JPH0613314B2 - 舶用竪置き円筒形タンク支持構造 - Google Patents
舶用竪置き円筒形タンク支持構造Info
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- JPH0613314B2 JPH0613314B2 JP60169281A JP16928185A JPH0613314B2 JP H0613314 B2 JPH0613314 B2 JP H0613314B2 JP 60169281 A JP60169281 A JP 60169281A JP 16928185 A JP16928185 A JP 16928185A JP H0613314 B2 JPH0613314 B2 JP H0613314B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温または低温の液体を運搬するのに用いら
れる船舶において竪置き円筒形タンクを支持するための
支持構造に関する。
れる船舶において竪置き円筒形タンクを支持するための
支持構造に関する。
従来より、低温液化ガス運搬船や高温のアスファルト,
溶融硫黄等を運搬する運搬船としては、船内に方形タン
クを有する船舶が多く用いられている。
溶融硫黄等を運搬する運搬船としては、船内に方形タン
クを有する船舶が多く用いられている。
このような船舶における舶用方形タンク支持構造では第
4,5図に示すように、船体1内の二重底頂板2上に複
数のタンク支持台3が所要の間隔を有するように配設さ
れている。このタンク支持台3の下端は二重底頂板2に
固着されており、その上端部には強化合板やフェノール
樹脂等の断熱性材質で形成され且つ大きな圧縮強度を有
する断熱支持材4′が取り付けられている。
4,5図に示すように、船体1内の二重底頂板2上に複
数のタンク支持台3が所要の間隔を有するように配設さ
れている。このタンク支持台3の下端は二重底頂板2に
固着されており、その上端部には強化合板やフェノール
樹脂等の断熱性材質で形成され且つ大きな圧縮強度を有
する断熱支持材4′が取り付けられている。
そして、これらの断熱支持材4′上に方形のタンク11
が載置され固定されるが、このタンク11は、その外殻が
平板状のタンク外板12で構成されるとともに、これら
のタンク外板12は、その内面に大防撓部材としてのガ
ーダ14aおよびウェブ14bと、小防撓材としてのスチ
フナ13とが設けられることにより、補強されている。
が載置され固定されるが、このタンク11は、その外殻が
平板状のタンク外板12で構成されるとともに、これら
のタンク外板12は、その内面に大防撓部材としてのガ
ーダ14aおよびウェブ14bと、小防撓材としてのスチ
フナ13とが設けられることにより、補強されている。
また、タンク外板12の外周は防熱材15で覆われてい
るとともに、タンク11の自重およびその内容物の重量
はタンク支持台3を介して二重底頂板2に支持されてい
る。
るとともに、タンク11の自重およびその内容物の重量
はタンク支持台3を介して二重底頂板2に支持されてい
る。
さらに、タンク11は図示しないロールアンカおよびピ
ッチングアンカにより船体1に対し固定されており、船
体1が動揺しても、タンク11が左右方向および前後方
向に移動しないようになっている。
ッチングアンカにより船体1に対し固定されており、船
体1が動揺しても、タンク11が左右方向および前後方
向に移動しないようになっている。
そして、上述のように構成された従来の舶用方形タンク
支持構造では、タンク支持台3の高さが、二重底頂板2
とタンク11のタンク底板17との間の空間部16に人
や器材が十分入れるような高さに設定されており、この
空間部16に作業員が入構したり器材が搬入されたりす
ることにより、タンク底板17の外周を防熱材15によ
り覆うための工事や、上記舶用方形タンク支持構造の建
造中あるいは完成後におけるタンク11の検査,各種点
検および補修工事などが行なわれる。
支持構造では、タンク支持台3の高さが、二重底頂板2
とタンク11のタンク底板17との間の空間部16に人
や器材が十分入れるような高さに設定されており、この
空間部16に作業員が入構したり器材が搬入されたりす
ることにより、タンク底板17の外周を防熱材15によ
り覆うための工事や、上記舶用方形タンク支持構造の建
造中あるいは完成後におけるタンク11の検査,各種点
検および補修工事などが行なわれる。
なお、タンク11は船体構造とは独立した構造体であ
り、船体1に加わる様々な荷重を分担しないものとして
設計されている。
り、船体1に加わる様々な荷重を分担しないものとして
設計されている。
ところで、上述のような方形のタンク11の代わりに、
タンク外板の内面に防撓材を有しない殻構造の竪置き円
