JPH08337195A - ハニカムパネル式船体構造 - Google Patents

ハニカムパネル式船体構造

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JPH08337195A
JPH08337195A JP17015995A JP17015995A JPH08337195A JP H08337195 A JPH08337195 A JP H08337195A JP 17015995 A JP17015995 A JP 17015995A JP 17015995 A JP17015995 A JP 17015995A JP H08337195 A JPH08337195 A JP H08337195A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、船体構造に関し、特に船体の外殻
や内殻をハニカムパネルで構成することにより、工作が
容易で、しかも十分な強度が適切に得られるようにし
た。 【構成】 船側外板110,船底外板120および上甲板100
からなる外殻と、同外殻の内側に沿う船側内板110aお
よび船底内板120aからなる内殻とが、それぞれ2枚の
単板11,11の相互間に縦方向に延在する多数の斜材13を
挟着して同斜材13により縦方向に補強された多数のハニ
カムパネルで構成され、また船体を横方向に補強する肋
材12や横置隔壁130が船内に装着されている。上記ハニ
カムパネルは、材料の押し出しによる成形加工で簡便に
製作することができ、同ハニカムパネルの採用により、
従来のようなロンジ材と肋材との取り合い部の煩雑な工
作が不要になって、生産性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体構造に関し、特に
船体の外殻や内殻をハニカムパネルで構成した船体構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の船体構造としては、図8に示すよ
うなものがあり、単板材1が多数のロンジ材2で補強さ
れるとともに、同ロンジ材2と直交する肋板3も設けら
れていて、同肋板3に形成された穴に各ロンジ材2が挿
通固着されるようになっている。また図9に示すような
船体構造もあり、単板材1が、多数のトランス材2′で
補強されるとともに、同トランス材2′と直交する縦桁
材3′も設けられていて、同縦桁材3′に形成された穴
に各トランス材2′が挿通固着されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な船体構造では、肋板3または縦桁材3′の穴に、ロン
ジ材2またはトランス材2′が挿通固着されるため、こ
れらの取り合い部4の工作に手間がかかり、大型のタン
カーではこれらの取り合い部4の数が1万個所以上にも
なるので、生産性向上の障害となっている。
【0004】そこで、上記取り合い部4を無くすため、
図10に示すような船体構造も開発されてきており、単板
材1が縦方向の桁材2aで補強され、同桁材2aは横置
隔壁3aで直接支持されるようになっているが、このよ
うな船体構造では、図8の船体構造と比べて肋板3に相
当するものが存在しないため、横置隔壁3aの相互間隔
を短縮して同隔壁3aを密に設けなければならないとい
う問題点がある。本発明は、上述のような問題点の解消
をはかろうとするもので、船体の外殻や内殻にハニカム
パネルを採用することにより、工作が容易で、しかも十
分な強度が適切に得られるようにしたハニカムパネル式
船体構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明のハニカムパネル式船体構造は、船体外板お
よび上甲板からなる外殻と同外殻の内側に沿う内殻とが
それぞれ2枚の単板の相互間に縦方向に延在する多数の
斜材を挟着して同斜材により縦方向に補強された多数の
ハニカムパネルで構成されるとともに、船体を横方向に
補強する肋材および横置隔壁が船内に装着されたことを
特徴としている。
【0006】また、本発明のハニカムパネル式船体構造
