JP3398944B2 - 新聞印刷用紙 - Google Patents

新聞印刷用紙

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JP3398944B2
JP3398944B2 JP07465794A JP7465794A JP3398944B2 JP 3398944 B2 JP3398944 B2 JP 3398944B2 JP 07465794 A JP07465794 A JP 07465794A JP 7465794 A JP7465794 A JP 7465794A JP 3398944 B2 JP3398944 B2 JP 3398944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸水性などが改良され
た新聞印刷用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新聞印刷技術は、オフセット印刷
化、カラ−印刷化、高速大量印刷化、自動化など大きな
進歩を遂げてきている。これに伴い、新聞印刷用紙に対
しても、作業性、印刷適性の面から、各種の物性の改良
が求められている。
【0003】特に、最近、急速に普及しているオフセッ
ト印刷化は、新聞印刷用紙に対して、(1) 湿潤強度があ
り、水切れなどがないこと、(2) 吸水性が適度に保たれ
ていること、(3) 紙粉の発生がないことなどの品質を要
求している。その中でも、新聞印刷用紙の吸水性の保
持、言い換えれば吸水度(以下、本発明では、点滴吸水
度を吸水度として扱う。点滴吸水度は、Japan TAPPI N
o.33 (吸収性の紙の吸水速度試験方法)に準拠し、滴
下水量1μlで測定したものとする。吸水度が低いほ
ど、吸水性が高く、吸水度が高いほど、吸水性が低いこ
とを意味する。)のコントロ−ルは、重要な問題であ
る。
【0004】一般印刷用紙の分野では、印刷用紙の吸水
度の改良は、例えば、サイズ剤などの薬品を内添、ある
いは外添により添加して、印刷用紙にサイズ性などを付
与する方法などにより行われている。内添とは、ウエッ
トエンドで、パルプスラリ−中に薬品を添加し、抄紙と
同時に紙の内部に薬品を含有させる方法であり、外添と
は、抄紙後、サイズプレスやゲ−トロ−ルコ−タ−など
の塗工機を用いて、薬品を紙表面に塗工する方法であ
る。
【0005】内添に用いられるサイズ剤としては、酸性
抄紙の場合、強化ロジンサイズ剤、ロジン系エマルジョ
ンサイズ剤、合成系サイズ剤などが、中性抄紙の場合、
アルキルケテンダイマ−(以下、AKDと略す。)、ア
ルケニルコハク酸無水物(ASA)などが知られてい
る。また、変成澱粉(カチオン化澱粉)とAKDから成
る内添用の製紙用サイズ剤が、特開昭60-88196号公報、
特開平4-363301号公報などに開示されている。また、外
添に用いられるサイズ剤(表面サイズ剤)としては、ス
チレン/マレイン酸系共重合体、スチレン/アクリル酸
系共重合体などのアニオン性高分子化合物、ロジンやフ
タル酸などのアルキド樹脂ケン化物、石油樹脂とロジン
のケン化物などのアニオン性低分子化合物、スチレン系
ポリマ−などのカチオン性高分子化合物などが用いられ
ている。
【0006】これに対し、新聞印刷用紙では、吸水度の
改良は、例えば、(a) サイズ剤、耐水化剤などの薬品の
内添、(b) 原料配合の変更、(c) 抄紙条件の変更などに
より対処しているのが現状である。
【0007】一方、新聞印刷用紙自体の大きな流れとし
て、軽量化、脱墨パルプ(以下、DIPと略す。)の高
配合化などの流れがある。軽量化は、不透明度の低下、
剛度の低下などを、DIPの高配合化は、微細繊維増加
などにともなう紙紛落ち、紙力の低下などの問題を引き
起こしている。これらの傾向は、特に表面強度の点で、
大きなマイナス要因となっている。
【0008】したがって、オフセット印刷用新聞印刷用
紙は、吸水度の改良に加えて、軽量化、DIPの高配合
化によるマイナス面を克服しながら、表面強度の改良も
行う必要があり、一般印刷用紙より非常に厳しい品質の
改良を要求されている。言い換えれば、例えば、軽量化
の進展に伴い、坪量47g/m2 未満の新聞印刷用紙の改
良は、坪量47g/m2 以上の新聞印刷用紙の改良より非
常に困難な課題となってきている。
【0009】新聞印刷用紙の表面強度の改良は、大別し
て非塗工での対策と塗工による対策の2つが知られてい
る。非塗工での対策は、原料配合の変更、抄紙条件の変
更、紙力増強剤の増量などによる方法であるが、もはや
これだけではオフセット印刷用新聞印刷用紙への厳しい
品質要求に対応することは困難な状況である。これに対
し、塗工による対策は、澱粉、化工澱粉(酸化澱粉、澱
粉誘導体など)やポリビニルアルコ−ルなどを、新聞印
刷用紙原紙に表面塗工(外添)する方法であり、表面強