筒形タンクが搭載される運搬船が近年開発されている。
タンク外板の内面に防撓材を有しない殻構造の竪置き円
筒形タンクが搭載される運搬船が近年開発されている。
このような殻構造の円筒形タンクは、上述の防撓材によ
り補強された方形のタンク11に比べ、同じ設計強度要求
に対しその構造重量を軽減でき、その構成部材数を少な
くできるうえに、タンク容積に対するタンク表面積が小
さいという利点がある。
り補強された方形のタンク11に比べ、同じ設計強度要求
に対しその構造重量を軽減でき、その構成部材数を少な
くできるうえに、タンク容積に対するタンク表面積が小
さいという利点がある。
そして、円筒形タンクを船内に支持するタンク支持構造
としては、二重底頂板(第4,5図の符号2参照)の上に
断熱支持材をしきつめ、この断熱支持材の上に円筒形タ
ンクを載置することによりタンク底面を広い面で支える
ようなべた置き型のタンク支持構造が開発されている。
としては、二重底頂板(第4,5図の符号2参照)の上に
断熱支持材をしきつめ、この断熱支持材の上に円筒形タ
ンクを載置することによりタンク底面を広い面で支える
ようなべた置き型のタンク支持構造が開発されている。
しかしながら、このような舶用竪置き円筒形タンク支持
構造では、タンク底板と二重底頂板との間に人や器材が
入ることのできる空間部(第4,5図の符号16参照)が
ないため、特にタンク底部の工事,点検もしくは補修を
行なう際に重大な支障を生じるという問題点がある。
構造では、タンク底板と二重底頂板との間に人や器材が
入ることのできる空間部(第4,5図の符号16参照)が
ないため、特にタンク底部の工事,点検もしくは補修を
行なう際に重大な支障を生じるという問題点がある。
また、上記円筒形タンクを船内に支持するタンク支持構
造としては、前述の従来の舶用方形タンク支持構造とほ
ぼ同様にして、その上端部に断熱支持材(第5図の符号
4′参照)を装着されたタンク支持台(第4,5図の符号
3参照)により、円筒形タンクを二重底頂板上に支持す
るようなタンク支持構造も開発されている。
造としては、前述の従来の舶用方形タンク支持構造とほ
ぼ同様にして、その上端部に断熱支持材(第5図の符号
4′参照)を装着されたタンク支持台(第4,5図の符号
3参照)により、円筒形タンクを二重底頂板上に支持す
るようなタンク支持構造も開発されている。
しかしながら、このような舶用竪置き円筒形タンク支持
構造では、タンク底板にタンク支持台から過大な集中荷
重が作用することになり、このタンク底板を防撓材によ
り強固に補強する必要がある。
構造では、タンク底板にタンク支持台から過大な集中荷
重が作用することになり、このタンク底板を防撓材によ
り強固に補強する必要がある。
従ってこの場合には、タンク底板の構造が複雑な構造と
なり、その構成部材の数が増し、上記円筒形タンクの製
造に要する工数が増大するとともに、円筒形タンク全体
としての重量が大きくなるという問題点がある。
なり、その構成部材の数が増し、上記円筒形タンクの製
造に要する工数が増大するとともに、円筒形タンク全体
としての重量が大きくなるという問題点がある。
本発明は、上述の問題点の解決をはかろうとするもの
で、円筒形タンクのタンク底板を防撓材により補強する
必要がなく、円筒形タンクの重量を軽減できるようにす
るとともに、上記タンク底板の下方に人,器材等が入れ
るような空間部を確保できるようにし、さらに船体構造
材である二重底フロアに円筒形タンク等の重量を直接支
持させる構成にして二重底構造の補強を不必要とした、
舶用置き円筒形タンク支持構造を提供することを目的と
する。
で、円筒形タンクのタンク底板を防撓材により補強する
必要がなく、円筒形タンクの重量を軽減できるようにす
るとともに、上記タンク底板の下方に人,器材等が入れ
るような空間部を確保できるようにし、さらに船体構造
材である二重底フロアに円筒形タンク等の重量を直接支
持させる構成にして二重底構造の補強を不必要とした、
舶用置き円筒形タンク支持構造を提供することを目的と
する。
このため、本発明の舶用竪置き円筒形タンク支持構造
は、船内に竪置き円筒形タンクを支持すべく、下端部を
船体に固着されるようにして所要の水平方向の相互間隔
で、船体構造材である二重底フロアの真上に船体横方向
に配設された複数の大支持材と、これらの大支持材と直
交するように船長方向に配設されて同大支持材の上端部
に固着された多数の小支持材とをそなえ、これらの小支
持材の水平方向の相互間隔が上記大支持材の水平方向の
相互間隔よりも狭く形成されて、上記竪置き円筒形タン
クの底部が上記の小支持材および大支持材を介し支持さ
れるようにして船内に搭載され、上記大支持材の相互間
に作業用空間部が形成されたことを特徴としている。
