JP3395173B2 - セグメント組立位置決め方法 - Google Patents

セグメント組立位置決め方法

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JP3395173B2
JP3395173B2 JP24261294A JP24261294A JP3395173B2 JP 3395173 B2 JP3395173 B2 JP 3395173B2 JP 24261294 A JP24261294 A JP 24261294A JP 24261294 A JP24261294 A JP 24261294A JP 3395173 B2 JP3395173 B2 JP 3395173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド掘進機内に搬
入されたトンネル覆工用セグメントをリング状に組み立
てるセグメント組立位置決め方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年軟弱地盤にトンネルを掘削するシー
ルド工法において、掘削機械については大幅な改良が進
められているが、セグメント組立については相変わらず
作業者の目視、判断に頼っている部分が多々あり、シー
ルド工事の各種自動化を図る中で、セグメント組立の自
動化は早急に進めなければならない重要課題となってい
る。
【0003】この課題に対処すべく、搬送装置により搬
送されたセグメントをセグメント組み付け装置に把持し
て位置決め制御し、ボルト・ナット自動締結機により締
結するようにしたセグメント自動組立装置が開発され、
円形トンネルのセグメントリングを自動組立する方法が
実施工に供されている。
【0004】例えば、特開平4−213699号公報に
記載のように、シールド工事でセグメントの自動組立を
行なう場合、組立セグメントを既設セグメントに倣って
位置決めする技術が提案されている。この技術はエレク
タ上に設置された3組の投光器とテレビカメラからなる
視覚センサを用い、図13に示すように、投光器からの
3本のスリット光を所定の組立位置近傍に粗位置決めさ
れた組立セグメント42と既設セグメントの41a〜4
1cのトンネル周方向に沿った境界部の2カ所とトンネ
ル軸方向に沿った境界部の1カ所に照射することによっ
て生じたスリット光像A,A’、B,B’、C,C’を
それぞれテレビカメラで撮影し、これらテレビカメラか
らの画像データを処理して得られた図14,図15,図
16の各スリット光像の端点a,a’、b,b’、c,
c’の座標値から前記3カ所の段差・隙間を検出し、こ
の段差・隙間の情報を基にして組立・既設セグメントの
位置・姿勢偏差を求めその偏差を補正することによっ
て、組立セグメントを所定の位置に微位置決め使用とす
るものである。
【0005】組立セグメントの位置決めは2段階に分け
て行われ、第1段階で予め制御装置に入力された組立セ
グメントの設計位置・姿勢と粗位置補正量から目標位置
・姿勢を演算し、エレクタを動かすことにより組み立て
セグメントを所定の位置に粗位置決めする。この後、第
2段階で、前述のように光切断法によって組立セグメン
トと既設セグメントの相対位置・姿勢の偏差を求め、そ
の偏差をなくすようにエレクタを動かして組立セグメン
トを所定の位置に微位置決めする。このような位置決め
制御を複数回繰り返すことにより1リング分のセグメン
トが組み立てられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】シールド掘進機内に設
置されたエレクタにより組み立てセグメントを把持して
所定の組立位置近傍に粗位置決めする際には、既設セグ
メントがエレクタ本体に対して固定された位置関係にあ
るものとして、エレクタ本体を数値制御により動作させ
るため、組立セグメントの把持時にエレクタ本体との間
に生じるずれや、既に組み立てられている既設セグメン
トの組立誤差の集積などにより、必ずしも計算通りに組
み立てセグメントが既設セグメントに対して所定範囲内
に粗位置決めされるとは限らないし、また、既設セグメ
ントとの接触を回避するため、元々組立セグメントを既
設セグメントから大きく離れて粗位置決めする場合もあ