度の改良に有効な手段となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、新聞印
刷用紙における吸水度対策のうち、一般印刷用紙でも用
いられているサイズ剤などの薬品を内添する方法(内添
サイズ)は、(1) 薬品を低濃度パルプスラリ−に添加す
る必要がある。(2) パルプシ−トへの薬品の定着量が一
定しない。(薬品の定着量が低い。)(3) 循環白水を使
用している。などの点から、薬品の添加濃度のコントロ
−ルが難しく、過剰添加する必要があった。また、過剰
添加により、紙力の低下、マシ−ントラブルが起こるこ
とも考えられ、薬品を内添する方法は、コスト面、品
質、操業性などの面から問題があった。
【0011】また、原料配合の変更や抄紙条件を変更す
ることは、例えば実機では原料の変動などがあり、一般
的な方法ではなかった。
【0012】一方、新聞印刷用紙における表面強度対策
について考えると、澱粉、化工澱粉(酸化澱粉、澱粉誘
導体など)、ポリビニルアルコ−ルなどを外添する方法
は、表面強度の点では、確かに効果があるが、吸水度の
改良を行うことはできなかった。
【0013】また、一般印刷用紙で用いられている表面
サイズ剤を外添することも考えられるが、これらの表面
サイズ剤は、澱粉、化工澱粉(酸化澱粉、澱粉誘導体な
ど)、ポリビニルアルコ−ルなどに比べてコスト的に不
利であった。
【0014】そこで、本発明では、新聞印刷用紙原紙
に、薬品を外添する方法のみにより、吸水度および表面
強度の両方を改良したオフセット用新聞印刷用紙の提供
を課題とした。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題は、新聞印刷用
紙原紙に、化工澱粉、AKD、および防滑剤を含有した
塗布液を外添した新聞印刷用紙により解決した。
【0016】新聞用紙原紙に、化工澱粉を外添し、原紙
表面に化工澱粉だけからなる塗工層を設けることは、表
面強度を改良することはできるが、吸水度の改良には、
不十分である。例えば、酸化澱粉を、新聞印刷用紙原紙
に塗布量 0.5〜 2.0g/m2で塗布しても、吸水度は、
数秒以下であった。
【0017】また、一般に、AKDを内添あるいは外添
したAKDサイズ紙は、静・動摩擦係数がかなり低下す
ることが知られている。そのため、新聞用紙原紙に、A
KDを外添し、AKDだけからなる塗工層を設けること
や、あるいは、その新聞用紙原紙に化工澱粉とAKDを
外添し、化工澱粉とAKDからなる塗工層を設けること
も、同様に静・動摩擦係数の低下の問題があった。
【0018】そこで、静・動摩擦係数の低下を防ぐため
に、炭酸カルシウムなどの防滑剤を加えることが考えら
れる。すなわち、新聞印刷用紙原紙に、化工澱粉、AK
Dおよび防滑剤の3者を外添することが考えられるが、
3成分のうち化工澱粉およびAKDの2成分の塗布量が
0.5g/m2 未満であると、吸水度が十分に上がらなか
った。本発明者らは、化工澱粉およびAKDの2成分の
塗布量が 0.5g/m2以上になって初めて十分な吸水度
が得られることを見い出だした。また、その2成分の塗
布量が 2.0g/m2 以上になっても、逆に(1) 吸水度が
高くなりすぎる、(2) ネッパリを起こしやすくなる。な
どの問題があった。
【0019】すなわち、本発明は、新聞印刷用紙原紙
に、化工澱粉、アルキルケテンダイマ−および防滑剤
含有する塗工層を設けた新聞印刷用紙において、該塗工
層の化工澱粉、およびアルキルケテンダイマ−(AK
D)の2成分の塗布量が0.5〜2.0g/m、これらの
配合比が化工澱粉10部に対して、AKD0.5〜3.0部、防
滑剤0.01〜10.0部であり、かつ該塗工層を設けた新聞印
刷用紙の動摩擦係数が0.40〜0.70の範囲にあることを特
徴とする新聞印刷用紙に関する。
【0020】本発明で用いる新聞印刷用紙原紙は、グラ
ンドパルプ(GP)、サ−モメカニカルパルプ(TM
P)、セミケミカルパルプなどのメカニカルパルプ(M
P)、およびこれらのパルプを含む新聞、雑誌の故紙を
脱墨して得られる脱墨パルプ(DIP)、抄紙工程から
の損紙を離解して得られる回収パルプ、およびクラフト
パルプ(KP)に代表されるケミカルパルプ(CP)な
どを、単独または任意の比率で混合して、坪量36〜47g
/m2 程度抄造されたものである。坪量36g/m2 未満
である場合、その原紙は、紙力が不足するため、新聞印
刷用紙として適当ではない。一方、坪量47g/m2 以上
の場合、その原紙は、坪量47g/m2 未満の場合(言い
換えれば、軽量化新聞印刷用紙の場合)と比べて、表面
強度が高いため、必ずしも薬品の外添により、吸水度、
および表面強度の両者を同時に改良する必要はない。ま
た、DIPの配合率については、任意の範囲( 0〜 100
%)で配合すればよい。最近のDIPの高配合化の流れ
からすると、30〜70%の範囲がより好ましい。
【0021】また、この新聞印刷用紙原紙は、必要に応
