JP3401386B2 - ポリオレフィン系樹脂組成物およびこの組成物を含む自動車用ピラー成形体 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物およびこの組成物を含む自動車用ピラー成形体

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JP3401386B2
JP3401386B2 JP10704296A JP10704296A JP3401386B2 JP 3401386 B2 JP3401386 B2 JP 3401386B2 JP 10704296 A JP10704296 A JP 10704296A JP 10704296 A JP10704296 A JP 10704296A JP 3401386 B2 JP3401386 B2 JP 3401386B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィラーによって
補強されたポリオレフィン系樹脂組成物およびこの組成
物を含む自動車用ピラー成形体に関し、特にピラーやサ
イドルーフレールなどを覆う自動車上部内装材に関す
る。更に詳しくは、本発明は、角ばった部品からの衝撃
荷重入力による傷付き性を改良したポリオレフィン系樹
脂組成物およびこの組成物を含むピラー成形体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体において、天井と
ドア、フロントウインドウとサイドドアガラスとの間の
隙間を隠すため、その車室側には、いわゆるピラーガー
ニッシュと呼ばれる成形体が取付けられている。この成
形体は、車室上部の装飾を主たる目的とし、上記隙間を
隠すための意匠部品として用いられている。
【0003】この成形体(内装材1)の一例を図4に、
フロントウインドウ2とサイドドアガラスとの間に形成
されたフロントピラー3を覆うピラーガーニッシュとし
て示す。フロントピラー3は、インナーパネル4とアウ
ターパネル5とをそのフランジ部に合わせ、スポット溶
接などの点接合により貼り合わされている。前記内装材
1はABS樹脂やPP樹脂などの熱可塑性樹脂によって
形成され、本体部6とその裏面に設けられた取付け部7
から成る。
【0004】本体部6は、前記フロントピラー3を覆う
形状に形成され、必要に応じて表面に植毛等が施された
合成樹脂シート材やファブリック材などが表皮材(図示
せず)として被覆または装着されて意匠効果を高めるこ
ともできる。取付け部7は、クリップ部材で、フロント
ピラー3の内装材取付け位置に設けられた溝部または孔
部8に押し込んで係着させることにより、内装材1を所
定の位置に取付けている。
【0005】この内装材1の端部の乗員に目の触れる側
については、内装材1とフロントピラー3との隙間およ
びインナーパネル4とアウターパネル5との溶接部を隠
す目的で、ウエルト9で覆われている。また、ピラーガ
ーニッシュの裏面の一部には、ピラーガーニッシュの口
開きを防止したり、剛性感を付与させるために、図5に
示すような補強リブ10が設けられている。
【0006】ピラーガーニッシュに求められている機能
としては、装飾性、しっかり感、剛性感および高品質感
などである。特に、ピラーガーニッシュ取付け時の剛性
および熱時の剛性の確保と、デザイン上の要求からくる
優れた成形性などが求められており、タルク等のフィラ
ーを複合した材料は、その優れた物性や成形性を活かし
て、ピラーガーニッシュに利用されている。
【0007】しかしながら、フィラーによって補強され
たポリオレフィン系樹脂組成物を用いた非加飾ピラーガ
ーニッシュ(樹脂成形体表面に、例えば皮の表皮を模し
た絞パターンを形成したもの)では、シートベルトタン
グ等による角張った部品が衝突した凹状の傷に対する傷
付き性の面で必ずしも十分ではなかった。従来、このよ
うな複合材料では、使用ゴム量を減らし高剛性化するこ
とおよび硬度を上げることにより、耐傷付き性を改善し
てきた。
【0008】しかしながら、このような手法では布によ
