JP3401330B2 - 電話機 - Google Patents

電話機

Info

Publication number
JP3401330B2
JP3401330B2 JP17143194A JP17143194A JP3401330B2 JP 3401330 B2 JP3401330 B2 JP 3401330B2 JP 17143194 A JP17143194 A JP 17143194A JP 17143194 A JP17143194 A JP 17143194A JP 3401330 B2 JP3401330 B2 JP 3401330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
line
switch
output
dialer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17143194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0837552A (ja
Inventor
光彦 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP17143194A priority Critical patent/JP3401330B2/ja
Publication of JPH0837552A publication Critical patent/JPH0837552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3401330B2 publication Critical patent/JP3401330B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、停電時においても動作
可能な電話機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な従来技術は、図5に示される。
電話機1は、キー入力手段2から入力信号に応答して動
作する制御回路3を含んで構成される。制御回路3に
は、電源回路4およびダイオード5を介して商用交流電
源6からの電力が供給される。この制御回路3は、1つ
のICから構成され、キー入力手段2から入力信号に応
答したダイヤル信号を発生するダイヤラ回路7を内蔵し
ている。
【0003】前記制御回路3は、正常時には、商用交流
電源6によって電力付勢されており、キー入力手段2か
らの信号に応答可能な待機状態に保持されている。この
待機状態では、キー入力手段2で任意のキーの押下に応
答して前記ダイヤラ回路7からダイヤル信号が送出され
ると、このダイヤラ信号に応答して前記トランジスタ1
2が制御され、これに応答してダイヤルパルススイッチ
として機能するトランジスタ11が動作し、前記ダイヤ
ル信号が前記回線L1を介して電話局に送出される。
【0004】一方、停電時には、前記制御回路3には商
用交流電源6から電力付勢されない。そこで、使用者が
電話を掛けようとしてハンドセット(図示せず)を持ち
上げてオフフック状態とすると、フックスイッチ10が
オンし、これに応答してトランジスタ12、11がとも
にオン状態となる。これによって、前記制御回路3に
は、前記抵抗15およびダイオード16を介して前記回
線L1からの電力が供給され、この制御回路3は待機状
態となる。
【0005】このような構成の電話機1では、ハンドセ
ットを置いた状態(オンフック状態)においてフックス
イッチ10はオフ状態であり、回線L1からの電力が前
記制御回路3に供給されることはない。したがって、停
電時にオンフック状態で、キー入力手段2を操作しても
制御回路3は動作せず、ダイヤル発信を行うことができ
ない。そこで、停電時にも対応できるように、図6に示
されるように、前記電話機1の構成に別のICからなる
停電用ダイヤラ回路22を別途取り付けた電話機21が
提案されている。
【0006】図6を参照して電話機21の構成について
説明する。なお、図5に示される電話機1と同一の構成
には同一の参照符を付す。前記停電用ダイヤラ回路22
には、抵抗23およびダイオード24を介して回線L1
からの電力供給が可能となっている。なお、この停電用
ダイヤラ回路22は、待機状態では、1μA以下でも動
作可能な回路構成となっている。前記抵抗23の抵抗値
は、回線L1の規格により、1MΩ以上の大きさに設定
することが要求されている。したがって、前記抵抗23
に流すことができる電流は、数十μA程度となる。たと
えば、前記回線L1の電圧が48Vで、前記抵抗23の
抵抗値が1MΩとすれば、抵抗23に流れる電流は48
