JP4854346B2 - オフセット印刷用新聞用紙及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、オフセット印刷用新聞用紙及びその製造方法に関し、詳しくは、適正な吸水抵抗性を有し、湿し水枯れによる地汚れがなく、印刷適性に優れたオフセット印刷用新聞用紙及びその製造方法に関する。
近年、印刷技術は、オフセット印刷化、カラー印刷化、高速大量印刷化、自動化等大きな進歩を遂げてきている。これに伴い、印刷用紙に対しても、作業性、印刷適性の面から各種の物性の改良が求められている。
特に、平版印刷の代名詞のように言われているオフセット印刷では、平面的に表現された文字や画線の部分のみにインクを付着させる方法として親水性と親油性のバランスを利用して、親水性の基板上に親油性で文字や画像を作製し、全面を水で濡らして非画像部に水膜を張り、次に油性のインクをつけると文字や画像部は撥水親油性であるためインクが付着し、非画像部は水でインクが付着しない原理を用いる。したがって、オフセット印刷機上で、インキと共に、湿し水が用いられるため、用紙への負担は、従来の凸版印刷の場合に比べて、大きなものとなっている。そのため、オフセット印刷用紙では、適度な吸水抵抗性(言い換えれば、サイズ性)を有することが必要となっている。
印刷用紙にサイズ性を付与する方法としては、パルプにサイズ剤を添加してから抄紙する内添サイジングと抄紙機において紙の表面に薬剤を塗布する外添サイジング(表面サイジング)の2通りの方法がある。前者は、いわゆるウェットエンドで、パルプスラリー中に内添サイズ剤(例えば、ロジンサイズ剤、強化ロジンサイズ剤、中性ロジンサイズ剤、アルキルケテンダイマー(AKD)、アルケニルコハク酸無水物(ASA)等)を添加し、抄紙と同時に紙内部に薬品を含有させる方法である。後者は、抄紙後、サイズプレス、あるいはゲートロールコーター等に代表される塗工機を用いて、表面サイズ剤(例えば、スチレン/マレイン酸系共重合体、スチレン/アクリル酸系共重合体、オレフィン/マレイン酸系共重合体、ウレタン系共重合体等)を塗工する方法である。
オフセット印刷用紙の中でも新聞印刷用紙は、原料パルプの機械パルプや脱墨パルプに由来するサイズ度発現を阻害するアニオン性物質を多量に含んでいること、高速のツインワイヤー抄紙機で脱水するため内添薬品の歩留まりが極めて低いこと、新聞抄紙機では白水再利用が進んでおり白水が高温であること、また、紙層が極めて多孔質であることなどの影響で、吸水抵抗性(具体的には、点滴吸水度)の付与が極めて難しい印刷用紙である。このため、内添サイジングや表面サイジングの検討が種々行われている。
新聞印刷用紙に内添サイズ剤のみで、適正な点滴吸水度を付与しようとすると、パルプ繊維への内添サイズ剤の定着量が低く、しかも一定しないため、多量の内添サイズ剤を添加しなければならず、コストの問題や、白水系が汚れる等の操業性の問題などがあった。一方、表面サイズ剤のみで、適正な点滴吸水度を付与しようとすると、多量の表面サイズ剤を塗布しなければならず、コストの問題や、製造したオフセット印刷用新聞用紙のネッパリが増大する等の品質の面で問題があった。
オフセット印刷用新聞用紙の吸水抵抗性が不十分であると、画線部と非画線部を分けるために印刷版に付与する湿し水を新聞用紙が多量に吸収し、湿紙強度の低下により断紙が発生するという操業性の問題や、湿し水が不足してしまう(水枯れ)ために印刷物に地汚れが発生するという印刷適性の問題が起こる。
新聞印刷用紙の製造において、内添サイズ剤と表面サイズ剤とを併用するサイジング技術も検討されている。例えば、オフセット印刷時のインキ着肉性が顕著に改善され、しかもネッパリ現象、ベッセルピック、ブランケットパイリング、紙流れ、および水切れ断紙等のトラブルを発生することがなく、良好な印刷作業性およびカラー印刷品質を有するオフセット印刷用新聞用紙の提供を課題として、原紙の両面に長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を主成分とする表面処理剤組成物を塗布、乾燥してなるオフセット印刷用新聞用紙が開示されている(特許文献1参照)。この技術においては、内添サイズ剤は含有しないか、含有していてもその含有率は0.05質量%未満であり、スチレン系表面サイズ剤またはオレフィン系表面サイズ剤の少なくとも1種類の表面サイズ剤を含有していても良いことが記載されている。しかし、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉という特殊な澱粉を塗布する技術であり、しかも、オフセット印刷用紙の点滴吸水度を特定範囲に調整し、オフセット印刷時の水枯れによる印刷物の地汚れを改善する技術ではない。
従来、オフセット印刷用新聞用紙の地汚れ抑制に関する技術としては、次のようなものがある。平版オフセット輪転印刷を行う際に、湿し水に真水を使用しても、地汚れ及び浮き汚れ等の版汚れが発生しない優れた印刷適性を持った新聞用紙の提供を課題として、平版オフセット印刷用新聞用紙の紙面pHを5.0〜9.5とする技術が開示されている(特許文献2参照)。この技術は湿し水の真水を使用する際の地汚れを改善する技術であり、しかも、オフセット印刷用紙の点滴吸水度を特定範囲に調整し、オフセット印刷時の水枯れによる印刷物の地汚れを改善する技術ではない。また、特許文献2と同様な課題で、原紙の表面に窒素含有率が0.1重量%以上の水溶性カチオン高分子を塗布、乾燥してなる平版オフセット印刷用新聞用紙が開示されている(特許文献3参照)。しかし、これも湿し水の真水を使用する際の地汚れを改善する技術であり、しかも、オフセット印刷用紙の点滴吸水度を特定範囲に調整し、オフセット印刷時の水枯れによる印刷物の地汚れを改善する技術ではない。
