JP2006125709A - 蓄熱設備の蓄熱量検出装置及び熱電併給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 貯湯タンクの蓄熱量検出装置の小型・低コスト化。
【解決手段】 貯湯タンク1の下部受水口11から、熱交換器3を介して貯湯タンク1の上部受湯口(給湯口)12に戻る循環水路を形成し、貯湯タンク1内の上方から下方へ温水層を増やす形態で蓄熱し、貯湯タンク1の給湯口12から需要家の給湯負荷25へ供給する。貯湯タンク1に、複数の温度センサ81〜83を上下方向に間隔を置いて配置し、これらを直列接続して、単一のA/D変換器91に入力する。各温度センサ81〜83は、それらの各配置部が温水層か冷水層かで抵抗値が大きく変化するサーミスタ等を用いており、直列合成抵抗Rの値により、温水層すなわち蓄熱量を判定することができる。
単一のA/D変換器91のみであっても、温度センサの個数を増やせば高い分解能で蓄熱量を判定でき、小型・低コストで蓄熱量検出装置や、熱電併給システムを構成できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 貯湯タンク1の下部受水口11から、熱交換器3を介して貯湯タンク1の上部受湯口(給湯口)12に戻る循環水路を形成し、貯湯タンク1内の上方から下方へ温水層を増やす形態で蓄熱し、貯湯タンク1の給湯口12から需要家の給湯負荷25へ供給する。貯湯タンク1に、複数の温度センサ81〜83を上下方向に間隔を置いて配置し、これらを直列接続して、単一のA/D変換器91に入力する。各温度センサ81〜83は、それらの各配置部が温水層か冷水層かで抵抗値が大きく変化するサーミスタ等を用いており、直列合成抵抗Rの値により、温水層すなわち蓄熱量を判定することができる。
単一のA/D変換器91のみであっても、温度センサの個数を増やせば高い分解能で蓄熱量を判定でき、小型・低コストで蓄熱量検出装置や、熱電併給システムを構成できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、蓄熱設備の蓄熱量検出装置及び燃料電池等による熱電併給システムに関する。
近年、省エネルギーの観点から、発電した電力と共に、発電に伴う排熱を利用する熱電併給システムが検討されている。熱電併給システムの例としてガスエンジンや燃料電池、ガスタービンなどを用いたシステムが挙げられる。特許文献1には、燃料電池による熱電併給システムの一例が開示されている。例えば、固体高分子型燃料電池(PEFC)を用いた熱電併給システムでは、発電に伴い60〜80℃の熱を得ることが可能であり、電力出力に対し1〜2倍程度の熱出力を得ることができる。
熱電併給システムは、設置する需要家における電力需要と熱需要の大小を考慮する必要がある。例えば、一戸建て住宅の需要家の場合、電力は常時需要があるが、熱は風呂や炊事の時間帯にのみ需要がある傾向となる。一戸建て住宅で電力と熱の両方を無駄なく利用するためには、貯湯タンクを備え、電力のみ需要がある時間帯には余った熱を一旦温水として貯湯し、風呂や炊事の時間帯に温水を供給することが望ましい。
貯湯タンクは、湯量がゼロになると需要家は熱を利用できなくなる問題や、過剰に貯湯を行うと余りの熱は時間経過とともに放熱ロスを生じるなどの問題があるため、適切な貯湯量を維持するために貯湯タンクには蓄熱量を検出する装置が付けられる。
従来、貯湯タンクの蓄熱量を検出するために、例えば、特許文献2に開示されたように、貯湯タンクの外面もしくは内面に水深(上下)方向に複数個の温度センサを並置し、各温度センサの出力を制御部でそれぞれ個別に検出している。制御部では、これら複数の検出結果から、貯湯タンク内部の水深方向の温度分布を推定して、貯湯タンクの残湯量を判断している。
貯湯タンク内部の温度分布をより細かい分解能で検出する場合には温度センサの個数を増やしてセンサ間隔を狭めればよい。しかしながら、より細かい分解能で蓄熱量の判定を行うため温度センサの個数を増やす場合は、温度センサ個数の増加に合わせてセンサ信号検出用のアナログ入力回路を増やす必要があり、小型化・低コスト化に課題がある。
本発明の目的は、蓄熱設備における小型・低コストの蓄熱量検出装置を提供することである。
本発明の他の目的は、小型・低コストの蓄熱量検出装置を備えた熱電併給システムを提供することである。
