JPH09191631A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JPH09191631A
JPH09191631A JP2054896A JP2054896A JPH09191631A JP H09191631 A JPH09191631 A JP H09191631A JP 2054896 A JP2054896 A JP 2054896A JP 2054896 A JP2054896 A JP 2054896A JP H09191631 A JPH09191631 A JP H09191631A
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Hiroyuki Sonohara
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータとロータマグネットの位置関係を設
計目論見どおりに組み立てることができ、しかもモータ
として大型化させない。 【解決手段】 外周面に螺旋状の溝4を形成したモータ
回転軸3を有するロータ23と、該ロータ23を囲繞す
るステータ部2と、モータ回転軸3の一端を支持する第
1の軸受部6と、モータ回転軸3の他端を支持する第2
の軸受部7と、第1の軸受部6を保持すると共にステー
タ部2が固定されるフレーム8とを有し、第1の軸受部
6にはモータ回転軸3をスラスト方向に付勢する付勢部
材22を設け、ステータ部2には第2の軸受部7を一体
に形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ回転軸に螺
旋状の溝、すなわちリードスクリュー部が形成されたス
テッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、図6に示すように、モータ回転
軸31にリードスクリュー部32が形成されたステッピ
ングモータ30は、そのモータ回転軸31の両端を2つ
のスラスト軸受33,34でそれぞれ支持される構造と
なっている。そして、スラスト軸受34側は、さらに、
メタル軸受35によりラジアル方向の支持をする構成と
なっている。なお、モータ回転軸31には、ステータ部
36とわずかな隙間をもって対向するようにロータマグ
ネット37が固着されている。また、この軸受34は、
板バネ38とボール39とで構成され、モータ回転軸3
1のスラスト荷重をこの板バネ38のバネ圧で移動可能
に受け止めている。一方、ステータ部36は、取付板5
1に固定され、この取付板51がフレーム50にねじで
固定されることにより、フレーム50にステータ部36
側が固定されている。この固定の際、メタル軸受35が
位置決めのために利用されている。
【0003】また、モータ回転軸を軸受けするに際し、
実開平6−21383に示されるように中央のメタル軸
受を省略し、2つのスラスト軸受のみで、モータ回転軸
を軸受けするように構成されるステッピングモータもあ
る。このステッピングモータ40は、図7のような概略
構成となっている。すなわち、そのモータ回転軸41の
両端を先端側の軸受(図示省略)とステータ部側の軸受
42で支持し、かつステータ部側の軸受42を図8に示
すような予圧板バネ43と複数のボール44からなる球
軸受としている。一方、ステータ部をフレーム50に取
り付ける方法は、図6と同様な方法を採用している。す
なわち、取付板51とねじを利用してステータ部をフレ
ーム50に取り付けている。
【0004】さらに、実開昭61−33271に示され
るように、中央のメタル軸受を無くすと共に、ステータ
部側の軸受にはバネ部材を設けず、モータ回転軸の突出
先端側にコイルスプリングからなるバネ部材を設けたス
テッピングモータも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな図6に示す構造のステッピングモータ30において
は、ステータ部36側のスラスト軸受34の部分に板バ
ネ38を配置してモータ回転軸31をスラスト軸受33
側に押圧するため、ステータ部36とロータマグネット
37の位置関係を設計目論見どおりとすることが困難と
