JP4837265B2 - 燃料電池コージェネレーションシステム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池コージェネレーションシステムに関する。
従来の燃料電池コージェネレーションシステムとして以下のようなものがある(例えば特許文献1参照)。
図16は、この従来の燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。
図16において、この燃料電池コージェネレーションシステムは、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池1と、原料燃料を水蒸気改質及び一酸化炭素変成して燃料ガスを発生させる燃料処理装置2と、燃料電池1に供給する燃料ガスを加湿する燃料側加湿器5と、酸化剤の空気を燃料電池1に供給する空気供給装置6と、供給空気を加湿する酸化側加湿器7とを備えている。
また、この燃料電池コージェネレーションシステムは、燃料電池1に不凍液などを送って燃料電池1の温度調整をする冷却配管8と、冷却水を循環させるポンプ9と、燃料電池1で発生した熱を外部熱輸送媒体(市水など)と熱交換する熱交換器12とを備え、これにより熱交換された外部熱輸送媒体によって燃料電池の排熱を回収する貯湯タンクなどの熱利用手段16に貯え、かつ排熱輸送制御手段17により、燃料電池起動時に排熱回収時とは逆方向に外部熱輸送媒体を輸送し熱利用手段16に回収された排熱を、熱交換手段12を介して燃料電池1に排熱輸送するように構成されている。
特開2002−042841号公報(第3−6頁、第1図)
ところで、上記従来の燃料電池コージェネレーションシステムのように、起動時に燃料電池1を加温するための熱として熱利用手段に貯えられた湯を用いる方が、起動時間の短縮及びエネルギー利用効率の点から最適である。
しかし、利用者は、一般的に熱利用手段の残湯量に無関係に給湯利用するので、熱利用手段の残湯量が少ない場合は給湯利用により熱利用手段の残湯が無くなり、いわゆる湯切れしてしまうことがあった。特に、熱利用手段の湯切れの場合に、給湯を確保するためのバックアップ用給湯装置等を内蔵していない熱利用手段にあっては、湯切れした場合、給湯利用できず極めて利便性の悪いという問題があった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、湯切れを防止して利便性を向上可能な燃料電池コージェネレーションシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の燃料電池コージェネレーションシステムは、燃料電池と、前記燃料電池と内部熱輸送媒体とが熱交換するよう該内部熱輸送媒体を循環させる冷却システムと、前記内部熱輸送媒体を加熱する内部熱輸送媒体ヒータと、水である外部熱輸送媒体を利用者が利用可能に貯える貯湯タンクである熱利用部と、前記冷却システムの内部熱輸送媒体と外部熱輸送媒体とが熱交換するように前記熱利用部を通って該外部熱輸送媒体を循環させる排熱利用システムと、前記熱利用部の残存熱量を検知する残存熱量検知手段と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記燃料電池の起動時に、前記検知された前記熱利用部の残存熱量が、前記燃料電池を運転温度までに昇温するのに必要な熱量である燃料電池昇温熱量以上のある閾値熱量以上であるか否か判定し、前記残存熱量が前記閾値熱量以上である場合には、前記熱利用部の残存熱量を熱交換により前記内部熱輸送媒体に伝達して前記燃料電池を昇温する第1の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記内部熱輸送媒体ヒータにより前記内部熱輸送媒体を加熱して前記燃料電池を昇温する第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ
また、本発明の燃料電池コージェネレーションシステムは、燃料電池と、前記燃料電池と内部熱輸送媒体とが熱交換するよう該内部熱輸送媒体を循環させる冷却システムと、前記内部熱輸送媒体を加熱する内部熱輸送媒体ヒータと、水である外部熱輸送媒体を利用者が利用可能に貯える貯湯タンクである熱利用部と、前記冷却システムの内部熱輸送媒体と外部熱輸送媒体とが熱交換するように前記熱利用部を通って該外部熱輸送媒体を循環させる排熱利用システムと、前記熱利用部の残存熱量を検知する残存熱量検知手段と、前記熱利用部に貯えられた外部熱輸送媒体の温度を検知する手段と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記燃料電池の起動時に、前記検知された前記熱利用部の残存熱量が、前記燃料電池を運転温度までに昇温するのに必要な熱量である燃料電池昇温熱量以上のある閾値熱量以上であるか否か判定し、前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記内部熱輸送媒体ヒータにより前記内部熱輸送媒体を加熱して前記燃料電池を昇温する第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記残存熱量が前記閾値熱量以上である場合には、前記検知された外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度以上であるか否か判定し、前記外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度以上である場合には、前記熱利用部の残存熱量を熱交換により前記内部熱輸送媒体に伝達して前記燃料電池を昇温する第1の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度未満である場合には、前記第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ
また、本発明の燃料電池コージェネレーションシステムは、燃料電池と、前記燃料電池と内部熱輸送媒体とが熱交換するよう該内部熱輸送媒体を循環させる冷却システムと、前記内部熱輸送媒体を加熱する内部熱輸送媒体ヒータと、水である外部熱輸送媒体を利用者が利用可能に貯える貯湯タンクである熱利用部と、前記冷却システムの内部熱輸送媒体と外部熱輸送媒体とが熱交換するように前記熱利用部を通って該外部熱輸送媒体を循環させる排熱利用システムと、前記熱利用部の残存熱量を検知する残存熱量検知手段と、前記熱利用部に貯えられた外部熱輸送媒体の温度を検知する手段と、前記燃料電池の外部の気温を検知する手段と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記燃料電池の起動時に、前記検知された前記熱利用部の残存熱量が、前記燃料電池を運転温度までに昇温するのに必要な熱量である燃料電池昇温熱量以上のある閾値熱量以上であるか否か判定し、前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記内部熱輸送媒体ヒータにより前記内部熱輸送媒体を加熱して前記燃料電池を昇温する第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記残存熱量が前記閾値熱量以上である場合には、前記検知された外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度以上であるか否か判定し、前記外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度以上である場合には、前記熱利用部の残存熱量を熱交換により前記内部熱輸送媒体に伝達して前記燃料電池を昇温する第1の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度未満である場合には、前記外部熱輸送媒体の温度が前記検知された外部の気温以上であるか否か判定し、前記外部熱輸送媒体の温度が前記検知された外部の気温以上である場合には、前記第1の昇温動作と前記第2の昇温動作とを組み合わせて前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記外部熱輸送媒体の温度が前記検知された外部の気温未満である場合には、前記第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ
また、本発明の燃料電池コージェネレーションシステムは、燃料電池と、前記燃料電池と内部熱輸送媒体とが熱交換するよう該内部熱輸送媒体を循環させる冷却システムと、前記内部熱輸送媒体を加熱する内部熱輸送媒体ヒータと、水である外部熱輸送媒体を利用者が利用可能に貯える貯湯タンクである熱利用部と、前記冷却システムの内部熱輸送媒体と外部熱輸送媒体とが熱交換するように前記熱利用部を通って該外部熱輸送媒体を循環させる排熱利用システムと、前記熱利用部の残存熱量を検知する残存熱量検知手段と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記燃料電池の起動時に、前記検知された前記熱利用部の残存熱量が、前記燃料電池を運転温度までに昇温するのに必要な熱量である燃料電池昇温熱量と所定の熱量とからなる閾値熱量以上であるか否か判定し、前記残存熱量が前記閾値熱量以上である場合には、前記熱利用部の残存熱量を熱交換により前記内部熱輸送媒体に伝達して前記燃料電池を昇温する第1の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記内部熱輸送媒体ヒータにより前記内部熱輸送媒体を加熱して前記燃料電池を昇温する第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ
前記燃料電池コージェネレーションシステムは、前記熱利用部に貯えられた外部熱輸送媒体の利用による利用熱量を検知する手段と、時刻を取得する手段と、前記検知された利用熱量を前記取得した時刻とともに記憶する記憶手段とを備え、前記制御装置が、前記時刻とともに記憶された前記利用熱量に基づいて前記起動時間帯利用熱量を算出してもよい。
前記制御装置が、所定の期間に渡る平均値を取るようにして前記起動時間帯利用熱量を算出してもよい。
前記所定の熱量が固定量と補正量とからなり、前記制御装置が、前記算出した起動時間帯利用熱量に基づいて前記補正量を変更してもよい。
前記燃料電池コージェネレーションシステムは、前記燃料電池の外部の気温を検知する手段を備え、前記制御装置が、前記検知された外部の気温に基づいて前記所定の熱量を変更してもよい。
前記燃料電池コージェネレーションシステムは、前記利用される外部熱輸送媒体の温度を検出する手段を備え、前記制御装置が、前記検知された利用される外部熱輸送媒体の温度が前記熱利用部である貯湯タンクの湯切れが発生したと判定できる温度以下となる頻度に応じて、前記所定の熱量を変更してもよい。
前記熱利用部である貯湯タンクが積層沸き上げタイプのもので構成されていてもよい。
前記制御装置は、前記残存熱量が前記燃料電池昇温熱量以上である場合には、前記第1の昇温動作のみで前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記残存熱量が前記燃料電池昇温熱量未満である場合には、前記第2の昇温動作のみで前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させてもよい。
本発明は、以上に説明したような構成を有し、燃料電池コージェネレーションシステムにおいて、湯切れを防止して利便性を向上することができるという効果を奏する。その結果、特に燃料電池コージェネレーションシステムに貯湯タンクの湯切れ時のバックアップのための給湯機を内蔵しないものにあっては、極めて有用な装置となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。
図1において、燃料電池コージェネレーションシステムの構成は、ハードウェアの構成と制御系統の構成とに大別される。
まず、ハードウェアの構成について説明する。この燃料電池コージェネレーションシステムは、燃料ガスと酸化剤ガスを用いて発電を行う燃料電池1と、原料と水とから燃料ガスを生成してこれを燃料電池1に供給する燃料処理装置2と、この燃料電池1に供給される燃料ガスを途中で加湿する燃料側加湿器5と、酸化剤としての空気を燃料電池1に供給する空気供給装置6と、この燃料電池1に供給される空気を途中で加湿する酸化側加湿器7とを備えている。燃料処理装置2は、原料を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器3とこの生成された燃料ガスを変成する変成器4とを有している。
また、この燃料電池コージェネレーションシステムは、燃料電池1を冷却する冷却システムとこの冷却システムで回収された排熱を利用する排熱利用システムとを有している。
この冷却システムは、燃料電池1の冷却水流路(以下、内部流路という)1aの入口及び出口にその両端が接続され内部熱輸送媒体としての冷却水(ここでは不凍液)が通流する冷却水配管8と、冷却水配管8の途中に設けられ冷却水を循環させる冷却水ポンプ9と、冷却水配管8の途中に設けられ冷却水の保持する熱を外部熱輸送媒体(ここでは貯湯水(市水))と交換する熱交換器12とを備えている。熱交換器12は、その一対の熱交換用流路の一方が冷却水配管8に接続されるように設けられている。
また、配管8の、熱交換器12の両側に位置する部分を結ぶように配管31が配設され、この配管31の途中に冷却水を加熱する冷却水ヒータ100と流量調整弁13とが設けられている。また、配管8の、該配管8と配管31との接続部分と熱交換器12との間の部分に流量調整弁14が設けられている。冷却水ヒータ100は、例えば、抵抗加熱方式のヒータで構成され、電力系統に接続された電源(図示せず)から供給される電流によって発熱するよう構成されている。
上記排熱利用システムは、熱利用部としての貯湯タンク16と、一対の配管15a,15bと、循環方向切換手段17とを備えている。貯湯タンク16の利用形態としては、ここでは、積層沸き上げ方式が採用されている。具体的には、貯湯タンク16は、ここでは筒状に形成されその中心軸が鉛直方向に延びるように配設されている。そして、貯湯タンク16の上端と熱交換器12の一対の熱交換用流路の他方の一端との間が配管15aによって接続されている。また、貯湯タンク16の下端と熱交換器12の一対の熱交換用流路の他方の他端との間が配管15bによって接続されている。そして、配管15bの途中に、循環方向切換手段17が設けられている。
循環方向切換手段17は、外部熱輸送媒体循環手段としての貯湯水ポンプ20と、貯湯水ポンプ20の吐出ポート及び吸入ポートにそれぞれ接続された吐出側分岐継手23及び吸入側分岐継手24と、配管15bの熱交換器12側の部分、吐出側分岐継手23、及び吸入側分岐継手24に接続された第1の流路切換弁21と、配管15bの貯湯タンク16側の部分、吸入側分岐継手24、及び吐出側分岐継手23に接続された第2の流路切換弁22とを備えている。この構成により、循環方向切換手段17は、第1の流路切換弁21を、配管15bの熱交換器側の部分を吸入側分岐継手24に接続するよう切り換え、第2の流路切換弁22を、配管15bの貯湯タンク16側の部分を吐出側分岐継手24に接続するよう切り換えることによって、貯湯水を貯湯タンク16の上端から取り出して貯湯タンク16の下端に送り込むような方向(矢印B方向)に循環させ、かつ第1の流路切換弁21を、配管15bの熱交換器側の部分を吐出側分岐継手23に接続するよう切り換え、第2の流路切換弁22を、配管15bの貯湯タンク16側の部分を吸入側分岐継手24に接続するよう切り換えることによって、貯湯水を貯湯タンク16の下端から取り出して貯湯タンク16の上端に送り込むような方向(矢印A方向)に循環させることができる。
また、排熱利用システムは、貯湯タンク16の下端に接続された市水を供給するための配管32と、貯湯タンク16の上端に接続された貯湯水を利用者に供給するための配管33とを備えており、これにより、配管32から貯湯タンク16に送り込まれた市水が燃料電池1の排熱により温水化され、この温水が配管33から取り出されて、利用者に供給される。
次に、制御系統の構成を説明する。燃料電池コージェネレーションシステムは、制御装置201と、残存熱量検知手段としての第1〜第3のタンク温度センサ101A〜101Cと、利用熱量検知手段としての流量計102と、燃料電池1のスタックの温度を検知するスタック温度センサ202と、第1の熱交換温度センサ18と、第2の熱交換温度センサ19とを備えている。制御装置201は、演算装置で構成され、演算部105と、記憶部104と、計時部103とを有している。この演算装置として、ここではマイコンが用いられ、演算部105はCPUで、記憶部104はROM、RAM等の半導体メモリで、それぞれ構成されている。
第1〜第3の温度センサ101A〜101Cは、例えばサーミスタ又は熱電対で構成され、貯湯タンク16の鉛直方向における温度分布を検知可能なように配設されている。ここでは、第1〜第3の温度センサ101A〜101Cは、貯湯タンク16の上部16a、中部16b、及び下部16cの各表面の中央にそれぞれ位置するように設けられている。
第1〜第3の温度センサ101A〜101Cの出力(温度検知信号)は制御装置201の演算部105にそれぞれ入力されている。
スタック温度センサ202は、例えばサーミスタ又は熱電対で構成され、燃料電池1のスタックに配設されている。スタック温度センサ202の出力(温度検知信号)は制御装置201の演算部105に入力されている。
