JP3400968B2 - 偏向装置 - Google Patents
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- H04N3/10—Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
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- H04N5/12—Devices in which the synchronising signals are only operative if a phase difference occurs between synchronising and synchronised scanning devices, e.g. flywheel synchronising
- H04N5/126—Devices in which the synchronising signals are only operative if a phase difference occurs between synchronising and synchronised scanning devices, e.g. flywheel synchronising whereby the synchronisation signal indirectly commands a frequency generator
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は、例えばテレビジョン装
置などで用いることのできる、偏向装置、すなわち特に
入力同期パルスに同期した高周波パルス列を発生する回
路に関する。 【0002】 【発明の背景】最近、ア−ティファクトの影響を少なく
するために、NTSC方式などの飛越型ビデオ信号を非
飛越し走査形式で表示しようとすることが行われてい
る。このような表示形式(フォーマット)には、一般
に、水平同期パルスの水平周波数f H の何倍かの周波数
で偏向電流のスイッチングを行うことが必要となる。例
えば、水平周波数の2倍で走査する形式を採用したテレ
ビジョン方式では、水平同期パルスの各々から水平偏向
電流2サイクル分を発生させる必要がある。これに対し
て、標準のテレビジョン方式では、各同期パルスから1
サイクル分だけ発生させればよい。 【0003】いくつかの従来回路では、水平周波数を2
倍にすることは電圧制御型発振器(VCO)を含む位相
固定ループによって行われる。そのVCOの出力周波数
は水平周波数の倍数に等しい。デジタルテレビジョンで
は、例えば、偏向電流を、VCOではなく共通の装置ク
ロック構成から取出した信号を用いて作ることが望まし
い。 【0004】 【発明の概要】この発明の一つの特徴を具備する装置で
は、周期性の線同期入力信号に応答する位相固定ループ
回路を用いて、この入力信号に対して同じ相対的時間
に、かつ、入力信号の各周期内において、同期した第1
と第2の周期的信号を生成する。この発明の一態様にお
いては、位相制御ループ回路が用いられており、この位
相制御ループ回路は偏向回路の繰返し線偏向動作(偏向
サイクル)のタイミングを表わす信号と、上述した第1
と第2の周期的信号の少なくとも一方とに応答して、線
同期入力信号の各周期中に第1と第2の偏向出力信号を
生成するようにされている。 【0005】この発明の1つの実施例においては、例え
ば、位相固定ループ回路は同期パルスの周波数を2倍に
して、出力段に2×fH の周波数の偏向電流を生成す
る。 【0006】 【0007】この発明の別の態様においては、位相制御
ループ回路は偏向回路の出力段から繰返し線偏向動作の
タイミングを表わす信号すなわちリトレース信号を受取
って、出力信号のタイミングを、例えば、同期入力信号
のある与えられた期間中に1回だけ、第1と第2の信号
のうちの一方のもののタイミングに応じて修正する。出
力信号のタイミングの修正は、繰返し線偏向動作(偏向
サイクル)のうちの1つおきの線偏向動作のタイミング
がそれぞれ第1と第2の周期的事象に対応するように行
われる。 【0008】次に、この発明の特徴とする要旨を後述す
る実施例に則してより具体的に説明する。第1の態様と
して、この発明の偏向装置は、周期的な線同期入力信号
(HS )から、この入力信号の周波数よりも高い周波数
で周期的に生じる偏向駆動信号(HORDRIVE)を
生成するように働くもので、周期的なクロック信号(C
K)の供給源と、位相固定ループ回路(20)と、線出
力段(41)と位相制御ループ(120)を持ってい
る。上記の位相固定ループ回路(20)は、線同期入力
信号(Hs )に応動する回路であり、クロック信号(C
K)に応動するカウンタ(21)を含んでいて、クロッ
ク信号(CK)の1周期(tCK)の端数(1周期の何分
の1かの、1周期に満たない短い時間幅)程度の精度
(分解能;レゾリューション)で線同期入力信号
(Hs )に同期している信号(CMa )を生成する。線
出力段(41)は、上記の駆動信号(HORDRIV
E)に応答して上記の高い周波数の繰返し線偏向を生成
しかつこの高い周波数の繰返し線偏向の位相情報を含ん
だ繰返し線偏向タイミング表示信号(FLYBACK)
を作り出す。また、位相制御ループ(120)は、この
高い周波数の繰返し線偏向タイミング表示信号(FLY
BACK)と上記入力信号(Hs )に同期した信号(C
a +SK=CMa )との間の位相差の関数として制御信
号(LPFO′)を発生する位相検波器(202′)を
持っていて、上記入力信号の周波数よりも高い周波数を
有しかつ上記制御信号(LPFO′)によって決められ
る位相をもって、上記駆動信号(HORDRIVE)を
生成する。また、第2の態様として、この発明の偏向装
置は、線同期入力信号(HS )に応答してこの入力信号
(HS )の周波数よりも高い周波数を有する偏向駆動信
号(HORDRIVE)を生成するように働くもので、
位相固定ループ回路(20)、線出力段(41)、およ
び位相制御ループ(120)を具えている。この位相固
定ループ(20)は線同期入力信号(HS )に応答し
て、この入力信号(HS )の周期(H)内に、この入力
信号(HS )に同期した周期的信号(CMa )を生成す
る。また線出力段(41)は、上記の駆動信号(HOR
DRIVE)に応答して、上記高い周波数の繰返し線偏
向を形成しまたこの繰返し線偏向の位相情報を含んだ繰
返し線偏向タイミング表示パルス信号(FLYBAC
K)を発生する。また上記の位相制御ループ(120)
は、上記の高い周波数の繰返し線偏向タイミング表示パ
ルス信号(FLYBACK)と上記の周期的信号(Ca
+SK=CMa )との間の位相差の関数として制御信号
(LPFO′)を発生する位相検波器(202′)であ
って、特に上記の高い周波数の繰返し線偏向タイミング
表示パルス信号(FLYBACK)の1つおきのパルス
のみに応答するように構成された位相検波器(20
2′)を有し、また上記制御信号(LPFO′)は上記
の駆動信号(HORDRIVE)の位相を制御するよう
に働くものである。 【0009】 【実施例の説明】図1は位相固定ループ回路20を含む
水平偏向回路のブロック回路図である。この回路は、従
来の位相固定ループ回路のVCOに相当する機能を持っ
た順次カウンタ21を備えている。カウンタ21は図4
のタイミング図の(a)に示す周期tCKを持ったクロッ
クパルスすなわちクロック信号CKの各前縁の後で計数
値が増加するプログラマブルカウンタである。このカウ
ンタは、初期値例えば1から図1の入力端子21aに加
えられるリセットパルスRESETによって初期値にリ
セットされるまで計数を続ける。リセットパルスRES
ETは、カウンタ21の対応する周期即ちシーケンスN
中に含まれるクロックパルスCKの周期tCKの数を制御
する。カウンタ21により生成される一連のシーケンス
Nが繰返し発生するシーケンスを規定する。カウンタ2
1の出力ポート21bにおける各語CTが、与えられた
シーケンスN中でカウンタ21のその時の計数値を供給
する。 【0010】例えば、ここではデジタル語は、整数、小
数(分数)および整数と小数の組合わせを含む2を底と
する数で表わされ、負の数は2の補数として表わされ
る。 【0011】周期Hを持った、線同期入力信号のよう
な、水平同期パルスHS (1H同期パルスHS )が、例
えば、テレビジョン受像機の通常の同期分離器60から
位相検波器202に供給される。位相固定ループ回路2
0が同期パルスHS に位相固定され、同期パルスに付随
する雑音レベルが低い場合には、位相検波器202に供
給されるパルスMSの各々の前縁は、対応する同期パル
スHS の中央よりも前に生じるクロックパルスCKの最
後のものの前縁と実質的に一致する。パルスMSは、語
CTの予め定められた値が検知されるとデコーダ23に
よって生成される。このように、各同期パルスHS の中
央は、図1のパルスMSの前縁の後、図4(a)に示す
クロックCKの周期tCKの何分の1(f)かの時点で生
じ、この分数fは可変である。 【0012】可変分数fは同じく位相検波器202に供
給される1Hスキュー語SKに含まれている。この明細
書中で、スキュー信号とはクロック信号の周期の何分の
1かの周期すなわちクロック周期の端数(クロック周期
よりも短い時間幅)を表わす信号のことで、スキュー語
とはスキュー信号を表わす一連のビットを意味するもの
である。位相検波器202は周期の長さを調整する語す
なわち制御信号LPFOを発生させる。この周期長調整
語LPFOは水平周期(水平期間)長発生器33中で定
数語PRと組合わされて語DPWが生成される。定数語
PRは、例えば、値910と等しい。ここで、910×
tCKは位相固定ループ回路20の規定周期(自走周期)
に等しい。さらに、fSCをNTSCカラー副搬送波周波
数とする時、クロックパルスCKの周期tCKは1/4f
SCに等しい。 【0013】語DPWは、クロックパルスCKの周期t
CKの整数(M)個分と周期tCKの分数(K)分の和の形
でパルスHS の実際の周期Hを表わす概算(計算された
推定;算定)2進値を含んでいる。この語DPWは、1
Hスキュー語SKと周期語PERIODとを発生するカ
ウンタ周期語およびスキュー語発生器201に供給され
る。 【0014】語PERIODは、カウンタ21の与えら
れた期間N中のクロックパルスCKのサイクル数を含ん
でいて、比較器200に供給される。比較器200は、
語CTとPERIODのその時の値を比較して語CT=
語PERIODの時にパルスRESETを発生する。パ
ルスRESETは、カウンタ21のその時のシーケンス
Nの終わりと次のシーケンスNの始めとを規定する次の
クロックCKの端縁部と時間的に一致して、カウンタ2
1を、語CT=1を含むように初期設定する。 【0015】語CTはプログラマブル時間シフタ、即
ち、プログラマブル遅延装置42に与えられて、遅延し
た語すなわち周期的信号Caが生成される。このプログ
ラマブル遅延装置42の遅延量は図に示されていない信
号源から供給される外部からの語NPWによって制御さ
れる。分数部を構成する語SKと整数部を構成する語C
aとより成る語CMaがプログラマブル遅延装置203
へ供給される。 【0016】語Ca=0の場合の語CMaの状態を語C
Maoと定義する。語CMaoは語DPWに従って表わ
された実際の周期Hの推定値に等しい周期を持った周期
的事象eCMaoを規定する。事象eCMaoは、後述するよう
な語Caを0にするクロックCKの前縁の後f×tCKで
発生する。分数fは1Hスキュー語SKに含まれている
値である。 【0017】水平周期長DPWは、また水平周期長発生
器33から2分割(÷2)ユニット46にも供給され
る。この÷2のユニットは語DPWの値を係数2で割っ
て、水平周期長Hの2分の1を表わす語HDPWを生成
する。語HDPWはプログラマブル遅延装置203の制
御ポートに供給され、遅延装置203はその制御語HD
