JP3399368B2 - スクリュー付きモータ - Google Patents

スクリュー付きモータ

Info

Publication number
JP3399368B2
JP3399368B2 JP18280498A JP18280498A JP3399368B2 JP 3399368 B2 JP3399368 B2 JP 3399368B2 JP 18280498 A JP18280498 A JP 18280498A JP 18280498 A JP18280498 A JP 18280498A JP 3399368 B2 JP3399368 B2 JP 3399368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
motor
rotating shaft
stator
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18280498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000023446A (ja
Inventor
秀弥 横内
康弘 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP18280498A priority Critical patent/JP3399368B2/ja
Publication of JP2000023446A publication Critical patent/JP2000023446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3399368B2 publication Critical patent/JP3399368B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸の外周面に螺旋
状の溝を設けたスクリューを駆動するステップモータに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、例えば特開平9−
154271号にある通りである。図10は従来のモー
タ回転軸の両端に軸受けを持つスクリュー付きモータの
断面図である。モータ軸108には螺旋状の溝が構成し
てあり、この溝によって図示していないキャリッジがモ
ータの回転によって移動するものである。モータ軸10
8の端部近傍にはマグネット107が取り付けてある。
このマグネット107の外周には内ヨーク103,10
4、外ヨーク101,102が有り、この内部にはボビ
ン105h,106hに巻回したコイル105,106
が配置してある。以後内ヨーク、外ヨーク、コイルを総
称してステータと呼ぶ。コイル105,106に通電す
る事により、内ヨーク、外ヨークの内部に設けた複数の
小歯(不図示)がNまたはS極になる。マグネット10
7はその外周に多極の着磁が施されてあり、前記小歯の
励磁により、マグネット107と小歯の間に吸引反発力
が発生し、回転を行う構造である。また、ステータの後
端部には軸受けガイド109が取り付けてあり、この軸
受けガイド109の内部に勘合して軸方向にスライド可
能な軸受け110が配置してある。更に、軸受け110
を軸方向に付勢するためのスラストバネ111が軸受け
110の後部に配置してある。
【0003】モータ軸108の両端には球112、11
3を配置し、軸受け110、先端軸受け114との滑り
性を向上していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来構造
では、モータの回転時にマグネット107とステータ内
径の間の吸引力がマグネット107の径方向に働き、軸
受け110とモータ軸108の端部の球112、先端軸
受け114と球113との間のラジアル方向のクリアラ
ンスにより音が発生していた。
【0005】また、モータ軸108に設けたネジ部10
8aにより図示していないキャリッジを正確に送るため
に、モータ軸108を軸方向に付勢して位置決めする必
要があり、このためスラストバネ111により軸受け1
10が軸方向に移動する構造にしてあり、この軸受け1
10と軸受けガイド109との間にも隙間を構成する必
要がある。そのため、この隙間の部分からも音が発生し
ていた。
【0006】これらの隙間はすべてマグネット107と
ステータ内径のクリアランスを少なくする方向に働くた