流量計102は貯湯水を利用者に供給する配管33に配設され、その出力(流量検知信号)が制御装置201の演算部105に入力されている。
第1、第2の熱交換温度センサ18,19は、例えばサーミスタでそれぞれ構成されている。第1の熱交換温度センサ18は、配管15aの熱交換器12への接続部近傍に配設され、第2の熱交換温度センサ19は、配管15bの熱交換器12への接続部近傍に配設されている。第1、第2の熱交換温度センサ18,19の出力(温度検知信号)は制御装置201の演算部105に入力されている。
一方、この演算部105は、冷却水ヒータ100のオン・オフと循環方向切換手段17の動作とを制御している。
さらに、図示されてはいないが、この演算部105には燃料電池コージェネレーションシステムの所要のセンサの出力が入力されるとともに、燃料電池コージェネレーションシステムの所要の構成要素がこの演算部105によって制御されている。これにより、演算部105は、各入力に基づいて演算、処理等を行い、これに基づいて各構成要素に制御信号を出力することによって、後述する昇温手段選択制御を含む燃料電池コージェネレーションシステムの動作を制御する。
次に、以上のように構成された燃料電池コージェネレーションシステムの動作を説明する。この動作は、上述のように制御装置201の制御により遂行される。なお、制御装置201自体は、常時(正確には燃料電池コージェネレーションシステムが設置された以降は常時)、動作している。
まず、一般的な動作を説明する。燃料電池コージェネレーションシステムは、動作モードとして、起動モードと、運転モードと、停止モードとを有しており、起動モードにおいて、所定の動作により燃料電池コージェネレーションシステムが円滑かつ安全に立ち上げられ、運転モードにおいて発電が行われ、停止モードにおいて、所定の動作により燃料電池コージェネレーションシステムが円滑かつ安全に停止される。
具体的には、図1において、運転モードでは、改質器3に原料ガスと水が供給され、そこで水素リッチな改質ガスからなる燃料ガスが生成される。この燃料ガスは変成器4に供給され、そこでシフト反応により水素ガスの濃度が高められ、次いで、燃料側加湿器5に供給されてそこで加湿され、次いで、燃料電池1の燃料極(図示せず)に供給される。
一方、空気供給装置6から酸化ガスとしての空気が酸化側加湿器7に供給されてそこで加湿され、次いで、燃料電池1の空気極(図示せず)に供給される。この酸化ガスはそこで燃料極の燃料と反応して電気及び熱を発生する。
そして、反応に使用されなかった燃料及び酸化ガスは燃料電池1の外部に排出される。発生した電気は図示されない出力部から負荷等に供給される。
一方、冷却システム及び排熱利用システムでは、運転モードにおいては、流量調整弁13が全閉されるとともに流量調整弁14が全開され、冷却水ポンプ9により、冷却水が燃料電池1の内部流路1aと、配管8と、熱交換器12とを通って循環する。これにより、燃料電池1で発生した熱(排熱)が冷却水によって回収されるとともに燃料電池1が冷却され、この回収された熱が熱交換器12において貯湯水に伝達される。
また、循環方向切換手段17においては、第1の流路切換弁21が、配管15bの熱交換器側の部分を吐出側分岐継手23に接続するよう切り換えられるとともに、第2の流路切換弁22が、配管15bの貯湯タンク16側の部分を吸入側分岐継手24に接続するよう切り換えられ、貯湯水が、貯湯水ポンプ20によって、矢印A方向、すなわち、貯湯タンク16の下端から取り出されて貯湯タンク16の上端に送り込まれるような方向に循環される。これにより、熱交換器12において、貯湯水に冷却水から熱が伝達(回収)されるとともに冷却水が貯湯水によって冷却される。このように熱が伝達された貯湯水はそれによって昇温しタンク16に下から上へ温度が高くなるよう積層されるようにして貯えられる。このように貯えられた貯湯水が、配管33とカラン等の給湯端末とを通じて、利用者により、適時、利用(消費)される。そして、この消費された貯湯水を補充するように、配管32から貯湯タンク16に市水が供給される。
次に、本発明を特徴付ける燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を図1及び図2用いて説明する。図2図1の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。
図1及び図2を参照して、この昇温手段選択動作において、制御装置201の演算部105は、貯湯タンク16の残存熱量Qを演算する(ステップS1)。具体的には、以下のように行う。
図1及び図2において、演算部105には、第1〜第3のタンク温度センサ101A〜101Cから貯湯タンク16の上部16a、中部16b、及び下部16cの温度がそれぞれ逐次入力される。演算部105は、次のようにして貯湯タンク16の残存熱量Qを算出する。まず、貯湯タンク16の上部16aの体積と第1のタンク温度センサ101Aから入力される貯湯タンク16の上部16aの温度との積に所定の係数を掛けることによって貯湯タンク16の上部16aの残存熱量を算出する。また、貯湯タンク16の中部16bの体積と第2のタンク温度センサ101Bから入力される貯湯タンク16の中部16bの温度との積に所定の係数を掛けることによって貯湯タンク16の中部の残存熱量を算出する。また、貯湯タンク16の下部16cの体積と第3のタンク温度センサ101Cから入力される貯湯タンク16の下部16cの温度との積に所定の係数を掛けることによって貯湯タンク16の下部16cの残存熱量を算出する。そして、貯湯タンク16の各部の残存熱量を合計して、貯湯タンク16の残存熱量Qを得る。なお、貯湯タンク16の各部16a〜16cの体積は、実験によって測定してもよい。
次に、演算部105は、燃料電池1をその運転温度まで昇温するのに必要な熱量(以下、燃料電池昇温熱量という)QFを演算する(ステップS2)。具体的には、スタック温度センサ202から演算部105にスタックの温度検知信号が入力され、演算部105はこの温度検知信号を変換してステックの温度を得る。一方、制御装置201の記憶部104には、燃料電池1の運転温度とスタックの熱容量とが記憶されており、演算部105は、これらを記憶部104から読み出して、燃料電池1の運転温度と入力されたスタックの温度との差分にスタックの熱容量を掛けることによって燃料電池昇温熱量QFを算出する。なお、演算を簡略化する場合には、スタックの温度を考慮せずに、燃料電池昇温熱量QFを固定値とし、これを記憶部104に記憶して適宜読み出してもよい。
次に、演算部105は、燃料電池1が起動時であるか否か判定する(ステップS3)。ここで、既述のように、制御装置105は常時動作(オン)しており、起動停止されるのは、この燃料電池コージェネレーションシステムの制御装置201を除く部分である。従って、「燃料電池1の起動時」とは、制御装置201から燃料電池1に起動モードを開始するための制御信号が出力される時をいう。但し、このステップS3における判定対象の「時」は「起動時」に限定する必要はなく、設計に応じて起動モード中の適宜な時点を選択することができる。
そして、起動時でない場合はステップS1に戻る。一方、起動時である場合は、貯湯タンク16の残存熱量Qが燃料電池昇温熱量QF(閾値熱量、以下、昇温手段選択閾値QLTという)以上であるか否か判定する(ステップS4)。
そして、貯湯タンク16の残存熱量Qが燃料電池昇温QF以上である場合には、この残存熱量Qにより燃料電池1を昇温し(ステップS5)、貯湯タンク16の残存熱量Qが燃料電池昇温QF未満である場合には、冷却水ヒータ100により燃料電池1を昇温する(ステップS6)。
以下、これらの昇温動作を具体的に説明する。まず、貯湯タンク16の残存熱量Qで燃料電池1を昇温する場合には、冷却システムの流量調整弁14が全開され、流量調整弁13が全閉され、かつ冷却水ポンプ9が作動される。また、循環方向切換手段17においては、第1の流路切換弁21が、配管15bの熱交換器側の部分を吸入側分岐継手24に接続するよう切り換えられるとともに、第2の流路切換弁22が、配管15bの貯湯タンク16側の部分を吐出側分岐継手23に接続するよう切り換えられ、かつ貯湯水ポンプ20が作動される。これにより、貯湯水が、貯湯水ポンプ20によって、矢印B方向、すなわち、貯湯タンク16の上端から取り出されて貯湯タンク16の下端に送り込まれるような方向に循環され、貯湯タンク16に貯えられた熱が、熱交換器12において貯湯水から冷却水に伝達される。そして、この熱を伝達された冷却水が燃料電池1の内部流路1aを通流し、その熱によって燃料電池1が昇温される。
一方、冷却水ヒータ100により燃料電池1を昇温する場合には、冷却システムの流量調整弁14が全閉され、流量調整弁13が全開され、かつ冷却水ポンプ9が作動される。一方、循環方向切換手段17においては貯湯ポンプ20が停止される。これにより、冷却水ヒータ100によって加熱された冷却水が燃料電池1の内部流路1aを通流し、燃料電池1が昇温する。
