JP2007146333A - 新聞用紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原紙の少なくとも片面に、表面処理剤が塗布されており、該表面処理剤が、スチレン系モノマーを含んでなる表面サイズ剤を含有し、温度23℃、相対湿度50%の条件で調湿後、該条件下において、その表面に精製水を接触させた2秒後のサイズ度が、サイズ度テスターにて測定して55〜91%であり、かつ該測定による0.1秒後のサイズ度と2秒後のサイズ度との差が40%以下である新聞用紙。
【選択図】なし
Description
本発明の新聞用紙は、前記したように、原紙の少なくとも片面に、表面処理剤が塗布された新聞用紙であって、前記表面処理剤が、スチレン系モノマーを含んでなる表面サイズ剤を含有し、温度23℃、相対湿度50%の条件で調湿後、該条件下において、その表面に精製水を接触させた2秒後のサイズ度が、サイズ度テスターにて測定して55〜91%であり、かつ前記測定による0.1秒後のサイズ度と2秒後のサイズ度との差が40%以下のものである。
針葉樹クラフトパルプ10質量部、サーモメカニカルパルプ40質量部、ストーングランドパルプ20質量部及び脱墨古紙パルプ30質量部を混合し、これをリファイナで離解した後、カナディアンフリーネス(CFS)を100mLに調整してパルプスラリーを得た。このパルプスラリーに、パルプ固形分100質量部に対して、表1に示す量のスチレンモノマーを含むモノマー成分からなる水溶性スチレン−アクリル酸エステル共重合体(内添サイズ剤)(商品名:SS2526、星光PMC(株)製)1.0質量部(製造例1〜5、9〜16)、酸化変性澱粉(商品名:SK−20、日本コーンスターチ(株)製)(紙力増強剤)0.5質量部(製造例3〜7)及びホワイトカーボン1質量部を添加し、長網抄紙機を使用して抄紙を行い、坪量が約42g/m2の原紙1〜20を得た。
表2に示す量のスチレンモノマーを含むモノマー成分からなる水溶性スチレン−アクリル酸エステル共重合体(表面サイズ剤)(商品名:SS2526、星光PMC(株)製)を主成分とし、また酸化変性澱粉(商品名:SK−20、日本コーンスターチ(株)製)を接着剤として用いた(調製例1〜14、17、18)。この接着剤100質量部に対して表面サイズ剤を40質量部配合し、これらを均一な組成となるまで室温にて撹拌混合した後、精製水にて希釈して固形分濃度が約4%の表面処理剤1〜20を調製した。
表3に示すように、原紙1〜20と、表面処理剤1〜20とを組み合わせて新聞用紙を作製した。
新聞用紙を温度23℃、相対湿度50%の条件で調湿した後、水平台に固定した。この上に、大きさ及び質量がJIS P 8147に規定の錘と同様で、JIS B 0651に規定の触針式表面粗さ測定器で測定した表面粗さが0.55μmの金属板を、面接するように重ね、JIS P 8147に規定の「紙及び板紙の摩擦係数試験方法」に準拠して、金属板を移動させて平均動摩擦係数を測定した。
新聞用紙を温度23℃、相対湿度50%の条件で調湿した後、その表面に精製水200mLを滴下して接触させ、紙の表裏の経時的な液浸透挙動を解析することができるサイズ度テスター(EST12、Emutec社製)を用い、0.1秒後及び2秒後のサイズ度を求めた。
新聞用紙を温度23℃、相対湿度50%の条件で調湿した後、2.0N/60mmの引張応力を印加し、その表面に精製水20mLを滴下して接触させ、6秒間経過後の横方向の初期湿潤伸び率を、濡れ膨張試験機(WET STRETCH DYNAMICS ANALYSER、MUTEK社製)にて測定した。
Tappi T419om−85に準拠し、酸化澱粉の熱水抽出澱粉量を測定した。
オフセットカラー印刷機(型番:SYSTEM C−20、(株)小森コーポレーション製)を使用し、13万部/時の印刷速度で、藍、赤、黄、墨の順に4色カラー印刷を行い、10万部の印刷の間に、滑りが発生する回数を測定した。
前記試験例1と同じオフセットカラー印刷機を使用し、同じ印刷速度で藍、赤、黄、墨の順に4色カラー印刷を行い、10万部の印刷の間に、断紙が発生する回数を測定した。
