JP2005232638A - オフセット印刷用新聞用紙 - Google Patents

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秀行 横内
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光雄 石田
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Abstract

【課題】 オフセット印刷時のインキ着肉性が顕著に改善され、しかもネッパリ現象、ベッセルピック、ブランケットパイリング、紙流れ、および水切れ断紙等のトラブルを発生することがなく、良好な印刷作業性およびカラー印刷品質を有するオフセット印刷用新聞用紙を提供することにある。
【解決手段】 原紙の両面に、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を主成分とする表面処理剤組成物を塗布、乾燥して得たオフセット印刷用新聞用紙。上記酸化澱粉の重量平均分子量は30000〜100000の範囲が好ましく、また、カルボキシル基置換度は0.015以上が好ましい。前記原紙は内添サイズ剤を含有しないか、含有していてもその含有率が対パルプ当り0.05質量%未満であることが好ましい。前記表面処理剤組成物中には、スチレン系表面サイズ剤またはオレフィン系表面サイズ剤の少なくとも1種類を含有していてもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、オフセット印刷時のインキ着肉性を顕著に向上することができ、しかもネッパリ現象、ベッセルピック、ブランケットパイリング、紙流れ、および水切れ断紙等のトラブルを発生することなく、良好な印刷作業性およびカラー印刷品質を有するオフセット印刷用新聞用紙に関する。
新聞用紙の印刷を含め、近年の商業印刷方式は、オフセット印刷が主流となっている。オフセット印刷は通常PS版と呼ばれる刷版を作成し、刷版に湿し水とインキを供給して印刷する方式である。刷版は平版であり、刷版上で画線部は親油性の表面となるように処理され、非画線部は親水性の表面になるように処理されている。この刷版に湿し水とインキを供給すると、画線部にはインキが、非画線部には水が付着した状態となり、この刷版よりブランケットを介して紙にインキを転移させて印刷する。
このオフセット印刷では、比較的タックの強いインキを使用するため、用紙には表面強度が強いことが要求される。また、湿し水で用紙表面を処理するために、表面強度が弱い、あるいは耐水性の弱い表面を持つ用紙を使用すると、紙粉がブランケットに堆積したり、インキに混入することにより、印刷面に所謂カスレを生じる場合がある。さらに、近年、新聞用紙へのDIP(脱墨古紙パルプ)の使用比率が増加してきているが、DIPには広葉樹パルプ由来のベッセル(導管)が多く含まれており、湿し水によりこのベッセルが新聞用紙表面から印刷機のブランケットの画線部分に取られ、ベッセル部分にインキが乗らずに白い斑状の印刷欠点(所謂白ポチ)が発生するといったトラブルが起こる。
また、近年、新聞用紙には軽量化が求められており、これに伴い、印刷後も高い不透明度を維持しうる用紙の要求が強まっており、紙の不透明度を高めるために、ホワイトカーボン、酸化チタンあるいはタルク等の無機顔料が抄紙時の填料として多く使われるようになった。これらの無機顔料は、オフセット印刷時の湿し水によって容易に紙層内から浸み出し、ブランケットにパイリングする紙粉の主な成分の一つとなる。
このようなブランケットパイリング、印面カスレや白ポチのようなオフセット印刷時の表面強度低下に関する問題に対応する方法として、従来から新聞用紙の表面に澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド系樹脂等の接着剤を主成分とする表面処理剤をゲートロールコーターなどを用いて塗布することが一般に行なわれている。しかしながら、表面処理剤の使用量が増大すると、コスト高となるだけでなく、印刷時に紙表面が湿し水で湿った状態で起こる紙表面の粘着性(通称ネッパリ性と呼ばれる)が増大する傾向がある。しかもこのネッパリ性が大きくなると、特に非画線部におけるブランケットパイリングを一層増大させたり、また、印刷時に紙面がブランケットに貼り付き、結果的にシワや断紙といった走行性などの別の不具合をも誘発してしまう。
一方、ロジンエマルジョンサイズ剤等の内添サイズ剤を使用し、紙表面のサイズ度を高めてオフセット印刷時の湿し水の紙層内部への浸透を抑制することで紙粉の発生を抑え、また、湿し水の過剰な吸収を原因とする紙力低下による断紙(所謂、水切れ断紙)を防ぐことが従来から行われてきた。しかし、これらの内添サイズ剤の使用は、新聞用紙抄紙機のような高速抄紙機では、白水系で泡立ちによるトラブルを誘発し易い。また、内添サイズ剤とともに歩留り向上剤が併用される場合には、抄紙系内のピッチ等も紙中に取り込み、新聞用紙の白色度を低下させるといった難点を抱えている。
上記の如き課題を改善するために種々の提案がなされており、例えば、高粘度澱粉と低粘度澱粉をブレンドした紙塗工用澱粉組成物を表面処理剤として用いることで、表面強度や紙力を向上させ、且つ水に対して溶出性の少ない皮膜を形成すると共に、填料との親和性を向上させる方法(特許文献1参照)が提案されている。しかし、提案されている方法では、ブランケットパイリングの抑制効果が十分ではなく、また水切れ断紙を防止する効果も殆どなく、印刷作業性に問題がある。
また、アミロペクチンの含有量が95重量%以上である高アミロペクチン澱粉と耐水化剤からなる印刷紙用表面サイズ剤液組成物を使用することで、表面強度と湿し水溶液に対する溶出率を抑制する方法(特許文献2参照)が提案されている。しかし、この組成物では湿し水溶液の基材中への浸透を十分に抑えることが出来ないために水切れ断紙を防止する効果が殆どない。また、アミロペクチンの溶出は抑抑制できるものの、ネッパリ現象の主要因であるアミロペクチン成分のわずかな膨潤までは抑えることができないためにネッパリ現象の改善効果は不十分である。さらに、上記いずれの方法でも、新聞用紙表面の疎水性が低いため、インキ成分の付着性が劣り、高い紙面インキ濃度が得難い欠点がある。
一方、置換コハク酸を有効成分とする再湿粘着防止剤を表面処理剤として用いることでネッパリを低減する方法(特許文献3参照)も提案されている。しかしながら、この方法では紙表面の動摩擦係数の低下を招き、紙流れ等のトラブルが発生し、印刷作業性を低下する虞がある。なお、紙流れとは、新聞オフセット輪転印刷機において、印刷部から折り部にいたる間に走行紙が蛇行したり偏ったりするトラブルを言う。
また、表面サイズ剤と水溶性高分子接着剤を表面処理剤として塗工することにより、紙表面の接触角を90度以上に高め、ブランケットパイリングを改善する方法(特許文献4参照)が提案されている。この提案の方法によれば、ブランケットパイリング等の改善効果が認められ、さらに、インキ濃度向上効果も認められる。しかしながら、水溶性接着剤として通常の澱粉または澱粉誘導体を使用した場合、接触角を所定の領域にまで高めるために、スチレンモノマーを40〜80重量%含むスチレン/アクリル酸エステル共重合体を表面サイズ剤として用いると、強いネッパリ性を発現してしまい、オフセット印刷機で断紙等のトラブルが発生しやすいことが判明した。また、表面処理剤中に樹脂酸および/または樹脂酸誘導体を含有させる方法(特許文献5参照)も提案されているが、樹脂酸誘導体と水溶性高分子を併用した場合、湿し水による水溶性高分子の膨潤に伴い、水溶性高分子や、繊維表面にイオン的に結合している樹脂酸誘導体が遊離してしまう。このため、サイズ性や表面接触角の著しい低下が起こり、湿し水が容易に基材に浸透し、オフセット印刷機上で皺や紙流れなどが発生する虞がある。