る払拭や、爪先や他の部品による軽い干渉程度の入力に
対しては、十分な耐傷付き性を有するが、角ばった部品
からの衝撃荷重に対しては、凹んだ跡が残るという欠点
を有している。実際、近年のシートベルト着用の義務化
などを背景に、シートベルトのバックルなどに用いられ
ている金具がシートベルトを外したときなどにピラーガ
ーニッシュに強く干渉するという場合に凹んだ跡が傷と
してピラーガーニッシュ表面に残るというような問題が
増えてきた。
【0009】このような欠点を改良すべく、使用ゴム量
が多いバンバー材を用いた場合には、角張った製品が衝
突した際の耐傷付き性は改良されるものの、ロックウエ
ル硬度および曲げ弾性率が不足して、干渉程度の耐傷付
き性や製品剛性が大きく劣る。また、特開平4−566
49号公報には、剛性が高いバンパー材が提案されてい
るが、ロックウエル硬度が不足する欠点は克服されな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、上記
のような欠点を改良して、従来のピラーガーニッシュの
製品特性を維持しながら、角張った製品が衝突した際の
耐傷付き性を改良するのに適したポリオレフィン系樹脂
組成物およびこの組成物を含む自動車用ピラー成形体を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定のプロピレン・エ
チレンブロック共重合体に、特定のエチレン・α−オレ
フィン共重合エラストマー、及びタルクを特定の比率で
配合することにより、優れた衝撃性、曲げ弾性率、ロッ
クウエル硬度を兼ね備えた、組成物が得られることを見
い出すと共に、この組成物を、特定の形状を有するピラ
ー成形体に用いた場合に、従来のピラーガーニッシュの
製品特性を維持しながら、角張った製品が衝突した際の
耐傷付き性を改良するのに適した製品が得られることを
見い出し、本発明に到達した。
【0012】 本発明の上記の目的は、成分(A):密度が0.908g/cm3 以上の結晶 性ポリプロピレン部90〜95重量%と、エチレン含量が35〜45重量%の範 囲にあるプロピレン・エチレンランダム共重合部5〜10重量%を含むメルトフ ローレート(230℃,2.16kg)が20〜50g/10minの範囲にあ るブロック共重合体 53〜68重量部 成分(B):密度が0.85〜0.87g/cm3 かつメルトフローレート( 230℃,2.16kg)が0.2〜5g/10minの範囲であり、α−オレ フィンの含有量が30〜40重量%の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重 合体ゴム 12〜20重量部 成分(C):実質的に全体の長さが15μm以下であって、平均粒径が1.5 〜6μmの範囲であり、かつ平均アスペクト比が5以上のタルク 22〜30重量部 を含むことを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物、
およびこの組成物を含む自動車用ピラー成形体であっ
て、その成形体の裏面にインナーパネルのパネル面と平
行な端面を持ち、インナーパネルとピラーガーニッシュ
とで囲まれた空間の、インナーパネル上面より車室内側
の領域を含むように補強リブが形成されていることを特
徴とする自動車用ピラー成形体により達成された。
【0013】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。 〔1〕構成成分 成分(A):プロピレン・エチレンブロック共重合体 本発明の熱可塑性樹脂組成物に用いられる結晶性プロピ
レン・エチレンブロック共重合体は、結晶性プロピレン
単独部分90〜95重量%と、o−ジクロルベンゼンに
よる分別において、50℃以下で溶出する成分として表
されるプロピレン・エチレンランダム共重合部5〜10
重量%とを含む、メルトフローレートが20〜50g/
10min、好ましくは25〜45g/10minの範
囲のものである。
【0014】メルトフローレートが20g/10min
未満の場合には、成形性が劣り、逆に50g/10mi
