JPH017679Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH017679Y2 JPH017679Y2 JP1983110774U JP11077483U JPH017679Y2 JP H017679 Y2 JPH017679 Y2 JP H017679Y2 JP 1983110774 U JP1983110774 U JP 1983110774U JP 11077483 U JP11077483 U JP 11077483U JP H017679 Y2 JPH017679 Y2 JP H017679Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hull
- ship
- plate
- members
- thickness
- Prior art date
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- Expired
Links
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000003351 stiffener Substances 0.000 description 2
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は船体構造に関する。
航行中の貨物船において、その船体には、種々
の力、例えば船体自身には縦曲げモーメント及び
ねじり力、船底外板及び船側外板には水圧力、船
倉内底板及び側壁には貨物重量による荷重がそれ
ぞれ働く。このような種々の力に対処するため、
船体には、船首尾方向の縦通材(ロンジ材、ガー
ダ等)及び船幅方向の横置材(トランス材、フロ
ア材等)が多数配設されている。しかし、上記の
ような構造によると、縦通材と横置材とが交差し
て設けられているため、船体構造時の工作の自動
化(例えば溶接作業の自動化)のさまたげになつ
ていた。そこで、本考案者等は、工作自動化達成
のために、横置材を無くすと共に縦通材だけを有
する二重殻構造を考えるに至つた。しかし、上記
のような二重殻構造を船体構造に採用する場合に
おいて、種々問題がある。例えば、従来の船体構
造のうち、船底部に上記二重殻構造を採用する
と、船側外板に加つた外力は船側外板内側に設け
られた横置材を介して船底部に伝わるが、この船
底部には船幅方向の横置材がないため、船底部の
内板及び外板が座屈してしまい、また逆に船側部
に上記二重殻構造を採用すると、船底部に加わつ
た外力は船底部の横置材を介して船側部に伝わる
が、この船側部には上下方向の横置材がないた
め、船側部の内板及び外板が座屈してしまう。
の力、例えば船体自身には縦曲げモーメント及び
ねじり力、船底外板及び船側外板には水圧力、船
倉内底板及び側壁には貨物重量による荷重がそれ
ぞれ働く。このような種々の力に対処するため、
船体には、船首尾方向の縦通材(ロンジ材、ガー
ダ等)及び船幅方向の横置材(トランス材、フロ
ア材等)が多数配設されている。しかし、上記の
ような構造によると、縦通材と横置材とが交差し
て設けられているため、船体構造時の工作の自動
化(例えば溶接作業の自動化)のさまたげになつ
ていた。そこで、本考案者等は、工作自動化達成
のために、横置材を無くすと共に縦通材だけを有
する二重殻構造を考えるに至つた。しかし、上記
のような二重殻構造を船体構造に採用する場合に
おいて、種々問題がある。例えば、従来の船体構
造のうち、船底部に上記二重殻構造を採用する
と、船側外板に加つた外力は船側外板内側に設け
られた横置材を介して船底部に伝わるが、この船
底部には船幅方向の横置材がないため、船底部の
内板及び外板が座屈してしまい、また逆に船側部
に上記二重殻構造を採用すると、船底部に加わつ
た外力は船底部の横置材を介して船側部に伝わる
が、この船側部には上下方向の横置材がないた
め、船側部の内板及び外板が座屈してしまう。
そこで、本考案は少なくとも両船側部及び船底
部を縦通材だけを有する二重殻構造にして、船体
に作用する外力を縦通材により船体適当箇所に配
置された横置隔壁に伝えて内外板に座屈が生じな
いような船体構造を提供することを目的とする。
部を縦通材だけを有する二重殻構造にして、船体
に作用する外力を縦通材により船体適当箇所に配
置された横置隔壁に伝えて内外板に座屈が生じな
いような船体構造を提供することを目的とする。
即ち、本考案は少なくとも船倉周囲の船側部及
び船底部を船体外板と船体内板とより成る二重殻
構造にすると共に該船体外板と船体内板とを船首
尾方向の縦通材のみにより連結し、且つ上記船体
内外板の縦通材との連結部板厚を所定幅範囲で厚
くすると共に他の部分の板厚を薄くしたことを特
徴とする船体構造で、かかる船体構造によると、
船体外板と船体内板とを縦通材のみにより一体化
した構造であるため、従来のような縦通材と横置
材との交差部がなくなり、船体建造時の工作の自
動化、例えば溶接作業の自動化を大幅に促進する
ことができ、また横置材がないため船体構造の応
力解析が容易となり、合理的な部材配置ができる
ので、船体重量を軽減でき、更に二重殻構造であ
るため、他の船舶との衝突時、座礁時等において
も、貨物の流出を防止できる。更に、船倉内面に
はスチフナ等の突出物がないため、船倉内面の塗
装及び洗浄作業を容易に行なうことができると共
に、塗装面積も少なくなる。
び船底部を船体外板と船体内板とより成る二重殻