は、船内に竪置き円筒形タンクを支持すべく、下端部を
船体に固着されるようにして所要の水平方向の相互間隔
で、船体構造材である二重底フロアの真上に船体横方向
に配設された複数の大支持材と、これらの大支持材と直
交するように船長方向に配設されて同大支持材の上端部
に固着された多数の小支持材とをそなえ、これらの小支
持材の水平方向の相互間隔が上記大支持材の水平方向の
相互間隔よりも狭く形成されて、上記竪置き円筒形タン
クの底部が上記の小支持材および大支持材を介し支持さ
れるようにして船内に搭載され、上記大支持材の相互間
に作業用空間部が形成されたことを特徴としている。
上述の本発明の舶用竪置き円筒形タンク支持構造では、
竪置き円筒形タンクの底部が、上記の複数の大支持材と
多数の小支持材を介し支持されるように船体に搭載さ
れ、上記円筒形タンクのタンク底板の下方において大支
持材の相互間に人や器材が入る空間部が確保される。
竪置き円筒形タンクの底部が、上記の複数の大支持材と
多数の小支持材を介し支持されるように船体に搭載さ
れ、上記円筒形タンクのタンク底板の下方において大支
持材の相互間に人や器材が入る空間部が確保される。
さらに大支持材が船体構造材である二重底フロアの真上
に配設される構成により、円筒形タンクおよびその内容
物の重量を二重底フロアが直接支持する作用が行なわれ
る。
に配設される構成により、円筒形タンクおよびその内容
物の重量を二重底フロアが直接支持する作用が行なわれ
る。
以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
第1〜3図は本発明の一実施例としての舶用竪置き円筒
形タンク支持構造を示すもので、第1図は同支持構造を
そなえた船舶の正面断面図、第2図はその大支持材およ
び小支持材の配置を示す平面図、第3図は第2図のA部
を破断して示す拡大斜視図である。
第1〜3図は本発明の一実施例としての舶用竪置き円筒
形タンク支持構造を示すもので、第1図は同支持構造を
そなえた船舶の正面断面図、第2図はその大支持材およ
び小支持材の配置を示す平面図、第3図は第2図のA部
を破断して示す拡大斜視図である。
第1〜3図に示すように、船体1内の二重底頂板2上に
は、竪置きの円筒形タンク21を支持するための複数の
大支持材22cが船体横方向に沿い平行に配設される。
は、竪置きの円筒形タンク21を支持するための複数の
大支持材22cが船体横方向に沿い平行に配設される。
これらの大支持材22cの両端部は、円筒形タンク21
の周縁部において切断されており、これらの端部を接続
するリングガーダ23cが配設されるとともに、大支持
材22cの上端は、円筒形タンクのタンク底板17と整
合するような弧状曲線に形成される。
の周縁部において切断されており、これらの端部を接続
するリングガーダ23cが配設されるとともに、大支持
材22cの上端は、円筒形タンクのタンク底板17と整
合するような弧状曲線に形成される。
さらに、大支持材22cの上端には、多数の小支持材2
4cが船長方向に沿い平行に配設され、これらの小支持
材24cの両端部はリングガーダ23cに接続される。こ
のとき、小支持材24c相互の間隔は、円筒形タンク2
1とその内容物の重量が小支持材24cにより支持され
ても、円筒形タンク21のタンク底板17に過大な集中
荷重が作用しないように十分狭く定められ、隣り合う大
支持材22c相互の間隔よりも小さくなる。
4cが船長方向に沿い平行に配設され、これらの小支持
材24cの両端部はリングガーダ23cに接続される。こ
のとき、小支持材24c相互の間隔は、円筒形タンク2
1とその内容物の重量が小支持材24cにより支持され
ても、円筒形タンク21のタンク底板17に過大な集中
荷重が作用しないように十分狭く定められ、隣り合う大
支持材22c相互の間隔よりも小さくなる。
また、小支持材24cの上端は、円筒形タンク21のタ
ンク底板17と整合するような弧状曲線に形成される。
ンク底板17と整合するような弧状曲線に形成される。
そして、小支持材24cおよびリングガーダ23cの上端
には、硬質発泡樹脂等で形成される断熱支持材4が取り
付けられており、円筒形タンク21がこれらの小支持材
24cおよびリングガーダ23c上に載置される。
には、硬質発泡樹脂等で形成される断熱支持材4が取り
付けられており、円筒形タンク21がこれらの小支持材
24cおよびリングガーダ23c上に載置される。
また、大支持材22cの配設される位置は、船体構造に
おける図示しない二重底フロアが配設される位置の直上
に定められる。
おける図示しない二重底フロアが配設される位置の直上
に定められる。
このとき、大支持材22cの高さは、二重底頂板2とタ
ンク底板17との間における大支持材22cの相互間の