nを超える場合には、シートベルトタングなど角張った
形状の金具の衝突による耐傷付き性が劣るという不具合
が生じる。また、プロピレン・エチレンランダム共重合
部分が5重量%未満になると、シートベルトタングなど
角張った形状の金具の衝突による耐傷付き性が劣り、逆
に10重量%を超えると曲げ弾性率が低下するといった
不具合が生じる。
【0015】この共重合体成分(A)は、高立体規則性
重合触媒を用いてスラリー重合、気相重合または液相塊
状重合により製造することができる。重合の具体例とし
ては、塩化マグネシウムに四塩化チタン、有機ハライド
および有機珪素化合物を接触させて形成した固体成分に
有機アルミニウム化合物成分を組み合わせた触媒を用い
てプロピレンの単独重合を行い、次いで、プロピレンと
エチレンとのランダム共重合を行うことによって製造す
ることができる。
【0016】このプロピレン・エチレンブロック共重合
体は、本発明の効果を損なわない範囲で他の不飽和化合
物、例えば1−ブテン等のα−オレフィン、酢酸ビニル
の様なビニルエステル等を含有する三次元以上の共重合
体であっても、またこれらの混合物であってもよい。こ
のプロピレン・エチレンブロック共重合体のMFRは、
重合時に調整したものでも、重合後にジアシル・パーオ
キサイド、ジアルキル・パーオキサイド等の有機過酸化
物で調節したものでもかまわない。
【0017】成分(B):エチレン・α−オレフィン共
重合体ゴム成分 本発明に用いられる成分Bに用いるα−オレフィンは、
炭素数が4以上のα−オレフィンで、具体的には、1−
ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィンが挙げられ
る。α−オレフィンがプロピレンである場合には、シー
トベルトタングなど角張った形状の金具の衝突による耐
傷付き性が劣るので好ましくない。これらのα−オレフ
ィンの中でも、物性バランスや工業的入手のし易さよ
り、1−ブテンが好ましい。
【0018】更に、成分B中のα−オレフィン含量は3
0〜40重量%、好ましくは32〜38重量%以上であ
り、成分Bのメルトフローレートは0.2〜5g/10
min、好ましくは0.3〜4g/10minの範囲で
ある。α−オレフィンの含有率が30重量%未満になる
と、シートベルトタングなど角張った形状の金具の衝突
による耐傷付き性が劣り、逆に、40重量%超過の場合
はその製造が非常に困難になる。また、メルトフローレ
ートが0.2g/10min未満であるか、5g/10
minを超える場合には、シートベルトタングなど角張
った形状の金具の衝突による耐傷付き性が劣るので好ま
しくない。
【0019】成分Bは、高分子量成分を少量含有させる
目的等で、少量のジエン成分、例えば、エチリデンノル
ボルネン、1,4−ヘキサジエン、1,9−デカジエ
ン、ビニルノルボルネン等が共重合されても良い。
【0020】エチレン・α−オレフィン共重合体ゴム
は、ハロゲン化チタンのようなチタン化合物、バナジウ
ム化合物、アルキルアルミニウム−マグネシウム錯体、
アルキルアルコキシアルミニウム−マグネシウム錯体の
ような有機アルミニウム−マグネシウム錯体や、アルキ
ルアルミニウム或いはアルキルアルミニウムクロリド等
のいわゆるチーグラー型触媒、WO−91/04257
号公報等に示されているようなメタロセン触媒などを用
いて重合して製造することができる。
【0021】重合法としては、公知の重合法の中から適
宜選択して使用することができ、例えば、気相流動床
法、溶液法、スラリー法、或いは200kg/cm2
温度180℃以上の高圧イオン重合法等が挙げられる。
エチレン・α−オレフィン共重合体は、これらの重合法
を適用してエチレンとα−オレフィンを共重合すること
によって得ることができる。
【0022】(C)成分:タルク 本発明に用いるタルクは、平均アスペクト比が5以上、
好ましくは5.5以上のものである。平均アスペクト比
が5未満になると、成型品の弾性率が不良となる。ま
た、このタルクは、長さが実質的に15μm以下、平均
粒径が1.5〜6μmのものである。平均粒径が小さい