さらに、表面処理剤として特定の加工澱粉を用い、表面処理剤の粘度と表面処理剤の塗布量との積を一定の範囲とし、表面強度と表面粘着性をバランスさせようとする方法(特許文献6参照)が提案されている。この方法でも、表面サイズ剤を併用しない場合には、湿し水の基材中への浸透を抑えることが出来ず、ブランケットパイリングの抑制効果が十分ではなく、また水切れ断紙の防止効果がほとんどない。同文献には、サイズ剤の併用も提案されているが、サイズ剤の種類によってはネッパリ性が増大し、また、アミロペクチンの多い加工澱粉を使用した場合には、表面強度は強くなるが、それにつれてネッパリ性も増大し、オフセット印刷機での断紙等のトラブルが発生しやすくなってしまう。さらに同文献には、スチレン系サイズ剤とオレフィン系サイズ剤を併用する方法も開示されているが、これらのサイズ剤はイオン的に繊維上に定着しているため、湿し水により容易に遊離し、サイズ性を失ってしまう。従って、通常の酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉等とサイズ剤併用した場合には、サイズ性や表面接触角の著しい低下が起こるため、湿し水が容易に基材に浸透し、オフセット印刷機上で皺や紙流れなどが発生する虞がある。
一方、n−アルケニルコハク酸無水物とカチオン化澱粉を反応させた、n−アルケニルサクシニル基置換カチオン化澱粉の使用も提案されている(特許文献7参照)。この澱粉を用いることで、インクジェット印刷で使用されるアニオン性水系インキの定着性が改善されるため、インクジェット方式の印刷においてはにじみ防止等に効果を発揮する。しかしながら、新聞用紙のオフセット印刷では、アニオン性水系インキは使用されないため、インクジェット印刷で得られるようなカチオン化澱粉によるインキ濃度向上効果は得られない。また、n−アルケニルサクシニル基は紙表面の摩擦係数を低下しやすく、オフセット印刷機において紙流れ等のトラブルが発生する虞がある。さらに、新聞用紙の外部サイジングにおいては、ゲートロールやツーロールサイズプレスなどのサイズプレス方式が通常用いられるが、これらの装置においては、塗布液を循環して用いるため、紙表面の繊維や内添顔料などのアニオン成分が循環系に混ざりやすく、これらのアニオン成分がカチオン系の塗布液と反応して、塗料粕が発生する懸念もある。
特開平5−195489号公報 特開平9−78495号公報 特開平6−192995号公報 特開2000−234290号公報 特開2003−286680号公報 特開2003−113592号公報 特開平7−197397号公報
本発明が解決しようとする課題は、ネッパリ現象を伴うことなく、ベッセルピック、ブランケットパイリングおよび水切れ断紙のいずれもが抑制され、しかもインキ着肉性が顕著に改善されたオフセット印刷用新聞用紙を提供することである。
本発明に係るオフセット印刷用新聞用紙は、原紙の両面に、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を主成分とする表面処理剤組成物が塗布、乾燥されてなることを特徴とする。
前記酸化澱粉の重量平均分子量は、30000〜100000の範囲が好ましく、またカルボキシル基置換度は0.015以上であることが好ましい。
また、内添サイズ剤は繊維間結合を阻害するため、ベッセルピックやブランケットパイリングに悪影響を与えるので、前記原紙は内添サイズ剤を含有しないか、含有していてもその含有率が対パルプ当り0.05質量%未満であることが好ましい。
前記表面処理剤組成物中に、スチレン系表面サイズ剤またはオレフィン系表面サイズ剤の少なくとも1種類を含有していると、表面接触角の上昇によりインキ着肉性がより向上するため好ましい。
さらに、併用する表面サイズ剤は、ネッパリ現象の抑制に有利なオレフィン系表面サイズ剤が望ましく、オレフィン系表面サイズ剤が、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーもしくはその塩を主構成成分とする共重合体であり、該疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が60〜100モル%、好ましくは90〜100モル%であって、しかもサイズ剤の重量平均分子量が1000〜10000の範囲である表面サイズ剤の使用がとりわけ好ましい。
前記酸化澱粉の乾燥塗布量は、片面当り0.05〜1.0g/m2、好ましくは0.1〜0.5g/m2の範囲であることが望ましい。
表面サイズ剤の乾燥塗布量は、両面合計で0.01〜0.3g/m2、好ましくは0.03〜0.1g/m2の範囲であるのが望ましい。
前記オフセット印刷用新聞用紙の紙面pHは、6.0以上であるのが好ましい。
本発明に係るオフセット印刷用新聞用紙は、オフセット印刷時のインキ着肉性が顕著に改善され、ネッパリ現象、ベッセルピック、ブランケットパイリング、紙流れ、および水切れ断紙等のいずれのトラブルをも発生することなく、良好な印刷作業性およびカラー印刷品質を有するという利点がある。
本発明者らは、オフセット印刷において、新聞用紙の表面接触角がインキ着肉性、およびネッパリ、ベッセルピック、ブランケットパイリング等の印刷作業性に与える影響について鋭意検討した。その結果、新聞用紙の表面接触角を高める目的で、通常使用されている澱粉に表面サイズ剤を併用する方法では、ネッパリやベッセルピックなどの印刷作業性を犠牲にする必要があること、及び、澱粉そのものに疎水性を与えれば、良好な印刷作業性を維持したままで新聞用紙の表面接触角を向上させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明者らは、新聞用紙のインキ着肉性を向上させる手段について鋭意検討した結果、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を表面処理剤の主成分として使用することで、インキ着肉性の顕著な向上が達成できることを見出した。
従って、本発明においては、原紙の両面に長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を主成分とする表面処理剤組成物が塗布、乾燥されていることが重要である。
かかる長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉としては、原料澱粉を酸化触媒にて酸化処理して得た澱粉に、長鎖アルキル基を含有すべく所定の処理を施した澱粉が好適である。
また、充分な疎水性を得るためには、アルキル基の炭素数は8以上が好ましい。
原料澱粉の種類については特に限定されないが、タピオカ澱粉はアミロペクチン比率が高く、再湿潤時の粘着性が高いためネッパリ現象が発生する虞があり、好ましくない。好ましくは、とうもろこし澱粉が原料澱粉として用いられる。
また、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉のうちでも、特に、澱粉単体フィルムに水を滴下した後1.0秒後の表面接触角が、60°以上となるような酸化澱粉が特に好ましい。
