内建具や、サッシ窓、玄関ドア、勝手口ドア等の屋外に面して設置される建具において、それらの建具の枠材や框材に換気孔を形成する場合にも同様に生じるものであった。
特に、近年、シックハウス対策により、換気回数0.5/時間等の換気設備、いわゆる24時間換気システムの設置が義務づけられたことから、各部屋間や、部屋および廊下間等で換気を行えるようにする必要があり、各部屋のドア等の室内建具においても換気機構付きのものが求められるようになっており、この場合、前述した問題の解決が要望されていた。
特に、近年、シックハウス対策により、換気回数0.5/時間等の換気設備、いわゆる24時間換気システムの設置が義務づけられたことから、各部屋間や、部屋および廊下間等で換気を行えるようにする必要があり、各部屋のドア等の室内建具においても換気機構付きのものが求められるようになっており、この場合、前述した問題の解決が要望されていた。
本発明の目的は、枠材や框材をスリムにできて意匠性を向上でき、かつ、枠材や框材への孔空け加工を不要にできて生産性を向上できかつ剛性低下を防止できる換気機構付き建具を提供することにある。
本発明の換気機構付き建具は、枠材を枠組みして構成された建具枠と、この建具枠内に配置された建具本体とを備えた建具であって、前記建具本体は、框材を枠組みして構成された框枠と、この框枠内に配置された框枠で保持された面材とを備えて構成され、前記框枠の少なくとも1つの框材は、主体枠材と、カバー材と、各主体枠材およびカバー材をそれらの間に隙間を設けた状態で連結する連結部材とを備え、この主体枠材およびカバー材間に形成された隙間によって換気孔が構成され、前記主体枠材およびカバー材のいずれか一方は連結部材が係合可能な係合片を備え、他方は水返し片を備え、前記係合片および水返し片により、前記換気孔はジグザグ状に形成されていることを特徴とする。
このような本発明によれば、少なくとも1つの框材を、主に主体枠材とカバー材との2部材で構成し、これらの主体枠材およびカバー材間に連結部材を介在させて連結することで、主体枠材およびカバー材間に、連結部材が配置された部分を除く、ほぼ全長に渡って隙間を形成することができ、この隙間により換気孔を構成することができる。このため、ガラリによって換気孔を構成していた従来に比べて、框材や枠材の見付け寸法を小さくでき、換気孔が形成された框材や枠材をスリムに構成でき、意匠性を向上できる。さらに、主体枠材およびカバー材の2部材間の隙間で換気孔を構成しているので、前記特許文献1のように、框に孔あけ加工を施す必要がなく、生産性を向上できるとともに、剛性低下を防止できる。
また、主体枠材およびカバー材間に形成された換気孔は、水返し片や係合片によってジグザグ状に曲がりながら形成されている。このため、例えば、換気機構付き建具を浴室ドアとして用い、前記換気孔で浴室および脱衣室間の換気を行っている場合に、浴室側から前記換気孔内に水が浸入したとしても、前記係合片や水返し片で邪魔されて脱衣室側に達することはないため、浴室から脱衣室側への漏水を確実に防止できる。
また、主体枠材およびカバー材間に形成された換気孔は、水返し片や係合片によってジグザグ状に曲がりながら形成されている。このため、例えば、換気機構付き建具を浴室ドアとして用い、前記換気孔で浴室および脱衣室間の換気を行っている場合に、浴室側から前記換気孔内に水が浸入したとしても、前記係合片や水返し片で邪魔されて脱衣室側に達することはないため、浴室から脱衣室側への漏水を確実に防止できる。
また、本発明の換気機構付き建具は、枠材を枠組みして構成された建具枠と、この建具枠内に配置された建具本体とを備えた建具であって、前記建具本体は、框材を枠組みして構成された框枠と、この框枠内に保持された面材とを備えて構成され、前記框材の少なくとも1つの框材は、主体枠材と、この主体枠材の建具見込み方向に配置されたカバー材と、各主体枠材およびカバー材をそれらの間に隙間を設けた状態で連結する連結部材とを備え、この主体枠材およびカバー材間に形成された隙間によって前記框材をその見付け方向に貫通する換気孔が構成され、前記主体枠材およびカバー材のいずれか一方は、いずれか他方に向かって突出され、かつ、前記連結部材が係合可能な係合片を備え、前記主体枠材およびカバー材のいずれか他方は、いずれか一方に向かって突出され、かつ、前記係合片に対して框材の見付け方向にずれた位置に設けられた水返し片を備えていることを特徴とする。
本発明においても、連結部材によって連結された主体枠材およびカバー材間の隙間を換気孔としているので、框材のほぼ全長に渡って隙間(換気孔)を形成でき、ガラリによって換気孔を構成していた従来に比べて、框材の見付け寸法を小さくでき、換気孔が形成された框材をスリムに構成でき、意匠性を向上できる。さらに、主体枠材およびカバー材の2部材間の隙間で換気孔を構成しているので、框に孔あけ加工を施す必要がなく、生産性を向上できるとともに、剛性低下を防止できる。
その上、框材の見付け方向に貫通する隙間で換気孔を構成しているので、框材の見付け寸法は隙間の断面積(換気面積)に影響しない。このため、框にガラリ機構を設けた場合のように、框材の見付け寸法を大きくする必要がないため、框材の見付け寸法をより一層小さくでき、建具本体の框材をスリムな意匠にできるため、建具本体の意匠性をより向上できて高級感のある換気機構付き建具とすることができる。
さらに、主体枠材およびカバー材の一方には水返し片が形成され、他方には係合片が形成され、これらの水返し片および係合片は互いに框材の見付け方向にずれた位置で、他方の部材に向かって突出されている。従って、主体枠材およびカバー材間に形成された換気孔は、水返し片や係合片によってジグザグ状に曲がりながら形成される。このため、例えば、換気機構付き建具を浴室ドアとして用い、前記換気孔で浴室および脱衣室間の換気を行っている場合に、浴室側から前記換気孔内に水が浸入したとしても、前記係合片や水返し片で邪魔されて脱衣室側に達することはないため、浴室から脱衣室側への漏水を確実に防止できる。
その上、框材の見付け方向に貫通する隙間で換気孔を構成しているので、框材の見付け寸法は隙間の断面積(換気面積)に影響しない。このため、框にガラリ機構を設けた場合のように、框材の見付け寸法を大きくする必要がないため、框材の見付け寸法をより一層小さくでき、建具本体の框材をスリムな意匠にできるため、建具本体の意匠性をより向上できて高級感のある換気機構付き建具とすることができる。
さらに、主体枠材およびカバー材の一方には水返し片が形成され、他方には係合片が形成され、これらの水返し片および係合片は互いに框材の見付け方向にずれた位置で、他方の部材に向かって突出されている。従って、主体枠材およびカバー材間に形成された換気孔は、水返し片や係合片によってジグザグ状に曲がりながら形成される。このため、例えば、換気機構付き建具を浴室ドアとして用い、前記換気孔で浴室および脱衣室間の換気を行っている場合に、浴室側から前記換気孔内に水が浸入したとしても、前記係合片や水返し片で邪魔されて脱衣室側に達することはないため、浴室から脱衣室側への漏水を確実に防止できる。
