JP2006281609A - インクジェット記録用紙及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インク受理層の強度が高く、インク吸収性にも優れたインクジェット記録用紙及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 少なくとも一方の表面にホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸してなる支持体と、前記支持体の前記表面の上に形成されたインク受理層とを有するインクジェット記録用紙であって、前記支持体の紙面pHが7.5〜11であり、かつ前記インク受理層は合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明はインクジェット記録用紙及びその製造方法に関する。
インクジェット記録方式は、フルカラー化が容易なことや印字騒音が少ないことなどから近年急速に普及している。この記録方式は、ノズルから記録媒体に向けてインクの微小液滴を高速で飛翔、付着させて画像や文字などの記録を行うものであり、インク中に多量の溶媒を含む。従って、記録媒体としては速やかにインクを吸収する必要がある。
又、近年、コンピューターやデジタルカメラの普及により、銀塩写真に近い画像が求められるようになっている。このような高画質画像を得るため、インクジェット記録用紙のインク吸収性、発色性、解像度、及び色再現性の向上が必要となっている。
これらの要求に対応するため、シリカ等の顔料と結着剤からなるインク受理層を表面に設けた、いわゆる塗工タイプのインクジェット記録用紙が開発されている(例えば特許文献1参照)。
一方、インク受理層のインク吸収性を向上させる方法として、顔料の割合を増加させたり、インク受理層の塗布量を増やすことが挙げられるが、この場合、塗工層強度が低下するので、インク受理層上でボールペンや万年筆を用いて筆記すると塗工層が脱落したり(筆記性の低下)、プリンター搬送トラブルが生じやすくなる。
以上のように、インク吸収性と塗工層強度の向上には相反する関係があることから、支持体表面にホウ砂又はホウ酸を塗工し、その上にインクジェット記録層を設ける技術が開示されている(例えば特許文献2参照)。
この技術によれば、ホウ砂とインクジェット記録層中のバインダー(ポリビニルアルコール)が支持体表面でゲル化し、バインダーの支持体内部への浸透を抑制する。従って、バインダーの表面歩留まりが向上し、塗工層強度が高くなるとされている。
特開昭62−244689号公報 特許2021426号公報
しかしながら、上記した特許文献2記載の技術の場合、インク吸収性が充分でなく、多量のインクを使用する近年の高画質インクジェットプリンターに対応することが困難である。又、特許文献2記載の技術の場合、光沢感が充分でなく、高画質画像を得る点で不利である。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、インク受理層の強度が高く、インク吸収性にも優れたインクジェット記録用紙及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明者らは種々検討した結果、紙面pH、又は透気抵抗度に着目することで、インク吸収性とインク受理層の強度を両立して上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記の目的を達成するために、本発明のインクジェット記録用紙は、少なくとも一方の表面にホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸してなる支持体と、前記支持体の前記表面の上に形成されたインク受理層とを有するインクジェット記録用紙であって、前記支持体の紙面pHが7.5〜11であり、かつ前記インク受理層は合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有する。
又、本発明のインクジェット記録用紙は、少なくとも一方の表面にホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸してなる支持体と、前記支持体の前記表面の上に形成されたインク受理層とを有するインクジェット記録用紙であって、当該インクジェット記録用紙の透気抵抗度が20〜200秒であり、かつ前記インク受理層は合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有する。
前記インク受理層表面の75°鏡面光沢度が30%以上であることが好ましく、前記インクジェット記録用紙に印字した際に前記インク受理層表面に濃色部分として表れるひび割れが、連続して長さ1mm以上存在しないことが好ましい。