μA程度となり、前記停電用ダイヤラ回路22が十分動
作可能な電流となる。
【0007】一方、前記制御回路3は、常時、待機状態
にあるので、200〜300μA以上の動作電流が必要
となる。したがって、この制御回路3は、前記抵抗23
を介して回線L1から供給される電源電圧によっては動
作しないので、前記制御回路3を、直接、回線L1に接
続することはできない。前記停電用ダイヤラ回路22
は、正常時は、商用交流電源6からの電源回路4を介し
て約5V程度の電源電圧が供給される。
【0008】このような構成の電話機21では、停電時
でも、前記停電用ダイヤラ回路22には前記抵抗23を
介して回線L1から電源が供給されるので、キー入力手
段2からの信号に対して待機状態となる。したがって、
オンフック状態でも、キー入力手段2を操作してダイヤ
ル発信を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような電話機21
では、停電時でもオンフック状態でダイヤル発信を行う
ことができるけれども、このために別途、もう1つのI
Cからなる停電時専用の停電用ダイヤラ回路22を設け
る必要があり、この停電用ダイヤラ回路22に関連した
他の構成も含め、電話機自体の部品点数が増大するとい
う問題があった。
【0010】そこで、キー入力手段の操作に応答して回
線を閉結するスイッチ回路を設けることによって、停電
時でもダイヤラ回路を電力付勢することが可能な構成が
考えられるけれども、このような構成では、キー入力手
段の誤動作等によって、使用者の意図に反して回線が閉
結してしまうことがある。また、外来ノイズ、システム
内のノイズ等によって、使用者の意図に拘りなく、回線
を閉結してしまうこともある。このような場合には、相
手側からの着信を行うことができないといった不具合が
生じる。
【0011】本発明の目的は、上記課題を解決し、オン
フック状態でダイヤル発信を行う際に、誤動作等による
回線閉結を防止することができる電話機を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、キー入力手段
と、前記キー入力手段からの入力信号に応答して回線に
ダイヤル信号を送出するダイヤラ回路と、前記回線を開
放するオンフック状態と、前記回線を閉結するオフフッ
ク状態とを選択的に設定するフックスイッチと、前記オ
ンフック状態でダイヤル発信する際に、所定のスイッチ
の操作に応答して前記回線を閉結するスイッチ回路と、
前記スイッチの出力を入力に受けるスイッチングトラン
ジスタと、前記スイッチングトランジスタの出力を入力
に受け、前記オフフック状態時にオンするダイヤルパル
ススイッチと、前記スイッチ回路によって前記回線が閉
結したときに、前記ダイヤラ回路に前記スイッチ回路を
通して電力が供給され、前記所定のスイッチが操作され
たか否かを判定する判定回路と、前記判定回路からの出
力に応答し、前記所定のスイッチが操作されていないと
きには前記回線を開放する回線開放回路と、前記判定回
路の出力を与えられ、前記回線開放回路と前記ダイヤラ
回路を制御するマイクロプロセッサと、前記ダイヤラ回
路と前記回線開放回路と前記判定回路と前記マイクロプ
ロセッサとが設けられており、かつ、前記マイクロプロ
セッサにより制御される制御回路と、を含むことを特徴
とする電話機である。
【0013】また、本発明は、キー入力手段と、前記キ
ー入力手段からの入力信号に応答して回線にダイヤル信
号を送出するダイヤラ回路と、前記回線を開放するオン
フック状態と、前記回線を閉結するオフフック状態とを
選択的に設定するフックスイッチと、前記オンフック状
態でダイヤル発信する際に、所定のスイッチの操作に応
答して前記回線を閉結するスイッチ回路と、前記スイッ
チの出力を入力に受けるスイッチングトランジスタと、
前記スイッチングトランジスタの出力を入力に受け、前
記オフフック状態時にオンするダイヤルパルススイッチ
と、前記スイッチ回路によって前記回線が閉結したとき
に、前記ダイヤラ回路に前記スイッチ回路を通して電力
が供給され、前記所定のスイッチが操作されたか否かを
判定する判定回路と、前記判定回路からの出力に応答
し、前記所定のスイッチが操作されていないときには前
記回線を開放する回線開放回路と、前記判定回路からの
出力に応答し、前記所定のスイッチが操作されたときに
は前記回線の閉結状態を保持するために前記スイッチン
グトランジスタはオン状態を保持し、前記判定回路の出
力を与えられ、前記回線開放回路と前記ダイヤラ回路を
制御するマイクロプロセッサと、前記ダイヤラ回路と前
記回線開放回路と前記判定回路と前記マイクロプロセッ
サとが設けられており、かつ、前記マイクロプロセッサ
