JP2008253080A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受ホルダにカシメ加工でバックヨークが固定されていても、回転ムラが悪化せず大きな振動が発生せず側圧電流が増加せず軸受寿命が短縮することがないブラシレスモータ(50)を提供する。
【解決手段】軸(25)とその両端をそれぞれ支持する第1及び第2軸受(22,23)と、第1及び第2軸受がそれぞれ固定された第1及び第2腕部(10a,10b)とそれらを連結する基部(10c)とを有するコ字状軸受ホルダ(10)と、第1腕部の外側面(10a2)に、軸と直交してカシメ固定されたバックヨーク(20)と、を備え、第1腕部の内側面(10a3)と、それに対向する第2腕部の内側面(10b2)とは、基部から離れる程互いに遠ざかる面であり、内側面(10a3)と軸に直交する直交面とのなす角度β1と、内側面(10b2)とその直交面とのなす角度β2を、β1<β2とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、ブラシレスモータに係り、特に、その軸受を固定する軸受ホルダの改良に関する。
ブラシレスモータとして、例えば、VTR(ビデオテープレコーダ)のテープ駆動用に用いられるキャプスタンモータがある。
このモータにおいては、回転軸を支持する軸受ホルダーに対して、金属材料を用いて形成されたステータ基板をカシメ等で固定する構造が一般的であり、その一例が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載されたキャプスタンモータは、いわゆる両持ちタイプと称される、回転軸の両端側を略コ字状の軸受ホルダの各腕部に圧入などで固定された一対の軸受で支持する軸支持タイプである。
そして、軸受ホルダのステータ基板に接合する接合面をほぼ円形としたことにより、ステータ基板に対する軸受ホルダの直角度を良好に保てる効果が得られるものとされている。
このステータ基板は、金属により形成されたバックヨークと、そのバックヨークに貼着されたFPC(フレキシブルプリントサーキット)基板とで構成される場合もある。
実開平6−2963号公報
ところで、ブラシレスモータに対しては、高い特性を維持しつつ小型化されることが市場から強く望まれている。
そのため、モータを構成する各部品に対しても小型化及び薄肉化が要求される。
従来、ブラシレスモータの一例であるビデオカメラ用のキャプスタンモータにおいては、軸受ホルダを樹脂により形成していたが、樹脂ではこの小型化及び薄肉化に耐え難い。
具体的には、回転軸に側圧を印加した際に剛性が不足して十分な特性が得られにくいという課題があった。
そのため、特に、このような小さい軸受ホルダにおいては、材質を樹脂ではなく、亜鉛やアルミニウムとし、そのダイキャスト成形により軸受ホルダを形成することが行われてきた。
その場合、軸受としては、小型化しても良好な特性が得られる焼結含油軸受を用いるのが一般的である。
しかしながら、このように軸受ホルダをダイキャスト成形により形成した場合は、成形品形状において、その成形品を金型から取り出す離型の際の抜き勾配を樹脂成形の場合よりも大きく設ける必要がある。
例えば、図9に示すような、焼結含油タイプの軸受114,115が圧入されたコ字状の軸受ホルダ110において、後述するステータ基板111をD1方向からカシメ固定する際の基準となる基準面110aと、その反対側の面であるカシメの押圧力を受けるための当て面110bと、が平行ではなく、さらに具体的には、当て面110bにおいては、コ字状の内側面を成形するためのスライド金型の移動方向D2に対して、α=0.4°〜1.0°の抜き勾配αを設定するのが一般的である。
この抜き勾配は、当て面110bに対向するコ字状の内側面110cにも同様にα=0.4°〜1.0°として設定される。
そして、ステータ基板111を軸受ホルダ110にカシメ固定する際には、図10に示すように、当て治具112で当て面110bを受け、カシメ治具113により、軸受ホルダ110aにおいて環状に立設形成されたカシメ壁110a1を力Fで押圧してつぶすことでカシメ固定する。
しかしながら、当て面110bには、上述したような抜き勾配αが設定されていることから、基準面110aに対してカシメ治具113によって付与される力Fが、軸受ホルダ110に均一に加わらず、軸受ホルダ110や固定されている軸受114が変形したり、軸受114の内径の真円度が悪化したり、一対の軸受114,115の同芯度が悪化するなどの不具合が生じ易いという課題があった。
軸受114の内径の真円度が悪化すると、モータとして回転ムラが悪化し、より大きな振動が発生しやすくなる。