前記合成非晶質シリカは気相法シリカであることが好ましく、密度が0.69g/cm以下であることが好ましい。
本発明のインクジェット記録用紙の製造方法は、支持体上に、ホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸し、紙面pHを7.5〜11に調整する工程と、合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有する塗工液を前記紙面pHを調整した支持体上に塗布して乾燥するインク受理層形成工程を有する。
又、本発明のインクジェット記録用紙の製造方法は、ホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸した支持体上に、合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有する塗工液を塗布して乾燥するインク受理層形成工程を有するインクジェット記録用紙の製造方法であって、前記インク受理層形成工程の前に前記支持体表面をソフトカレンダー装置で表面処理する支持体表面処理工程、又は、前記インク受理層形成工程の後に前記インク受理層表面をソフトカレンダー装置で表面処理するインク受理層表面処理工程、の少なくともいずれかを有する。
本発明によれば、インク受理層の強度が高く、インク吸収性にも優れたインクジェット記録用紙が得られる。
以下、本発明の実施形態に係るインクジェット記録用紙及びその製造方法について説明する。本発明のインクジェット記録用紙は、支持体表面にインク受理層を形成してなる。
<支持体>
支持体は、その表面にホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸してなる。
支持体は、木材繊維(パルプ)主体の紙であればいずれを用いてもよいが、木材繊維の他に合成繊維を混合したものを抄紙してもよい。又、合成繊維を主体とする不織布等のシート状物質も支持体として用いることが可能である。
木材パルプとしてはLBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等のパルプを単独使用又は併用することが可能である。支持体の製造方法としては、例えば上記木材パルプに必要に応じ、従来公知の填料、バインダー、サイズ剤、定着剤、歩留まり向上剤、及び紙力増強剤等の各種添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、又はツインワイヤー抄紙機等の各種抄紙機で抄紙する方法を挙げることができる。抄紙方法としては、多層抄きであってもよい。
なお、本発明においては、インク吸収性が向上するため、支持体の密度(ホウ酸塩を塗布する前の密度)を低くする方が好ましく、例えば、支持体密度が0.45〜0.65g/cm以下であることが好ましい。
(ホウ酸塩)
ホウ酸塩は、インク受理層中のポリビニルアルコールをゲル化し、インク受理層中の結着剤の支持体内部への浸透を抑制する。従って、結着剤の表面歩留まりが向上し、塗工層強度が高くなる。
支持体表面に塗布又は含浸する塗工液中のホウ酸塩としては、例えば、ホウ砂、オルトホウ酸塩、二ホウ酸塩、メタホウ酸塩、五ホウ酸塩、および八ホウ酸塩があるが、特にこれらに限定されない。入手が容易で低コストである点から、ホウ砂を用いることが好ましい。これらのホウ酸塩は、それぞれ単独で使用してもよいが、複数種類を混合して用いてもよい。ホウ酸塩を含有する塗工液は、例えば、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、ブラッシュコーター、キスコーター、スクイズコーター、カーテンコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、コンマコーター、スプレーコーター、サイズプレス機等の公知の塗工・含浸機から適宜選択したものを用いて、支持体に塗布又は含浸される。
なお、本発明において、塗工液の塗布と含浸とは特に区別せず、支持体の表面に塗布層として存在する場合と、塗工液が支持体の表面から内部へ浸透した場合をいずれも含む。
ホウ酸塩は、支持体表面に片面あたり固形分で0.1g/m以上含有(又は塗布)されていることが好ましく、0.3g/m以上含有(又は塗布)されているとさらに好ましい。支持体表面のホウ酸塩の含有量の上限は、好ましくは1g/m以下である。
ホウ酸の含有量が0.1g/m未満であると、インク受理層中のポリビニルアルコールの架橋が充分でなく、結着剤が支持体中に浸透し過ぎ、インク受理層表面にクラックと呼ばれるひび割れが発生してインク受理層強度が低下する傾向にある。ホウ酸の含有量が1g/mを超えると、インク受理層中のポリビニルアルコールの架橋が進行し過ぎ、インク吸収性が低下する傾向にある。
