JP2002075390A - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

Info

Publication number
JP2002075390A
JP2002075390A JP2000268133A JP2000268133A JP2002075390A JP 2002075390 A JP2002075390 A JP 2002075390A JP 2000268133 A JP2000268133 A JP 2000268133A JP 2000268133 A JP2000268133 A JP 2000268133A JP 2002075390 A JP2002075390 A JP 2002075390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
fuel cell
water storage
storage tank
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000268133A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Yoshida
稔彦 吉田
Yoichiro Kashiwagi
陽一郎 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2000268133A priority Critical patent/JP2002075390A/ja
Publication of JP2002075390A publication Critical patent/JP2002075390A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池の排熱を利用して製造された湯を効
率良く使用でき、システムのランニングコストを下げる
ことができる燃料電池発電システムを提供する。 【解決手段】 燃料電池発電システムは、燃料電池1、
改質器2及びインバータ3が一つのハウジング4内に収
容された燃料電池ユニットを備えている。熱回収設備
は、高温(60〜80℃)の湯を貯留する第1貯湯槽8、低
温(40〜60℃)の湯を貯留する第2貯湯槽9及び配管10
a,10bを備えている。熱回収設備は、燃料電池1を冷
却する冷媒として水道水を使用し、燃料電池1の冷却に
使用されて自身が温められた水を両貯湯槽8,9に貯留
する。第1貯湯槽8の湯は給湯管14を介して床暖房装置
16に供給され、第2貯湯槽9の湯は給湯管15を介して風
呂17及び台所18に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料電池発電システ
ムに係り、詳しくは給湯設備に特徴を有する燃料電池発
電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビルや住宅の電力エネルギー源と
して燃料電池を用いることが検討されている。燃料電池
は、周知のように、例えば、酸素と水素とを化学反応さ
せることで生じる起電力を利用するものであり、化学エ
ネルギーが直接的に電気エネルギーに変換されるので優
れた変換効率が得られる。
【0003】燃料電池の作動は発熱を伴うため、発電時
に発生する熱を回収していかに効率良く利用するかが課
題となっている。燃料電池を安定してかつ効率的に作動
させるためには、燃料電池に冷却媒体を供給して冷却
し、冷却媒体の供給温度を30〜40℃程度とするのが
好ましい。また、燃料電池を間欠的に運転することは効
率的ではないので通常は連続運転され、冷却媒体として
水を使用すると燃料電池からは60〜80℃程度の高温
になった冷却水が常時排出され、その温排水の処理(有
効利用)も必要となる。そのため、従来、燃料電池発電
システムでは、燃料電池の排熱の熱エネルギーを熱交換
して製造した湯を貯湯槽に貯留してその湯を使用するよ
うにしている。
【0004】例えば、特開平5−121081号公報に
は図5に示すような燃料電池の発電システムが提案され
ている。この発電システムでは、燃料電池31によって
得られた電気エネルギーは、インバータ32を介して各
電力負荷に供給されるようになっている。燃料電池31
には冷却設備が付設されている。冷却設備は、貯湯槽3
3、冷却塔34、循環ポンプ35からなり、循環ポンプ
35により35℃程度の冷却水を燃料電池31に供給す
るとともに、燃料電池31を冷却して65℃程度に昇温
した冷却水(温排水)を給湯用熱源として利用するよう
に構成されている。燃料電池31から排出された温排水
は、まず貯湯槽33内の加熱コイルに導かれて貯湯槽3
3内の水を、例えば60℃程度に昇温するとともに、温
排水自体の温度は例えば40℃程度にまで低下する。冷
却水の水温が低下しない場合には、温排水は冷却塔34
において大気中への放熱がなされてさらに冷却された
後、循環ポンプ35により燃料電池31へ供給される。