じて、ホワイトカ−ボン、クレ−、タルク、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、尿素樹脂粉末などの製紙用填料
や、ポリアクリルアミド系高分子、ポリビニルアルコ−
ル系高分子、カチオン化澱粉、尿素/ホルマリン樹脂、
メラミン/ホルマリン樹脂などの紙力増強剤や、アクリ
ルアミド/アミノメチルアクリルアミドの共重合物の
塩、カチオン化澱粉、ポリエチレンイミン、ポリエチレ
ンオキサイド、アクリルアミド/アクリル酸ナトリウム
共重合物などのろ水性/歩留まり向上剤や、硫酸アルミ
ニウム(硫酸バンド)などの助剤などを含有してもよ
い。この原紙の物性は、オフセット印刷機で印刷できる
ものである必要があり、一般の新聞印刷用紙程度の引張
り強度、引裂き強度、伸びなどの物性を有するものであ
ればよい。
【0022】一方、この新聞印刷用紙原紙は、内添サイ
ズ剤を用いてもよいが、前述したような内添に伴う問題
を解決する上からすると、原則として内添サイズ剤を用
いていない紙の方がより好ましい。内添サイズ剤とし
て、例えば、強化ロジンサイズ剤(ロジンに無水マレイ
ン酸、あるいは無水フマル酸を付加させて部分マレイン
化、もしくはフマル化ロジンとし、アルカリで完全けん
化して溶液としたもの)、エマルジョンサイズ剤(部分
マレイン化、あるいはフマル化ロジンを、ロジン石鹸、
あるいは各種界面活性剤を乳化剤として用い、水に分散
させたもの)、合成サイズ剤(ナフサ留分から得られる
3 〜C10留分を共重合した石油樹脂を用いたサイズ
剤)、反応性サイズ剤(AKD、アルケニルコハク酸無
水物)などが挙げられる。内添サイズ剤を用いないこと
について、吸水度の面から言い換えれば、原紙として
は、吸水度5秒以下の紙がより望ましい。
【0023】したがって、本発明では、吸水度5秒以下
の新聞印刷用紙原紙に、化工澱粉、AKDおよび防滑剤
を含有する塗工層を設けた新聞印刷用紙において、該塗
工層の化工澱粉、およびAKDの2成分の塗布量が0.5
〜2.0g/m、これらの配合比が化工澱粉10部に対
して、AKD0.5〜3.0部、防滑剤0.01〜10.0部であり
かつ該塗工層を設けた新聞印刷用紙の動摩擦係数が0.40
〜0.70の範囲にあることを特徴とする新聞印刷用紙がよ
り好ましい。
【0024】本発明で用いられる化工澱粉としては、変
成澱粉(過硫酸アンモニウム(APS)変成澱粉、酵素
変成澱粉など)、アルファ−化澱粉、酸化澱粉、澱粉誘
導体(エステル化澱粉、エ−テル化澱粉、架橋澱粉な
ど)、グラフト化澱粉などが挙げられる。本発明では、
各澱粉は、単独で用いてもよいし、混合して使用しても
よい。これらの中でも、ゲ−トロ−ル適性、すなわち
(a) 溶液濃度が高く、低粘度である。(b) 耐老化性が高
い。(c) フィルム形成能に優れるなどの性質を有するも
のが良く、例えば、酸化澱粉、エ−テル化澱粉などがよ
り好ましい。
【0025】言い換えれば、吸水度が5秒以下の新聞印
刷用紙原紙に、酸化澱粉、AKDおよび防滑剤を含有す
る塗工層を設けた新聞印刷用紙において、該塗工層の化
工澱粉、およびAKDの2成分の塗布量が0.5〜2.0g/
、これらの配合比が酸化澱粉10部に対して、AK
D0.5〜3.0部、防滑剤0.01〜10.0部であり、かつ該塗工
層を設けた新聞印刷用紙の動摩擦係数が0.40〜0.70の範
囲にある新聞印刷用紙、あるいは吸水度が5秒以下の新
聞印刷用紙原紙に、エ−テル化澱粉、AKDおよび防滑
を含有する塗工層を設けた新聞印刷用紙において、該
塗工層のエ−テル化澱粉、およびAKDの2成分の塗布
量が0.5〜2.0g/m、これらの配合比がエ−テル化
澱粉10部に対して、AKD0.5〜3.0部、防滑剤0.01〜1
0.0部である新聞印刷用紙がより望ましい。
【0026】酸化澱粉は、歴史的に古くから使用されて
いる化工澱粉であり、一般的に、次亜塩素酸ナトリウム
などによる酸化反応により、低分子量化、および分子中
へのカルボキシル基、アルデヒド基、あるいはカルボニ
ル基などの導入を行ったものである。またエ−テル化澱
粉は、澱粉分子の水酸基を、エ−テル化したものであ
り、ヒドロキシメチル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉
などのヒドロキシアルキル化澱粉、カルボキシルメチル
化澱粉、メチル化澱粉、エチル化澱粉、プロピル化澱
粉、ベンジル化澱粉などが挙げられる。
【0027】本発明で用いられるアルキルケテンダイマ
−(AKD)は、主にパルミチン酸、ステアリン酸など
の硬化脂肪酸から合成される一般式(1)で表される2
量体化合物である。これらのAKDは、単独または組み
合わせて使用すればよい。また、AKDは、水中に分散
させエマルジョン化させて用いるのが一般的である。
【化1】 (ここで、R1 およびR2 は、炭素数14〜18のアルキル
基を表す。)
【0028】本発明の新聞印刷用紙の動摩擦係数は、0.