る。
【0007】このため、図17に示すような光切断法を
用いて両セグメント41、42間の隙間と段差を検出す
る際、テレビカメラ45d、45eの視野が狭いと、組
立セグメント42を粗位置決めした段階で、既設セグメ
ント41側のスリット光像がカメラ視野からはずれて、
隙間・段差の検出が不能となり、組立セグメント42を
組み立て位置に自動位置決めすることができない事態が
生じる。また、このような事態を回避するため、テレビ
カメラ45d、45eの結像レンズに広角レンズなどを
用いてカメラ視野を広くした場合には、画像処理上での
1画素あたりの分解能が低下して、隙間・段差の検出精
度が悪くなり、組立セグメントを組み立て位置に正確に
位置決めすることができないという問題があった。
【0008】また、シールド掘進機テール部セグメント
を組み立てるときに真円であっても、トンネル内及び地
盤の中の諸条件の影響で、地盤の中では真円がずれてし
まうことがあり、そのため、出来上がったセグメントが
地盤の中でセグメントの本来あるべき設計形状及び設計
位置となるように、シールド掘進機テール部ではトンネ
ル内及び地盤の中で変形が想定される諸条件を見込んで
設計形状からずらした組立設定形状に設定する必要があ
った本発明の目的は、視覚センサの視野が狭くても、視
野からはずれることなく、セグメント間の隙間・段差を
検出し、組立セグメントを組み立て位置に正確に位置決
めすることができるセグメント組立位置決め方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、シールド掘進機内に設置されたエレクタ
により組立セグメントを既設セグメントの所定の組立位
置近傍に粗位置決めした後、所定位置に微位置決めする
セグメント組立位置決め方法において、前記粗位置決め
は、前記既設セグメントの最終位置・姿勢情報と、トン
ネル内及び地盤の中で変形が想定される諸条件を見込ん
で設定した組立セグメントの目標形状である組立設定形
状の値とを比較演算して粗位置決めすることを特徴とす
る。
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】本発明によれば、既設セグメントの最終位置と
姿勢を予め計測・算出することにより、組立セグメント
を最終組立位置の近傍で既設セグメントを倣いながら目
標(所望)の組立設定形状、すなわち、トンネル内及び
地盤の中で変形が想定される諸条件を見込んで設定した
組立設定形状となるような位置に粗位置決めすることが
できる。
【0013】また、予め記憶された既設リングの各セグ
メントを組み立てる時のエレクタの最終姿勢・位置デー
タに基づき、組立セグメントの組立位置と姿勢を予測演
算することができ、組立セグメントが所望の組立形状と
なるような最終組立位置の近傍で粗位置決めすることが
できる。
【0014】このことにより、従来粗位置決めした段階
で、既設セグメントが視覚センサの視野からはずれて、
検出が不能となる事態を回避することができる。また、
目標(所望)の組立設定形状に効率よく組み立てること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について図1から
図17を用いて説明する。なお、実施例を説明するのに
つき、同一部位については、同一の符号を付し、重複す
る説明は省略する。
【0016】本発明の一実施例に係るセグメント組立位
置決め方法を説明する前に、セグメント組立位置決めに
用いられるエレクタ装置を図7〜図11で説明する。セ
グメント自動組立に用いられるエレクタ本体12は、円
筒状をしたシールド本体11の後部に設置される。この
エレクタ本体12は、大別して、旋回機構であるエレク
タリング13と旋回モータ16、押し付け機構である吊
りビーム21と押し付けジャッキ22、左右摺動機構で
ある横スライドフレーム24と横スライドジャッキ2
5、前後摺動機構である横スライドフレーム24と横ス
ライドジャッキ25、前後摺動機構である前後スライド
フレーム27と前後スライドジャッキ28、ピッチン
グ、ローリング、ヨーイング等の姿勢制御機構である球
面フレーム29と姿勢制御用ジャッキ31,32,33
およびセグメント把持部34とからなっている。