前記試験例1と同じオフセットカラー印刷機を使用し、同じ印刷速度で藍、赤、黄、墨の順に4色カラー印刷を行った。藍/赤の重色部分のインク濃度ムラを目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:インク濃度ムラが全く認められず、均一で鮮明な画像である。
○:インク濃度ムラが殆ど認められず、均一な画像である。
△:インク濃度ムラが認められ、やや不均一な画像である。
×:インク濃度ムラが明らかであり、不均一な画像である。
前記試験例1と同じオフセットカラー印刷機を使用し、同じ印刷速度で藍、赤、黄、墨の順に4色カラー印刷を行った。5000部の印刷を行った後、ブランケット非画線部への紙粉の堆積度合いを目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:紙粉の発生が認められない。
○:紙粉の発生が僅かに認められるが、実用上問題がない。
△:紙粉の発生が明確に認められる。
×:ブランケット上に紙粉が多く堆積し、ブランケットが白くなっている。
オフセット輪転機(東芝オフセット輪転機、型番:OA−4B2T−600、東芝機械(株)製)を使用し、12万部/時の印刷速度で、藍、赤、黄、墨の順に4色カラー印刷を行った。4色目の墨単色部の印刷面濃度及び濃度ムラについて、また4色を重ね合わせた重色部の印刷画像の均一性について目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:墨単色部の印刷面濃度が非常に高く、濃度ムラもない。また重色部で非常に均一な画 像が得られている。
○:墨単色部の印刷面濃度が高く、濃度ムラも殆どない。また重色部で均一な画像が得ら れている。
△:墨単色部の印刷面濃度がやや低く、濃度ムラも認められる。また重色部で、不均一で 鮮明さがやや悪い画像が得られている。
×:墨単色部の印刷面濃度が低く、濃度ムラも明確に認められる。また重色部で、不均一 で鮮明さに欠けた画像が得られている。
新聞オフセット輪転機(型番:DIAMONDSTAR、三菱重工業(株)製)を用い、両出し12万部/時の印刷速度で藍、赤、黄、墨の順に4色カラー印刷を行った。ペースター(自動紙継ぎ)直前とペースター後100部目とで、それぞれ1色目と4色目との見当マーク位置の幅方向の差を測定し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:ペースター前後の差が0.1mm未満である。
○:ペースター前後の差が0.1mm以上、0.2mm未満である。
△:ペースター前後の差が0.2mm以上、0.3mm未満である。
×:ペースター前後の差が0.3mm以上である。
前記試験例6と同じ新聞オフセット輪転機を用い、両出し15万部/時の印刷速度で印刷を行い、6時間の間に、折り部で剣先詰まりが発生する回数を測定した。
Claims (4)
- 原紙の少なくとも片面に、表面処理剤が塗布された新聞用紙であって、
前記表面処理剤が、スチレン系モノマーを含んでなる表面サイズ剤を含有し、
温度23℃、相対湿度50%の条件で調湿後、該条件下において、その表面に精製水を接触させた2秒後のサイズ度が、サイズ度テスターにて測定して55〜91%であり、かつ
前記測定による0.1秒後のサイズ度と2秒後のサイズ度との差が40%以下である
ことを特徴とする、新聞用紙。 - 原紙中に、スチレン系モノマーを含んでなる内添サイズ剤が含有されている、請求項1に記載の新聞用紙。
- 温度23℃、相対湿度50%の条件で調湿後、2.0N/60mmの引張応力下、その表面に精製水を接触させた6秒後の横方向の初期湿潤伸び率が、濡れ膨張試験機にて測定して6%以下である、請求項1又は2に記載の新聞用紙。
- 原紙中及び表面処理剤中の少なくとも一方に澱粉類が含有されており、Tappi T419om−85に準拠した熱水抽出澱粉量が0.3〜1.6g/m2である、請求項1、2又は3に記載の新聞用紙。
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