め、マグネット107がステータ内で偏芯し易く、モー
タ性能を悪化させる要因になっていた。
【0007】また、マグネット107とステータの内径
のクリアランス(図10中のX寸法)が確保困難であ
り、必然的にクリアランスを大きく取る必要が有り、モ
ータとしてのトルク性能の確保が困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のスクリュー付
きモータによれば、外周面に螺旋状のスクリュー溝を形
成したモータ回転軸の端部近傍に駆動マグネットを形成
したロータと、該駆動マグネットの外周に配置したステ
ータと、上記モータ回転軸を両端で軸支する第一の軸受
けと第二の軸受けと、該第一の軸受けを一端側の穴に嵌
合状態で取り付け、他端側に該ステータを取り付けたホ
ルダーと、該第二の軸受けを端部に取り付けたステータ
と、第一の軸受けを軸方向に付勢する付勢手段とを持
ち、少なくとも第二の軸受けと接触するモータ回転軸部
分をテーパ状に構成し、該第1の軸受けは、該第一の軸
受けの内部に前記モータ回転軸を入り込ませ、該モータ
回転軸の外径と、該第一の軸受けの内径との間に若干の
隙間を持たせるともに、該隙間は、該第一の軸受けが該
ホルダの該穴に対して振れようとしても該モータ回転軸
の外周面と該第一の軸受けの内周面とが、ただちに当接
して振れが規制される程度に、該モータ回転軸が該第一
の軸受けの内径をガイドする如く形成したことを特徴と
する。
【0009】上記構成によれば、軸受けとモータ回転軸
の隙間がなく、軸受けの隙間によるガタによるモータ駆
動時の音の発生を抑えるという効果を有する。
【0010】請求項2のスクリュー付きモータは、前記
第一の軸受けもしくは第二の軸受けとモータ回転軸との
接触部分は、直径0.8mm以下としたことを特徴とす
る。
【0011】上記構成によれば、軸受けとモータ回転軸
の摩擦による軸受け負荷を低減でき、モータ性能の向上
が計れるという効果を有する。
【0012】請求項3のスクリュー付きモータは、前記
第一の軸受けもしくは第二の軸受けとモータ回転軸との
接触部分のテーパ角度は60度から120度の範囲とす
ることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、軸受けとモータ回転軸
の摩擦による軸受け負荷とロータマグネットとステータ
の間の吸引力とのバランスを計る事ができ、駆動時の振
動を抑えながらさらに軸受けの損失を少なくでき、モー
タ性能の向上が計れるという効果を有する。
【0014】
【0015】
【0016】請求項4のスクリュー付きモータは、前記
第一の軸受けは、前記ホルダーによりガイドされる部分
とそれよりも大きい外径部分のつばを持ち、前記第一の
軸受けをモータ回転軸方向に付勢する付勢手段は前記第
一の軸受けの前記ホルダーによりガイドされる径より大
きく、かつ前記つば部と前記ホルダーの間に配置した事
を特徴とする。
【0017】上記構成によれば、第一の軸受けに平行に
スラスト与圧を加える事ができ、モータ軸受けの摩擦負
荷を低減でき、モータ性能を向上できるという効果を有
する。
【0018】請求項5のスクリュー付きモータは、前記
第二の軸受けは、モータ回転軸と該ステータの同心をガ
イドする構造であり、かつステータ端部に固定してある
事を特徴とする。
【0019】上記構成によれば、第二の軸受けが十分に
固定されているため、モータのマグネットとステータの
同軸度を出し易く、モータ性能を向上できると共に、駆
動時に音や、振動の発生の少ないモータを提供できると
いう効果を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0021】図1は本発明に於けるスクリュー付きモー
タの斜視図である。また図2は本発明におけるスクリュ
ー付きモータの分解斜視図である。図3は図2の部分分
解斜視図である。図4は図1の第一の軸受け部の拡大断
面図、図5は図2の第二の軸受け部の拡大断面図であ
る。
【0022】図2に於いて外周面に螺旋状のスクリュー
溝部1aを形成したモータ回転軸1の端部近傍に駆動マ
グネット3を接着により形成してあり、該駆動マグネッ
ト3の外周には2つの内ヨーク4a、2つの外ヨーク4
b、2つのコイルを巻回したボビン4cから構成したス
テータ4が配置してある。モータ回転軸1はその両端に
設けた第一の軸受け5と第二の軸受け6とにより軸支し
ている。