【0017】エレクタリング13は、シールド本体11
の内周数カ所に設置された外周ガイドローラ14と側面
がガイドローラ15により案内され、シールド本体11
に取り付けられた旋回モータ16によりピニオン17と
リングギヤ18を介して旋回駆動される。これに伴い、
エレクタリング13上に支持された以下の各部も同時に
左右旋回させられる。
【0018】エレクタリング13の左右アーム19にガ
イドロッド20を介して支持された吊りビーム21は、
アーム19との間に取り付けられた押し付けジャッキ2
2の伸縮によりZ軸方向(エレクタリング13の径方
向)に移動させられ、これに伴い吊りビーム21上に支
持された以下の各部も同方向に移動する。
【0019】横スライドフレーム24にリニアベアリン
グ26を介して支持された前後スライドフレーム27
は、横スライドフレーム24との間に取り付けられた前
後スライドジャッキ28の伸縮により横スライドフレー
ム24上をX軸方向(シールド軸方向)に前後スライド
させられ、これに伴い前後スライドフレーム27上に支
持された以下の各部も同方向に移動する。
【0020】前後スライドフレーム27の球面ガイド部
27aに組み込まれた球面フレーム29は、前後スライ
ドフレーム27との間に取り付けられた2本の姿勢制御
用ジャッキ31、32の伸縮により次のような動きをす
る。図9において、2本のジャッキ31、32を同時に
伸長または収縮させた場合、球面フレーム29は球面中
心Gを含むX軸の回りに傾けられ、この動きはセグメン
ト把持部34のローリング制御に用いられる。またジャ
ッキ31、32のいずれか一方を伸長させ他方を収縮さ
せた場合は、球面フレーム29は球面中心Gを含むZ軸
回りに左右旋回させられ、この動きはセグメント把持部
34のヨーイング制御に用いられる。
【0021】球面フレーム29の中心軸30に吊り下げ
られたセグメント把持部34は、球面フレーム29との
間に取り付けられた姿勢制御用ジャッキ33の伸縮によ
り中心軸30の回りに傾けられ、この動きはセグメント
把持部34のピッチング制御に用いられる。
【0022】セグメント把持部34は、組立セグメント
42のグラウト穴43に合致する雄ねじが切られたネジ
軸35を備えている。またセグメント把持部34には、
ネジ軸35を回転させる駆動モータ36とネジ軸35を
駆動モータ36、軸受けブラケット37と共に昇降動作
させる昇降ジャッキ38が装備されており、図示しない
位置決めセンサにより、エレクタ下に置かれた組立セグ
メント42のグラウト穴43にネジ軸35を合わせした
後、該ネジ35を回転させながらセグメント42に向か
って突き出し、グラウト穴43へのねじ込み完了後セグ
メント42がセグメント把持部34の端面に当たるまで
ネジ軸35を引き戻すことによりセグメント42を把持
する。
【0023】エレクタ本体12は以上のように構成さ
れ、組立セグメント42を把持して最終的に所定の組立
位置に位置決めし、図示しないボルト締結装置により既
設セグメント41に組み付ける機能を有している。
【0024】図12は、セグメント位置決めに用いる段
差・隙間検出手段と組立セグメントと既設セグメントと
の位置関係およびシステム構成を示したものである。1
2はエレクタ本体を模式的に表している。42は粗位置
決めされた組立セグメントを、41a、41bは組立セ
グメント42とトンネル軸方向に隣接する既設セグメン
トを、41cは組立セグメント42とトンネル周方向に
接する既設セグメントをそれぞれ表している。これら組
立・既設セグメント間の段差・隙間を検出するために、
3組の投光器44a、44b、44cとテレビカメラ4
5a、45b、45cからなる視覚センサがエレクタ本
体12のセグメント把持部34に剛体(図示せず)を介
して固定されている。したがって、投光器44a〜44
c、テレビカメラ45a〜45cと把持部34および組
立セグメント42と相対的な位置・姿勢はエレクタの動
きによらず把持中は一定である。投光器44a、44b
は組立セグメント42と既設セグメント41a、41b
のトンネル周方向に沿った境界部の2カ所に、投光器4
4cは組立セグメント42と既設セグメント41cのト
ンネル軸方向に沿った境界部の1箇所にそれぞれスリッ
ト光を照射し、各セグメント上に生じたスリット光像
