JP4345411B2 - オフセット印刷用新聞用紙 - Google Patents
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Description
成分A:カチオン性澱粉
成分B:スチレン系モノマーとアニオン性モノマーから合成された水溶性共重体から成るスチレン系サイズ剤
成分Aと成分Bの混合比は重量比で1:20〜20:1が好ましい。この範囲を超えて成分Aが多くなると吸水抵抗性が低下する。また、この範囲を超えて成分Bが多くなると強度が低下する。すなわち、この混合比の範囲内であれば色ズレを抑制することが可能となる。
A−1:両性澱粉(商品名:Cato3210、National Starch and Chemicals社製)
A−2:カチオン性澱粉(商品名:Amiloflex-T45、Abebe社製)
A―3:カチオン性澱粉(商品名:Amiloflex-T35、Abebe社製)
A−4:カチオン性澱粉(商品名:Amiloflex-T2200、Abebe社製)
A−5:カチオン性澱粉(商品名:ネオタック40T、日澱化学製(株))
A−6:カチオン性澱粉(商品名:Cato350、National Starch and Chemicals社製)
A−7:カチオン性澱粉(商品名:マイクロキャット、National Starch and Chemicals社製)
B−1:スチレン・メタクリル酸共重合体(商品名:KN520、ハリマ化成(株)製)
B−2:スチレン・マレイン酸共重合体(商品名:NS25、荒川化学工業(株)製)
なお、B−1〜B−2のスチレン系モノマーの比率は20〜80重量%の範囲にあるのは言うまでもない。
DIP50部、TMP30部、KP10部、GP10部の割合で混合離解し、カナダ標準フリーネス(CSF)150mlに調製したパルプスラリーに、填料として炭酸カルシウムを対絶乾パルプ重量当たり2.5%となるように添加し、ベルベフォーマー型抄紙機にて抄紙し、無サイズ、カレンダー未処理の坪量42g/m2の新聞用紙原紙を得た。(点滴吸水度:3秒)
[実施例1]
カチオン性澱粉としてA−1とスチレン系サイズ剤としてB−1を1:1の配合比となるように調製した混合水溶液を、その固形分が対酸化澱粉当たり20%となるように酸化澱粉水溶液(商品名:SK-20、日本コーンスターチ(株)製、濃度6.0%)に混合して表面処理剤を調製した。得られた表面処理剤を、前述の新聞用紙原紙に、ゲートロールコーターで塗工(塗工速度:1200m/分、両面塗工)し、塗工後、カレンダー処理を行い、オフセット印刷用新聞用紙を得た。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、下記の項目を評価し、結果を表1に示した。
・点滴吸水度:Japan TAPPI No.33(吸収性の紙の吸水速度試験方法)に準じて、滴下水量1μlで測定した。
・ネッパリ強度:新聞用紙を4×6cmの寸法で2枚切り取り、塗工面を温度20℃の水に5秒間浸漬後、塗工面同士を貼り合わせた。これに、合紙を当てて、50kgf/m2の圧力でロール処理し、25℃、60%RHで24時間調湿した。試験片を3×6cmとした後、引張り試験機で、引張り速度:30mm/分の条件で測定を行った。測定値が大きいほど、剥がれにくい(逆に言い方をすると、粘着性が強い)ことを意味する。
・ボイリング:ボイリング発生時の塗液面の高さが、ゲートロールコーターのインナーロールとアウターロールを超える場合をボイリング発生とした。○:ボイリングは見られなかった。×:ボイリングが発生し、塗布量ムラが発生した
・色ズレ:オフセット輪転機(東芝オフセット輪転機:OA-4B2T-600)を使用し、カラー4色印刷(紅、藍、黄、墨の色順)を行い、4色目の墨単色部、4色重ね合わせた重色部の色ズレについて、一胴目と四胴目(紅と墨)のドット差を測定して色ズレの評価を行った。○:色ズレが0.2mm以下である。×:色ズレが0.2mmを超える。
・カチオン性澱粉のB型粘度:カチオン性澱粉水溶液の固形分濃度を2%に調製し、温度60℃の条件でB型粘度を測定した。
カチオン性澱粉としてA−2を用いた以外は実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉としてA−3を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉としてA−4を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉としてA−5を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉としてA−6を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉としてA−7を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉の代りに酸化澱粉(商品名:SK-20、日本コーンスターチ(株)製)を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉の代りに重量平均分子量100万、カチオンモノマーのモル比が2%のカチオンポリアクリルアミドを使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉を使用しないで、表面サイズ剤B−1を対酸化澱粉当たり20%となるように混合した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
カチオン性澱粉を使用しないで、表面サイズ剤B−2を対酸化澱粉当たり20%となるように混合した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を製造した。得られたオフセット印刷用新聞用紙について、実施例1と同様の項目を評価し、結果を表1に示した。
Claims (5)
- 新聞用紙原紙に、下記の成分A及び成分Bの2成分を含有する表面処理剤をゲートロールコーターにて速度900m/分以上で塗布、乾燥、カレンダー処理して得られるオフセット印刷用新聞用紙。
成分A:濃度2%、60℃におけるB型粘度が5〜150cpsの範囲であるカチオン性澱粉(但しグラフト澱粉重合体を除く)
成分B:スチレン系モノマーとアニオン性モノマーから合成された水溶性共重合体から成るスチレン系サイズ剤 - 新聞用紙原紙が中性新聞用紙原紙である請求項1記載のオフセット印刷用新聞用紙。
- 成分Aと成分Bが重量比で1:20〜20:1の範囲である請求項1ないし2記載のオフセット印刷用新聞用紙。
- 表面処理剤が成分A、成分Bに加えて水溶性高分子を含有する請求項1〜3のいずれかに記載のオフセット印刷用新聞用紙。
- 点滴吸水度(Japan TAPPI No.33に準拠、滴下水量1μlで測定)が10〜300秒及び/またはネッパリ強度が100gf/3cm(0.98N/3cm)以下である請求項1〜4のいずれかに記載のオフセット印刷用新聞用紙。
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