【0023】第一の軸受け5とステータ4を取り付ける
モータフレーム7は略コの字状をしており、両端で第一
の軸受け5とステータ4を平行に支持する。
【0024】本実施例では、第一の軸受け5はモータフ
レーム7に対して嵌合状態で取付けてある。そして、モ
ータフレーム7とステータ4の間にはハウジング16が
配置してあり、モータフレーム7に設けた穴部7aにガ
イドされながら、ステータ4の内径をガイドし、モータ
回転軸1とステータ4内径の同軸度を出す構成になって
いる。もちろん、ステータ4に内径との位置関係を正確
に出している穴等を設け、その部分とモータフレーム7
を直接位置決めする事も可能であるが、本実施例ではハ
ウジング16を樹脂で構成してあり、形状の自由度が大
きくなっている。そのため、例えばステータ4の外周を
基準にして、ハウジング16の一部をステータ4の外周
にはめ込み、他の一部をモータフレーム7の穴部7aに
挿入し、ステータ4とモータ回転軸1の同軸度を確保す
る事も可能である。
【0025】図4においてホルダー7と第一の軸受け5
の間にはモータ回転軸1を図中矢印14方向に付勢する
ための板バネのスラストバネ8が配置してある。このス
ラストバネ8は第一の軸受け5をできるだけ平行に図中
矢印14方向に押すように、3本の腕をもつ板バネで構
成している。この部分の部分分解斜視図を図3に示す。
このスラストバネ8はバネ定数を小さくするため本実施
例では0.08mmの薄い板材を使用している。このバ
ネのバネ定数を100g/mm以下の低いバネ定数に設
定することにより、モータ回転軸1、モータフレーム
7、ステータ4、その他の部品の寸法がばらつく事によ
り、スラストバネ8の変形量が変化するが、この変形量
が変わっても、第一の軸受け5、第二の軸受け6とモー
タ回転軸1との摩擦負荷のばらつきを小さくできるので
ある。
【0026】図5の第二の軸受け6はステータ4の内径
と同軸度を確保するようステータ4の内径もしくは、ス
テータ4の一部と嵌合している。また、モータ回転軸1
の軸方向にステータ4と当接して位置決めできるよう第
二の軸受け6にはつば部6aを構成している。そして、
ステータ4、第二の軸受け6、ハウジング16をモータ
フレーム7に固定するために板ばねによるクランプ部材
であるアタッチメント9を使用している。
【0027】アタッチメント9の取付け前の単品形状の
斜視図を図6に示す。アタッチメント9は、図1、図6
から解る通りステータ4、第二の軸受け6、ハウジング
16を前記モータフレーム7に固定するための、ばね性
を持つ腕部9aが有り、腕部9aから伸びるアーム部9
bが前記ステータ4の外周に沿って延長され、該モータ
フレーム7に係合している。なお、本実施例ではアタッ
チメント9のアーム部9bは2本で構成してあるが、取
付け強度を上げるためには4本まで増やす事が可能であ
る。また、アタッチメント9のアーム部9bにはストッ
パー凸9cが設けてある。同じく、アーム部9bにはス
トッパー凹9dが構成してある。これらは、ステータ4
から突出しているボビン4cの端子周辺部と当接し、ボ
ビン4cから出る端子の方向を決めるためのストッパー
を構成している。このストッパー凸9cまたは、凹9d
にボビン4cを当接させる事で端子位置を決める事がで
きるのである。
【0028】また、図6に示す如く、アタッチメント9
はその腕部9aとアーム部9bで略M型形状をしてい
る。このアタッチメント9の先端の取付け部9eの間隔
9fはステータ4の外形より大きくなるように構成して
ある。このように構成する事により、アタッチメント9
をステータ4の外形に取付ける際、ステータ4がアタッ
チメント9の間隔9f内に容易に入り、アタッチメント
9取付けが容易になるものである。もちろん、図中矢印
11の方向から腕部9aを押すことにより、腕部9aが
撓んで行き、間隔9fは閉じる方向に移動しながら取付
け部9eが図中矢印11の方向に移動して行き、最終的
に取付け部9eが図1に示すモータフレーム7に引っ掛
かるのである。
【0029】このようにして、アタッチメント9の腕部
9aの変形による力でステータ4、第二の軸受け6がア
タッチメント9によってモータフレーム7に取付けられ
るのである。この時、アタッチメント9には腕部9aの
ベースになる平面9gが有り、その周辺にはさらに小さ
い複数本の小腕9hが4本設けてあり、この小腕9hは
ステータ4の外径と係合する寸法になっている。
【0030】モータの組立て時には、まずステータ4と