A,A’、B,B’、C,C’はテレビカメラ45a,
45b,45cによりそれぞれ撮像される。図13にお
いて、46a,46b,46cはテレビカメラ45a,
45b,45cのカメラ視野を、図14の47a,図1
5の47b,図16の47cはテレビカメラ45a,4
5b,45cに映ったカメラ像を示す。
【0025】これらテレビカメラからの画像データはカ
メラ切替器48と画像入力装置49を介して画像メモリ
50に取り込まれる。51は画像メモリ50に格納され
た画像データを処理してスリット光の端点座標を求める
画像処理装置、52は画像処理装置51で求められた端
点座標または事前に入力された数値データをもとにして
後述する位置決め制御演算を行い、その結果を指令値と
してサーボ制御装置53へ出力するエレクタの本体制御
装置であり、サーボ制御装置53は、その指令に従って
エレクタ本体の旋回モータ16および油圧ジャッキ2
2、25、28、31、32、33を含む7軸のアクチ
ュエータを制御する。
【0026】次に、本発明の一実施例に係るセグメント
組立位置決めの制御方法を図1〜図4を用いて説明す
る。
【0027】本体制御装置52で実行する位置決め制御
は、大きく分けて粗位置決め制御と微位置決め制御の2
段階からなっている。
【0028】まず、粗位置決め制御について説明する。
粗位置決め制御のフローチャートを図1に示す。
【0029】始めに手順101で既設セグメントが組み
立てられた最終位置・姿勢を計測・算出して格納する。
計測・算出して格納は、図2に示すように、既設リング
組立時のボルト締結後に、エレクタ本体(図示せず)に
搭載されている3組の投光器44a、44b、44cと
テレビカメラ45a、45b、45cからなる視覚セン
サにより、既設セグメント41aの段差と隙間を計測
し、本体制御装置52の位置姿勢演算装置521で位置
と姿勢を算出して、組立情報として本体制御装置52の
メモリ523に格納する。
【0030】次に目標(所望)の組立設定形状の値を算
出・入力する(103)。
【0031】次に手順105の粗位置演算では、前記メ
モリ55に格納された既設セグメントの最終位置・姿勢
と目標(所望)の組立設定形状の値から組立セグメント
が位置決めされるであろう目標位置を予測演算し、その
目標位置を基にして図13に示す組立セグメント42お
よび既設セグメント41a,41b,41c上のスリッ
ト光像A,A’、B,B’、C,C’がテレビカメラ4
5a,45b,45cのカメラ視野に入り、かつ組立セ
グメント42と既設セグメント41a,41b,41c
が接触することのないエレクタ位置・姿勢(以下、粗位
置と記す)を演算する。エレクタ位置・姿勢とは、エレ
クタ本体12のセグメント把持部34の位置・姿勢を意
味し、把持中の組立セグメントの位置・姿勢と同じであ
る。粗位置はエレクタの旋回角度と図7に示すエレクタ
座標系(x、y、z)で表される。
【0032】次に、手順107のアクチュエータ指令値
演算で、先に求めた粗位置から旋回モータ16を含む各
アクチュエータ指令値を演算し、手順で109のアクチ
ュエータ制御で、サーボ制御装置53へ指令値を出力
し、サーボ制御装置53がアクチュエータを制御し終え
るのを待つ。これで、粗位置決め制御が終了する。
【0033】次に、組立セグメントの微位置決め制御に
ついて説明する。
【0034】図3に微位置決め制御のフローチャートを
示す。先に説明した粗位置決め制御において、組立セグ
メント42は図13に示す位置に粗位置決めされたとす
る。この状態で抽出された前記3箇所のスリット光像
A、A’、B、B、’C、C’の画像座標系(xv、y
v)上での端点座標a(ax、ay)、a’(ax’、
ay’)、b(bx、by)、b’(bx’、b
y’)、c(cx、cy)、c’(cx’、cy’)を
用いて、手順201の微位置決め用偏差検出演算を行
う。手順201では、これらの端点座標値から組立・既
設セグメント間の段差△za、△zb、△zcと隙間△
xa、△xb、△ycが次式により算出される。
【0035】 △xa=(ax’−ax)・ky (1.1) △xb=(bx’−bx)・kx (1.2) △yc=(cy’−cy)・ky (1.3) △za=(ay’−ay)・kz (1.4) △zb=(by’−by)・kz (1.5) △zc=(cx’−cx)・kz (1.6) ここで、kx、ky、kzは画像データをmm単位の数