以上のように、本実施の形態では、貯湯タンク16の残存熱量Qが、燃料電池1の昇温に必要な熱量QF以上の場合にのみ、冷却水ヒータ100を用いずに貯湯タンク16の残存熱量Qで燃料電池1を昇温するので、燃料電池1の昇温に起因する湯切れを防止することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態の変形例1を説明する。
図3は本変形例における燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。
本変形例では、制御装置201の制御による昇温手段選択動作が図2の昇温手段選択動作と相違し、その他の点は図1及び図2の構成と同じである。具体的には、図1及び図3に示すように、制御装置201の演算部105は、ステップS2で燃料電池昇温熱量QFを演算した後、貯湯水温度TW及び燃料電池運転温度TOを取得する。すなわち、演算部105は、第1のタンク温度センサ101Aから入力される貯湯水タンク16の上部の温度検知信号を所定の変換式を用いて温度に変換し、この温度を貯湯水温度TWとして用いる。また、制御装置201の記憶部104には予め燃料電池1の運転温度TOが記憶されており、演算部105はこの燃料電池運転温度TOを記憶部104から読み出してこれを取得する。
そして、演算部105は、ステップS4で残存熱量Qが燃料電池昇温熱量QF以上であると判定された場合に、その後、貯湯水温度TWが燃料電池運転温度TO以上であるか否か、判定する(ステップS12)。そして、貯湯水温度TWが燃料電池運転温度TO以上であると残存熱量Qにより燃料電池1を昇温し、貯湯水温度TWが燃料電池運転温度TO未満であると冷却水100により燃料電池1を昇温する。この他の点は、図2の昇温手段選択動作と同じである。
これにより、燃料電池1を確実に所定の運転温度TOにまで昇温することができる。
[変形例2]
次に、本実施の形態の変形例2を説明する。
図4は本変形例における燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャート、図5は残存熱量の1日の経時変化を示すグラフ、図6は利用者による利用熱量の1日の経時時変化の一例を示すグラフである。
本変形例では、制御装置201の制御による昇温手段選択動作が図2の昇温手段選択動作と相違し、その他の点は図1及び図2の構成と同じである。具体的には、図1及び図4に示すように、制御装置201の演算部105は、ステップS1で残存熱量Qを既述の方法で算出するが、ここでは、この算出した残存熱量Qを計時部103から入力される時刻と一緒に記憶部104に記憶する。この残存熱量Qは、1日の残存熱量として、1日単位で記憶される。このデータは、現在から所定の日数分保存され、所定の日数を経過すると順次消去される(上書きされる)。
次いで、演算部105は、ステップS2で燃料電池昇温熱量QFを演算し、その後、ステップS13で利用熱量Eを演算する。すなわち、配管33を通じて利用される貯湯水(以下、給湯水という)の流量は、逐次、流量計102から制御装置201の演算部105に入力される。また、演算部105には、第1のタンク温度センサ101Aから貯湯タンク16の上部16aの温度が逐次入力される。演算部105は、流量計102から入力される給湯水の流量と、第1のタンク温度センサ101Aから入力される貯湯タンク16の上部16aの温度との積に所定の係数を掛けることによって利用者による利用熱量Eを算出し、この利用熱量Eを計時部103から入力される時刻と一緒に記憶部104に記憶する。この利用熱量Eは、1日の利用者による利用熱量として、1日単位で記憶される。このデータは、現在から所定の日数分保存され、所定の日数を経過すると順次消去される(上書きされる)。
次いで、演算部105は、燃料電池1が起動されるか否か判定し(ステップS3)、起動されるまでステップS1,2,13、3を繰り返す。そして、起動されると、貯湯タンク16の残存熱量Qが燃料電池昇温熱量QFと利用熱量Eのうちの起動時間帯利用熱量ESAとの合計値以上であるか否か判定する(ステップS4)。
そして、残存熱量Qが燃料電池昇温熱量QFと起動時間帯利用熱量ESAとの合計値以上であると、残存熱量Qにより燃料電池1を昇温し(ステップS5)、残存熱量Qが燃料電池昇温熱量QFと起動時間帯利用熱量ESAとの合計値未満であると、冷却水ヒータ100により燃料電池1を昇温する(ステップS5)。
次に、ステップS4における昇温手段選択判定について詳しく説明する。演算部105が、ステップS1,2,13,4〜6の動作を繰り返すことにより、記憶部104には、1日の利用熱量の経時変化と1日の残存熱量の経時変化とが記憶される。
この利用熱量(ここでは実質的に給湯利用量を意味する)Eは、例えば、1日において、図6に実線で示すように経時変化する。図6では、午前6時頃と、昼12頃と、夕方から夜にかけての18時〜24時の時間帯に熱利用があり、特に18時〜24時の時間帯の利用熱量ES1が多い。この場合、貯湯タンク16の残存熱量Qは、図5に実線で示すように経時変化し、1日の終わり(24時)頃には、最終的にQ1という熱量になる。
本変形例では、燃料電池コージェネレーションシステムは、自動的に起動及び停止されるように設定されており、朝6時頃(時刻t1)に起動し、夜24時頃に停止する。また、本変形例では、昇温手段選択の判定基準となる利用熱量Eは利用者の生活パターンを考慮して決定されており、具体的には、起動時間帯(ここでは期間tA(時刻:t1〜t2))における利用熱量ES2がこの判定基準となる熱量(以下、起動時間帯利用熱量ESAという)として用いられる。ここで、本明細書において、「起動時間帯」とは、「燃料電池コージェネレーションシステムの起動から、これと同時又はこの後に開始された熱利用が所定時間以上停止されるまでの時間帯」をいう。この所定時間として、本変形例では60 分が用いられる。但し、熱利用の頻度は、利用者の熱利用形態又は利用者数の多寡等によって異なるため、「起動時間帯」は、この所定時間(60分)に限定されるものではない。例えば、熱利用頻度が多い又は利用者数が多い場合には所定時間を長くする必要があり、逆に熱利用頻度が少ない又は利用者数が少ない場合には所定時間を短くする必要がある。このようにすると、使用実態に合った「起動時間帯」を規定することができる。
従って、ある日の残存熱量Q及び利用熱量Eの経時変化が図5及び図6に実線で示すようなものであった場合、演算部105は、翌日の起動時(時刻T1)に、ステップS4において、残存熱量QとしてのQ1が、起動時間帯利用熱量ESAとしての利用熱量ES2と燃料電池昇温熱量QFとの合計値以上であるか否か判定する。ここでは、この残存熱量Q1が、利用熱量ES2と燃料電池昇温熱量QFとの合計値より小さいと仮定する。この場合、演算部105は、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと起動時間帯利用熱量ESAとの合計値未満であると判定して、冷却水ヒータ100により燃料電池1を昇温する(ステップS6)。これにより、燃料電池1の起動時に生活パターンによりある利用熱量(ES2)が見込まれる場合における湯切れを防止することができる。なお、図5において、期間tA中の残存熱量Qの減少量QL1は利用熱量ES2と燃料電池昇温熱量QFとの合計値に相当する。
一方、前記ある日の18時〜24時の時間帯における利用熱量ES3が図6に一点鎖線で示すように少なかった場合、貯湯タンク16の残存熱量Qは、図5に一点鎖線で示すように最終的にQ2という熱量になる。ここでは、この残存熱量Q2が、利用熱量ES3と燃料電池昇温熱量QFとの合計値より大きいと仮定する。この場合、翌朝の起動時に、演算部105は、ステップ4において、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと起動時間帯利用熱量ESAとの合計値以上であると判定し、残存熱量Qにより燃料電池1を起動する。これにより、燃料電池コージェネレーションシステムでは、期間tAにおける利用熱量ES2を確保した上で、燃料電池1が昇温される。その結果、期間tAにおいて、給湯による利用熱量ES2と燃料電池昇温熱量QFの合計値に相当する残存熱量Qの減少QL2が生じるが、給湯利用終了時t2に湯切れすることはない。
このように、本変形例によれば、貯湯タンク16に運転時に貯えられた残存熱量Qに応じて、燃料電池1の起動時に、利用者の給湯利用に不足を生じさせずに回収した排熱を有効に利用することができる。
なお、上記の説明では、起動時間帯利用熱量ESAとして前日の起動時間帯tAにおける利用熱量ES2を用いたが、構成を簡略化する場合には、起動時間帯利用熱量ESAを固定値としてもよい。
[変形例3]