ここで、前記建具枠または建具本体の一方には、建具本体で建具枠の開口を閉鎖している際に他方に当接して建具本体および建具枠間をシールするシール材が取り付けられ、前記換気孔は、框材の内側面に開口された第1開口と、框材の外側面に開口された第2開口とを備え、前記第1開口は前記シール材で区画される一方の空間に面し、第2開口は他方の空間に面していることが好ましい。
このような構成によれば、シール材によって区画された2空間を框材に構成された換気孔で連通しているので、換気孔部分のみで換気を行うことができ、換気量の設定等を容易に行うことができる。
このような構成によれば、シール材によって区画された2空間を框材に構成された換気孔で連通しているので、換気孔部分のみで換気を行うことができ、換気量の設定等を容易に行うことができる。
ここで、前記主体枠材は、荷重を伝達可能な接合部材を介して面材を保持しており、前記主体枠材に加わる荷重を面材で保持可能に構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、框材の主体枠材に加わる荷重を面材で支持することができるため、スリムな框材を用いても建具本体として十分な強度を維持することができ、意匠性および剛性に優れた建具とすることができる。
このような構成によれば、框材の主体枠材に加わる荷重を面材で支持することができるため、スリムな框材を用いても建具本体として十分な強度を維持することができ、意匠性および剛性に優れた建具とすることができる。
また、前記主体枠材は、前記面材の一側面に当接する第1保持片を有する金属製の第1框材と、この第1框材に固定されるとともに、前記第1保持片に対して面材を挟んで対向配置されて第1保持片とともに前記面材を挟持する第2保持片を有する金属製の第2框材とを備えて構成され、前記面材と各保持片間には両面テープが介在されて各保持片および面材を接合していることが好ましい。
このような構成によれば、荷重を伝達可能な接合部材として両面テープを用いているので、第1框材および第2框材と面材との接合作業を非常に簡単に行うことができる。
このような構成によれば、荷重を伝達可能な接合部材として両面テープを用いているので、第1框材および第2框材と面材との接合作業を非常に簡単に行うことができる。
さらに、前記建具は浴室用建具であり、前記建具本体の2本の竪框の少なくとも一方の竪框は、浴室側に配置された主体枠材と、この主体枠材の脱衣室側に配置されたカバー材と、短尺なピース状に形成されて複数箇所で前記主体枠材およびカバー材を連結する複数の連結部材とを備えて構成されていることが好ましい。
換気孔が竪框に設けられていれば、換気孔から浴室内に吸入された外気が洗い場にいる入浴者にあたり難くなるため、快適な入浴を行うことができる。すなわち、従来のような、建具本体の下框部分に形成したガラリを換気孔とした場合、下框のガラリ部分から吸入された外気がドアの浴室側に設けられる洗い場の床面近くに多く流入し、洗い場に座って体を洗っている入浴者が流入した外気に触れやすいという問題があった。特に、冬などの外気温が低い場合、入浴して体温が上がった入浴者にガラリから流入した冷気があたると、非常に寒く感じてしまうという問題もあった。
これに対し、本発明では、竪框に換気孔を形成したので、流入した外気が入浴者に直接当たりにくくできて入浴の快適性を確保できる。さらに、浴室用建具では、通常、下枠に対して竪框のほうが全長が長いため、竪框に換気孔を設けたほうが、換気孔の換気面積を大きくできて換気性能を向上できる。
換気孔が竪框に設けられていれば、換気孔から浴室内に吸入された外気が洗い場にいる入浴者にあたり難くなるため、快適な入浴を行うことができる。すなわち、従来のような、建具本体の下框部分に形成したガラリを換気孔とした場合、下框のガラリ部分から吸入された外気がドアの浴室側に設けられる洗い場の床面近くに多く流入し、洗い場に座って体を洗っている入浴者が流入した外気に触れやすいという問題があった。特に、冬などの外気温が低い場合、入浴して体温が上がった入浴者にガラリから流入した冷気があたると、非常に寒く感じてしまうという問題もあった。
これに対し、本発明では、竪框に換気孔を形成したので、流入した外気が入浴者に直接当たりにくくできて入浴の快適性を確保できる。さらに、浴室用建具では、通常、下枠に対して竪框のほうが全長が長いため、竪框に換気孔を設けたほうが、換気孔の換気面積を大きくできて換気性能を向上できる。
前記カバー材は、連結部材に対して着脱可能に取り付けられていることが好ましい。
カバー材を連結部材に対して外すことができれば、主体枠材およびカバー材の前記隙間に面する部分を外部に露出させることができる。このため、この隙間部分が汚れた場合でも、容易に清掃することができる。
カバー材を連結部材に対して外すことができれば、主体枠材およびカバー材の前記隙間に面する部分を外部に露出させることができる。このため、この隙間部分が汚れた場合でも、容易に清掃することができる。
前記カバー材は、連結部材に対して回動可能に取り付けられ、カバー材を開くことで主体枠材およびカバー材の前記隙間に面する部分を外部に露出可能であることが好ましい。
この場合も、カバー材を連結部材に対して回動して開くことで、主体枠材およびカバー材の前記隙間に面する部分を外部に露出させることができる。このため、この隙間部分が汚れた場合でも、容易に清掃することができる。
この場合も、カバー材を連結部材に対して回動して開くことで、主体枠材およびカバー材の前記隙間に面する部分を外部に露出させることができる。このため、この隙間部分が汚れた場合でも、容易に清掃することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る換気機構付き建具である片開きの浴室ドア(浴室用サッシ)1を浴室側から見た姿図、図2は、図1のA−A線に沿った浴室ドア1の縦断面図、図3は、図2のB−B線に沿った浴室ドア1の横断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る換気機構付き建具である片開きの浴室ドア(浴室用サッシ)1を浴室側から見た姿図、図2は、図1のA−A線に沿った浴室ドア1の縦断面図、図3は、図2のB−B線に沿った浴室ドア1の横断面図である。
浴室ドア1は、浴室への入口部分に取り付けられる建具枠としてのドア枠10と、ドア枠10内に回動自在に収容された建具本体としてのドア本体20とを備えている。
ドア枠10は、それぞれアルミの押出形材製の枠材である上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした構成である。
上枠11および縦枠13には、ドア枠10の内周面に突出した突片11A,13Aが一体に形成され、この突片11A,13Aにはドア本体20の脱衣室側の面に当接可能なシール材15が取り付けられている。
ドア枠10は、それぞれアルミの押出形材製の枠材である上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした構成である。
上枠11および縦枠13には、ドア枠10の内周面に突出した突片11A,13Aが一体に形成され、この突片11A,13Aにはドア本体20の脱衣室側の面に当接可能なシール材15が取り付けられている。