により制御される制御回路と、を含むことを特徴とする
電話機である。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明に従えば、オンフック状態
でダイヤル発信する際に、前記所定のスイッチを操作す
ると、これにスイッチ回路が応答して前記回線を閉結す
る。これによって、前記回線からの電力が前記ダイヤラ
回路に供給され、このダイヤラ回路が電力付勢される。
【0015】このように回線を閉結するに際して、前記
所定のスイッチが操作されていない場合には、前記判定
回路でこれを異常動作と判定し、前記回線開放回路によ
って前記回線を開放する。すなわち、回線を閉結するに
際して、前記所定のスイッチが操作されていない場合に
は、一度、回線閉結した状態を解除して、再び回線を閉
結することができる。
【0016】請求項2に係る発明に従えば、オンフック
状態でダイヤル発信する際に、前記所定のスイッチを操
作すると、これにスイッチ回路が応答して前記回線を閉
結する。これによって、前記回線からの電力が前記ダイ
ヤラ回路に供給され、このダイヤラ回路が電力付勢され
る。このように回線を閉結するに際して、前記所定のス
イッチが操作されていると、判定回路でこれを正常であ
ると判定し、スイッチングトランジスタのオン状態を保
持し、回線閉結状態を保持する。一方、前記所定のスイ
ッチが操作されていない場合には、前記判定回路でこれ
を異常動作と判定し、前記回線開放回路によって前記回
線を開放する。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の電気的構成を示
すブロック図である。電話機31は、キー入力手段32
から入力信号に応答して動作する制御回路33を含んで
構成される。制御回路33の電源入力端子VDDには、電
源回路34およびダイオード35を介して商用交流電源
36が接続される。前記制御回路33は、1つのICか
ら構成され、キー入力手段32から入力信号に応答した
ダイヤル信号を発生するダイヤラ回路37を内蔵してい
る。このダイヤラ回路37は、抵抗55、38およびフ
ックスイッチ39を介して回線L1に接続される。前記
回線L1には、ダイヤルパルススイッチとして機能する
トランジスタ41が接続され、前記ダイヤラ回路37か
らのダイヤル信号に応答してスイッチング動作を行うス
イッチングトランジスタ42が抵抗43を介して前記ト
ランジスタ41のベースに接続される。
【0018】一方、前記回線L1は、抵抗51、ダイオ
ード52、トランジスタ53、および抵抗54を介して
前記トランジスタ42のベースに接続される。前記キー
入力手段32には、オフフックダイヤルキー(以下、O
HDキーという)56に応答して動作するデコーダ50
が設けられ、このデコーダ50からの出力によって前記
トランジスタ53がオン・オフ制御される。なお、前記
デコーダ50には、前記抵抗51およびダイオード52
を介し回線L1からの電源電圧が与えられている。ま
た、前記回線L1は、抵抗45およびダイオード46を
介して前記制御回路33の電源入力端子VDDに接続され
る。
【0019】制御回路33には、閉結された回線を開放
する回線開放回路61、前記OHDキー56が押下され
たか否かを判定する判定回路70、および該制御回路3
3の全体の動作を制御するマイクロプロセッサ71が設
けられる。前記判定回路70の出力はマイクロプロセッ
サ71に与えられる。前記ダイヤラ回路37および回線
開放回路61は、マイクロプロセッサ71の出力に応答
して動作するように構成される。回線開放回路61から
の出力は、フックスイッチ信号として前記デコーダ50
に与えられる。
【0020】制御回路33は、正常時には、商用交流電
源36によって電力付勢されており、キー入力手段32
からの信号に応答可能な待機状態に保持されている。こ
の待機状でキー入力手段2において、任意の電話番号を
押下すると、これに応答して前記ダイヤラ回路37から
ダイヤル信号が送出される。このダイヤル信号に応答し
て前記トランジスタ42が動作し、これに応答してトラ
ンジスタ41がオン・オフ制御され、前記ダイヤル信号
が前記回線L1を介して電話局に送出される。
【0021】一方、停電時には、前記制御回路33は商
用交流電源36によって電力付勢されないので、このま
までは動作しない。しかしながら、使用者が電話を掛け
ようとしてハンドセット(図示せず)を持ち上げてオフ
フック状態とすると、フックスイッチ39がオンし、こ
れに応答してトランジスタ42、41がともにオンし
て、回線L1が閉結される。これによって、前記制御回
路33には、前記抵抗45およびダイオード46を介し
て前記回線L1からの電力が供給され、制御回路33を