なっている。また、ロータマグネット37の存在によ
り、板バネ38を含めたスラスト軸受34の形状の自由
度が小さくなっている。
【0006】また、このステッピングモータ30では、
図6に示すように、中央のメタル軸受35が必要になっ
ている。このため、リードスクリュー部32に係合する
被送り体の反力により、モータ回転軸31がメタル軸受
35に当たり、カタカタ音が発生する場合が生じてい
る。これは、この構成のステッピングモータ30では、
被送り体の送り方向が異なるため、リードスクリュー部
32の受ける反力も回転方向によって異なる結果、その
変動によってカタカタ音が生じやすいものとなっている
ためである。
【0007】一方、このカタカタ音の発生は、メタル軸
受35の部分で摺動ロスが発生することにもつながって
いる。また、このメタル軸受35の存在そのものが、そ
の摺動支持機能によってモータ回転軸31の回転力を減
少させる原因となっている。特に、メタル軸受35が中
央にある一方、板バネ38がモータ回転軸31のモータ
側他端部を押圧する構造のため、メタル軸受35に対し
側圧が発生し易くなっている。この側圧の発生は、摺動
ロスの増加につながり、モータ回転軸31の回転力をさ
らに減少させている。
【0008】一方、実開平6−21383に示されるス
テッピングモータ40においても、同様にステータ部側
の軸受42に予圧板バネ43を設け、モータ回転軸41
を他端側に押圧しているため、ステータ部とロータマグ
ネットの位置関係を設計目論見どおりに組み立てにくく
なっている。なお、このステッピングモータ40は、図
6に示すようなメタル軸受35がないので、モータ回転
軸41の支持部での摩擦が減少する効果を有する。しか
し、このステッピングモータ40では、ステータとロー
タの同軸度を出すため、図6の板バネ38に相当する予
圧板バネ43を図8に示すように複数の螺旋形状の腕部
を形成した複雑な形状としている。
【0009】しかも、この予圧板バネ43は、モータ回
転軸41のスラスト移動ばかりでなく、ラジアル方向の
移動も軸受けするものであるので、バネ定数の設定が難
しくなっている。すなわち、ラジアル移動を押さえるた
めにバネを強くすると、モータ回転軸41に対しての負
荷が大きくなり、回転ロスが生ずる。一方、スラスト負
荷を押さえるためバネ力を小さくすると、ラジアル方向
のたわみも大きくなり、モータ回転軸41が軸受42か
ら外れたり、モータ回転軸41が貫通する孔45の周辺
角部46に当たったりする。
【0010】さらに、実開昭61−33271では、中
央のメタル軸受が無く、しかもバネ部材をステータ部側
ではない軸受部分に設けているので、上述したような問
題が無いかのように見えるが、ステータ部側の軸受がス
テータ部に固着させるものであるため、やはりステータ
部とロータマグネットの位置関係の精度を出しにくいも
のとなっている。しかも、ステータ部側の軸受部分にモ
ータ回転軸をスラスト方向に微調整するための調整ネジ
があり、このため、この調整ネジを動作させることによ
り、かえって設計目論見どおりのステータとロータマグ
ネットの位置関係とすることができなくなっている。ま
た、バネ部材を有する軸受側には、軸受ホルダーがあり
部品点数が多くなっていると共に、コイルスプリングを
利用しているためその分のスペースが必要となり、全体
的に装置が大型化してしまっている。
【0011】本発明は、ステータとロータマグネットの
位置関係を設計目論見どおりに組み立てることができ、
しかもモータとして大型化することのないステッピング
モータを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、外周面に螺旋状の溝を形
成したモータ回転軸を有するロータと、該ロータを囲繞
するステータ部と、モータ回転軸の一端を支持する第1
の軸受部と、モータ回転軸の他端を支持する第2の軸受
部と、第1の軸受部を保持すると共にステータ部が固定
されるフレームとを有し、第1の軸受部にはモータ回転
軸をスラスト方向に付勢する付勢部材を設け、ステータ
部には第2の軸受部を一体に形成している。
【0013】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載のステッピングモータにおいて、ステータ部と、該
