JP2014037664A - 新聞用紙 - Google Patents

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秀行 横内
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Abstract

【課題】インクジェット印刷適性に優れた新聞用紙に関するものであり、特に、高速インクジェットシステムによる印刷でインク乾燥性やインク耐水性に問題がなく優れたインクジェット印刷適性とオフセット印刷適性を有する新聞用紙を提供する。
【解決手段】機械パルプ及び/または脱墨古紙パルプを50%以上含有する原紙に、非アニオン性水溶性接着剤成分と硫酸アルミニウムおよびカチオン性にじみ防止剤を含有する表面処理剤を両面当りの乾燥塗布量が0.5〜5.0g/m2塗工する。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット印刷適性に優れた新聞用紙に関するものであり、特に、高速インクジェットシステムによる印刷でインク乾燥性やインク耐水性に問題がなく優れたインクジェット印刷適性とオフセット印刷適性を有する新聞用紙に関するものである。
近年、新聞用紙の印刷方式は凸版印刷から製版が容易なオフセット印刷への変化、更に多色カラー化へ進展してきたが、今日ではインクジェットプリンターの急速な進歩により、新聞用オフセット輪転機への高速インクジェットプリンターヘッドの搭載や、新聞印刷用の高速フルカラーインクジェット印刷機の開発が行われている。新聞印刷方式へのインクジェット印刷の導入により、デジタル情報を製版することなく紙などのメディアに直接印刷でき、さらに可変情報印刷(バリアブル印刷)も可能となる。
しかし、一般の新聞印刷に使用される新聞用紙はインクジェット印刷用インクの吸収性・定着性が劣るため、印字されたインクが紙表面で乾燥せずに長時間残ることで装置を汚染して画像汚れや印刷作業性の悪化を引き起こし、また、インクが繊維に沿って滲む、所謂フェザリングが生じたりするため実用性に乏しい。こうした問題を解決するために、新聞印刷用インクジェット記録用紙として水溶性多価金属塩を塗工により表面に付与する方法が提案されている(特許文献1、2)。しかし、本発明者らの検討の結果、これらの方法ではオフセット輪転機にインクジェットプリンターを搭載した場合は、表面強度の不足などオフセット印刷適性がないため使用することが出来ず、塗工原紙に通常の新聞用紙のように、機械パルプや脱墨古紙パルプが50%以上含有する場合、インクジェット印刷による紙面上のインクが機械パルプや一部の脱墨古紙パルプの繊維に沿ってフェザリングが生じてしまい、印刷品質が損なわれることが判明した。また、クリアコート用表面サイズ剤によるインクジェット適性付与として、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンと、少なくともアルキル(メタ)アクリレート類及びアニオン性モノマーからなる全モノマー成分を、界面活性剤の存在下で乳化重合して得られる共重合体のアルカリ中和物の水分散液からなるクリアコート用表面サイズ剤を塗工する方法が提案されている(特許文献3)。しかし、この方法ではインクジェット印刷用インクの定着能力が低いため、フェザリングが生じたり、印刷物の耐水性が劣り印刷物に水がかかった場合にインクが滲んだりして不鮮明になり、インクジェット印刷品質が悪化し、印刷品質を向上するためクリアコート用表面サイズ剤量を増やすと、高速印刷でのインクジェット印刷用インクの吸収性が低下し印刷作業性が悪化する。
他方、インクジェット印刷のための基材を表面処理するのに有用な組成物であって、キャリア剤及びサイズ剤をさらに含む水性サイズ媒体中に約pH7〜約pH9で可溶性の2価金属の塩を含む組成物とそれによるインクジェット印刷基材の製造方法が提案されている(特許文献4)。しかし、カルシウムやマグネシウムなどの2価金属塩ではインクジェット印刷用インクの定着能力が低いため、高精細インクジェット印刷での印刷適性が十分ではなく、添加量を増やすと2価金属塩の溶出によるオフセット印刷地汚れなどの印刷作業性悪化が生じる。また多孔性澱粉粒子を含有し硫酸バンド(硫酸アルミニウム)液を塗工する方法が提案されている(特許文献5)が、顔料インク定着性に対して効果はあるものの、オフセット印刷適性がないため使用することが出来ない。
印刷システムによる改善について、吸収性被印刷物上にインクジェット印刷する方法として、被印刷物のインク吸収による寸法などの形態変化により生ずるコックリングが生じないように被印刷物と印刷ゾーンを互いに対して、相対運動速度を制御、移動させる方法が提案されている(特許文献6)。しかし、印刷後の被印刷物の形態変化は考慮されていないため、搬送などの後工程でのシワや紙詰まりなど印刷作業性で問題が生じ、また、オフセット印刷と組み合わせて使用された場合の被印刷物の印刷品質や印刷作業性には対応出来ず、インクジェット印刷により新聞用紙を使用して適切な印刷を行うに当たっては被印刷物の特性を制御する必要がある。このように高速インクジェットシステムによりインク乾燥性やインク耐水性に問題がなく、優れたインクジェット印刷適性とオフセット適性を有する新聞用紙は、従来の技術では得られなかった。