ドア本体20は、それぞれアルミの押出形材製の框材である上框21、下框22、および左右の竪框23,24を四周枠組みして構成された框枠25と、この框枠25に保持されたガラスや樹脂製の面材26とを備えて構成されている。
面材26の浴室側および脱衣室側の両面には、樹脂製の大型引手27が取り付けられている。
このドア本体20は、ピポットヒンジ2を介してドア枠10に回動自在に取り付けられている。また、アームストッパ3によってドア本体20の開き角度を設定可能とされている。すなわち、これらの開閉機構は、従来から用いられている一般的な開閉機構である。
面材26の浴室側および脱衣室側の両面には、樹脂製の大型引手27が取り付けられている。
このドア本体20は、ピポットヒンジ2を介してドア枠10に回動自在に取り付けられている。また、アームストッパ3によってドア本体20の開き角度を設定可能とされている。すなわち、これらの開閉機構は、従来から用いられている一般的な開閉機構である。
上框21は、図2に示すように、断面略コ字状に形成されかつ面材26の浴室側に延長された保持片31を有する第1框材30と、中空部36と第1框材30に係合する係合部37とを有して第1框材30の脱衣室側に配置されてビス止めされた第2框材35とを備えて構成される。
下框22は、同様に、断面略コ字状に形成されかつ面材26の浴室側に延長された保持片31を有し、かつシール材32が取り付けられた第1框材30Aと、中空部36および係合部37を有して第1框材30Aの脱衣室側に配置されてビス止めされた第2框材35とを備えて構成される。
すなわち、上框21および下框22は、第1框材30と第1框材30Aとは、シール材32が取り付けられているか否かのみが相違し、第2框材35は同一断面構造のアルミ押出形材が用いられている。
下框22は、同様に、断面略コ字状に形成されかつ面材26の浴室側に延長された保持片31を有し、かつシール材32が取り付けられた第1框材30Aと、中空部36および係合部37を有して第1框材30Aの脱衣室側に配置されてビス止めされた第2框材35とを備えて構成される。
すなわち、上框21および下框22は、第1框材30と第1框材30Aとは、シール材32が取り付けられているか否かのみが相違し、第2框材35は同一断面構造のアルミ押出形材が用いられている。
一方、竪框23,24は、図3〜5に示すように、主体枠材40と、カバー体50と、主体枠材40およびカバー体50を所定の隙間70をあけて連結する連結部材60とを備えて構成されている。
主体枠材40は、略中空筒状に形成され、かつ面材26の浴室側の延長された第1保持片43を有するアルミ押出形材製の第1框材41と、断面略Z字状に形成されて面材26の脱衣室側に延長された第2保持片44を有し、かつ第1框材41の脱衣室側にビス止めされたアルミ押出形材製の第2框材42とを備えて構成されている。
主体枠材40は、略中空筒状に形成され、かつ面材26の浴室側の延長された第1保持片43を有するアルミ押出形材製の第1框材41と、断面略Z字状に形成されて面材26の脱衣室側に延長された第2保持片44を有し、かつ第1框材41の脱衣室側にビス止めされたアルミ押出形材製の第2框材42とを備えて構成されている。
従って、本実施形態では、面材26は、その上下端縁は第1框材30,30Aと、各第2框材35とで挟持され、左右端縁は第1框材41および第2框材42で挟持されることになる。この際、各框材30,30A,35,41,42と面材26との間には、アクリルフォーム構造用接合テープ等からなる両面テープ28が貼り付けられており、各框材30,30A,35,41,42と面材26とは両面テープ28を介して接合されている。
このため、各框材30,30A,35,41,42に加わる荷重を、両面テープ28を介して面材26に伝達して支持することができる。従って、各框材30,30A,35,41,42は、比較的スリム(断面が小さく)に形成できる。
さらに、面材26は、上框21、下框22、竪框23,24の見込み寸法の中心よりも浴室側にずらして配置(オフセット)されているので、図2に示すように、各框21〜24と面材26との各浴室側表面間に形成される段差39を非常に小さいものにできる。
このため、各框材30,30A,35,41,42に加わる荷重を、両面テープ28を介して面材26に伝達して支持することができる。従って、各框材30,30A,35,41,42は、比較的スリム(断面が小さく)に形成できる。
さらに、面材26は、上框21、下框22、竪框23,24の見込み寸法の中心よりも浴室側にずらして配置(オフセット)されているので、図2に示すように、各框21〜24と面材26との各浴室側表面間に形成される段差39を非常に小さいものにできる。
また、第1框材41の脱衣室側の面には、連結部材60が係合される係合片45および水返し片46が第1框材41の長手方向に沿って一体に形成されている。なお、水返し片46は連結部材60が取り付けられる部分のみ切り欠かれている。
そして、本実施形態では、まず、第1框材30,30Aに形成されたビスホールに、第1框材41を通してビスをねじ込むことで各框材30,30A,41を枠組みし、これらの各框材30,30A,41に両面テープ28を介して面材26を接合する。その後、第2框材35,42を、両面テープ28を介して面材26に接合するとともに、第1框材30,30Aおよび第2框材35をビス48で固定し、第2框材42を連結部材60とともに第1框材41にビス49で固定することでドア本体20を製造している。
カバー体50は、アルミ押出形材や合成樹脂材、木粉入り樹脂材等で構成されている。すなわち、竪框23,24においては主体枠材40で面材26の保持などの荷重支持構造体が構成され、カバー体50には面材26の荷重などが加わらず、装飾機能のみ備えていればよいため、合成樹脂材等も利用できる。
このカバー体50は、竪框23,24の内側面つまり框枠25の内周面側に面して形成されて連結部材60に係合される係合部51と、連結部材60に形成された凹部61に嵌合される中空部52と、連結部材60が係合可能な係合孔54が形成された係合片53とを備えて構成されている。
このカバー体50は、竪框23,24の内側面つまり框枠25の内周面側に面して形成されて連結部材60に係合される係合部51と、連結部材60に形成された凹部61に嵌合される中空部52と、連結部材60が係合可能な係合孔54が形成された係合片53とを備えて構成されている。
連結部材60は、ピース状に形成された部品であり、その高さ寸法は約20mm程度とされ、高さ寸法が約2000mm程度ある主体枠材40やカバー体50に比べて非常に短尺に形成されている。この連結部材60は、通常、各主体枠材40、カバー体50の上端部近傍、中間部、下端部近傍の3カ所程度、必要に応じて4〜6カ所程度に設けられて、主体枠材40およびカバー体50を連結するものである。
これらの連結部材60は、前記中空部52が嵌合する凹部61と、この凹部61の底面に貫通されて前記ビス49が挿通されるビス孔62と、前記係合片45が係合される係合溝63と、前記カバー体50に当接するとともに係合孔54に係合される係合片64と、前記係合部51の浴室側の面が当接される当接面部65と、この当接面部65の上下に配置されて前記係合部51を当接面部65と共に挟持する挟持突部67を有する挟持片66とを備えて構成されている。この連結部材60は、合成樹脂の射出成形品等で製造することができる。