【0005】また、貯湯槽33の水を直接使用せずに、
燃料電池31によって運転される給湯用ヒートポンプ3
6によってさらに高温、例えば80℃程度に昇温して他
の貯湯槽37に貯留しておき、その貯湯槽37内の高温
の湯を使用するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の給湯
設備では、使用する湯を貯留するための貯湯槽は1個だ
け設けられ、貯湯槽に貯留されている湯より高温の湯を
使用する場合は補助熱源として追い焚き給湯器が必要と
なる。また、使用する温度が貯湯槽に貯留されている湯
より低温の湯を使用する場合も多く、その際は湯に水を
足して使用している。即ち、従来は燃料電池の排熱を利
用して製造される最高温度の湯を貯湯槽に貯留するた
め、必要以上に多量の湯を高い温度に保温して貯えるた
め、保温設備等の関係で装置の製造コストが高くなる。
また、高い温度の湯を多量に製造するとともに保温のた
めにも燃料電池の運転が必要になり、ランニングコスト
が高くなるという問題がある。
【0007】特開平5−121081号公報には二つの
貯湯槽33,37を備えたシステムが開示されている
が、使用される湯を貯留するのは第2の貯湯槽37であ
り、第1の貯湯槽33の湯を直接使用することはなく、
前記と同様の問題がある。
【0008】本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は燃料電池の排熱を利用して
製造された湯を効率良く使用することができ、システム
全体のランニングコストを下げることができる燃料電池
発電システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、燃料電池の排熱の熱エネ
ルギーを熱交換して製造した湯を貯湯槽に貯留して使用
する燃料電池発電システムにおいて、前記貯湯槽を複数
設け、各貯湯槽に用途に合わせた温度の湯を貯留すると
ともに、給湯管に供給する。
【0010】この発明では、燃料電池の排熱の熱エネル
ギーを熱交換して製造した湯が複数の貯湯槽に貯留さ
れ、その湯が使用される。各貯湯槽には用途に合わせた
温度の湯が貯留され、それぞれ給湯管を介して各使用箇
所に供給される。従って、高温の湯を必要以上に多量に
貯留する必要がなくなる。また、低温の湯を使用する際
に、湯をそのまま使用することができ、水でうめる場合
もうめる水の量が少なくてすむ。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記各貯湯槽には前記燃料電池を冷
却して昇温された水が貯留される。この発明では、使用
される水、例えば水道水が燃料電池の冷却媒体(冷媒)
として使用され、燃料電池を冷却して昇温された水が各
貯湯槽に貯留される。従って、熱交換器を使用して冷媒
の熱で給湯用の水を温める構成に比較して、水を温める
効率が良くなる。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記燃料電池は閉ループを循環する
冷却媒体で冷却され、前記各貯湯槽には前記燃料電池を
冷却して昇温された冷却媒体を熱源として使用する熱交
換器で昇温された水が貯留される。
【0013】この発明では、冷媒は閉ループをなす状態
で循環される。燃料電池を冷却して昇温された冷媒は、
熱交換器に導かれて給湯用熱源として使用される。そし
て、熱交換器で給湯用の水を温めることにより自身が冷
却された冷媒が燃料電池へ送られて燃料電池を冷却す
る。冷媒は閉ループの配管内を循環するため、水以外の
液体も使用でき、不凍液を使用することにより冬季(厳
寒季)に燃料電池の運転を停止した状態で冷媒が配管内
で凍結する虞がない。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記閉ループを循環する冷却媒体が
燃料電池から排出された後、高温側の貯湯槽から順に低
温側の貯湯槽へ移動するように構成されている。この発
明では、高温側の貯湯槽内の水が所定の温度に効率良く
加熱される。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記貯湯
槽は2槽設けられ、両槽は高温の湯を貯留する貯湯槽の
外側に低温の湯を貯留する貯湯槽が配設された二重構造
に形成されている。この発明では、高温の湯を貯留する
高温用貯湯槽が低温の湯を貯留する低温用貯湯槽で覆わ
れているため、高温用貯湯槽の保温効率が良くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態を図1及び図2に従っ
て説明する。
【0017】図1に示すように、燃料電池発電システム
は、燃料電池1、改質器2及びインバータ3が一つのハ
ウジング4内に収容された燃料電池ユニットを備えてい
る。燃料電池1は例えば固体高分子形の燃料電池からな
り、改質器2で改質された原燃料と、空気とが供給さ
れ、改質ガス中の水素を空気中の酸素と反応させて直流