ステータ部の一端側を閉鎖した蓋部材とを樹脂により一
体成型して設け、蓋部材に第2の軸受部を形成してい
る。
【0014】加えて、請求項3記載の発明では、請求項
1または2記載のステッピングモータにおいて、付勢部
材を、その先端にフック部を有し他端側にバネ部を有す
る板バネとし、第1の軸受部がフレームに対し、そのフ
レーム外方からステータ部側に向かって組み込まれたと
き、フック部がフレームに対し係止し、第1の軸受部の
抜けを防止すると共に、モータ回転軸をバネ部により押
圧している。
【0015】本発明のステッピングモータは、ステータ
部とロータとの相互磁気作用によってモータ回転軸が回
転駆動される。すると、ステータ部から突出した部分に
形成された螺旋状の溝を有するリードスクリュー部も回
転する。この結果、このリードスクリュー部と係合する
被送り体が左右の一方に送られる。この折、モータ回転
軸は、2つの軸受部でその両端がそれぞれ支持される。
また、この支持に当たり、モータ回転軸のステータ側と
は反対側の先端は、モータ回転軸をスラスト方向に付勢
する付勢部材を有する第1の軸受部で支持される。一
方、モータ回転軸のステータ側先端は、ステータ部と一
体形成された第2の軸受部で支持される。このため、ス
テータ部とロータマグネットの位置関係を精度良く組み
立てることができる。なお、ステータ部と第2の軸受部
の一体形成としては、例えばステータ部のコイルボビン
と第2の軸受部を樹脂で一体成形する等の方法を採用す
ることができる。
【0016】また、第1の軸受部をフレームの外方から
ステータ部側に向かって組み込めるようにすると、モー
タ回転軸の組み込みが容易になる。さらに、その第1の
軸受部の付勢部材を、先端にフック部を有し他端側にバ
ネ部を有する板バネとすると、この付勢部材を組み込む
ことによりフック部が抜け止めとなり、第1の軸受部の
組み込みが容易となると共に、バネ部がモータ回転軸を
押圧することになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図5に基づき説明する。なお、このステッピングモ
ータ1は、ビデオカメラ用で直径10mmとなっている。
【0018】ステッピングモータ1は、ステータ部2か
ら突出されたモータ回転軸3を有している。そして、こ
のモータ回転軸3の突出側には、リードスクリュー部4
が形成されており、ステータ側他端部および突出先端部
には、モータ回転軸3より径が細い円柱形の球受け部
5,5がそれぞれ形成されている。また、モータ回転軸
3の突出側先端部は、ピボットベアリングにより構成さ
れる第1の軸受部6で支持され、ステータ側他端部は、
ステータ部2と一体形成される第2の軸受部7で支持さ
れている。ここで、モータ回転軸3の突出側先端部の第
1の軸受け部6は、フレーム8に保持されている。そし
て、このフレーム8には、ステータ部2が固定されてい
ると共に、ガイド軸9がリードスクリュー部4と並列す
るように固定されている。そして、このガイド軸9に
は、リードスクリュー部4の回転に伴って左右に移動す
るラック10が設けられている。
【0019】ステータ部2は、ケースを兼ねる第1ステ
ータ11と、この第1ステータ11の極歯11aと交互
に入り組む極歯を有する第2ステータ12と、この第2
ステータ12と背中合わせに固定される第3ステータ1
3と、この第3ステータ13の極歯と交互に入り組む極
歯を有する第4ステータ14と、第1ステータ11と第
2ステータ12との間に挿入されるドーナツ状のコイル
ボビン15を有するコイル16と、第3ステータ13と
第4ステータ14との間に挿入されるドーナツ状のコイ
ルボビン17を有するコイル18とで構成される。な
お、第2ステータ12と第3ステータ13とコイルボビ
ン15,17とは、第2の軸受け部7と共に一体成形さ
れた一部品となっている。
【0020】モータ回転軸3には、2つの円筒状の突出
部19a,19aを有する希土類系磁石、すなわち、N
d−Fe−B系のロータマグネット19が固着されてお
り、そのモータ回転軸3と共にロータ23を形成してい