インキ着肉性は、新聞用紙最表面の疎水性が高いほど良くなるが、この現象は、インキ中の疎水性成分が、新聞用紙表面にどの程度受け付けられるかによって説明できる。すなわち、印刷に際し、インキ中には10〜30質量%程度の水が乳化されて取りこまれるが、新聞用紙の最表面の疎水性が高いほど、インキ中の疎水性成分が新聞用紙表面に受け付けられやすくなり、インキ濃度が高くなる。逆に新聞用紙最表面の親水性が高い場合には、乳化インキ中の水が積極的に新聞用紙表面に受け付けられ、インキ成分が新聞用紙表面に残り難くなり、インキ濃度が低くなる。
通常使用される酸化澱粉、エステル化澱粉あるいはエーテル化澱粉などは、その澱粉単体フィルムの水滴下後1.0秒後の表面接触角が30〜50°程度であり、インキ着肉性のレベルは低い。これらの通常使用される澱粉に表面サイズ剤を添加することで、表面処理剤フィルムの瞬間的な表面接触角を高めることはできる。しかし、表面サイズ剤を添加しても表面処理剤フィルムが万遍なく疎水化されている訳ではないので、水との接触によりイオン結合が解離して表面サイズ剤が遊離してしまい、サイズ性の低下および澱粉フィルムの膨潤が著しい。
一方、本発明の長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉は、疎水基が含有されているため、澱粉フィルム自体の膨潤が抑制され、水との接触によるサイズ成分の遊離を生じず、サイズ性の低下がほとんどみられない。このような理由により、本発明では、オフセット印刷における湿し水の浸透に由来する皺、断紙や紙流れ等のトラブルを抑制できるものと推測される。
さらに、通常使用される澱粉に表面サイズ剤を添加した場合は、澱粉フィルムの乾燥強度低下を招くと同時に、膨潤した澱粉の粘着性を高めることがあるため、ピッキングトラブルやネッパリ現象が発生しやすくなる。しかし、本発明で使用する長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉においては、澱粉分子間の結合を阻害する程度が低く、澱粉フィルムの乾燥強度低下はほとんどない。さらに、澱粉自体の膨潤抑制効果が高いため、ネッパリ現象も発生しにくい。
なお、上に述べた表面処理剤フィルムや澱粉単体フィルムは、親水化処理したPETフィルムまたは合成紙などの基材上に、基材自体の影響を生じないように乾燥固形分として5g/m2以上の塗布量で、基材表面が表面処理剤等で完全にカバーされるようにバーコータなどで塗布した後、乾燥機で乾燥して得られる。また、表面接触角は、例えば動的表面接触角測定装置(Fibro社製、ダイナミックアブソープションテスタDAT1100)を用いれば、水滴を滴下後0.1〜5.0秒程度の間の任意の経過時間における表面接触角を測定することが出来る。
本発明において、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉の重量平均分子量は30000〜100000の範囲にあることが重要である。重量平均分子量が30000未満であると、乾燥フィルムの強度が低くなりがちで、また老化速度も比較的速いため、充分な表面強度が得られない虞がある。一方、重量平均分子量が100000を超えると、表面処理剤の粘度が高くなり、ベッセルと繊維の間に充分な結合強度が発生せず、ベッセルピックが起こりやすくなる。なお、澱粉の重量平均分子量は、ゲルろ過クロマトグラフで、プルランを用いて検量線を作成し、試料のリテンション時間から、対プルランの相対分子量を求めることで測定できる。
本発明において、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉のカルボキシル基置換度は、0.015以上であることが望ましい。カルボキシル基置換度は、澱粉糊化液の老化性に影響しており、カルボキシル基置換度が0.015未満であると、澱粉糊化液の老化が進みやすく、経時で、強度に寄与しない澱粉老化物量が多くなってしまう。なお、カルボキシル基置換度は、澱粉糊化液の中和滴定よりカルボキシル基量を求め、その量から置換度を計算することができる。
なお、本発明においては、表面処理剤の副成分として、生澱粉、長鎖アルキル基を含有しない酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースなどの水溶性セルロース類、アルギン酸、グアーガム、キサンタンガム、プルラン等の天然水溶性高分子誘導体類、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等の合成水溶性高分子類、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の合成ラテックス類、カオリンクレー、炭酸カルシウム、タルク、水酸化アルミニウム、二酸化チタン、サチンホワイト等の顔料類、消泡剤類、スライムコントロール剤類、染料類などを適宜配合しても差し支えない。
しかし、表面処理剤の全固形分に対する、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉の割合が、
70質量%以上になるように、副成分を配合するべきである。
本発明で使用する原紙には、内添サイズ剤を含有させることもできるが、その際の含有率は、対パルプ当り0.05質量%未満であることが望ましく、0%であることがさらに望ましい。
通常、新聞用紙には所望のサイズ性に応じて、ロジン、強化ロジン等の酸性サイズ剤や、中性ロジン、AKD(アルキルケテンダイマー)、ASA(無水アルケニルコハク酸)等の中性サイズ剤が、対パルプ当り0.05〜2.0質量%程度含有せしめられている。しかしながら、内添サイズ剤が対パルプ当り0.05%以上含まれていると、新聞用紙表面に存在する微細繊維やベッセルの、他繊維への結合力が低下し、ブランケットパイリングやベッセルピックが発生しやすくなる。また、新聞用紙表面に塗工される水溶性高分子溶液の浸透を抑制するため、ネッパリが発生しやすくなる。一方、内添サイズ剤含有率が0.05%未満では、繊維間結合を阻害する程度が小さくなり、ブランケットパイリングやベッセルピックが良化する。また、水溶性高分子溶液の紙層内部への浸透量が多くなり、新聞用紙表面に残留する水溶性高分子の量が減少するため、ネッパリが発生し難くなる。しかしながら、内添サイズ剤含有率が0.05%未満の新聞原紙に対して、通常の酸化澱粉、エステル化澱粉あるいはエーテル化澱粉等を表面処理剤として使用した場合には、表面接触角が極端に低下し、湿し水の浸透を抑制できず、水切れ断紙等が発生する虞がある。この場合、表面サイズ剤を併用することで、湿し水の浸透を抑制し、インキ着肉性を向上させることも可能であるが、表面サイズ剤に由来するネッパリやベッセルピックの悪化は避けられない。
一方、本発明においては、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を主成分とする表面処理剤を使用するため、上記の如き少量の内添サイズ剤含有量でも、湿し水の浸透を適度に抑制することができ、ネッパリやベッセルピックの発生を抑制しつつ、印刷作業性やインキ着肉性を向上することができる。
なお、新聞用紙中のロジンサイズ剤量は、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析装置を用いて、ロジンと強化ロジンのピーク面積和を標準試料で取った検量線と比較して求めることが出来る。また、AKDやASAの含有率も同様に熱分解ガスクロマトグラフ質量分析装置を用いて定量することが出来る。