第二の軸受け6を組み立て、アタッチメント9の小腕9
hによりステータ4を挟み込み、アタッチメント9とス
テータ4を仮固定する。この状態を示したものが図7に
示す仮組状態を示す斜視図である。このようにステータ
4、第二の軸受け6、アタッチメント9の3部品を予め
仮組みできるため、モータ組み立て時の取り扱いが非常
に容易になるものである。
【0031】図4において、第一の軸受け部はモータ回
転軸1の先端1bを細くし、第一の軸受け5の内部に入
り込ませている。この先端1bの外径と第一の軸受け5
の内径の間には若干のクリアランスを持たせている。モ
ータ回転軸1の先端1bはこの実施例では90度のテー
パを構成している。第一の軸受け5の内径は2段の穴に
構成しており、モータ回転軸1のテーパ部1cと接触す
る部分にはモータ回転軸1と略同一角度の面が取ってあ
り、第一の軸受け5とモータ回転軸1とは面接触してい
る。
【0032】第一の軸受け5はつば部5aが構成してあ
り、ホルダー7に挿入される細い部分の外周で、かつつ
ば部5aとホルダー7の間にスラストバネ8が挿入して
ある。このスラストバネ8はできる限り第一の軸受け5
を平行に図中矢印14方向に押圧する必要があるが、ス
ラストバネ8の腕部の寸法ばらつきにより、全く平行に
押すことは不可能である。そのためにはホルダー7の穴
7bによるガイドが必要であるが、ホルダー7、ステー
タ4、第一の軸受け5、第二の軸受け6の厚さ、ハウジ
ング16の厚み、モータ回転軸1の長さ方向のばらつき
により、図8に示すごとくホルダー7による第一の軸受
け5のガイドが十分に実施できない場合がある(図中X
1寸法がホルダー7と第一の軸受け5のガイド寸法にな
る。)。このような場合でもモータ回転軸1が振れる事
がないようにモータ回転軸1の先端の細くなった先端1
b部分が第一の軸受け5の内径をガイドしている。本実
施例では、第一の軸受5のガイド穴部の長さX2を1m
m以上確保している。また、衝撃によりモータ回転軸1
に外力が加わった場合でもこのガイドにより第一の軸受
け5がホルダー7から外れることも同時に防止してい
る。
【0033】また図5は第二の軸受け部の詳細断面図で
あるが、モータ回転軸1の後端部も第一の軸受け5部と
同様に一段細くして先端を90度のテーパで構成してい
る。細くなった部分より若干大き目の径で第二の軸受け
6が構成してあり、この部分も外部からの衝撃によりモ
ータ回転軸1が第二の軸受け6から外れることを防止し
ている。
【0034】第二の軸受け6も第一の軸受け5と同様に
2段の穴を構成してあり、モータ回転軸1との接触部分
は略モータ回転軸1のテーパ部1cと同一角度の面が取
ってあり、モータ回転軸1と第二の軸受け6も面接触し
ている。この接触部の直径はΦ0.6mmで構成してい
る。テーパ部1cで軸と軸受けが接触することにより軸
受けの摩擦負荷が大きくなるため、接触半径を小さくす
ることにより、軸受け負荷を低減しているのである。
【0035】もちろん第二の軸受け6はステータ4にア
タッチメント9により固定しているため、マグネット3
とステータ4の間の吸引力によりモータ回転軸1がラジ
アル方向の力を受けても、第二の軸受け6は固定されて
いて動くことはない。同様にモータ回転軸1と第二の軸
受け6の間もテーパで構成してあり、第一の軸受け部5
からモータ回転軸1方向にスラストバネ8によりスラス
ト与圧を加えているため、軸と軸受けの間には隙間が無
く、音の発生も十分に押さえられている。ちなみにこの
スラスト予圧は15gから150gの範囲が良好であ
り、低い側はマグネット3とステータ4の吸引力により
決まり、高い側はモータ回転軸1と第一の軸受け5と第
二の軸受6との摩擦負荷により決定される。よりモータ
特性を安定させるために、本実施例では30gから80
gの範囲になる様スラストバネ8のバネ定数を下げてい
る。
【0036】一方、第一の軸受け5は図4からも解る通
り、スラストバネ8によりモータ回転軸1の軸方向に移
動可能に構成してあり、モータフレーム7に設けた穴7
bにより径方向にガイドされているが、の部分のクリア
ランスにより半径方向に動き易い構造ではある。この第
一の軸受け5をラジアル方向に移動させる力はマグネッ
ト3とステータ4の間の径方向の吸引力である。しか
し、モータ回転軸1の先端、第一の軸受け5部はモータ
のマグネット3、ステータ4からは最も離れた位置に配
置してあり、この吸引力はほとんどが第二の軸受け6に