<インク受理層>
インク受理層は合成非晶質シリカとポリビニルアルコールを含有する。
(合成非晶質シリカ)
合成非晶質シリカは、顔料としてインク受理層に含有され、無水ケイ酸、含水ケイ酸等の合成非晶質シリカを用いることができる。特に、高い光沢度が得られ、インク受理層表面のクラックの割合が少なくなる点で、気相法シリカを用いることが好ましい。気相法シリカは、乾式法シリカ、又はヒュームドシリカとも呼ばれ、通常、火炎加水分解法によって製造される。具体的には、気相法シリカは、四塩化珪素などの揮発性シラン化合物を、酸水素炎中で気相加水分解することによって製造することができ、火炎の温度、酸素と水素の供給比率、原料の四塩化珪素供給量等の条件を適宜調整して製造する。
四塩化ケイ素の代わりに、メチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類を単独使用し、又はこれらのシラン類を四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは、日本アエロジル株式会社からアエロジル、株式会社トクヤマからレオロシールQSタイプとして市販されており、容易に入手することができる。気相法シリカの平均1次粒径は5〜50nmであることが好ましい。
本発明におけるインク受理層の顔料は、上記合成非晶質シリカを主体とするが、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の通常に使用される顔料(例えばカオリン、アルミナ、プラスチックピグメント等)を併用することも可能である。ただし、合成非晶質シリカ以外の顔料は、インク受理層の顔料全体の10質量%未満の割合とすることが好ましい。
(ポリビニルアルコール)
インク受理層には、結着剤としてポリビニルアルコール(PVA)を含有する。ポリビニルアルコールは、上記したホウ酸塩を含有する塗工液と充分に反応するものであればよく、PVAの鹸化度、重合度は適宜選択して使用することができる。PVAはホウ酸塩と架橋するが、本発明の効果を損なわない範囲内で、他の結着剤をPVAと共に配合してもよい。
他の結着剤としては、酸化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン;カゼイン;ゼラチン;大豆タンパク;スチレン−アクリル樹脂及びその誘導体;スチレン−ブタジエンラテックス;アクリルエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、塩化ビニルエマルジョン、ウレタンエマルジョン、尿素エマルジョン、アルキッドエマルジョン及びこれらの誘導体;等の従来の塗工紙に用いられている公知の樹脂(天然樹脂、合成樹脂等)を挙げることができる。
インク受理層中の結着剤の配合量は、顔料100質量部に対して、5質量部〜30質量部であることが好ましいが、インク受理層に必要な強度が得られる限り、特に限定されない。
(その他の成分)
インク受理層は、上記した顔料と結着剤の他、例えば、増粘剤、消泡剤、抑泡剤、顔料分散剤、離型剤、発泡剤、pH調整剤、表面サイズ剤、着色染料、着色顔料、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤、防腐剤、耐水化剤、染料定着剤、界面活性剤、湿潤紙力増強剤、保水剤、カチオン性高分子電解質等を、本発明の効果を損なわない範囲内で適宜含有することができる。なお、インク受理層が染料定着剤を含有すると、インク吸収性が低下するため、染料定着剤をインク受理層に配合しない方が好ましい。
<インク受理層の形成>
インク受理層は、上記した顔料、結着剤、及びその他の成分を含有するインク受理層用塗工液を、ホウ酸塩が塗布又は含浸された支持体上に塗布することにより、形成することができる。インク受理層用塗工液の塗布方法としては、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、ブラッシュコーター、キスコーター、スクイズコーター、カーテンコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコータ、ゲートロールコーター、ショートドウェルコーター等の公知の塗工機をオンマシン、あるいはオフマシンで用いた塗工方法の中から適宜選択して使用することができる。
インク受理層の塗工量は、支持体の表面を覆い、かつ十分なインク吸収性が得られる範囲で任意に調整することができるが、発色性及びインク吸収性を両立させる観点から、片面当たり、固形分換算で5〜30g/mであることが好ましい。