ほど、また、平均アスペクト比が大きいほど本発明の効
果を高度に発現することができる。
【0023】これらのタルクは、例えばタルク原石をジ
ョークラッシャー、ハンマークラッシャー等の衝撃式粉
砕機やミクロン型粉砕機で粉砕した後、更にミクロンミ
ル、ジェットミル型粉砕機で微粉砕し、サイクロン、ミ
クロンセパレーター等で分級調整して製造することがで
きる。原石としては、金属不純物成分が少ない中国産が
一般に好ましい。
【0024】以上の様なフィラーには、ポリプロピレン
樹脂成分との接着力を向上させる目的で通常知られてい
る各種シランカップリング剤、チタンカップリング剤、
高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、または界面活性剤で表
面処理してもかまわない。
【0025】タルクの平均粒径は、レーザー光散乱方式
粒度分布計を用いて測定した値であり、そのような測定
装置としては、例えば堀場製作所製LA−500型を例
示できる。上記の平均粒径は、この測定装置で測定した
値である。
【0026】(D)成分:その他の配合成分(任意成
分) 本発明の樹脂組成物には、本発明の効果を著しく損なわ
ない範囲で、または更に性能を向上させるために、上記
(A)〜(C)成分以外に任意の添加剤や配合成分を配
合することができる。
【0027】具体的には、着色するための顔料、酸化防
止剤(フェノール系、リン系、イオウ系)、帯電防止
剤、難燃剤、分散剤、光安定剤、紫外線吸収剤(ベンゾ
トリアゾール系、ベンゾフェノン系)、核剤、スチレン
・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(S
EBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン
ブロック共重合体(SEPS)等のスチレン系エラスト
マーやタルク以外の無機充填剤(例えば、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、ガラス繊維、ガラスビーズ、炭素繊
維、クレー、シリカ、アルミナ、ゼオライト、チタン酸
カリウムウイスカー)等の配合材を挙げることができ
る。
【0028】〔2〕樹脂組成物 (1)各成分の配合割合 本発明の組成物を構成する、結晶性プロピレン・エチレ
ンブロック共重合体(成分A)、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体ゴム(成分B)及びタルク(成分C)の配
合割合は成分Aが53〜68重量部、好ましくは55〜
65重量部であり、成分Bが12〜20重量部、好まし
くは15〜20重量部、及び成分Cが22〜30重量
部、好ましくは23〜28重量部である。
【0029】成分Aが53重量部未満の場合には、剛性
が劣り、68重量部を超える場合にも、剛性が劣る。成
分Bが12重量部未満の場合には、シートベルトタング
など角張った形状の金具の衝突による耐傷付き性が劣
り、20重量部を超える場合には、剛性が劣ったり、ロ
ックウエル硬度が劣り成形部品が受傷しやすくなる。成
分Cが22重量部未満の場合には、剛性の改良効果が劣
り、30重量部を超える場合には、シートベルトタング
など角張った形状の金具の衝突による耐傷付き性が劣
る、といった不具合を生じる。本発明の樹脂組成物は、
自動車部品用射出成型品に好適であるが、その用途に応
じて上記範囲内で配合比率を調節することが好ましい。
【0030】(2)樹脂組成物の製造 上記成分(A)〜(C)、必要に応じて任意成分(D)
を上記割合で配合してミキサー等でブレンドした後、一
軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロールミ
キサー、ブラベンダー、ニーダー等の通常の混練機を用
いて混練造粒することによって本発明の樹脂組成物を得
ることができる。この場合、各成分をより微細に分散さ
せることが重要で、二軸押出機を用いて混練造粒するこ
とが好ましい。これらの成分を造粒する際には配合物を
一括で混練しても、性能の向上を図るべく分割混練して