の電気エネルギーを発生する。原燃料としては例えば都
市ガスやLPガス等が使用される。
【0018】インバータ3は入力側が燃料電池1の出力
側に接続され、出力側が配電盤5を介して負荷6に接続
されている。配電盤5は系統電源(商用電源)7とも接
続されている。配電盤5は図示しない制御装置により、
燃料電池1からの供給電力が負荷6の要求電力に足りな
いとき、系統電源7から電力を補うように構成されてい
る。
【0019】燃料電池発電システムは、熱回収設備を備
えている。熱回収設備は、高温(例えば60〜80℃)
の湯を貯留する第1貯湯槽8、低温(例えば40〜60
℃)の湯を貯留する第2貯湯槽9及び配管10a,10
bを備えている。熱回収設備は、燃料電池1を冷却する
冷媒として水道水を使用し、燃料電池1の冷却に使用さ
れて自身が温められた水を両貯湯槽8,9に貯留するよ
うになっている。燃料電池1に冷媒を供給する配管10
aは水道(図示せず)と連結され、配管10aの途中に
は電磁弁11が設けられている。燃料電池1の冷却に使
用された冷媒を両貯湯槽8,9に導く配管10bは途中
で分岐され、分岐部に電磁切替弁12が設けられてい
る。配管10bには電磁切替弁12より上流に温度セン
サ13が設けられている。電磁切替弁12は、温度セン
サ13の検出温度が所定温度未満のとき配管10bの湯
を第2貯湯槽9へ供給し、所定温度以上のとき配管10
bの湯を第1貯湯槽8へ供給するように切り替えられる
とともに、第1貯湯槽8の湯量が所定量以上のときは温
度センサ13の検出温度に拘らず湯を第2貯湯槽9に供
給するようになっている。
【0020】第1貯湯槽8には貯留されている湯の温度
を60℃以上に保つ保温手段(図示せず)が設けられて
いる。保温手段は断熱材や断熱構造あるいは保温用ヒー
タで構成されている。第2貯湯槽9には貯留されている
湯の温度を40℃以上に保つ保温手段(図示せず)が設
けられている。第2貯湯槽9の保温手段は断熱材で周囲
を簡単に覆った簡易構造となっている。
【0021】両貯湯槽8,9の下部にはそれぞれ給湯管
14,15が連結されている。給湯管14は床暖房装置
16に連結され、給湯管15は風呂17、台所18等へ
の配管に連結されている。
【0022】両貯湯槽8,9はその上面がほぼ同じ位置
となるように配設されるとともに、上部において連結管
19で連結されている。連結管19には逆止め弁(図示
せず)が設けられ、第1貯湯槽8に所定量以上の湯が貯
留された状態では、第1貯湯槽8内の湯が第2貯湯槽9
に供給可能になっている。
【0023】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。燃料電池1の運転時に電磁弁11が開かれて
水道水が燃料電池1へ導かれる。燃料電池1で発生した
直流電力はインバータ3で交流に変換され、配電盤5を
介して負荷6に供給される。燃料電池1を冷却して加熱
された温水は配管10bを経て貯湯槽8,9へ導かれ
る。
【0024】燃料電池1の発電量が大きな状態で運転さ
れれば、配管10bに排出される温水は60〜80℃の
高温となるが、運転開始時や小さな発電量では60℃よ
り低くなる。配管10bに排出される温水の温度が60
℃未満のときは、電磁切替弁12の作用によって温水は
第2貯湯槽9に供給される。運転開始から所定時間経過
した後は、配管10bに排出される温水の温度が60℃
以上となり、温水は第1貯湯槽8に供給される。そし
て、第1貯湯槽8に所定量以上の湯が貯留されると、第
1貯湯槽8内の湯が連結管19を介して第2貯湯槽9に
供給される。従って、先ず第1貯湯槽8に湯が所定量貯
留された後、第2貯湯槽9に湯が貯留される。両貯湯槽
8,9に所定量以上の湯が貯留されると、図示しないセ
ンサからの信号により燃料電池1の運転が停止され、少
なくとも一方の貯湯槽の貯湯量が所定量未満になると、
燃料電池1の運転が再開される。第1貯湯槽8に貯留さ
れた温水は給湯管14から床暖房装置16等に供給さ
れ、第2貯湯槽9に貯留された湯は風呂17、台所18
等に供給される。
【0025】第1貯湯槽8には保温効果の高い保温手段
が設けられているため、貯湯槽内の湯の温度は60〜8
0℃に保持される。第2貯湯槽9の保温手段は保温効果
が低く、60〜80℃の湯が供給されても、放熱により
40〜60℃に低下した状態で貯留される。即ち、風呂
17や台所18で使用する際にあまり水を足してうめな
くてもよくなる。
【0026】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 燃料電池1の排熱の熱エネルギーを熱交換して
製造した湯を、用途に合わせた温度の湯を貯留する2個
の貯湯槽8,9に貯留し、各貯湯槽8,9の湯を給湯管
14,15に供給する。従って、燃料電池1の排熱を利
用して製造された湯を効率良く使用することができ、シ
ステム全体のランニングコストを下げることができる。
【0027】(2) 高温の湯を貯留する第1貯湯槽8