加わり、本構造を試作検証する限り、第一の軸受け5部
が半径方向に振れることは無かった。
【0037】このようにして、構成したモータを回転さ
せることにより、図1に示すキャリッジ17がモータ回
転軸1に設けたネジ部1aをトレースしてシャフト18
にガイドされ、正確に移動位置決めができるのである。
【0038】図9は本実施例におけるキャリッジ部の正
面図である。プラスチックで作られたキャリッジ17は
キャリッジ17をモータ回転軸1の軸方向にガイドする
シャフト18に摺動可能に取り付けてある。キャリッジ
17はその両端にシャフト18をガイドする軸受け部を
構成している。そして、モータ回転軸1に設けたスクリ
ュー溝部1aにV形状のトレース歯部17aを押し付
け、このモータ回転軸1の反対面からキャリッジ17と
一体に構成したバネ性を持つ同じくV形状をした歯17
bを押し付けている。このバネ性により、トレース歯部
17aは正確にスクリュー溝部1aをトレースすること
ができるのである。さらに、トレース歯部17aの隣に
は、副歯17cが設けてある。この副歯17cはトレー
ス歯17aより若干小さく構成してあり、通常のスクリ
ュー溝1aのトレースは行わないが、キャリッジ17に
外部から衝撃等の力が加わった場合にトレース歯17a
が次のスクリュー溝1aに飛ばないように力を受ける働
きをしている。もちろんモータ回転軸1の反対側には飛
び防止の為の飛び防止歯17dが2枚設けてある。この
飛び防止歯17dも副歯17c同様にスクリュー溝1a
はトレースせず、通常事にはスクリュー溝1aから離れ
ているが、キャリッジ17に外部から衝撃等の力が加わ
った場合にスクリュー溝1aと当接しキャリッジ17の
飛び防止をしている。そのため、当然ながら副歯17c
と飛び防止歯17dは通常状態ではモータ回転軸1に接
触せず、かつ副歯17cの先端と飛び防止歯17dの先
端の間隔はモータ回転軸1に設けたスクリュー溝1aの
外径より狭くなっている。さらに飛び防止歯17dはキ
ャリッジ17に強固に固定されている。また、それぞれ
の歯のV字型の角度はスクリュー溝1aの角度と等しい
か、それより小さく構成してあり、必ず歯の先端側がス
クリュー溝1aの斜面と当接するよう構成してある。
【0039】キャリッジ17に設けたそれぞれの歯はス
クリュー溝1aの持つねじれ角とは等しくなく、モータ
回転軸1に直角に構成している。このような構成にする
ことによりプラスチック製のキャリッジ17を製造する
ための型の加工が容易になる。これは、全ての歯が平行
になるためである。また、型の加工が容易になることに
より、歯の精度が出し易くなり精度の良いキャリッジを
構成できるものである。
【0040】次に,本発明のスクリュー付きモータを電
子機器に適用した実施例を説明する。電子機器として
は、VTRカメラに適用した。すなわち、VTRカメラ
の画像のフォーカシング及びズーミングは、一般にレン
ズを駆動させることにより行っており、そのレンズの駆
動源として本発明のようなスクリュー付きモータが好適
である。具体的には、図1におけるキャリッジ17に可
動部材であるレンズユニット(不図示)を配設しVTR
カメラ本体内に組み込んだものである。これにより、ス
クリュー付きモータ自体の騒音・振動の発生が少ないた
めに電子機器全体(本実施例ではVTRカメラ本体)で
の騒音・振動を低減することとなった。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスクリュー
付きモータによれば、外周面に螺旋状のスクリュー溝を
形成したモータ回転軸の端部近傍に駆動マグネットを形
成したロータと、該駆動マグネットの外周に配置したス
テータと、上記モータ回転軸を両端で軸支する第一の軸
受けと第二の軸受けと、該第一の軸受けと該ステータを
その両端に取り付けたホルダーと、該第二の軸受けを端
部に取り付けたステータと、第一の軸受けを軸方向に付
勢する付勢手段とを持ち、少なくとも第二の軸受けと接
触するモータ回転軸部分をテーパ状に構成した事によ
り、軸受けとモータ回転軸の隙間がなく、軸受けの隙間
によるガタによるモータ駆動時の音の発生を抑えるとい
う効果を有する。
【0042】第一の軸受けもしくは第二の軸受けとモー
タ回転軸との接触部分は、直径0.8mm以下としたこ
とにより、軸受けとモータ回転軸の摩擦による軸受け負
荷を低減でき、モータ性能の向上が計れるという効果を
有する。