特開2005−232638号公報 特開平9−49196号公報 特開平9−59895号公報
本願発明が解決しようとする課題は、適正な吸水抵抗性を有し、大部数のオフセット輪転印刷を行っても湿し水枯れによる地汚れがなく、印刷適性に優れたオフセット印刷用新聞用紙、及び、その製造方法を提供することにある。
本発明者らは、パルプスラリーに内添サイズ剤を添加した紙料を抄紙して得られる新聞用紙原紙に、カチオン性表面サイズ剤を含有した表面処理剤を塗布、乾燥することにより、内添サイズ剤と表面サイズ剤の併用による相乗効果が発揮され、十分な吸水抵抗性(点滴吸水度)が得られ、水枯れによる地汚れが解消されること、また、吸水的抵抗性が高すぎても地汚れを発生する傾向があり、吸水抵抗性には適正な範囲があること、更に、新聞印刷用紙の点滴吸水度には表裏差があることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明では、内添サイズ剤を含有する新聞印刷用紙原紙に、カチオン性表面サイズ剤を成分として含む表面処理剤を塗布、乾燥することにより、Japan TAPPI No.33に基づいて滴下水量1μlで測定した点滴吸水度を、フェルト面で50〜200秒に、かつワイヤー面で20〜70秒の範囲に入れることによって、大部数のオフセット輪転印刷を行っても、地汚れが発生しない新聞用紙を提供することができる。
内添サイズ剤を含有する新聞印刷用紙原紙に、カチオン性表面サイズ剤を成分として含む表面処理剤をゲートロールコーターで塗布する際に、組成の異なる表面処理剤をフェルト面、ワイヤー面に別々に塗布した後、乾燥することにより、Japan TAPPI No.33に基づいて滴下水量1μlで測定した点滴吸水度を、フェルト面、ワイヤー面共に20〜70秒の範囲に入れることによって、大部数のオフセット輪転印刷を行っても、地汚れが発生しない新聞用紙を提供することができる。
パルプスラリーに内添サイズ剤を添加した紙料を抄紙して得られる新聞用紙原紙に、カチオン性表面サイズ剤を含有した表面処理剤を塗布、乾燥することにより、内添サイズ剤と表面サイズ剤の併用による相乗効果が発揮され、適正な点滴吸水度を得る事が出来、水枯れによる地汚れの解消されたオフセット印刷用新聞用紙を得ることができた。
また、内添サイズ剤を含有する新聞印刷用紙原紙に、カチオン性表面サイズ剤を成分として含む表面処理剤をゲートロールコーターで塗布する際に、組成の異なる表面処理剤をフェルト面、ワイヤー面に別々に塗布した後、乾燥することにより、表面サイズ剤の塗布量を最低限に抑えながら、フェルト面、ワイヤー面共に適正な点滴吸水度の範囲に入れることができ、点滴吸水度の表裏差が無く、しかも水枯れ等による地汚れの解消されたオフセット印刷用新聞用紙を得ることができた。
新聞印刷用紙のパルプ原料の種類としては、従来から、原料パルプとして化学パルプ(針葉樹の晒クラフトパルプ(NBKP)または未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹の晒クラフトパルプ(LBKP))または未晒クラフトパルプ(LUKP)等)、機械パルプ(グラウンドウッドパルプ(GP)、リファイナーメカニカルパルプ(RGP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)等)、脱墨パルプ(DIP)を任意の割合で混合して使用されている。本発明のオフセット印刷用紙では、これらの原料パルプを要求される品質に応じて、任意に配合することができるが、資源の有効利用の観点からDIPの配合率は50〜100重量%とすることが好ましい。
本発明の新聞印刷用紙は填料無配合でも、配合しても良いが、不透明度、印刷後不透明度を高める観点や、裏抜けを低減する観点から、填料を配合することが好ましい。填料を配合する場合、填料としては酸性抄紙、中性抄紙あるいはアルカリ性抄紙において一般に使用されている填料が使用でき、特に限定されるものではない。例えば、疑似中性抄紙、中性抄紙、アルカリ性抄紙では、クレー、焼成カオリン、デラミカオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム−シリカ複合物、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化珪素、非晶質シリカ(ホワイトカーボン等)、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛などの無機填料、尿素−ホルマリン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、微小中空粒子等の有機填料が単独でまたは適宜2種類以上を組み合わせて使用される。また酸性抄紙では、前記中性抄紙で使用する填料から、酸溶解性のものを除いた填料が使用され、その単独または適宜2種類以上を組み合わせて使用される。尚、酸性抄紙では非晶質シリカや二酸化チタンが従来から多用され、本発明の新聞印刷用紙でも、これらの填料を使用することが出来る。
本発明の新聞印刷用紙の製造において、各種の内添サイズ剤を配合する。中性抄紙では公知の中性抄紙用内添サイズ剤を使用できる。具体的には、中性ロジンサイズ剤、アルキルケテンダイマー(AKD)、アルケニル無水コハク酸(ASA)などが挙げられる。ASAは白水系で分解しやすく抄紙系に汚れが発生する傾向があるので、中性ロジンサイズ剤、AKDが好ましい。メカニズムは定かではないが、中性ロジンサイズ剤が水枯れによる地汚れを抑制する効果が最も高く、中性ロジンサイズ剤を使用することが最も好ましい。酸性抄紙では公知の酸性抄紙用内添サイズ剤を使用できる。具体的には、ロジンサイズ剤、強化ロジンサイズ剤、合成サイズ剤、カチオン性サイズ剤などが挙げられる。