インク受理層の塗工量を多くする必要がある場合には、インク受理層を多層にすることも可能である。また、支持体とインク受理層の間に、インク吸収性、接着性他各種機能を有するアンダーコート層を設けてもよい。アンダーコート層を設ける場合、ホウ酸塩は支持体表面又はアンダーコート層表面に含有されていればよい。支持体上にホウ酸塩が塗布等されている場合であっても、本発明の効果は発揮されるからである。但し、アンダーコート層上にホウ酸塩を含有させてもよく、支持体とアンダーコート層の両方の表面にホウ酸塩を含有させてもよい。
さらに、支持体のうち、インク受理層を設けた面と反対側の面に、インク吸収性、筆記性、プリンター印字適性他各種機能を有するバックコート層を設けてもよい。
<支持体の特性とインク吸収性との関係>
本発明のインクジェット記録用紙においては、支持体の紙面pHやインクジェット記録用紙の透気抵抗度を所定範囲に規定する。これらの規定理由について、図1、2を参照して説明する。なお、本発明における透気抵抗度は、インクジェット記録用紙の値である。
図1は、支持体のホウ砂含有量を変化させた時の、インクジェット記録用紙の透気抵抗度及び吸液量を表す。但し、吸液量は、インク(BCl1431 シアンインク、キャノン株式会社製)の吸収量を示す。ホウ砂含有量を多くすると透気抵抗度は高くなるが、一方で吸液量は低下する。
図2は、支持体のホウ砂含有量を0.4g/mとした場合の、紙面pHと、インクジェット記録用紙の透気抵抗度との関係を示す。紙面pHが高くなるほど、透気抵抗度が高くなる。これは、pHが高い程、ホウ酸塩によるPVAの架橋反応が促進されるためと考えられる。一方、図1から、透気抵抗度が高くなるとインク吸収量が低下する。従って、pH(透気抵抗度)が高い程、インク吸収性が低下することになる。但し、pH(透気抵抗度)が低くなり過ぎると、支持体上に塗工したインク受理層表面にクラック(ひび割れ)が発生して印字品質が低下したり、インク受理層中の結着剤が支持体に浸透して層強度が低下し、プリンター搬送性が悪化する問題が発生するので好ましくない。
このようなことから、支持体の紙面pHを所定範囲に規定し、ホウ酸塩による架橋の程度を適切に管理することで、インク吸収性と印字品質を両立させることが可能となる。又、支持体の紙面pH及びインクジェット記録用紙の透気抵抗度は、支持体へのホウ酸塩の含有量や、支持体へのpH調整剤(例えば水溶性の塩等)の塗布等によって調整することができる。この場合、ホウ酸塩の含有量は、ホウ酸塩を含む塗工液の濃度や塗工量に応じて変化するが、通常、上記したように、0.1〜1g/mの範囲でホウ酸塩の含有量を管理することにより、支持体の紙面pH及び透気抵抗度を以下の範囲に規定することができる。
なお、紙面pHは、pH調整剤の種類や塗布量等によって管理できる。又、ホウ酸塩の含有量が多い程、紙面pHが高い程、インク受理層中のポリビニルアルコール(PVA)の分子量が高い程、PVAの含有量が多い程、ホウ酸塩含有塗工液の濃度が高い程、透気抵抗度が高くなる。従って、これらの因子を管理することにより、透気抵抗度を管理することができる。
<紙面pH>
本発明のインクジェット記録用紙において、支持体の紙面pHを7.5〜11とする。紙面pHが7.5未満であると、上記したように、インク受理層を設けた際にインク受理層表面にクラック(ひび割れ)が発生して印字品質が低下したり、インク受理層強度の低下に起因してプリンター搬送性が悪化する。紙面pHが11を超えると、インク吸収性が低下する。好ましい紙面pHは8〜10である。
紙面pHは、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 NO.49−2に準じ、インク受理層形成前の支持体のホウ酸塩塗布面を測定する。
紙面pHは、例えば無機塩や有機塩等のpH調整剤を用いて調整することができる。pH調整剤は、支持体を製造する際にパルプスラリー中に内添してもよく、サイズプレス溶液に配合して外添してもよい。また、塗工液中にpH調整剤を配合し、公知の塗工機で支持体表面に塗工してpHを調整することもできる。pH調整剤としては、例えば炭酸ナトリウム水溶液が挙げられる。
<透気抵抗度>
本発明において、インクジェット記録用紙の透気抵抗度を20〜200秒とする。ここで、上記したように、インク受理層表面にクラックが発生すると、インク受理層強度が低下しプリンター搬送性が悪化するが、クラックが発生する条件では透気抵抗度も20秒未満に低下する。従って、本発明において、インクジェット記録用紙の透気抵抗度を20秒以上に管理する。一方、透気抵抗度が200秒を超えると、インク吸収性が低下する。
透気抵抗度はJAPAN TAPPI紙パルプ試験方法NO.5-2に準じ、インク受理層形成後のインクジェット記録用紙について測定する。