作業用空間部16に人や器材が十分入れるような高さに
設定される。
ンク底板17との間における大支持材22cの相互間の
作業用空間部16に人や器材が十分入れるような高さに
設定される。
なお、円筒形タンク21はアンカーリング18により船
体1に対し固定されており、船体1が動揺しても、円筒
形タンク21が左右方向および前後方向に移動しないよ
うになっている。
体1に対し固定されており、船体1が動揺しても、円筒
形タンク21が左右方向および前後方向に移動しないよ
うになっている。
本発明の一実施例としての舶用竪置き円筒形タンク支持
構造は、上述のように構成されているので、円筒形タン
ク21の自重およびその内容物の重量は大支持材22c
および小支持材24cを介し二重底頂板2に支持され
る。
構造は、上述のように構成されているので、円筒形タン
ク21の自重およびその内容物の重量は大支持材22c
および小支持材24cを介し二重底頂板2に支持され
る。
このとき、タンク底板17には小支持材24cからの支
持反力が加わるが、タンク底板17が狭い間隔で配設さ
れる多数の小支持材24cにより支持されるので、タン
ク底板17にかかる荷重が分散し、タンク底板17に過
大な応力が生じることはない。
持反力が加わるが、タンク底板17が狭い間隔で配設さ
れる多数の小支持材24cにより支持されるので、タン
ク底板17にかかる荷重が分散し、タンク底板17に過
大な応力が生じることはない。
このため、円筒形タンク21のタンク底板17を防撓材
等で補強する必要もなく、円筒形タンク21は軽量で単
純な構造となり、その構成部材数が少なくてすむので、
その製作やメインテナンスに要する労力と費用は大幅に
節減される。
等で補強する必要もなく、円筒形タンク21は軽量で単
純な構造となり、その構成部材数が少なくてすむので、
その製作やメインテナンスに要する労力と費用は大幅に
節減される。
また、タンク底板17と二重底頂板2との間において大
支持材22cの相互間の空間部16に作業員が入構した
り器材が搬入されたりすることにより、タンク底板17
を防熱材により覆うための工事や上記舶用竪置き円筒形
タンク支持構造の建造中あるいは完成後における円筒形
タンク21の検査,各種点検および補修工事などが行な
われる。
支持材22cの相互間の空間部16に作業員が入構した
り器材が搬入されたりすることにより、タンク底板17
を防熱材により覆うための工事や上記舶用竪置き円筒形
タンク支持構造の建造中あるいは完成後における円筒形
タンク21の検査,各種点検および補修工事などが行な
われる。
とくにこの実施例では、小支持材24cおよび大支持材
22cは、その製作に際し、ロール曲げ加工をする必要
がほとんどないという利点がある。
22cは、その製作に際し、ロール曲げ加工をする必要
がほとんどないという利点がある。
また、大支持材22cが二重底フロア〔船底外板と船底
内板との間に介設される実体肋板(Solid floor)あるい
は船底横材(Bottom transverse)のこと〕の直上に配
設されるので、円筒形タンクおよびその内容物の重量を
支えるべく二重底構造を補強する必要もない。
内板との間に介設される実体肋板(Solid floor)あるい
は船底横材(Bottom transverse)のこと〕の直上に配
設されるので、円筒形タンクおよびその内容物の重量を
支えるべく二重底構造を補強する必要もない。
さらに、小支持材24c相互間においてタンク底板を覆
う防熱材(第4,5図の符号15参照)の形状は、タンク
底板の周縁部を除き長方形となるので、上記防熱材を取
り付ける工事が非常に容易となる。
う防熱材(第4,5図の符号15参照)の形状は、タンク
底板の周縁部を除き長方形となるので、上記防熱材を取
り付ける工事が非常に容易となる。
また、タンク底板17を下方から支える多数の小支持材
24cが船長方向に配設されるとともに、これらの小支
持材24cを支える複数の大支持材22cが船体横方向に
配設されるので、十分なタンク支持強度を保持しなが
ら、船体強度の面からみても船体構造に対するタンク支
持構造の対応が適切になる利点がある。
24cが船長方向に配設されるとともに、これらの小支
持材24cを支える複数の大支持材22cが船体横方向に
配設されるので、十分なタンク支持強度を保持しなが
ら、船体強度の面からみても船体構造に対するタンク支
持構造の対応が適切になる利点がある。
以上詳述したように、本発明の舶用竪置き円筒形タンク
支持構造では、船内に竪置き円筒形タンクを支持すべ
く、下端部を船体に固着されるようにして所要の水平方
向の相互間隔で、船体構造材である二重底フロアの真上
に船体横方向に配設された複数の大支持材と、これらの
大支持材と直交するように船長方向に配設されて同大支