次に、本実施の形態の変形例3を説明する。変形例2では、利用者の生活パターンを考慮して昇温手段選択判定における閾値QLTが設定されたが、具体的には起動時間帯利用熱量ESAとして前日の起動時間帯tAにおける利用熱量ES2が用いられている。しかし、個々の利用熱量ES2は日によって変動するため、特に、当日と前日との間における変動が大きい場合には、湯切れを適切に防止できない場合も生じる。本変形例は、この課題の解決を図ったものである。
図7は本変形例における燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。
本変形例では、変形例2とは以下の点が相違する。すなわち、図7に示すように、ステップS3で起動時でないと判定した場合には、演算部105が、起動時間帯利用熱量ESA(ここでは起動時間帯である期間tAにおける利用熱量ES2)の所定期間毎の平均値ESAAを算出し、この算出した起動時間帯利用熱量ESAの平均値(以下、平均起動時間帯利用熱量という)ESAAを記憶部104に記憶する。前記所定の期間として、例えば、1週間、1ヶ月あるいは季節等が用いられる。この平均起動時間帯利用熱量ESAAは前記所定期間より長い期間毎に更新される。
そして、ステップS4で、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと平均起動時間帯利用熱量ESAAとの合計値以上であるか否かが判定される。その他の点は変形例2と同様である。
このような本変形例によれば、昇温手段選択閾値OLTにおいて考慮される起動時間帯利用熱量ESAとしてその平均値ESAAが用いられるため、昇温手段選択閾値QLTの変動が小さくなり、当日と前日との間における変動が大きい場合における湯切れを低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1の変形例2及び3では、利用者の生活パターンを考慮して昇温手段選択閾値OLTが設定されたが、この利用者の生活パターンは季節の変化に影響されて変動する。例えば、一般的に、朝方における給湯や暖房などに利用される熱量は、外気温が低いほど増加する。本発明の実施の形態2は、この季節の変化による起動時間帯の利用熱量の変化を見込んで昇温手段選択閾値OLTが設定される例を示す。
図8は本発明の実施の形態2に係る燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。図8において、図1と同一又は相当する部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、外気温を検知する外気温センサ106が適所に配設され、この外気温センサ106の温度検知信号が制御装置201の演算部105に入力される。そして、演算部105がこの検知された外気温を考慮して昇温手段を選択する。外気温センサ106としてはサーミスタ等の温度センサが用いられる。これ以外の点は実施の形態1(図1及び図2の構成)と同様である。
次に、以上のように構成された燃料電池コージェネレーションシステムの動作を説明する。図9は図8の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。図9において図4と同一又は相当するステップには同じ符号を付してその説明を省略する。
図8及び図9において、本実施の形態では、演算部105は、ステップS2で燃料電池昇温熱量QFを演算した後、ステップS15で外気温による補正量QHを演算する。そして、ステップS4で、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと基準起動時間帯利用熱量QAとこの補正量QHとの合計値以上であるか否か判定する。その他の点は、実施の形態1の図1及び図2の構成と同様である。
以下、実施の形態1との相違点について詳しく説明する。
図10は外気温TAの変化に対する起動時間帯利用熱量ESAの変化(以下、外気温―起動時間帯利用熱量特性という)を示すグラフである。
一般的に、起動時間帯tAにおける利用熱量は外気温が低くなるに連れて増大する。本実施の形態では、予め、外気温―起動時間帯利用熱量特性が制御装置201の記憶部104に記憶されている。この外気温―起動時間帯利用熱量特性は、ここでは、実験、シミュレーション等で求められる。図10は、この外気温―起動時間帯利用熱量特性の一例を示したものである。そして、記憶部104には、この外気温−起動時間帯熱量特性を用いて昇温手段選択閾値QLTを設定するための基準起動時間帯利用熱量QAが記憶されている。この基準起動時間帯利用熱量QAは任意の値に設定してよいが、ここでは、この外気温―起動時間帯利用熱量特性において標準的な外気温に対応する起動時間帯利用熱量に設定されている。
ステップS15において、演算部105は、外気温センサ106から入力される外気温検知信号を温度に変換して外気温TAを取得し、かつ記憶部104から外気温―起動時間帯利用熱量特性と基準起動時間帯利用熱量QAを読み出す。そして、外気温―起動時間帯利用熱量特性上の外気温TA(図10ではTA1)に対応する起動時間帯利用熱量ESA(図10ではESA1)と基準起動時間帯利用熱量QAとの差分ΔESAを補正量QHとして取得する。
そして、ステップS4において、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと基準起動時間帯利用熱量QAとこの補正量QHとの合計値以上である場合、すなわち、
Q ≧ QF + QA + QH = QLT
である場合には、残存熱量Qにより燃料電池を昇温する(ステップS5)。
一方、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと基準起動時間帯利用熱量QAとこの補正量QHとの合計値未満である場合、すなわち、
Q < QF + QA + QH =QLT
である場合には、冷却水ヒータ100により燃料電池を昇温する(ステップS6)。
以上のように、本実施の形態によれば、季節の変化により起動時間帯tAの利用熱量が変化しても、自動的に昇温手段選択閾値QLTを補正して追従するため、燃料電池起動時に湯切れをきたすことなく、極めて利便性がよくかつ省エネルギーなコージェネレーションシステムを提供することができる。
なお、上記の説明では、外気温―起動時間帯利用熱量特性を実験等で求めたが、起動時間帯利用熱量ESAを実施の形態1と同様にして求め、この起動時間帯利用熱量ESAと外気温センサ106で検知された外気温TAとを記憶部104に記憶して蓄積し、この蓄積した起動時間帯利用熱量ESAと外気温TAとを演算部105が回帰分析等で統計的に処理して外気温―起動時間帯利用熱量特性を得るように構成してもよい。
[変形例1]
次に、本実施の形態の変形例1を説明する。
本変形例では、図8において外気温を検知する外気温センサ106が省略されている。そして、演算部105が月別の平均起動時間帯利用熱量を演算し、この月別平均起動時間帯利用熱量に基づいて昇温手段を選択することにより、結果的に外気温を考慮して昇温手段を選択する。これ以外の点は図8及び図9の構成と同様である。
以下、図8及び図9の構成との相違点を詳しく説明する。
図11は本変形例の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャート、図12は本変形例の燃料電池コージェネレーションシステムにおける月別平均起動時間帯利用熱量の経時変化を示すグラフである。
図8及び図11において、本変形例では、演算部105は、ステップS2で燃料電池昇温熱量QFを演算した後、ステップS13で実施の形態1の変形例2と同様にして利用熱量Eを演算する。
その後、ステップS15で外気温による補正量QHを演算する。そして、ステップS3で起動時ではないと判定された場合に、その後、ステップS14’で月別起動時間帯利用熱量変化曲線を作成する。その他の点は、図9の昇温手段選択動作と同様である。
具体的には、ステップS14’において、演算部105は、ステップS13で演算した利用熱量Eのうち、起動時間帯利用熱量ESAを月毎に合算した後これをその月の日数で除して、月毎の平均起動時間帯利用熱量(以下、月別平均起動時間帯利用熱量という)ESAAを算出し、これをその月と一緒に(関連付けて)記憶部104に記憶する。このデータは、例えば、現在から過去1年の間の分が保存され、1年を経過すると順次消去される(新しいデータを上書きされる)。そして、演算部105は、図12に例示するように、時間軸−月別平均起動時間帯利用熱量ESAA軸平面上において過去1年間の各月別平均起動時間帯利用熱量ESAAのプロットを直線で結んで(プロット間を直線で補間して)、1年間の月別平均起動時間帯利用熱量ESAAの経時変化曲線(以下、月別起動時間帯利用熱量変化曲線という)を作成し、これを記憶部104に記憶する。