待機状態とすることができる。このように前記抵抗45
およびダイオード46を含んで前記制御回路33への電
力供給手段が構成される。
【0022】なお、前記抵抗45の抵抗値は、抵抗45
・ダイオード46間の電圧が2〜3Vになるように設定
されている。一方、正常状態では、電源回路34から供
給される電圧は、5V程度に設定される。したがって、
正常時にダイオード35を介して制御回路33に電力供
給されているときに、前記トランジスタ41がオンして
も、抵抗45・ダイオード46間の電圧がこのダイオー
ド46のカソード側の電圧より高くなることはないの
で、前記回線L1からの電圧が制御回路33に供給され
ることはない。
【0023】次に、停電時にオンフック状態でこの電話
機31を操作する場合について説明する。まず、この状
態では、フックスイッチ39はオフ状態であり、回線L
1は開放状態に保たれている。したがって、前記制御回
路33には回線L1からは電力は供給されない。一方、
停電時には、前記制御回路33には電源回路34からの
電力供給もないので、この制御回路33は動作せず、待
機状態とはならない。
【0024】そこで、この状態で、キー入力手段32の
前記OHDキー56を押下することによって、前記制御
回路33を待機状態にすることができる。すなわち、O
HDキー56が押下されると、デコーダ50を介してト
ランジスタ53がオンし、回線L1からの電源電圧が前
記抵抗51、ダイオード52、トランジスタ53、およ
び抵抗54を介して前記トランジスタ42のベースに与
えられる。これによって、トランジスタ42、41がと
もにオンし、回線L1が閉結される。したがって、前記
制御回路33には、前記抵抗45およびダイオード46
を介して前記回線L1からの電力が供給され、この制御
回路33は待機状態となる。
【0025】OHDキー56押下によって制御回路33
が待機状態となると、判定回路70でOHDキー56
下が判定される。マイクロプロセッサ71ではこれを検
出して前記ダイヤラ回路37を介して回線閉結保持のた
めの信号を出力し、前記トランジスタ42のオン状態を
保持し、回線L1の閉結状態を保持する。この後、マイ
クロプロセッサ71は、回線開放回路61を介して前記
デコーダ50を制御してキー入力手段32からの入力を
禁止する。これによって、キー入力手段32の操作とは
独立して、回線L1の閉結状態を保持することができ
る。この場合、ダイヤラ回路37とマイクロプロセッサ
71を含んで回線閉結保持回路が構成される。
【0026】図2はデコーダ50周辺の構成を示すブロ
ック図であり、図3は判定回路70周辺の構成を示すブ
ロック図である。前記デコーダ50は、図2に示される
ように、NORゲートG1およびNANDゲートG2か
ら構成される。前記キー入力手段32の前記OHDキー
56には、Lレベルに保持されているラインAおよびH
レベルに保持されているラインBが接続されており、こ
のラインA、Bは前記ゲートG1の入力となっている。
【0027】一方、前記回線開放回路61は、図3に示
されるように、電源62と接地ラインとの間に設けられ
た抵抗63およびトランジスタ64を含んで構成され、
前記抵抗63・トランジスタ64間からフックスイッチ
信号が導出される。前記判定回路70は、前記キー入力
手段32からの8ビットの入力信号のうち、OHDキー
56の押下を判定する回路であり、本実施例では、たと
えばOHDキー56押下時の入力信号を「111011
10」と設定した場合について説明する。
【0028】判定回路70は、入力信号の各ビットに対
応した8つの排他的論理和回路(以下、EX−OR回路
という)81〜88と、EX−OR回路81〜88の各
出力が与えられる8入力NAND回路90から構成さ
れ、キー入力手段32からの入力信号がOHDキー56
押下に対応した「11101110」のときのみNAN
D回路90の出力がLレベルとなり、それ以外の入力信
号の場合はNAND回路90の出力はHレベルとなる。
【0029】このように判定回路70では、OHDキー
56押下時には、NAND回路90の出力がLレベルと
なるので、回線開放回路61のトランジスタ64がオン
状態となり、フックスイッチ信号は、HレベルからLレ
ベルとなる。一方、OHDキー56以外のキー押下時、
またはいずれのキーも押下されないときは、NAND回
路90の出力がHレベルとなるので、回線開放回路61
のトランジスタ64がオフ状態となり、フックスイッチ
信号は、Hレベルに設定されている。
【0030】前記ゲートG2には、ゲートG1の出力お
よび前記回線開放回路61からの前記フックスイッチ信
号が与えられ、このゲートG2の出力が前記トランジス
タ53に与えられる。なお、前記キー入力手段32にお