る。また、モータ回転軸3の両端の球受け部5,5に
は、円錐状の嵌合孔5aが形成され、その嵌合孔5aに
鋼球20がそれぞれ貫入している。なお、ロータマグネ
ット19の突出部19a,19aは、各ステータ11,
12,13,14の極歯部分と対向するように構成され
る。
【0021】モータ回転軸3に形成されるリードスクリ
ュー部4は、従来公知のリードスクリューと同様であ
り、このリードスクリュー部4に係合する被送り体とな
るラック10をモータ回転軸3の回転に伴い、軸方向に
沿って移動させる機能を有している。なお、モータ回転
軸3の回転方向を切り替えることによって、ラック10
の移動方向を制御している。
【0022】そして、第1の軸受部6は、図4および図
5に示すような樹脂軸受21と、付勢部材となる板バネ
22から構成される。樹脂軸受21には、フレーム8に
組み込み時に、フレーム8に突き当たるはかま部21a
が設けられている。また、その形状は、円形の一部を切
り欠いた小判状となっており、その切り欠き部分に板バ
ネ22のフック部22aが挿通するようになっている。
また、樹脂軸受21には、球受け部5が嵌入しラジアル
軸受部となる軸孔21bを有する貫通孔21cと、板バ
ネ22の平板部22cが当接嵌入する背面凹部21dが
設けられている。なお、この第1の軸受部6を樹脂軸受
とはせず焼結等他の材料を使用した軸受としても良い。
【0023】また、板バネ22は、一枚の金属板材で構
成され、フレーム8に嵌合させたとき、フレーム8に係
止するフック部22aと、鋼球20に当接しモータ回転
軸3をステータ側に押圧するバネ部22bとが設けられ
ている。そして、フック部22aは、180度対称に2
つ設けられ、その先端がコ状に切り欠かれ、その切り欠
かれた残部を外方に折り曲げた形とされている。なお、
この外方に折り曲げられた部分がフレーム8に対し係止
される部分となる。一方、バネ部22bは、樹脂軸受2
1に当接しその抜けを防止する平板部22cの中央をU
状に切り欠き、その切り欠かれた残部をモータ回転軸3
側にわずかに折り曲げて形成されている。
【0024】第2の軸受部7は、図3に示すように、2
つのコイルボビン15,17と一体の樹脂製となってお
り、第2ステータ12と第3ステータ13を一体にイン
サート成型した一部品から構成されている。この第2の
軸受部7には、球受け部5と鋼球20が嵌入する軸受け
凹部7aが設けられ、モータ回転軸3のステータ側先端
をラジアルとスラストの両方向に対して支持している。
また、第2の軸受部7は、ステータ部2の一端側を塞ぐ
蓋機能を兼ねている。
【0025】フレーム8は、全体がコ状になっており、
その両端が直角に折り曲げられた形状となっている。そ
して、一端側に第1の軸受部6が嵌入する円形の嵌入孔
8aが設けられ、他端側にロータ23が貫通する貫通孔
8bが設けられている。なお、嵌入孔8aと貫通孔8b
の径は、組み立て時、ロータ23が貫通するようになっ
ているため、共にロータマグネット19の外径より大き
くなっている。フレーム8には、さらにガイド軸9を支
持するガイド支持部が両端に設けられると共に、両端を
結ぶ部分がこのステッピングモータ1をビデオカメラの
枠体に取り付ける際の取り付け台部8cとなっている。
【0026】ラック10は、ビデオカメラのレンズ体
(図示省略)を保持しており、その係合部10aがモー
タ回転軸3のリードスクリュー部4に係合している。そ
して、ラック10は、リードスクリュー部4の回転に伴
いガイド軸9に沿って左右に移動する。
【0027】ここで、ステッピングモータ1の組立は、
次のように行う。すなわち、まず、ガイド軸9とラック
10が設けられたフレーム8にステータ部2を固定す
る。そして、鋼球20を第2の軸受部7の軸受け凹部7
aに入れる。その後、ロータマグネット19を有するモ
ータ回転軸3を嵌入孔8aと貫通孔8bを貫通させ、ス
テータ側の球受け部5を第2の軸受部7の軸受け凹部7
aに嵌入させる。そして、他端の球受け部5に鋼球20
を入れ、樹脂軸受21を嵌入孔8aに嵌合させる。その
後、板バネ22のフック部22aを嵌入孔8aに入れ、
そのフック部22aで、樹脂軸受21および板バネ22
をフレーム8に係止させる。そして、最後に、ラック1