と、低温の湯を貯留する第2貯湯槽9とを設けたため、
必要以上に多量の湯を高い温度に保温して貯留する必要
がなく、保温手段のコストを低減できるとともに、燃料
電池発電システムのランニングコストを低減できる。
【0028】(3) 各貯湯槽8,9には燃料電池1を
冷却して昇温された水が貯留される。従って、熱交換器
を使用して冷媒の熱で貯湯槽8,9内の給湯用の水を温
める構成に比較して、水を温める効率が良くなる。
【0029】(4) 配管10bの分岐部より上流に、
水温を検出する温度センサ13を設け、温度が60℃以
上の湯を第1貯湯槽8に供給するようにした。従って、
第1貯湯槽8に低温の湯が供給されることがなく、補助
熱源(追焚き給湯器)の使用を低減できる。
【0030】(5) 燃料電池1の冷却媒体を閉ループ
で循環させて、熱交換器で貯湯槽の水を温める構成に比
較して、熱交換器及び冷媒を循環させるためのポンプが
不要になり、構造が簡単になるとともに、製造コストが
安くなる。
【0031】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図3に従って説明する。この実施の形態では燃料電
池1の冷却に使用された冷媒が再度燃料電池1の冷却に
使用される点、即ち冷媒が閉ループをなす配管内を循環
する点が前記実施の形態と大きく異なっている。前記実
施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省
略する。
【0032】両貯湯槽8,9の下部には水道水を供給す
る給水配管20a,20bがそれぞれ連結され、上部に
は給湯管14,15が連結されている。燃料電池1を冷
却する媒体が循環する閉ループをなす配管21の途中に
は、第1貯湯槽8内の水を加熱する熱交換器22aと、
第2貯湯槽9内の水を加熱する熱交換器22bとが設け
られている。熱交換器22aは貯湯槽8内に設けられ、
熱交換器22bは貯湯槽9内に設けられている。また、
配管21には熱交換器22bより下流側にポンプ23が
設けられている。即ち、配管21内を循環する媒体は、
燃料電池1から排出された高温の状態で先ず第1貯湯槽
8内の水を温めた後、第2貯湯槽9内の水を温め、その
後、燃料電池1へ導かれる。各熱交換器22a,22b
は、それぞれ貯湯槽8,9内において媒体が上から下に
向かって流れるように配設されている。
【0033】また、改質器2の排熱を回収する熱媒体を
循環させる配管24を設け、配管24の途中に第1貯湯
槽8内の水を加熱する熱交換器25と、ポンプ26とが
設けられている。即ち、第1貯湯槽8内の水は燃料電池
1の冷却媒体の熱だけでなく、改質器2の排熱も利用し
て加熱される。
【0034】この実施の形態では前記実施の形態の
(1)及び(2)の効果を有する他に次の効果を有す
る。 (6) 燃料電池1は閉ループを循環する冷却媒体で冷
却され、各貯湯槽8,9には燃料電池1を冷却して昇温
された冷却媒体を熱源として使用する熱交換器22a,
22bで昇温された水が貯留される。従って、冷媒は閉
ループの配管21内を循環するため、水以外の液体も使
用でき、不凍液を使用することにより冬季(厳寒季)に
燃料電池1の運転を停止した状態でも冷媒が配管21内
で凍結する虞がない。
【0035】(7) 第1貯湯槽8内の水の加熱に、燃
料電池1の排熱だけでなく、改質器2の排熱も利用する
ため、燃料電池発電システムの熱効率が向上する。 (8) 燃料電池1から排出された高温の媒体は、最初
に第1貯湯槽8内の水を加熱した後、第2貯湯槽9内の
水を加熱する。従って、第1貯湯槽8内の水が所定の温
度に効率良く加熱される。
【0036】(9) 各貯湯槽8,9への給水が下から
行われ、給湯が上から行われる。従って、各貯湯槽8,
9内で温度の高い水が上側に温度の低い水は下側に貯留
され、各貯湯槽8,9内の全体の水が所定温度に加熱さ
れる前に、上側の水が所定温度に加熱されて使用可能と
なる。
【0037】(10) 各熱交換器22a,22b,2
5は媒体が各貯湯槽8,9内を上から下に向かって移動
するように配設されているため、下から上に向かって流
れるように配設された場合と異なり、熱交換により冷却
された媒体が貯湯槽8,9から熱を奪うことが防止され
る。また、貯湯槽8,9の上側から熱交換を行うことに
より、加熱された水が上に留まり、(9)の効果と相ま
って所定の温度の水の使用が早期に可能となる。
【0038】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば次のように構成してもよい。 ○ 第1の実施の形態において、配管10bに温度セン
サ13を設けずに、燃料電池1の運転開始から所定時間
経過するまで、湯を第2貯湯槽9へ供給し、その後、第
1貯湯槽8に供給するようにしてもよい。この場合も、
第1貯湯槽8には高温の湯のみ供給される。
【0039】○ 第1の実施の形態において、燃料電池
1から排出される湯の温度が安定した後、電磁切替弁1