PWに従って、語CMaoにより規定される事象eCMao
をH/2だけ遅延させる。 【0018】プログラマブル遅延装置203の出力語C
Mbはその分数部と整数部とを与えるスキュー語SKB
と語Cbとを含んでいる。語CMboは語Cb=0の時
の語CMbの状態と定義される。語CMboは連続する
事象eCMaoの各対間の期間の概算中心で生じる周期的事
象eCMboを規定する。 【0019】語CMaとCMbはマルチプレクサ(MU
X)40のポート40aと40bにそれぞれ供給され
る。マルチプレクサ40は語CMaとCMbとを交互
に、位相制御ループ回路120のプログラマブル遅延装
置(プログラマブル時間シフタ)51の入力ポート51
aに供給する。プログラマブル遅延装置51の出力ポー
ト51cに現われる語CMIとCMPが図4(a)に示
すクロックCKの周期tCKの整数部と分数部とをそれぞ
れ表わしている。語CMIは水平駆動パルス発生器25
3に供給される。 【0020】水平駆動パルス発生器253は語CMI=
0となる毎にパルスPGPを発生する。パルスPGPは
外部から与えられる語WIDTHにより制御される幅W
を持つ。このパルスPGPはゲート遅延装置54の入力
端子54aに供給される。ゲート遅延装置54は、図4
(a)のクロックCKの周期tCKの分数分(一部)q
(qは図1の語CMPの値に応じて決まる長さを持つ)
だけパルスPGPを遅延させて、その出力端子54bに
2fH の出力端子信号すなわち偏向出力信号HORDR
IVEを発生させる。 【0021】信号HORDRIVEはフリップフロップ
装置55にも供給される。信号HORDRIVEの各パ
ルスはフリップフロップ装置55の出力端子における信
号TOGGLEをトグルする。信号TOGGLEはマル
チプレクサ40の選択(SELECT)端子40cに供
給される。信号TOGGLEは自身の論理状態に応じ
て、語CMaとCMbとが交互にプログラマブル遅延装
置51の入力ポート51aに供給されるようにする。従
って、信号HORDRIVEのパルスのタイミングはマ
ルチプレクサ40のポート40aと40bにおける語に
よって交互に制御される。 【0022】図1の信号HORDRIVEと同様な信号
で、周波数fH の異なる倍数の周波数、例えば3fH と
か4fH を持った信号を発生させるために、図1と同様
の構成を持った装置を用いることができることは容易に
理解されよう。 【0023】信号HORDRIVEは2fH 水平偏向回
路出力段41の入力端子41aに供給され、水平出力ト
ランジスタのスイッチングを制御する。信号HORDR
IVEの対応するパルスに応じて、リトレース期間が形
成される。リトレース期間中に生じる、例えば、出力段
すなわち線出力段41中のフライバック変成器(図1に
は図示せず)から得られるようなパルスすなわち繰返し
線偏向タイミング表示信号FLYBACKが位相検波器
202′に供給される。 【0024】位相制御ループ回路120がフライバック
パルスFLYBACKに完全に位相固定されていれば、
同じく位相検波器202′に供給されるパルスMS′の
各々の前縁は各パルスFLYBACKの中心より前の最
後のクロックCKの端縁と実質的に同時に生じる。パル
スMS′は語Caの予め定められた値が検出されるデコ
ーダ23′によって生成される。パルスFLYBACK
の中心は図1のパルスMS′の前縁から図4(a)のク
ロックCKの周期tCKの分数分fだけ後に生じる。この
分数分fは1Hスキュー語SK中に含まれている。 【0025】位相検波器202′はプログラマブル遅延
装置51の遅延時間を制御する語LPFO′を発生す
る。プログラマブル遅延装置51は後で述べるように、
正あるいは負の位相シフト即ち時間遅延を与えることが
できる。2fH パルスFLYBACKの中央は各対応す
る事象eCMaoまたはeCMboに一致して生じる。前に述べ
たように、事象eCMaoは語Ca=0の時に生じ、事象e
CMboは語Cb=0の時に生じる。従って、図1の構成は
2fH の周波数のパルスFLYBACKを、対応する1
H同期パルスHS に対して対応する一定遅延量だけ遅ら
せて生成する。 【0026】図2は図1の構成を更に詳細に示すもので
ある。図1と図2で同じ参照番号、符号は同じ構成要素
あるいは機能を表わす。図4(a)〜(r)は典型的な
定常状態の一例におけるタイミング図で、位相固定ルー
プ回路20が図4(r)の同期パルスHS に位相固定さ
れている時の、図2のカウンタ21の3つの連続する周
期、即ち、3つのシーケンスNa 、Nb およびNc を示
している。図1、図2および図4(a)〜(r)で使用
されている参照番号および符号の中、同じものは同じ構
成要素または機能を示す。 【0027】ここで、図2の加算器34の入力ポート3
4aにおける語DPWは、図4(r)に示す水平同期パ
ルスHS の周期Hの概算値を含んでいるものとする。図
2の語DPWは、例えば、図4(a)に示すクロックC
Kの周期tCKの整数倍を表わす10ビット数Mと、周期
tCKの分数を表わす5ビットの数kとを含んでいるもの
とする。値(M+k)×tCKが周期Hの更新された概算
値を決定する。 【0028】図2のラッチ38の出力ポート38bにお
ける、分数fを表わすスキュー語SKは右寄せされて、
加算器34の入力ポート34bに供給され、そこで右寄
せされた語DPWに加算される。加算結果の整数部を表
わす語CNTRPが加算器34の出力ポート34cに現
われる。語CNTRPの各ビットは語DPWの整数部M
の対応ビットと同じ数値重みを持っている。語CNTR
Pはラッチ35の入力ポート35aに供給される。 【0029】ラッチ35は、図2のデコーダ23のパル
スCLの制御の下に、図4(f)の時間Tt において語
CNTRPの値を記憶し、減算器36の入力ポート36
aに周期長語PERIODを生成する。減算器36はカ
ウンタ21の所定期間N中の状態の総数を制御する。デ
コーダ23はカウンタ21からの語CTを復号して、カ
ウンタ21の所定の状態が生じると、パルスCLの如き
タイミング制御パルスおよび後述するような他のタイミ
ングパルスを生成する。 【0030】パルスCLは、ラッチ38のクロック入力
端子38aにも供給される。ラッチ38は、図4(e)
の時間Tt において図2の語SKIN(値SKと語DP
Wの値Kの和)を入力し、これを記憶して分数fを含む
1Hスキュー語SKを発生する。分数fのビットは語D
PWの分数kの対応ビットと同じ数値スケール即ち重み
で現われる。分数fは加算結果の分数部を表わす。この
ようにして、加算器34は、カウンタ21の直前の期間
N中にパルスCLによって形成されたラッチ38の右寄
せされた出力語SKを右寄せされた語DPWに加算し
て、図4(f)及び(e)に示す時間Tt において語P
ERIODおよびSKを更新する。 【0031】図2のカウンタ21の出力語CTは減算器
36の入力ポート36bに加えられ、そこで、語PER
IODから語CTが減算されてポート36cに語RSが
形成される。語RSはゼロ検出器37に供給される。ゼ
ロ検出器37は図4(j)に示すように、図2の語RS
が0になった時にパルスRESETを発生する。従っ
て、カウンタ21の語CTがカウンタ21の周期語PE
RIODに等しくなると、カウンタ21はリセットさ
れ、次のカウンタ21の語CTが計数初期状態の1とな
る。語PERIODは、図4(a)のクロックCKの周
期tCKの倍数の形で図2のカウンタ21の周期Nの長さ
を表わす。 【0032】図1に示すプログラマブル遅延装置42を
表わす減算器中で、図2のカウンタ21のその時の語C
Tを一定の語NPWから減算することにより、語Ca
(これは例えば10ビットの幅を持っている)が得られ
る。図4(c)は語Caによって表わされた対応するシ
ーケンスの一例を示す。語CTが語NPWに等しい時
は、語Caは0である。同様に、語CTが語NPWを1
だけ超過した時は、通常2の補数計算により、Caは1
023となる。カウンタ21の各シーケンス中、図2の
カウンタ21の計数が逐次増加するに従って状態Ca=
1、Ca=0およびCa=1023がそれぞれ生じる。 【0033】図4(c)の語Caが0になる時間は時間
tCTJ と規定されている。時間tCT J は、シーケンスN
の開始時点、例えば、周期Na の時間T0 、からクロッ
クCKの(J−1)周期後である。時間T0 に続くクロ
ックCKの周期tCK中、カウンタ21からの語CTは1
に等しい。語CMaoは、前述したように、語Caが0
の時の語CMaの状態として規定されている。従って、
各語CMaoは、図4(d)に対応する矢印で示したよ
うな時間tCMao=tCTJ +f×tCKで生じる周期的事象
eCMaoを規定する。 【0034】ある与えられた語CMaoの語SKはカウ
ンタ21の対応する周期Nにおいて異なる値をとり得る
ことに注意する必要がある。例えば図4(e)の時間t
CTJの直後の期間tCK中、語SKはf1 に等しい。従っ
て、図4(d)の事象eCMaoは時間tCMao=tCTJ +f
1 ×tCKで生じる。この場合、分数(端数)分f1 は、
図2のカウンタ21の周期Na の直前の周期N(図4
(a)〜(r)に示されていない)の間に計算されてい
る。 【0035】図2の装置は図4(d)の次の事象eCMao
のタイミング、例えば、時間tCTJに対する事象
eCMao′の時間tCMao′を、加算器34中で図2の語S
Kの前の(古い)分数f1 を語DPWの分数kに加えて
新しい分数f2 を形成して計算する。このような加算に
よって2進桁上げCが生じる可能性があり、対応する新
しい周期語PERIODは図4(f)の時間Tt におい
てM+(桁上げCの値)となる。図4(d)の連続する
事象eCMao間の時間は、以下に述べる例からわかるよう
に、(M+k)×tCKに等しい。 【0036】仮に、図4(e)の時間Tt の前におい
て、分数結果、図2の語SKIN=(f1 +k)が<1
であるとする。桁上げCが生じないから、語CNTRP
はM、即ち、語DPWの整数部に等しい。図2のパルス
CLが図4(e)の時間Tt で生じると、語SKはf2
=(f1 +k)となり、図4(f)の語PERIODは
Mと等しくなる。図4(j)のリセットパルスRESE
Tは図2の語CTが語PERIODと等しくなった時に
生じるので、カウンタ21の周期Na の長さは図4
(a)のクロックCKの周期tCKのM周期に等しくなろ
うとする。カウンタ21の周期Na 中の図4(d)の時
間tCMaoで生じる対応事象eCMaoは、図4(b)の周期
Na の開始時点T0 から(J−1+f1 )×tCK後に生
じる。 【0037】2番目の仮定として、図4(e)の時間T
t ′の前で、分数計算結果、即ち、図2の語SKIN=
(f1 +k)が>1であるとする。この場合は桁上げC
が加算器34で生成され、従って、語CNTRPは(M
+1)となる。その結果、図4(e)の時間Tt ′でパ
ルスCLが生じると、図4(e)の語SKによって表わ
される分数f3 は(f1 +k)+k−1に等しくなり、
図4(f)の語PERIODは(M+1)に等しくな
る。 【0038】従って、図4(b)のカウンタ21の周期
Nb の長さはクロックCKの周期t CKの(M+1)個分
に等しくなろうとする。カウンタ21の周期Nb 期間
中、対応する事象eCMao′は、図4(b)の周期Nb の
開始時点T0 ′から(J−1+f1 +k)×tCK後に生
じる。 【0039】次に、3番目の仮定として時間Tt ″の前
に、分数計算結果、即ち、図2の語SKIN=(f1 +
2k−1)+kが<1であるとする。桁上げCは生成さ
れないから、語CNTRPはMに等しい。従って、図4
(e)の時間Tt ″においてパルスCLが生じると、図
4(f)の対応する語PERIODはMとなる。従っ
て、図4(b)のカウンタ21の周期Nc の長さはクロ
ックCKの周期tCKのM個分となる。対応する事象e
CMao″は、図4(b)の周期Nc の開始時点T0 ″から
(J−1+f1 +2k−1)×tCK後に生起する。 【0040】以上のことから、次のような結論がでる。