また、軸受114が変形すると、軸と軸受114の内面とが点接触する場合があり、その場合、点接触した部分で面圧が異常に増加して、側圧電流が増えたり、油膜が切れて回転軸と軸受114とが金属接触して軸受寿命が短くなる、という不具合が生じる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、回転ムラが悪化することがなく、大きな振動が発生することがなく、側圧電流が増えることなく、軸受寿命が短くなることがないブラシレスモータを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の1)及び2)の構成を有する。
1) 回転軸(25)と、該回転軸(25)の両端側をそれぞれ支持する第1及び第2の軸受(22,23)と、を有するブラシレスモータにおいて、
前記第1及び第2の軸受(22,23)がそれぞれ固定された第1及び第2の腕部(10a,10b)と、該第1及び第2の腕部(10a,10b)を連結する基部(10c)と、を有して略コ字状に形成された軸受ホルダ(10)と、
前記第1の腕部(10c)の軸方向における外側面(10a2)に、前記回転軸(25)と直交するようにカシメ固定されたバックヨーク(20)と、を備え、
前記第1の腕部(10a)の軸方向における内側面(10a3)と、該内側面(10a3)に対向する前記第2の腕部(10b)の内側面(10b2)とは、前記基部(10c)から離れるに従って違いに遠ざかるように形成されており、
前記第1の腕部(10a)の内側面(10a3)と前記回転軸(25)と直交する直交面とのなす角度をβ1とし、
前記第2の腕部(10b)の内側面(10b2)と前記直交面とのなす角度をβ2としたときに、β1<β2であることを特徴とするブラシレスモータ(50)である。
2) 前記角度β1は、 0°≦β1≦0.4°であり、前記角度β2は、0.4°<β2であることを特徴とする1)に記載のブラシレスモータである。
本発明によれば、回転ムラが悪化することがなく、大きな振動が発生することがなく、側圧電流が増えることなく、軸受寿命が短くなることがない、という効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図8を用いて説明する。
実施例のブラシレスモータは、ビデオカメラのテープ駆動用として用いられるキャプスタンモータ50であり、6コイル10磁極数の構成とされている。
図1において、ステータSは、平板状のバックヨーク20と、このバックヨーク20に貼着されたFPC(フレキシブルプリントサーキット)基板13と、バックヨーク20にカシメにより固定された略コ字状の軸受ホルダ10と、を有している。
具体的には、バックヨーク20は厚さが0.5mmの珪素鋼板を用いて形成されており、軸受ホルダ10の後述する基底部10aがカシメ固定される貫通孔20aとその軸受ホルダ10の位置決めとなる嵌合孔20bとが形成されている。
FPC基板13には、ステータ基板として複数個(例えば6個)の駆動用コイル31が取り付けられている。
また、FPC基板13上の駆動用コイル31の外側となる位置に、後述するFGマグネット29と微少間隔で対向しFGパルスを検出する磁気センサであるMR素子32が1つ取り付けられている。
この駆動用コイル31は、図3に示すように、バックヨーク20の貫通孔20aの軸Cの回りの周方向に略等角度間隔で配設されている。
このキャプスタンモータ50は6コイル10磁極にて構成されており、隣接する駆動用コイル31が48°ピッチPで配設される一方、6つの駆動用コイル31の両端間は、(48°/2)+48°×5+(48°/2)=288°の角度範囲を占めている。
従って、駆動用コイル31の非占有角度範囲θHは、360°−288°=72°となっている。
実施例のキャプスタンモータ50においては、この非占有角度範囲θHに、コイル切換用の3つのホール素子35をFPC基板13に配設すると共にリール駆動用ベルト(図示せず)の張架経路を配している。
図1に戻り、軸受ホルダ10は、本体部10Cとその両端側から延出する腕部である基底部10aと基端部10bとを有する略コ字状を呈してアルミニウムのダイキャスト成形により形成されている。
基底部10aと基端部10bとには、同心(軸C)で貫通孔10a1,10b1が形成されており、各貫通孔10a1,10b1には、それぞれ焼結含油軸受22,23(図1におけるハッチング部分)が圧入により装着されている。
本体部10cの底面部10tには、バックヨーク20の嵌合孔20bと嵌合して位置決めとなる突起10dが形成されている。
