JP3395765B2 - 高分子電解質型燃料電池コージェネレーションシステム - Google Patents

高分子電解質型燃料電池コージェネレーションシステム

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JP3395765B2 JP2000222268A JP2000222268A JP3395765B2 JP 3395765 B2 JP3395765 B2 JP 3395765B2 JP 2000222268 A JP2000222268 A JP 2000222268A JP 2000222268 A JP2000222268 A JP 2000222268A JP 3395765 B2 JP3395765 B2 JP 3395765B2
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伸二 宮内
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義明 山本
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電併給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の高分子電解質型燃料電池を用いた
発電装置について、図5の構成図を用いて説明する。図
5において、1は燃料電池部であり、燃料処理装置2は
天然ガスなどの原料を水蒸気改質し、水素を主成分とす
るガスを生成して燃料電池1に供給する。燃料処理装置
2は、改質ガスを生成する改質器3と、改質ガスに含ま
れる一酸化炭素を水と反応させ二酸化炭素と水素にする
ための一酸化炭素変成器4とを具備している。燃料側加
湿器5では、燃料電池1に供給する燃料ガスを加湿す
る。6は空気供給装置であり、酸化剤の空気を燃料電池
1に供給する。このとき、酸化側加湿器7で供給空気を
加湿する。さらに、燃料電池1に水を送って冷却する内
部循環回路と、内部循環回路内の水を循環させるポンプ
9と、燃料電池1で発生した熱を外部へ放出する冷却用
の放熱器10と、内部循環回路内の水を加熱する加熱器
(ヒータ等)11とを備えている。
【0003】このような装置を用いて発電を行う時は、
一酸化炭素変成器4で変成された後の改質ガスに微量に
含まれる一酸化炭素による燃料電池1の一酸化炭素被毒
を防止するために、燃料電池1の温度を一定に保つ必要
があり、冷却配管8を通して、ポンプ9で水を循環さ
せ、冷却用の放熱器10で燃料電池1で発生した熱を外
部へ放出させる。また、燃料電池1の起動時など燃料電
池1を周囲温度から昇温させる場合、加熱器11により
燃料電池の正常動作に適した温度(約70〜80℃)に
なるまで加温していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成は、起
動時に燃料電池1を加温する必要がある。また、加熱器
11は、燃料電池の冷却配管系にあってヒータ等を内蔵
した一定容積の容器などから構成されるため、燃料電池
装置の小型化、合理化が困難である。
【0005】また、燃料電池1の冷却配管系にヒータを
内蔵した加熱器を用いる場合、ヒータやヒータ内蔵容器
に金属を用いると、運転時間に応じて、金属接合部や表
面などから腐食・金属イオン析出等により冷却水がイオ
ン化し、電気伝導度が上昇して燃料電池の発電に支障を
きたすという問題点があった。
【0006】また、一般に、熱電併給装置からの排熱を
回収する排熱回収装置は、配管等によって導かれ、熱電
併給装置と排熱回収装置はそれぞれ別々に設置されるた
め、排熱回収する配管のみならず、熱電併給装置、排熱
回収装置それぞれからも熱損失が発生し、排熱回収効率
が低下していた。さらに、熱電併給装置、排熱回収装置
双方の設置場所を必要とし、特に都市部などでは、設置
場所の余裕がある家屋にしか設置できない等の制約があ
るといった問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の熱電併給装置は、燃料ガスと酸化剤ガスと
を用いて発電を行う高分子電解質型燃料電池と、前記燃
料電池へ内部熱輸送媒体を循環させる内部循環回路と、
前記内部熱輸送媒体を循環させる内部循環手段と、前記
内部熱輸送媒体の熱を外部熱輸送媒体と熱交換する熱交
換手段と、前記熱交換手段によって熱交換された外部熱
輸送媒体を排熱回収し前記熱利用手段に貯え、かつ前記