<インクジェット記録用紙の吸収特性>
本発明のインクジェット記録用紙においては、インク受理層側をブリストー法(JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 NO.51)で測定した純水の転移量が、吸収時間20ミリ秒(ms)で15ml/m以上であり、吸収時間10ms〜50msにおける吸収係数が2.0以上であることが好ましい。さらに好ましくは、吸収時間20msの純水転移量が20ml/m以上であり、吸収時間10ms〜50msにおける吸収係数が2.5以上である。
吸収時間20msの転移量が15ml/m未満であるとインク吸収性に劣り、ブリードが発生する傾向にある。また、吸収時間10ms〜50msにおける吸収係数が2.0未満であると、インクにじみが発生する傾向にある。
なお、吸収係数Kaは、上記JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法NO.51に準じ、吸収時間の平方根に対して純水の転移量をプロットして得られた吸収曲線の傾きとして求める。吸収係数は吸収の早さを表す指標であり、値が大きいほど液体は早く吸収され、インク吸収性に優れる。
<インク受理層表面のクラック(ひび割れ)>
上記したように、支持体にホウ酸塩が含浸されていない場合や、ホウ酸塩は含有されているが支持体の紙面pHが7.5未満である場合は、インク受理層表面にクラック(ひび割れ)が発生し、印字品質が低下する。
支持体にホウ酸塩が含浸されていない場合や、ホウ酸塩は含有されているが支持体の紙面pHが7.5未満である場合は、支持体にインク受容層を塗工すると、塗工した瞬間に水溶性結着剤であるPVAが支持体に選択的に浸透してしまう。この場合、顔料であるシリカだけが主に塗工層に残り、塗工層中の結着剤が欠乏してシリカ同士の結合が弱くなってクラックが発生する。そして、クラックが発生した結果として、透気抵抗度が低下する。
一方、ホウ酸塩が支持体中に存在すると、塗料が支持体表面に付着した瞬間、PVAとホウ酸塩が反応してゲル化し、水溶性結着剤であるPVAが支持体に浸透することがないため、塗工層強度を高く維持できる。そして、この結果として、透気抵抗度が高くなる。
上記したひび割れは、目視では容易に確認できない程度の幅の狭い亀裂であり、光学顕微鏡で観察することができる。そして、印字の際には、インクがひび割れに沿って流れ出すため、ひび割れの長さが長くなる程、印字品質が低下すると考えられる。
このようなことから、本発明のインクジェット記録用紙においては、インクジェット記録用紙に印字した際にインク受理層表面に濃色部分として表れるひび割れが、連続して長さ1mm以上存在しないことが好ましい。又、連続した長さが100μm以上1mm未満のひび割れの個数が、インク受理層表面1cmあたり10個以下であることが特に好ましい。
図3に、印字後のインク受理層表面の光学顕微鏡写真を示す。この図において、印字によってひび割れ部分にインクが溜まるので、ひび割れの状態を確認し易くなる。ここで、クラックは形状が複雑であり、1本の筋状のひび割れが単独で存在する場合だけでなく、複数本のひび割れが分岐している場合もある。そこで、本発明において、一続きのクラック(複数本のひび割れが分岐している場合は、各ひび割れの末端までの部分を一続きのクラックとする)を内接する最小円の直径を、連続した長さと定義する。この定義法は、特開2004−330725号公報に記載されているのと同様である。
<光沢度>
本発明においては、インク受理層表面の75度鏡面光沢度は30%以上であることが好ましく、さらに好ましくは40%以上である。75度鏡面光沢度が30%未満であると光沢感がなく、発色性が劣る傾向にある。なお、75度鏡面光沢度はJIS−Z8741に準じて測定する。
インク受理層表面の光沢度を上記範囲に調整する方法としては、インク受理層又はインク受理層を形成する前の支持体表面に、カレンダー処理することが挙げられる。カレンダー装置としては、マシンカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等が挙げられ、カレンダー処理によって光沢度は一層向上する。但し、カレンダー装置で表面処理を行う際、ニップ圧が高いとインクジェット記録用紙が強圧下されて密度が高くなり、インク吸収性が劣る傾向にあるため、ソフトカレンダー装置を用いて表面処理を行うことが好ましい。
<インクジェット記録用紙の密度>
本発明においては、インクジェット記録用紙の密度が0.69g/cm以下であると、インク吸収性が向上するので好ましい。この場合、ホウ酸塩を塗布する前の支持体の密度を0.45〜0.65g/cm以下とすると、インクジェット記録用紙の密度を上記範囲に調整し易くなる。