各焼結含油軸受22,23には、ステンレス材で形成された回転軸25が挿通されている。この回転軸25は、基底部10a側においてバックヨーク20からさらに外方に突出するように挿通されている。
図1において、ロータRは、略円板状のロータヨーク28と、このロータヨーク28の外周部に固定された環状のFGマグネット29と、内周側に固定されたリール駆動用歯車30と、このリール駆動用歯車30の外方側でロータヨーク28に固定された駆動用マグネット24と、を有している。
図4も併せて具体的に説明すると、ロータヨーク28は、鉄板をプレス加工して形成されており、略円板状の基部28kと、その中心に設けられた中心孔28aと、中心孔28aの周囲において軸C方向に立ち上げられた中心孔壁28bと、外周部において軸C方向に立ち上げられた外周壁28cと、中心軸Cの回りに所定の角度間隔で設けられた複数の貫通孔28dと、を有している。
基部28k上には、中心孔壁28bの外周面に嵌着してリール駆動用歯車30が取り付けられている。さらに、そのリール駆動用歯車30から突出した4カ所の突起30aがロータヨーク28の貫通孔28dに挿通され、その先端が超音波でカシメられてリール駆動用歯車30はロータヨーク28に強固に取り付けられている。
基部28k上の、ロータヨーク28の外周壁28cの内周面とリール駆動用歯車30の外周面との間には、扁平なるリング状の駆動マグネット24が接着剤により固着されている。
この駆動マグネット24は、例えば、外径φ22.05mm,内径φ13mm,厚さ0.8mmの希土類磁石(一例としてNd−Fe−B〔ネオジウム−鉄−ボロン系磁石〕)であり、表面にはニッケルメッキが施されている。
また、図4に示されるように、この駆動マグネット24は、周方向に複数の極(この実施例では5極対の10極)を有するように着磁されている。
ロータヨーク28における外周壁28cの外側の面には、FGマグネット29がアウトサート成形により一体的に形成されている。
このFGマグネット29は、FGパルス(回転速度信号)を得るために、周方向に駆動マグネット24と異なる極数(この実施例では147極対の294極)の極を有するように着磁されている。
このロータRの構成において、ロータヨーク28における中心孔壁28bの内周面にスピンドル25が圧入固定されており、これによってロータヨーク28とスピンドル25とは一体化して、ロータRはステータSに対して焼結含油軸受22,23を介して回転自在に支持される。
一方、スピンドル25における軸受ホルダ10の基底部10a及び基端部10bの近傍には、各焼結含油軸受22,23から湧出した潤滑油がスピンドル25におけるテープ接触部TPに入り込まないように、一対のオイル止め17が嵌着されている。
その具体的な位置は、焼結含油軸受22,23の同士が対向する面から0.2mm〜0.8mmの位置である。
また、スピンドル25における軸受ホルダ10の基端部10b側の端部25aには、スラストシート27が当接している。
このスラストシート27は、軸受ホルダ10にネジ26で固定されたスラストプレート18により軸C方向の位置が規制されている。
すなわち、このスラストプレート18によって、ロータRとステータSとの間隙が所定の値となるようにスピンドル25の軸C方向の位置が規制されている。
これにより、FPC基板13に配設された複数の駆動用コイル31と、ロータヨーク28に固着された駆動用マグネット24とが、軸C方向に所定の間隙をもって対向し、この構成において駆動コイル31に所定の電流を印加することにより回転駆動力が得られてロータRはステータSに対して回転する。
FGマグネット29の外周面は、上述したステータS側のMR素子32と近接対向しているので、ロータヨーク28と共にFGマグネット29が回転するとMR素子32からFG信号が送出される。
次に、軸受ホルダ10における基底部10aの貫通孔10a1近傍の構成について、図5を用いて詳述する。
図5は軸受ホルダ10の側面図であり、図1に対して上下反転した図となっている。すなわち、図5において、基底部10bが上側、基端部10aが下側となっている。
基底部10aの貫通孔10a1には、別工程で焼結含油軸受22が圧入固定されている。
また、基底部10aの外側面10a2には、バックヨーク20が当接した際の位置の基準となる基準面KJMが複数箇所形成されている。
また、外周面10a2には、回転軸Cと同心で外方に突出する環状壁部10eが形成されている。
この環状壁部10eは、その内径φが、貫通孔10a1の内径φよりも若干大きく設定されている。その差であるφ−φは、0.2mm〜0.8mm程度である。