燃料電池の起動時に前記熱利用手段に回収された排熱
を前記燃料電池に輸送する排熱輸送制御手段とを有す
る。
【0008】また、本発明の熱電併給装置は、燃料電池
の起動時に、熱交換手段を介して外部熱輸送媒体から内
部熱輸送媒体に熱搬送することを特徴とする。
【0009】また、本発明の熱電併給装置は、燃料電池
の起動時に、排熱輸送制御手段が、排熱回収時と逆方向
に外部熱輸送媒体を循環させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0011】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態の熱電併給装置のブロック構成図である。熱電併
給装置は、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う高
分子電解質型の燃料電池1と、原料燃料を水蒸気改質お
よび一酸化炭素変成して燃料ガスを発生させる燃料処理
装置2と、燃料電池1に供給する燃料ガスを加湿する燃
料側加湿器5と、酸化剤の空気を燃料電池1に供給する
空気供給装置6と、供給空気を加湿する酸化側加湿器7
とが燃料電池1の発電に必要なガス系統として構成され
ている。
【0012】燃料処理装置2は、原料燃料を水蒸気改質
して水素を主体とする改質ガスを生成する改質器3と、
改質ガスに含まれる一酸化炭素を変成し、燃料ガスとし
て燃料電池1へ供給する一酸化炭素変成器4とから構成
されている。
【0013】また、燃料電池1に不凍液などの内部熱輸
送媒体を送って燃料電池1の温度調整をする内部熱輸送
系統としては、冷却配管8と、冷却配管8内の内部熱輸
送媒体を循環させるポンプ9と、燃料電池1で発生した
熱を外部へ放出する放熱器10と、冷却配管8を流れる
内部熱輸送媒体の熱を外部熱輸送媒体と熱交換する熱交
換器などの熱交換手段12と、放熱器10と熱交換手段
12とに流れる内部熱輸送媒体の流量を調整する流量調
整手段としての流量調整弁13,14とで構成される。
【0014】熱交換手段12によって熱交換された外部
熱輸送媒体(市水など)によって燃料電池の排熱を回収
する、外部熱輸送系統としては、排熱回収配管15a,
15bを介して熱交換手段12からの排熱を貯湯タンク
などの熱利用手段16(給湯端末としてのタンク、以下
貯湯タンクとする)に貯え、かつ燃料電池起動時に排熱
回収時とは逆方向に外部熱輸送媒体を輸送し熱利用手段
16に回収された排熱を熱交換手段12を介して燃料電
池1に排熱輸送する排熱輸送制御手段17(正逆回転す
ることによって流出方向を反転させるポンプ(以下、正
逆転ポンプとする)を有し、かつ流量を可変する流体搬
送手段)とで構成されている。
【0015】外部熱輸送媒体の流量を制御するため熱交
換手段12の入口と出口には、それぞれ、熱交換器入口
温度検出手段18(以下、熱交換器入口サーミスタ18
とする)と熱交換器出口温度検出手段19(以下、熱交
換器出口サーミスタ19とする)とが接続され、排熱輸
送制御手段17に検出信号を出力するように接続されて
いる。
【0016】上記の各構成要素は、図5で示した従来の
発電装置のものと同じ機能のものには同一符号を付与
し、それらの機能の詳細は、図5で示した従来の発電装
置のものに準ずる。また、冷却配管8、ポンプ9、放熱
器10、熱交換手段12、流量調整弁13,14は、本
実施形態の内部循環回路を構成する。
【0017】次に、動作、作用について説明する。熱電
併給装置の運転(発電)時には、流量調整弁13を閉、
14を開にして、燃料電池の発電による熱を、内部熱輸
送媒体(不凍液など)によりポンプ9を介して循環さ
せ、熱交換手段12により外部熱輸送媒体(市水など)
に熱搬送させる。熱利用手段16(以下、貯湯タンク1
6とする)は、排熱輸送制御手段17により外部熱輸送
媒体に熱交換された熱を排熱回収配管15a,15bを
介して排熱回収する。
【0018】熱電併給装置の起動時は、流量調整弁13
を閉、14を開にし、燃料電池の内部熱輸送媒体を、ポ
ンプ9で循環させ、かつ排熱輸送制御手段17により運
転(発電)時とは外部熱輸送媒体の循環方向を逆転し搬
送させる。
【0019】このように、本発明では、貯湯タンク16
に運転時に貯えられた熱を、排熱回収配管15a,15
bおよび熱交換手段12を介して燃料電池1側に熱搬送
することにより、燃料電池1を昇温できる。
【0020】このとき、排熱輸送制御手段17による外
部熱輸送媒体の循環流量は、熱交換器出口サーミスタ1