いて前記ラインBをHレベルに保持している電源65お
よび前記回線開放回路61の電源62はともに、前記ダ
イオード52・トランジスタ53間の接続点Dに接続さ
れており(図示せず)、前述したデコーダ50とともに
回線L1からの電力が供給されている。したがって、前
記キー入力手段32、前記デコーダ50、および前記回
線開放回路61は、別途、充電回路、電池等のバックア
ップ電源を設けることなく、停電時でも動作可能な状態
に保持することができる。
【0031】このような構成において、オンフック状態
では、前記OHDキー56が押下されないと、前記ライ
ンAはLレベルであり、ラインBがHレベルであるの
で、ゲートG1の出力はLレベルとなる。一方、前記フ
ックスイッチ信号はHレベルであり、ゲートG1の出力
はLレベルであるので、ゲートG2の出力はHレベルと
なり、トランジスタ53はオフ状態となる。したがっ
て、この状態では、回線L1は開放状態に保持されてい
る。
【0032】図4は、停電時にオンフック状態における
電話機31の動作を説明するためのフローチャートであ
る。ステップS1において、前記OHDキー56が押下
されると、前記ラインBがLレベルになるので、ゲート
G1の出力がHレベルとなる。このとき、前記スイッチ
ング信号は、Hレベルに保持されているので、ゲートG
2出力はLレベルとなる(ステップS2)。
【0033】これによって、ステップS3では、前記ト
ランジスタ53がオン状態となり、前記トランジスタ4
2、41を介して回線L1が閉結される。ステップS4
では、閉結された回線L1から前記抵抗45およびダイ
オード46を介して前記制御回路33に電力供給され、
この制御回路33が動作し、待機状態となる。
【0034】ステップS5では、判定回路70において
ステップS1でOHDキー56押下されたか否かが判定
され、OHDキー56であると判定されるとステップ6
に進む。ステップS6では、前記マイクロプロセッサ7
1が、前記判定回路70の出力に応答して、前記ダイヤ
ラ回路37を制御し、回線閉結保持のための信号を出力
する。これによって前記トランジスタ42、41のオン
状態を保持して回線L1の閉結状態を保持する。こうし
てステップS6においては、前記キー入力手段32から
の操作に拘らず、すなわちキー入力手段32の操作とは
独立して、回線L1の閉結状態を保持することができ
る。
【0035】ステップS7では、前記マイクロプロセッ
サ71が前記判定回路70の出力に応答して、前記回線
開放回路61のトランジスタ64をオン状態とし、フッ
クスイッチ信号をLレベルとする。したがって、前記ゲ
ートG1の出力に拘らず、ゲートG2の出力はHレベル
となり、前記トランジスタ53がオフ状態となる。これ
によって、前記トランジスタ53による回線閉結を中止
する(ステップS8)。。このように前記フックスイッ
チ信号をLレベルに設定しておけば、キー入力手段32
の操作とは独立して、回線L1の閉結状態を保持するこ
とができる。したがって、該電話機31の動作はデコー
ダ50、トランジスタ53等に影響されることはなく、
誤動作を防止できる。
【0036】なお、前記OHDキー56の押下継続時間
は通常、数百msec程度である。一方、前記ステップ
S4において制御回路33が待機状態となってからステ
ップS8でトランジスタ53による回線閉結中止までに
要する時間は、数十msecである。したがって、実際
には、ステップS1でOHDキー56が押下されてから
ステップS8までの処理は、OHDキー56の押下継続
中の間に行われることになる。
【0037】ステップS9では、通常の処理動作が行わ
れる。すなわち、キー入力手段32において任意の電話
番号を入力することにより、ダイヤル発信が行われる。
電話終了時には、ステップS10においてダイヤラ回路
37からLレベルのダイヤル信号を導出することにより
回線L1を開放する。前記ステップS5において、判定
回路70においてOHDキー56が押下されていないと
判定されるとステップ11に進む。
【0038】ステップS11では、前記マイクロプロセ
ッサ71が前記判定回路70の出力に応答して、ダイヤ
ル信号によって回線の閉結状態を保持することなく、前
記回線開放回路61のトランジスタ64をオン状態と
し、フックスイッチ信号をLレベルとする。したがっ
て、前記ゲートG1の出力に拘らず、ゲートG2の出力
はHレベルとなり、前記トランジスタ53がオフ状態と
なる。これによって、ステップS3において一度閉結さ
れた回線L1が開放される(ステップS12)。
【0039】たとえばOHDキー56以外のキー押下に
よって、誤って回線L1を閉結しても、判定回路70を
介してこれを検出し、直ちに回線L1を開放することが