持材の上端部に固着された多数の小支持材とをそなえ、
これらの小支持材の水平方向の相互間隔が上記大支持材
の水平方向の相互間隔よりも狭く形成されて、上記竪置
き円筒形タンクの底部が上記の小支持材および大支持材
を介し支持されるようにして船内に搭載され、上記大支
持材の相互間に作業用空間部が形成されるという簡素な
構成で、円筒形タンクのタンク底板に上記支持構造から
の過大な集中荷重が作用することがなくなるので、上記
タンク底板を防撓材により補強する必要がなく、円筒形
タンクの重量が大幅に軽減されるとともに、その部材数
も少くなり、製作に要する労力と費用が節減される。
支持構造では、船内に竪置き円筒形タンクを支持すべ
く、下端部を船体に固着されるようにして所要の水平方
向の相互間隔で、船体構造材である二重底フロアの真上
に船体横方向に配設された複数の大支持材と、これらの
大支持材と直交するように船長方向に配設されて同大支
持材の上端部に固着された多数の小支持材とをそなえ、
これらの小支持材の水平方向の相互間隔が上記大支持材
の水平方向の相互間隔よりも狭く形成されて、上記竪置
き円筒形タンクの底部が上記の小支持材および大支持材
を介し支持されるようにして船内に搭載され、上記大支
持材の相互間に作業用空間部が形成されるという簡素な
構成で、円筒形タンクのタンク底板に上記支持構造から
の過大な集中荷重が作用することがなくなるので、上記
タンク底板を防撓材により補強する必要がなく、円筒形
タンクの重量が大幅に軽減されるとともに、その部材数
も少くなり、製作に要する労力と費用が節減される。
また、上記タンク底板の下方において大支持材の相互間
に人・器材等が入れるような空間部が確保され、同空間
部を人・器材等が効率よく通行できるようになるため、
この空間部に作業員が入構したり器材が搬入されたりす
ることにより、タンク底板を防熱材により覆うための工
事や、上記舶用竪置き円筒形タンク支持構造の建造中あ
るいは完成後における円筒形タンクの検査,各種点検お
よび補修工事が効率よく行なわれる。
に人・器材等が入れるような空間部が確保され、同空間
部を人・器材等が効率よく通行できるようになるため、
この空間部に作業員が入構したり器材が搬入されたりす
ることにより、タンク底板を防熱材により覆うための工
事や、上記舶用竪置き円筒形タンク支持構造の建造中あ
るいは完成後における円筒形タンクの検査,各種点検お
よび補修工事が効率よく行なわれる。
さらに、上記大支持材および小支持材からなる支持構造
が単純な構造となり、その製作が容易となるばかりか、
小支持材の上端に断熱支持材を取り付ける場合、この断
熱支持材は安価な硬質発泡樹脂等で形成されるものでよ
く、上記舶用竪置き円筒形タンク支持構造の建造にかか
る費用が著しく節減される利点もある。
が単純な構造となり、その製作が容易となるばかりか、
小支持材の上端に断熱支持材を取り付ける場合、この断
熱支持材は安価な硬質発泡樹脂等で形成されるものでよ
く、上記舶用竪置き円筒形タンク支持構造の建造にかか
る費用が著しく節減される利点もある。
また、タンク底板を下方から支える多数の小支持材が船
長方向に配設されるとともに、これらの小支持材を支え
る複数の大支持材が船体横方向に配設されるので、十分
なタンク支持強度を保持しながら、船体強度の面からみ
ても船体構造に対するタンク支持構造の対応が適切にな
る利点がある。
長方向に配設されるとともに、これらの小支持材を支え
る複数の大支持材が船体横方向に配設されるので、十分
なタンク支持強度を保持しながら、船体強度の面からみ
ても船体構造に対するタンク支持構造の対応が適切にな
る利点がある。
さらにまた、複数の大支持材が船体構造材である二重底
フロアの真上に配設されて円筒形タンクおよびその内容
物の重量を直接二重底フロアが支持する構成であるた
め、円筒形タンク等の重量を支えるべく二重底構造を補
強する必要がない。
フロアの真上に配設されて円筒形タンクおよびその内容
物の重量を直接二重底フロアが支持する構成であるた
め、円筒形タンク等の重量を支えるべく二重底構造を補
強する必要がない。
第1〜3図は本発明の一実施例としての舶用竪置き円筒
形タンク支持構造を示すもので、第1図は同支持構造を
そなえた船舶の正面断面図、第2図はその大支持材およ
び小支持材の配置を示す平面図、第3図は第2図のA部
を破断して示す拡大斜視図であり、第4,5図は従来の
舶用方形タンク支持構造を示すもので、第4図は同支持
構造をそなえた船舶の正面断面図、第5図は第4図のB
部拡大断面図である。 1……船体、2……二重底頂板、4……断熱支持材、16
……作業用空間部、17……タンク底板、18……アンカ
ーリング、21……円筒形タンク、22c……大支持
材、23c……リングガーダ、24c……小支持材。