一方、記憶部104には、この月別起動時間帯利用熱量変化曲線を用いて昇温手段選択閾値QLTを設定するための基準起動時間帯利用熱量QAが記憶されている。この基準起動時間帯利用熱量QAは任意の値に設定してよいが、ここでは、この月別起動時間帯利用熱量変化曲線において標準的な月別起動時間帯利用熱量に設定されている。
そして、ステップS15において、演算部105は、計時部103から現在時刻を取得し、かつ記憶部104から月別起動時間帯利用熱量変化曲線と基準起動時間帯利用熱量QAを読み出す。そして、月別起動時間帯利用熱量変化曲線上の現在時刻t(図12ではt3)に対応する月別平均起動時間帯利用熱量ESAA(図12ではESAA1)と基準起動時間帯利用熱量QAとの差分ΔESAAを補正量QHとして取得する。
そして、ステップS4において、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと基準起動時間帯利用熱量QAとこの補正量QHとの合計値以上である場合、すなわち、
Q ≧ QF + QA + QH = QLT
である場合には、残存熱量Qにより燃料電池を昇温する(ステップS5)。
一方、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと基準起動時間帯利用熱量QAとこの補正量QHとの合計値未満である場合、すなわち、
Q < QF + QA + QH =QLT
である場合には、冷却水ヒータ100により燃料電池を昇温する(ステップS6)。
このように本変形例によっても、季節の変化により起動時間帯の利用熱量が変化しても、自動的に昇温手段選択閾値QLTを補正して追従するため、燃料電池起動時に湯切れをきたすことなく、極めて利便性がよくかつ省エネルギーなコージェネレーションシステムを提供することができる。しかも、外気温センサ106を省略することができる。
なお、上記の説明では、月別起動時間帯利用熱量経時変化曲線をリアルタイムに演算で求めたが、構成を簡略化する場合には、これを予め実験等で求めて記憶部104に記憶させるように構成してもよい。
なお、上記では、補正量QHを、外気温―起動時間帯利用熱量特性及び月別起動時間帯利用熱量経時変化曲線のいずれかに基づいて求めるようにしたが、これらの双方に基づいて求めてもよい。この場合、例えば、外気温―起動時間帯利用熱量特性及び月別起動時間帯利用熱量経時変化曲線に基づいてそれぞれ補正量QH’,QH”を求め、この補正量QH’,QH”を所定の比率でウエイト付けして加算することにより補正量QHを求めればよい。
(実施の形態3)
図13は本発明の実施の形態3に係る燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。図13において、図8と同一又は相当する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図13に示すように、本実施の形態では、貯湯タンク16の貯湯水を給湯利用するための配管33に給湯水の温度を検知する給湯水温度センサ107が配設されている。この給湯水温度センサ107の出力は制御装置201の演算部105に入力されている。そして、演算部105は、この検知された給湯水の温度を考慮して昇温手段を選択する。その他の点は実施の形態2と同様である。
次に、以上のように構成された燃料電池コージェネレーションシステムの動作を説明する。
図14は図13の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。
図14において、図9と同一又は相当するステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図14に示すように、本実施の形態では、演算部105が、ステップS15で外気温による補正量QHを演算した後、ステップS16で湯切れを考慮した補正係数Khを演算する。具体的には、給湯水温度センサ107から温度検知信号が演算部105に入力され、演算部105は、この温度検知信号を変換して給湯水温度を取得する。一方、記憶部104には、給湯水の温度の所定の閾値が予め記憶されている。この閾値は、例えば、市水の通常の温度に設定されている。演算部105は、この閾値を記憶部104から読み出して上記取得した給湯水温度と比較し、給湯水温度が閾値以下であると、湯切れが発生したと判定する。湯切れが発生した場合、給湯水の温度が市水の温度まで低下するからである。
そして、ステップS16で演算した補正量QHに積算する補正係数Khを算出する。この補正係数Khは、1.0以上の値であって、一定時間(例えば、1日)当たりに湯切れが発生した回数に応じて、増加するようにして算出される。
そして、ステップS4において、演算部105は、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと、基準起動時間帯利用熱量QAと、補正量QHとこの補正係数Khとの積と、の合計値以上であるか判定する。
そして、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと、基準起動時間帯利用熱量QAと、補正量QHと補正係数Khとの積と、の合計値以上である場合、すなわち、
Q ≧ QF + QA + QH・Kh = QLT
である場合には、残存熱量Qにより燃料電池を昇温する(ステップS5)。
一方、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと、基準起動時間帯利用熱量QAと、補正量QHと補正係数Khとの積と、の合計値未満である場合、すなわち、
Q < QF + QA + QH・Kh = QLT
である場合には、冷却水ヒータ100により燃料電池を昇温する(ステップS6)。
このように、本実施の形態では、万一、利用者の利用熱量の増加による湯切れが発生した場合には、即座に、対応処理する(自動的に昇温手段選択閾値QLTを増加させて実情に追従するようコージェネレーションステムを制御する)ため、燃料電池1の起動時の熱利用に再度の不足をきたすことなく、極めて利便性がよく、かつ省エネルギーなコージェネレーションシステムを提供できる。
なお、上記の構成を実施の形態2の変形例1に上記と同様に適用できることは明らかである。この場合、上記のステップS16で求めた補正係数Khを、実施の形態2の変形例1で演算した補正量QHに乗じて、ステップS4において、残存熱量Qが、燃料電池昇温熱量QFと、基準起動時間帯利用熱量QAと、この補正量QHと補正係数Khとの積と、の合計値以上であるか否か判定すればよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、実施の形態1の変形例1をさらに変形したものである。本実施の形態の燃料電池コージェネレーションシステムのハードウェアは、図8に示す実施の形態2の燃料電池コージェネレーションシステムと同様に構成されている。すなわち、実施の形態1の変形例1の燃料電池コージェネレーションシステムのハードウェアの構成(図1)に、さらに、外気温センサ106が付加されている。そして、制御装置201の演算部105が、外気温と貯湯水温度とを考慮して、昇温手段を選択する。その他の点は実施の形態1の変形例1と同様である。
以下、具体的に説明する。
図15は本発明の実施の形態4に係るコージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。図15において図3と同一のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図8及び図15に示すように、本実施の形態では、ステップS11で演算部105が貯湯水温度TW及び燃料電池運転温度TOを取得した後、ステップS17で演算部105が、外気温センサ106から入力される温度検知信号を変換して外気温を取得する。
そして、ステップS4で、演算部105は、残存熱量Qが燃料電池昇温熱量QF以上であるか否か判定し、残存熱量Qが燃料電池昇温熱量QF未満であると、冷却水ヒータ100により燃料電池1を昇温し、残存熱量Qが燃料電池昇温熱量QF以上であると、ステップS12に進む。
ステップS12では、演算部105は、貯湯水温度TWが燃料電池運転温度TO以上であるか否か判定する。そして、貯湯水温度TWが燃料電池運転温度TO以上であると、残存熱量Qにより燃料電池1を昇温し(ステップS5)、貯湯水温度TWが燃料電池運転温度TO未満であるとステップS18に進む。
ステップS18では、演算部105は、貯湯水温度TWが外気温TA以上であるか否か判定する。そして、貯湯水温度TWが外気温TA未満であると、冷却水ヒータ100により燃料電池1を昇温する。一方、貯湯水温度TWが外気温TA以上であると、残存熱量Qと冷却水ヒータ100との双方(組み合わせ)により燃料電池1を昇温する。この場合、例えば、演算部105は、まず、残存熱量Qにより燃料電池1を昇温し、スタック温度センサ202で検知されたスタックの温度が貯湯水温度TWに近づいた時点で残存熱量Qによる燃料電池1の昇温を停止する。その後、冷却水ヒータ100により燃料電池1を昇温する。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、実施の形態1〜3において、燃料電池1の昇温動作を以下のように変えたものである。