この軸受ホルダ10のコ字状の内面は、回転軸Cと直交する方向である矢印D3方向に開閉するスライド金型によって形成される。そのため、基底部10aにおいてバックヨーク20をカシメ固定する際の押圧力を後述する当て治具12で受ける当て面10a3と、基端部10bにおいてコ字状の内面として当て面10a3に対向する内面10b2と、には、回転軸Cに直交する面に対してそれぞれ所定の抜き勾配β1,β2が与えられている。
具体的には、バックヨーク20をカシメ固定する基底部10aの当て面10a3については、β1を、0°≦β1≦0.4°とし、内面10b2については、β2を、0.4°<β2とする。ダイキャスト成形においては、抜き勾配が2.0°以上の場合、抜き勾配の違いによる離型効果に顕著な差はないので、β2≦2.0°と限定してもよい。
すなわち、両面の抜き勾配を異なる角度とし、バックヨーク20をカシメ固定する側である当て面10aの抜き勾配β1を、カシメ固定に供されない内面10b2の抜き勾配β2より小さく設定している。
この当て面10a3の抜き勾配β1は、0°あるいは0°に近い値であることがカシメ固定に対して好ましい。
一方、内面10b2の抜き勾配β2は、スライド金型からの離型をスムーズに行うために、2.0°あるいはそれに近い値とするのが好ましい。
このように、内面10a2の抜き勾配β2が2.0°に近ければ、当て面10a3の抜き勾配β1が0°であっても、離型を良好に行うことができる。
また、スライド金型のスライド方向を、回転軸に直交する方向D3ではなく、抜き勾配β1と抜き勾配β2とがなす角度β1+β2に対して、(β1+β2)/2=β3で示される中線方向D4方向(図5参照)としてもよい。
これにより、当て面10a3と内面10b2とのスライド金型の移動方向D4に対する傾斜角度(抜き角度)が等しくなるので、離型がさらに良好に行われる。
このようにスライド金型の移動方向D4が、D3に対して傾斜するようなスライド金型構造の場合は、当て面10a3の抜き勾配β1は、図5における反時計回りの角度に限らず、時計回り方向の角度で傾斜するいわゆるアンダーカットの面として形成することもできる。
上述した軸受ホルダ10に対してバックヨーク20をカシメ固定する工程について、図6を用いて説明する。
図6に示すように、カシメ固定には、略コ字状であって、その一方の腕部12aが他方の腕部12bより短い当て治具12を用いる。
まず、当て治具12の腕部12aにおける外側面12a1を、軸受ホルダ10における基底部10aの内面10a3に当接させる。
バックヨーク20を、軸受ホルダ10における基底部10aの外側面10a2に載置する。その際、基準面KJMがバックヨーク20に当接してバックヨーク20の位置が規制される。
次に、頂角γが鈍角なる円錐形状の先端部14aを有するカシメ治具14を用い、その先端部14aの表面がバックヨーク20と平行になるように軸CKを回転軸Cに対して傾斜させ、軸受ホルダ10の環状壁部10eを所定の押圧力F1にて押圧する。
押圧は、軸CKの回転軸Cに対する傾斜角度を一定にして回転軸Cの回りに環状壁部10eを一周するように行う。すなわち、このカシメは、カシメ治具14がすりこぎ運動をしつつカシメる、いわゆるハイスピンカシメである。
この押圧力F1により環状壁部10eは塑性変形してバックヨーク20はカシメ固定される。
上述したように、当て面10a3の抜き勾配β1は、0°≦β1≦0.4°、すなわち、0°あるいは0°近くの極めて小さい角度に設定されているので、図7に示すように、押圧力F1は環状壁部10eに対してその周方向にほぼ均等に伝達され、ばらつきのない良好なカシメ固定が行われる。
そのため、軸受ホルダ10や、その基底部10aに圧入されている焼結含油軸受22が変形したり、焼結含油軸受22の内径の真円度が悪化したり、一対の焼結含油軸受22,23の同芯度が悪化するなどの不具合が生じにくい。
従って、スピンドルモータ50の回転ムラが悪化することがなく、大きな振動が発生することがない。
また、カシメ固定によって焼結含油軸受22の変形が生じにくいので、これによりスピンドル25と焼結含油軸受22の内面とが点接触する可能性はほとんどなく、側圧電流が増えたり、油膜が切れてスピンドル25と焼結含油軸受22とが金属接触して軸受寿命が短くなる、という不具合が生じることがない。
上述した実施例の軸受ホルダ10にバックヨーク20をカシメ固定した場合と、従来例の軸受ホルダ110にバックヨーク111をカシメ固定した場合とでの、カシメ高さHと焼結含油軸受22の内径φsとの関係を調べ、比較した結果を図8(a)に示す。
この結果においては、バックヨークをカシメ固定する基底部の当て面の抜き勾配について以下の場合を代表として示している。