【0043】第一の軸受けもしくは第二の軸受けとモー
タ回転軸との接触部分のテーパ角度は60度から120
度の範囲とすることにより、軸受けとモータ回転軸の摩
擦による軸受け負荷とロータマグネットとステータの間
の吸引力とのバランスを計る事ができ、駆動時の振動を
抑えながらさらに軸受けの損失を少なくでき、モータ性
能の向上が計れるという効果を有する。
【0044】第一の軸受けもしくは、前記第二の軸受け
とモータ回転軸は径方向に穴と軸との間に隙間を構成
し、前記第一の軸受けはモータ軸により内径をガイドし
た事により、モータ回転軸に外部から衝撃が加わって
も、モータ回転軸が軸受けから外れる事が無く、衝撃に
強いモータを提供できるという効果を有する。
【0045】第一軸受けは、ホルダーによりガイドされ
る部分とそれよりも大きい外径部分のつばを持ち、第一
の軸受けをモータ回転軸方向に付勢する付勢手段は第一
の軸受けのホルダーによりガイドされる径より大きくか
つつば部とホルダーの間に配置した事により、第一の軸
受けに平行にスラスト与圧を加える事ができ、モータ軸
受けの摩擦負荷を低減でき、モータ性能を向上できると
いう効果を有する。
【0046】第二の軸受けは、モータ回転軸と該ステー
タの同心をガイドする構造であり、かつステータ端部に
固定してある事により、第二の軸受けが十分に固定され
ているため、モータのマグネットとステータの同軸度を
出し易く、モータ性能を向上できると共に、駆動時に音
や、振動の発生の少ないモータを提供できるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスクリュー付きモータの斜視図。
【図2】 本発明のスクリュー付きモータの分解斜視
図。
【図3】 本発明のスクリュー付きモータの部分分解斜
視図。
【図4】 一実施例の第一の軸受け部の拡大断面図。
【図5】 一実施例の第二の軸受け部の拡大断面図。
【図6】 一実施例のアタッチメントの斜視図。
【図7】 一実施例のステータとアタッチメントの仮組
み状態を示す斜視図。
【図8】 一実施例の第一の軸受け部の拡大断面図。
【図9】 一実施例のキャリッジの正面図。
【図10】 従来のスクリュー付きモータの断面図。
【符号の説明】
1 モータ回転軸 1a スクリュー溝 3 マグネット 4 ステータ 5 第一の軸受け 6 第二の軸受け 7 モータフレーム 8 スラストバネ 9 アタッチメント 16 ハウジング 17 キャリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−131967(JP,A) 特開 平8−308167(JP,A) 特開 平7−46816(JP,A) 特開 平5−176520(JP,A) 特開 平9−154271(JP,A) 実開 昭63−77471(JP,U) 実開 平2−53515(JP,U) 実開 平6−16720(JP,U) 米国特許6166889(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/00 H02K 5/00 H02K 7/00 F16C 17/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に螺旋状のスクリュー溝を形成し
    たモータ回転軸の端部近傍に駆動マグネットを形成した
    ロータと、該駆動マグネットの外周に配置したステータ
    と、上記モータ回転軸を両端で軸支する第一の軸受けと
    第二の軸受けと、該第一の軸受けを一端側の穴に嵌合状
    態で取り付け、他端側に該ステータを取り付けたホルダ
    と、該第二の軸受けを端部に取り付けたステータと、
    第一の軸受けを軸方向に付勢する付勢手段とを持ち、少
    なくとも第二の軸受けと接触するモータ回転軸部分をテ
    ーパ状に構成し、該第1の軸受けは、該第一の軸受けの
    内部に前記モータ回転軸を入り込ませ、該モータ回転軸
    の外径と、該第一の軸受けの内径との間に若干の隙間を
    持たせるともに、該隙間は、該第一の軸受けが該ホルダ
    の該穴に対して振れようとしても該モータ回転軸の外周
    面と該第一の軸受けの内周面とが、ただちに当接して振
    れが規制される程度に、該モータ回転軸が該第一の軸受
    けの内径をガイドする如く形成したことを特徴とするス
    クリュー付きモータ。
  2. 【請求項2】 前記第一の軸受けもしくは第二の軸受け