本発明は、その一面において、発熱手段によって温められた蓄熱媒体を蓄える貯蔵容器に、間隔を置いて複数の温度センサを取り付け、これら複数の温度センサの出力を合成し、この合成結果に基づき貯蔵容器内の蓄熱量を判定することを特徴とする。
ここで、本発明の望ましい実施態様においては、蓄熱媒体として水、貯蔵容器として貯湯タンク、また、発熱手段として熱交換器を用い、複数の前記温度センサを上下方向に間隔を置いて配置する。
また、本発明の望ましい実施態様においては、複数の前記温度センサの出力を合成するために、複数の前記温度センサを直列に接続する。
さらに、本発明の望ましい実施態様においては、貯湯タンクの下部から外部の熱交換器へ給水し、この熱交換器で温めた蓄熱水を貯湯タンクの上部へ給湯するような循環水路を構成する。
本発明は、他の一面において、燃料電池の直流出力を商用交流系統に連系するパワーコンディショナの交流側に電力負荷を接続し、燃料電池の熱出力によって熱交換器で蓄熱水を温めて貯湯タンクに貯湯し、この貯湯タンク上部の給湯口から給湯負荷へお湯を取り出すように熱電併給システムを構成し、貯湯タンクに上下方向に間隔を置いて取り付けた複数の温度センサの出力を直列接続して入力ポートに取り込み、貯湯タンク内の蓄熱量を判定することを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様によれば、小型・低コストで簡易な構成により、高精度の蓄熱量の判定が可能な蓄熱量検出装置を提供することができる。
また、本発明の望ましい実施態様によれば、小型・低コストで簡易な構成により、高精度の蓄熱量の判定が可能な蓄熱量検出装置を備えた熱電併給システムを提供することができる。
本発明のその他の目的と特徴は、以下に述べる実施形態の説明で明らかになる。
本発明に係わる実施形態について図1〜図5を用いて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による蓄熱設備の蓄熱量検出装置の構成ブロック図である。貯湯タンク1には、水道の取水口から貯湯タンク1の下部の受水口11を通して水道水が充填され、貯湯タンク1下部の冷水は、循環ポンプ2により熱源3へ送られ、熱源3のもつ熱を吸収して温水となった後に、貯湯タンク1の上部の受湯口12から給湯される。熱源3は、熱交換器等で構成され、その出口の温度を一定にフィードバック制御するよう循環ポンプ2の流量を調整する。すなわち、熱源3の出口の蓄熱水の温度を温度センサ4及び温度検出部5で検出し、給湯温度指令T*との偏差がゼロになるように、比例積分(PI)制御系である温度制御部(ATR)6によりポンプ制御部7を制御する。
図1は、本発明の実施形態1による蓄熱設備の蓄熱量検出装置の構成ブロック図である。貯湯タンク1には、水道の取水口から貯湯タンク1の下部の受水口11を通して水道水が充填され、貯湯タンク1下部の冷水は、循環ポンプ2により熱源3へ送られ、熱源3のもつ熱を吸収して温水となった後に、貯湯タンク1の上部の受湯口12から給湯される。熱源3は、熱交換器等で構成され、その出口の温度を一定にフィードバック制御するよう循環ポンプ2の流量を調整する。すなわち、熱源3の出口の蓄熱水の温度を温度センサ4及び温度検出部5で検出し、給湯温度指令T*との偏差がゼロになるように、比例積分(PI)制御系である温度制御部(ATR)6によりポンプ制御部7を制御する。
需要家へ熱を供給する際は、貯湯タンク1上部の受湯口12が、今度は給湯口となり、温水を供給する。供給した温水量と同量の水道水が貯湯タンク1下部の受水口11から流入し、貯湯タンク1内部の総水量は一定(満タン)に保たれる。図1中の太線は水道水や蓄熱水の流路を示し、太線上の矢印は水の流れる方向を示している。緩やかな流量で貯湯タンク1と熱源3との循環を行うと、冷水と循環後の温水の温度差により、貯湯タンク1の上面から温水、貯湯タンク1の底面から冷水が集中し、これらは殆ど混ざり合うことなく、水深(上下)方向に層状の温度分布ができる。図1には、熱源3で温められた温水層を薄い斜線領域、温められていない冷水層を濃い斜線領域で示している。
貯湯タンク1の外面もしくは内面には複数個の温度センサ81〜83が水深(上下)方向に間隔をおいて配置されている。ここで、温度センサ81〜83には、サーミスタや熱電対などが用いられる。温度センサ81〜83の出力は電気的に直列接続され、その両端の信号が、制御手段9内のA/D変換器91により検出される。