0の係合部10aをリードスクリュー部4の螺旋状の溝
に係合させる。
【0028】このように構成されるステッピングモータ
1の動作は、次のとおりである。すなわち、ステータ部
2のコイル16,18に電流が流れると、ステータ部2
とロータマグネット19との間の磁気相互作用により、
ロータ23が回転する結果、モータ回転軸3が回転す
る。すると、リードスクリュー部4が回転し、被送り体
であるラック10をガイド軸9に沿って移動させる。
【0029】このようなラック10の移動の際、図6の
従来のステッピングモータ30では、2つのスラスト軸
受間のメタル軸受35によって、カタカタ音が発生した
り、回転ロスが生じていたが、本発明のステッピングモ
ータ1では、そのようなメタル軸受がなく、しかも貫通
孔8bがモータ回転軸3の径に比べ相当大きくなってい
るので、モータ回転軸3がフレーム8に当たることはな
い。このため、カタカタ音の発生は生ぜず、しかも第1
の軸受部6および第2の軸受部7の部分以外で摺動ロス
が生ずることがない。
【0030】また、この実施の形態では、ステータ部2
の一端をコイルボビン15、17等と一体成形される第
2の軸受部7で塞いでいるため、別部材としての蓋部材
が不要となる。しかも、モータ回転軸3の両端は、共に
ラジアル方向およびスラスト方向の両方向に対しての軸
受となっているので、上述したとおり、従来必要であっ
た中央のメタル軸受35が不要となっている。また、中
央のメタル軸受35がないので、このメタル軸受35等
を固定するための取付板51が不要となる。
【0031】なお、この実施の形態では、フレーム8の
嵌入孔8aおよび貫通孔8bの内径が、ロータマグネッ
ト19の外径より大きくしているので、ステータ部2を
フレーム8に組み付けてからロータマグネット19を有
するモータ回転軸3を組み付けることができる。そし
て、その組み付け後、第1の軸受部6をフレーム8の外
方からステータ部2側に向けて嵌入孔8aに嵌合させれ
ば、軸受部分の組み込みが完了する。このようにこの実
施の形態では、モータ回転軸3と第1の軸受部6を嵌入
孔8aを通過させる形で同方向から順に組み込むことが
でき、組み立て効率が良いものとなる。
【0032】また、この実施の形態では、板バネ22の
取り付けに、樹脂軸受21を組み込む嵌入孔8aの残部
を利用しているので、板バネ22の取り付けのために、
フレーム8を特別に加工する必要がない。しかも、この
第1の軸受部6の構成が、小判状の樹脂軸受21と、嵌
入孔8aの残部を利用してフック部22aを係止する板
バネ22とで構成されるので、従来スペースと同様なス
ペースで付勢部材付きの軸受を構成することができる。
【0033】さらに、この実施の形態では、従来の中央
のメタル軸受35がないのに加え、貫通孔8bを大きく
しているので、リードスクリュー部4をロータマグネッ
ト19の方向へ長くとることができる。例えば、図1に
示すように、貫通孔8bの所まで螺旋状の溝を形成する
ことができる。このため、最も安定したピッチとなるリ
ードスクリュー部4の中央部分を、ラック10の送り動
作のために使用することが可能となる。
【0034】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、第1の軸受部6を、図6
に示すようなスラスト軸受33にしても良い。また、被
送り体としてはレンズを保持するラック10の他に、磁
気ヘッドを支持する部材等他の部材としても良い。さら
に、ロータマグネット19としては、図6に示すような
完全円筒状のロータマグネット37としても良い。ただ
し、イナーシャの点では、図1に示す形状のロータマグ
ネット19が好ましい。なお、このような形状のロータ
マグネット19の場合、その位置精度、すなわちステー
タ部2とこのロータマグネット19との位置関係精度が
モータの特性上大きな影響を及ぼす。しかし、本発明を
採用するとその両者の位置関係精度を高めることがで
き、図1に示すようなロータマグネット19の形状に対
して、本発明の第2の軸受部7の構成は好ましいものと
なる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,2およ