連結部材60は、水返し片46の切欠部分に配置され、係合溝63を係合片45に係合し、かつ、ビス孔62に挿通されたビス49を第2框材42を介して第1框材41にねじ込むことで取り付けられる。
カバー体50は、第1框材41に固定された連結部材60に対し、中空部52を凹部61に対向させた状態で浴室側に押し込むと、係合片64の脱衣室側の傾斜面に係合片53が当接し、挟持突部67の傾斜面に係合部51が当接する。従って、カバー体50を更に押し込めば、係合片64、挟持片66、係合部51、係合片53が弾性変形し、係合部51が当接面部65および挟持突部67間に係合し、係合片64が係合孔54に係合して取り付けられる。
一方、カバー体50を取り外す場合には、係合孔54に露出した係合片64を押し込んで係合孔54から外し、さらに係合部51を挟持突部67から外すことで行うことができる。その後、ビス49を外せば連結部材60も取り外すことができる。
すなわち、カバー体50は、連結部材60つまり主体枠材40に対して着脱可能に取り付けられている。
カバー体50は、第1框材41に固定された連結部材60に対し、中空部52を凹部61に対向させた状態で浴室側に押し込むと、係合片64の脱衣室側の傾斜面に係合片53が当接し、挟持突部67の傾斜面に係合部51が当接する。従って、カバー体50を更に押し込めば、係合片64、挟持片66、係合部51、係合片53が弾性変形し、係合部51が当接面部65および挟持突部67間に係合し、係合片64が係合孔54に係合して取り付けられる。
一方、カバー体50を取り外す場合には、係合孔54に露出した係合片64を押し込んで係合孔54から外し、さらに係合部51を挟持突部67から外すことで行うことができる。その後、ビス49を外せば連結部材60も取り外すことができる。
すなわち、カバー体50は、連結部材60つまり主体枠材40に対して着脱可能に取り付けられている。
このようにして、連結部材60を介して主体枠材40およびカバー体50を連結すると、図5に示すように、連結部材60が存在していない部分の主体枠材40およびカバー体50間には隙間70が形成される。
すなわち、竪框23,24の内側面に開口した隙間70の開口71は、前記保持片44および係合部51間に形成される。さらに、隙間70は、第2框材42および中空部52間に形成され、水返し片46や係合片53によってジグザグに曲がりながら形成されている。そして、竪框23,24の外側面に開口した隙間70の開口72は、カバー体50の端縁55と、前記係合片45との間に形成される。
すなわち、竪框23,24の内側面に開口した隙間70の開口71は、前記保持片44および係合部51間に形成される。さらに、隙間70は、第2框材42および中空部52間に形成され、水返し片46や係合片53によってジグザグに曲がりながら形成されている。そして、竪框23,24の外側面に開口した隙間70の開口72は、カバー体50の端縁55と、前記係合片45との間に形成される。
ここで、縦枠13のシール材15がカバー体50に当接しているので、開口72はシール材15の浴室側の空間に開口され、開口71は脱衣室側の空間に開口される。従って、竪框23,24を見付け方向に貫通する隙間70によって、脱衣室側空間と浴室側空間とを連通する換気孔が構成されることになる。この隙間70は、竪框23,24において連結部材60が配置された部分を除く全領域に形成されるため、隙間70は竪框23,24の高さ方向の略全長に渡って形成されることになる。
このような本実施形態においては、浴室内の換気扇を作動させて浴室内を負圧にすると、脱衣室側空間の空気が換気孔である隙間70を介して浴室内空間に吸入され、前記隙間70は浴室の吸気孔として機能することになる。
なお、換気扇を作動させていない場合には、浴室内および脱衣室内の気圧差は殆ど無いため、隙間70内の空気の流通も殆ど無い。
また、前記開口72は、竪框23,24の外周面つまり縦枠13に対向する面に開口されており、浴室内空間に直接面していないので、浴室内でシャワーなどを使用した際にその水が開口72部分に達するおそれは殆ど無い。さらに、仮に開口72部分に水が達しても、その水は隙間70内の係合片53や水返し片46で邪魔されて開口71側に達することはないため、浴室から脱衣室側への漏水を確実に防止できる。
なお、換気扇を作動させていない場合には、浴室内および脱衣室内の気圧差は殆ど無いため、隙間70内の空気の流通も殆ど無い。
また、前記開口72は、竪框23,24の外周面つまり縦枠13に対向する面に開口されており、浴室内空間に直接面していないので、浴室内でシャワーなどを使用した際にその水が開口72部分に達するおそれは殆ど無い。さらに、仮に開口72部分に水が達しても、その水は隙間70内の係合片53や水返し片46で邪魔されて開口71側に達することはないため、浴室から脱衣室側への漏水を確実に防止できる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) 竪框23,24を、連結部材60で連結される主体枠材40およびカバー体50の2部材で構成し、各主体枠材40、カバー体50間に隙間70を設けて換気孔としたので、竪框23,24の高さ方向の略全長に渡って換気孔を形成することができる。このため、ガラリによって換気孔を構成していた従来に比べて、框材の見付け寸法を小さくでき、換気孔が形成された框材をスリムに構成でき、意匠性を向上できる。
(1) 竪框23,24を、連結部材60で連結される主体枠材40およびカバー体50の2部材で構成し、各主体枠材40、カバー体50間に隙間70を設けて換気孔としたので、竪框23,24の高さ方向の略全長に渡って換気孔を形成することができる。このため、ガラリによって換気孔を構成していた従来に比べて、框材の見付け寸法を小さくでき、換気孔が形成された框材をスリムに構成でき、意匠性を向上できる。
(2) 主体枠材40、カバー体50間に換気孔となる隙間70を形成したので、先行文献1のように、框材に貫通孔を加工して換気孔を形成する必要がない。このため、框に孔あけ加工を施す必要がないため、竪框23,24を容易に生産でき、ドア本体20の生産性を向上できるとともに、剛性低下を防止できる。
(3) 竪框23,24の見付け方向に貫通する隙間70で換気孔を構成しているので、竪框23,24の見付け寸法(幅寸法)は隙間70の断面積(換気面積)に影響しない。このため、下框22にガラリ機構を設けた場合のように、框の見付け寸法を大きくする必要がないため、各框21〜24の見付け寸法を小さくでき、ドア本体20の框枠25をスリムな意匠にできるため、ドア本体20の意匠性を向上できて高級感のある浴室ドア1とすることができる。
(4) さらに、上框21、下框22の長さ寸法に比べて竪框23,24の長さ寸法が大きな浴室ドア1において、竪框23,24に隙間(換気孔)70を形成しているので、竪框23,24が長い分、より大きな換気面積を確保することができる。このため、浴室の換気性能も向上することができる。