本発明においては、内添サイズ剤無添加の新聞印刷用紙原紙の点滴吸水度は、2〜4秒程度であり点滴吸水度の表裏差はほとんど無い。サイズ剤の内添により新聞印刷用紙原紙のJapan TAPPI No.33に基づいて滴下水量1μlで測定した点滴吸水度を、フェルト面で20〜40秒、かつワイヤー面で10〜19秒とする。尚、本発明者らは内添サイズ剤を配合した新聞印刷用紙原紙の点滴吸水度は、その測定面により値が異なること、すなわち表裏差があることを見出した。
内添サイズ剤の添加量は、前記の点滴吸水度が得られるように調整する。内添サイズ剤のサイズ度発現は、原料パルプの種類と配合及びアニオン性物質の含有量、白水の温度、内添サイズ剤の歩留まりなどの種々な要因の影響を受けるため、内添サイズ剤の添加量を規定することは難しいが、パルプ固形分重量に対して、0.1〜0.5固形分重量%が好ましく、0.2〜0.4固形分重量がより好ましい。
また、従来から使用されている各種のノニオン性、カチオン性あるいは両性の歩留まり向上剤、濾水度向上剤、紙力向上剤等の製紙用内添助剤が必要に応じて適宜選択して使用される。更に、例えば、硫酸バンド、塩化アルミニウム、アルミン酸ソーダや、塩基性塩化アルミニウム、塩基性ポリ水酸化アルミニウム等の塩基性アルミニウム化合物や、水に易分解性のアルミナゾル等の水溶性アルミニウム化合物、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄等の多価金属化合物、シリカゾル等が内添されてもよい。
その他製紙用助剤として各種澱粉類、ポリアクリルアミド、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド、ポリアミン樹脂、ポリアミン、ポリエチレンイミン、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、親水性架橋ポリマー粒子分散物及びこれらの誘導体あるいは変性物等の各種化合物を使用できる。
更に、染料、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内添剤を用途に応じて適宜添加することもできる。
抄紙機の型式は特に限定は無く、長網抄紙機、ギャップフォーマー、ハイブリッドフォーマー(オントップフォーマー)等の公用の抄紙機で抄紙することができる。プレス線圧は通常の操業範囲内で用いられる。
表面処理剤は成分として、水溶性高分子物質と表面サイズ剤とを少なくとも含有するものである。水溶性高分子物質としては、特に限定は無く、例えば、生澱粉や、酸化澱粉、エステル化澱粉、カチオン化澱粉、酵素変性澱粉、アルデヒド化澱粉、エーテル化澱粉(湿式低分子化ヒドロキシエチル化澱粉、乾式低分子化ヒドロキシエチル化澱粉等)などの変性澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、カルボキシル変性ポリビニルアルコールなどの変性アルコール、スチレンブタジエン共重合体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミドなどを単独または併用できる。その中でも表面強度向上効果にすぐれるヒドロキシエチル化澱粉の塗布が最も好ましい。水溶性高分子物質の新聞印刷用紙原紙への塗布量には特に限定はないが、オフセット印刷時の紙粉やブランケットパイリングの発生を防止できる程度の塗布量は必要であり、しかもネッパリ(新聞用紙が大量印刷された際、塗工材料がブランケットに転移、蓄積することにより引き起こされる粘着性トラブル)の問題が発生しない程度の塗布量に抑える必要があることから、0.05〜2.0g/m2の範囲が好ましい。塗布量が0.05g/m2未満の場合、新聞印刷用紙の表面強度が不足する恐れがある。一方、塗布量が2.0g/m2より高い場合、ネッパリ問題を引き起こす可能性が高くなる。
表面処理剤中の表面サイズ剤としては、スチレン−マレイン酸系共重合体樹脂、スチレン−アクリル酸系共重合体樹脂、α−オレフィン−マレイン酸系共重合体樹脂、アクリル酸エステル−アクリル酸系共重合体樹脂、カチオン性サイズ剤、アルキルケテンダイマー系サイズ剤などが挙げられる。この中でも、原紙表層に留まりやすいカチオン性サイズ剤を使用することが好ましい。
カチオン性表面サイズ剤は公知のものを使用できる。具体的には、WO2005/003457号パンフレット、特開2005-105488号公報、特開2005-248338号公報、特開2006-16713号公報、特開2006-16712号公報などに記載のカチオン性表面サイズ剤、また、本件出願人の出願である特願2004-283987、特願2005-144636、特願2005-223106、特願2005-312381、特願2006-17607に記載のカチオン性表面サイズ剤が挙げられる。
サイズ剤の内添により点滴吸水度がフェルト面で20〜40秒、ワイヤー面で10〜19秒である新聞印刷用紙原紙への表面サイズ剤の塗布量は、塗布、乾燥後の新聞印刷用紙の点滴吸水度が、フェルト面で50〜200秒、ワイヤー面で20〜70秒の範囲に入るように調整することが好ましい。フェルト面の点滴吸水度が70〜150秒、ワイヤー面で30〜50秒の範囲に入るように調整することが更に好ましい。原紙の点滴吸水度により、表面サイズ剤の必要塗布量が影響を受けるため、塗布量の範囲を規定することは難しいが、表面サイズ剤塗工量は0.03〜0.100g/片面・m2程度である。ワイヤー面の点滴吸水度が20秒未満の場合、オフセット印刷時にワイヤー面からの湿し水の吸収が多いため、水枯れを起こし、印刷後のワイヤー面で地汚れが発生する。一方、フェルト面の点滴吸水度が200秒を超えると、印刷後のフェルト面に地汚れが発生する傾向にある。このフェルト面の地汚れ発生のメカニズムは明らかではないが、新聞印刷用紙に塗布した表面サイズ剤が湿し水に溶出・蓄積し、これが印刷版を感脂化するために地汚れが発生すると本発明者らは推測している。