特許4047632号公報 特許4034597号公報 特開2004−6163031号公報 特表2001−512605号公報 特開平11−334199号公報 特表2007−500634号公報
本発明は、インクジェット印刷適性に優れた新聞用紙に関するものであり、特に、高速インクジェットシステムによる印刷でインク乾燥性やインク耐水性に問題がなく、優れたインクジェット印刷適性を有する新聞用紙を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を行った結果、下記の構成を採用することにより、達成できることを見出し、本発明に至った。
(1)機械パルプ及び/または脱墨古紙パルプを50%以上含有する原紙に、非アニオン性水溶性接着剤成分と硫酸アルミニウムおよびカチオン性にじみ防止剤を含有する表面処理剤を両面当りの乾燥塗布量が0.5〜5.0g/m2塗工してなる新聞用紙。
(2)前記表面処理剤の非アニオン性水溶性接着剤が、カチオン化ポリビニルアルコール、カチオン化デンプン、あるいはノニオン性デンプンである(1)記載の新聞用紙。
(3)前記カチオン性にじみ防止剤がスチレン−アクリル系共重合体である(1)又は(2)に記載の新聞用紙。
(4)前記表面処理剤に含有される非アニオン性水溶性接着剤成分が表面処理剤総質量部100部に対し40〜90質量部、硫酸アルミニウムが10〜60質量部、カチオン性にじみ防止剤が0.1〜10質量部を含有する(1)〜(3)のいずれか1項に記載の新聞用紙。
(5)前記表面処理剤がゲートロール塗工方式で塗工される(1)〜(4)のいずれか1項に記載の新聞用紙。
本発明は、インクジェット印刷適性に優れた新聞用紙に関するものであり、特に、高速インクジェットシステムによる印刷でインク乾燥性やインク耐水性に問題がなく、優れたインクジェット印刷適性とオフセット印刷適性を有する新聞用紙を提供する。
本発明で使用される表面処理剤は、非アニオン性水溶性接着剤成分と硫酸アルミニウムおよびカチオン性にじみ防止剤を含有する。
本発明で使用する非アニオン性水溶性接着剤としては、カチオン化デンプン、生デンプン、酸化デンプン、エステル化デンプン等のデンプン類、カチオン化ポリビニルアルコール、等が挙げられ、特にカチオン化デンプンあるいはカチオン化ポリビニルアルコールが硫酸アルミニウムとの相溶性が良く、サイズプレス処理剤を塗布した後、インクジェット用紙表面に硫酸アルミニウムが均一に分布し、印刷面の均一性が向上するため好ましい。アニオン性水溶性接着剤であるヒドロキシエチルエーテル化デンプンやポリビニルアルコールは、硫酸アルミニウムとの混合により凝集物などが発生するなど塗料安定性に難があり使用に適さなかった。同様にアニオン性水溶性接着剤であるカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシセルロースなどの水溶性セルロース類なども本発明への使用は適さない。
非アニオン性水溶性接着剤の配合量は、総質量部100部に対して40〜90質量部が好ましく、より好ましくは50〜80質量部の範囲で調節される。非アニオン性水溶性接着剤が40質量部未満であると、表面強度の低下が起こり、オフセット印刷でのパイリングやインクジェット印刷部の擦れ汚れが発生しやすくなり、90質量部を超えると、インク乾燥性の低下が起こりやすくなる。
本発明で使用する硫酸アルミニウムの配合量は、総質量部100部に対して10〜60質量部が好ましく、より好ましくは20〜40質量部の範囲で調節される。硫酸アルミニウムが10質量部未満であると、インクジェット印刷においてインクがにじむことにより生じるフェザリングが悪化し、また印刷部のインク耐水性の低下が起こりやすくなる。60質量部を超えると、相対的に水溶性高分子の配合量が減少し、表面強度が低下するため、インクジェット印刷部に擦れ汚れが発生する。
表面処理剤には、硫酸アルミニウムの他に、耐水化剤としてカチオン性樹脂や硫酸アルミニウム以外の金属塩を配合してもかまわない、カチオン性樹脂の例としては、(1)アルキルアミン−エピクロルヒドリン共重合物、(2)第2級アミノ基、第3級アミノ基や第4級アンモニウム基を有するアクリル重合体、(3)ポリビニルアミン、ポリビニルアミジン、5員環アミジン類、(4)ジシアンジアミド−ホルマリン共重合体に代表されるジシアン系カチオン樹脂、(5)ジシアンジアミド−ポリエチレンアミン共重合物に代表されるポリアミン系カチオン樹脂、(6)ポリエチレンポリアミンやポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類又はその誘導体、(7)ジアリルジメチルアンモニウム−SO共重合物、(8)ジアリルアミン塩−SO