(5) 竪框23,24の高さ方向全長から外気が浴室内に吸気されるので、従来のように、下框部分にガラリ機構を設けた場合に比べて、広いエリアで換気を行うことができる。従って、洗い場にいる入浴者に直接当たる外気も少なくでき、入浴者が外気で冷やされることもないので、快適な入浴を行うことができる。
(6) 竪框23,24を、浴室側に設けられた主体枠材40と、脱衣室側に設けられたカバー体50とで構成することで、竪框23,24の分割面、つまり隙間70の開口71,72が竪框23,24の見付面(浴室側や脱衣室側に面する面)に露出することがなく、この点でも浴室ドア1の意匠性を向上できる。
(7) 竪框23,24は、主に浴室側に露出する主体枠材40と、脱衣室側に露出するカバー体50との2部材で構成されているので、主体枠材40およびカバー体50の色や材質を異ならせることができ、ドア本体20の浴室側および脱衣室側の意匠を異ならせることもできる。
なお、上框21および下框22においても、浴室側に露出する第1框材30,30Aと、脱衣室側に露出する第2框材35との2部材で構成されているので、ドア本体20の浴室側および脱衣室側の意匠を異ならせることもできる。従って、利用者の多様な要望にもより容易に対応することができる。
なお、上框21および下框22においても、浴室側に露出する第1框材30,30Aと、脱衣室側に露出する第2框材35との2部材で構成されているので、ドア本体20の浴室側および脱衣室側の意匠を異ならせることもできる。従って、利用者の多様な要望にもより容易に対応することができる。
(8) 主体枠材40の脱衣室側に連結部材60をビス止めするとともに、この連結部材60にカバー体50をスナップイン方式で取り付けているので、主体枠材40の浴室露出面やカバー体50の脱衣室露出面の各見え掛かり面にビス孔加工等を行う必要が無く、この点でも意匠性を向上することができる。
(9) 各框21〜24に対して面材26を浴室側にずらして(オフセット)して配置し、面材26と各框21〜24の浴室露出面との段差39を非常に小さくしているので、段差部分に水垢等の汚れが溜まりにくくでき、清掃性を向上することができる。
(10) 各框21〜24に面材26を取り付ける際に、ガスケットを介して保持するのではなく、両面テープ28を用いて面材26と各框21〜24との接合強度を高めているので、框21〜24に加わる荷重を面材26で支持することができる。このため、スリムな框21〜24を用いてもドア本体20として十分な強度を維持することができ、意匠性および剛性に優れた浴室ドア1とすることができる。
(11) カバー体50を主体枠材40から取り外すことができるので、主体枠材40およびカバー体50の内面つまり隙間70に面する部分を外部に露出させて容易に清掃することができる。
(12) 主体枠材40およびカバー体50間には、樹脂製の連結部材60および隙間70(空気層)が介在されているので、主体枠材40およびカバー体50間の熱伝導を抑えることができ、竪框23,24の断熱性能を向上できる。
また、浴室および脱衣室間に温度差が生じた場合、例えば、浴室内が脱衣室側よりも高温になった場合には、主体枠材40がカバー体50に比べて熱伸びする。この際、主体枠材40およびカバー体50がネジなどで固定されていると、熱伸び量の差によって竪框23,24が熱反りし、縦枠13に取り付けられたシール材15の当たりが弱くなってしまう可能性がある。これに対し、本実施形態では、カバー体50は、連結部材60に対してスナップイン方式で取り付けられており、主体枠材40に対してある程度上下移動が可能なため、竪框23,24の熱反りを抑えることができ、シール材15を確実に竪框23,24に当接させることができ、水密性能の低下を防止でき、安定した水密性能を得ることができる。
(12) 主体枠材40およびカバー体50間には、樹脂製の連結部材60および隙間70(空気層)が介在されているので、主体枠材40およびカバー体50間の熱伝導を抑えることができ、竪框23,24の断熱性能を向上できる。
また、浴室および脱衣室間に温度差が生じた場合、例えば、浴室内が脱衣室側よりも高温になった場合には、主体枠材40がカバー体50に比べて熱伸びする。この際、主体枠材40およびカバー体50がネジなどで固定されていると、熱伸び量の差によって竪框23,24が熱反りし、縦枠13に取り付けられたシール材15の当たりが弱くなってしまう可能性がある。これに対し、本実施形態では、カバー体50は、連結部材60に対してスナップイン方式で取り付けられており、主体枠材40に対してある程度上下移動が可能なため、竪框23,24の熱反りを抑えることができ、シール材15を確実に竪框23,24に当接させることができ、水密性能の低下を防止でき、安定した水密性能を得ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態において、前記第1実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
本実施形態では、図6,7に示すように、カバー体500を主体枠材40に対して開閉可能に構成し、簡単な操作で隙間70部分を露出させて隙間70に面する部分を清掃できるように構成したものである。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態において、前記第1実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
本実施形態では、図6,7に示すように、カバー体500を主体枠材40に対して開閉可能に構成し、簡単な操作で隙間70部分を露出させて隙間70に面する部分を清掃できるように構成したものである。
第2実施形態の浴室ドア1において、ドア枠10の構成は、第1実施形態と同一である。
一方、ドア本体20の框枠25の構成もほぼ同一である。但し、図7に示すように、主体枠材40の第1框材41には、水返し片46は設けられているが、前記係合片45は形成されていない。
そして、カバー体500は、端部506側が連結部材600等に回動自在に支持されており、図7に示すように、カバー体500の内周側端部を脱衣室側に引き出して開閉できるように取り付けられている。
一方、ドア本体20の框枠25の構成もほぼ同一である。但し、図7に示すように、主体枠材40の第1框材41には、水返し片46は設けられているが、前記係合片45は形成されていない。
そして、カバー体500は、端部506側が連結部材600等に回動自在に支持されており、図7に示すように、カバー体500の内周側端部を脱衣室側に引き出して開閉できるように取り付けられている。
カバー体500は、主体枠材40に対し、上下方向の中間部分が前記連結部材600部分に設けられた中間丁番で回動可能に支持され、上下両端部は上下のピポットヒンジ部で回動自在に支持されている。
このカバー体500は、前記第1実施形態と同様に、アルミ押出形材や合成樹脂材、木粉入り樹脂材等で構成されている。このカバー体500は、竪框23,24の内側面つまり框枠25の内周面側に面して形成されて連結部材600に係合される係合部501と、連結部材600に形成された凹部601に嵌合される中空部502と、丁番受け材80が嵌合される嵌合凹部503とを備えて構成されている。