本発明では、前記特定の酸化澱粉に表面サイズ剤を配合して表面処理剤組成物とすることもできる。かかる表面サイズ剤としては、スチレン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤(所謂、スチレン系表面サイズ剤)またはオレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤(所謂、オレフィン系表面サイズ剤)の少なくとも1種を使用するのが好ましい。
いずれのサイズ剤もサイズ効果が高いため好ましく使用されるが、両者を比較した場合、スチレン系表面サイズ剤はネッパリに悪影響を与える場合があるため、より好ましくはオレフィン系表面サイズ剤が使用される。
通常使用される酸化澱粉、エステル化澱粉あるいはエーテル化澱粉等を表面処理剤として使用した場合には、表面サイズ剤の添加により、ネッパリとベッセルピックが発生しやすくなるが、本発明においては、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を主成分とするため、その程度を最小限に抑制することが出来る。すなわち、通常使用される澱粉類においては、澱粉自体に疎水性がほとんどないため、湿し水との接触によってイオン的に固着している表面サイズ剤が、澱粉分子または繊維上から遊離し、サイズ性が極端に低下してしまう。このため、澱粉分子間の結合が緩み、ベッセルが取られやすくなったり、ネッパリ現象が発現する。一方、本発明においては、澱粉自身が疎水基を含有しているため、湿し水が接触してもサイズ性の低下がほとんどなく、澱粉分子間の結合が緩みにくくなっており、ベッセルピックやネッパリを抑制しつつ、表面サイズ剤に由来する表面接触角の向上効果を得ることができる。
本発明で使用するオレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤とは、具体的には、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマー若しくはその塩を主構成要素とする共重合体であって、かかる疎水性不飽和モノマーの主体が
オレフィン系不飽和モノマーで構成されているものである。
かかるオレフィン系不飽和モノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、イソオクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等の炭素数2〜20程度の直鎖、環状または分岐状のオレフィン系不飽和モノマーが挙げられる。
上記オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤のうちでも、疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が60〜100モル%、好ましくは90〜100モル%の範囲にある表面サイズ剤は、澱粉分子間の結合を阻害する程度が極めて低く、澱粉フィルムの耐水性をほとんど低下させず、ネッパリ現象を生じないため、より好適である。
また、本発明で使用するスチレン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤とは、具体的には、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマー若しくはその塩を主構成要素とする共重合体であって、疎水性不飽和モノマーの主体がスチレン系不飽和モノマーで構成されているものである。
かかるスチレン系不飽和モノマーとしては、例えば、スチレンや、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのアルキル基置換スチレン、モノクロロスチレン、モノブロモスチレンなどのハロゲン置換スチレン、さらにはシアノスチレン等が挙げられる。
上記スチレン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤のうちでも、疎水性不飽和モノマーに占めるスチレン系不飽和モノマーの割合が50〜100モル%、
好ましくは80〜100モル%の範囲にある表面サイズ剤は、表面接触角を向上する効果が高く、オフセット印刷におけるインキ着肉性が良好であるため好ましい。
上記オレフィン系不飽和モノマーまたはスチレン系不飽和モノマーと共重合されるカルボキシル基含有不飽和モノマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸ハーフエステル、イタコン酸、イタコン酸ハーフエステル、シトラコン酸、フマル酸等が挙げられる。
本発明で使用するサイズ剤において、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーとのモル比については特に限定されないが、疎水性不飽和モノマー1モルに対して0.5〜3モル、好ましくは0.5〜2モルの範囲でカルボキシル基含有不飽和モノマーを共重合するのが望ましい。ちなみに、カルボキシル基含有不飽和モノマーの割合が0.5モル未満では、疎水性不飽和モノマーの割合が高くなりすぎてネッパリ現象を招き、逆に、カルボキシル基含有不飽和モノマーの割合が3モルを超えると充分なサイズ効果が得られず、水切れ断紙等の発生により、印刷作業性が悪化する。
なお、本発明の表面サイズ剤では、上記疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーの他に、ジメチルアミノメタクリレート等の第三モノマー成分を少量含んでいても良い。
かかる共重合体は、上記モノマー成分と重合開始剤、必要に応じて連鎖移動剤等を混合し、常法に従って溶液重合または乳化重合される。溶液重合の溶媒としては、エチルアルコールやプロピルアルコール等のアルコール類、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン等の低級ケトン類、酢酸エチル等が単独または混合して使用される。また、水溶性溶剤であれば、水と混合して使用することも出来る。
重合反応終了後、常法に従って有機溶媒を除去し、アンモニア水溶液や水酸化ナトリウム水溶液等を添加して水溶性共重合のサイズ剤が製造される。
上記表面サイズ剤の重量平均分子量は、特に限定されるものではないが、スチレン系表面サイズ剤については10000〜50000の範囲、オレフィン系表面サイズ剤については1000〜10000の範囲にあることが好ましい。さらに好ましくは、スチレン系表面サイズ剤については20000〜30000の範囲、オレフィン系表面サイズ剤については5000〜7000の範囲ものが用いられる。表面サイズ剤の重量平均分子量が前記範囲より大きいと、サイズ剤が澱粉分子と複合体を形成しやすくなることに起因して表面処理剤溶液の粘度が上昇し、表面処理剤溶液が新聞原紙中へ浸透し難くなるため、新聞原紙表面の澱粉量が多くなり、その結果、ネッパリ現象が悪化する傾向にある。また、表面サイズ剤が澱粉の分子間結合を大きく阻害し、それによってもネッパリ現象が悪化してしまう。一方、重量平均分子量が前記範囲より小さいと、サイズ剤として機能せず、充分なサイズ性が得られないため、印刷時の湿し水によりブランケットパイリング、印面カスレ、さらには水切れ断紙などのトラブルを発生しやすくなる傾向にある。なお、表面サイズ剤の重量平均分子量は、THFを溶離液として、ゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)により、標準ポリスチレン換算して求めた値である。