すなわち、実施の形態1〜3の昇温手段選択動作のステップS5において、残存熱量Qによる燃料電池1の昇温と冷却水ヒータ100による燃料電池1の昇温とを併用し、前者を主として後者を従とする(前者の占める割合を後者の占める割合より大きくする)。また、ステップS6において、冷却水ヒータ100による燃料電池1の昇温と残存熱量Qによる燃料電池1の昇温とを併用し、前者を主として後者を従とする(前者の占める割合を後者の占める割合より大きくする)。この場合、残存熱量Qによる燃料電池1の昇温動作と冷却水ヒータ100による燃料電池1の昇温動作との比率(配分)は、時間配分又は冷却水の流量配分により決定される。
図1,8,13において、残存熱量Qによる燃料電池1の昇温と冷却水ヒータ100による燃料電池1の昇温との比率が時間配分により決められた場合には、残存熱量Qによる燃料電池1の昇温と冷却水ヒータ100による燃料電池1の昇温とを、両者の時間が決められた比率になるよう、切り換えて行われる。
一方、残存熱量Qによる燃料電池1の昇温と冷却水ヒータ100による燃料電池1の昇温との比率が冷却水の流量配分により決められた場合には、流量調整弁13と流量調整弁14とが同時に開放され、両者を通過する冷却水の流量の比率がこの決められた比率になるように、両者の弁の開度が調整される。そして冷却水ポンプ9と冷却水ヒータ10が作動されるととともに、貯湯水ポンプ20が作動され、貯湯水がB方向に循環するよう循環方向切換手段17が制御される。
このような構成としても、実施の形態1〜3とほぼ同様の効果が得られる。但し、実施の形態1〜3において残存熱量Qのみにより燃料電池1を起動すべき場合に冷却水ヒータ100を併用した場合には、その分、燃料電池コージェネレーションシステムのエネルギー効率が低下する。一方、実施の形態1〜3において冷却水ヒータ100のみにより燃料電池1を起動すべき場合に残存熱量Qを併用した場合には、その分、利用者が起動時間帯tAに利用可能な熱量(ここでは給湯水量)が減少する。
なお、実施の形態1〜5では、残存熱量検知手段101を、貯湯タンク16の表面に、鉛直方向に間隔を置いて貼り付けた複数の温度センサで構成したが、これを、図1,8,13に示すように、熱交換器12の出口及び入口(貯湯水を矢印A方向に通流した場合)にそれぞれに配設された熱交換器出口温度センサ18及び熱交換器入口温度センサ19と排熱回収配管15a,15bに配設された図示されない流量計とで構成し、演算部105において、熱交換器出口温度センサ18と熱交換器入口温度センサ19との温度差と流量計で検知した排熱回収配管15a,15bに流れる貯湯水の流量との積から排熱回収熱量を演算し、この排熱回収熱量から利用熱量Eを差し引いた残りの熱量を演算してもよい。
また、実施の形態1〜5では、回収した廃熱を給湯に利用する場合を示したが、この回収した廃熱を暖房や乾燥等に利用する場合にも、同様に本発明を適用して同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1〜5では、貯湯タンク16を積層沸き上げタイプのもので構成したが、これを積層沸き上げタイプ以外のタイプのもので構成してもよい。
また、実施の形態1〜5では、内部熱輸送媒体として不凍液を、外部熱輸送媒体として水を、それぞれ用いたが、これら以外の熱輸送媒体を用いても構わない。
また、実施の形態1〜5では、燃料電池コージェネレーションシステム全体の動作と昇温手段選択動作とを1つの制御装置201で制御するよう構成したが、燃料電池コージェネレーションシステムの複数の所要の構成要素に対応して複数の制御装置を配置し、これら複数の制御装置が共働して各構成要素及び燃料電池コージェネレーションシステム全体の動作を制御するように構成してもよい。このことから、本明細書においては、制御装置とは、単独の制御装置と、共働する複数の制御装置からなる制御装置群との双方を意味する。
また、実施の形態1〜5において、制御装置201は記憶手段として内部メモリからなる記憶部104を用いたが、情報記録媒体とこの情報記録媒体を装着してこれへ情報を書き込み及び読み出し可能な情報記録媒体駆動装置を記憶手段として用いてもよい。
本発明の燃料電池コージェネレーションシステムは、湯切れを防止して利便性を向上可能な燃料電池コージェネレーションシステム等として有用である。
本発明の実施の形態1に係る燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。 図1の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例1の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。 実施の形態1の変形例2の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。 1日の残存熱量の経時変化を示すグラフである。 1日の利用者による利用熱量の経時変化を示すグラフである。 実施の形態1の変形例3の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。 図8の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。 外気温の変化に対する起動時間帯利用熱量の変化を示すグラフである。 実施の形態2の変形例1の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。 月別平均起動時間帯利用熱量の経時変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態3に係る燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。 図13の燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る燃料電池コージェネレーションシステムの昇温手段選択動作を示すフローチャートである。 従来の燃料電池コージェネレーションシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 燃料電池
2 燃料処理装置
3 改質器
4 変成器
5 燃料側加湿器
6 空気供給装置
7 酸化ガス側加湿器
8 冷却水配管
9 冷却水ポンプ
12 熱交換器
13 流量調整弁
14 流量調整弁
15a,15b 配管
16 熱利用部(貯湯タンク)
17 循環方向切換手段(排熱輸送制御手段)
18 第1の熱交換温度センサ
19 第2の熱交換温度センサ
20 貯湯水ポンプ
21 第1の流路切換弁
22 第2の流路切換弁
23 吐出側分岐継手
24 吸入側分岐継手
31,32,33 配管
100 冷却水ヒータ
101A〜101C 第1〜3のタンク温度センサ
102 流量計(利用熱量検知手段)
103 計時部
104 記憶部
105 演算部
106 外気温センサ
107 給湯水温度センサ
201 制御装置
202 スタック温度センサ

Claims (12)

  1. 燃料電池と、前記燃料電池と内部熱輸送媒体とが熱交換するよう該内部熱輸送媒体を循環させる冷却システムと、前記内部熱輸送媒体を加熱する内部熱輸送媒体ヒータと、水である外部熱輸送媒体を利用者が利用可能に貯える貯湯タンクである熱利用部と、前記冷却システムの内部熱輸送媒体と外部熱輸送媒体とが熱交換するように前記熱利用部を通って該外部熱輸送媒体を循環させる排熱利用システムと、前記熱利用部の残存熱量を検知する残存熱量検知手段と、制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の起動時に、前記検知された前記熱利用部の残存熱量が、前記燃料電池を運転温度までに昇温するのに必要な熱量である燃料電池昇温熱量以上のある閾値熱量以上であるか否か判定し、
    前記残存熱量が前記閾値熱量以上である場合には、前記熱利用部の残存熱量を熱交換により前記内部熱輸送媒体に伝達して前記燃料電池を昇温する第1の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記内部熱輸送媒体ヒータにより前記内部熱輸送媒体を加熱して前記燃料電池を昇温する第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させる、燃料電池コージェネレーションシステム。
  2. 燃料電池と、前記燃料電池と内部熱輸送媒体とが熱交換するよう該内部熱輸送媒体を循環させる冷却システムと、前記内部熱輸送媒体を加熱する内部熱輸送媒体ヒータと、水である外部熱輸送媒体を利用者が利用可能に貯える貯湯タンクである熱利用部と、前記冷却システムの内部熱輸送媒体と外部熱輸送媒体とが熱交換するように前記熱利用部を通って該外部熱輸送媒体を循環させる排熱利用システムと、前記熱利用部の残存熱量を検知する残存熱量検知手段と、前記熱利用部に貯えられた外部熱輸送媒体の温度を検知する手段と、制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の起動時に、前記検知された前記熱利用部の残存熱量が、前記燃料電池を運転温度までに昇温するのに必要な熱量である燃料電池昇温熱量以上のある閾値熱量以上であるか否か判定し、
    前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記内部熱輸送媒体ヒータにより前記内部熱輸送媒体を加熱して前記燃料電池を昇温する第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、
    前記残存熱量が前記閾値熱量以上である場合には、前記検知された外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度以上であるか否か判定し、前記外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度以上である場合には、前記熱利用部の残存熱量を熱交換により前記内部熱輸送媒体に伝達して前記燃料電池を昇温する第1の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度未満である場合には、前記第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させる、燃料電池コージェネレーションシステム。
  3. 燃料電池と、前記燃料電池と内部熱輸送媒体とが熱交換するよう該内部熱輸送媒体を循環させる冷却システムと、前記内部熱輸送媒体を加熱する内部熱輸送媒体ヒータと、水である外部熱輸送媒体を利用者が利用可能に貯える貯湯タンクである熱利用部と、前記冷却システムの内部熱輸送媒体と外部熱輸送媒体とが熱交換するように前記熱利用部を通って該外部熱輸送媒体を循環させる排熱利用システムと、前記熱利用部の残存熱量を検知する残存熱量検知手段と、前記熱利用部に貯えられた外部熱輸送媒体の温度を検知する手段と、前記燃料電池の外部の気温を検知する手段と、制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の起動時に、前記検知された前記熱利用部の残存熱量が、前記燃料電池を運転温度までに昇温するのに必要な熱量である燃料電池昇温熱量以上のある閾値熱量以上であるか否か判定し、
    前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記内部熱輸送媒体ヒータにより前記内部熱輸送媒体を加熱して前記燃料電池を昇温する第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、
    前記残存熱量が前記閾値熱量以上である場合には、前記検知された外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度以上であるか否か判定し、
    前記外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度以上である場合には、前記熱利用部の残存熱量を熱交換により前記内部熱輸送媒体に伝達して前記燃料電池を昇温する第1の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記外部熱輸送媒体の温度が前記運転温度未満である場合には、前記外部熱輸送媒体の温度が前記検知された外部の気温以上であるか否か判定し、
    前記外部熱輸送媒体の温度が前記検知された外部の気温以上である場合には、前記第1の昇温動作と前記第2の昇温動作とを組み合わせて前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記外部熱輸送媒体の温度が前記検知された外部の気温未満である場合には、前記第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させる、燃料電池コージェネレーションシステム。
  4. 燃料電池と、前記燃料電池と内部熱輸送媒体とが熱交換するよう該内部熱輸送媒体を循環させる冷却システムと、前記内部熱輸送媒体を加熱する内部熱輸送媒体ヒータと、水である外部熱輸送媒体を利用者が利用可能に貯える貯湯タンクである熱利用部と、前記冷却システムの内部熱輸送媒体と外部熱輸送媒体とが熱交換するように前記熱利用部を通って該外部熱輸送媒体を循環させる排熱利用システムと、前記熱利用部の残存熱量を検知する残存熱量検知手段と、制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記燃料電池の起動時に、前記検知された前記熱利用部の残存熱量が、前記燃料電池を運転温度までに昇温するのに必要な熱量である燃料電池昇温熱量と所定の熱量とからなる閾値熱量以上であるか否か判定し、
    前記残存熱量が前記閾値熱量以上である場合には、前記熱利用部の残存熱量を熱交換により前記内部熱輸送媒体に伝達して前記燃料電池を昇温する第1の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記内部熱輸送媒体ヒータにより前記内部熱輸送媒体を加熱して前記燃料電池を昇温する第2の昇温動作を主として前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させる、燃料電池コージェネレーションシステム。
  5. 前記所定の熱量が、前記燃料電池の起動時における該起動時から所定の時間に渡る起動時間帯において利用者に利用されると想定された起動時間帯利用熱量である、請求項記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  6. 前記熱利用部に貯えられた外部熱輸送媒体の利用による利用熱量を検知する手段と、時刻を取得する手段と、
    前記検知された利用熱量を前記取得した時刻とともに記憶する記憶手段とを備え、
    前記制御装置が、前記時刻とともに記憶された前記利用熱量に基づいて前記起動時間帯利用熱量を算出する、請求項記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  7. 前記制御装置が、所定の期間に渡る平均値を取るようにして前記起動時間帯利用熱量を算出する、請求項記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  8. 前記所定の熱量が固定量と補正量とからなり、
    前記制御装置が、前記算出した起動時間帯利用熱量に基づいて前記補正量を変更する、請求項記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  9. 前記燃料電池の外部の気温を検知する手段を備え、
    前記制御装置が、前記検知された外部の気温に基づいて前記所定の熱量を変更する、請求項記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  10. 前記利用される外部熱輸送媒体の温度を検出する手段を備え、
    前記制御装置が、前記検知された利用される外部熱輸送媒体の温度が、前記熱利用部である貯湯タンクの湯切れが発生したと判定できる温度以下となる頻度に応じて、前記所定の熱量を変更する、請求項記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  11. 前記熱利用部である貯湯タンクが積層沸き上げタイプのもので構成されている、請求項1乃至10のいずれかに記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
  12. 前記制御装置は、前記残存熱量が前記閾値量以上である場合には、前記第1の昇温動作のみで前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させ、前記残存熱量が前記閾値熱量未満である場合には、前記第2の昇温動作のみで前記燃料電池を前記運転温度まで昇温させる、請求項1及び4乃至10のいずれかに記載の燃料電池コージェネレーションシステム。
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