JP2935652B2 - セグメント組立方法及び組立装置 - Google Patents

セグメント組立方法及び組立装置

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JP2935652B2 JP7213748A JP21374895A JP2935652B2 JP 2935652 B2 JP2935652 B2 JP 2935652B2 JP 7213748 A JP7213748 A JP 7213748A JP 21374895 A JP21374895 A JP 21374895A JP 2935652 B2 JP2935652 B2 JP 2935652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機内
に搬入されたトンネル履工用セグメントを組み立てるセ
グメント組立方法及び組立装置に係り、特に既設セグメ
ントリングの位置、姿勢に合わせてリング状に組み立て
るセグメント組立方法及び組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地中にトンネルを構築するシールド工法
の中にセグメントの組み立てがある。このセグメントの
組立方法としては、例えば円筒リングを軸方向に平行分
割した形状の複数のA型セグメントを円弧状に位置決め
して組み立て、続いて一方の端部がテーパ部を有するB
型セグメントを円弧状の両端に位置するA型セグメント
にそれぞれ隣接して位置決めして組み立て、最後に両方
の端部がテーパ部を有するK型セグメントを2つのB型
セグメントの間にテーパ部を利用して挿入して組み立て
ることにより1つのセグメントリングに組み立てる方法
が用いられている。
【0003】近年、シールド掘進機については大幅な改
良が行われているが、セグメントの組み立てについては
あいかわらず作業者の技能に頼っている部分が多く、シ
ールド工事の自動化を図る中で、セグメントの組み立て
の自動化は重要課題となっていて、搬送装置により搬送
されたセグメントをエレクタで把持して自動位置決め
し、ボルト・ナット自動締結機により締結するようにし
たセグメント自動組立装置が開発され、実施工に供され
ている。
【0004】たとえば、シールド工事でセグメントの組
み立てを行う場合に、組立セグメントを既設セグメント
の組立形状に倣って自動位置決めするものとして、特開
平4−213699号公報に開示されたものがある。こ
の先行技術においては、組立セグメントの位置決めは2
段階で行われ、まず第1段階で、あらかじめ制御装置に
入力された組立セグメントの設計組立位置・姿勢と粗位
置補正量から、エレクタのセグメント把持部の目標位置
・姿勢を演算し、アクチュエータを動かすことにより組
立セグメントを粗位置決めする。次に第2段階で、エレ
クタに設置された3組の投光器とテレビカメラとからな
る視覚センサを用い、組立セグメントとこれに対してト
ンネル軸方向に隣接する既設セグメントとのトンネル周
方向に沿った境界部の2箇所、及び、組立セグメントと
これに対してトンネル周方向に隣接する既設セグメント
とのトンネル軸方向に沿った境界部の1箇所に投光器か
らそれぞれスリット光を照射し、このスリット光像をそ
れぞれテレビカメラで撮像する。そして、これらテレビ
カメラからの画像データを処理して得られた各スリット
光像の端点の座標値から上記3箇所における組立セグメ
ントと既設セグメントとの段差・隙間を検出し、この段
差・隙間情報に基づいて既設セグメントに対する組立セ
グメントの位置偏差及び姿勢偏差を求め、これらの偏差
から組立セグメントの目標組立位置に対する補正量を求
め、組立セグメントを目標組立位置に微位置決めする。
このような位置決め制御を複数回繰り返すことにより1
リング分のセグメントが組み立てられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下の問題点が存在する。特開平4
−213699号公報に記載の従来技術によれば、組立
セグメントを既設セグメントリング(先行リング)の形
状に倣って順次組み立てようとすると、最後のK型セグ
メントを組み込むための空間がK型セグメントの寸法と
同じになり、このため、K型セグメントの位置決めを正
確に行わないとB型セグメントに接触するなど、K型セ
グメントの組み立ては非常に困難なものとなる。また、
B型セグメントが自重で垂れ下がった場合には、K型セ
グメントを組み込むための空間がK型セグメントの円周
方向の長さ寸法より狭くなる。この状態でK型セグメン
トの組み立てを行う場合、K型セグメントがB型セグメ
ントに接触した状態で無理にK型セグメントを挿入せざ
るを得ないため、セグメントが損傷したり、セグメント
の組み立て精度が低下するという不具合が生じる。
【0006】上記の問題を解決するために、K型セグメ
ントの両側に隣接するB型セグメントを位置決めすると
きに、B型セグメントのK型セグメント側の端部を既設
セグメントリングに対して径方向外側に開いて位置決め
仮固定することにより、K型セグメントが挿入される隙