本発明で使用する表面サイズ剤を、より具体的な共重合体として例示するならば、スチレン系表面サイズ剤としては、スチレン/アクリル酸共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体などが挙げられ、また、オレフィン系表面サイズ剤としては、エチレン/アクリル酸共重合体、イソブチレン/アクリル酸共重合体、n-ブチレン/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、プロピレン/マレイン酸共重合体、エチレン/マレイン酸共重合体などが挙げられる。
本発明で使用する表面サイズ剤としては、スチレン系表面サイズ剤に比べてオレフィン系表面サイズ剤は、ネッパリとサイズ性のバランスが良好なため好ましく用いられるが、オレフィン系表面サイズ剤のうちでも、特に、疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が90〜100モル%の範囲にあって、重量平均分子量が5000〜7000の範囲にあるサイズ剤は、最もネッパリ抑制効果が高く、かつ高いサイズ効果も得られるため、最適である。
本発明において、原紙の抄紙方式としては、酸性抄紙、中性抄紙、弱アルカリ性抄紙等のいずれの方式でも良いが、特に中性抄紙によって得られる、紙面pHが6.0以上の原紙がオフセット印刷用新聞用紙として好適である。中性抄紙においては、通常、中性ロジンサイズなどの中性サイズ剤が内添サイズとして用いられるが、酸性抄紙法と比較して、抄紙pHを高めるために硫酸バンドの使用量が制限される。内添ロジンサイズ剤や表面サイズ剤は、強カチオンである硫酸バンドとの相互作用により、そのサイズ性を発現するが、中性抄紙法によって、紙面pHが6.0以上になると、カチオン量が極端に少なくなり、内添ロジンサイズ剤や表面サイズ剤に由来するサイズ性が発現し難くなる。しかし、本発明においては、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を用いるため、紙面pH6.0以上の高紙面pHの新聞用紙においても、澱粉誘導体に由来する疎水性が変化しないため所望のサイズ性を容易に得ることが出来、ブランケットパイリング、ネッパリ、水切れ断紙等のトラブルを抑制しながら、インキ着肉性を向上させることができる。
なお、紙面pHは紙面測定用pH計(型式MPC、共立理化学研究所製)などで測定することが出来る。すなわち、前記紙面測定用pH計に付属の、pH測定範囲が4.6〜6.8であるBCP溶液での発色、またはpH測定範囲が6.0〜8.0であるBTB溶液での発色を、標準板と対比させて紙面PHを測定する。
本発明において、前記特定の酸化澱粉の塗布量については、特に限定されるものではないが、片面当りの乾燥塗布量が0.05〜1.0g/m2の範囲となるように、原紙の両面に塗布、乾燥するのが好ましく、0.1〜0.5g/m2の範囲とするのがさらに好ましい。澱粉の塗布量が0.05g/m2未満では、充分な表面強度が得られず、他方、1.0g/m2を越えるとネッパリ現象が発生しやすくなる。
また、表面サイズ剤の塗布量についても特に限定するものではないが、通常、固形分換算で両面の塗布量の合計が0.01〜0.3g/m2、好ましくは0.03〜0.1g/m2の範囲で塗布される。表面サイズ剤の塗布量が0.01g/m2未満の場合、サイズ剤としての効果がほとんどみられなくなる。一方、表面サイズ剤の塗布量が0.3g/m2を超えると、塗布されたフィルムの乾燥時の強度が極端に弱くなり、ピッキング等のトラブルを発生させる虞がある。
本発明で用いるオフセット印刷用新聞用紙の原紙としては、原料パルプとして化学パルプ(NBKP、LBKP等)、機械パルプ(GP、CGP、RGP、PGW、TMP等)、脱墨古紙パルプ(DIP等)等を単独または任意の比率で混合して使用される。また、ホワイトカーボン、クレー、無定形シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの製紙用填料が抄紙時に添加される。また、必要に応じて、内添サイズ剤、定着剤、紙力増強剤、歩留り向上剤、耐水化剤、紫外線吸収剤等の公知公用の抄紙用薬品が適宜添加され、公知公用の抄紙機にて抄紙される。原紙の抄造条件についても、特に限定はない。抄紙機としては、例えば、長網式抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の商業規模の抄紙機が、目的に応じて適宜選択して使用できる。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙に使用する原紙は、特に限定されるものではないが、一般的には、坪量が30〜60g/m2程度の範囲にある原紙が、目的に応じて適宜選択して使用される。この新聞用紙原紙の物性は、オフセット印刷機で印刷可能である必要があり、通常の新聞用紙程度の引張り強度、引裂き強度、伸びなどの物性を有するものであれば良い。
表面処理剤組成物を新聞用紙原紙へ塗布するための塗工装置としては、特に限定されるものではないが、例えばインクラインまたはバーティカルツーロールサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス、ゲートロールコーターなどのロールコーター、トレーリング、フレキシブル、ロールアプリケーション、ファウンテンアプリケーション、ショートドゥエル等のベベルタイプやベントタイプのブレードコーターロッドブレードコーター、バーコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、グラビアコーターなどの公知公用の装置が適宜使用される。なお、表面処理剤組成物を塗布後の湿潤塗被層を乾燥する方法としては、例えば、蒸気乾燥、ガスヒーター乾燥、電気ヒーター乾燥、赤外線ヒーター乾燥等の各種方式が採用できる。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙の製造に際しては、表面処理剤組成物の塗被層の形成後に、各種キャレンダー装置にて平滑化処理が施されるが、かかるキャレンダー装置としては、スーパーキャレンダー、ソフトキャレンダー、グロスキャレンダー、コンパクトキャレンダー、マットスーパーキャレンダー、マットキャレンダー等の一般に使用されているキャレンダー装置が適宜使用できる。キャレンダー仕上げ条件としては、剛性ロールの温度、キャレンダー圧力、ニップ数、ロール速度、キャレンダー前の紙水分等が、要求される品質に応じて適宜選択される。さらに、キャレンダー装置は、コーターと別であるオフタイプとコーターと一体となっているオンタイプがあるが、どちらにおいても使用できる。使用するキャレンダー装置の材質は、剛性ロールでは金属もしくはその表面に硬質クロムメッキ等で鏡面処理したロールである。弾性ロールはウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリレート樹脂等の樹脂ロール、コットン、ナイロン、アスベスト、アラミド繊維等を成型したロールが適宜使用される。なお、キャレンダーによる仕上げ後の塗被紙の調湿、加湿のための水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を適宜組合せて使用することも勿論可能である。