40〜0.70の範囲にあることが望ましい。このような動摩
擦係数を得るためには、例えば、化工澱粉、およびAK
Dから成る塗工層中に、防滑剤を含有させればよい。
【0029】本発明で用いられる防滑剤については、製
造される新聞印刷用紙の静・動摩擦係数が、新聞用紙原
紙自体の摩擦係数などにも依存するため、その種類およ
び量は、特に限定されるものではない。本発明で使用さ
れる防滑剤としては、例えば、炭酸カルシウム、シリ
カ、合成樹脂(塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、尿
素ホルマリン樹脂、メラミン系樹脂、スチレン/ブタジ
エン系共重合体系樹脂など)などの摩擦防止用粉末、あ
るいはそれら粉末とバインダ−樹脂を含有している防滑
用組成物などが挙げられる。例えば、特開昭55-128556
号公報、特開昭56-54441号公報、特開昭57-184494 号公
報、特開昭58-21473号公報、特開昭59-108079 号公報、
特開昭62-110997 号公報、特開昭62-133199 号公報、特
開平01-183596 号公報、特開平04-327297 号公報などに
記載の防滑用組成物が挙げられる。これらの防滑剤は、
単独または組み合わせて使用すればよい。
【0030】本発明で用いられる化工澱粉、AKD、お
よび防滑剤から成る塗布液は、本発明に支障のない範囲
で、他の成分を含有させてもよい。他の成分として、例
えば、カルボキシルメチルセルロ−ス、メチルセルロ−
ス、ヒドロキシアルキルセルロ−スなどの水溶性セルロ
−ス類、スチレン/ブテジエン共重合体ラテックスなど
の合成ゴム系ラテックス類、消泡剤などが挙げられる。
【0031】本発明の新聞用紙は、前述の新聞用紙原紙
の片面、あるいは両面に、化工澱粉、AKDおよび防滑
剤から成る塗布液を、塗工機により外添することにより
製造される。
【0032】化工澱粉、AKDおよび防滑剤の配合比に
ついては、化工澱粉10部に対して、AKDの量は、0.5
〜3.0部である必要がある。AKDが化工澱粉10部に対
して0.5部未満であると、十分な吸水度を得ることがで
きないし、またAKDが化工澱粉10部に対して3.0部よ
り多いと、(a)吸水度が高く成り過ぎる、(b)摩擦係数の
低下が著しい、及び(c)コスト的に高くなる。などの点
から好ましくない。吸水度、コストの面などのバランス
から考えると、化工澱粉10部に対して、AKDを0.8〜
2.0部が、特に、好ましい。防滑剤の配合比について
は、化工澱粉10部に対して、防滑剤の量は、0.01〜10.0
部である必要がある。再度まとめれば、本発明の新聞印
刷用紙の塗工層は、化工澱粉10部に対して、AKDを0.