すなわち、実施例については、抜き勾配β1=0.4°の場合であり、従来例については、抜き勾配α=0.8°と1.6°との場合である。
また、図8(b)は、カシメ固定後の断面図であり、焼結含油軸受22の内径φsの初期値はφ2.012mmである。
この結果から、従来例においては、カシメ高さHに応じて軸受内径が変化しており、カシメ高さHが小さい程、カシメ加工による影響が顕著であることがわかる。
また、抜き勾配αが大きい程、軸受内径の変化量が大きく、カシメ加工による影響が顕著であることがわかる。
一方、実施例においては、カシメ高さHによらず、焼結含油軸受22の内径に変化がなく、カシメ加工による軸受内径への影響が認められない。
この結果から、抜き勾配が小さい程、軸受内径の変化量が少なく、0.4°の場合に変化が認められないので、抜き勾配が0.4°以下であれば、カシメによって軸受内径が変化しないことがわかる
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
軸受ホルダ10は、アルミニウムのダイキャスト成型で形成するものに限らず、亜鉛のダイキャスト成型で形成してもよい。
また、軸受ホルダ10とバックヨーク20とは、カシメのみで固定するものに限らず、接着剤を併用して固定するものでもよい。
実施例によれば、高性能で底コストの小型アキシャルギャップ型のブラシレスモータを得ることができる。
上述した実施例のブラシレスモータ50は、ビデオカメラに用いるキャプスタンモータを説明したが、もちろんこれに限るものではない。
また、ブラシレスモータは、回転軸の両端側を軸受で支持しその軸受間の範囲であるスピンドル部から出力を取り出すタイプであれば、本発明を適用することができる。
本発明のブラシレスモータの実施例を示す断面図である。 本発明のブラシレスモータの実施例を示す天面図である。 本発明のブラシレスモータの実施例におけるステータ基板を説明するための図である。 本発明のブラシレスモータの実施例におけるロータを説明するための図である。 本発明のブラシレスモータの実施例における軸受ホルダを説明するための図である。 本発明のブラシレスモータの実施例の製造工程におけるカシメ工程を説明するための図である。 本発明のブラシレスモータの実施例を説明するための部分断面図である。 本発明のブラシレスモータの実施例の効果を説明するためのグラフである。 従来のブラシレスモータの軸受ホルダを説明する図である。 従来のブラシレスモータにおけるカシメ工程を説明する図である。
符号の説明
10 軸受ホルダ
10a 基底部
10a1 貫通孔
10a2 外側面
10a3 当て面
10b 基端部
10b1 貫通孔
10c 本体部
10d 突起
10e 環状壁部
10t 底面部
12 当て治具
12a,12b 腕部
12a1 外側面
13 FPC基板
14 カシメ治具
17 オイル止め
20 バックヨーク
20a 貫通孔
20b 嵌合孔
22,23 焼結含油軸受
24 駆動マグネット
25 スピンドル
27 スラストシート
28 ロータヨーク
28a 中心孔
28b 中心孔壁
28c 外周壁
28d 貫通孔
28k 基部
29 FGマグネット
30 リール駆動用歯車
31 駆動用コイル
32 MR素子
50 キャプスタンモータ
C (回転)軸
R ロータ
S ステータ
TP テープ接触部
α,β1,β2 抜き勾配

Claims (2)

  1. 回転軸と、該回転軸の両端側をそれぞれ支持する第1及び第2の軸受と、を有するブラシレスモータにおいて、
    前記第1及び第2の軸受がそれぞれ固定された第1及び第2の腕部と、該第1及び第2の腕部を連結する基部と、を有して略コ字状に形成された軸受ホルダと、
    前記第1の腕部の軸方向における外側面に、前記回転軸と直交するようにカシメ固定されたバックヨークと、を備え、
    前記第1の腕部の軸方向における内側面と、該内側面に対向する前記第2の腕部の内側面とは、前記基部から離れるに従って違いに遠ざかるように形成されており、
    前記第1の腕部の内側面と前記回転軸と直交する直交面とのなす角度をβ1とし、
    前記第2の腕部の内側面と前記直交面とのなす角度をβ2としたときに、β1<β2であることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記角度β1は、 0°≦β1≦0.4°であり、前記角度β2は、0.4°<β2であることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータ。
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