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ固形分質量部および固形分質量%を示す。
後述のようにして得た実施例および比較例となるオフセット印刷用新聞用紙について、下記の物性を測定し、その結果を表1に示した。
(表面処理剤フィルムの表面接触角)
各実施例および比較例で使用した、澱粉のみを含む表面処理剤組成物または澱粉と表面サイズ剤を含む表面処理剤組成物を、親水化処理したPETフィルム上に、乾燥塗布量が5g/m2となるように塗布した後、乾燥機で乾燥して表面処理剤フィルムを作成した。
得られた各表面処理剤フィルムについて、23℃、50%RH雰囲気下で、動的表面接触角測定装置(ダイナミックアブソープションテスタ DAT1100、Fibro社製)を用い、水滴を滴下後0.1秒後および1.0秒後の表面接触角を測定した。
(オフセット印刷用新聞用紙の表面接触角)
各実施例および比較例で得たオフセット印刷用新聞用紙について、23℃、50%RH雰囲気下で、動的表面接触角測定装置(ダイナミックアブソープションテスタ DAT1100、Fibro社製)を用い、水滴を滴下後0.1秒後および1.0秒後の表面接触角を測定した。
(オフセット印刷用新聞用紙の紙面pH)
各実施例および比較例で得たオフセット印刷用新聞用紙の紙面pHを、紙面測定用pH計(型式MPC、共立理化学研究所製)にて測定した。
(ネッパリ)
各実施例および比較例で得たオフセット印刷用新聞用紙について、非画線部のみのアルミ版とブランケット(DAYインターナショナル製DAYブランケット8891)をセットしたオフセット印刷機(三菱リソピアL−BT3−1100)を用いて、インキをのせずに1〜4胴すべてで水刷りを行い、200部印刷を行った後、水供給を停止し、新聞用紙のブランケットへの貼りつき度合いを目視にて判定した。評価は次の5段階評価で行った。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
(ブランケットパイリング)
各実施例および比較例で得たオフセット印刷用新聞用紙について、上記オフセット印刷機を使用して、カラー4色刷りを行い、5000部印刷を行った後、ブランケット非画線部への紙粉の堆積度合いを目視にて判定した。評価は次の5段階評価で行った。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
(インキ着肉性)
各実施例および比較例で得たオフセット印刷用新聞用紙から巾2cmの試料ストリップを切り取り、これをサンプル台紙(OK特アートポスト 256g/m)に貼りつけ、RI印刷試験機(明製作所製)にて、墨インキ(News Webmaster 墨、サカタインクス株式会社製)を0.4cc展開させ、ゴムロールと練りロール間をキスタッチにして、その間に水を0.2cc滴下後、印刷を行い、墨ベタ印刷面の黒色濃度をカラー反射濃度計(X−RITE404G、X RITE Inc.製)にて測定した。
(表面強度)
上記と同様にして各実施例および比較例で得たオフセット印刷用新聞用紙を貼り付けたサンプル台紙を作成し、上記RI印刷試験機にて、印刷インキ(紙試験 SD50紅B
T&K TOKA株式会社製)を0.4cc使用して印刷を行い、印刷面のピッキングの程度を目視評価した。評価は次の5段階評価で行った。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
(ベッセルピック)
各実施例および比較例で得たオフセット印刷用新聞用紙について、前記オフセット印刷機を使用し、連続2000部の墨単色印刷を行った後、印刷面の白抜けの程度を目視にて判定した。評価は次の5段階評価で行った。
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
(新聞用紙原紙の作成)
(A)新聞用紙原紙Aの作成
針葉樹クラフトパルプ10部、サーモメカニカルパルプ40部、脱墨古紙パルプ50部の割合で混合して離解し、レファイナーでフリーネス120mlC.S.F.(カナダ標準フリーネス)に調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当りカチオン化澱粉(P3Y、PIRAAB STARCH Co., Ltd.製)を0.5%、填料としてホワイトカーボンを2%添加し、硫酸バンドで抄紙pHを4.5に調整後、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪42g/m2の新聞用紙原紙Aを得た。
(B)新聞用紙原紙Bの作成
針葉樹クラフトパルプ10部、サーモメカニカルパルプ40部、脱墨古紙パルプ50部の割合で混合して離解し、レファイナーでフリーネス120mlC.S.F.(カナダ標準フリーネス)に調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当りカチオン化澱粉(P3Y、PIRAAB STARCH Co., Ltd.製)を0.5%、填料としてホワイトカーボンを2%、酸性ロジンサイズ剤(SPGK、荒川化学工業株式会社製)を0.6%添加し、硫酸バンドで抄紙pHを4.5に調整後、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪42g/m2、酸性ロジンサイズ剤含有率が対パルプ当り0.4%である新聞用紙原紙Bを得た。なお、内添サイズ剤の含有率は、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析装置を用いて測定した。
(C)新聞用紙原紙Cの作成
針葉樹クラフトパルプ10部、サーモメカニカルパルプ40部、脱墨古紙パルプ50部の割合で混合して離解し、レファイナーでフリーネス120mlC.S.F.(カナダ標準フリーネス)に調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当りカチオン化澱粉(P3Y、PIRAAB STARCH Co., Ltd.製)を0.5%、中性ロジンサイズ剤(N815、荒川化学工業株式会社製)を0.8%、填料としてホワイトカーボンを2%添加し、硫酸バンドで抄紙pHを6.5に調整後、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪42g/m2、中性ロジンサイズ剤含有率が対パルプ当り0.4%新聞用紙原紙Cを得た。
実施例1
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有する酸化トウモロコシ澱粉(商品名;GRS-T110、王子コーンスターチ株式会社製、重量平均分子量80000、カルボキシル基置換度0.016)100部からなる固形分濃度8%の澱粉水溶液を調製し、これを上記の新聞用紙原紙Aの両面に、ゲートロールコーターを使用して、乾燥後の塗布量が片面あたり0.3g/m2となるように両面に塗布、乾燥後、樹脂ロール/金属ロールよりなるソフトカレンダー仕上げを行い、実量42.6g/m2のオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例2