このカバー体500は、前記第1実施形態と同様に、アルミ押出形材や合成樹脂材、木粉入り樹脂材等で構成されている。このカバー体500は、竪框23,24の内側面つまり框枠25の内周面側に面して形成されて連結部材600に係合される係合部501と、連結部材600に形成された凹部601に嵌合される中空部502と、丁番受け材80が嵌合される嵌合凹部503とを備えて構成されている。
丁番受け材80は、図9にも示すように、連結部材600の回動軸610が嵌挿される嵌合穴82が形成された本体部81と、この本体部81から上方に突設されて前記嵌合凹部503内に嵌合する嵌合部83とを備えて構成されている。
そして、丁番受け材80が配置される位置に対応して、前記カバー体500の嵌合凹部503を形成する突起504,505は切り欠かれており、この切欠部分から前記丁番受け材80を挿入し、上方にスライド移動して突起504,505の切欠面が本体部81の上面に当接することで、丁番受け材80の位置決めがなされている。
そして、丁番受け材80が配置される位置に対応して、前記カバー体500の嵌合凹部503を形成する突起504,505は切り欠かれており、この切欠部分から前記丁番受け材80を挿入し、上方にスライド移動して突起504,505の切欠面が本体部81の上面に当接することで、丁番受け材80の位置決めがなされている。
連結部材600は、第1実施形態の連結部材60と同様に、合成樹脂の射出成形品等でピース状に形成された部品であり、その高さ寸法は約20mm程度とされ、高さ寸法が約2000mm程度ある主体枠材40やカバー体500に比べて非常に短尺に形成されている。
この連結部材600は、通常、各主体枠材40、カバー体500の長手方向に沿って1〜3カ所程度、必要に応じて4〜6カ所程度に設けられて、主体枠材40およびカバー体500を連結するものである。
連結部材600は、図8,9に示すように、前記中空部502が嵌合する凹部601と、この凹部601の底面に貫通されてビス49が挿通されるビス孔602と、前記係合部501が係合される係合突部603と、この係合突部603を移動させる操作部604と、連結部材600の上下面に突設された係合突起605と、前記丁番受け材80の嵌合穴82に嵌合する回動軸610とを備えている。
この連結部材600は、通常、各主体枠材40、カバー体500の長手方向に沿って1〜3カ所程度、必要に応じて4〜6カ所程度に設けられて、主体枠材40およびカバー体500を連結するものである。
連結部材600は、図8,9に示すように、前記中空部502が嵌合する凹部601と、この凹部601の底面に貫通されてビス49が挿通されるビス孔602と、前記係合部501が係合される係合突部603と、この係合突部603を移動させる操作部604と、連結部材600の上下面に突設された係合突起605と、前記丁番受け材80の嵌合穴82に嵌合する回動軸610とを備えている。
この連結部材600も、水返し片46の切欠部分に配置され、係合突起605を水返し片46に係合し、かつ、ビス孔62に挿通されたビス49を第2框材42を介して第1框材41にねじ込むことで取り付けられる。従って、回動軸610および嵌合穴82により、互いに回動自在に連結された連結部材600および丁番受け材80が、それぞれ主体枠材40およびカバー体500に取り付けられる。このため、本実施形態では、連結部材600および丁番受け材80により、カバー体500を主体枠材40に対して回動自在に取り付ける中間丁番が構成される。
一方、竪框23,24の主体枠材40の下端には、図10に示すように、下ピポットヒンジ部材90が嵌合されている。この下ピポットヒンジ部材90は、第1框材41の中空部分に嵌合される嵌合部91と、下框22にビス止めされるフランジ部92とを備え、框枠25に固定されている。
図11にも示すように、この下ピポットヒンジ部材90には、ピポット軸93が上方に突設されている。
図11にも示すように、この下ピポットヒンジ部材90には、ピポット軸93が上方に突設されている。
また、カバー体500の下端には、図10〜図12に示すように、ヒンジ受け材100が取り付けられている。
ヒンジ受け材100は、ピポット軸93が嵌挿される嵌合穴101と、嵌合凹部503に嵌合する嵌合突部102と、中空部502に嵌合する嵌合突部103と、係合部501部分に嵌合する嵌合突部104とを備えている。
ヒンジ受け材100は、ピポット軸93が嵌挿される嵌合穴101と、嵌合凹部503に嵌合する嵌合突部102と、中空部502に嵌合する嵌合突部103と、係合部501部分に嵌合する嵌合突部104とを備えている。
竪框23,24の主体枠材40の上端には、図13〜15に示すように、上ピポットヒンジ部材110が嵌合されている。この上ピポットヒンジ部材110は、第1框材41の中空部に嵌合される嵌合部111と、上框21にビス止めされるフランジ部112とを備え、框枠25に固定されている。
そして、上ピポットヒンジ部材110には、ピポット軸113が下方に突設され、嵌合部111の下端部には切欠溝114が形成されている。
そして、上ピポットヒンジ部材110には、ピポット軸113が下方に突設され、嵌合部111の下端部には切欠溝114が形成されている。
カバー体500の上端には、図示を略すが、カバー体500の下端と同様なヒンジ受け材が取り付けられている。
そして、ヒンジ受け材の嵌合穴にピポット軸113を嵌合することで、カバー体500の上端は上ピポットヒンジ部材110つまり主体枠材40に対して回動自在に取り付けられている。従って、上ピポットヒンジ部材110およびヒンジ受け材により、カバー体500の上端部を主体枠材40に対して回動自在に支持する上ピポットヒンジが構成されている。
同様に、下ピポットヒンジ部材90およびヒンジ受け材100により、カバー体500の下端部を、主体枠材40に対して回動自在に支持する下ピポットヒンジが構成されている。
そして、ヒンジ受け材の嵌合穴にピポット軸113を嵌合することで、カバー体500の上端は上ピポットヒンジ部材110つまり主体枠材40に対して回動自在に取り付けられている。従って、上ピポットヒンジ部材110およびヒンジ受け材により、カバー体500の上端部を主体枠材40に対して回動自在に支持する上ピポットヒンジが構成されている。
同様に、下ピポットヒンジ部材90およびヒンジ受け材100により、カバー体500の下端部を、主体枠材40に対して回動自在に支持する下ピポットヒンジが構成されている。
また、図14,15に示すように、ドア本体20において、ドア枠10に回動自在に支持される竪框24に取り付けられた上ピポットヒンジ部材110には、上枠11に設けられたプレート16に係合可能な係合軸部材120が配置されている。
係合軸部材120は、上ピポットヒンジ部材110を上下方向に貫通して配置され、上ピポットヒンジ部材110内に配置された付勢部材であるコイルバネ121により上方に付勢されている。このため、通常使用時には、係合軸部材120がプレート16の穴に嵌合し、ドア本体20の回動軸とされている。