2を所定時間毎に切り替えて、第1貯湯槽8及び第2貯
湯槽9に交互に湯が供給されるように構成してもよい。
この場合、両貯湯槽8,9の湯を早い段階から使用でき
る。
【0040】○ 図4に示すように、第1貯湯槽8と第
2貯湯槽9とを、高温の湯を貯留する第1貯湯槽8の外
側に低温の湯を貯留する第2貯湯槽9が配設された二重
構造に形成する。第1貯湯槽8の外側は断熱材27で覆
われている。この場合、第2貯湯槽9に貯留された湯に
より、第1貯湯槽8の保温作用が行われ、第1貯湯槽8
の保温が効率良く行われる。
【0041】○ 第2貯湯槽9に給水管を連結し、給水
により第2貯湯槽9内の湯をうめて所定の温度に下げる
ようにしてもよい。この場合、燃料電池1の熱利用の効
率が高まる。
【0042】○ 第1の実施の形態のように燃料電池1
から排出された湯を貯留する構成において、第1貯湯槽
8に改質器2の排熱を利用する熱交換器25を設けても
よい。この場合、熱交換器25が保温作用をなし、第1
貯湯槽8の保温手段の構成を簡単にできるとともに、燃
料電池発電システムの熱利用効率が向上する。
【0043】○ 燃料電池1及びインバータ3を一つの
ハウジング4内に収容する構成に代えて、インバータ3
を燃料電池1から離れた場所に配設してもよい。 ○ 給湯管14,15の途中にヒータを設け、各貯湯槽
8,9から供給される湯の温度が所定の温度あるいは所
望の温度より低い場合に、ヒータで加熱して給湯するよ
うにしてもよい。
【0044】○ 貯湯槽の数は2槽に限らず3槽以上と
してもよい。この場合、各貯湯槽に貯留する湯の温度を
用途に合わせた温度に、より適合させることができる。
前記実施の形態から把握される請求項記載以外の発明
(技術思想)について、以下に記載する。
【0045】(1) 請求項1〜請求項5のいずれか一
項に記載の発明において、高温の湯を貯留する貯湯槽に
は、改質器の排熱を回収する熱媒体の流れる熱交換器が
配設されている。
【0046】(2) 請求項3又は請求項4に記載の発
明において、各貯湯槽に配設された熱交換器は媒体が貯
湯槽の上から下へ向かって流れるように配設されてい
る。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、燃料電池の排熱を利用して製造
された湯を効率良く使用することができ、システム全体
のランニングコストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の燃料電池発電システムの
構成図。
【図2】 貯湯槽の関係を示す模式断面図。
【図3】 第2の実施の形態の燃料電池発電システムの
構成図。
【図4】 別の実施の形態の貯湯槽の模式断面図。
【図5】 従来技術の燃料電池発電システムの構成図。
【符号の説明】
1…燃料電池、8…第1貯湯槽、9…第2貯湯槽、10
a,10b…配管、14,15…給湯管、22a,22
b…熱交換器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池の排熱の熱エネルギーを熱交換
    して製造した湯を貯湯槽に貯留して使用する燃料電池発
    電システムにおいて、前記貯湯槽を複数設け、各貯湯槽
    に用途に合わせた温度の湯を貯留するとともに、給湯管
    に供給する燃料電池発電システム。
  2. 【請求項2】 前記各貯湯槽には前記燃料電池を冷却し
    て昇温された水が貯留される請求項1に記載の燃料電池
    発電システム。
  3. 【請求項3】 前記燃料電池は閉ループを循環する冷却
    媒体で冷却され、前記各貯湯槽には前記燃料電池を冷却
    して昇温された冷却媒体を熱源として使用する熱交換器
    で昇温された水が貯留される請求項1に記載の燃料電池
    発電システム。
  4. 【請求項4】 前記閉ループを循環する冷却媒体が燃料
    電池から排出された後、高温側の貯湯槽から順に低温側
    の貯湯槽へ移動するように構成されている請求項3に記
    載の燃料電池発電システム。
  5. 【請求項5】 前記貯湯槽は2槽設けられ、両槽は高温
    の湯を貯留する貯湯槽の外側に低温の湯を貯留する貯湯
    槽が配設された二重構造に形成されている請求項1〜請
    求項4のいずれか一項に記載の燃料電池発電システム。
JP2000268133A 2000-09-05 2000-09-05 燃料電池発電システム Pending JP2002075390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000268133A JP2002075390A (ja) 2000-09-05 2000-09-05 燃料電池発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000268133A JP2002075390A (ja) 2000-09-05 2000-09-05 燃料電池発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002075390A true JP2002075390A (ja) 2002-03-15