9により熱交換手段12による熱交換後の外部熱輸送媒
体の温度が十分低くなるよう、つまり貯湯タンク16へ
の戻り温度と貯湯タンク16下部の流体(市水など)温
度との差によって、貯湯タンク16内での対流が発生し
ない流量に制御される。
【0021】従って、本実施の形態では、発電時に熱交
換器入口サーミスタ18によって、所定の貯湯温度(6
0〜80℃)になるように、排熱輸送制御手段17の正
転運転時によって貯湯タンク16の上層部より積層状態
に貯えられた湯が、起動時の排熱輸送制御手段17の逆
転運転によって、下部冷水と対流混合することなく、ま
た貯湯温度低下を起こすことなく、保たれる。
【0022】また、熱電併給装置の排熱を熱利用手段1
6を介して熱回収する必要がなくなった場合には、燃料
電池1において発生した熱を放熱させるため、流量調整
弁13を開、14を閉とし、放熱器10を作動させるこ
とにより、内部熱輸送媒体は外気と熱交換し、熱を外部
へ放出することができる。このとき、放熱器10の能力
を制御することにより、内部熱輸送媒体の温度を所定温
度の範囲内に制御できる。
【0023】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2の熱電併給装置のブロック構成図である。各構成
要素は、図1の発電装置のものと同じ機能のものには同
一符号を付与し、それらの構成および機能の詳細は、実
施の形態1に準ずる。
【0024】図2において、排熱輸送制御手段17は、
排熱回収配管15a、15bの経路中に設けた外部熱輸
送媒体循環手段(以下、循環ポンプ20とする)と、外
部熱輸送媒体の流路を切り換える流路切換手段(以下、
流路切換弁21,22とする)と、分岐継ぎ手23,2
4を備えている。排熱回収時には、循環ポンプ20の流
量を制御することで貯湯タンク16上部より積層状に湯
を貯湯し、かつ、燃料電池1起動時、流路切換弁21、
22を介して外部熱輸送媒体(水など)の流路を切り換
え、貯湯タンク16の熱水を熱交換手段12に搬送する
ように接続されている。
【0025】この構成により、排熱回収時、排熱輸送制
御手段は、流路切換手段を介して排熱回収配管の流路を
切り換え、外部熱輸送媒体循環手段の流量を制御するこ
とで貯湯タンク上部より積層状に湯を貯湯でき、給湯配
管口を貯湯タンクの上部から取り出す通常の配管構成に
おいて、貯湯湯温が高温(約60〜80℃)で確保でき
る。かつ貯湯タンク全量を使用し湯切れした場合におい
ても短時間で必要最小限の貯湯量の確保できる。従っ
て、タンク全量の水を一律に昇温させる場合に比べ、短
時間で利用可能温度の湯が得られる。
【0026】また、燃料電池起動時には、流路切換手段
によって流路を排熱回収時と逆方向に切り換えることに
より、外部熱輸送媒体循環手段単体の輸送方向を変える
ことなく動作させ、貯湯タンクの上部から排熱回収配管
および熱交換手段を経由して、燃料電池を昇温できる。
【0027】次に、動作、作用について説明する。熱電
併給装置の運転(発電)時には、流量調整弁13を閉、
14を開にして燃料電池の発電による熱を内部熱輸送媒
体(不凍液など)によりポンプ9を介して循環させ、熱
交換手段12により外部熱輸送媒体に熱搬送させる。排
熱輸送制御手段17は、内部の循環ポンプ20により、
貯湯タンク16の下部より吸い上げた外部熱輸送媒体
(市水)を熱交換手段(熱交換器)12で熱交換させ、
貯湯タンク16上部より積層状態で貯える。このとき、
排熱回収配管15a,15bの内部を流れる外部熱輸送
媒体の流路は、図2のAの方向になるように流路切換弁
21,22を切り換える。
【0028】熱電併給装置の起動時には、流量調整弁1
3を閉、14を開にし、燃料電池の内部熱輸送媒体をポ
ンプ9を介して循環させ、かつ排熱輸送制御手段17に
より運転(発電)時とは外部熱輸送媒体の循環方向を逆
転し(図2のB方向)媒体搬送させる。つまり、排熱輸
送制御手段17は、内部の循環ポンプ20により、貯湯
タンク16の上部より、既に排熱回収された湯を排熱回
収時と逆方向に循環し熱交換手段12で熱交換させる。
このとき、排熱回収配管15a,15bの内部を流れる
外部熱輸送媒体の流路は、図2のBの方向になるように
流路切換弁21,22を切り換える。
【0029】このとき、排熱輸送制御手段17による外
部熱輸送媒体の循環流量は、熱交換器出口サーミスタ1
9により熱交換手段12による熱交換後の外部熱輸送媒
体の温度が十分低くなるよう、つまり貯湯タンク16へ
の戻り温度と貯湯タンク16下部の流体(市水)温度と