前記の製造したオフセット印刷用新聞用紙の点滴吸水度の表裏差は、原紙表面に塗布する表面処理剤の濃度、成分(水溶性高分子物質、表面サイズ剤など)、成分構成比(水溶性高分子物質組成/表面サイズ剤)が、フェルト面とワイヤー面とで同一の場合に起こる現象である。
表面処理剤を塗布するサイズプレスの型式は、表面処理剤の塗布量を調整でき、しかも原紙のフェルト面とワイヤー面に塗布する表面処理剤の組成を変更しやすい、ゲートロールコーター、シムサイザーのような液膜転写方式サイズプレスを用いることが好ましい。新聞抄紙機では通常ゲートロールコーターが設置されており、本発明でもゲートロールコーターを用いることが最も好ましい。
ゲートロールコーター、シムサイザーのような液膜転写方式サイズプレスを設置した新聞抄紙機では、原紙に塗布する表面処理剤の組成をフェルト面とワイヤー面とで異なるものにすることが可能であり、このことによって、本発明では、新聞印刷用紙のフェルト面とワイヤー面の点滴吸水度を同じレベルに調整することができる。この場合の点滴吸水度は、フェルト面、ワイヤー面共に20〜70秒が好ましく、30〜50秒がより好ましい。本発明の新聞印刷用紙の製造方法では、表面サイズ剤の塗布量を最低限に抑えることができ、点滴吸水度の表裏差が無く、地汚れの表裏差も無い優れたオフセット印刷用新聞用紙を製造できる。
キャレンダーは通常の操業範囲内の線圧で用いられるが、新聞印刷用紙を嵩高にする観点から、紙の平滑性を維持できる範囲でなるべく低線圧またはバイパスが好ましく、また、通常のキャレンダーよりもソフトキャレンダーが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に示すが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。なお、例中の%は全て固形分重量%を示す。
実施例、比較例で得られたオフセット印刷用新聞用紙について、点滴吸水度と地汚れを以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
(1)点滴吸水度の測定:Japan TAPPI No.33(吸収性の紙の吸水速度試験方法)に基づいて、滴下水量1μlで測定した。
(2)地汚れの評価:オフセット輪転機(東芝オフセット輪転機:OA-4B2T-600)を使用し、カラー4色印刷(藍、赤、黄、墨の色順)を行い、印刷機立上げ時の印面汚れについて、以下の基準で目視評価を行った。
◎:湿し水量を増加しなくても、印刷面に汚れている箇所がなく、非常に均一な画像が得られている。
○:湿し水量を増加しなくても、印刷面に汚れている箇所がほとんどなく、均一な画像が得られている。
△:湿し水を増加することで、印刷面の汚れている箇所がなくなり、均一な画像が得られる。
×:湿し水を増加しても、印刷面の汚れている箇所がなくならず、不均一で、鮮明さに欠けた画像となる。
(実施例1)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、中性ロジンサイズ剤(商品名:ニューサイズ737、ハリマ化成株式会社製)を0.2%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.06g/片面m2とした。
(実施例2)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.08g/片面m2とした以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例3)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.10g/片面m2とした以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例4)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、中性ロジンサイズ剤(商品名:ニューサイズ737、ハリマ化成株式会社製)を0.3%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.04g/片面m2とした。
(実施例5)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.06g/片面m2とした以外は実施例4と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例6)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.08g/片面m2とした以外は実施例4と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例7)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、中性ロジンサイズ剤(商品名:ニューサイズ737、ハリマ化成株式会社製)を0.4%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.03g/片面m2とした。