<インクジェット記録用紙の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係るインクジェット記録用紙の製造方法について説明する。本発明のインクジェット記録用紙の製造方法は、ホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸した支持体上に、上記したインク受理層用塗工液を塗布して乾燥するインク受理層形成工程を有し、ソフトカレンダー装置で表面処理する工程をさらに有する。
支持体に塗布又は含浸させる塗工液中のホウ酸塩の成分組成、及びホウ酸塩の含有量は、本発明のインクジェット記録用紙の場合と同様である。又、支持体の紙面pH及び透気抵抗度の規定範囲についても、本発明のインクジェット記録用紙の場合と同様である。
又、インク受理層用塗工液の成分組成、インク受理層の塗工量、及びインク受理層の形成方法についても、本発明のインクジェット記録用紙の場合に説明したものと同様である。
(ソフトカレンダー処理)
本発明の製造方法においては、インク受理層を形成する前に支持体表面をソフトカレンダー装置で表面処理するか、又は、インク受理層形成した後にインク受理層表面をソフトカレンダー装置で表面処理する。
ソフトカレンダー処理を行うことで、インク受理層表面の光沢度がより一層向上する。
ソフトカレンダー装置を用いることで、カレンダー処理を行う際のニップ圧を低くし、インクジェット記録用紙を強圧下しないので、インクジェット記録用紙の空隙がつぶされず、インク吸収性が低下しない。
ソフトカレンダー装置は、金属ロールと樹脂ロールを有する。金属ロールは、表面が平滑な円筒状又は円柱状のロールであって、ロール内部に加熱手段を有するものであれば、その材質等は特に制限されず、公知の金属ロールを適宜用いることができる。また、金属ロールは、カレンダー処理時に支持体(又はインク受理層)表面に接するため、金属ロールの表面粗さは小さい程好ましい。金属ロールの表面粗さは、具体的には、JIS−B0601で規定する表面粗さで0.3S以下が好ましく、0.2S以下がより好ましい。
樹脂ロールとしては、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂などからなる合成樹脂ロールが用いられ、そのショアーD硬度が60〜90であることが好ましい。
ソフトカレンダーにおけるニップ幅は30mm以下が好ましく、5〜20mmとすることがより好ましい。ソフトカレンダーにおけるニップ圧は490.3〜3922.8N/cm(50〜400kg/cm)が好ましく、980.7〜2942.1N/cm(100〜300kg/cm)とすることがより好ましい。また、金属ロールの表面温度は、100〜200℃が好ましい。ソフトカレンダー処理は、1〜2回程度行うのが好ましい。
なお、上記カレンダー装置による表面処理を行った後、最終的に得られたインクジェット記録用紙の密度は0.73g/cm以下であることが好ましい。
<実施例>
以下に本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。又、実施例において示す「部」及び「%」は特に明示しない限り、固形分の質量部及び質量%を示す。
<支持体の調製>
坪量72g/m、紙面pH7.5の一般上質紙に対し、1%−ホウ砂水溶液の両面付着量が0.3g/mとなるようサイズプレス処理を行い、紙面pHを特に調整せずに紙面pH8.0の支持体を得た。
<インク受理層の形成>
非結晶シリカ(アエロジル50 日本アエロジル株式会社製:平均一次粒子径30nm、気相法合成シリカ)100部、ポリビニルアルコール(PVA−117、クラレ製)30部、消泡剤(SNデフォーマ480 サンノプコ製)、及び希釈水を適宜添加して、固形分が23%のインク受理層用塗料を作成した。次に、カーテンコーターを使用し、上記塗料を乾燥質量が14g/mとなるようにして、支持体のホウ砂塗布面に塗工し、インク受理層を形成し、インクジェット記録用紙を得た。
<支持体の調製>
広葉樹クラフトパルプを叩解して濾水度を500mlに調整したパルプ100%に、湿潤紙力増強剤を0.2%添加し、長網抄紙機で抄紙して坪量90.5g/mの基紙を製造した。この基紙に対し、1%−ホウ砂水溶液を用い、両面付着量が0.5g/mとなるようにサイズプレス処理を行い、さらに、炭酸ナトリウム水溶液を上記基紙のホウ砂塗布面に塗布し、紙面pHが7.8となるよう調整し、支持体とした。
<インク受理層の形成>
実施例1とまったく同様にしてインク受理層を形成した。
<支持体の調製>
紙面pHが8.3となるように炭酸ナトリウム水溶液を上記基紙のホウ砂塗布面に塗布したこと以外は、実施例2とまったく同様にして支持体を調製した。
<インク受理層の形成>