の差によって、貯湯タンク16内での対流が発生しない
流量に制御される。
【0030】従って、本実施の形態では、発電時に熱交
換器入口サーミスタ18によって、所定の貯湯温度(約
60〜80℃)になるように、排熱輸送制御手段17の
運転(発電)時に貯湯タンク16の上層部より積層状態
に貯えられた湯が、燃料電池起動時の排熱輸送制御手段
17の逆方向運転によって下部冷水と対流混合すること
なく貯湯温度低下を起こすこともない。
【0031】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3の熱電併給装置のブロック構成図である。各構成
要素は、図1の発電装置のものと同じ機能のものには同
一符号を付与し、それらの構成および機能の詳細は、本
発明の実施の形態1および2に準ずる。
【0032】図3において、燃料ガスと酸化剤ガスとを
用いて発電を行う高分子電解質型燃料電池1の下部に、
燃料電池の回収排熱を貯える熱利用手段16(以下、貯
湯タンクとする)が配置され、燃料電池1と熱利用手段
16と間に、双方を熱伝導結合する熱伝導手段(アルミ
シートなど)25が挟まれている。
【0033】さらに、燃料電池の排熱を外部熱輸送媒体
と熱交換する熱交換器などの熱交換手段12が燃料電池
1の近傍に設置され、熱交換手段12から排熱回収配管
15a,15bを介して排熱輸送制御手段(循環ポンプ
などにより構成されている)17によって、貯湯タンク
16に外部熱輸送媒体としての排熱水を貯えるように接
続されている。燃料電池1と熱交換手段12と貯湯タン
ク16と熱伝導手段25とを断熱手段(ガラスウールな
ど)26が内包するように取り付けている。
【0034】また、冷却配管8、ポンプ9、放熱器1
0、熱交換手段12、流量調整弁13,14などの内部
循環回路や、原料燃料を水蒸気改質して水素を主体とす
る改質ガスを生成する改質器3、改質ガスに含まれる一
酸化炭素を変成し、燃料ガスとして燃料電池1へ供給す
る一酸化炭素変成器4から構成される燃料処理装置2
は、図示していないが貯湯タンク16の近傍に配置さ
れ、燃料電池1と接続されている。
【0035】この構成により、燃料電池から回収した排
熱を貯える熱利用手段は、燃料電池と熱伝導手段によっ
て熱的に密に接合され、燃料電池の動作停止時に、熱利
用手段の伝熱と断熱手段により放熱ロスを大幅に低減
し、起動時の立ち上がり時間が短縮される。
【0036】次に、動作、作用について説明する。熱電
併給装置の運転(発電)時には、燃料電池の発電による
熱を熱交換手段12により外部熱輸送媒体(市水)に熱
搬送させる。貯湯タンクは、排熱輸送制御手段17によ
り外部熱輸送媒体に熱交換された熱を排熱回収配管15
a,15bを介して排熱回収する。
【0037】熱電併給装置の起動時には、排熱輸送制御
手段17により運転(発電)時とは外部熱輸送媒体の循
環方向を逆転し搬送させる。従って、貯湯タンク16に
運転時に貯えられた熱を排熱回収配管15a,15bお
よび熱交換手段12を介して燃料電池1側に熱搬送する
ことにより燃料電池1の昇温を行う。
【0038】燃料電池1から回収した排熱を貯える貯湯
タンク16は、燃料電池1と熱伝導手段25によって熱
的に密に接合され、燃料電池1の動作停止時であって
も、待機温度が貯湯タンク16の上部からの貯湯熱水に
よる伝導熱によってさめにくく、起動時の立ち上がり時
間が極めて短縮される。
【0039】また、燃料電池1と貯湯タンク16とがそ
れぞれ別々に設置された場合に比べ、排熱回収配管を短
く装置内に収納でき、排熱回収配管15a,15bや燃
料電池1、貯湯タンク16それぞれからの熱損失も低減
でき、排熱回収効率が向上する。また、燃料電池1と貯
湯タンク16とを鉛直方向に積層する構成としているの
で、燃料電池1、貯湯タンク16双方の設置面積を必要
としない。
【0040】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4の熱電併給装置のブロック構成図である。各構成
要素は、図1の発電装置のものと同じ機能のものには同
一符号を付与し、それらの構成および機能の詳細は、本
発明の実施の形態1、2、および3に準ずる。また、内
部循環回路や燃料処理装置2については、本発明の実施
の形態3と同様、図示していないが貯湯タンク16の近
傍に配置され、燃料電池1と接続されている。
【0041】貯湯タンク16および燃料電池1は、外装
ケース27によって外圧から圧搾されることなく、地表