また、係合軸部材120の下端部には、ピン122が水平方向に突設されている。ピン122は、上ピポットヒンジ部材110の切欠溝114に配置され、切欠溝114に係合することで、コイルバネ121による係合軸部材120の上方への移動が規制されている。
係合軸部材120は、上ピポットヒンジ部材110を上下方向に貫通して配置され、上ピポットヒンジ部材110内に配置された付勢部材であるコイルバネ121により上方に付勢されている。このため、通常使用時には、係合軸部材120がプレート16の穴に嵌合し、ドア本体20の回動軸とされている。
また、係合軸部材120の下端部には、ピン122が水平方向に突設されている。ピン122は、上ピポットヒンジ部材110の切欠溝114に配置され、切欠溝114に係合することで、コイルバネ121による係合軸部材120の上方への移動が規制されている。
ピン122には、竪框24の主体枠材40に回動自在に取り付けられた操作レバー130が係合されている。
従って、図14の状態から操作レバー130を上方に移動すると、図15に示すように、係合軸部材120がプレート16から外れる。この状態でドア本体20を僅かに上に持ち上げると、竪框24の下端に設けられた下ピポットヒンジ部材90と、下枠12との係合が外れ、ドア本体20の回動軸側をドア枠10から外すことができる。これにより、浴室ドア1が施錠されている際に、このドアを緊急に開くことができるようにされている。
従って、図14の状態から操作レバー130を上方に移動すると、図15に示すように、係合軸部材120がプレート16から外れる。この状態でドア本体20を僅かに上に持ち上げると、竪框24の下端に設けられた下ピポットヒンジ部材90と、下枠12との係合が外れ、ドア本体20の回動軸側をドア枠10から外すことができる。これにより、浴室ドア1が施錠されている際に、このドアを緊急に開くことができるようにされている。
このような本実施形態においては、まず、カバー体500を、中間丁番や上下ピポットヒンジを用いて主体枠材40に回動自在に取り付ける。さらに、カバー体500の係合部501側を主体枠材40側に押し込む。すると、係合部501が係合突部603の傾斜面を押して係合突部603が撓み、係合部501が係合突部603に係合してカバー体500が閉められる。
カバー体500が閉められると、連結部材60が存在していない部分の主体枠材40およびカバー体500間には、前記第1実施形態と同様に換気孔となる隙間70が形成される。
カバー体500が閉められると、連結部材60が存在していない部分の主体枠材40およびカバー体500間には、前記第1実施形態と同様に換気孔となる隙間70が形成される。
一方、操作部604を押し込んで係合突部603と係合部501との係合状態を解除すれば、図7に示すように、カバー体500を開くことができる。なお、本実施形態では、シール材15がカバー体500の脱衣室側面に接するため、図7に示すように、ドア本体20を開いた状態で、カバー体500を開くようにすればよい。なお、このカバー体500の開閉角度は特に限定されないが、容易に90度以上開閉することができる。
このような本実施形態では、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、カバー体500を開閉するだけで隙間70を外部に露出することができるので、主体枠材40およびカバー体500の隙間70に面する部分の清掃をより簡単に行うことができる。
さらに、カバー体500は、上下のピポットヒンジ部に加えて、中間丁番によっても回動自在に支持されているので、上下方向に長尺なカバー体500の中間部の撓みを抑制することができ、かつ、カバー体500をスムーズに開閉することができる。
そのうえ、カバー体500は、係合部501が係合突部603で係合されていることにより、浴室ドア1の通常使用時には不用意にカバー体500が開くことが無く、かつ、清掃時には操作部604を操作することで係合部501を外すことで容易に開閉することができ、清掃作業もより一層簡単に行うことができる。
また、カバー体500は、丁番受け材80やヒンジ受け材100の嵌合穴82,101に下ピポットヒンジ部材90、上ピポットヒンジ部材110、連結部材600の各ピポット軸93,113、回動軸610を挿入することで、主体枠材40側に回動自在に連結されている。このため、カバー体500は、前記第1実施形態に比べても、主体枠材40に対する上下方向の移動をより一層許容でき、浴室および脱衣室間に温度差が生じた際の熱反りを効果的に防止でき、安定した水密性能を得ることができる。
また、カバー体500を開閉するだけで隙間70を外部に露出することができるので、主体枠材40およびカバー体500の隙間70に面する部分の清掃をより簡単に行うことができる。
さらに、カバー体500は、上下のピポットヒンジ部に加えて、中間丁番によっても回動自在に支持されているので、上下方向に長尺なカバー体500の中間部の撓みを抑制することができ、かつ、カバー体500をスムーズに開閉することができる。
そのうえ、カバー体500は、係合部501が係合突部603で係合されていることにより、浴室ドア1の通常使用時には不用意にカバー体500が開くことが無く、かつ、清掃時には操作部604を操作することで係合部501を外すことで容易に開閉することができ、清掃作業もより一層簡単に行うことができる。
また、カバー体500は、丁番受け材80やヒンジ受け材100の嵌合穴82,101に下ピポットヒンジ部材90、上ピポットヒンジ部材110、連結部材600の各ピポット軸93,113、回動軸610を挿入することで、主体枠材40側に回動自在に連結されている。このため、カバー体500は、前記第1実施形態に比べても、主体枠材40に対する上下方向の移動をより一層許容でき、浴室および脱衣室間に温度差が生じた際の熱反りを効果的に防止でき、安定した水密性能を得ることができる。
なお、本発明は前記各実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、各竪框23,24に本発明を適用して換気孔となる隙間70を形成していたが、竪框23,24のいずれか一方のみに隙間70を形成してもよい。
また、竪框23,24ではなく、上框21および下框22の一方あるいは両方に換気孔となる隙間を形成してもよい。さらには、ドア本体20におけるすべての框21〜24に隙間70を形成してもよい。特に、本発明の隙間70は、框の見付け寸法を大きくすることなく形成できるので、いずれの框21〜24に組み込むことも容易であり、その浴室に要求される換気面積に応じて適宜設定すればよい。
例えば、前記実施形態では、各竪框23,24に本発明を適用して換気孔となる隙間70を形成していたが、竪框23,24のいずれか一方のみに隙間70を形成してもよい。
また、竪框23,24ではなく、上框21および下框22の一方あるいは両方に換気孔となる隙間を形成してもよい。さらには、ドア本体20におけるすべての框21〜24に隙間70を形成してもよい。特に、本発明の隙間70は、框の見付け寸法を大きくすることなく形成できるので、いずれの框21〜24に組み込むことも容易であり、その浴室に要求される換気面積に応じて適宜設定すればよい。