び3記載のステッピングモータでは、従来存在していた
メタル軸受がなく、しかも、ステータ側他端部を第2の
軸受部でガイドし、モータ回転軸の突出側先端部を第1
の軸受部にてガイドする構成となっているため、モータ
回転軸の摺動ロスやモータ回転軸の動きに帰因するカタ
カタ音の発生を確実に防止することができる。しかも、
第1の軸受部に付勢部材を設け、第2の軸受部側はステ
ータ部と一体に形成される固定した軸受としているの
で、ステータ部とロータマグネットの位置関係を設計目
論見どおりに組み立てることが容易となる。加えて、ス
テータ部の一端を塞ぐ蓋部材を別部材として特別に設け
る必要がなくなり、組み立て精度が向上すると共にコス
ト低減が可能となる。
【0036】加えて、請求項3記載の発明では、第1の
軸受け部をフレームの外方より組み込むことが可能とな
り、モータ回転軸を組み込んだ後でも第1の軸受け部を
組み込むことができる。このため、組み立ての自由度が
高まり、組み立て易いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステッピングモータの実施の形態の要
部断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1のステッピングモータに使用される、第2
の軸受部等が一体化された部品の断面図である。
【図4】図1のステッピングモータに使用される第1の
軸受部を構成する樹脂軸受を示す図で、(A)は平面図
で、(B)は(A)のB−B断面図で、(C)は(A)
のC−C断面図である。
【図5】図1のステッピングモータに使用される第1の
軸受け部を構成する板バネを示す図で、(A)は平面図
で、(B)は(A)の矢示B方向から見た側面図で、
(C)は(A)のC−C断面図である。
【図6】従来の一般に使用されているステッピングモー
タを示す図である。
【図7】従来の他のステッピングモータの概略構成図で
ある。
【図8】図7のステッピングモータに使用される予圧板
バネを示す図である。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 2 ステータ部 3 モータ回転軸 4 リードスクリュー部(螺旋状の溝) 5 球受け部 6 第1の軸受部 7 第2の軸受部(蓋部材) 8 フレーム 9 ガイド軸 10 ラック 19 ロータマグネット 21 樹脂軸受 22 板バネ(付勢部材) 23 ロータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に螺旋状の溝を形成したモータ回
    転軸を有するロータと、該ロータを囲繞するステータ部
    と、上記モータ回転軸の一端を支持する第1の軸受部
    と、上記モータ回転軸の他端を支持する第2の軸受部
    と、上記第1の軸受部を保持すると共に上記ステータ部
    が固定されるフレームとを有し、上記第1の軸受部には
    上記モータ回転軸をスラスト方向に付勢する付勢部材を
    設け、上記ステータ部には上記第2の軸受部を一体に形
    成したことを特徴とするステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 前記ステータ部と、該ステータ部の一端
    側を閉鎖した蓋部材とを樹脂により一体成型して設け、
    上記蓋部材に前記第2の軸受部を形成したことを特徴と
    する請求項1記載のステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 前記付勢部材を、その先端にフック部を
    有し他端側にバネ部を有する板バネとし、前記第1の軸
    受部が前記フレームに対し、そのフレーム外方から前記
    ステータ部側に向かって組み込まれたとき、上記フック
    部が上記フレームに対し係止し、第1の軸受部の抜けを
    防止すると共に、前記モータ回転軸を上記バネ部により
    押圧したことを特徴とする請求項1または2記載のステ
    ッピングモータ。
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