は、上記横置隔壁が、2枚の単板の相互間に横方向に延
在する多数の斜材を挟着して同斜材により横方向に補強
された多数のハニカムパネルで構成されるとともに、同
横置隔壁を上下方向に補強する竪桁が設けられたことを
特徴としている。
【0007】さらに、本発明のハニカムパネル式船体構
造は、上記横置隔壁が、2枚の単板の相互間に上下方向
に延在する多数の斜材を挟着して同斜材により上下方向
に補強された多数のハニカムパネルで構成されるととも
に、同横置隔壁を横方向に補強する水平桁が設けられた
ことを特徴としている。
【0008】また、本発明のハニカムパネル式船体構造
は、船内に縦通隔壁をそなえ、同縦通隔壁は、2枚の単
板の相互間に縦方向に延在する多数の斜材を挟着して同
斜材により縦方向に補強されたハニカムパネルで構成さ
れていることを特徴としている。
【0009】さらに、本発明のハニカムパネル式船体構
造は、上記ハニカムパネル相互の上記斜材と平行な継手
部が、一方のハニカムパネルの凸形縁部と他方のハニカ
ムパネルの凹形縁部との嵌合および溶接により構成され
ていることを特徴としている。
【0010】また、本発明のハニカムパネル式船体構造
は、上記の凸形縁部および凹形縁部が、いずれもソリッ
ド構造になっていることを特徴としている。
【0011】さらに、本発明のハニカムパネル式船体構
造は、上記ハニカムパネル相互の上記斜材と直角をなす
方向の継手部が、各ハニカムパネルの互いに対向する斜
材の端縁どうしを、同斜材を挟着する各単板よりも突出
させて溶接することにより構成されたことを特徴として
いる。
【0012】また、本発明のハニカムパネル式船体構造
は、上記ハニカムパネルの内部に、同ハニカムパネルの
強度を増すための発泡材が充填固化されたことを特徴と
している。
【0013】さらに、本発明のハニカムパネル式船体構
造は、上記ハニカムパネルの内部に、同ハニカムパネル
の耐腐食性を向上させる気体または薬剤が封入されたこ
とを特徴としている。
【0014】
【作用】上述の本発明のハニカムパネル式船体構造で
は、船体の外殻や内殻が、内部の斜材で縦方向に補強さ
れたハニカムパネルにより構成されるので、従来図8に
示すように単板材1に施されていた多数のロンジ材2が
不要になり、したがって同ロンジ材2と肋板3との取り
合い部4も無くなるようになる。そして、船体の横方向
の補強は横置隔壁のほか肋材でも行なわれるので、横置
隔壁の相互間隔を短縮して密に設ける必要も無い。
【0015】また上記横置隔壁が、2枚の単板の相互間
に横方向に延在する多数の斜材を挟着して同斜材により
横方向に補強された多数のハニカムパネルで構成される
とともに、同横置隔壁を上下方向に補強する竪桁が設け
られていると、この場合も従来のように多数のスチフナ
を単板材としての横置隔壁に施す必要が無くなる。さら
に上記横置隔壁が、2枚の単板の相互間に上下方向に延
在する多数の斜材を挟着して同斜材により上下方向に補
強された多数のハニカムパネルで構成されるとともに、
同横置隔壁を横方向に補強する水平桁が設けられている
と、この場合も従来のように多数のスチフナを単板とし
ての横置隔壁に施す必要が無くなる。
【0016】また船内の縦通隔壁が、2枚の単板の相互
間に縦方向に延在する多数の斜材を挟着して同斜材によ
り縦方向に補強されたハニカムパネルで構成されている
と、従来のように多数のスチフナを単板材としての縦通
隔壁に施す必要が無くなる。さらに上記ハニカムパネル
相互の上記斜材と平行な継手部が、一方のハニカムパネ
ルの凸形縁部と他方のハニカムパネルの凹形縁部との嵌
合および溶接により構成されていると、ハニカムパネル
相互間の接続作業が簡便に行なわれるようになり、また
上記の凸形縁部および凹形縁部が、いずれもソリッド構
造になっていると、上記継手部の強度を十分に維持でき
るようになる。
【0017】さらに上記ハニカムパネル相互の上記斜材
と直角をなす方向の継手部が、各ハニカムパネルの互い
に対向する斜材の端縁どうしを、同斜材を挟着する各単
板よりも突出させて溶接することにより構成されると、