5〜3.0部、防滑剤を0.01〜10.0部、用いる。
【0033】また、化工澱粉、AKDおよび防滑剤から
成る塗布液の塗布量については、特に3成分のうち化工
澱粉およびAKDの2成分の塗布量が重要であり、その
2成分の塗布量が0.5〜2.0g/mの範囲であることが
必要である。吸水度、コストの面などのバランスから考
えると、特に、化工澱粉およびAKDの2成分の塗布量
の範囲は、0.6〜1.5g/mがより好ましい。
【0034】塗工機としては、2ロ−ルサイズプレス、
ゲ−トロ−ルコ−タ−、ブレ−ドロッドメタリングコ−
タ−、エア−ナイフコ−タ−などが挙げられる。これら
の塗工機は、コストの面から、オンマシ−ンであること
が望ましい。新聞印刷用紙に塗工する場合、ゲ−トロ−
ルコ−タ−での塗工が主流を占めており、本発明でも、
ゲ−トロ−ルコ−タ−による両面塗工が望ましい。
【0035】本発明で用いられる化工澱粉、AKDおよ
び防滑剤から成る塗布液は、ゲ−トロ−ルコ−タ−によ
る塗工適性に優れているという利点も有する。すなわ
ち、例えば、酸化澱粉のみをゲ−トロ−ルコ−タ−によ
り塗布した場合、塗布された新聞印刷用紙には、塗工層
のすじ状のパタ−ンが若干認められるのに比べて、本発
明で用いられる塗布液を塗布した場合には、塗布された
新聞印刷用紙には、そのようなパタ−ンは認められず、
より均一に塗布することができる。
【0036】本発明の化工澱粉、AKDおよび防滑剤か
ら成る塗工層を設けた新聞印刷用紙の吸水度は、塗布液
の配合比、塗布量などによりコントロ−ルすることが可
能である。そのため、要求される性能に応じて、吸水度
を決定すればよい。言い換えれば、化工澱粉、AKDお
よび防滑剤から成る塗工層は、吸水度コントロ−ル層で
もある。吸水度の範囲としては、10〜 200秒の範囲にあ
ることが望ましい。その範囲の中でも、20〜80秒の範囲
がより好ましい。
【0037】本発明の新聞印刷用紙は、吸水度をコント
ロ−ルすることができるため、印刷時に使用される各種
インクに幅広く対応することが可能である。例えば、油
性インク中に湿し水を混入させたエマルジョンインクな
どの特殊インク、水なし平版用のタック性の高いインク
などへの対応も考えられる。
【0038】また、本発明の新聞印刷用紙の表面強度に
ついても、塗布液の配合比、塗布量などによりコントロ
−ルすることが可能であり、要求される性能に応じて、
表面強度を決定すればよい。
【0039】
【作用】新聞印刷用紙原紙に、化工澱粉、AKDおよび
防滑剤を含有する塗工層を、化工澱粉およびAKDの2
成分の塗布量が0.5〜2.0g/mの範囲で、これらの配
合比が化工澱粉10部に対して、AKD0.5〜3.0部、防滑
剤0.01〜10.0部の範囲で設けることにより、吸水度、お
よび表面強度に優れた新聞用紙が得られる。その理由に
ついては、明確な理由は未だ解明されていないが、以下
のように推定される。
【0040】AKDサイズの発現機構については、種々
の見解があるものの、一つの考え方として、AKDがセ
ルロ−スの水酸基と反応し、β−ケトエステルが生成
し、セルロ−ス表面に疎水性基が導入され、サイズ性が
発現するという考え方がある。
【化2】
【0041】本発明では、外添されるAKDが、化工澱
粉の水酸基と反応し、化工澱粉のβ−ケトエステルが生
成し、疎水性基が導入されたある種のバリヤ−を原紙の
表面に形成するためだと考えられる。そのため、化工澱
粉のみを塗布した場合に比べ、吸水度が向上する。
【化3】
【0042】また、化工澱粉およびAKDの2成分の塗
布量が、 0.5g/m2 未満であると、バリヤ−が原紙表
面を完全に覆うことができず、吸水度が十分に上がらな
い。これに対し、2成分の塗布量が 0.5g/m2 となっ
て初めて、バリヤ−が原紙表面を完全に覆うことができ
るようになり、吸水度が向上し、表面強度も改善される
と考えられる。
【0043】一方、防滑剤を添加することにより、AK
Dによる摩擦係数の低下を防ぐことができる。
【0044】
【実施例】なお、以下の説明において、部は重量部を示
す。
【0045】〈新聞印刷用紙原紙の製造〉DIP35部、
TMP30部、GP20部、KP15部の割合で混合離解し、
フリ−ネスを 200に調製した混合パルプをベルベフォ−
マ−型抄紙機にて、抄紙速度 900m/min で抄紙し、坪量
43g/m2 、白色度51%、平滑度 60sec、密度0.65、静
摩擦係数0.60、動摩擦係数0.55の新聞印刷用紙原紙を得
た。この原紙は、一般の新聞印刷用紙と同等のものであ
る。
【0046】<新聞印刷用紙の製造> [実施例1〜20]酸化澱粉(商品名:SK-20/日本コ−ン
スタ−チ(株)製)の糊液に、AKD(商品名:A-7/
荒川化学工業(株)製、あるいはA-8/荒川化学工業
(株)製)、および防滑剤(シリカ系防滑剤(商品名:
P-527/日本シリカ工業(株)製)、炭酸カルシウム系
防滑剤(商品名:ツネックスE(TUNEX-E)/白石工業
(株)製)、合成樹脂系防滑剤(商品名:AT-931/日本
PMC(株)製、AT-938/日本PMC(株)製、あるい
はAT-938A/日本PMC(株)製))を加え、塗布液
(固形分濃度7〜15%)を調製した。なお、配合比は、
表1、および表2記載の配合比で調製を行った。その塗
布液を、前述の新聞印刷用紙原紙に、メイヤ−バ−で、
酸化澱粉およびAKDの2成分の塗布量の範囲が0.5〜
2.0g/mで塗布した。塗布後、カレンダ−処理を行
い、新聞印刷用紙を得た(表1〜2参照)。
【0047】[実施例21〜40]酸化澱粉の代わりに、エ
−テル化澱粉(商品名:PG-280/Penford Products Co.