構造にすると共に該船体外板と船体内板とを船首
尾方向の縦通材のみにより連結し、且つ上記船体
内外板の縦通材との連結部板厚を所定幅範囲で厚
くすると共に他の部分の板厚を薄くしたことを特
徴とする船体構造で、かかる船体構造によると、
船体外板と船体内板とを縦通材のみにより一体化
した構造であるため、従来のような縦通材と横置
材との交差部がなくなり、船体建造時の工作の自
動化、例えば溶接作業の自動化を大幅に促進する
ことができ、また横置材がないため船体構造の応
力解析が容易となり、合理的な部材配置ができる
ので、船体重量を軽減でき、更に二重殻構造であ
るため、他の船舶との衝突時、座礁時等において
も、貨物の流出を防止できる。更に、船倉内面に
はスチフナ等の突出物がないため、船倉内面の塗
装及び洗浄作業を容易に行なうことができると共
に、塗装面積も少なくなる。
更に船体内外板の縦通材との連結部板厚を所定
幅範囲で厚くすると共に他の部分の板厚を薄くし
たので、所定の船体強度を維持したまま船体重量
を軽くすることができる。
幅範囲で厚くすると共に他の部分の板厚を薄くし
たので、所定の船体強度を維持したまま船体重量
を軽くすることができる。
以下、本考案の一実施例を第1図〜第3図に基
づき説明する。図面は貨物船の船倉部における船
体構造を示すものである。即ち、その船体構造
は、船倉1周囲の両船側部及び船底部が、船体外
板2と船体内板3とより成る二重殻構造にされる
と共に、船体外板2と船体内板3とが船首尾方向
の複数個の縦通材4のみにより連結され、更に船
体内外板2,3の曲げモーメントが大きい部分即
ち縦通材4との連結部板厚が所定幅範囲で厚くさ
れると共に他の部分の板厚が薄くなされたもので
ある。例えば、内圧w1や外圧w0を受けた場合、
船体内板3又は船体外板2に働く曲げモーメント
Mを図示すると第3図の実線で示す曲線となる。
即ち、板に働く等分布荷重をω、縦通材同志4,
4間のスパンをl、両端に生じる曲げモーメント
をMmax、中央に生じる曲げモーメントをM0と
すると、 Mmax=ωl2/12,M0=ωl2/24 従つて、Mmax=22M0となり、例えば概念的
には両端約0.1間の板厚をTとすれば中央の0.8
間の板厚tはT/2でよい。また、せん断力Fは
第3図の点線で示すようになり、両端及び中央に
おける単位幅当りの断面積はT及びtで表わさ
れ、従つてT又はt≧F/τを満足すればよい。な お、τは許容せん断応力である。
づき説明する。図面は貨物船の船倉部における船
体構造を示すものである。即ち、その船体構造
は、船倉1周囲の両船側部及び船底部が、船体外
板2と船体内板3とより成る二重殻構造にされる
と共に、船体外板2と船体内板3とが船首尾方向
の複数個の縦通材4のみにより連結され、更に船
体内外板2,3の曲げモーメントが大きい部分即
ち縦通材4との連結部板厚が所定幅範囲で厚くさ
れると共に他の部分の板厚が薄くなされたもので
ある。例えば、内圧w1や外圧w0を受けた場合、
船体内板3又は船体外板2に働く曲げモーメント
Mを図示すると第3図の実線で示す曲線となる。
即ち、板に働く等分布荷重をω、縦通材同志4,
4間のスパンをl、両端に生じる曲げモーメント
をMmax、中央に生じる曲げモーメントをM0と
すると、 Mmax=ωl2/12,M0=ωl2/24 従つて、Mmax=22M0となり、例えば概念的
には両端約0.1間の板厚をTとすれば中央の0.8
間の板厚tはT/2でよい。また、せん断力Fは
第3図の点線で示すようになり、両端及び中央に
おける単位幅当りの断面積はT及びtで表わさ
れ、従つてT又はt≧F/τを満足すればよい。な お、τは許容せん断応力である。
ところで、従来の船体構造のように、横置材
(トランス材、フロア材等)が設けられないため、
船体外板2及び船体内板3の座屈に対する強度が
弱くなる。従つて、その分、縦通材4の配置個数
を多くして、縦通材4,4同志の間隔を狭くし、
またそのためロンジ材等の小骨が廃止されてい
る。また、船底部縦通材4に働く力は、横置材が
ないために船側部内外板2,3に伝わらず、逆に
船側部縦通材4に働く力もやはり横置材がないた
めに船底部内外板2,3及び上甲板部には伝わら
ず、これらはすべて船倉1前後の横置隔壁5に伝
わるため、横置隔壁5はその分だけ強化されてい
る。例えば、横置隔壁5は上下左右方向からの外
力に耐え得るように、コルゲート板が使用される
と共に、必要に応じて、その周囲にボツクス構造
体が設けられる。なお、上甲板6は従来構造とほ
ぼ同一構造にされており、従つて図示していない
が、補強用部材が適所に配置されている。
(トランス材、フロア材等)が設けられないため、
船体外板2及び船体内板3の座屈に対する強度が
弱くなる。従つて、その分、縦通材4の配置個数
を多くして、縦通材4,4同志の間隔を狭くし、
またそのためロンジ材等の小骨が廃止されてい
る。また、船底部縦通材4に働く力は、横置材が
ないために船側部内外板2,3に伝わらず、逆に
船側部縦通材4に働く力もやはり横置材がないた
めに船底部内外板2,3及び上甲板部には伝わら
ず、これらはすべて船倉1前後の横置隔壁5に伝
わるため、横置隔壁5はその分だけ強化されてい
る。例えば、横置隔壁5は上下左右方向からの外
力に耐え得るように、コルゲート板が使用される
と共に、必要に応じて、その周囲にボツクス構造
体が設けられる。なお、上甲板6は従来構造とほ
ぼ同一構造にされており、従つて図示していない
が、補強用部材が適所に配置されている。
以上の船体構造によると、船体外板と船体内板
とを縦通材のみにより一体化した構造であるた
め、従来のような縦通材と横置材との交差部がな
くなり、船体建造時の工作の自動化、例えば溶接
作業の自動化を大幅に促進することができ、また
横置材がないため船体構造の応力解析が容易とな
り、合理的な部材配置ができるので、船体重量を
軽減でき、更に二重殻構造であるため、他の船舶
との衝突時、座礁時等においても、貨物の流出を
防止できる。更に、船倉内面にはスチフナ等の突
出物がないため、船倉内面の塗装及び洗浄作業を
容易に行なうことができると共に、塗装面積も少
なくなる。更に、船体内外板の縦通材との連結部
板厚を所定幅範囲で厚くすると共に他の部分の板
厚を薄くしたので、所定の船体強度を維持したま
ま船体重量を軽くすることができる。
とを縦通材のみにより一体化した構造であるた
め、従来のような縦通材と横置材との交差部がな
くなり、船体建造時の工作の自動化、例えば溶接
作業の自動化を大幅に促進することができ、また
横置材がないため船体構造の応力解析が容易とな
り、合理的な部材配置ができるので、船体重量を
軽減でき、更に二重殻構造であるため、他の船舶
との衝突時、座礁時等においても、貨物の流出を
防止できる。更に、船倉内面にはスチフナ等の突
出物がないため、船倉内面の塗装及び洗浄作業を
容易に行なうことができると共に、塗装面積も少
なくなる。更に、船体内外板の縦通材との連結部
板厚を所定幅範囲で厚くすると共に他の部分の板
厚を薄くしたので、所定の船体強度を維持したま
ま船体重量を軽くすることができる。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は船体横断面図、第2図は同要部拡大図、第3図
は曲げモーメント図及びせん断力図である。 1……船倉、2……船体外板、3……船体内
板、4……縦通材。
は船体横断面図、第2図は同要部拡大図、第3図
は曲げモーメント図及びせん断力図である。 1……船倉、2……船体外板、3……船体内
板、4……縦通材。
Claims (1)
- 少なくとも船倉周囲の船側部及び船底部を船体
外板と船体内板とより成る二重殻構造にすると共
に該船体外板と船体内板とを船首尾方向の縦通材
のみにより連結し、且つ上記船体内外板の縦通材
との連結部板厚を所定幅範囲で厚くすると共に他
の部分の板厚を薄くしたことを特徴とする船体構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11077483U JPS6018075U (ja) | 1983-07-15 | 1983-07-15 | 船体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11077483U JPS6018075U (ja) | 1983-07-15 | 1983-07-15 | 船体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6018075U JPS6018075U (ja) | 1985-02-07 |
JPH017679Y2 true JPH017679Y2 (ja) | 1989-03-01 |
Family
ID=30257486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11077483U Granted JPS6018075U (ja) | 1983-07-15 | 1983-07-15 | 船体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6018075U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS512011A (en) * | 1974-06-21 | 1976-01-09 | Hitachi Ltd | Fuanno seizohoho |
JPS5787782A (en) * | 1980-11-19 | 1982-06-01 | Nippon Light Metal Co Ltd | Hull structure |
JPH062352U (ja) * | 1992-06-11 | 1994-01-14 | 富士写真光機株式会社 | 複写機の倍率変更装置の遮光膜取付構造 |
-
1983
- 1983-07-15 JP JP11077483U patent/JPS6018075U/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS512011A (en) * | 1974-06-21 | 1976-01-09 | Hitachi Ltd | Fuanno seizohoho |
JPS5787782A (en) * | 1980-11-19 | 1982-06-01 | Nippon Light Metal Co Ltd | Hull structure |
JPH062352U (ja) * | 1992-06-11 | 1994-01-14 | 富士写真光機株式会社 | 複写機の倍率変更装置の遮光膜取付構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6018075U (ja) | 1985-02-07 |
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