さらに、本発明の換気孔は、ドア枠10の枠材に形成してもよい。但し、框材のほうが、面材26を保持するために、2部材で構成しやすく、隙間70を形成しやすいという利点がある。
また、本発明の隙間70は、框材や枠材をその見付け方向に貫通して形成されるものに限らず、見込み方向に貫通して形成されるものでもよい。但し、このような場合、隙間70の開口が露出して意匠性や防水性が低下するため、前記実施形態のように見付け方向に貫通させて形成するほうが好ましい。
また、本発明の隙間70は、框材や枠材をその見付け方向に貫通して形成されるものに限らず、見込み方向に貫通して形成されるものでもよい。但し、このような場合、隙間70の開口が露出して意匠性や防水性が低下するため、前記実施形態のように見付け方向に貫通させて形成するほうが好ましい。
また、本発明は、浴室ドア1に限らず、引戸や折戸式の浴室用建具にも適用できる。すなわち、本発明の換気孔は框材を備えていれば、戸の開閉方式に関係なく組む込むことができるため、様々な浴室用建具に利用できる。
さらに、本発明は、各居室のドアや引戸等の室内建具に適用することもできるし、サッシ窓、玄関ドア、玄関引戸、勝手口ドア等の室外側に面した各種建具にも適用することができる。
さらに、本発明は、各居室のドアや引戸等の室内建具に適用することもできるし、サッシ窓、玄関ドア、玄関引戸、勝手口ドア等の室外側に面した各種建具にも適用することができる。
また、換気孔となる隙間70を開閉可能な開閉部材を設けてもよい。このような開閉部材を備えていれば、換気が不要な場合に隙間70を閉めることができるので、特に、室外に面する各種建具に適している。
さらに、前記第2実施形態では、カバー体500を丁番受け材80、連結部材600等からなる中間丁番つまり別部品による丁番を用いて回転自在に支持していたが、他の構造で回転自在に支持してもよい。例えば、図16に示すように、カバー体500Aの端部に湾曲片520を形成し、連結部材600Aに、この湾曲片520が回動自在に挿入される湾曲溝620を形成し、湾曲溝620に湾曲片520を嵌挿することで、カバー体500Aを回動自在に支持するようにしてもよい。すなわち、部品丁番を用いずに、カバー体500Aおよび連結部材600A自体の形材嵌合による丁番を用いてもよい。
この場合も操作部604を操作して係合部501と係合突部603との係合を解除することで、カバー体500Aを容易に開閉することができる。
この場合も操作部604を操作して係合部501と係合突部603との係合を解除することで、カバー体500Aを容易に開閉することができる。
なお、各枠材や框材の具体的な構成、例えば、主体枠材40、カバー体50,500,500A、連結部材60,600,600Aの断面形状や材質などは適用する建具の種類などに応じて適宜設定すればよい。例えば、主体枠材40やカバー体50,500,500Aはアルミ押出形材製に限定されず、特に室内建具に用いる場合には、樹脂製や木製等のものを利用することもできる。
また、建具本体に組み込まれる面材は、複層ガラス、単板ガラス、ガラス以外の樹脂材等の各種材料で構成された面材体等が利用できる。
さらに、図17に示すように、上框21、下框22の第1框材30,30Aおよび第2框材35間に、ゴムシートなどの断熱材200を介在させて上框21、下框22の断熱性能を向上させてもよい。竪框23,24は、前述のように、樹脂製の連結部材60,600,600Aが介在されて断熱性能が向上されているので、前記断熱材200を設けて上框21、下框22の断熱性能を向上させれば、ドア本体20の断熱性能をより一層向上できる。
また、建具本体に組み込まれる面材は、複層ガラス、単板ガラス、ガラス以外の樹脂材等の各種材料で構成された面材体等が利用できる。
さらに、図17に示すように、上框21、下框22の第1框材30,30Aおよび第2框材35間に、ゴムシートなどの断熱材200を介在させて上框21、下框22の断熱性能を向上させてもよい。竪框23,24は、前述のように、樹脂製の連結部材60,600,600Aが介在されて断熱性能が向上されているので、前記断熱材200を設けて上框21、下框22の断熱性能を向上させれば、ドア本体20の断熱性能をより一層向上できる。
本発明は、浴室ドア等の換気機構が必要な各種建具に利用できる。
1…浴室ドア、2…ピポットヒンジ、3…アームストッパ、10…ドア枠、11…上枠、12…下枠、13…縦枠、11A,13A…突片、15…シール材、20…ドア本体、21…上框、22…下框、23,24…竪框、25…框枠、26…面材、27…大型引手、28…両面テープ、30…第1框材、30A…第1框材、31…保持片、32…シール材、35…第2框材、36…中空部、37…係合部、39…段差、40…主体枠材、41…第1框材、42…第2框材、43…第1保持片、44…第2保持片、45…係合片、46…水返し片、48…ビス、49…ビス、50,500,500A…カバー体、51…係合部、52…中空部、53…係合片、54…係合孔、55…端縁、60,600,600A…連結部材、61…凹部、62…ビス孔、63…係合溝、64…係合片、65…当接面部、66…挟持片、67…挟持突部、70…隙間、71,72…開口、80…丁番受け材、90…下ピポットヒンジ部材、93…ピポット軸、100…ヒンジ受け材、110…上ピポットヒンジ部材、113…ピポット軸、120…係合軸部材。
Claims (2)
- 枠材を枠組みして構成された建具枠と、この建具枠内に配置された建具本体とを備えた建具であって、
前記建具本体は、框材を枠組みして構成された框枠と、この框枠内に保持された面材とを備えて構成され、
前記框枠の少なくとも1つの框材は、主体枠材と、カバー材と、各主体枠材およびカバー材をそれらの間に隙間を設けた状態で連結する連結部材とを備え、この主体枠材およびカバー材間に形成された隙間によって換気孔が構成され、
前記主体枠材およびカバー材のいずれか一方は連結部材が係合可能な係合片を備え、他方は水返し片を備え、
前記係合片および水返し片により、前記換気孔はジグザグ状に形成されている換気機構付き建具。 - 枠材を枠組みして構成された建具枠と、この建具枠内に配置された建具本体とを備えた建具であって、
前記建具本体は、框材を枠組みして構成された框枠と、この框枠内に保持された面材とを備えて構成され、
前記框材の少なくとも1つの框材は、主体枠材と、この主体枠材の建具見込み方向に配置されたカバー材と、各主体枠材およびカバー材をそれらの間に隙間を設けた状態で連結する連結部材とを備え、この主体枠材およびカバー材間に形成された隙間によって前記框材をその見付け方向に貫通する換気孔が構成され、
前記主体枠材およびカバー材のいずれか一方は、いずれか他方に向かって突出され、かつ、前記連結部材が係合可能な係合片を備え、
前記主体枠材およびカバー材のいずれか他方は、いずれか一方に向かって突出され、かつ、前記係合片に対して框材の見付け方向にずれた位置に設けられた水返し片を備えている換気機構付き建具。
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-
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