図2は、温度センサの一例としての負特性サーミスタの抵抗―温度特性例図である。横軸に示す温度が上昇するにつれ、縦軸に示すサーミスタの抵抗値は減少する。ここでは、貯湯タンク1内の温度について、冷水層を15℃、温水層を65℃として説明する。
図3は、図2に示した負特性サーミスタを、図1に示した温度センサ81〜83として用いた場合の、貯湯量に対する個々のサーミスタの抵抗変化特性図である。まず、貯湯量がゼロ、すなわち、タンク1内が冷水層のみで満たされている場合には、全てのサーミスタ配置部の温度は15℃であり、全てのサーミスタの抵抗値がR15となる。貯湯量が増加するに従い、貯湯タンク内の温水層が、タンクの上部から下方に向けて広がり、サーミスタ81〜83は、順次、65℃の温水層に接するようになる。したがって、各サーミスタ81〜83の抵抗値R81〜R83は、実太線で示すように、取り付け位置の高い順、即ち81〜83の順に、それぞれR65まで低下する。
図4は、温度センサ81〜83の出力を電気的に直列接続したサーミスタ列の直列合成抵抗の変化特性図である。まず、貯湯量がゼロの場合には、貯湯タンク1内部は全て冷水層であり、個々のサーミスタの抵抗値はR15となり、サーミスタ列の合成抵抗値は3R15となる。貯湯量が増加するに従い、サーミスタが取り付けられた水位の温度が貯湯タンクの上部から順に65℃相当まで上昇し、各サーミスタの抵抗値は81〜83の順に低下する。例えば、図1に示すように、温度センサ81及び82の抵抗値がR65程度まで低下して、且つ、温度センサ83の抵抗値がR15程度の時点では、サーミスタ列の抵抗値はR15+2R65となる。温水層が増加し、サーミスタ83の水位より下まで温水層が広がると全てのサーミスタの抵抗値はR65となり、サーミスタ列の合成抵抗値は3R65となる。
この結果、サーミスタ列の合成抵抗は、図4中の実太線で示すように、貯湯タンク1の貯湯量が増えるに従い段階的な変化を見せる。そこで、各段階に合成抵抗値が到達したことを検出することにより、図4の横軸に沿って表示した貯湯が殆ど無い状態から、貯湯量小、中及び大のように、蓄熱量が貯湯されたと判定できる。
従来の蓄熱量検出装置では、図3に示す温度センサ81〜83の特性変化を個々に検出していたため、A/D変換器は3個必要であった。しかし、本実施形態では3つの温度センサ81〜83を直列接続することにより、A/D変換器を1個に減らすことが可能となる。なお、本実施形態では、直列数3個の場合を例に示したが、複数個であれば直列数に制限は無く、所望の分解能で蓄熱量を検出できる。
図5は、温度センサ81〜83として例えばサーミスタを用いた場合に、温度センサの信号を検出するA/D変換器91の一例構成図である。直列に接続したサーミスタ列81〜83の直列体の一端に分圧抵抗911を直列に接続し、全体の両端に電圧Vcc例えば5[V]を印加する。一方、A/D変換素子912のアナログ入力には、サーミスタ列81〜83の両端を接続する。サーミスタ列の一端には、基準電圧Vccとの間、及びグランドとの間に、図示極性にダイオード913,914を接続している。このような検出回路によれば、サーミスタ列81〜83の直列合成抵抗の変化を、A/D変換素子912のアナログ入力電圧変化として検出することができる。但し、図5の検出回路では、例えば基準電圧Vccに5[V]を用いた場合は、サーミスタの直列数の増加に伴い合成抵抗値が増えて、サーミスタ列に流れる電流が小さくなり、ノイズ電流の影響を受け易くなる。使用温度範囲での抵抗値が数k[Ω]〜数10k[Ω]の範囲のサーミスタを用いる場合、ノイズ電流に対し精度良く信号を得るには、サーミスタは2個から5個程度の直列数が適切である。
このように、温度センサ81〜83を直列に接続したセンサ列によれば、図4に示すような段階的な抵抗値の変化を検出することができ、少ないアナログ入力点数で貯湯タンクの蓄熱量を所望の分解能で判定することができる。
また、本実施形態では、貯湯タンク1の蓄熱量を検出する蓄熱量検出装置の例を示したが、本発明による蓄熱量検出装置は、貯蔵容器内に、例えば一方向に温度分布のできる熱媒体の蓄熱量検出全般に適用することができる。さらに、複数の温度センサの出力を合成するために、温度センサを直列接続する実施形態を説明したが、並列など、その他の合成によっても蓄熱量を判定することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2による熱電併給システムを説明する。
次に、本発明の実施形態2による熱電併給システムを説明する。