製)を用い、実施例1〜22と同様にして新聞印刷用紙を
製造した。すなわち、エ−テル化澱粉の糊液にAKD、
および防滑剤を加え、塗布液(固形分濃度7〜15%)を
調製した。なお、配合比は、表3、および表4に記載の
配合比で調製を行った。その塗布液を、前述の新聞印刷
用紙原紙に、メイヤ−バ−で、酸化澱粉およびAKDの
2成分の塗布量の範囲が0.5〜2.0g/mで塗布した。
塗布後、カレンダー処理を行い、新聞印刷用紙を得た
(表3〜4参照)。
【0048】[比較例1〜2]酸化澱粉:AKD:防滑
剤=10部: 1部: 1部の配合比の塗布液を、前述の新聞
用紙原紙に、メイヤ−バ−で、酸化澱粉およびAKDの
2成分の塗布量 0.5g/m2 未満(0.23、および0.45)
で塗布した。塗布後、カレンダ−処理を行ない、比較例
用の新聞印刷用紙を得た(表5参照)。
【0049】[比較例3〜4]エ−テル化澱粉:AK
D:防滑剤=10部: 1部: 1部の配合比の塗布液を、前
述の新聞用紙原紙に、メイヤ−バ−で、エ−テル化澱粉
およびAKDの2成分の塗布量 0.5g/m2 未満(0.2
1、および0.49)で塗布した。塗布後、カレンダ−処理
を行ない、比較例用の新聞印刷用紙を得た(表5参
照)。
【0050】[比較例5〜6]酸化澱粉の糊液に、AK
Dを加え、塗布液(固形分濃度 7〜15%)を調製した。
なお、配合比は、酸化澱粉:AKD=10部: 1.0 部で調
製を行った。その塗布液を、前述の新聞用紙原紙に、メ
イヤ−バ−で、塗布量 0.5〜 2.0g/m2 の範囲(0.7
2、および0.84)で塗布した。塗布後、カレンダ−処理
を行ない、比較例用の新聞印刷用紙を得た(表5参
照)。
【0051】[比較例7]酸化澱粉の糊液に、防滑剤を
加え、塗布液(固形分濃度 7〜15%)を調製した。な
お、配合比は、酸化澱粉:防滑剤=10部: 1.0 部で調製
を行った。その塗布液を、前述の新聞用紙原紙に、メイ
ヤ−バ−で、塗布量0.69g/m2 で塗布、カレンダ−処
理を行ない、比較例用の新聞印刷用紙を得た(表5参
照)。
【0052】[比較例8〜11]酸化澱粉のみの塗布液
(固形分濃度 7〜15%)を、前述の新聞用紙原紙に、メ
イヤ−バ−で、塗布量 0.5〜 2.0g/m2 の範囲で塗布
した。塗布後、カレンダ−処理を行ない、比較例用の新
聞印刷用紙を得た(表5参照)。
【0053】[比較例12]エ−テル化澱粉の糊液に、A
KDを加え、塗布液(固形分濃度 7〜15%)を調製し
た。なお、配合比は、エ−テル化澱粉:AKD=10部:
1.0 部で調製を行った。その塗布液を、前述の新聞用紙
原紙に、メイヤ−バ−で、塗布量0.69g/m2 で塗布し
た。塗布後、カレンダ−処理を行ない、比較例用の新聞
印刷用紙を得た(表5参照)。
【0054】[比較例13]エ−テル化澱粉の糊液に、防
滑剤を加え、塗布液(固形分濃度 7〜15%)を調製し
た。なお、配合比は、エ−テル化澱粉:防滑剤=10部:
1.0 部で調製を行った。その塗布液を、前述の新聞用紙
原紙に、メイヤ−バ−で、塗布量0.63g/m2 で塗布、
カレンダ−処理を行ない、比較例用の新聞印刷用紙を得
た(表5参照)。
【0055】[比較例14〜16]エ−テル化澱粉のみの塗
布液(固形分濃度 7〜15%)を、前述の新聞用紙原紙
に、メイヤ−バ−で、塗布量 0.5〜 2.0g/m2 の範囲
で塗布した。塗布後、カレンダ−処理を行ない、比較例
用の新聞印刷用紙を得た(表5参照)。
【0056】実施例1〜52および比較例1〜16の新聞印
刷用紙について、塗布量(化工澱粉およびAKDの2成
分の塗布量)、点滴吸水度、動/静摩擦係数を測定し
た。その評価結果を表1〜6に示す。
【0057】*塗布量(化工澱粉およびAKDの2成分
の塗布量)の測定:サンプル( 100cm2 )を裁断し、蒸
留水50ml中に加え、沸騰湯浴中で1時間保持し、澱粉の
抽出を行った。濾過後、濾液を 100mlに希釈し、その中
の10mlをサンプリングし、 2N-塩酸 2.5ml、ヨウ化カリ
ウム/ヨウ素溶液 2.5mlを加え、全量を50mlにする。58
0nmの吸光度を測定し、予め作成した検量線より澱粉量
を測定した。得られた澱粉量と塗布液の配合比より逆算
して求めた。 *点滴吸水度の測定 Japan TAPPI No.33 (吸収性の紙