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有する酸化トウモロコシ澱粉(商品名;GRS-T120、王子コーンスターチ株式会社製、重量平均分子量62000、カルボキシル基置換度0.020)を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例3
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有する酸化トウモロコシ澱粉(商品名;GRS-T120、王子コーンスターチ株式会社製)100部、オレフィン系表面サイズ剤(商品名;OT−25、荒川化学工業株式会社製、疎水性モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合100モル%、重量平均分子量6000)10部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例4
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有する酸化トウモロコシ澱粉(商品名;GRS-T120、王子コーンスターチ株式会社製)100部、スチレン系表面サイズ剤(商品名;SS2904、星光PMC株式会社製、疎水性モノマーに占めるスチレン系不飽和モノマーの割合100モル%、重量平均分子量30000)10部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例5
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有する酸化トウモロコシ澱粉(商品名;GRS-T120、王子コーンスターチ株式会社製)100部、スチレン系サイズ剤(商品名;SS2904、星光PMC株式会社製)5部、オレフィン系サイズ剤(商品名;OT−25、荒川化学工業株式会社製)5部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例6
新聞用紙原紙Aの代りに、上記の新聞用紙原紙Bを使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例7
新聞用紙原紙Aの代りに、上記の新聞用紙原紙Bを使用した以外は、実施例2と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例8
新聞用紙原紙Aの代りに、上記の新聞用紙原紙Bを使用した以外は、実施例3と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例9
新聞用紙原紙Aの代りに、上記の新聞用紙原紙Bを使用した以外は、実施例4と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例10
新聞用紙原紙Aの代りに、上記の新聞用紙原紙Bを使用した以外は、実施例5と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例11
新聞用紙原紙Aの代りに、上記の新聞用紙原紙Cを使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例12
新聞用紙原紙Aの代りに、上記の新聞用紙原紙Cを使用した以外は、実施例3と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例1
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有しない酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製、重量平均分子量91000、カルボキシル基置換度0.014)100部からなる固形分濃度8%の水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例2
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有しない酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースC、王子コーンスターチ株式会社製、重量平均分子量45000、カルボキシル基置換度0.025)100部からなる固形分濃度8%の水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例3
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有しないヒドロキシエチル化トウモロコシ澱粉(商品名;Ethylex2020、Staley社製、重量平均分子量70000、ヒドロキシエチル基置換度0.014)100部からなる固形分濃度8%の水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例4
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、オレフィン系サイズ剤(商品名;OT−25、荒川化学工業株式会社製)10部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例5
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、スチレン系サイズ剤(商品名;SS2904、星光PMC株式会社製)10部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例6
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、オレフィン系サイズ剤(商品名;OT−25、荒川化学工業株式会社製)5部、スチレン系サイズ剤(商品名;SS2904、星光PMC株式会社製)5部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例7
表面処理剤組成物の塗液として、長鎖アルキル基を含有しないトウモロコシ澱粉(商品名;コーンスターチ、王子コーンスターチ株式会社製、重量平均分子量410000、カルボキシル基置換度0.000)100部からなる固形分濃度5%の水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例8
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部からなる固形分濃度8%の水溶液を使用した以外は、実施例6と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例9
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースC、王子コーンスターチ株式会社製)100部からなる固形分濃度8%の水溶液を使用した以外は、実施例6と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例10
表面処理剤組成物の塗液として、ヒドロキシエチル化トウモロコシ澱粉(商品名;Ethylex2020、Staley社製)100部からなる固形分濃度8%の水溶液を使用した以外は、実施例6と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例11