即ち、連続する事象eCMaoの図4(d)に示す期間、t
CMao′−tCMaoはクロックCKの周期tCKの〔T0 ′−
tCM ao〕+〔tCMao′−T0 ′〕=〔M−(J−1+f
1 )〕+〔J−1+f1 +k〕=(M+k)個分とな
る。同様に、期間tCMao″−tCMao′は、クロックCK
の周期tCKの、〔T0 ″−tCMao′〕+〔tCMao″−T
0 ″〕=〔(M+1)−(J−1+f1 +k)〕+〔J
−1+f1 +2k−1〕=(M+k)個分となる。 【0041】従って、図4(d)の連続する事象eCMao
間の間隔の長さは、図2の語DPWの内容(M+k)で
表わされる。図4(b)のある与えられた周期Nの長さ
は、例えば、クロックCKの周期tCKのM個分または
(M+1)個分となろう。しかし、周期Nの平均長は、
後述するように、図4(r)に示す水平同期パルスHS
の周期Hに等しい。 【0042】周期Na の時間Tt より前の図4(g)に
おける時間tCHにおいて、図2のラッチ38中の分数f
がラッチ45に保持(セーブ)されて、語SKDが形成
される。語SKの保持(セービング)はデコーダ23か
らのパルスCHによって行われる。語SKDは右寄せさ
れて、加算器34と同様の加算器47の入力ポート47
bに供給される。(M+k)を含んだ語DPWは、例え
ばライトシフタを含む2分割(÷2)ユニット46を通
して、加算器47の他方の入力ポートに供給され、そこ
で、(1/2)×(M+k)に等しい右寄せされた語H
DPWが形成される。 【0043】加算器47における加算結果の整数部であ
るIHPが加算器49の入力ポート49aに供給され
る。プログラマブル遅延装置42からの語Caが加算器
49の入力ポート49bに供給されて、語IHPと加算
され、語Cbが形成される。図4(g)および図2に示
すスキュー語SKBに、加算器47における各分数の加
算結果の分数部gが含まれている。 【0044】図4(h)に示す時間tCTB におけるクロ
ックCKの端縁の直後の周期tCKの期間中、語Cbは0
である。語Cb=0の時の語CMbの状態と定義される
第2図の語CMboは、前に語CMaoについて述べた
と同様にして規定される。語CMaoと同様に語CMb
oは、図4(d)の事象eCMaoと同様な図4(i)に示
す対応する周期的事象eCMboを規定する。同じように、
図4(i)事象eCMboは、例えば、図4(h)の時間t
CTB からg×tCK後に生起する。 【0045】前述したように、語HDPWによって制御
される図1のプログラマブル遅延装置203は、図4
(d)の事象eCMaoの発生を、図4(i)の事象eCMbo
を規定する図2の語HDPWの値に従って決まる量だけ
遅らせる。事象eCMboは図4(d)の対応する事象e
CMaoに対してH/2だけ遅延される。図4(i)の各事
象eCMboは、次に説明する例からも分かるように、図4
(d)の連続する事象eCM ao間にある対応する期間の中
央で生起する。 【0046】図4(g)に示すカウンタ21の周期Na
の間で、時間tCHより前では、図2のラッチ45は分数
f1 を保持している。語HDPWは(1/2)×(M+
k)に等しいから、加算器47のポート47cに現われ
る加算結果は(1/2)×(M+k)+f1 に等しい。
仮に、Mが奇数で(2A+1)とすると、この整数Aは
(M−1)/2に等しい。従って、(1/2)×(M+
k)+f1 は(A+1/2+k/2+f1 )となる。更
に、図4(g)の語SKBの分数g1 、これは(1/2
+k/2+f1 )に等しい、が1より小さいと仮定す
る。従って、語IHPは、語HDPWの整数部Aに等し
い。 【0047】語IHPとCaが加算器49で加算される
ので、図4(c)の時間tCTJ からクロックCKの周期
tCKのA個分が経過すると、図4(h)の語Cbは0に
なる。従って図4(i)の時間tCMboにおける事象e
CMboは図4(c)の時間tCTJからA×tCK+(1/2
+k/2+f1 )×tCKで生起する。時間tCTJ から対
応する時間tCMboまでの全遅延時間、即ち図4(i)の
TH /2は〔(M−1)/2+(1/2+k/2+
f1 )〕×tCK=〔(M+k)/2+f1 〕×tCKに等
しい。事象eCMaoは時間tCMao=tCTJ +f1 ×tCKで
生起するから、図4(i)の事象eCMboは図4(d)に
示す直前の事象eCMaoから(M+k)/2×t CK後に生
起する。 【0048】Mと分数g1 とに関して上記とは別の仮定
をしても同じ結果が得られることは理解できよう。連続
する事象eCMaoによって規定される周期は(M+k)に
等しいから、図4(i)に示す各事象eCMboは、図4
(d)に示した連続する事象e CMaoとeCMao′の間の期
間tCMao−tCMao′の中央で生起する。後述するように
この発明の一態様によれば、周期H毎に繰返す1つおき
のリトレース期間は図4(i)に示す事象eCMboの時間
tCMboに従って発生する。更に、リトレース期間の他方
のものは図4(d)に示す事象eCMaoの時間tCMaoに従
って発生する。 【0049】図2の周波数fH の同期パルスHS の各々
はクロックCKによってサンプルされ、対応するサンプ
ルがデジタル化ユニット61、例えばアナログ/デジタ
ル変換器等、でデジタル化され、通常の方法によって語
207を形成する。連続するデジタル化された同期語2
07ばデジタル低域通過フィルタの入力ポート25aに
供給される。 【0050】フィルタ25の出力に現われる連続するデ
ジタル化同期語SYは同期位相比較器22の入力ポート
22aに供給される。後述するように、同期語SYは図
4(d)に示す各事象eCMaoを図4(r)に示す対応同
期パルスHS に同期させ、かつ、図2の周期長語DPW
を得るために用いられる。 【0051】図3(a)〜(g)は図2の位相固定ルー
プ回路20の同期化を説明するためのタイミング図であ
る。図2、図3(a)〜(g)および図4(a)〜
(r)で使用されている参照番号と記号の中で同じもの
は、同じ構成素子あるいは機能を示す。図3(a)は理
想的な台形水平同期パルスHS をデジタル化して得られ
た図2に示す連続するデジタル化同期語SYの一例を示
し、この語SYは図4(r)および図3(a)に示す期
間T中で台形包絡線1を形成している。 【0052】図3(a)の包絡線1は破線で示す前縁部
72と後縁部73を有する。時間T b とTe の間の全期
間Tの間、各同期語SYは図3(d)に示すクロックC
Kの各前縁の後に現われる。語SYは包絡線1に達する
各語SYの大きさを表わす垂直の矢印によって概略的に
示されている。 【0053】図2のデコーダ23が、図3(c)または
図4(l)の時間Tm において、所定値の語CT(図
2)が生じた時、例えば語CTが315に等しくなった
時に制御パルスMSを発生させる。制御パルスMSは位
相比較器22の端子22bに供給され、後述するように
語SYを形成する対応同期パルスHS と位相比較され
る。 【0054】図5は位相比較器22のブロック概略図で
ある。図1〜図5を通して同じ参照番号、記号は同じ素
子あるいは機能を示す。図5に示した位相比較器22は
アキュムレータ26を備えており、このアキュムレータ
26は、図2のデコーダ23からの信号CACの制御を
受けて、図3(a)の期間Tの開始時点Tb から時間T
m まで、連続する同期語SYを初期値0から減算的に累
算する。図5のパルスMSに関係する時間Tm で、フリ
ップフロップ27の出力端子27aの信号FFOが、図
3(c)に示すように、第1の論理レベルから第2の論
理レベルに切換わる。 【0055】図5に示すフリップフロップ27の信号F
FOは、クロック入力端子22bに制御パルスMSの前
縁が受取られると、状態が変わる。時間Tm の後、図3
(a)の期間Tの終了時間Te まで、信号CACの制御
の下に、各同期語SYがアキュムレータ26で加算的に
累算され、減算とそれに続く加算の累計を含んだ出力語
ACWが供給される。 【0056】図3(a)には別のタイミングの例も示さ
れており、この第2の例においては、同期語SYはSY
2として、包絡線2を形成する垂直の矢印で概略図示さ
れている。点線で示した包絡線2は、包絡線1における
ものと同様の前縁部70と後縁部71とを持っている。
期間Tと同じ長さの期間T2 内で語SY2が供給され
る。期間T2 の中心点TC2は期間Tの中心点Tc から遅
延されている。ここで、各語SY2は、その包絡線2の
前縁部70における値が包絡線1の対応する前縁部72
における対応する語SY1よりも小さく、かつ、後縁部
71における値は包絡線1の後縁部73における対応す
る語SY1の値よりも大きい。 【0057】従って、期間T2 の終了時点Te2における
語ACWの加算合計は期間Tの終了時点Te における場
合よりも正である。このように、語ACWの大きさは、
対応する期間Tc2−Tm またはTc −Tm の長さに比例
する。従って、語ACWの大きさと極性値とは、期間T
の実際の中心点Tc と、図3(b)のパルスMSの前縁
によって規定される時間Tm との差、即ちTc −Tm に
対応する。 【0058】図5のアキュムレータ26の出力語ACW
は、スケーラ28の入力ポート28aに供給される。ス
ケーラ28は語ACWから、図3(a)の時間差、Tc
−Tm を、例えば(Tc −Tm )/tCKに等しい比nの
形で表わす語SCWを生成する。比nは、時間差TC −
Tm に関して、例えば、クロックCKの周期tCKの1/
32の分解能(レゾリューション)を持っている。 【0059】分数fを含んだ図2の語SKが図5の減算
器30のポート22dに供給されて語SCWから減算さ
れ、レジスタ31の入力ポート22gに語SCWDが生
成される。レジスタ31は各語SCWDを記憶し、それ
を出力ポート22eに伝送して、図5に示すように位相
語PHを生成する。従って、この位相語PHは(Tc−
Tm )/tCK−fに等しい。この位相語PHは、図3
(a)の期間Tの終了時点Te に続く図3(e)の時間
Tr において、クロック端子22cに供給される図2の
デコーダ23からのパルスCCにより、レジスタ31に
クロック入力されクロック出力される。 【0060】後で述べるように、時間Tcc=Tm +f×
tCKが図3(a)の期間Tの中心の計算された発生時間
あるいは予測発生時間を表わす。時間Tccと事象eCMao
の対応する時間tCMaoとの間の時間は、本質的に図3
(d)のクロックCKの周期t CKの所定整数倍に等し
い。従って、時間Tccも、図4(d)の事象eCMaoの時
間tCMaoと同じ周期長(M+k)×tCKで周期的に繰返
す。従って、事象eCMaoの発生を図4(r)の対応同期
パルスHS に同期させるためには、図3(a)の期間T
の実際の中心点TC が計算された時間Tccと一致すれば
充分である。 【0061】従って、(Tc −Tm )/tCK−fに等し
い図2の語PHは図3(a)に示した期間Tの実際の中
心点Tc と計算上の中心点Tccとの間の時間の差を示
す。図2の語PHが正の時は、図3(a)の実際の中心
点Tc は計算上の中心時間Tccよりも大きい、即ち遅
い。逆に、図2の語PHが負の時は、図3(a)の実際
の中心時間Tc は計算された中心時間Tccよりも小さ
い、即ち早い。また、時間T ccがTc と等しい時は、図
2の語PHは0となる。 【0062】位相語PHは図2に示した従来構成のデジ
タル低域通過フィルタ32に供給され、フィルタ32の
出力LPFOが形成され、これが加算器33の入力ポー
ト33bに供給される。フィルタ32は例えば、図3
(f)の対応する時点Ts においてデコーダ23によっ
て生成される水平周波数パルスCLPFの制御の下に、
各位相語PHを加算的に累算するアキュムレータで構成
することができる。時間Ts は図3(e)に示すパルス
CCの時間Tr よりも後である。 【0063】図2の語PHが定常状態で0の時は、低域