の吸水速度試験方法)に準じて、滴下水量1μlで測定
した。 *動/静摩擦係数の測定 Japan TAPPI No.30-79(紙お
よび板紙の摩擦係数試験方法)に従った。
【0058】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【0059】[実施例41〜46]酸化澱粉、AKD、およ
び防滑剤からなる塗工液の配合比を、表7記載の配合比
(酸化澱粉:AKD:防滑剤=10部:1部:1〜2部)で、
塗工液を調製した。その塗布液を、前述の新聞印刷用紙
原紙に、ゲ−トロ−ルテストコ−タ−で、塗工速度300m
/minで、酸化澱粉およびAKDの2成分の塗布量0.5〜
2.0g/mの範囲で塗工した。塗工後、ス−パ−カレ
ンダ−処理を行い、新聞印刷用紙を得た(表7参照)。
【0060】[実施例47〜48]エ−テル化澱粉、AK
D、および防滑剤からなる塗工液の配合比を、エ−テル
化澱粉:AKD:防滑剤=10部:1部:1部として、塗工液
を調製した。その塗布液を、前述の新聞印刷用紙原紙
に、ゲ−トロ−ルテストコ−タ−で、塗工速度300m/min
で、エ−テル化澱粉およびAKDの2成分の塗布量0.5
〜2.0g/mの範囲で塗工した。塗工後、ス−パ−カ
レンダ−処理を行い、新聞印刷用紙を得た(表7参
照)。
【0061】[比較例17〜18]酸化澱粉、AKD、およ
び防滑剤からなる塗工液の配合比を、酸化澱粉:AK
D:防滑剤=10部:1部:1部として、塗工液を調製した。
その塗工液を、前述の新聞印刷用紙原紙に、ゲ−トロ−
ルテストコ−タ−で、塗工速度 300m/min で、酸化澱粉
およびAKDの2成分の塗布量 0.5g/m2 未満(0.0
4、および0.17)で塗工した。塗工後、ス−パ−カレン
ダ−処理を行ない、比較例用の新聞印刷用紙を得た(表
7参照)。
【0062】[比較例19]エ−テル化澱粉、AKD、お
よび防滑剤からなる塗工液の配合比を、エ−テル化澱
粉:AKD:防滑剤=10部:1部:1部として、塗工液を調
製した。その塗布液を、前述の新聞印刷用紙原紙に、ゲ
−トロ−ルテストコ−タ−で、塗工速度 300m/min で、
エ−テル化澱粉およびAKDの2成分の塗布量 0.5g/
2 未満(0.18)で塗工した。塗工後、ス−パ−カレン
ダ−処理を行ない、比較例用の新聞印刷用紙を得た(表
7参照)。
【0063】[比較例20]酸化澱粉、およびAKDから
なる塗工液の配合比を、酸化澱粉:AKD=10部:1部と
して、塗工液を調製した。その塗工液を、前述の新聞印
刷用紙原紙に、ゲ−トロ−ルテストコ−タ−で、塗工速
度 300m/min で、塗布量1.19g/m2 の範囲で塗工し
た。塗工後、ス−パ−カレンダ−処理を行ない、比較例
用の新聞印刷用紙を得た(表7参照)。
【0064】[比較例21〜22]酸化澱粉、あるいはエ−
テル化澱粉のみから成る塗工液を、前述の新聞印刷用紙
原紙に、ゲ−トロ−ルテストコ−タ−で、塗工速度 300
m/min で、塗布量 0.5〜 2.0g/m2 の範囲(0.81、お
よび0.88)で塗工した。塗工後、ス−パ−カレンダ−処
理を行ない、比較例用の新聞印刷用紙を得た(表7参
照)。
【0065】実施例41〜48および比較例17〜22の新聞印
刷用紙について塗布量(化工澱粉およびAKDの2成分
の塗布量)、点滴吸水度、FRT(Fiber risingtes
t)、動/静摩擦係数を測定した。その評価結果を表7
に示す。
【0066】*FRTの測定:新聞印刷用紙をマシ−ン
方向に、 300mm×幅35mmに切り取り、表面解析装置FIBR
1000 (Fibro system AB 製)を用いて、一定面積にお
ける繊維の 0.1mmより長い毛羽立ちの数を求めた。この
値が小さいほど、表面強度が優れていることを示してい
る。
【0067】
【表7】
【0068】
【発明の効果】以上、述べてきたように、新聞印刷用紙
原紙に、化工澱粉、AKD、防滑剤から成る塗工層を、
化工澱粉およびAKDの2成分の塗布量が0.5〜2.0g/
の範囲で、これらの配合比が化工澱粉10部に対し
て、AKD0.5〜3.0部、防滑剤0.01〜10.0部であり、か
つ該塗工層を設けた新聞印刷用紙の動摩擦係数が0.40〜
0.70の範囲で設けることにより、吸水度および表面強度
の改良された、特にオフセット印刷に適した新聞印刷用