(実施例8)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.05g/片面m2とした以外は実施例7と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例9)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.07g/片面m2とした以外は実施例7と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例10)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、AKDサイズ剤(商品名:Basoplast 860D、BASFジャパン株式会社製)を0.2%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.06g/片面m2とした。
(実施例11)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.08g/片面m2とした以外は実施例10と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例12)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.10g/片面m2とした以外は実施例10と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例13)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、AKDサイズ剤(商品名:Basoplast 860D、BASFジャパン株式会社製)を0.3%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.04g/片面m2とした。
(実施例14)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.06g/片面m2とした以外は実施例13と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例15)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.08g/片面m2とした以外は実施例13と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例16)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、AKDサイズ剤(商品名:Basoplast 860D、BASFジャパン株式会社製)を0.4%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.03g/片面m2とした。
(実施例17)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.05g/片面m2とした以外は実施例16と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(実施例18)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.07g/片面m2とした以外は実施例16と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例1)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.03g/片面m2とした以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例2)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.15g/片面m2とした以外は実施例1と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例3)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.02g/片面m2とした以外は実施例4と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例4)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.15g/片面m2とした以外は実施例4と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例5)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.01g/片面m2とした以外は実施例7と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例6)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.12g/片面m2とした以外は実施例7と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例7)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、内添サイズ剤無添加で、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.10g/片面m2とした。
(比較例8)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、中性ロジンサイズ剤(商品名:ニューサイズ737、ハリマ化成株式会社製)を0.6%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.10g/片面m2とした。