面28より所定深さに埋設されている。従って、熱容量
の大きい蓄熱性を有した土壌に周囲を囲まれるため、熱
電併給装置全体の放熱損失を大きく低減できる。
【0042】なお、熱電併給装置のメンテナンス性を鑑
みて、貯湯タンク16および燃料電池1を、メンテナン
ス時に、貯湯タンク16下部のジャッキ機構(図示せ
ず)によって上昇させ、不具合診断を行えるように構成
し、かつ排熱輸送配管等もフレキシブル性を有するもの
にて接続すれば、営繕性の良い燃料電池装置となる。
【0043】このように、本実施形態では、熱利用手段
としての貯湯タンクを地中埋設することにより、さらに
熱電併給装置としての占有設置面積、地上容積を低減で
き、かつ熱容量の大きい蓄熱性を有した土壌に周囲を囲
まれるため熱電併給装置全体の放熱損失を低減できる。
【0044】動作、作用については、本発明の実施の形
態3と同様である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、排熱回収装置としての熱利用
手段に貯えた排熱の一部を燃料電池の起動時にのみ利用
することにより、速やかな昇温起動と起動後の安定した
温度での燃料電池の運転を確保することができる、排熱
回収効率が向上した、簡単かつ合理的な構成の熱電併給
装置を提供する。本発明の熱電併給装置は、一酸化炭素
被毒による燃料電池の性能劣化を防止でき、また、燃料
電池の冷却配管系にヒータを内蔵した加熱器に金属製の
ヒータや容器を用いた構成をとらないため、運転時間に
応じた冷却水のイオン化による電気伝導度上昇等に伴う
燃料電池発電電力低下等の不具合を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の熱電併給装置のブロッ
ク構成図
【図2】本発明の実施の形態2の熱電併給装置のブロッ
ク構成図
【図3】本発明の実施の形態3の熱電併給装置のブロッ
ク構成図
【図4】本発明の実施の形態4の熱電併給装置のブロッ
ク構成図
【図5】従来の高分子電解質型燃料電池を用いた発電装
置を示す構成図
【符号の説明】
1 燃料電池 2 燃料処理装置 3 改質器 4 一酸化炭素変成器 5 燃料側加湿器 6 空気供給装置 7 酸化側加湿器 8 内部循環回路 9 内部循環手段 10 放熱器 12 熱交換手段 13,14 流量調整弁 15a,15b 排熱回収配管 16 熱利用手段(貯湯タンク) 17 排熱輸送制御手段 20 外部熱輸送媒体循環手段 21,22 流路切換手段 25 熱伝導手段 26 断熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 達雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開2002−42846(JP,A) 特開 昭62−198058(JP,A) 特開 平5−114412(JP,A) 特開 平5−144457(JP,A) 特開2000−30726(JP,A) 特開2000−340244(JP,A) 特開2001−143737(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 8/00 - 8/24 F28D 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を
    行う高分子電解質型燃料電池と、前記燃料電池へ内部熱
    輸送媒体を循環させる内部循環回路と、前記内部熱輸送
    媒体を循環させる内部循環手段と、前記内部熱輸送媒体
    の熱を外部熱輸送媒体と熱交換する熱交換手段と、前記
    燃料電池の回収排熱を貯える熱利用手段と、排熱輸送制
    御手段とを有する熱電併給装置であって、前記排熱輸送
    制御手段が、前記熱交換手段によって熱交換された外部
    熱輸送媒体によって排熱を回収し前記熱利用手段に貯
    え、かつ前記燃料電池の起動時に前記回収された排熱
    を前記燃料電池に輸送する熱電併給装置。
  2. 【請求項2】 燃料電池の起動時に、熱交換手段を介し
    て外部熱輸送媒体から内部熱輸送媒体に熱搬送する請
    項1記載の熱電併給装置。
  3. 【請求項3】 燃料電池の起動時に、排熱輸送制御手段
    が、排熱回収時と逆方向に外部熱輸送媒体を循環させる
    求項2に記載の熱電併給装置。
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