通過フィルタ32からの語LPFOは変化しない。例え
ば、負の位相語PHは語LPFOの値を減少させ、一
方、正の位相語PHは語LPFOの値を増大させる。水
平周期長発生器33の加算器は、NTSC複合テレビジ
ョン信号の所定期間H中に含まれるクロックCKの周期
tCKの正規の数を表わす語PRを語LPFOの整数部に
加算し、ポート33aに偏向周期語DPWを形成する。
前述したように、周期長語DPWは1Hスキュー語SK
に加算されて、パルスCLが図3(g)の時間Tt で生
じた時に、更新された語PERIODとSKとが生成さ
れる。時間Tt は図3(f)の時間Ts の少し後に来
る。 【0064】図3(a)において、実際の中心時間Tc
が計算で得た中心時間Tccよりも遅いと仮定すると、図
2の位相語PHは正の値をとる。位相語PHが更に正に
増大すると、語DPWは大きくなる。図3(a)におい
て、続く期間Tでは、この大きな語DPWが、前の中心
時間Tccからの間隔が前よりも大きい時間間隔を表わす
計算された中心時間Tccを発生させる。従って、この計
算された中心時間Tccは、同期を行うために、実際の中
心時間Tc により近づく。 【0065】定常状態、即ち同期状態では、図3(d)
の時間Tm におけるクロックCKの縁部は、期間Tの実
際の中心時間Tc からクロックCKの周期tCKの分数分
fだけ早く生じる。この定常状態、即ち同期状態では、
図4(d)および(i)に示す事象eCMaoとeCMbo(こ
れはそれぞれ図2の語CMaおよびCMbに付随するも
のであるが)の各々は、図4(r)に示す対応する水平
同期パルスHS からそれぞれ対応する一定の時間だけ遅
れて生起する。 【0066】図2のマルチプレクサ(MUX)40の選
択(SELECT)端子40cに現われるフリップフロ
ップ55の出力信号TOGGLEが第1の論理状態の時
は、ポート40aにおける語CMaは右寄せされて、加
算器で構成されたプログラマブル遅延装置51の入力ポ
ート51aに供給される。位相制御ループ回路120の
移相語LPFO′が右寄せされてプログラマブル遅延装
置51の加算器のポート51bに供給される。 【0067】遅延装置51の出力ポート51cに生成さ
れ、図4(k)に概略的に示すプログラマブル遅延装置
51の加算結果の整数部を表わしている語CMIがゼロ
検出器52に供給される。ゼロ検出器52は図4(k)
の語CMIが0になると、図4(m)に示すパルスST
ARTを時間TCMIOで生成する。パルスSTARTは、
図2のパルス発生器ユニット53に供給されて、この発
生器から、通常の態様で、外部からの制御語WIDTH
により制御される幅wを持ったパルスPGPが生成され
るようにする。語WIDTHはパルス発生器53の入力
ポート53cに供給される。 【0068】パルスPGPはゲート遅延装置54に供給
される。ゲート遅延装置54は各パルスPGPをクロッ
クCKの周期tCKの分数q分だけ遅延させて、図4
(n)に示す信号HORDRIVEの対応パルスのhd
成分を生成する。図2の遅延装置51の出力ポート51
cの語CMPの分数qがプログラマブル遅延装置51の
加算器における加算結果の分数部(小数部)を表わす。
図4(n)のパルスhd1の幅wは、例えば、図4(q)
に示すパルスfb1の対応する幅と重なるに充分な幅であ
る。 【0069】ゲート遅延装置54は、例えば32個の均
一な間隔で配置されたタップを持ったtCKの時間遅延を
与える遅延線を備えたものを使用できる。例えば、図2
の語CMPの5ビットのある与えられた組合わせによ
り、32個のタップの中の対応するタップが選択され
て、その数値に従ってクロックCKの周期tCKの分数分
だけパルスPGPを遅延させる。例えば、語CMPの分
数qが(00101)2 に等しい時、与えられる遅延は
tCKの32分の5である。従って、図4(n)に示す信
号HORDRIVEの各成分パルスhd1は、例えば、q
1 を図2の語CMPに含まれる分数とする時、時間(T
CMIO+q1 ×tCK)で生じる。 【0070】例えば図4(n)の信号HORDRIVE
のパルスhd1成分の後縁が生じると、信号TOGGLE
の状態が図4(p)に示すように第2の状態に変化す
る。すると、この信号TOGGLEによって、図2のマ
ルチプレクサ40のポート40bの信号CMbがプログ
ラマブル遅延装置51の入力ポート51aに供給され、
その出力ポート51cに語CMIとCMPの形で現われ
る。この出力ポート51cの語CMI(図4(k))が
0になると、ゼロ検出器52が時間TCMIO′においてパ
ルスSTARTを発生する。これは前に時間TCMIOに関
して述べたと同様にして行われる。このように、図4
(m)の時間TCMIO′は図4(h)に示す語Cbによっ
て決まる。 【0071】続く図4(n)の信号HORDRIVEの
パルスhd2成分の後縁によって図2のフリップフロップ
55が図4(p)に示すように第1の状態に復帰し、前
に述べたように、ポート40aの各語CMaの語Caと
SKとがプログラマブル遅延装置51の入力ポート51
aに供給される。従って、この発明の一態様によれば、
図4(n)の信号HORDRIVEの交互に現われる成
分パルスhd のタイミングは、図2のマルチプレクサ4
0の各ポート40aと40bのそれぞれに与えられる語
CMaとCMbとによって交互に制御される。 【0072】例えば図4(q)に示すような台形形状を
持ち、水平フライバックパルスから取出された偏向出力
段41からのパルスFLYBACKの各々が、デジタル
化ユニット61と同様のデジタル化ユニット61′でデ
ジタル化されて、位相比較器22′の入力ポート22
a′に連続するデジタル化されたフライバック語SY′
を供給する。位相固定ループ回路120のフライバック
語SY′は位相固定ループ回路20の同期語SYと同様
のものである。位相比較器22′は位相固定ループ回路
20の位相比較器22と同様の構成にすることができ
る。 【0073】従って、位相比較器22′のポート22
a′〜22e′は機能的に位相比較器22のポート22
a〜22eに相当する。デコーダ23′は、デコーダ2
3におけるパルスMS、CAC、CCおよびCLPFと
同様なパルスMS′、CAC′、CC′およびCLP
F′を生成するために、対応する所定値の語Caを復号
する。例えばパルスCC′は端子22c′に供給され
る。同様に、スキュー語SKが位相比較器22′のポー
ト22d′に供給される。 【0074】例えば図3(a)に示す同期語SYの包絡
線1と同様な台形包絡線を表わすフライバック語SY′
が、図4(q)に示す実際の中心時間Tc ′を有するリ
トレース期間T′中に次々と生成されると仮定する。こ
の期間T′と中心時間Tc ′とは図3(a)における期
間Tと中心点Tc と同様のものである。図4(q)の例
では、位相比較器22′の端子22b′に供給される図
2のパルスMS′の前縁は、図4(o)に示すように、
図4(d)の時間tCTJ で生じる。 【0075】位相比較器22の動作と同じようにして、
図2の位相比較器22′のポート22e′における位相
語PH′が対応する時間差tC ′−tCMaoを表わす。位
相語PH′における項tCMaoは位相比較器22の位相語
PHにおける項Tccに相当する。同じ考え方をすると、
図4(q)のパルスFLYBACKの各パルスfb1の期
間T′の中心点Tc ′が図4(d)の対応する時間t
CMaoよりも大きい場合には、図2の位相語PH′は正で
ある。一方、図4(q)の時間Tc ′が時間tCM aoと等
しければ、図2の位相語PH′は0になる。 【0076】図2の位相語PH′は符号補数化された語
PHiを生成する符号補数化ユニット58に供給され
る。例えば、語PH′が負である場合、PHiは正でか
つ、語PH′と同じ絶対値を持つ。語PHiは位相固定
ループ回路20のフィルタ32と同様の低域通過ディジ
タルフィルタ32′に供給される。このフィルタ32′
の出力語LPFO′は、図4(r)のパルスHS の位相
変動に対する低域通過フィルタ32の応答時間よりも短
い応答時間を図4(q)のパルスFLYBACKの位相
変動に対して呈する。位相語PH′が0の時に生じる図
2の位相制御ループ回路120の定常状態においては、
語LPFO′は負で、その値は、図4(q)に示すパル
スFLYBACKの1つおきのフライバックパルスfb1
とfb3の各中心点Tc ′が図4(d)における時間t
CMaoおよびtCMao′で生じるようにする値である。 【0077】図4(n)の信号HORDRIVEの例え
ば成分パルスhd1は図4(d)における対応する時間t
CMaoよりも、(Q+h)×tCKに等しい時間tLEADだけ
早く生じる。ここでQとhはそれぞれ図2の語LPF
O′の整数部と分数部である。プログラマブル遅延装置
42の加算器に結合される図2の語NPWがデコーダ2
3′のパルスMS′とデコーダ23の対応するパルスM
Sとの間の相対的なタイミングを制御する。語NPWの
値を変えることにより、例えば図4(q)と(r)に示
すパルスfb1とHsaの中心時間Tc ′とTc との間の持
続時間が対応して変化する。 【0078】映像管のビーム電流が変化すると、アルタ
電流が変化する。出力段41のフライバック変成器から
引出されるアルタ電流が変化すると、図4(q)のパル
スf b1と図4(n)のパルスhd1との間の遅延時間も、
水平出力スイッチングトランジスタの蓄積時間が変化す
るために、変化してしまう。 【0079】遅延時間のこのような変化によって図4
(q)に示すパルスfb1の期間Tc ′−tCMaoが0から
正の値に変化したと仮定してみる。この場合図1の語P
H′はより正となり、語LPFO′はより負になる。従
って、図4(n)に示す次のパルスhd3が早目に生じ、
その結果、図4(q)のパルスFLYBACKも早目に
生じる。この結果、ビーム電流変化によって生じると仮
定された上記パルスfb1の期間の変動を修正するよう
に、次の期間Tc ′−tCMao′の長さが小さくなる。 【0080】この発明の1つの特徴によれば、図2の同
じ値の語LPFO′がそれぞれ事象eCMaoとeCMboとに
対応する図4(n)の連続するパルスhd のタイミング
を制御する。例えば、図4(i)における時間tCMboが
図4(d)における時間tCM aoからH/2時間だけ隔た
っているので、図4(q)に示し、また、前にも説明し
たように、図4(i)の時間tCMboに対応する図4
(q)のフライバックパルスFLYBACKのパルスf
b2は、直前のパルスfb1からH/2後に現れる。パルス
fb1は図4(d)の時間tCMaoに対応している。 【0081】従って、低域通過フィルタ32′の図2の
パルスCLPF′による更新は各水平期間H中で1回行
われる。ここで、デコーダ23′は、低域通過フィルタ
32′の更新が、例えば図4(q)のフライバックパル
スFLYBACKの周波数に相当する2fH で行われる
ように設計してもよい。 【0082】図2の同期パルスHS が存在しない時は、
フィルタ32の語LPFOが0となり、PR=910と
等しい語DPWによって図1の構成は、NTSC方式に
おける周期Hの正規の値の2分の1に等しい910/2
×tCKだけ隔たったリトレース期間を形成するように働
く。
置などで用いることのできる、偏向装置、すなわち特に
入力同期パルスに同期した高周波パルス列を発生する回
路に関する。 【0002】 【発明の背景】最近、ア−ティファクトの影響を少なく
するために、NTSC方式などの飛越型ビデオ信号を非
飛越し走査形式で表示しようとすることが行われてい
る。このような表示形式(フォーマット)には、一般
に、水平同期パルスの水平周波数f H の何倍かの周波数
で偏向電流のスイッチングを行うことが必要となる。例
えば、水平周波数の2倍で走査する形式を採用したテレ
ビジョン方式では、水平同期パルスの各々から水平偏向
電流2サイクル分を発生させる必要がある。これに対し
て、標準のテレビジョン方式では、各同期パルスから1
サイクル分だけ発生させればよい。 【0003】いくつかの従来回路では、水平周波数を2