ハニカムパネル相互の接続作業が著しく簡易化されるよ
うになる。また上記ハニカムパネルの内部に、同ハニカ
ムパネルの強度を増すための発泡材が充填固化される
と、同ハニカムパネルで構成される船体の強度が一層向
上するようになる。さらに上記ハニカムパネルの内部
に、同ハニカムパネルの耐腐食性を向上させる気体また
は薬剤が封入されると、同ハニカムパネルで構成される
船体の寿命が大幅に助長されるようになる。
【0018】
【実施例】以下図面により本発明のハニカムパネル式船
体構造について説明する、図1は本発明の第1実施例と
してのハニカムパネル式船体構造の一部を破断して示す
斜視図、図2は図1の船体構造に用いられるハニカムパ
ネルの一部を示す斜視図、図3は図2のハニカムパネル
どうしの継手部を示す断面図、図4は図2のハニカムパ
ネルどうしの他の継手部を示す断面図、図5は図2のハ
ニカムパネルについて弯曲させた状態を示す斜視図、図
6は図2のハニカムパネルの弯曲加工の一例を示す説明
図である。
【0019】図1に示すように、この第1実施例として
のハニカムパネル式船体構造では、船体外板としての船
側外板110aおよび船底外板120ならびに上甲板100から
なる外殻と、同外殻の内側に沿う内殻としての船側内板
110aおよび船底内板120aとが、それぞれ図2に示すよ
うに2枚の単板11,11の相互間に縦方向に延在する多数
の斜材13を挟着して同斜材13により縦方向に補強された
多数のハニカムパネルで構成されている。また、図1に
示すように、船体を横方向に補強する肋材12および横置
隔壁130が船内に装着されている。
【0020】そして、横置隔壁130は、2枚の単板11,1
1の相互間に延在する多数の斜材13を挟着して同斜材13
により横方向に補強された多数のハニカムパネルで構成
されており、さらに同横置隔壁130を上下方向に補強す
る竪桁15が設けられている。船内には、さらに縦通隔壁
120bが配設されており、同隔壁120bは、2枚の単板1
1,11の相互間に縦方向に延在する多数の斜材13を挟着
して同斜材13により縦方向に補強された多数のハニカム
パネルで構成されている。なお、肋材12等には必要に応
じて補強材12a,12bが取り付けられる。
【0021】次に上述のハニカムパネルの継手部につい
て説明すると、図2および図3に示すように、ハニカム
パネル相互の斜材13と平行な継手部は、一方のハニカム
パネルにおけるソリッド構造の凸形縁部14aと他方のハ
ニカムパネルにおけるソリッド構造の凹形縁部14bとの
嵌合および溶接11dにより構成されている。
【0022】また、図4に示すように、上記ハニカムパ
ネル相互の斜材13と直角をなす方向の継手部は、各ハニ
カムパネルの互いに対向する斜材13の端縁どうしを、同
斜材13を挟着する各単板11,11よりも突出させて溶接(1
1e,11f)することにより構成され、さらに必要に応じ
ダブラー材11gが溶接により施される。なお、上述のハ
ニカムパネルの弯曲部については、図6に示すようにロ
ーラ17を用いて弯曲加工を行なった後、図5に示すよう
に、同ハニカムパネルに弯曲形状の肋材12を施すことが
行なわれる。
【0023】上述のハニカムパネルの内部13a(図3参
照)には、同ハニカムパネルの強度を増すための発泡材
が充填固化されることが望ましいが、同ハニカムパネル
の耐腐食性を向上させる気体(例えば乾燥した窒素ガ
ス)または薬剤(例えば酸化防止剤)を封入することも
できる。本実施例の船体構造におけるハニカムパネル
は、材料の押し出しによる成形加工で製作されるので、
各部品を溶接により組立加工する場合に比べて著しく生
産性が高められるが、上記パネルを各部品の自動溶接組
立により製作するようにしてもよい。
【0024】上述のように構成された本発明の第1実施
例としてのハニカムパネル式船体構造では、船体の外殻
や内殻が、2枚の単板11,11の相互間に挟着される斜材
13で縦方向に補強されたハニカムパネルにより構成され
るので、従来図8に示すように単板材1に施されていた
多数のロンジ材2が不要になり、したがって同ロンジ材