    とモータ回転軸との接触部分は、直径0.8mm以下と
    したことを特徴とする請求項1記載のスクリュー付きモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記第一の軸受けもしくは第二の軸受け
    とモータ回転軸との接触部分のテーパ角度は60度から
    120度の範囲とすることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のスクリュー付きモータ。
  4. 【請求項4】 前記第一の軸受けは、前記ホルダーによ
    りガイドされる部分とそれよりも大きい外径部分のつば
    を持ち、前記第一の軸受けをモータ回転軸方向に付勢す
    る付勢手段は前記第一の軸受けの前記ホルダーによりガ
    イドされる径より大きく、かつ前記つば部と前記ホルダ
    ーの間に配置した事を特徴とする請求項1記載のスクリ
    ュー付きモータ。
  5. 【請求項5】 前記第二の軸受けは、モータ回転軸と該
    ステータの同心をガイドする構造であり、かつステータ
    端部に固定してある事を特徴とする請求項1または請求
    項2記載のスクリュー付きモータ。
JP18280498A 1998-06-29 1998-06-29 スクリュー付きモータ Expired - Fee Related JP3399368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18280498A JP3399368B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 スクリュー付きモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18280498A JP3399368B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 スクリュー付きモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000023446A JP2000023446A (ja) 2000-01-21
JP3399368B2 true JP3399368B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=16124731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18280498A Expired - Fee Related JP3399368B2 (ja) 1998-06-29 1998-06-29 スクリュー付きモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3399368B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456328B1 (ko) * 2002-08-07 2004-12-03 주식회사 테슬라 스테핑모터의 리드 스크류 결합장치
JP4506379B2 (ja) * 2004-09-24 2010-07-21 株式会社デンソーウェーブ レンズ駆動装置および情報コード読取装置
JP2006296086A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Minebea-Matsushita Motor Corp リードスクリュウ付きステッピングモータ
EP1750034A1 (de) * 2005-08-03 2007-02-07 Siemens Aktiengesellschaft Stellantrieb mit getriebeseitigem Axialausgleichselement
JP2007104849A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Tokyo Micro:Kk 小型ステッピングモータ、それを有する駆動機構、及び、位置決め機構
JP4652313B2 (ja) * 2006-11-10 2011-03-16 日本電産コパル株式会社 レンズ駆動装置
JP5264322B2 (ja) * 2008-07-01 2013-08-14 日本電産サンキョー株式会社 モータ