共重合物、(9)ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物、(10)アリルアミン塩の重合物、(11)ビニルベンジルトリアリルアンモニウム塩の単独重合体又は共重合体、(12)ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート4級塩共重合物、(13)アクリルアミド−ジアリルアミン塩共重合物、(14)ポリ塩化アルミニウム、ポリ酢酸アルミニウムなどのアルミニウム塩等の一般市販されているものが挙げられ、硫酸アルミニウム以外の金属塩としては、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、硝酸カルシウムが挙げられる。
本発明で使用するカチオン性にじみ防止剤としては、カチオン性のスチレン-アクリル系共重合体を好ましく用いることが出来る。カチオン性にじみ防止剤の配合量は、総質量部100部に対して0.1〜10質量部が好ましく、より好ましくは0.5〜5質量部の範囲で調節される。カチオン性にじみ防止剤が0.1質量部未満であると、フェザリングが悪化し、10質量部を超えると、インク乾燥性の低下が起こりやすくなる。
また、必要に応じ各種助剤、例えば、界面活性剤、pH調節剤、粘度調節剤、柔軟剤、光沢付与剤、ワックス類、分散剤、流動変性剤、安定化剤、帯電防止剤、架橋剤、サイズ剤、蛍光増白剤、着色剤、紫外線吸収剤、消泡剤、耐水化剤、可塑剤、滑剤、防腐剤及び香料等が必要に応じて適宜配合される。
本発明において、表面処理剤の塗布量については、特に限定されるものではないが、両面当りの乾燥塗布量が0.5〜5.0g/m2の範囲となるように、原紙の両面に塗布、乾燥するのが好ましく、1.0〜3.0g/m2の範囲とするのがさらに好ましい。表面処理剤の塗布量が0.5g/m2未満では、インクジェット印刷でのフェザリングや裏抜け、インク耐水性などの充分な印刷適性が得られず、他方、5.0g/m2を越えるとインクジェット印刷でのインク乾燥性が低下しやすくなる。
本発明の原紙は、機械パルプ及び/または脱墨古紙パルプを50%以上含有する一般的に広く新聞用紙に用いられる新聞用原紙を使用する。原料パルプとして化学パルプ(NBKP、LBKPなど)、機械パルプ(GP、CGP、RGP、PGW、TMPなど)、脱墨古紙パルプ(DIPなど)の1種以上が適宜混合されて、紙料の調成が行なわれ、次いで、所望する白色度や不透明度、密度、透気度等の特性に応じて、無定形シリカや無定形シリケート、クレー、タルク、酸化チタン、あるいは炭酸カルシウム等の公知公用の填料を1種以上が通常適宜添加されるが、填料は添加されなくても良い。印刷用紙の保存性や古紙パルプから持ち込まれる炭酸カルシウムの有効利用のなどの理由から抄紙pHとして中性領域が選ばれる場合は、内添填料に炭酸カルシウムを用いることが出来る。内添填料として用いられる炭酸カルシウムとしては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムがあり、形状としては針状、柱状、紡錘状、立方形状、イガグリ状(ロゼッタ型)、不定形のいずれでも良い。なお、原紙の灰分としては1〜20質量%程度の添加範囲に調整される。さらに必要に応じて、紙力増強剤、歩留り向上剤、強化ロジンサイズ剤、エマルジョンサイズ剤などの内添サイズ剤、耐水化剤、嵩高剤、紫外線防止剤などの一般に公知公用の抄紙用薬品が添加されて、従来から慣用されている抄紙機により抄紙して原紙が製造される。原紙の抄造条件についても、特に限定はなく、抄紙機としては、例えば、長網式抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の商業規模の抄紙機が、目的に応じて適宜選択して使用できる。本発明に使用する原紙の坪量は、特に限定されるものではないが、一般的には、坪量が30〜100g/m2程度の範囲にある原紙が、目的に応じて適宜選択して使用される。好ましくは40〜85g/m程度としたときに、本発明が所望とする効果が顕著に発揮されるので、特に望ましい。
表面処理剤を原紙へ塗布するための装置としては、例えば2ロールサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス、ゲートロールコーターなどのロールコーター、トレーリング、フレキシブル、ロールアプリケーション、ファウンテンアプリケーション、ショートドゥエル等のベベルタイプやベントタイプのブレードコーターロッドブレードコーター、バーコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、グラビアコーターなどの公知公用の装置が適宜使用される。表面処理剤をゲートロール塗工方式で塗工すると本発明が所望とする効果が顕著に発揮されるので特に望ましい。なお、表面処理剤組成物を塗布後の湿潤塗被層を乾燥する方法としては、例えば、蒸気乾燥、ガスヒーター乾燥、電気ヒーター乾燥、赤外線ヒーター乾燥等の各種方式が採用できる。