図6は、本発明の実施形態2による熱電併給システムの全体構成ブロック図である。前述の実施形態1と同一の機能部品については同一符号を付け、重複説明は避ける。
熱源3として熱交換器を用いており、貯湯タンク1の蓄熱水は熱交換器3の2次側32を経由することで所定の熱を得る。熱交換器3の1次側31は、燃料電池10の冷却水13の経路となり、冷却水タンク14から給水された純水が、燃料電池10の排熱で高温に熱せられて流れている。
燃料電池10には、固体高分子型燃料電池(PEFC)、固体酸化物型燃料電池(SOFC)、リン酸型燃料電池(PAFC)、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)などを用いる。燃料電池10の燃料には、水素供給手段15から供給された水素リッチガス16が、ガス流量調整手段17を通して供給される。水素供給手段15には、灯油や都市ガスなどの炭化水素系燃料から、水素リッチガス16を生成する水素製造装置や、水素ボンベなどを用いる。ガス流量調整手段17には、弁やポンプなどが用いられる。
燃料電池10は、電気的に接続されたパワーコンディショナ18により、発電量を調整することができる。具体的には、燃料電池10の発電電流値を発電電流検出装置19により検出し、検出した発電電流値が所望の値となるように、パワーコンディショナ18に制御手段(制御装置)9が指令を与える。パワーコンディショナ18は、一方で遮断投入手段20を介して商用電力系統21に連系される。商用電力系統21には、家庭の電力負荷22が接続され、燃料電池10の発電した電力は、パワーコンディショナ18により商用の周波数程度の交流電力に変換され、商用電力系統21からの受電電力に合わせて電力負荷22に供給されることになる。パワーコンディショナ18としては、交流電力と直流電力との間で相互に変換でき、両電力系統を連系できる、いわゆるAC/DC電力変換器が用いられる。
貯湯タンク1には、水道水を供給する上水道などの水道水供給手段23、熱源3の熱が不足した場合に温水を供給するバックアップ給湯器24、及び需要家の給湯負荷25が配管、接続される。貯湯タンク1には、蓄熱量検出手段を構成する直列接続した温度センサ81〜83の外に、単独の温度センサ261、262を備える。ここで、燃料電池10にPEFCを用いた場合、PEFCの安定動作温度は60℃〜80℃程度であるため、熱交換器3の2次側32の入口温度は60℃未満、2次側32の出口は60℃〜70℃程度であることが望ましい。温度センサ261は、熱交換器3の2次側32の出口温度、温度センサ262は2次側32の入口温度が、この温度範囲であることを監視する。
熱交換器3の2次側32の入出口において所望の温度が得られない場合は、直列接続した温度センサ81〜83の両端の抵抗変化による貯湯量推定には誤差が生じる。例えば、図4に実太線で示す合成抵抗Rの変化は、熱交換器3の入口が15℃、出口が65℃の場合の特性であり、入口温度が20℃となったり、出口が70℃となったりした場合の特性は、図4の実太線とは一致しない。そこで、直列にした温度センサ81〜83のいずれかと同程度の水位に、貯湯温度センサ261,262を設置すれば、直列にした温度センサの検出する抵抗値の判定レベルの校正を行うことができる。図6では、温度センサ81の間近に温度センサ261を配置し、温度センサ83の間近に温度センサ262を配置し、温度センサ81と83での温度を確認して判定レベルの校正を行う場合のセンサ配置例を示している。また、付加的温度センサ261,262を、受湯口12や受水口11に配置しても、判定レベルの補正(校正)を行うことができる。すなわち、受湯口12の水温が例えば65℃から70℃に変化したことや、受水口11の水温が15℃から20℃に変化していることを検出できれば、図3、図4に破線で示すように、合成抵抗Rの特性が変化することが判る。したがって、判定レベルを補正することによって、貯湯量をより高い精度で判定することが可能となる。
このようにして、図6の実施形態によれば、燃料電池10の発生する電力と熱の2つのエネルギーを、それぞれパワーコンディショナ18及び貯湯タンク1を用いて需要家に供給する熱電併給システムが構成される。貯湯タンク1は、温水層が無くなり、冷水層ばかりになると需要家は熱を利用できなくなるほか、過剰に貯湯を行うと余剰熱は時間経過とともに放熱されてしまい、ロスを生じるなどの問題がある。このため、適切な貯湯量を維持するために、貯湯タンク1の蓄熱量を検出することが重要である。本実施形態によれば、蓄熱量検出装置を小型・低コストで実現した熱電併給システムを提供することができる。