もかまわない。
【0031】(3)組成物の成形 このようにして得られた樹脂組成物は、各種成形法、例
えば、射出成形、射出圧縮成形、圧縮成形、押出成形
(シート成形、フィルム成形、ブロー成形)等にて成形
することによって各種成形品を得ることができる。これ
らの成形法の中でも、特に射出成形、ガス射出成形およ
び射出圧縮成形によって成形することが好ましい。
【0032】(4)成形体の形状 本発明のピラーガーニッシュの裏面に施すリブは、イン
ナーパネルのパネル面と平行な端面を持ち、インナーパ
ネルとピラーガーニッシュとで囲まれた空間の、インナ
ーパネル上面より車室内側の領域を含むように形成され
ていることを特徴としており、成形時に一体に同時成形
する。このリブの形状は、リブピッチが5〜50mm、
好ましくは5〜15mmの範囲であるのが良い。リブピ
ッチが5mm未満になると、成形時の金型からの離型性
が悪くなる傾向があり、逆に50mmを超えると熱サイ
クル試験における形状保持性および他部品との組み合わ
せ品質が劣る傾向がある。また、リブの厚さは、0.8
〜1.8mm、好ましくは0.9〜1.7mmの範囲で
あるのが良い。リブ厚みが0.8mm未満になると、形
状剛性が確保できなくなる傾向があり、逆に、1.8m
mを超えると、成形時のヒケが目立ち外観不良を起こす
傾向がある。
【0033】(5)本発明の樹脂組成物およびその成形
体の用途 本発明の樹脂組成物は、良好な成形性や高度な機械的強
度バランス(剛性、衝撃)を有するため、広範囲な用途
に利用できるが、代表的な例としては、各種自動車部
品、例えば図2および3に示す様なフロントピラ、セン
ターピラー、リアピラー、本発明の構造以外の成形体に
成形して、ドアトリム、インストルパネル、意匠効果を
高めることを目的とした、表面に植毛等を施した合成樹
脂シート材やファブリック材を表皮材として被覆または
装着された内装材の芯材を例示することができる。ま
た、本発明の構造を取ることにより車両が衝撃を受けた
際に生じる乗員の2次衝突における衝撃エネルギー吸収
体として用いることもできる。
【0034】以上の組成を有する本発明で用いる組成物
は、自動車の内装部品に用いるために、下記の物性を有
することが好適である。
【0035】MFR JIS−K7210に準拠して230℃、2.16kg
荷重で測定したものである。MFR値が低いと成形性が
低下し、外観が不良となるため、8g/10分以上が好
適である。
【0036】曲げ弾性率 JIS−K7203に準拠して23℃にて測定した。弾
性率が不足すると組み付け時の剛性/熱時剛性が不足
し、しっかり感の不足や高温試験における変形量が大き
くなる。このような変形を抑えるには、組成物物性とし
て20,000kg/cm2 以上の曲げ弾性率が好適で
ある。
【0037】ロックウエル硬度 JIS−K6758に準拠してRスケールにて測定し
た。ロックウエル硬度が不足すると、耐傷付き性が劣
り、成形時の金型離型時、工場内でのハンドリング時に
傷が付く。これを防止するためには組成物物性としてロ
ックウエル硬度(Rスケール)65以上が好適である。
【0038】アイゾット衝撃値 JIS−K7110に準拠して、切削ノッチを施して0
℃にて測定した。衝撃値が不足すると、シートベルトの
タングなどに用いられている金具等の角張った部品から
の衝撃荷重に対して、凹んだ跡が傷としてピラーガーニ
ッシュ表面に残る。これを防止するためには組成物物性
として9kg・cm/cm2 以上が好適である。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0040】実施例1〜15および比較例1〜27 表1,2,3に示す成分(A),成分(B),成分
(C)を表4,表5に示す割合で配合して、さらにテト
ラキス〔メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル
−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン
を成分(A)〜(C)の合計100重量部に対して0.