(比較例9)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.03g/片面m2とした以外は実施例10と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例10)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.15g/片面m2とした以外は実施例10と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例11)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.02g/片面m2とした以外は実施例13と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例12)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.15g/片面m2とした以外は実施例13と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例13)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.01g/片面m2とした以外は実施例16と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例14)
カチオン性表面サイズ剤の塗工量を、0.12g/片面m2とした以外は実施例16と同様にして、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
(比較例15)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、AKDサイズ剤(商品名:Basoplast 860D、BASFジャパン株式会社製)を0.6%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる同一組成の表面処理剤を両面に均等に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。ヒドロキシエチル化澱粉とカチオン性表面サイズ剤の塗工量は、それぞれ0.45g/片面m2、0.10g/片面m2とした。
(実施例19)
DIP(ろ水度180ml)80部、TMP(ろ水度100ml)15部、NBKP(ろ水度600ml)5部の割合で混合離解して調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当たり、炭酸カルシウムを5.0%、中性ロジンサイズ剤(商品名:ニューサイズ737、ハリマ化成株式会社製)を0.3%添加し、ツインワイヤー型テスト抄紙機にて中性抄紙し坪量41g/m2の原紙を得た。この原紙にテストゲートロールコーターを用いて、ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035、STALEY社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:LC-5、ハリマ化成株式会社製)からなる異なる組成の表面処理剤をそれぞれフェルト面とワイヤー面に塗工して、オフセット印刷用新聞用紙を得た。フェルト面に塗布した表面処理剤の組成は固形分重量で、ヒドロキシエチル化澱粉100部に対してカチオン性表面サイズ剤6.5部であり、塗布量は澱粉で0.45g/m2、サイズ剤で0.03g/m2とした。ワイヤー面に塗布した表面処理剤の組成は固形分重量で、ヒドロキシエチル化澱粉100部に対してカチオン性表面サイズ剤13部であり、塗布量は澱粉で0.45g/m2、サイズ剤で0.06g/m2とした。
Figure 0004854346
サイズ剤を内添して抄紙した原紙に同一組成の表面処理剤をフェルト面とワイヤー面に塗布し、点滴吸水度をフェルト面で50〜200秒とし、且つワイヤー面で20〜70秒の範囲内に入れた実施例1〜18のオフセット印刷用新聞用紙は、フェルト面、ワイヤー面共に地汚れが無いことがわかる。また、実施例19と実施例5との比較から、サイズ剤を内添して抄紙した原紙に異なる組成の表面処理剤をフェルト面とワイヤー面に別に塗布し、点滴吸水度をフェルト面、ワイヤー面共に20〜70秒の範囲内に入れた実施例19のオフセット印刷用新聞用紙は、より少ないカチオン性サイズ剤の塗布量でフェルト面、ワイヤー面共に地汚れを無くすことができることがわかった。

Claims (2)

  1. 内添サイズ剤を含有する中性新聞印刷用紙原紙に、カチオン性表面サイズ剤を成分として含む表面処理剤を塗布、乾燥することによって得られるオフセット印刷用中性新聞用紙であって、内添サイズ剤が中性ロジンサイズ剤であり、炭酸カルシウムを紙中填料率として5〜40固形分重量%含有し、かつ、表面処理剤をゲートロールコーターで塗布、乾燥する際に、組成の異なる表面処理剤をフェルト面、ワイヤー面に別々に塗布した後、乾燥した、Japan TAPPI No.33に基づいて滴下水量1μlで測定した点滴吸水度が、フェルト面、ワイヤー面共に、20〜70秒の範囲にあることを特徴とするオフセット印刷用中性新聞用紙。
  2. 内添サイズ剤を含有する新聞印刷用紙原紙のJapan TAPPI No.33に基づいて滴下水量1μlで測定した点滴吸水度が、フェルト面で20〜40秒であり、かつワイヤー面で10〜19秒の範囲にあることを特徴とする請求項1記載のオフセット印刷用新聞用紙。
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