2と肋板3との取り合い部4も無くなるようになる。そ
して、船体の横方向の補強は横置隔壁130のほか肋材12
でも行なわれるので、横置隔壁130の相互間隔を短縮し
て密に設ける必要も無い。 また横置隔壁130が、2枚
の単板11,11の相互間に横方向に延在する多数の斜材13
を挟着して同斜材13により横方向に補強された多数のハ
ニカムパネルで構成されるとともに、同横置隔壁130を
上下方向に補強する竪桁15が設けられているので、従来
のように多数のスチフナを単板材としての横置隔壁に施
す必要が無くなる。
【0025】さらに船内の縦通隔壁120bが、2枚の単
板11,11の相互間に縦方向に延在する多数の斜材13を挟
着して同斜材13により縦方向に補強されたハニカムパネ
ルで構成されているので、従来のように多数のスチフナ
を単板材としての縦通隔壁に施す必要が無くなる。また
上記ハニカムパネル相互の斜材13と平行な継手部が、一
方のハニカムパネルの凸形縁部14aと他方のハニカムパ
ネルの凹形縁部14bとの嵌合および溶接11dにより構成
されているので、ハニカムパネル相互間の接続作業が簡
便に行なわれるようになり、さらに上記の凸形縁部14a
および凹形縁部14bが、いずれもソリッド構造になって
いるので、上記継手部の強度を十分に維持できるように
なる。
【0026】また上記ハニカムパネル相互の斜材13と直
角をなす方向の継手部が、各ハニカムパネルの互いに対
向する斜材13の端縁どうしを、同斜材13を挟着する各単
板11,11よりも突出させて溶接することにより構成され
るので、ハニカムパネル相互の接続作業が著しく簡易化
されるようになる。さらに上記ハニカムパネルの内部13
aに、同ハニカムパネルの強度を増すための発泡材が充
填固化されると、同ハニカムパネルで構成される船体の
強度が一層向上するようになる。
【0027】また上記ハニカムパネルの内部13aに、同
ハニカムパネルの耐腐食性を向上させる気体または薬剤
が封入されると、同ハニカムパネルで構成される船体の
寿命が大幅に助長されるようになる。その他、本実施例
のハニカムパネル式船体構造では、従来の船体構造に比
べて船内における突起物が減少するため、交通性や点検
保守性が向上するようになり、また補強材の配置が簡素
化され、船首・船尾での外形状変化に対処する複雑な曲
げ・捩り加工が不要となって、生産性および構造信頼性
が向上するようになる。
【0028】さらに、本実施例では、貨物倉やタンクの
周囲壁面が突起物の少ない構造となるので、貨油や海水
バラスト等の注排が容易となるほか、泥砂・廃油溜まり
も減少するようになる。また、ハニカムパネルの採用に
より船体構造としての吸収エネルギー容量が増加し、且
つ、縦横材の取り合い部等の構造応力集中部が減少する
結果、衝突・座礁事故に対する耐性が向上するようにな
る。そして、ハニカムパネルが小型の二重殻をなしてい
るため、特に擦過傷的な軽度の衝突・座礁事故に際して
の貨油の流出防止に有効である。
【0029】次に、本発明の第2実施例としてのハニカ
ムパネル式船体構造について説明すると、本実施例で
は、図7に示すように、横置隔壁130が、2枚の単板1
1,11の相互間に上下方向に延在する多数の斜材を挟着
して同斜材により上下方向に補強された多数のハニカム
パネルで構成されており、同隔壁130にはこれを横方向
に補強する水平桁16が設けられている。そして、他の船
体構造は、前述の第1実施例(図1参照)と同様に構成
されている。
【0030】上述の第2実施例では、横置隔壁130が2
枚の単板11,11の相互間に挟着された斜材により上下方
向に補強されるようにした多数のハニカムパネルで構成
されるので、同横置隔壁130を横方向に補強する水平桁1
6と相まって、十分な船体強度が得られるようになり、
従来のごとく多数のスチフナを単板としての横置隔壁に
施すというような煩雑な手間を不要にする効果が得られ
る。なお、この第2実施例における他の作用効果につい
ては、前述の第1実施例と同様である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のハニカム