Family

ID=18754943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000268133A Pending JP2002075390A (ja) 2000-09-05 2000-09-05 燃料電池発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002075390A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002075391A (ja) * 2000-09-05 2002-03-15 Toyota Industries Corp 燃料電池発電システム
EP1316771A2 (de) * 2001-12-03 2003-06-04 Vaillant GmbH Anlage zur gleichzeitigen Erzeugung von elektrischer und thermischer Energie mit einem Brennstoffzellenheizgerät
KR101817276B1 (ko) * 2016-11-24 2018-01-17 (주)진원테크놀로지 연료전지의 열 회수 장치 및 방법
CN114824368A (zh) * 2021-01-29 2022-07-29 丰田自动车株式会社 固定设置用燃料电池系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002075391A (ja) * 2000-09-05 2002-03-15 Toyota Industries Corp 燃料電池発電システム
EP1316771A2 (de) * 2001-12-03 2003-06-04 Vaillant GmbH Anlage zur gleichzeitigen Erzeugung von elektrischer und thermischer Energie mit einem Brennstoffzellenheizgerät
EP1316771A3 (de) * 2001-12-03 2006-06-07 Vaillant GmbH Anlage zur gleichzeitigen Erzeugung von elektrischer und thermischer Energie mit einem Brennstoffzellenheizgerät
KR101817276B1 (ko) * 2016-11-24 2018-01-17 (주)진원테크놀로지 연료전지의 열 회수 장치 및 방법
CN114824368A (zh) * 2021-01-29 2022-07-29 丰田自动车株式会社 固定设置用燃料电池系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100525538B1 (ko) 고체 고분자형 연료 전지 발전 장치
KR101843380B1 (ko) 냉난방 장치
JP4776391B2 (ja) 排熱利用システム
CN109461952B (zh) 一种船用燃料电池热电联供系统
JP2001143737A (ja) 熱電併給装置
JP2002042841A (ja) 高分子電解質型燃料電池コージェネレーションシステム
JP2017068913A (ja) 燃料電池システム
JP2002216824A (ja) 固体高分子形燃料電池発電装置
JP2004207093A (ja) 燃料電池システムおよびその運転方法
KR101078964B1 (ko) 연료전지 시스템
JP4195974B2 (ja) 燃料電池コージェネレーションシステム
JP2002075392A (ja) 燃料電池発電システムの蓄熱装置
JP2002075427A (ja) 燃料電池発電システム
JP2002075390A (ja) 燃料電池発電システム
JP2007052981A (ja) 燃料電池発電システム及びその運転方法
JP2018006016A (ja) 燃料電池システム
JP2003314894A (ja) 燃料電池コージェネレーションシステム
JP2004139914A (ja) 燃料電池発電・給湯システム
JP2004111209A (ja) 燃料電池発電システム
JPH0260060A (ja) 排熱エネルギ回収装置付きの燃料電池システム
JP3956208B2 (ja) 燃料電池発電システムとその運転方法
JP5593808B2 (ja) 燃料電池給湯システム
JP2004095360A (ja) 燃料電池システムおよびその作動方法
JP2005093127A (ja) 燃料電池コジェネレーションシステムとその運転方法
JP2013057435A (ja) 熱供給システム