形タンク支持構造を示すもので、第1図は同支持構造を
そなえた船舶の正面断面図、第2図はその大支持材およ
び小支持材の配置を示す平面図、第3図は第2図のA部
を破断して示す拡大斜視図であり、第4,5図は従来の
舶用方形タンク支持構造を示すもので、第4図は同支持
構造をそなえた船舶の正面断面図、第5図は第4図のB
部拡大断面図である。 1……船体、2……二重底頂板、4……断熱支持材、16
……作業用空間部、17……タンク底板、18……アンカ
ーリング、21……円筒形タンク、22c……大支持
材、23c……リングガーダ、24c……小支持材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高鍋 久人 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 川市 克己 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 伏見 彬 東京都千代田区丸の内2丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−60094(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】船内に竪置き円筒形タンクを支持すべく、
下端部を船体に固着されるようにして所要の水平方向の
相互間隔で、船体構造材である二重底フロアの真上に船
体横方向に配設された複数の大支持材と、これらの大支
持材と直交するように船長方向に配設されて同大支持材
の上端部に固着された多数の小支持材とをそなえ、これ
らの小支持材の水平方向の相互間隔が上記大支持材の水
平方向の相互間隔よりも狭く形成されて、上記竪置き円
筒形タンクの底部が上記の小支持材および大支持材を介
し支持されるようにして船内に搭載され、上記大支持材
の相互間に作業用空間部が形成されたことを特徴とす
る、舶用竪置き円筒形タンク支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60169281A JPH0613314B2 (ja) | 1985-07-31 | 1985-07-31 | 舶用竪置き円筒形タンク支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60169281A JPH0613314B2 (ja) | 1985-07-31 | 1985-07-31 | 舶用竪置き円筒形タンク支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6229496A JPS6229496A (ja) | 1987-02-07 |
JPH0613314B2 true JPH0613314B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=15883605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60169281A Expired - Lifetime JPH0613314B2 (ja) | 1985-07-31 | 1985-07-31 | 舶用竪置き円筒形タンク支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613314B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04102662U (ja) * | 1991-02-08 | 1992-09-04 | 株式会社丸山製作所 | ノズル装置 |
JP5800990B2 (ja) | 2011-06-30 | 2015-10-28 | オウトテック オサケイティオ ユルキネンOutotec Oyj | 上部浸漬注入ランス |
CN106741656B (zh) * | 2017-01-24 | 2018-04-24 | 上海船舶研究设计院(中国船舶工业集团公司第六0四研究院) | 一种船用低温液罐支撑装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5960094U (ja) * | 1982-10-18 | 1984-04-19 | 三井造船株式会社 | 球形タンク受治具装置 |
-
1985
- 1985-07-31 JP JP60169281A patent/JPH0613314B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6229496A (ja) | 1987-02-07 |
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