実施例1とまったく同様にしてインク受理層を形成した。
<支持体の調製>
紙面pHが8.5となるように炭酸ナトリウム水溶液を上記基紙のホウ砂塗布面に塗布したこと以外は、実施例2とまったく同様にして支持体を調製した。
<インク受理層の形成>
実施例1とまったく同様にしてインク受理層を形成した。
<支持体の調製>
実施例1とまったく同様の一般上質紙に対し、1%−ホウ砂水溶液を用い、両面付着量が0.5g/mとなるようにサイズプレス処理を行い、さらに、炭酸ナトリウム水溶液を上記紙のホウ砂塗布面に塗布し、紙面pHが8.5となるよう調整し、支持体とした。<インク受理層の形成>
実施例1とまったく同様にしてインク受理層を形成した。
<紙密度の調整>
インク受理層形成後の紙密度が0.75g/cmになるよう、ソフトカレンダー処理を行った。
ソフトカレンダー処理は、ポリウレタン系樹脂からなる樹脂ロールと、金属ロールとから構成されるソフトカレンダーマシンを用い、ニップ圧:235.4N/cm(24kgf/cm)、ロール温度:120℃、ライン速度:200m/minの条件で行った。
<比較例1>
<支持体の調製>
サイズプレス処理を行わず、又、炭酸ナトリウム水溶液による紙面pHの調整をしなかったこと以外は、実施例2とまったく同様にして紙面pH7.5の支持体を調製した。
<インク受理層の形成>
実施例1とまったく同様にしてインク受理層を形成した。
<比較例2>
<支持体の調製>
紙面pHが6.4となるよう、リン酸二水素ナトリウム水溶液を上記基紙のホウ砂塗布面に塗布したこと以外は、実施例2とまったく同様にして支持体を調製した。
<インク受理層の形成>
実施例1とまったく同様にしてインク受理層を形成した。
<比較例3>
<支持体の調製>
紙面pHが12となるよう、炭酸ナトリウム水溶液を上記基紙のホウ砂塗布面に塗布したこと以外は、実施例2とまったく同様にして支持体を調製した。
<インク受理層の形成>
実施例1とまったく同様にしてインク受理層を形成した。
<評価>
各実施例及び比較例のインクジェット記録用紙を以下に示す方法により評価した。各評価項目において、レベルが3以上、又は評価が△以上であれば、実用上問題なく使用できる。
1.支持体及びインクジェット記録用紙の特性
(1)紙面pH
JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 NO.49−2に従い、指示薬(株式会社共立理化学研究所製)を使用し、インク受理層形成前の支持体のホウ酸塩塗布面の紙面pHを測定した。
(2)透気抵抗度
JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法 NO.5-2に準じ、インク受理層形成後のインクジェット記録用紙について測定した。
2.インク受理層の強度
各インクジェット記録用紙をインクジェットプリンタに給紙した際の給紙状況(プリンター給紙性)を調査し、インク受理層の強度を評価した。プリンターとしては、PM−G800(セイコーエプソン社製)、及びPixus 860i(キヤノン社製)を使用し、総合的に評価した。
○:プリンターに100枚連続給紙した際、全ての紙を問題なく給紙及び排紙することができる。
△:プリンターに100枚連続給紙した際、1〜4枚に給紙又は排紙時の搬送不良の問題が生じる。
×:プリンターに100枚連続給紙した際、5枚以上に給紙又は排紙時の搬送不良の問題が生じる。
3.インク吸収性
(1)ブリストウ吸液量
JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法 NO.51に従い、ブリストウ吸液量(ml/m)を測定し、さらに、ブリストウ吸液量からブリストウ吸収係数Kaを算出した。
(2)インク吸収性の評価
インクジェットプリンター(Pixus 860i、キヤノン社製)を用い、印字ニジミを調査し、Kaの値と合わせてインク吸収性を評価した。
◎:Kaが3以上で、フォトマットペーパー/きれいモードで印字した際に、インクニジミが発生しない。
○:Kaが3未満で、フォトマットペーパー/きれいモードで印字した際に、インクニジミが発生しない。
△:フォトマットペーパー/きれいモードで印字した際に、インクニジミが印字部と白紙部の境にわずかに発生する。
×:フォトマットペーパー/きれいモードで印字した際に、プリンターからの排紙直後にインクが完全に吸収されず、乾燥後の印字面にニジミが発生する。
4.インク受理層のクラック
インク受理層表面のクラックをデジタル光学顕微鏡(デジタルマイクロスコープVH−7000、株式会社キーエンス製)で観察し、以下の5段階でクラックの多少を評価した。