本発明のインクジェット用紙の製造に際しては、表面サイズプレス処理剤組成物の塗被層の形成後に、各種キャレンダー装置にて平滑化処理を施しても良く、かかるキャレンダー装置としては、スーパーキャレンダー、ソフトキャレンダー、グロスキャレンダー、コンパクトキャレンダー、マットスーパーキャレンダー、マットキャレンダー等の一般に使用されているキャレンダー装置が適宜使用できる。キャレンダー仕上げ条件としては、剛性ロールの温度、キャレンダー圧力、ニップ数、ロール速度、キャレンダー前の紙水分等が、要求される品質に応じて適宜選択される。さらに、キャレンダー装置は、コーターと別であるオフタイプとコーターと一体となっているオンタイプがあるが、どちらにおいても使用できる。使用するキャレンダー装置の材質は、剛性ロールでは金属もしくはその表面に硬質クロムメッキ等で鏡面処理したロールである。弾性ロールはウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリレート樹脂等の樹脂ロール、コットン、ナイロン、アスベスト、アラミド繊維等を成型したロールが適宜使用される。なお、キャレンダーによる仕上げ後の塗被紙の調湿、加湿のための水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を適宜組合せて使用することも可能である。
本発明に係る新聞用紙の白色度は特に限定されないが、55%以上、好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上であれば、印刷面が鮮明である。
本発明に係る新聞用紙の不透明度は特に限定されないが、75%以上、好ましくは80%以上であれば、印刷面の裏面に印刷面が透き通ることなく印刷後の不透明性を維持できる。
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、勿論、本発明はそれらの例に限定されるものではない。また、例中の部及び%は特に断らない限り、それぞれ質量部及び質量%を示す。
(原紙の調製)
針葉樹クラフトパルプ10質量部、脱墨古紙パルプ60質量部、機械パルプ30質量部の割合で混合して離解、調製したパルプスラリーに、対絶乾パルプ当りカチオン化澱粉(ピラー社製、ピラーP3Y)を2%、硫酸バンドを1%添加、填料として内添用軽質炭酸カルシウムを灰分9%となるように添加し、得られた紙料をツインワイヤー抄紙きで抄紙し、坪量45g/mの原紙を作製した。
実施例1
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、酸化デンプン(王子コーンスターチ製、エースA)68部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2220)2部の混合塗布液を両面で1.5g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
実施例2
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、未変性デンプン(王子コーンスターチ製、コンスK)68部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2220)2部の混合塗布液を両面で1.6g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
実施例3
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、カチオン化デンプン(王子コーンスターチ製、エースK)59部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2220)1部の混合塗布液を両面で2.2g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
実施例4
上記原紙上に、硫酸アルミニウム45部、カチオン化ポリビニルアルコール(電気化学製、PC5500)53部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SS2700)2部の混合塗布液を両面で1.2g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
実施例5
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、カチオン化デンプン(ピラー社製、ピラーP4)68部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SS2700)2部の混合塗布液を両面で1.8g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
実施例6