倍にすることは電圧制御型発振器(VCO)を含む位相
固定ループによって行われる。そのVCOの出力周波数
は水平周波数の倍数に等しい。デジタルテレビジョンで
は、例えば、偏向電流を、VCOではなく共通の装置ク
ロック構成から取出した信号を用いて作ることが望まし
い。 【0004】 【発明の概要】この発明の一つの特徴を具備する装置で
は、周期性の線同期入力信号に応答する位相固定ループ
回路を用いて、この入力信号に対して同じ相対的時間
に、かつ、入力信号の各周期内において、同期した第1
と第2の周期的信号を生成する。この発明の一態様にお
いては、位相制御ループ回路が用いられており、この位
相制御ループ回路は偏向回路の繰返し線偏向動作(偏向
サイクル)のタイミングを表わす信号と、上述した第1
と第2の周期的信号の少なくとも一方とに応答して、線
同期入力信号の各周期中に第1と第2の偏向出力信号を
生成するようにされている。 【0005】この発明の1つの実施例においては、例え
ば、位相固定ループ回路は同期パルスの周波数を2倍に
して、出力段に2×fH の周波数の偏向電流を生成す
る。 【0006】 【0007】この発明の別の態様においては、位相制御
ループ回路は偏向回路の出力段から繰返し線偏向動作の
タイミングを表わす信号すなわちリトレース信号を受取
って、出力信号のタイミングを、例えば、同期入力信号
のある与えられた期間中に1回だけ、第1と第2の信号
のうちの一方のもののタイミングに応じて修正する。出
力信号のタイミングの修正は、繰返し線偏向動作(偏向
サイクル)のうちの1つおきの線偏向動作のタイミング
がそれぞれ第1と第2の周期的事象に対応するように行
われる。 【0008】次に、この発明の特徴とする要旨を後述す
る実施例に則してより具体的に説明する。第1の態様と
して、この発明の偏向装置は、周期的な線同期入力信号
(HS )から、この入力信号の周波数よりも高い周波数
で周期的に生じる偏向駆動信号(HORDRIVE)を
生成するように働くもので、周期的なクロック信号(C
K)の供給源と、位相固定ループ回路(20)と、線出
力段(41)と位相制御ループ(120)を持ってい
る。上記の位相固定ループ回路(20)は、線同期入力
信号(Hs )に応動する回路であり、クロック信号(C
K)に応動するカウンタ(21)を含んでいて、クロッ
ク信号(CK)の1周期(tCK)の端数(1周期の何分
の1かの、1周期に満たない短い時間幅)程度の精度
(分解能;レゾリューション)で線同期入力信号
(Hs )に同期している信号(CMa )を生成する。線
出力段(41)は、上記の駆動信号(HORDRIV
E)に応答して上記の高い周波数の繰返し線偏向を生成
しかつこの高い周波数の繰返し線偏向の位相情報を含ん
だ繰返し線偏向タイミング表示信号(FLYBACK)
を作り出す。また、位相制御ループ(120)は、この
高い周波数の繰返し線偏向タイミング表示信号(FLY
BACK)と上記入力信号(Hs )に同期した信号(C
a +SK=CMa )との間の位相差の関数として制御信
号(LPFO′)を発生する位相検波器(202′)を
持っていて、上記入力信号の周波数よりも高い周波数を
有しかつ上記制御信号(LPFO′)によって決められ
る位相をもって、上記駆動信号(HORDRIVE)を
生成する。また、第2の態様として、この発明の偏向装
置は、線同期入力信号(HS )に応答してこの入力信号
(HS )の周波数よりも高い周波数を有する偏向駆動信
号(HORDRIVE)を生成するように働くもので、
位相固定ループ回路(20)、線出力段(41)、およ
び位相制御ループ(120)を具えている。この位相固
定ループ(20)は線同期入力信号(HS )に応答し
て、この入力信号(HS )の周期(H)内に、この入力
信号(HS )に同期した周期的信号(CMa )を生成す
る。また線出力段(41)は、上記の駆動信号(HOR
DRIVE)に応答して、上記高い周波数の繰返し線偏
向を形成しまたこの繰返し線偏向の位相情報を含んだ繰
返し線偏向タイミング表示パルス信号(FLYBAC
K)を発生する。また上記の位相制御ループ(120)
は、上記の高い周波数の繰返し線偏向タイミング表示パ
ルス信号(FLYBACK)と上記の周期的信号(Ca
+SK=CMa )との間の位相差の関数として制御信号
(LPFO′)を発生する位相検波器(202′)であ
って、特に上記の高い周波数の繰返し線偏向タイミング
表示パルス信号(FLYBACK)の1つおきのパルス
のみに応答するように構成された位相検波器(20
2′)を有し、また上記制御信号(LPFO′)は上記
の駆動信号(HORDRIVE)の位相を制御するよう
に働くものである。 【0009】 【実施例の説明】図1は位相固定ループ回路20を含む
水平偏向回路のブロック回路図である。この回路は、従
来の位相固定ループ回路のVCOに相当する機能を持っ
た順次カウンタ21を備えている。カウンタ21は図4
のタイミング図の(a)に示す周期tCKを持ったクロッ
クパルスすなわちクロック信号CKの各前縁の後で計数
値が増加するプログラマブルカウンタである。このカウ
ンタは、初期値例えば1から図1の入力端子21aに加
えられるリセットパルスRESETによって初期値にリ
セットされるまで計数を続ける。リセットパルスRES
ETは、カウンタ21の対応する周期即ちシーケンスN
中に含まれるクロックパルスCKの周期tCKの数を制御
する。カウンタ21により生成される一連のシーケンス
Nが繰返し発生するシーケンスを規定する。カウンタ2
1の出力ポート21bにおける各語CTが、与えられた
シーケンスN中でカウンタ21のその時の計数値を供給
する。 【0010】例えば、ここではデジタル語は、整数、小
数(分数)および整数と小数の組合わせを含む2を底と
する数で表わされ、負の数は2の補数として表わされ
る。 【0011】周期Hを持った、線同期入力信号のよう
な、水平同期パルスHS (1H同期パルスHS )が、例
えば、テレビジョン受像機の通常の同期分離器60から
位相検波器202に供給される。位相固定ループ回路2
0が同期パルスHS に位相固定され、同期パルスに付随
する雑音レベルが低い場合には、位相検波器202に供
給されるパルスMSの各々の前縁は、対応する同期パル
スHS の中央よりも前に生じるクロックパルスCKの最
後のものの前縁と実質的に一致する。パルスMSは、語
CTの予め定められた値が検知されるとデコーダ23に
よって生成される。このように、各同期パルスHS の中
央は、図1のパルスMSの前縁の後、図4(a)に示す
クロックCKの周期tCKの何分の1(f)かの時点で生
じ、この分数fは可変である。 【0012】可変分数fは同じく位相検波器202に供
給される1Hスキュー語SKに含まれている。この明細
書中で、スキュー信号とはクロック信号の周期の何分の
1かの周期すなわちクロック周期の端数(クロック周期
よりも短い時間幅)を表わす信号のことで、スキュー語
とはスキュー信号を表わす一連のビットを意味するもの
である。位相検波器202は周期の長さを調整する語す
なわち制御信号LPFOを発生させる。この周期長調整
語LPFOは水平周期(水平期間)長発生器33中で定
数語PRと組合わされて語DPWが生成される。定数語
PRは、例えば、値910と等しい。ここで、910×
tCKは位相固定ループ回路20の規定周期(自走周期)
に等しい。さらに、fSCをNTSCカラー副搬送波周波
数とする時、クロックパルスCKの周期tCKは1/4f
SCに等しい。 【0013】語DPWは、クロックパルスCKの周期t
CKの整数(M)個分と周期tCKの分数(K)分の和の形
でパルスHS の実際の周期Hを表わす概算(計算された
推定;算定)2進値を含んでいる。この語DPWは、1
Hスキュー語SKと周期語PERIODとを発生するカ
ウンタ周期語およびスキュー語発生器201に供給され
る。 【0014】語PERIODは、カウンタ21の与えら
れた期間N中のクロックパルスCKのサイクル数を含ん
でいて、比較器200に供給される。比較器200は、
語CTとPERIODのその時の値を比較して語CT=
語PERIODの時にパルスRESETを発生する。パ
ルスRESETは、カウンタ21のその時のシーケンス
Nの終わりと次のシーケンスNの始めとを規定する次の
クロックCKの端縁部と時間的に一致して、カウンタ2
1を、語CT=1を含むように初期設定する。 【0015】語CTはプログラマブル時間シフタ、即
ち、プログラマブル遅延装置42に与えられて、遅延し
た語すなわち周期的信号Caが生成される。このプログ
ラマブル遅延装置42の遅延量は図に示されていない信
号源から供給される外部からの語NPWによって制御さ
れる。分数部を構成する語SKと整数部を構成する語C
aとより成る語CMaがプログラマブル遅延装置203
へ供給される。 【0016】語Ca=0の場合の語CMaの状態を語C
Maoと定義する。語CMaoは語DPWに従って表わ
された実際の周期Hの推定値に等しい周期を持った周期
的事象eCMaoを規定する。事象eCMaoは、後述するよう
な語Caを0にするクロックCKの前縁の後f×tCKで
発生する。分数fは1Hスキュー語SKに含まれている
値である。 【0017】水平周期長DPWは、また水平周期長発生
器33から2分割(÷2)ユニット46にも供給され
る。この÷2のユニットは語DPWの値を係数2で割っ
て、水平周期長Hの2分の1を表わす語HDPWを生成
する。語HDPWはプログラマブル遅延装置203の制
御ポートに供給され、遅延装置203はその制御語HD
PWに従って、語CMaoにより規定される事象eCMao
をH/2だけ遅延させる。 【0018】プログラマブル遅延装置203の出力語C
Mbはその分数部と整数部とを与えるスキュー語SKB
と語Cbとを含んでいる。語CMboは語Cb=0の時
の語CMbの状態と定義される。語CMboは連続する
事象eCMaoの各対間の期間の概算中心で生じる周期的事
象eCMboを規定する。 【0019】語CMaとCMbはマルチプレクサ(MU
X)40のポート40aと40bにそれぞれ供給され
る。マルチプレクサ40は語CMaとCMbとを交互
に、位相制御ループ回路120のプログラマブル遅延装
置(プログラマブル時間シフタ)51の入力ポート51
aに供給する。プログラマブル遅延装置51の出力ポー
ト51cに現われる語CMIとCMPが図4(a)に示
すクロックCKの周期tCKの整数部と分数部とをそれぞ
れ表わしている。語CMIは水平駆動パルス発生器25
3に供給される。 【0020】水平駆動パルス発生器253は語CMI=
0となる毎にパルスPGPを発生する。パルスPGPは
外部から与えられる語WIDTHにより制御される幅W
を持つ。このパルスPGPはゲート遅延装置54の入力
端子54aに供給される。ゲート遅延装置54は、図4
(a)のクロックCKの周期tCKの分数分(一部)q
(qは図1の語CMPの値に応じて決まる長さを持つ)
だけパルスPGPを遅延させて、その出力端子54bに
2fH の出力端子信号すなわち偏向出力信号HORDR
IVEを発生させる。 【0021】信号HORDRIVEはフリップフロップ
装置55にも供給される。信号HORDRIVEの各パ
ルスはフリップフロップ装置55の出力端子における信
号TOGGLEをトグルする。信号TOGGLEはマル
チプレクサ40の選択(SELECT)端子40cに供
給される。信号TOGGLEは自身の論理状態に応じ
て、語CMaとCMbとが交互にプログラマブル遅延装
置51の入力ポート51aに供給されるようにする。従
って、信号HORDRIVEのパルスのタイミングはマ
ルチプレクサ40のポート40aと40bにおける語に
よって交互に制御される。 【0022】図1の信号HORDRIVEと同様な信号
で、周波数fH の異なる倍数の周波数、例えば3fH と
か4fH を持った信号を発生させるために、図1と同様
の構成を持った装置を用いることができることは容易に
理解されよう。 【0023】信号HORDRIVEは2fH 水平偏向回