JP5264323B2 (ja) * 2008-07-01 2013-08-14 日本電産サンキョー株式会社 モータ
JP2012235662A (ja) * 2011-05-09 2012-11-29 Nidec Sankyo Corp モータ
JP6161361B2 (ja) * 2013-03-29 2017-07-12 キヤノン株式会社 ラックおよびそれを用いた光学機器
CN104795960B (zh) * 2015-04-30 2018-09-21 俞富春 螺旋步进电动机的定子、转子机构及螺旋步进电动机
CN114430223B (zh) * 2022-04-02 2022-06-21 新思考电机有限公司 透镜驱动用步进电机、方法、透镜驱动装置及摄像设备

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6377471U (ja) * 1986-11-11 1988-05-23
JPH0253515U (ja) * 1988-10-11 1990-04-18
JPH05176520A (ja) * 1991-12-25 1993-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd ステッピングモータの軸受構造
JPH0616720U (ja) * 1992-08-04 1994-03-04 富士電子工業株式会社 センターピン
JP3376032B2 (ja) * 1993-07-29 2003-02-10 キヤノン株式会社 ステッピングモータ
JPH08308167A (ja) * 1995-05-12 1996-11-22 Copal Co Ltd リードスクリュウ付きモータ
JP3393020B2 (ja) * 1995-09-26 2003-04-07 株式会社三協精機製作所 ステッピングモータ
JPH10131967A (ja) * 1996-10-25 1998-05-22 Seiko Epson Corp 軸受けおよびモータ
JP2984621B2 (ja) * 1997-05-21 1999-11-29 群馬日本電気株式会社 フロッピーディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000023446A (ja) 2000-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3399368B2 (ja) スクリュー付きモータ
US6700256B2 (en) Brushless motor and production method therefor
US7479721B2 (en) Motor
JP2000083359A (ja) ディスク回転駆動機構
JP2009124868A (ja) モータ装置
JP2001263288A (ja) 送風機
US7552453B2 (en) Disk driving apparatus
US20030178897A1 (en) Stepping motor
JP2007104849A (ja) 小型ステッピングモータ、それを有する駆動機構、及び、位置決め機構
JPH07241065A (ja) リードスクリュー型ステッピングモータ
JP3379890B2 (ja) ステッピングモータ
JPH09135562A (ja) ステッピングモータ
JP4504734B2 (ja) 巻線機のセンター押さえ装置および方法
JPH09191631A (ja) ステッピングモータ
JP3379885B2 (ja) ステッピングモータ及びその製造方法
JPH11275848A (ja) スクリュー付きモータ
JPH05176518A (ja) リードスクリュー付きステッピングモータ
JP2001084684A (ja) ディスク駆動装置
JPH07238924A (ja) 動圧空気軸受
JP2779348B2 (ja) 回転駆動機構における小型モータ装置
JP2858649B2 (ja) 小型モータ装置
JP2001078407A (ja) 小型モータの軸固定方法
JP4679114B2 (ja) ステッピングモータ。
JP2858650B2 (ja) 回転駆動機構における小型モータ装置
KR101789817B1 (ko) 스텝핑 모터

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees