JP3401907B2 - コンテナ船の船底構造 - Google Patents

コンテナ船の船底構造

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JP3401907B2 JP07781594A JP7781594A JP3401907B2 JP 3401907 B2 JP3401907 B2 JP 3401907B2 JP 07781594 A JP07781594 A JP 07781594A JP 7781594 A JP7781594 A JP 7781594A JP 3401907 B2 JP3401907 B2 JP 3401907B2
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哲男 岡田
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はコンテナ船の船底構造に
関するものである。 【0002】 【従来の技術】コンテナを積載して輸送するコンテナ船
では、図3(イ)(ロ)に一例を示す如く、船底部は船
底外板1と内底板2とによる二重底3とした構成が採用
されており、更にこの二重底3は、船体の前後方向とな
る縦方向(矢印X方向)に延びる多数の側桁板4と船体
の舷側方向となる横方向(矢印Y方向)に延びる多数の
実体肋板5とを格子状に組んだ構造として強度が確保さ
れるようにしてある。6は船倉、CLは船体中心線を示
す。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、側桁板4と
実体肋板5とを組み合わせて格子構造の二重底3として
ある従来のコンテナ船の船底構造の場合、二重底3全体
の撓みに対し、端に近い部材は変形が少なくて強度的に
も余裕があり過ぎるため重量増となるという問題があ
る。すなわち、図3(ロ)に示す如く、二重底3に外部
から荷重Pが作用した場合、側桁板4と実体肋板5とを
格子構造としたものでは、必然的に船側に近い位置の側
桁板4や横置隔壁に近い位置の実体肋板5に対する応力
が低く、強度に余裕があり過ぎるため、重量が必要以上
に増大する問題がある。又、格子構造の場合、側桁板4
及び実体肋板5は、通常、2〜3m間隔で配置すること
から、部品点数、部品の配置等の面で工作性が悪いとい
う問題もある。 【0004】そこで、本発明は、二重底の強度を充分に
確保した上で合理的な構造として軽量化を図ると共に、
工作性の面でも有利なコンテナ船の船底構造を提供しよ
うとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、船底外板と内底板とによって二重底を構
成し、且つ該二重底内に、舷側方向に延びる多数の実体
肋板を船体の前後方向に所要間隔で配列し、更に、上記
二重底の船体中心部位置に、大サイズの船底縦通桁を船
底外板から内底板の上方へ突出するように設けて、該船
底縦通桁に上記各実体肋板を支持させ、上記二重底をト
ランスメイン構造とした構成とする。 【0006】 【0007】 【作用】各実体肋板が1本の船底縦通桁に支持されてい
ることから、二重底に荷重が作用すると、船底縦通桁の
両側で各実体肋板の荷重分担が均一化されることにな
る。 【0008】 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 【0010】図1(イ)(ロ)は本発明の一実施例を示
すもので、2ハッチでコンテナ8を10列積載させるこ
とができるようにしてあるコンテナ船への適用例につい
て示す。すなわち、船底外板1と内底板2とにより二重
底3とし、該二重底3の部分に、舷側方向となる横方向
(矢印Y方向)に延びる実体肋板5を、船体の前後方向
となる縦方向(矢印X方向)に所要間隔で配列し、且つ
上記二重底3の船体中心線CL上の位置のみに、縦向き
の配置とした大サイズの船底縦通桁7を、船底外板1上
から内底板2を貫通して船倉6内に所要高さ突出するよ
うに設けて、該大サイズの船底縦通桁7に上記各実体肋
板5を支持させ、トランスメイン構造の二重底3を有す
る船底構造とする。 【0011】上述した如きトランスメイン構造の二重底
3を有する船底構造とした場合、船底縦通桁7に必要な
強度をもたせておくことにより、二重底3に外部から荷
重Pが掛かっても船底縦通桁7にはほとんど撓みが発生
しないことから、船底縦通桁7の両側で各実体肋板5の
荷重分担が均一化され、各実体肋板5は変形量が小さく
なり、図3(イ)(ロ)に示す従来の船底構造と同等の
強度を確保することができ、従来用いていた側桁板をな
くすことができることから、軽量化と工作性の向上を図
ることができる。 【0012】すなわち、本発明においては、船体中心線
CL上に大サイズの船底縦通桁7を1本だけ通して二重
底の強度を船底縦通桁7と実体肋板5とで負担させるよ
うにしたことから、従来、2〜3m間隔で配置していた
側桁板4を廃止することができ、これにより強度的に余
分となる部分の重量を軽減することができる。又、多数
の側桁板4が不要となって合理的な設計とすることがで
きるので、工作性を向上させることができる。 【0013】なお、上記船底縦通桁7は、水圧荷重、コ
ンテナ荷重等に耐えられる強度を有することは勿論のこ
とであるが、船底に作用する荷重は数値として既知であ
るから、上記船底縦通桁7のサイズは、計算により容易
に求めることができる。因に、図1に示したハッチ10
列積載コンテナ船では、1ハッチの長さが12.6mの
場合、板厚が13.5mm(端部:20.0mm)の桁材を
用い、通常の船舶設計と同等の基準にしたがって計算す
ると、内底板2上方への突出高さが1500〜4000
mmの範囲であれば設計可能である。この場合、1500
mm未満では、従来と同等の強度を確保するためには相当
強固なフェースプレートを付ける等の補強対策が必要と
なるので好ましくなく、又、4000mm以上では重量的
に不利である。したがって、コンテナ1個分の高さとし
ての2592mm程度が好ましく、従来方式と比較する
と、約50tの重量を軽減することができる。 【0014】 【0015】 【0016】なお、3ハッチ11列のコンテナ船におい
て、図2に示す如く、船体中心線CL上に大サイズの船
底縦通桁7を1本だけ設けるようにすることは任意であ
る。但し、この場合、船体中心線CL上の最下段位置に
はコンテナ8を積めなくなるが、船底構造の単純化によ
る信頼性向上の面、重量軽減の面で有利である。 【0017】 【発明の効果】以上述べた如く、本発明のコンテナ船の
船底構造によれば、船底外板と内底板とによって二重底
を構成し、且つ該二重底内に、舷側方向に延びる多数の
実体肋板を船体の前後方向に所要間隔で配列し、更に、
上記二重底の船体中心部位置のみに、大サイズの船底縦
通桁を船底外板から内底板の上方へ突出するように1本
だけ設けて、該船底縦通桁に上記各実体肋板を支持さ
せ、上記二重底をトランスメイン構造とした構成として
あるので、従来における多数の側桁板と実体肋板とから
なる格子構造を不要とした合理的な設計として二重底の
強度を従来方式と同等に充分に確保することができ、二
重底内の工作性を向上させることができると共に船殻重
量の軽減を図ることができ、且つ構造の単純化により信
頼性を向上させることができる、等の優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示すもので、(イ)は2ハ
ッチ10列のコンテナ船の概略縦断面図、(ロ)は船底
構造の一部を示す斜視図である。 【図2】2ハッチ11列のコンテナ船への適用例を示す
概略縦断面図である。 【図3】従来のコンテナ船の一例を示すもので、(イ)
は概略縦断面図、(ロ)は船底構造の一部を示す斜視図
である。 【符号の説明】 1 船底外板 2 内底板 3 二重底 5 実体肋板 7 船底縦通桁 CL 船体中心線 X 縦方向 Y 横方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 3/62 B63B 3/20 B63B 25/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 船底外板と内底板とによって二重底を構
    成し、且つ該二重底内に、舷側方向に延びる多数の実体
    肋板を船体の前後方向に所要間隔で配列し、更に、上記
    二重底の船体中心部位置のみに、大サイズの船底縦通桁
    を船底外板から内底板の上方へ突出するように1本だけ
    設けて、該船底縦通桁に上記各実体肋板を支持させ、上
    記二重底をトランスメイン構造としたことを特徴とする
    コンテナ船の船底構造。
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CN105620655B (zh) * 2016-03-29 2017-11-17 上海船舶研究设计院 一种液化天然气船的双层底结构
CN110027671B (zh) * 2019-04-18 2021-04-06 中国船舶及海洋工程设计研究院(中国船舶工业集团公司第七0八研究所) 一种底纵桁集中布置的集装箱船底部结构

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上野喜一郎,船の知識,日本,海文堂出版株式会社,1979年, 1月,第9版,p.64−65

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