できる。例えば、前述した誤動作による回線閉結状態が
続行すると、相手側からの着信もできなくなるといった
不具合も生じるが、本発明では、直ちに回線L1を開放
することができるので、回線閉結動作の信頼性を高める
ことができる。
【0040】さらに、外来ノイズ、システム内のノイズ
等によって、使用者の意図に拘りなく、回線を閉結した
ような場合でも、判定回路70では前記OHDキー56
の押下を検出できないので、前記回線開放回路61を介
して直ちに回線を開放することができる。前記デコーダ
50は、簡単な外付け部品で構成してもよく、また、前
記制御回路33等を構成するIC内に内蔵することもで
きる。また、OHDキー56に代えて、前記キー入力手
段32以外に、別途、スイッチを設け、これを操作する
ことによって前記デコーダ50を制御するようにしても
よい。
【0041】なお、本実施例では、制御回路33は、正
常時には、商用交流電源36によって電力付勢されてい
る電話機について説明したが、商用交流電源を備えず、
元々回線によって電力付勢される電話機についても適用
できる。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に従えば、
キー入力手段によって回線を閉結するに際して、所定の
スイッチ操作されないときには回線が開放され、誤動作
を防止することができる。すなわち、誤動作、ノイズ等
によって、使用者の意図に反して回線が閉結された場合
であっても、回線を開放することができるので、回線閉
結動作の信頼性を高めることができる。
【0043】また、請求項2の発明に従えば、キー入力
手段によって回線を閉結するに際して、所定のスイッチ
操作時にのみ回線閉結状態を保持でき、誤動作を防止す
ることができる。すなわち、誤動作、ノイズ等によっ
て、使用者の意図に反して回線が閉結された場合であっ
ても、前記所定のキーが操作されない限り、回線を開放
することができるので回線閉結動作の信頼性を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例の電気的構成を示す
ブロック図
【図2】 図2はデコーダ50周辺の構成を示すブロッ
ク図
【図3】 図3は判定回路70周辺の構成を示すブロッ
ク図
【図4】 図4は回線開放動作を説明するためのフロー
チャート
【図5】 図5は従来技術の電気的構成を示すブロック
【図6】 図6は他の従来技術の電気的構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
32 ・・・キー入力手段 33 ・・・制御回路 36 ・・・商用交流電源 37 ・・・ダイヤラ回路 39 ・・・フックスイッチ 41,42,53・・・トランジスタ 50 ・・・デコーダ 56 ・・・OHDキー 64 ・・・回線開放回路 70 ・・・判定回路 71 ・・・マイクロプロセッサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キー入力手段と、 前記キー入力手段からの入力信号に応答して回線にダイ
    ヤル信号を送出するダイヤラ回路と、 前記回線を開放するオンフック状態と、 前記回線を閉結するオフフック状態とを選択的に設定す
    るフックスイッチと、 前記オンフック状態でダイヤル発信する際に、 所定のスイッチの操作に応答して前記回線を閉結するス
    イッチ回路と、前記スイッチの出力を入力に受けるスイッチングトラン
    ジスタと、 前記スイッチングトランジスタの出力を入力に受け、前
    記オフフック状態時にオンするダイヤルパルススイッチ
    と、前記スイッチ回路によって前記回線が閉結したときに、 前記ダイヤラ回路に前記スイッチ回路を通して電力が供
    給され、 前記所定のスイッチが操作されたか否かを判定する判定
    回路と、 前記判定回路からの出力に応答し、前記所定のスイッチ
    が操作されていないときには前記回線を開放する回線開
    放回路と、 前記判定回路の出力を与えられ、前記回線開放回路と前
    記ダイヤラ回路を制御するマイクロプロセッサと、前記ダイヤラ回路と前記回線開放回路と前記判定回路と
    前記マイクロプロセッサとが設けられており、かつ、前
    記マイクロプロセッサにより制御される制御回路と、 を含むことを特徴とする電話機。
  2. 【請求項2】キー入力手段と、 前記キー入力手段からの入力信号に応答して回線にダイ
    ヤル信号を送出するダイヤラ回路と、 前記回線を開放するオンフック状態と、 前記回線を閉結するオフフック状態とを選択的に設定す
    るフックスイッチと、 前記オンフック状態でダイヤル発信する際に、 所定のスイッチの操作に応答して前記回線を閉結するス