また、本実施形態では、熱電併給システムの熱源に燃料電池10を示したが、燃料電池10の代わりにガスエンジン、ガスタービン、マイクロガスタービンなどを用いた熱電併給システムにおいても、同様に適用可能である。
また、熱電併給システムに限らず、電気温水器、ガス給湯器、ヒートポンプ給湯器など貯湯タンクを含む給湯設備に関しても、本発明による蓄熱量検出装置は適用可能である。
以上の実施形態によれば、蓄熱設備の蓄熱量検出装置は、貯湯タンクの蓄熱量検出手段に温度センサを直列にした温度センサを用いることにより、アナログ入力回路を削減し、小型・低コストの蓄熱量検出装置を実現できる。
1…貯湯タンク、11…受水口、12…受湯口(給湯口)、2…循環ポンプ、3…熱源(熱交換器)、4…温度センサ、5…温度検出部、6…温度制御部(ATR)、7…ポンプ制御部、81〜83…温度センサ(サーミスタ,熱電対)、9…制御手段(制御装置)、91…A/D変換器、10…燃料電池、13…燃料電池用の冷却水、14…冷却水タンク、15…水素供給手段、16…水素リッチガス、17…ガス流量調整手段、18…パワーコンディショナ(AC/DC電力変換器)、19…発電電流検出装置、20…遮断投入手段、21…商用電源系統、22…電力負荷、23…水道水供給手段、24…バックアップ給湯器、25…給湯負荷。
Claims (18)
- 発熱手段と、この発熱手段によって温められる蓄熱媒体と、この蓄熱媒体を蓄える貯蔵容器と、この貯蔵容器に間隔を置いて取り付けられた複数の温度センサとを備えた蓄熱設備の蓄熱量検出装置において、前記複数の温度センサの出力を合成する合成手段と、この合成結果に基づき前記貯蔵容器内の蓄熱量を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項1において、前記合成手段は、前記複数の温度センサの出力を直列に接続する手段を備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項1において、前記蓄熱媒体は流体であり、複数の前記温度センサを、前記貯蔵容器に上下方向に間隔を置いて取り付けたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項3において、前記発熱手段は、前記貯蔵容器の外部で前記蓄熱流体を温め、温めたこの蓄熱流体を前記貯蔵容器の上部から前記貯蔵容器へ供給するように構成したことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項3において、前記蓄熱流体として水を備え、前記貯蔵容器として貯湯タンクを備え、複数の前記温度センサを、前記貯湯タンクに上下方向に間隔を置いて取り付けたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項1において、前記判定手段はアナログ入力ポートを備え、このアナログ入力ポート1つに対して、複数の前記温度センサの出力を直列接続したことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項1において、複数の前記温度センサは、2〜5個であることを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項5において、前記貯湯タンクの外部に配置された前記発熱手段と前記貯湯タンクとの間に蓄熱水を循環させる循環ポンプと、この循環ポンプの流量を制御するポンプ制御部と、目標温度を設定する目標温度設定手段と、前記発熱手段によって温められ前記貯湯タンクへ向う蓄熱水の温度を検出する温度センサと、前記目標温度と前記温度センサの検出温度とを近づけるように前記ポンプ制御部に作用する比例積分型の自動温度制御系を備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項8において、前記貯湯タンクへ給水される水の温度を設定する給水温度設定手段と、前記貯湯タンクに給湯される蓄熱水の温度を設定する給湯温度設定手段と、前記判定手段内に設けられ、前記給水及び給湯温度の設定値に基いて蓄熱量の判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、前記貯湯タンクへ給水される水の温度を検出する給水温度センサ及び/又は前記貯湯タンクに給湯される蓄熱水の温度を検出する給湯温度センサと、この給水及び/又は給湯温度センサの出力に応じて前記蓄熱量の判定レベルを補正する判定レベル補正手段を備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 発熱手段と、この発熱手段によって温められる蓄熱水と、この蓄熱水を蓄える貯湯タンクと、この貯湯タンクに上下方向に間隔を置いて取り付けられた複数の温度センサとを備えた蓄熱設備の蓄熱量検出装置において、前記複数の温度センサの出力を電気的に合成する合成手段と、この合成手段の出力を取り込み前記貯湯タンク内の蓄熱量を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項10において、前記合成手段は、前記複数の温度センサの出力を直列に接続する手段を備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項10において、前記判定手段は、アナログ入力ポートを備え、このアナログ入力ポート1つに対して、複数の前記温度センサを直列接続したことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項10において、複数の前記温度センサは、2〜5個であることを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項10において、前記発熱手段と前記貯湯タンクとの間に前記蓄熱水を循環させる循環ポンプと、この循環ポンプの流量を制御するポンプ制御部と、目標温度を設定する目標温度設定手段と、前記発熱手段によって温められ前記貯湯タンクへ向う蓄熱水の温度を検出する温度センサと、前記目標温度と前記温度センサの検出温度とを近づけるように前記ポンプ制御部に作用する比例積分型の自動温度制御系を備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項10において、前記貯湯タンクへ給水される水の温度を設定する給水温度設定手段と、前記貯湯タンクに給湯される蓄熱水の温度を設定する給湯温度設定手段と、前記判定手段内に設けられ、前記給水及び給湯温度の設定値に基いて蓄熱量の判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、前記貯湯タンクへ給水される水の温度を検出する給水温度センサ及び/又は前記貯湯タンクに給湯される蓄熱水の温度を検出する給湯温度センサと、この給水及び/又は給湯温度センサの出力に応じて前記蓄熱量の判定レベルを補正する判定レベル補正手段を備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 燃料電池と、この燃料電池の直流出力を商用交流系統に連系するパワーコンディショナと、このパワーコンディショナの交流側に接続された電力負荷と、前記燃料電池の熱出力によって蓄熱水を温める熱交換器と、この熱交換器で温められた蓄熱水を貯蔵する貯湯タンクと、この貯湯タンクの上部に設けた給湯口と、この給湯口からお湯を取り出す給湯負荷と、前記貯湯タンクに上下方向に間隔を置いて取り付けた複数の温度センサと、これら複数の温度センサの出力を直列接続して入力ポートに取り込み、前記貯湯タンク内の蓄熱量を判定する判定手段を備えたことを特徴とする熱電併給システム。
- 請求項16において、前記熱交換器は、前記貯湯タンクの外部で前記蓄熱水を温め、温めたこの蓄熱水を前記貯湯タンクの上部から前記貯湯タンクへ供給するように構成したことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
- 請求項16において、前記貯湯タンクへ給水される水の温度を設定する給水温度設定手段と、前記貯湯タンクに給湯される蓄熱水の温度を設定する給湯温度設定手段と、前記判定手段内に設けられ、前記給水及び給湯温度の設定値に基いて蓄熱量の判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、前記貯湯タンクへ給水される水の温度を検出する給水温度センサ及び/又は前記貯湯タンクに給湯される蓄熱水の温度を検出する給湯温度センサと、この給水及び/又は給湯温度センサの出力に応じて前記蓄熱量の判定レベルを補正する判定レベル補正手段を備えたことを特徴とする蓄熱設備の蓄熱量検出装置。
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