間を確保するセグメント組立方法が提案されているが、
B型セグメントのK型セグメント側の端部を既設セグメ
ントリングに対して径方向外側に開くだけでは、K型セ
グメントが入るための隙間を十分に確保することができ
ない。
【0007】本発明の目的は、K型セグメントの挿入隙
間を大きくすることにより、セグメントの組み立てを容
易にするとともに、セグメントの損傷やセグメントの組
み立て精度の低下を防止することができるセグメント組
立方法及び組立装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は次の構成を採用する。すなわち、円筒リング
を軸方向に平行分割した形状の複数のA型セグメントを
円弧状に位置決めして組み立て、続いて一方の端部がテ
ーパ部を有するB型セグメントを前記円弧状の両端に位
置するA型セグメントにそれぞれ隣接して位置決めして
組み立て、最後に両方の端部がテーパ部を有するK型セ
グメントを前記2つのB型セグメントの間に挿入して位
置決めして組み立てることによりセグメントリングを組
み立てるセグメント組立方法において、前記円弧状の両
端に位置するA型セグメントの少なくとも一方を位置決
めするときに、当該A型セグメントの前記B型セグメン
トと接する側の端面を軸方向に隣接する既設セグメント
リングに対し径方向外側にずらして位置決め仮固定し、
続いて前記少なくとも一方のA型セグメントに隣接して
位置決めされる前記B型セグメントを、前記K型セグメ
ントの挿入隙間が大きくなるように当該A型セグメント
を基準にして位置決め仮固定し、その後前記K型セグメ
ントを前記2つのB型セグメントの間に挿入する。
【0009】以上のようなセグメント組立方法により、
K型セグメントの挿入の際にK型セグメントの挿入隙間
が確保されるので、セグメントの組み立てが容易になる
とともに、K型セグメントが2つのB型セグメントに接
触しにくくなり、セグメントの損傷やセグメントの組み
立て精度の低下が防止される。
【0010】上記セグメント組立方法において、好まし
くは、前記円弧状の両端に位置するA型セグメントの少
なくとも一方を位置決めするときに、当該A型セグメン
トを、前記B型セグメントと接しない側の端面の最外径
部を中心として前記径方向外側に回転させて位置決め仮
固定する。
【0011】この場合、好ましくは、前記円弧状の両端
に位置するA型セグメントの少なくとも一方を位置決め
するときに、当該A型セグメントを、前記既設セグメン
トリングの中心に対して前記径方向外側に平行移動させ
て位置決め仮固定してもよい。
【0012】また、好ましくは、前記少なくとも一方の
A型セグメントに隣接して位置決めされる前記B型セグ
メントを、当該B型セグメントの前記K型セグメントと
接する側の端面が前記既設セグメントリングに対し径方
向外側にずれるように位置決め仮固定する。
【0013】さらに、好ましくは、前記少なくとも一方
のA型セグメントに隣接して位置決めされる前記B型セ
グメントを、当該B型セグメントの前記K型セグメント
と接する側の端面が前記既設セグメントリングに対し径
方向内側にずれるように位置決め仮固定する。これによ
り、セグメントリング形状が縦長になりシールド掘進機
の上部のテールクリアランスに余裕が無くなった場合
に、セグメントリングの高さを調整して上部のテールク
リアランスを大きくすることができる。
【0014】また、上記の目的を達成するため本発明は
次の構成を採用する。すなわち、組立セグメントを把持
するセグメント把持装置と、前記セグメント把持装置を
駆動し前記組立セグメントを位置決めする複数のアクチ
ュエータと、前記組立セグメントとこれに隣接する既設
セグメントとの相対位置関係を検出する検出手段とを有
し、前記セグメント把持装置及び複数のアクチュエータ
により前記組立セグメントを前記既設セグメントに対し
て粗位置決めした後、前記検出手段により前記組立セグ
メントと既設セグメントとの相対位置関係を検出し、こ
の相対位置関係に基づいて前記組立セグメントと既設セ
グメントとのずれが小さくなるよう前記アクチュエータ
を駆動し前記組立セグメントを微位置決めして組み立て
るセグメント組立装置において、軸方向に隣接する既設
セグメントリングに合わせて位置決めして組み立てる第
1のセグメント及び少なくとも一方の端面を前記既設セ
グメントリングに対して径方向外側にずらして位置決め
して仮組立する第2のセグメントの組立順序と、前記第
2のセグメントの設計位置及び姿勢とに関する組立パタ
ーンデータが記憶されている記憶手段と、前記第1のセ
グメント及び第2のセグメントの組立順序から現在の組
立セグメントが前記第1のセグメントであるか前記第2
のセグメントであるかを判断する判断手段と、前記判断
手段で前記第1のセグメントであると判断されたとき
に、前記組立セグメントと既設セグメントとの相対位置
関係から、前記組立セグメントと既設セグメントとのず
れを小さくする前記セグメント把持装置の目標位置及び
姿勢を求め、この目標位置及び姿勢に応じて前記アクチ