    イッチ回路と、前記スイッチの出力を入力に受けるスイッチングトラン
    ジスタと、 前記スイッチングトランジスタの出力を入力に受け、前
    記オフフック状態時にオンするダイヤルパルススイッチ
    と、前記スイッチ回路によって前記回線が閉結したときに、 前記ダイヤラ回路に前記スイッチ回路を通して電力が供
    給され、 前記所定のスイッチが操作されたか否かを判定する判定
    回路と、 前記判定回路からの出力に応答し、前記所定のスイッチ
    が操作されていないときには前記回線を開放する回線開
    放回路と、 前記判定回路からの出力に応答し、前記所定のスイッチ
    が操作されたときには前記回線の閉結状態を保持するた
    めに前記スイッチングトランジスタはオン状態を保持
    し、 前記判定回路の出力を与えられ、前記回線開放回路と前
    記ダイヤラ回路を制御するマイクロプロセッサと、前記ダイヤラ回路と前記回線開放回路と前記判定回路と
    前記マイクロプロセッサとが設けられており、かつ、前
    記マイクロプロセッサにより制御される制御回路と、 を含むことを特徴とする電話機。
JP17143194A 1994-07-22 1994-07-22 電話機 Expired - Fee Related JP3401330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17143194A JP3401330B2 (ja) 1994-07-22 1994-07-22 電話機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17143194A JP3401330B2 (ja) 1994-07-22 1994-07-22 電話機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0837552A JPH0837552A (ja) 1996-02-06
JP3401330B2 true JP3401330B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=15923005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17143194A Expired - Fee Related JP3401330B2 (ja) 1994-07-22 1994-07-22 電話機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3401330B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0837552A (ja) 1996-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5333190A (en) Telephone ring detection method and apparatus
JP3401330B2 (ja) 電話機
JP3678772B2 (ja) 電話機
JPS5951648A (ja) ボタン電話装置
JPH11234420A (ja) 端末網制御装置
JPS6394762A (ja) 通信装置
JP2602698B2 (ja) 電話機の短縮ダイヤル登録回路
JPH0646121Y2 (ja) 電話回線優先装置
JP2731270B2 (ja) 網制御装置
JP2961849B2 (ja) 構内交換システム
JP3158943B2 (ja) 直流ループ閉結回路
JPH0728751Y2 (ja) 電話装置
JPH11234419A (ja) 端末網制御装置
JPH01135174A (ja) 留守番電話装置
KR100332434B1 (ko) 교환기 통화 회선 복구 장치
JP3786877B2 (ja) 電力スイッチ装置
GB2253969A (en) Sending control of a facsimile device by secret number
KR950005859B1 (ko) 무선전화기의 배터리 소모 최소화 방법
JPH0445036B2 (ja)
JPH07336456A (ja) ファクシミリ装置
JPH05268315A (ja) ホットライン用アダプタ
JPS5866462A (ja) 給電起動回路
JPS6348944A (ja) 住宅用電話端末装置
JPS62159959A (ja) 電話回線保留回路
JPH0325070B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees