JP3071193B1 - チップ船の外板構造 - Google Patents

チップ船の外板構造

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JP3071193B1 JP11181739A JP18173999A JP3071193B1 JP 3071193 B1 JP3071193 B1 JP 3071193B1 JP 11181739 A JP11181739 A JP 11181739A JP 18173999 A JP18173999 A JP 18173999A JP 3071193 B1 JP3071193 B1 JP 3071193B1
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Abstract

【要約】 【目的】 本発明は、縦曲げ応力の大きい船側上部につ
いて、ロンジが連結する縦式構造とすることにより、ク
ラックの発生を阻止し、また、格子構造としないで、該
ロンジを縦方向に働く補強材とすることにより、全体と
しての重量の軽減が可能なチップ船等の外板構造の提供
を目的とする。 【構成】 本発明に係るチップ船等の外板構造は、チッ
プ船等開口面積の大きい船体の船側外板構造において、
その外板上部位置に船側横桁を貫通する複数のサイドロ
ンジを設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、チップ船の船側
外板に関し、特に、その船側上部の外板構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ船、一般貨物船等、広い開
口ハッチを設けなければならない船体に対し、その荷役
性能上の要請から、その船側構造は必然的に横式構造と
しなければならない。このような横式構造の船側構造
は、構造的に座屈強度不足となる傾向があり、このた
め、通常、この種のチップ船等の外板船側構造は、座屈
防止の観点からカーリングが配置された格子構造が採用
されている。
【0003】図4は、従来のチップ船中央横断面図を示
すもので、船体の片側のみを示している。また、図5
は、同外板構造の展開図を示すものであり、図6は、図
4に示す矢印A方向からの該外板部のカーリング配置を
示す図である。
【0004】図4において、101は、外板、102
は、船側肋骨、103は、船側横桁、104は、船側縦
桁を示す。そして、このような船側構造において、チッ
プ船においては、上部位置に、前記船側縦桁104に沿
って平行に、複数の座屈防止用カーリング1051、1
052・・・が設けられている。また、図4中、106
は、甲板、1071は、ビルジホッパータンクであり、
108は、ハッチ開口部である。このような構成を有す
るチップ船外板構造の内部構造を展開すると、図5に示
すように、最上部に、前記甲板106が配置され、その
下に、前記船側縦桁104が設けられ、これに垂直に前
記船側横桁1031、1032・・・が設けられる。さら
に、その間に前記船側肋骨1021、1022、1023
・・・が配置される。そして、前記船側縦桁1041
1042・・・に平行して、かつ、前記船側横桁10
1、1032、1033・・・の間に前記座屈防止用の
カーリング1051、1052・・・が設けられている。
【0005】この座屈防止用カーリング1051、10
2・・・は、全体の船体深さに対し、上部から10%
〜20%の深さ位置まで設けられ、それぞれのカーリン
グ1051、1052・・・は、35°の下方傾斜が施さ
れる。そして、図6に示すように、各カーリング105
1、1052・・・は、それぞれ、前記船側横桁10
1、1032、1033・・・の間に底端部で接合され
る、いわゆる逆台形状に設けられ、全体としては、いわ
ゆる格子構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような外板構造
であるため、特に、格子構造となっていることから、そ
の重量が重くなりがちであり、また、開口ハッチ面積の
大きい船体に対しては、特に、船体固有のホギング
(「Hogging」船の中央を持ち上げる応力)やサギング
(「Sagging」船の中央を下げる応力)により、船側上
部に特に強い応力がかかり、それ故に、その縦曲げ応力
の影響が一番表れる船側上部位置においては、前記カー
リング端部aにクラックが発生しがちであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本願各請求項に
係る発明は、縦曲げ応力の大きい船側上部について、ロ
ンジが連結する縦式構造とすることにより、クラックの
発生を阻止し、また、格子構造としないで、該ロンジを
縦方向に働く補強材とすることにより、全体としての重
量の軽減をはかることとした。具体的には、本願請求項
1に係る発明は、チップ船の外板構造において、チップ
船の船側外板上部位置の最上サイドストリンガーより上
部位置に設けた船側横桁を貫通する複数のサイドロンジ
からなる縦式防撓構造と、船側外板の中部から下部に至
る位置に設けた防撓材からなる横式防撓構造とからなる
ことを特徴とする。そして、本願請求項2に係る発明
は、請求項1に記載のチップ船の外板構造において、前
記複数のサイドロンジ構造は、船体深さに対し、上部甲
板から10〜20%の深さ位置に設けられたことを特徴
とする。さらに、本願請求項3に係る発明は、請求項1
または請求項2に記載のチップ船の外板構造において、
前記複数のサイドロンジは、35°の下方傾斜を有する
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本願発明について、図面を参照し
ながら、好ましい実施の形態について説明する。図1
は、本願発明の一実施の形態に係るチップ船の中央横断
面図を示すものであり、前記、従来の図4に対応する図
である。図1において、1は、外板、2は、船側肋骨、
3は、船側横桁、4は、船側縦桁を示す。5は、従来の
複数の座屈防止用カーリング1051、1052・・・に
代えて、船側上部位置に、前記船側横桁3を貫通して設
けられる、縦連結式構造のロンジ51、52・・・であ
る。また、図において、6は、従来のチップ船中央横断
面図で説明したと同じ甲板、7は、ビルジホッパータ
ンク、8は、同ハッチ開口部である。
【0009】また、図2は、従来の座屈防止用カーリン
グ1051、1052・・・に代えて、船側上部位置に、
前記船側横桁3を貫通して、縦連結式構造の複数のロン
ジ5 1、52・・・が設けられた構造のチップ船外板構造
の展開図を示すものであり、前述した従来の図5に相当
する図である。図2において、船体最上部の前記甲板6
の下には、前記船側縦桁4が設けられ、該船側縦桁4に
は、これに垂直に前記船側横桁31、32・・・が設けら
れ、さらに、前記船側縦桁4の下部には、これに垂直に
前記船側肋骨21、22、23・・・が設けられ、船側中
部から船側下部に至る構造は、従来の船側構造と変わら
ない構造を有する。
【0010】しかしながら、船側上部構造は、従来構造
と異なり、最上の船側縦桁41、と前記甲板6との間に
は、前記船側肋骨21、22、23・・・・を設けること
なく、前記船側縦桁4に平行に複数の縦連結式構造のロ
ンジ51、52、53・・・・が設けられる。この複数の
複数の縦連結式構造のロンジ51、52、53・・・・が
設けられる領域は、図2に示されるように、全体の船体
深さに対して、その10〜20%の船側上部深さ位置ま
でを、連結縦式構造の複数のロンジ51、52・・・を配
置する。図3は、前記複数の縦連結式構造のロンジ
1、52・・・の外形形状を示すため、図1の矢印A断
面を示すロンジサイドセクションを示す図である。図3
に示されるように、縦連結式構造のロンジ5は、従来の
カーリング105と同様に35°の下方傾斜構造を有す
るが、その全体形状は、各船側肋骨21、22、23・・
・間で底端部のみが接合されるいわゆる逆台形形状では
なく、前記各船側縦桁41、42、43・・・・間を貫通
した連続構造としている。
【0011】本願発明は、船体の縦曲げ応力の大きい船
側上部をロンジ連結縦式構造としたことに特徴があり、
このような構造とすることにより、ホギング(「Hoggin
g」船の中央を持ち上げる応力)やサギング(「Saggin
g」船の中央を下げる応力)により、船側上部に特に強
い応力が掛かる船側上部の応力に対し、特に、有効な補
強効果を奏することとなる。
【0012】
【発明の効果】上述するように、本願各請求項に係る発
明は、チップ船等の船側上部の外板構造に関し、船側縦
桁を貫通する連続した複数のロンジを設ける構造とした
ので、船側上部位置のにおけるホギング及びサギングモ
ーメントに対する強度が向上するという効果を有する。
また、当該ロンジは、35°の下方傾斜構造としたの
で、チップが滞留することなく、さらに、縦連結構造と
したので、途中の不連続部分がなくなり、途中部分にク
ラックの発生がなくなるという優れた効果を有する。ま
た、縦連結構造のロンジとしたので、従来のような上記
格子構造をとる必要がなくなり、その結果、この領域の
重量軽減を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の一実施の形態に係るチップ
船の中央横断面図を示すものである。
【図2】図2は、船側上部位置に、前記船側横桁3を貫
通して、縦連結式構造の複数のロンジ51、52・・・が
設けられた構造のチップ船外板構造の展開図である。
【図3】図3は、前記縦連結式構造のロンジ5の外形形
状を示すため、前記図1の矢印A断面を示すロンジサイ
ドセクション図である。
【図4】図4は、従来のチップ船中央横断面図を示す図
である。
【図5】図5は、同外板構造の展開図を示す図である。
【図6】図6は、図4に示す矢印A方向からの該外板部
のカーリング配置を示す図である。
【符号の説明】
1・・・外板 2・・・船側肋骨 3・・・船側横桁 4・・・船側縦桁 105・・・座屈防止用カーリング 5・・・縦連結式構造のロンジ 6・・・甲板 7・・・ビルジホッパータンク 8・・・ハッチ開口部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ船の船側外板上部位置の最上サイ
    ドストリンガーより上部位置に設けた船側横桁を貫通す
    る複数のサイドロンジからなる縦式防撓構造と、船側外
    板の中部から下部に至る位置に設けた防撓材からなる横
    式防撓構造とからなることを特徴とするチップ船の外板
    構造。
  2. 【請求項2】 前記複数のサイドロンジ構造は、船体深
    さに対し、上部甲板から10〜20%の深さ位置に設け
    られたことを特徴とする請求項1に記載のチップ船の外
    板構造。
  3. 【請求項3】 前記複数のサイドロンジは、35°の下
    方傾斜を有することを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のチップ船の外板構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2463197C1 (ru) * 2011-05-11 2012-10-10 Федеральное государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Калининградский государственный технический университет" Бортовое перекрытие
RU2486096C1 (ru) * 2012-03-14 2013-06-27 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Калининградский государственный технический университет" Бортовое перекрытие
RU2507103C1 (ru) * 2012-12-03 2014-02-20 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Калининградский государственный технический университет" Бортовое перекрытие
RU197826U1 (ru) * 2020-03-03 2020-06-01 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования «Дальневосточный федеральный университет» (ДВФУ) Корпус судна ледового плавания

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