1重量部、および分散剤としてステアリン酸マグネシウ
ム0.4重量部を配合して、川田製作所製スーパーミキ
サーにて5分間混合した後、二軸混練機(神戸製鋼社製
FCM)にて210℃設定で混練造粒して組成物を得
た。得られたペレットを型締め圧力100トンの射出成
形機にて成形温度220℃設定にて成形して各種物性測
定用試験片を得た。物性測定結果を表4,表5に併せて
示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】傷付き試験については、JIS−K540
0鉛筆硬度試験に準じた試験、および金属製のシートベ
ルトタングを1.5mの高さから落下させた試験を行っ
た。表面外観および傷付き試験はシボのついた表面で行
なった。
【0047】上記組成物から型締圧350トンの射出成
形機を用い、成形温度220℃設定にて図1(a)およ
び(b)に示す裏面リブ11および12の構造のピラー
ガーニッシュ(基本肉厚2.5mm、リブ厚み1.0、
1.7および2.0mm、リブピッチ20、50および
80mm)を成形した。さらに、比較のために、図5に
示す従来の補強リブ10の構造を持つピラーガーニッシ
ュについても成形した。
【0048】これらの成形体の表面外観および成形体を
車体に組み付けた状態での熱サイクル試験後の(+90
℃〜−40℃の熱サイクルを4サイクル)形状保持性お
よび他部品との合わせ品質の変化を肉眼で評価した。
【0049】以上の組成物の物性およびピラーガーニッ
シュの性能評価結果を表4,表5に示す。これらの結果
から明らかなように実施例1〜15の組成物は良好な品
質バランスを有し、耐傷つき性能も向上している。一
方、比較例1〜27の組成物は、品質バランスが不良で
あったり、耐傷付き性が悪化していたり、熱サイクル試
験後の形状保持性/他部品との合わせ品質が不良であっ
たりした。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施例のリブ形状を示す断
面図である。(b)は、本発明の他の実施例のリブ形状
を示す断面図である。
【図2】本発明のリブを有するフロントピラーを自動車
に装着させた時の状態を示す図である。
【図3】本発明のリブを有するフロントピラーを自動車
に装着させた時の状態を示す図である。
【図4】従来の一般的な内装材を示す断面図である。
【図5】従来の補強リブ構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内装材 2 フロントウインド 3 フロントピラー 4 インナーパネル 5 アウターパネル 6 本体部 7 取付け部 8 孔部 9 ウエルト 10 補強リブ 11 リブ 12 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 和夫 静岡県富士市青島町218番地 日本プラ スト株式会社内 (72)発明者 山本 和之 静岡県富士市青島町218番地 日本プラ スト株式会社内 (72)発明者 大西 一茂 静岡県富士市青島町218番地 日本プラ スト株式会社内 (72)発明者 残華 幸仁 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学 株式会社 四日市総合研究所内 (72)発明者 栗生 卓也 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学 株式会社 四日市総合研究所内 (72)発明者 新美 隆司 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学 株式会社 四日市総合研究所内 (72)発明者 市川 聡 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 小松 基 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 寺田 昌浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 構 宏介 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 河合 昭 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 B60J 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分(A):密度が0.908g/cm3 以上の結晶性ポリ プロピレン部90〜95重量%と、エチレン含量が35〜45重量%の範囲にあ るプロピレン・エチレンランダム共重合部5〜10重量%を含むメルトフローレ ート(230℃,2.16kg)が20〜50g/10minの範囲であるブロ ック共重合体 53〜68重量部 成分(B):密度が0.85〜0.87g/cm3 かつメルトフローレート( 230℃,2.16kg)が0.2〜5g/10minの範囲であり、α−オレ フィンの含有量が30〜40重量%の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重 合体ゴム 12〜20重量部 成分(C):実質的に全体の長さが15μm以下であって、平均粒径が1.5 〜6μmの範囲であり、かつ平均アスペクト比が5以上のタルク 22〜30重量部 を含むことを特徴とするポリオレフィン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 成分(B)のα−オレフィンが1−ブテ
    ンであり、メルトフローレート(230℃,2.16k
    g)が8g/10min以上、曲げ弾性率が20,00
    0kg/cm2 以上、0℃のIZODが9kgf・cm
    /cm以上、ロックウエル硬度(Rスケール)が65以
    上である物性を有することを特徴とする請求項1記載の
    ポリオレフィン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のポリオレフィ
    ン系樹脂組成物を含む自動車用ピラー成形体であって、
    該成形体の裏面に、インナーパネルのパネル面と平行な
    端面を持ち、インナーパネルとピラーガーニッシュとで
    囲まれた空間の、インナーパネル表面より車室内側の領
    域を含むように補強リブが形成されていることを特徴と
    する自動車用ピラー成形体。
  4. 【請求項4】 ピラー成形体の裏面に形成されているリ
    ブの厚みが0.8〜1.8mmの範囲であり、かつその
    間隔が5〜50mmの範囲としたことを特徴とする請求
    項3記載の自動車用ピラー成形体。
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