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、オレフィン系サイズ剤(商品名;OT−25、荒川化学工業株式会社製)10部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例6と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例12
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、スチレン系サイズ剤(商品名;SS2904、星光PMC株式会社製)10部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例6と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例13
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、オレフィン系サイズ剤(商品名;OT−25、荒川化学工業株式会社製)5部、スチレン系サイズ剤(商品名;SS2904、星光PMC(株)製)5部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例6と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例14
表面処理剤組成物の塗液として、トウモロコシ澱粉(商品名;コーンスターチ、王子コーンスターチ株式会社製)100部からなる固形分濃度5%の水溶液を使用した以外は、実施例6と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例15
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部からなる固形分濃度8%の水溶液を使用した以外は、実施例11と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例16
表面処理剤組成物の塗液として、酸化トウモロコシ澱粉(商品名;王子エースA、王子コーンスターチ株式会社製)100部、オレフィン系サイズ剤(商品名;OT−25、荒川化学工業株式会社製)10部からなる固形分濃度8.8%の混合水溶液を使用した以外は、実施例12と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
Figure 2005232638
Figure 2005232638
Figure 2005232638
Figure 2005232638
原紙の両面に、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を主成分とする表面処理剤組成物を塗布、乾燥して得たオフセット印刷用新聞用紙は、ネッパリ現象、ベッセルピック、ブランケットパイリング、紙流れ、および水切れ断紙等のトラブルを発生することがなく、しかもオフセット印刷時のインキ着肉性が顕著に改善されているため、良好な印刷作業性およびカラー印刷品質を要求されるオフセット印刷用新聞用紙として適用できる。



Claims (15)

  1. 原紙の両面に、長鎖アルキル基を含有する酸化澱粉を主成分とする表面処理剤組成物が塗布、乾燥されてなることを特徴とするオフセット印刷用新聞用紙。
  2. 前記酸化澱粉の重量平均分子量が30000〜100000である請求項1に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  3. 前記酸化澱粉のカルボキシル基置換度が0.015以上である請求項1または2に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  4. 前記原紙が、内添サイズ剤を対パルプ当り0.05質量%未満の割合で含有する原紙である請求項1〜3のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  5. 前記原紙が、内添サイズ剤を含有しない原紙である請求項1〜3のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  6. 前記表面処理剤が、さらに表面サイズ剤として下記成分AまたはBの少なくとも1成分を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
    成分A:オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤。
    成分B:スチレン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤。
  7. 前記表面処理剤が、さらに表面サイズ剤として、オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  8. 前記サイズ剤が、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーもしくはその塩を主構成要素とする共重合体であり、該疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が60〜100モル%である請求項7に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  9. 前記サイズ剤が、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーもしくはその塩を主構成要素とする共重合体であり、該疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が90〜100モル%である請求項7に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  10. 前記サイズ剤の重量平均分子量が、1000〜10000である請求項7〜9のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  11. 前記酸化澱粉の乾燥塗布量が、片面当り0.05〜1.0g/m2である請求項1〜10のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  12. 前記酸化澱粉の乾燥塗布量が、片面当り0.1〜0.5g/m2である請求項1〜10のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  13. 前記表面サイズ剤の乾燥塗布量が、両面合計で0.01〜0.3g/m2である請求項6〜12のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  14. 前記表面サイズ剤の乾燥塗布量が、両面合計で0.03〜0.1g/m2である請求項6〜12のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  15. 紙面pHが6.0以上である請求項1〜14のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。


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