紙が得られる。本発明の新聞印刷用紙は、吸水度を自由
にコントロ−ルすることができるため、各種印刷に幅広
く対応することが可能であり、例えばドライオフセット
印刷(水なし平版、凸版オフセット印刷)への適用も考
えられる。
【0069】また、本発明の新聞印刷用紙の製造方法
は、外添のみによりサイズを行う方法であり、内添サイ
ズを行う場合と比べて、ウエットエンドを汚さずにすむ
といった利点もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐竹 寿巳 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製 紙株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平5−25795(JP,A) 特開 平5−44194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新聞印刷用紙原紙に、化工澱粉、アルキ
    ルケテンダイマ−および防滑剤を含有する塗工層を設け
    た新聞印刷用紙において、該塗工層の化工澱粉、および
    アルキルケテンダイマ−の2成分の塗布量が0.5〜2.0g
    /mで、これらの配合比が化工澱粉10部に対して、ア
    ルキルケテンダイマ−0.5〜3.0部、防滑剤0.01〜10.0部
    であり、かつ該塗工層を設けた新聞印刷用紙の動摩擦係
    数が0.40〜0.70の範囲にある新聞印刷用紙。
  2. 【請求項2】 点滴吸水度(Japan TAPPI No.33に準
    拠、滴下水量1μlで測定)が5秒以下の新聞印刷用紙
    原紙に、化工澱粉、アルキルケテンダイマ−および防滑
    剤を含有する塗工層を設けた新聞印刷用紙において、該
    塗工層の化工澱粉、およびアルキルケテンダイマ−の2
    成分の塗布量が0.5〜2.0g/mで、これらの配合比が
    化工澱粉10部に対して、アルキルケテンダイマ−0.5〜
    3.0部、防滑剤0.01〜10.0部であり、かつ該塗工層を設
    けた新聞印刷用紙の動摩擦係数が0.40〜0.70の範囲にあ
    ることを特徴とする新聞印刷用紙。
  3. 【請求項3】 点滴吸水度(Japan TAPPI No.33に準
    拠、滴下水量1μlで測定)が5秒以下の新聞印刷用紙
    原紙に、酸化澱粉、アルキルケテンダイマ−および防滑
    剤を含有する塗工層を設けた新聞印刷用紙において、該
    塗工層の酸化澱粉、およびアルキルケテンダイマ−の2
    成分の塗布量が0.5〜2.0g/mで、これらの配合比が
    酸化澱粉10部に対して、アルキルケテンダイマ−0.5〜
    3.0部、防滑剤0.01〜10.0部であり、かつ該塗工層を設
    けた新聞印刷用紙の動摩擦係数が0.40〜0.70の範囲にあ
    ることを特徴とする新聞印刷用紙。
  4. 【請求項4】 点滴吸水度(Japan TAPPI No.33に準
    拠、滴下水量1μlで測定)が5秒以下の新聞印刷用紙
    原紙に、エ−テル化澱粉、アルキルケテンダイマ−およ
    び防滑剤を含有する塗工層を設けた新聞印刷用紙におい
    て、該塗工層のエ−テル化澱粉、およびアルキルケテン
    ダイマ−の2成分の塗布量が0.5〜2.0g/mで、これ
    らの配合比がエ−テル化澱粉10部に対して、アルキルケ
    テンダイマ−0.5〜3.0部、防滑剤0.01〜10.0部であり、
    かつ該塗工層を設けた新聞印刷用紙の動摩擦係数が0.40
    〜0.70の範囲にあることを特徴とする新聞印刷用紙。
  5. 【請求項5】 点滴吸水度(Japan TAPPI No.33に準
    拠、滴下水量1μlで測定)が、10〜200秒の範囲にあ
    る請求項1、請求項2、請求項3、および請求項4記載
    の新聞印刷用紙。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、および
    請求項4記載の塗工層をゲ−トロ−ル方式で塗工するこ
    とを特徴とする新聞印刷用紙。
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