ここで、一続きのクラック(複数本のひび割れが分岐している場合は、各ひび割れの末端までの部分を一続きのクラックとする)を内接する最小円の直径を、連続した長さと定義し、特開2004−330725号公報に記載されている測定法に準拠した。
レベル5:連続した長さ1mm以上のひび割れが無く、連続した長さ100μm以上1mm未満のひび割れが10個/cm以下である。
レベル4:連続した長さ1mm以上のひび割れが無く、連続した長さ100μm以上1mm未満のひび割れが10個/cm以上である。
レベル3:連続した長さ1mm以上のひび割れが、インク受理層の一部にある。
レベル2:連続した長さ1mm以上のひび割れが、インク受理層のほぼ全面にある。
レベル1:目視で容易に判断できる大きな亀裂がある。
得られた結果を表1に示す。
表1から明らかなように、各実施例の場合、インク受理層の強度、インク吸収性が共に優れていた。又、各実施例の場合、インク受理層のクラック発生レベルが低く(レベル3以上)、光沢度も良好であった。
特に、密度が低い支持体を使用したため、インクジェット記録用紙の密度が0.69g/cm以下となった実施例2〜4の場合、密度が0.69g/cmを超えた実施例1、5に比べ、インク吸収性が最も優れたものになった。
なお、カレンダー処理を過度に行い、インクジェット記録用紙の密度を0.75g/cmとした実施例5の場合、他の実施例に比べてインク吸収性が若干劣化したが実用上問題はなかった。
一方、紙面pHが7.5未満である比較例1、2の場合、インク受理層の強度が低下した。紙面pHが11を超えた比較例3の場合、インク吸収性が大幅に低下した。
インクジェット記録用紙の透気抵抗度及び吸液量を表す図である。 紙面pHと、インクジェット記録用紙の透気抵抗度との関係を示す図である。 印字後のインク受理層表面の光学顕微鏡写真を示す図である。

Claims (8)

  1. 少なくとも一方の表面にホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸してなる支持体と、前記支持体の前記表面の上に形成されたインク受理層とを有するインクジェット記録用紙であって、前記支持体の紙面pHが7.5〜11であり、かつ前記インク受理層は合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有するインクジェット記録用紙。
  2. 少なくとも一方の表面にホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸してなる支持体と、前記支持体の前記表面の上に形成されたインク受理層とを有するインクジェット記録用紙であって、当該インクジェット記録用紙の透気抵抗度が20〜200秒であり、かつ前記インク受理層は合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有するインクジェット記録用紙。
  3. 前記インク受理層表面の75°鏡面光沢度が30%以上である請求項1又は2に記載のインクジェット記録用紙。
  4. 前記インクジェット記録用紙に印字した際に前記インク受理層表面に濃色部分として表れるひび割れが、連続して長さ1mm以上存在しない請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用紙。
  5. 前記合成非晶質シリカは気相法シリカである請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用紙。
  6. 密度が0.69g/cm以下である請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録用紙。
  7. 支持体上に、ホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸し、紙面pHを7.5〜11に調整する工程と、合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有する塗工液を前記紙面pHを調整した支持体上に塗布して乾燥するインク受理層形成工程を有するインクジェット記録用紙の製造方法。
  8. ホウ酸塩を含有する塗工液を塗布又は含浸した支持体上に、合成非晶質シリカとポリビニルアルコールとを含有する塗工液を塗布して乾燥するインク受理層形成工程を有するインクジェット記録用紙の製造方法であって、前記インク受理層形成工程の前に前記支持体表面をソフトカレンダー装置で表面処理する支持体表面処理工程、又は、前記インク受理層形成工程の後に前記インク受理層表面をソフトカレンダー装置で表面処理するインク受理層表面処理工程、の少なくともいずれかを有するインクジェット記録用紙の製造方法。
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