パネル式船体構造によれば、次のような効果が得られ
る。 (1) 船体の外殻や内殻が、内部の斜材で縦方向に補強さ
れたハニカムパネルにより構成されるので、従来単板材
に施されていた多数のロンジ材が不要になり、したがっ
て同ロンジ材と肋板との取り合い部も無くなるようにな
る。これにより船体建造の生産性が向上し、構造上の強
度や信頼性も向上するようになる。 (2) 船体の横方向の補強は横置隔壁のほか肋材でも行な
われるので、横置隔壁の相互間隔を短縮して密に設ける
必要が無くなる。 (3) 上記横置隔壁が、2枚の単板の相互間に横方向に延
在する多数の斜材を挟着して同斜材により横方向に補強
された多数のハニカムパネルで構成されるとともに、同
横置隔壁を上下方向に補強する竪桁が設けられている
と、従来のように多数のスチフナを単板材としての横置
隔壁に施す必要が無くなる。 (4) 上記横置隔壁が、2枚の単板の相互間に上下方向に
延在する多数の斜材を挟着して同斜材により上下方向に
補強された多数のハニカムパネルで構成されるととも
に、同横置隔壁を横方向に補強する水平桁が設けられて
いると、従来のように多数のスチフナを単板としての横
置隔壁に施す必要が無くなる。 (5) 船内の縦通隔壁が、2枚の単板の相互間に縦方向に
延在する多数の斜材を挟着して同斜材により縦方向に補
強されたハニカムパネルで構成されていると、従来のよ
うに多数のスチフナを単板材としての縦通隔壁に施す必
要が無くなる。 (6) 上記(3)〜(5)項により、各隔壁の表面における突起
物が少なくなるので、貨油等の注排が容易になるほか、
廃油溜まり等が減少するようになる。 (7) 上記ハニカムパネル相互の上記斜材と平行な継手部
が、一方のハニカムパネルの凸形縁部と他方のハニカム
パネルの凹形縁部との嵌合および溶接により構成されて
いると、ハニカムパネル相互間の接続作業が簡便に行な
われるようになり、また上記の凸形縁部および凹形縁部
が、いずれもソリッド構造になっていると、上記継手部
の強度を十分に維持できるようになる。 (8) 上記ハニカムパネル相互の上記斜材と直角をなす方
向の継手部が、各ハニカムパネルの互いに対向する斜材
の端縁どうしを、同斜材を挟着する各単板よりも突出さ
せて溶接することにより構成されると、ハニカムパネル
相互の接続作業が著しく簡易化されるようになる。 (9) 上記ハニカムパネルの内部に、同ハニカムパネルの
強度を増すための発泡材が充填固化されると、同ハニカ
ムパネルで構成される船体の強度が一層向上するように
なる。 (10) 上記ハニカムパネルの内部に、同ハニカムパネル
の耐腐食性を向上させる気体または薬剤が封入される
と、同ハニカムパネルで構成される船体の寿命が大幅に
助長されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのハニカムパネル式
船体構造の一部を破断して示す斜視図である。
【図2】図1の船体構造に用いられるハニカムパネルの
一部を示す斜視図である。
【図3】図2のハニカムパネルどうしの継手部を示す断
面図である。
【図4】図2のハニカムパネルどうしの他の継手部を示
す断面図である。
【図5】図2のハニカムパネルについて弯曲させた状態
を示す斜視図である。
【図6】図2のハニカムパネルの弯曲加工の一例を示す
説明図である。
【図7】本発明の第2実施例としてのハニカムパネル式
船体構造の一部を破断して示す斜視図である。
【図8】従来の船体構造の要部を示す斜視図である。
【図9】従来の他の船体構造の要部を示す斜視図であ
る。
【図10】従来の船体構造の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 単板材 2 ロンジ材 2′トランス材 2a 桁材 3 肋板 3′縦桁材 3a 横置隔壁 4 取り合い部 11 単板 11a 船側外板 11d,11e,11f 溶接 11g ダブラー材 12 肋材 12a,12b 補強材 13 斜材 13a ハニカムパネル内部 14a 凸形縁部 14b 凹形縁部 15 竪桁 16 水平桁 100 上甲板 110 船側外板 120 船底外板 120a 船底内板 120b 縦通隔壁 130 横置隔壁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体外板および上甲板からなる外殻と同
    外殻の内側に沿う内殻とがそれぞれ2枚の単板の相互間
    に縦方向に延在する多数の斜材を挟着して同斜材により
    縦方向に補強された多数のハニカムパネルで構成される
    とともに、船体を横方向に補強する肋材および横置隔壁
    が船内に装着されたことを特徴とする、ハニカムパネル
    式船体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハニカムパネル式船体
    構造において、上記横置隔壁が、2枚の単板の相互間に
    横方向に延在する多数の斜材を挟着して同斜材により横
    方向に補強された多数のハニカムパネルで構成されると
    ともに、同横置隔壁を上下方向に補強する竪桁が設けら
    れたことを特徴とする、ハニカムパネル式船体構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のハニカムパネル式船体
    構造において、上記横置隔壁が、2枚の単板の相互間に
    上下方向に延在する多数の斜材を挟着して同斜材により
    上下方向に補強された多数のハニカムパネルで構成され
    るとともに、同横置隔壁を横方向に補強する水平桁が設
    けられたことを特徴とする、ハニカムパネル式船体構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載のハ
    ニカムパネル式船体構造において、船内に縦通隔壁をそ
    なえ、同縦通隔壁は、2枚の単板の相互間に縦方向に延
    在する多数の斜材を挟着して同斜材により縦方向に補強
    されたハニカムパネルで構成されていることを特徴とす
    る、ハニカムパネル式船体構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載のハ
    ニカムパネル式船体構造において、上記ハニカムパネル
    相互の上記斜材と平行な継手部が、一方のハニカムパネ
    ルの凸形縁部と他方のハニカムパネルの凹形縁部との嵌
    合および溶接により構成されていることを特徴とする、
    ハニカムパネル式船体構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のハニカムパネル式船体
    構造において、上記の凸形縁部および凹形縁部が、いず
    れもソリッド構造になっていることを特徴とする、ハニ
    カムパネル式船体構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載のハ
    ニカムパネル式船体構造において、上記ハニカムパネル
    相互の上記斜材と直角をなす方向の継手部が、各ハニカ
    ムパネルの互いに対向する斜材の端縁どうしを、同斜材
    を挟着する各単板よりも突出させて溶接することにより
    構成されたことを特徴とする、ハニカムパネル式船体構
    造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つにに記載の
    ハニカムパネル式船体構造において、上記ハニカムパネ
    ルの内部に、同ハニカムパネルの強度を増すための発泡
    材が充填固化されたことを特徴とする、ハニカムパネル
    式船体構造。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1つにに記載の
    ハニカムパネル式船体構造において、上記ハニカムパネ
    ルの内部に、同ハニカムパネルの耐腐食性を向上させる
    気体または薬剤が封入されたことを特徴とする、ハニカ
    ムパネル式船体構造。
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