値に変換するための係数である。
【0036】これらの段差・隙間を基にして組立セグメ
ント42と既設セグメント41a〜41cとの位置・姿
勢偏差量を演算する。偏差量演算の簡単な例を次式に示
す。 edx=(△xa+△xb)/2 (2.1) edy=△yc (2.2) edz=(△za+△zc)/2 (2.3) eδx=(△zb−△za)/(Lya+Lyb) (2.4) eδy={(△za+△zb)/2−△zc}/(Lxa+Lxc) (2.5) eδz=(△xb+△xa)/(Lya+Lyb) (2.6) ここで、edx、edy、edzはそれぞれ図4に示す
x軸方向、y軸方向、z軸方向の位置偏差を、eδx、
eδy、eδz、はそれぞれx軸回り、y軸回り、z軸
回りの姿勢偏差を表す。また、Lxa、Lxc、Ly
a、Lybは、図4に示すように、組立セグメント42
に把持中心oから組立セグメント上のスリット光像A、
B、Cの各端点a、b、cまでのx軸方向およびy軸方
向の距離を表している。手順202で目標(所望)の組
立設定形状の値を算出・入力する。
【0037】手順203の補正量算出では、これら偏差
量と組立設定形状の値から位置・姿勢の補正量dx、d
y、dz、δx、δy、δzが次式により求められる。 dx=−edx (3.1) dy=−edy (3.2) dz=−edz (3.3) δx=−eδx (3.4) δy=−eδy (3.5) δz=−eδz (3.6) 手順204のエレクタ目標位置・姿勢演算で、粗位置決
め後の組立セグメントの位置・姿勢に先に求めた補正量
を加算し、既設セグメントとの位置・姿勢偏差をなくす
るためにエレクタ目標位置・姿勢を求める。エレクタ目
標位置・姿勢とは、エレクタ本体のセグメント把持部3
4の目標位置・姿勢を意味し、把持中の組立セグメント
の目標位置・姿勢と同じである。手順205では、演算
したエレクタ目標位置・姿勢から、あらかじめ本体制御
装置52に入力された目標(所望)の組立設定形状の値
を減算し、その差を別にさだめたしきい値と比較する。
【0038】手順206では、該当する軸についてのみ
先に求めたエレクタ目標位置・姿勢からしきい値k1〜
k6を減算し、新たなエレクタ目標位置・姿勢を求め
る。
【0039】この後、手順208へ進む。手順208の
アクチュエータ指令値演算では、手段204で求めたエ
レクタ目標位置・姿勢もしくは手順206で求めた新た
なエレクタ目標位置・姿勢からアクチュエータ指令値を
演算し、手順209のアクチュエータ制御で、サーボ制
御装置53へ指令値を出力し、サーボ制御装置53がア
クチュエータを制御し終えるのを待つ。これで、微位置
決め制御が終了し、組立セグメントは組立位置に最終的
に位置決めされる。
【0040】次に、本発明の他の実施例に係るセグメン
ト組立位置決めの制御方法を図5、図6を用いて説明す
る。
【0041】まず、粗位置決め制御について説明する。
粗位置決め制御のフローチャートを図5に示す。
【0042】始めに手順111で予め本体制御装置52
に記憶されていた既設セグメントの最終組立位置・姿勢
情報を入力し、次に目標(所望)の組立設定形状の値を
算出・入力する(113)。
【0043】次に手順115の粗位置演算では、入力さ
れた既設セグメントの最終組立位置・姿勢と目標(所
望)の組立設定形状の値から組立セグメントが位置決め
されるであろう目標位置を予測演算し、その目標位置を
基にして図13に示す組立セグメント42および既設セ
グメント41a,41b,41c上のスリット光像A,
A’、B,B’、C,C’がテレビカメラ45a,45
b,45cのカメラ視野に入り、かつ組立セグメント4
2と既設セグメント41a,41b,41cが接触する
ことのないエレクタ位置・姿勢(以下、粗位置と記す)
を演算する。エレクタ位置・姿勢とは、エレクタ本体1
2のセグメント把持部34の位置・姿勢を意味し、把持
中の組立セグメントの位置・姿勢と同じである。粗位置
はエレクタの旋回角度と図7に示すエレクタ座標系
(x、y、z)で表される。
【0044】次に、手順117のアクチュエータ指令値
演算で、先に求めた粗位置から旋回モータ16を含む各
アクチュエータ指令値を演算し、手順で119のアクチ
ュエータ制御で、サーボ制御装置53へ指令値を出力
し、サーボ制御装置53がアクチュエータを制御し終え
るのを待つ。これで、粗位置決め制御が終了する。
【0045】次に、組立セグメントの微位置決め制御に
ついて説明する。
【0046】図6に微位置決め制御のフローチャートを
示す。先に説明した粗位置決め制御において、組立セグ
メント42は図13に示す位置に粗位置決めされたとす
る。この状態で抽出された前記3箇所のスリット光像
A,A’、B,B’、C,C’の画像座標系(xv、y
v)上での端点座標a(ax、ay)、a’(ax’、
ay’)、b(bx、by)、b’(bx’、b
y’)、c(cx、cy)、c’(cx’、cy’)を
用いて、手順201の微位置決め用偏差検出演算を行
う。手順201では、これらの端点座標値から組立・既
設セグメント間の段差△za、△zb、△zcと隙間△
xa、△xb、△ycが次式により算出される。
【0047】 △xa=(ax’−ax)・ky (1.1) △xb=(bx’−bx)・kx (1.2) △yc=(cy’−cy)・ky (1.3) △za=(ay’−ay)・kz (1.4) △zb=(by’−by)・kz (1.5) △zc=(cx’−cx)・kz (1.6) ここで、kx、ky、kzは画像データをmm単位の数
値に変換するための係数である。
【0048】これらの段差・隙間を基にして組立セグメ
ント42と既設セグメント41a〜41cとの位置・姿
勢偏差量を演算する。偏差量演算の簡単な例を次式に示
す。
【0049】 edx=(△xa+△xb)/2 (2.1) edy=△yc (2.2) edz=(△za+△zc)/2 (2.3) eδx=(△zb−△za)/(Lya+Lyb) (2.4) eδy={(△za+△zb)/2−△zc}/(Lxa+Lxc) (2.5) eδz=(△xb+△xa)/(Lya+Lyb) (2.6) ここで、edx、edy、edzはそれぞれ図4に示す
x軸方向、y軸方向、z軸方向の位置偏差を、eδx、
eδy、eδz、はそれぞれx軸回り、y軸回り、z軸
回りの姿勢偏差を表す。また、Lxa、Lxc、Ly
a、Lybは、図4に示すように、組立セグメント42
に把持中心oから組立セグメント上のスリット光像A、
B、Cの各端点a、b、cまでのx軸方向およびy軸方
向の距離を表している。手順202で目標(所望)の組
立設定形状の値を算出・入力する。
【0050】手順203の補正量算出では、これら偏差
量と組立設定形状の値から位置・姿勢の補正量dx、d
y、dz、δx、δy、δzが次式により求められる。
【0051】 dx=−edx (3.1) dy=−edy (3.2) dz=−edz (3.3) δx=−eδx (3.4) δy=−eδy (3.5) δz=−eδz (3.6) 手順204のエレクタ目標位置・姿勢演算で、粗位置決
め後の組立セグメントの位置・姿勢に先に求めた補正量
を加算し、既設セグメントとの位置・姿勢偏差をなくす
るためにエレクタ目標位置・姿勢を求める。エレクタ目
標位置・姿勢とは、エレクタ本体のセグメント把持部3
4の目標位置・姿勢を意味し、把持中の組立セグメント
の目標位置・姿勢と同じである。手順205では、演算
したエレクタ目標位置・姿勢から、あらかじめ本体制御
装置52に入力された目標(所望)の組立設定形状の値
を減算し、その差を別にさだめたしきい値と比較する。
【0052】手順206では、該当する軸についてのみ
先に求めたエレクタ目標位置・姿勢からしきい値k1〜
k6を減算し、新たなエレクタ目標位置・姿勢を求め
る。
【0053】この後、手順208へ進む。手順208の
アクチュエータ指令値演算では、手段204で求めたエ
レクタ目標位置・姿勢もしくは手順206で求めた新た
なエレクタ目標位置・姿勢からアクチュエータ指令値を
演算し、手順209のアクチュエータ制御で、サーボ制
御装置53へ指令値を出力し、サーボ制御装置53がア
クチュエータを制御し終えるのを待つ。これで、微位置
決め制御が終了し、組立セグメントは組立位置に最終的
に位置決めされる。手順210では、この最終位置・姿
勢を本体制御装置52に記憶して、次のセグメントを組
み立てるときに使う。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、組立セグメントを目標
(所望)の組立設定形状となるような組立位置の近傍に
粗位置決めすることにより、狭い視野を持っている視覚
センサでも、視野からはずれることなく、常にセグメン
ト間の段差と隙間を正確に検出することができるので、
組立セグメントを目標(所望)の組立設定形状に効率よ
く組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るセグメント組立位置決
め方法の粗位置決め制御のフローチャート図である。
【図2】図1の粗位置決め制御における既設セグメント
測定の一例を示す図である。
【図3】図1の粗位置決め制御に関連する微位置決め制
御のフローチャート図である。
【図4】図3及び図6における微位置決め用偏差検出演
算の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るセグメント組立位置
決め方法の粗位置決め制御のフローチャート図である。
【図6】図5の粗位置決め制御に関連する微位置決め制
御のフローチャート図である。
【図7】シールド掘進機内に設置されたエレクタの一部
切断した正面図である。
【図8】図7のIII−III断面図である。
【図9】図7のIV−IV断面図である。
【図10】図7のV−V断面図である。
【図11】図7のセグメント把持部34の詳細断面図で
ある。
【図12】セグメント位置決めに用いる投光器,テレビ
カメラと組立セグメント,既設セグメントの位置関係を
示す図である。
【図13】粗位置決め終了した状態での組立セグメント
と既設セグメントとスリット光像の位置関係およびカメ
ラ画像を示す図である。
【図14】テレビカメラ45aに映ったカメラ画像を示
す図である。
【図15】テレビカメラ45bに映ったカメラ画像を示
す図である。
【図16】テレビカメラ45cに映ったカメラ画像を示
す図である。
【図17】従来技術の問題点の説明図である。
【符号の説明】
11…シールド本体、12…エレクタ本体、41a〜4
1c…既設セグメント、42…組立セグメント、44a
〜44e…投光器、45a〜45e…テレビカメラ、4
6a〜46…カメラ視野、47a〜47c…カメラ画
像、48…カメラ切換器、49…画像入力装置、50…
画像メモリ、51…画像処理装置、52…本体制御装
置、521…位置・姿勢演算装置、523…メモリ、5
3…サーボ制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 泰雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 亀井 健 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平5−287995(JP,A) 特開 平7−127392(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールド掘進機内に設置されたエレクタに
    より組立セグメントを既設セグメントの所定の組立位置
    近傍に粗位置決めした後、所定位置に微位置決めするセ
    グメント組立位置決め方法において、 前記粗位置決めは、前記既設セグメントの最終位置・姿
    勢情報と、トンネル内及び地盤の中で変形が想定される
    諸条件を見込んで設定した組立セグメントの目標形状で
    ある組立設定形状の値とを比較演算して粗位置決めする
    ことを特徴とするセグメント組立位置決め方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記組立設定形状は、
    前記シールド掘進機外の地盤の中で組立後の前記セグメ
    ントが本来あるべき設計形状となるように、シールド掘
    進機内ではトンネル内及び地盤の中で変形が想定される
    諸条件を見込んで、前記設計形状とは異なる形状に設定
    することを特徴とするセグメント組立位置決め方法。
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