路出力段41の入力端子41aに供給され、水平出力ト
ランジスタのスイッチングを制御する。信号HORDR
IVEの対応するパルスに応じて、リトレース期間が形
成される。リトレース期間中に生じる、例えば、出力段
すなわち線出力段41中のフライバック変成器(図1に
は図示せず)から得られるようなパルスすなわち繰返し
線偏向タイミング表示信号FLYBACKが位相検波器
202′に供給される。 【0024】位相制御ループ回路120がフライバック
パルスFLYBACKに完全に位相固定されていれば、
同じく位相検波器202′に供給されるパルスMS′の
各々の前縁は各パルスFLYBACKの中心より前の最
後のクロックCKの端縁と実質的に同時に生じる。パル
スMS′は語Caの予め定められた値が検出されるデコ
ーダ23′によって生成される。パルスFLYBACK
の中心は図1のパルスMS′の前縁から図4(a)のク
ロックCKの周期tCKの分数分fだけ後に生じる。この
分数分fは1Hスキュー語SK中に含まれている。 【0025】位相検波器202′はプログラマブル遅延
装置51の遅延時間を制御する語LPFO′を発生す
る。プログラマブル遅延装置51は後で述べるように、
正あるいは負の位相シフト即ち時間遅延を与えることが
できる。2fH パルスFLYBACKの中央は各対応す
る事象eCMaoまたはeCMboに一致して生じる。前に述べ
たように、事象eCMaoは語Ca=0の時に生じ、事象e
CMboは語Cb=0の時に生じる。従って、図1の構成は
2fH の周波数のパルスFLYBACKを、対応する1
H同期パルスHS に対して対応する一定遅延量だけ遅ら
せて生成する。 【0026】図2は図1の構成を更に詳細に示すもので
ある。図1と図2で同じ参照番号、符号は同じ構成要素
あるいは機能を表わす。図4(a)〜(r)は典型的な
定常状態の一例におけるタイミング図で、位相固定ルー
プ回路20が図4(r)の同期パルスHS に位相固定さ
れている時の、図2のカウンタ21の3つの連続する周
期、即ち、3つのシーケンスNa 、Nb およびNc を示
している。図1、図2および図4(a)〜(r)で使用
されている参照番号および符号の中、同じものは同じ構
成要素または機能を示す。 【0027】ここで、図2の加算器34の入力ポート3
4aにおける語DPWは、図4(r)に示す水平同期パ
ルスHS の周期Hの概算値を含んでいるものとする。図
2の語DPWは、例えば、図4(a)に示すクロックC
Kの周期tCKの整数倍を表わす10ビット数Mと、周期
tCKの分数を表わす5ビットの数kとを含んでいるもの
とする。値(M+k)×tCKが周期Hの更新された概算
値を決定する。 【0028】図2のラッチ38の出力ポート38bにお
ける、分数fを表わすスキュー語SKは右寄せされて、
加算器34の入力ポート34bに供給され、そこで右寄
せされた語DPWに加算される。加算結果の整数部を表
わす語CNTRPが加算器34の出力ポート34cに現
われる。語CNTRPの各ビットは語DPWの整数部M
の対応ビットと同じ数値重みを持っている。語CNTR
Pはラッチ35の入力ポート35aに供給される。 【0029】ラッチ35は、図2のデコーダ23のパル
スCLの制御の下に、図4(f)の時間Tt において語
CNTRPの値を記憶し、減算器36の入力ポート36
aに周期長語PERIODを生成する。減算器36はカ
ウンタ21の所定期間N中の状態の総数を制御する。デ
コーダ23はカウンタ21からの語CTを復号して、カ
ウンタ21の所定の状態が生じると、パルスCLの如き
タイミング制御パルスおよび後述するような他のタイミ
ングパルスを生成する。 【0030】パルスCLは、ラッチ38のクロック入力
端子38aにも供給される。ラッチ38は、図4(e)
の時間Tt において図2の語SKIN(値SKと語DP
Wの値Kの和)を入力し、これを記憶して分数fを含む
1Hスキュー語SKを発生する。分数fのビットは語D
PWの分数kの対応ビットと同じ数値スケール即ち重み
で現われる。分数fは加算結果の分数部を表わす。この
ようにして、加算器34は、カウンタ21の直前の期間
N中にパルスCLによって形成されたラッチ38の右寄
せされた出力語SKを右寄せされた語DPWに加算し
て、図4(f)及び(e)に示す時間Tt において語P
ERIODおよびSKを更新する。 【0031】図2のカウンタ21の出力語CTは減算器
36の入力ポート36bに加えられ、そこで、語PER
IODから語CTが減算されてポート36cに語RSが
形成される。語RSはゼロ検出器37に供給される。ゼ
ロ検出器37は図4(j)に示すように、図2の語RS
が0になった時にパルスRESETを発生する。従っ
て、カウンタ21の語CTがカウンタ21の周期語PE
RIODに等しくなると、カウンタ21はリセットさ
れ、次のカウンタ21の語CTが計数初期状態の1とな
る。語PERIODは、図4(a)のクロックCKの周
期tCKの倍数の形で図2のカウンタ21の周期Nの長さ
を表わす。 【0032】図1に示すプログラマブル遅延装置42を
表わす減算器中で、図2のカウンタ21のその時の語C
Tを一定の語NPWから減算することにより、語Ca
(これは例えば10ビットの幅を持っている)が得られ
る。図4(c)は語Caによって表わされた対応するシ
ーケンスの一例を示す。語CTが語NPWに等しい時
は、語Caは0である。同様に、語CTが語NPWを1
だけ超過した時は、通常2の補数計算により、Caは1
023となる。カウンタ21の各シーケンス中、図2の
カウンタ21の計数が逐次増加するに従って状態Ca=
1、Ca=0およびCa=1023がそれぞれ生じる。 【0033】図4(c)の語Caが0になる時間は時間
tCTJ と規定されている。時間tCT J は、シーケンスN
の開始時点、例えば、周期Na の時間T0 、からクロッ
クCKの(J−1)周期後である。時間T0 に続くクロ
ックCKの周期tCK中、カウンタ21からの語CTは1
に等しい。語CMaoは、前述したように、語Caが0
の時の語CMaの状態として規定されている。従って、
各語CMaoは、図4(d)に対応する矢印で示したよ
うな時間tCMao=tCTJ +f×tCKで生じる周期的事象
eCMaoを規定する。 【0034】ある与えられた語CMaoの語SKはカウ
ンタ21の対応する周期Nにおいて異なる値をとり得る
ことに注意する必要がある。例えば図4(e)の時間t
CTJの直後の期間tCK中、語SKはf1 に等しい。従っ
て、図4(d)の事象eCMaoは時間tCMao=tCTJ +f
1 ×tCKで生じる。この場合、分数(端数)分f1 は、
図2のカウンタ21の周期Na の直前の周期N(図4
(a)〜(r)に示されていない)の間に計算されてい
る。 【0035】図2の装置は図4(d)の次の事象eCMao
のタイミング、例えば、時間tCTJに対する事象
eCMao′の時間tCMao′を、加算器34中で図2の語S
Kの前の(古い)分数f1 を語DPWの分数kに加えて
新しい分数f2 を形成して計算する。このような加算に
よって2進桁上げCが生じる可能性があり、対応する新
しい周期語PERIODは図4(f)の時間Tt におい
てM+(桁上げCの値)となる。図4(d)の連続する
事象eCMao間の時間は、以下に述べる例からわかるよう
に、(M+k)×tCKに等しい。 【0036】仮に、図4(e)の時間Tt の前におい
て、分数結果、図2の語SKIN=(f1 +k)が<1
であるとする。桁上げCが生じないから、語CNTRP
はM、即ち、語DPWの整数部に等しい。図2のパルス
CLが図4(e)の時間Tt で生じると、語SKはf2
=(f1 +k)となり、図4(f)の語PERIODは
Mと等しくなる。図4(j)のリセットパルスRESE
Tは図2の語CTが語PERIODと等しくなった時に
生じるので、カウンタ21の周期Na の長さは図4
(a)のクロックCKの周期tCKのM周期に等しくなろ
うとする。カウンタ21の周期Na 中の図4(d)の時
間tCMaoで生じる対応事象eCMaoは、図4(b)の周期
Na の開始時点T0 から(J−1+f1 )×tCK後に生
じる。 【0037】2番目の仮定として、図4(e)の時間T
t ′の前で、分数計算結果、即ち、図2の語SKIN=
(f1 +k)が>1であるとする。この場合は桁上げC
が加算器34で生成され、従って、語CNTRPは(M
+1)となる。その結果、図4(e)の時間Tt ′でパ
ルスCLが生じると、図4(e)の語SKによって表わ
される分数f3 は(f1 +k)+k−1に等しくなり、
図4(f)の語PERIODは(M+1)に等しくな
る。 【0038】従って、図4(b)のカウンタ21の周期
Nb の長さはクロックCKの周期t CKの(M+1)個分
に等しくなろうとする。カウンタ21の周期Nb 期間
中、対応する事象eCMao′は、図4(b)の周期Nb の
開始時点T0 ′から(J−1+f1 +k)×tCK後に生
じる。 【0039】次に、3番目の仮定として時間Tt ″の前
に、分数計算結果、即ち、図2の語SKIN=(f1 +
2k−1)+kが<1であるとする。桁上げCは生成さ
れないから、語CNTRPはMに等しい。従って、図4
(e)の時間Tt ″においてパルスCLが生じると、図
4(f)の対応する語PERIODはMとなる。従っ
て、図4(b)のカウンタ21の周期Nc の長さはクロ
ックCKの周期tCKのM個分となる。対応する事象e
CMao″は、図4(b)の周期Nc の開始時点T0 ″から
(J−1+f1 +2k−1)×tCK後に生起する。 【0040】以上のことから、次のような結論がでる。
即ち、連続する事象eCMaoの図4(d)に示す期間、t
CMao′−tCMaoはクロックCKの周期tCKの〔T0 ′−
tCM ao〕+〔tCMao′−T0 ′〕=〔M−(J−1+f
1 )〕+〔J−1+f1 +k〕=(M+k)個分とな
る。同様に、期間tCMao″−tCMao′は、クロックCK
の周期tCKの、〔T0 ″−tCMao′〕+〔tCMao″−T
0 ″〕=〔(M+1)−(J−1+f1 +k)〕+〔J
−1+f1 +2k−1〕=(M+k)個分となる。 【0041】従って、図4(d)の連続する事象eCMao
間の間隔の長さは、図2の語DPWの内容(M+k)で
表わされる。図4(b)のある与えられた周期Nの長さ
は、例えば、クロックCKの周期tCKのM個分または
(M+1)個分となろう。しかし、周期Nの平均長は、
後述するように、図4(r)に示す水平同期パルスHS
の周期Hに等しい。 【0042】周期Na の時間Tt より前の図4(g)に
おける時間tCHにおいて、図2のラッチ38中の分数f
がラッチ45に保持(セーブ)されて、語SKDが形成
される。語SKの保持(セービング)はデコーダ23か
らのパルスCHによって行われる。語SKDは右寄せさ
れて、加算器34と同様の加算器47の入力ポート47
bに供給される。(M+k)を含んだ語DPWは、例え
ばライトシフタを含む2分割(÷2)ユニット46を通
して、加算器47の他方の入力ポートに供給され、そこ
で、(1/2)×(M+k)に等しい右寄せされた語H
DPWが形成される。 【0043】加算器47における加算結果の整数部であ
るIHPが加算器49の入力ポート49aに供給され
る。プログラマブル遅延装置42からの語Caが加算器
49の入力ポート49bに供給されて、語IHPと加算
され、語Cbが形成される。図4(g)および図2に示
すスキュー語SKBに、加算器47における各分数の加
算結果の分数部gが含まれている。 【0044】図4(h)に示す時間tCTB におけるクロ
ックCKの端縁の直後の周期tCKの期間中、語Cbは0
である。語Cb=0の時の語CMbの状態と定義される
第2図の語CMboは、前に語CMaoについて述べた
と同様にして規定される。語CMaoと同様に語CMb
oは、図4(d)の事象eCMaoと同様な図4(i)に示
す対応する周期的事象eCMboを規定する。同じように、
図4(i)事象eCMboは、例えば、図4(h)の時間t
CTB からg×tCK後に生起する。 【0045】前述したように、語HDPWによって制御
される図1のプログラマブル遅延装置203は、図4
(d)の事象eCMaoの発生を、図4(i)の事象eCMbo
を規定する図2の語HDPWの値に従って決まる量だけ
遅らせる。事象eCMboは図4(d)の対応する事象e
CMaoに対してH/2だけ遅延される。図4(i)の各事
象eCMboは、次に説明する例からも分かるように、図4
(d)の連続する事象eCM ao間にある対応する期間の中
央で生起する。 【0046】図4(g)に示すカウンタ21の周期Na
の間で、時間tCHより前では、図2のラッチ45は分数
f1 を保持している。語HDPWは(1/2)×(M+
k)に等しいから、加算器47のポート47cに現われ
る加算結果は(1/2)×(M+k)+f1 に等しい。
仮に、Mが奇数で(2A+1)とすると、この整数Aは
(M−1)/2に等しい。従って、(1/2)×(M+
k)+f1 は(A+1/2+k/2+f1 )となる。更
に、図4(g)の語SKBの分数g1 、これは(1/2
+k/2+f1 )に等しい、が1より小さいと仮定す
る。従って、語IHPは、語HDPWの整数部Aに等し
い。 【0047】語IHPとCaが加算器49で加算される
ので、図4(c)の時間tCTJ からクロックCKの周期
tCKのA個分が経過すると、図4(h)の語Cbは0に
なる。従って図4(i)の時間tCMboにおける事象e
CMboは図4(c)の時間tCTJからA×tCK+(1/2
+k/2+f1 )×tCKで生起する。時間tCTJ から対
応する時間tCMboまでの全遅延時間、即ち図4(i)の
TH /2は〔(M−1)/2+(1/2+k/2+
f1 )〕×tCK=〔(M+k)/2+f1 〕×tCKに等
しい。事象eCMaoは時間tCMao=tCTJ +f1 ×tCKで
生起するから、図4(i)の事象eCMboは図4(d)に
示す直前の事象eCMaoから(M+k)/2×t CK後に生
起する。 【0048】Mと分数g1 とに関して上記とは別の仮定
をしても同じ結果が得られることは理解できよう。連続
する事象eCMaoによって規定される周期は(M+k)に
等しいから、図4(i)に示す各事象eCMboは、図4
(d)に示した連続する事象e CMaoとeCMao′の間の期
間tCMao−tCMao′の中央で生起する。後述するように
この発明の一態様によれば、周期H毎に繰返す1つおき
のリトレース期間は図4(i)に示す事象eCMboの時間
tCMboに従って発生する。更に、リトレース期間の他方
のものは図4(d)に示す事象eCMaoの時間tCMaoに従
って発生する。 【0049】図2の周波数fH の同期パルスHS の各々
はクロックCKによってサンプルされ、対応するサンプ
ルがデジタル化ユニット61、例えばアナログ/デジタ
ル変換器等、でデジタル化され、通常の方法によって語
207を形成する。連続するデジタル化された同期語2
07ばデジタル低域通過フィルタの入力ポート25aに
供給される。 【0050】フィルタ25の出力に現われる連続するデ
ジタル化同期語SYは同期位相比較器22の入力ポート
22aに供給される。後述するように、同期語SYは図
4(d)に示す各事象eCMaoを図4(r)に示す対応同
期パルスHS に同期させ、かつ、図2の周期長語DPW
を得るために用いられる。 【0051】図3(a)〜(g)は図2の位相固定ルー
プ回路20の同期化を説明するためのタイミング図であ
る。図2、図3(a)〜(g)および図4(a)〜
(r)で使用されている参照番号と記号の中で同じもの
は、同じ構成素子あるいは機能を示す。図3(a)は理
想的な台形水平同期パルスHS をデジタル化して得られ
た図2に示す連続するデジタル化同期語SYの一例を示
し、この語SYは図4(r)および図3(a)に示す期
間T中で台形包絡線1を形成している。 【0052】図3(a)の包絡線1は破線で示す前縁部
72と後縁部73を有する。時間T b とTe の間の全期
間Tの間、各同期語SYは図3(d)に示すクロックC
Kの各前縁の後に現われる。語SYは包絡線1に達する
各語SYの大きさを表わす垂直の矢印によって概略的に
示されている。 【0053】図2のデコーダ23が、図3(c)または
図4(l)の時間Tm において、所定値の語CT(図
2)が生じた時、例えば語CTが315に等しくなった
時に制御パルスMSを発生させる。制御パルスMSは位
相比較器22の端子22bに供給され、後述するように
語SYを形成する対応同期パルスHS と位相比較され
る。 【0054】図5は位相比較器22のブロック概略図で
ある。図1〜図5を通して同じ参照番号、記号は同じ素
子あるいは機能を示す。図5に示した位相比較器22は
アキュムレータ26を備えており、このアキュムレータ
26は、図2のデコーダ23からの信号CACの制御を
受けて、図3(a)の期間Tの開始時点Tb から時間T
m まで、連続する同期語SYを初期値0から減算的に累
算する。図5のパルスMSに関係する時間Tm で、フリ
ップフロップ27の出力端子27aの信号FFOが、図
3(c)に示すように、第1の論理レベルから第2の論
理レベルに切換わる。 【0055】図5に示すフリップフロップ27の信号F
FOは、クロック入力端子22bに制御パルスMSの前
縁が受取られると、状態が変わる。時間Tm の後、図3
(a)の期間Tの終了時間Te まで、信号CACの制御
の下に、各同期語SYがアキュムレータ26で加算的に
累算され、減算とそれに続く加算の累計を含んだ出力語
ACWが供給される。 【0056】図3(a)には別のタイミングの例も示さ
れており、この第2の例においては、同期語SYはSY
2として、包絡線2を形成する垂直の矢印で概略図示さ
れている。点線で示した包絡線2は、包絡線1における
ものと同様の前縁部70と後縁部71とを持っている。
期間Tと同じ長さの期間T2 内で語SY2が供給され
る。期間T2 の中心点TC2は期間Tの中心点Tc から遅
延されている。ここで、各語SY2は、その包絡線2の
前縁部70における値が包絡線1の対応する前縁部72
における対応する語SY1よりも小さく、かつ、後縁部
71における値は包絡線1の後縁部73における対応す
る語SY1の値よりも大きい。 【0057】従って、期間T2 の終了時点Te2における
語ACWの加算合計は期間Tの終了時点Te における場
合よりも正である。このように、語ACWの大きさは、
対応する期間Tc2−Tm またはTc −Tm の長さに比例
する。従って、語ACWの大きさと極性値とは、期間T
の実際の中心点Tc と、図3(b)のパルスMSの前縁
によって規定される時間Tm との差、即ちTc −Tm に
対応する。 【0058】図5のアキュムレータ26の出力語ACW
は、スケーラ28の入力ポート28aに供給される。ス
ケーラ28は語ACWから、図3(a)の時間差、Tc
−Tm を、例えば(Tc −Tm )/tCKに等しい比nの
形で表わす語SCWを生成する。比nは、時間差TC −
Tm に関して、例えば、クロックCKの周期tCKの1/
32の分解能(レゾリューション)を持っている。 【0059】分数fを含んだ図2の語SKが図5の減算
器30のポート22dに供給されて語SCWから減算さ
れ、レジスタ31の入力ポート22gに語SCWDが生
成される。レジスタ31は各語SCWDを記憶し、それ
を出力ポート22eに伝送して、図5に示すように位相
語PHを生成する。従って、この位相語PHは(Tc−
Tm )/tCK−fに等しい。この位相語PHは、図3
(a)の期間Tの終了時点Te に続く図3(e)の時間
Tr において、クロック端子22cに供給される図2の
デコーダ23からのパルスCCにより、レジスタ31に
クロック入力されクロック出力される。 【0060】後で述べるように、時間Tcc=Tm +f×
tCKが図3(a)の期間Tの中心の計算された発生時間
あるいは予測発生時間を表わす。時間Tccと事象eCMao
の対応する時間tCMaoとの間の時間は、本質的に図3
(d)のクロックCKの周期t CKの所定整数倍に等し
い。従って、時間Tccも、図4(d)の事象eCMaoの時
間tCMaoと同じ周期長(M+k)×tCKで周期的に繰返
す。従って、事象eCMaoの発生を図4(r)の対応同期
パルスHS に同期させるためには、図3(a)の期間T
の実際の中心点TC が計算された時間Tccと一致すれば
充分である。 【0061】従って、(Tc −Tm )/tCK−fに等し
い図2の語PHは図3(a)に示した期間Tの実際の中
心点Tc と計算上の中心点Tccとの間の時間の差を示
す。図2の語PHが正の時は、図3(a)の実際の中心
点Tc は計算上の中心時間Tccよりも大きい、即ち遅
い。逆に、図2の語PHが負の時は、図3(a)の実際
の中心時間Tc は計算された中心時間Tccよりも小さ
い、即ち早い。また、時間T ccがTc と等しい時は、図
2の語PHは0となる。 【0062】位相語PHは図2に示した従来構成のデジ
タル低域通過フィルタ32に供給され、フィルタ32の
出力LPFOが形成され、これが加算器33の入力ポー
ト33bに供給される。フィルタ32は例えば、図3
(f)の対応する時点Ts においてデコーダ23によっ
て生成される水平周波数パルスCLPFの制御の下に、
各位相語PHを加算的に累算するアキュムレータで構成
することができる。時間Ts は図3(e)に示すパルス
CCの時間Tr よりも後である。 【0063】図2の語PHが定常状態で0の時は、低域
通過フィルタ32からの語LPFOは変化しない。例え
ば、負の位相語PHは語LPFOの値を減少させ、一
方、正の位相語PHは語LPFOの値を増大させる。水
平周期長発生器33の加算器は、NTSC複合テレビジ
ョン信号の所定期間H中に含まれるクロックCKの周期
tCKの正規の数を表わす語PRを語LPFOの整数部に
加算し、ポート33aに偏向周期語DPWを形成する。
前述したように、周期長語DPWは1Hスキュー語SK
に加算されて、パルスCLが図3(g)の時間Tt で生
じた時に、更新された語PERIODとSKとが生成さ
れる。時間Tt は図3(f)の時間Ts の少し後に来
る。 【0064】図3(a)において、実際の中心時間Tc
が計算で得た中心時間Tccよりも遅いと仮定すると、図
2の位相語PHは正の値をとる。位相語PHが更に正に
増大すると、語DPWは大きくなる。図3(a)におい
て、続く期間Tでは、この大きな語DPWが、前の中心
時間Tccからの間隔が前よりも大きい時間間隔を表わす
計算された中心時間Tccを発生させる。従って、この計
算された中心時間Tccは、同期を行うために、実際の中
心時間Tc により近づく。 【0065】定常状態、即ち同期状態では、図3(d)
の時間Tm におけるクロックCKの縁部は、期間Tの実
際の中心時間Tc からクロックCKの周期tCKの分数分
fだけ早く生じる。この定常状態、即ち同期状態では、
図4(d)および(i)に示す事象eCMaoとeCMbo(こ
れはそれぞれ図2の語CMaおよびCMbに付随するも
のであるが)の各々は、図4(r)に示す対応する水平
同期パルスHS からそれぞれ対応する一定の時間だけ遅
れて生起する。 【0066】図2のマルチプレクサ(MUX)40の選
択(SELECT)端子40cに現われるフリップフロ
ップ55の出力信号TOGGLEが第1の論理状態の時
は、ポート40aにおける語CMaは右寄せされて、加
算器で構成されたプログラマブル遅延装置51の入力ポ
ート51aに供給される。位相制御ループ回路120の
移相語LPFO′が右寄せされてプログラマブル遅延装
置51の加算器のポート51bに供給される。 【0067】遅延装置51の出力ポート51cに生成さ
れ、図4(k)に概略的に示すプログラマブル遅延装置
51の加算結果の整数部を表わしている語CMIがゼロ
検出器52に供給される。ゼロ検出器52は図4(k)
の語CMIが0になると、図4(m)に示すパルスST
ARTを時間TCMIOで生成する。パルスSTARTは、
図2のパルス発生器ユニット53に供給されて、この発
生器から、通常の態様で、外部からの制御語WIDTH
により制御される幅wを持ったパルスPGPが生成され
るようにする。語WIDTHはパルス発生器53の入力
ポート53cに供給される。 【0068】パルスPGPはゲート遅延装置54に供給
される。ゲート遅延装置54は各パルスPGPをクロッ
クCKの周期tCKの分数q分だけ遅延させて、図4
(n)に示す信号HORDRIVEの対応パルスのhd
成分を生成する。図2の遅延装置51の出力ポート51
cの語CMPの分数qがプログラマブル遅延装置51の
加算器における加算結果の分数部(小数部)を表わす。
図4(n)のパルスhd1の幅wは、例えば、図4(q)
に示すパルスfb1の対応する幅と重なるに充分な幅であ
る。 【0069】ゲート遅延装置54は、例えば32個の均
一な間隔で配置されたタップを持ったtCKの時間遅延を
与える遅延線を備えたものを使用できる。例えば、図2
の語CMPの5ビットのある与えられた組合わせによ
り、32個のタップの中の対応するタップが選択され
て、その数値に従ってクロックCKの周期tCKの分数分
だけパルスPGPを遅延させる。例えば、語CMPの分
数qが(00101)2 に等しい時、与えられる遅延は
tCKの32分の5である。従って、図4(n)に示す信
号HORDRIVEの各成分パルスhd1は、例えば、q
1 を図2の語CMPに含まれる分数とする時、時間(T
CMIO+q1 ×tCK)で生じる。 【0070】例えば図4(n)の信号HORDRIVE
のパルスhd1成分の後縁が生じると、信号TOGGLE
の状態が図4(p)に示すように第2の状態に変化す
る。すると、この信号TOGGLEによって、図2のマ
ルチプレクサ40のポート40bの信号CMbがプログ
ラマブル遅延装置51の入力ポート51aに供給され、
その出力ポート51cに語CMIとCMPの形で現われ
る。この出力ポート51cの語CMI(図4(k))が
0になると、ゼロ検出器52が時間TCMIO′においてパ
ルスSTARTを発生する。これは前に時間TCMIOに関
して述べたと同様にして行われる。このように、図4
(m)の時間TCMIO′は図4(h)に示す語Cbによっ
て決まる。 【0071】続く図4(n)の信号HORDRIVEの
パルスhd2成分の後縁によって図2のフリップフロップ
55が図4(p)に示すように第1の状態に復帰し、前
に述べたように、ポート40aの各語CMaの語Caと
SKとがプログラマブル遅延装置51の入力ポート51
aに供給される。従って、この発明の一態様によれば、
図4(n)の信号HORDRIVEの交互に現われる成
分パルスhd のタイミングは、図2のマルチプレクサ4
0の各ポート40aと40bのそれぞれに与えられる語
CMaとCMbとによって交互に制御される。 【0072】例えば図4(q)に示すような台形形状を
持ち、水平フライバックパルスから取出された偏向出力
段41からのパルスFLYBACKの各々が、デジタル
化ユニット61と同様のデジタル化ユニット61′でデ
ジタル化されて、位相比較器22′の入力ポート22
a′に連続するデジタル化されたフライバック語SY′
を供給する。位相固定ループ回路120のフライバック
語SY′は位相固定ループ回路20の同期語SYと同様
のものである。位相比較器22′は位相固定ループ回路
20の位相比較器22と同様の構成にすることができ
る。 【0073】従って、位相比較器22′のポート22
a′〜22e′は機能的に位相比較器22のポート22
a〜22eに相当する。デコーダ23′は、デコーダ2
3におけるパルスMS、CAC、CCおよびCLPFと
同様なパルスMS′、CAC′、CC′およびCLP
F′を生成するために、対応する所定値の語Caを復号
する。例えばパルスCC′は端子22c′に供給され
る。同様に、スキュー語SKが位相比較器22′のポー
ト22d′に供給される。 【0074】例えば図3(a)に示す同期語SYの包絡
線1と同様な台形包絡線を表わすフライバック語SY′
が、図4(q)に示す実際の中心時間Tc ′を有するリ
トレース期間T′中に次々と生成されると仮定する。こ
の期間T′と中心時間Tc ′とは図3(a)における期
間Tと中心点Tc と同様のものである。図4(q)の例
では、位相比較器22′の端子22b′に供給される図
2のパルスMS′の前縁は、図4(o)に示すように、
図4(d)の時間tCTJ で生じる。 【0075】位相比較器22の動作と同じようにして、
図2の位相比較器22′のポート22e′における位相
語PH′が対応する時間差tC ′−tCMaoを表わす。位
相語PH′における項tCMaoは位相比較器22の位相語
PHにおける項Tccに相当する。同じ考え方をすると、
図4(q)のパルスFLYBACKの各パルスfb1の期
間T′の中心点Tc ′が図4(d)の対応する時間t
CMaoよりも大きい場合には、図2の位相語PH′は正で
ある。一方、図4(q)の時間Tc ′が時間tCM aoと等
しければ、図2の位相語PH′は0になる。 【0076】図2の位相語PH′は符号補数化された語
PHiを生成する符号補数化ユニット58に供給され
る。例えば、語PH′が負である場合、PHiは正でか
つ、語PH′と同じ絶対値を持つ。語PHiは位相固定
ループ回路20のフィルタ32と同様の低域通過ディジ
タルフィルタ32′に供給される。このフィルタ32′
の出力語LPFO′は、図4(r)のパルスHS の位相
変動に対する低域通過フィルタ32の応答時間よりも短
い応答時間を図4(q)のパルスFLYBACKの位相
変動に対して呈する。位相語PH′が0の時に生じる図
2の位相制御ループ回路120の定常状態においては、
語LPFO′は負で、その値は、図4(q)に示すパル
スFLYBACKの1つおきのフライバックパルスfb1
とfb3の各中心点Tc ′が図4(d)における時間t
CMaoおよびtCMao′で生じるようにする値である。 【0077】図4(n)の信号HORDRIVEの例え
ば成分パルスhd1は図4(d)における対応する時間t
CMaoよりも、(Q+h)×tCKに等しい時間tLEADだけ
早く生じる。ここでQとhはそれぞれ図2の語LPF
O′の整数部と分数部である。プログラマブル遅延装置
42の加算器に結合される図2の語NPWがデコーダ2
3′のパルスMS′とデコーダ23の対応するパルスM
Sとの間の相対的なタイミングを制御する。語NPWの
値を変えることにより、例えば図4(q)と(r)に示
すパルスfb1とHsaの中心時間Tc ′とTc との間の持
続時間が対応して変化する。 【0078】映像管のビーム電流が変化すると、アルタ
電流が変化する。出力段41のフライバック変成器から
引出されるアルタ電流が変化すると、図4(q)のパル
スf b1と図4(n)のパルスhd1との間の遅延時間も、
水平出力スイッチングトランジスタの蓄積時間が変化す
るために、変化してしまう。 【0079】遅延時間のこのような変化によって図4
(q)に示すパルスfb1の期間Tc ′−tCMaoが0から
正の値に変化したと仮定してみる。この場合図1の語P
H′はより正となり、語LPFO′はより負になる。従
って、図4(n)に示す次のパルスhd3が早目に生じ、
その結果、図4(q)のパルスFLYBACKも早目に
生じる。この結果、ビーム電流変化によって生じると仮
定された上記パルスfb1の期間の変動を修正するよう
に、次の期間Tc ′−tCMao′の長さが小さくなる。 【0080】この発明の1つの特徴によれば、図2の同
じ値の語LPFO′がそれぞれ事象eCMaoとeCMboとに
対応する図4(n)の連続するパルスhd のタイミング
を制御する。例えば、図4(i)における時間tCMboが
図4(d)における時間tCM aoからH/2時間だけ隔た
っているので、図4(q)に示し、また、前にも説明し
たように、図4(i)の時間tCMboに対応する図4
(q)のフライバックパルスFLYBACKのパルスf
b2は、直前のパルスfb1からH/2後に現れる。パルス
fb1は図4(d)の時間tCMaoに対応している。 【0081】従って、低域通過フィルタ32′の図2の
パルスCLPF′による更新は各水平期間H中で1回行
われる。ここで、デコーダ23′は、低域通過フィルタ
32′の更新が、例えば図4(q)のフライバックパル
スFLYBACKの周波数に相当する2fH で行われる
ように設計してもよい。 【0082】図2の同期パルスHS が存在しない時は、
フィルタ32の語LPFOが0となり、PR=910と
等しい語DPWによって図1の構成は、NTSC方式に
おける周期Hの正規の値の2分の1に等しい910/2
×tCKだけ隔たったリトレース期間を形成するように働
く。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一態様に基づく位相固定ループ回路
と位相制御ループ回路とを含む偏向回路の概略を示すブ
ロック回路図である。 【図2】図1の偏向回路の詳細なブロック回路図であ
る。 【図3】図2の位相固定ループ回路の同期化機能の説明
に用いるタイミング図である。 【図4】図2の回路の動作説明用のタイミング図であ
る。 【図5】図2の位相比較器の一実施例を示すブロック回
路図である。 【符号の説明】 253、54、41 それぞれ線偏向回路を構成する水
平駆動パルス発生器、ゲート遅延装置および2fH 水平
偏向回路出力段 20 位相固定ループ回路 HS 線同期入力信号 CMa、CMb それぞれ第1および第2の周期的信号 120 位相制御ループ回路 FLYBACK 偏向サイクルを表わす信号 HORDRIVE 第1と第2の偏向出力信号
と位相制御ループ回路とを含む偏向回路の概略を示すブ
ロック回路図である。 【図2】図1の偏向回路の詳細なブロック回路図であ
る。 【図3】図2の位相固定ループ回路の同期化機能の説明
に用いるタイミング図である。 【図4】図2の回路の動作説明用のタイミング図であ
る。 【図5】図2の位相比較器の一実施例を示すブロック回
路図である。 【符号の説明】 253、54、41 それぞれ線偏向回路を構成する水
平駆動パルス発生器、ゲート遅延装置および2fH 水平
偏向回路出力段 20 位相固定ループ回路 HS 線同期入力信号 CMa、CMb それぞれ第1および第2の周期的信号 120 位相制御ループ回路 FLYBACK 偏向サイクルを表わす信号 HORDRIVE 第1と第2の偏向出力信号
フロントページの続き
(72)発明者 ドナルド ヘンリー ウイリス
アメリカ合衆国 インデイアナ州
46250 インデイアナポリス イース
ト・セブンテイフオース・プレース
5175
(56)参考文献 特開 昭58−81386(JP,A)
特開 昭58−154970(JP,A)
特開 昭53−54953(JP,A)
特開 昭56−112183(JP,A)
実開 昭59−193063(JP,U)
特許2607066(JP,B2)
特許3060424(JP,B2)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.線同期入力信号に応じてこの入力信号の周波数より
高い周波数を有する偏向駆動信号を生成する偏向装置で
あって、 上記線同期入力信号に応じてこの入力信号に同期した周
期的信号を生成する位相固定ループ回路と、 上記駆動信号に応じて、上記高い周波数の繰返し線偏向
を生成し、かつ上記高い周波数の上記繰返し線偏向の位
相情報を含む繰返し線偏向タイミング表示パルス信号を
生成する線出力段と、 上記高い周波数の上記繰返し線偏向タイミング表示パル
ス信号の1つおきのパルスのみに応動し、上記高い周波
数の上記繰返し線偏向タイミング表示パルス信号と上記
周期的信号との間の位相差の関数である、上記駆動信号
の位相を制御するための、制御信号を生成する位相検波
器を有する位相制御ループと、を具備してなる偏向装
置。
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