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、酸化デンプン(王子コーンスターチ製、エースA)68部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2220)2部の混合塗布液を両面で1.8g/mとなるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
実施例7
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、酸化デンプン(王子コーンスターチ製、エースA)68部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2220)2部の混合塗布液を両面で2.5g/mとなるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
実施例8
上記原紙上に、硫酸アルミニウム70部、酸化デンプン(王子コーンスターチ製、エースA)15部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2220)15部の混合塗布液を両面で3g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
比較例1
上記原紙上に、ヒドロキシエチルエーテル化デンプン(ステーレー製、エチレックス2015)97部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2910)3部の混合塗布液を両面で0.8g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
比較例2
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、ヒドロキシエチルエーテル化デンプン(ステーレー製、エチレックス2015)67部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2910)3部の混合塗布液を両面で1.2g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行ったが、塗料に凝集物が発生し操業に問題があった。
比較例3
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、ヒドロキシエチルエーテル化デンプン(ステーレー製、エチレックス2015)68部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2220)2部の混合塗布液を両面で1.5g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行ったが、塗料に凝集物が発生し操業に問題があった。
比較例4
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、ポリビニルアルコール(クラレ製、PVA117)68部、スチレン-アクリル系サイズ剤(星光PMC社、SE2220)2部の混合塗布液を両面で1.5g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行ったが、塗料に凝集物が発生し操業に問題があった。
比較例5
上記原紙上に、硫酸アルミニウム100部を両面で0.5g/mとなるように2ロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
比較例6
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、酸化デンプン(王子コーンスターチ製、エースA)70部の混合塗布液を両面で1.4g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
比較例7
上記原紙上に、硫酸アルミニウム30部、酸化デンプン(王子コーンスターチ製、エースA)68部、AKD系サイズ剤(星光PMC社、SE2386)2部の混合塗布液を両面で1.5g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で塗布後乾燥を行った。
比較例8
上記原紙上に、硫酸ナトリウム30部、酸化デンプン(王子コーンスターチ製、エースA)68部、スチレン-アクリル系共重合体(星光PMC社、SE2220)2部の混合塗布液を両面で1.5g/mとなるようにゲートロールサイズプレス機で、塗布後乾燥を行った。
得られた新聞用紙について、以下に示す方法により評価を行った。得られた結果を表1に示す。
<オフセット印刷適性/ドライピック>
各実施例および比較例で得た新聞用紙から巾2cm、長さ20cmの試料ストリップを切り取り、RI印刷試験機(石川島産業機械製)にて、印刷インキ(紙試験SD50)を0.4cc使用して印刷を行い、印刷面のピッキングの程度を目視評価した。評価は5 段階評価で行った。
5 : 繊維の取られが全くみられない。
4 : 一部で繊維の取られが発生するが、実用上問題のないレベル。
3 : 全面で繊維の取られが発生し、実用上問題あり。
1〜2 : 全面で繊維の取られや紙面の剥けが顕著に発生。
なお、評価が3 以下のものは、実用上問題がある。
<インクジェット印刷適性/フェザリング>
各実施例および比較例で得た新聞用紙をミヤコシ製高速インクジェット プリンティングシステムMJP600で、「日本規格協会発行の「カラーディジタル標準画像データ/N3」を印刷した後、インクジェット 印刷を行った部位のフェザリングの程度を目視で評価した。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が3以下のものは、実用上問題がある。
<インクジェット印刷適性/裏抜け>
各実施例および比較例で得たインクジェット用紙をミヤコシ製高速インクジェット プリンティングシステムMJP600で、「日本規格協会発行の「カラーディジタル標準画像データ/N3」を印刷した後、インクジェット 印刷を行った部位のインク裏抜け程度を目視で評価した。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が3以下のものは、実用上問題がある。
<インクジェット印刷適性/インク乾燥性>
各実施例および比較例で得たインクジェット用紙をミヤコシ製高速インクジェット プリンティングシステムMJP600で、「UCC/EAN128コード」を印刷した後、インクジェット 印刷を行った部位について、インクの転写汚れについて、目視判定を行った。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が3以下のものは、実用上問題がある。
<インクジェット印刷適性/耐水性>
各実施例および比較例で得たインクジェット用紙をミヤコシ製高速インクジェット プリンティングシステムMJP600で、日本規格協会発行の「カラーディジタル標準画像データ/N3」を印刷した後、インクジェット 印刷後のシートを水道水中に30秒間浸積した後、自然乾燥した。その後、印刷画像の滲みの程度を目視で評価した。
〈評価基準〉
5(優)−1(劣)
なお、評価が3以下のものは、実用上問題がある
実施例1〜8及び比較例1〜8の、オフセット印刷適性およびインクジェット印刷適性の評価結果を表1に示す。
Figure 2014037664
表1より、比較例の新聞用紙では操業性、オフセット印刷適性とインクジェット印刷適性を満足することが出来ないが、本発明の新聞用紙は実施例のように実用上問題のないオフセット印刷適性とインクジェット適性の両者を有する。
本発明の新聞用紙は、操業性、オフセット印刷適性とインクジェット適性を満足する実用的に優れたものである。

Claims (5)

  1. 機械パルプ及び/または脱墨古紙パルプを50%以上含有する原紙に、非アニオン性水溶性接着剤成分と硫酸アルミニウムおよびカチオン性にじみ防止剤を含有する表面処理剤を両面当りの乾燥塗布量が0.5〜5.0g/m2塗布してなることを特徴とする新聞用紙。
  2. 前記表面処理剤の非アニオン性水溶性接着剤が、カチオン化ポリビニルアルコール、カチオン化デンプン、ノニオン性デンプンのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の新聞用紙。
  3. 前記カチオン性にじみ防止剤がスチレン-アクリル系共重合体であることを特徴とする請求項1又は2記載の新聞用紙。
  4. 前記表面処理剤に含有される非アニオン性水溶性接着剤成分が表面処理剤総質量部100部に対し40〜90質量部、硫酸アルミニウムが10〜60質量部、カチオン性にじみ防止剤が0.1〜10質量部を含有する事を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の新聞用紙。
  5. 前記表面処理剤がゲートロール塗工方式で塗工される事を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の新聞用紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015174429A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 王子ホールディングス株式会社 新聞印刷用インクジェット記録用紙
JP2016028889A (ja) * 2014-07-17 2016-03-03 王子ホールディングス株式会社 新聞印刷用インクジェット記録用紙
JP2017148940A (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 王子ホールディングス株式会社 インクジェット記録用紙及びその製造方法

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