ュエータを駆動する第1の制御手段と、前記判断手段で
前記第2のセグメントであると判断されたときに、前記
記憶手段に記憶されている組立パターンデータの設計位
置及び姿勢に前記第2のセグメントが組立可能であるか
どうかを判断し、前記組立可能であると判断されたとき
は、前記組立パターンデータの設計位置及び姿勢を前記
セグメント把持装置の目標位置及び姿勢として前記アク
チュエータを駆動し、前記組立可能でないと判断された
ときは、前記組立パターンデータの設計位置及び姿勢に
最も近い組立可能な位置及び姿勢を求め、この位置及び
姿勢を前記セグメント把持装置の目標位置及び姿勢とし
て前記アクチュエータを駆動する第2の制御手段と、を
有する。
【0015】以上のようなセグメント組立装置におい
て、判断手段で現在の組立セグメントが第1のセグメン
トであると判断されたときは、第1の制御手段が組立セ
グメントと既設セグメントとの相対位置関係から、その
組立セグメントと既設セグメントとのずれを小さくする
セグメント把持装置の目標位置及び姿勢を求め、この目
標位置及び姿勢に応じてアクチュエータを駆動する。一
方、判断手段で現在の組立セグメントが第2のセグメン
トであると判断されたときは、第2の制御手段が記憶手
段に記憶されている組立パターンデータの設計位置及び
姿勢に第2のセグメントが組立可能であるかどうかを判
断し、このとき組立可能であると判断されたときは、組
立パターンデータの設計位置及び姿勢をセグメント把持
装置の目標位置及び姿勢とし、組立可能でないと判断さ
れたときは、組立パターンデータの設計位置及び姿勢に
最も近い組立可能な位置及び姿勢を求め、この位置及び
姿勢をセグメント把持装置の目標位置及び姿勢としてア
クチュエータを駆動する。これにより、上記セグメント
組立方法を実施することができる。
【0016】上記セグメント組立装置において、好まし
くは、前記第1のセグメントは、円弧状に位置決めして
組み立てられる、円筒リングを軸方向に平行分割した形
状の複数のA型セグメントのうち前記円弧状の両端以外
に位置するA型セグメントを含み、前記第2のセグメン
トは、前記円弧状の両端に位置する2つのA型セグメン
トと、これら2つのA型セグメントにそれぞれ隣接して
組み立てられる、一方の端部がテーパ部を有するB型セ
グメントと、これら2つのB型セグメントの間に挿入し
て位置決めして組み立てられる、両方の端部がテーパ部
を有するK型セグメントとを含む。
【0017】また、好ましくは、前記第2のセグメント
の設計位置及び姿勢を設定する入力手段を更に有し、前
記記憶手段は、前記第2のセグメントの設計位置及び姿
勢として、前記少なくとも一方の端面が前記既設セグメ
ントリングに対し径方向内側にずれるように位置決めさ
れる第3のセグメントを持つための設計位置及び姿勢を
含む複数の設計位置及び姿勢を記憶しておく手段であ
り、前記入力手段は、前記記憶手段に記憶されている複
数の設計位置及び姿勢の中から1つの設計位置及び姿勢
を選択入力する手段であり、前記第2の制御手段は、前
記入力手段で選択入力した設計位置及び姿勢に前記第2
のセグメントが組立可能であるかどうかを判断する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1及び図2において、本実施形
態のセグメント組立装置はエレクタ本体12を有し、こ
のエレクタ本体12は円筒状のシールド本体11の後部
に設置されている。エレクタ本体12は大別して、エレ
クタリング13及び旋回モータ16を含む旋回機構と、
吊りビーム21及び押付ジャッキ22を含む押し付け機
構と、横スライドフレーム24及び横スライドジャッキ
25を含む左右摺動機構と、前後スライドフレーム27
及び前後スライドジャッキ28を含む前後摺動機構と、
球面フレーム29及び姿勢制御用ジャッキ31,32,
33を含むピッチング、ローリング、ヨーイング等の姿
勢制御機構と、セグメント把持部34及びボルト締結装
置70(図6参照)とからなっている。
【0019】エレクタリング13は、シールド本体11
の内周数箇所に設置された外周ガイドローラ14及び側
面ガイドローラ15により案内され、旋回モータ16に
よりピニオン17及びリングギヤ18を介して旋回駆動
される。
【0020】エレクタリング13には左右に2つのアー
ム19が取り付けられ、これらのアーム19はガイドロ
ッド20を介して吊りビーム21を支持し、吊りビーム
21とアーム19との間には押し付けジャッキ22が取
り付けられ、吊りビーム21は押し付けジャッキ22の
伸縮により図1に示すZ軸方向(エレクタリング13の
径方向)に移動する。
【0021】吊りビーム21は図2及び図3に示すよう
に、リニアベアリング23を介して横スライドフレーム
24を支持し、この横スライドフレーム24と吊りビー
ム21との間には横スライドジャッキ25が取り付けら
れ、横スライドフレーム24は横スライドジャッキ25
の伸縮により吊りビーム21上を図1に示すY軸方向に
移動する。
【0022】横スライドフレーム24は図1及び図3に
示すように、リニアベアリング26を介して前後スライ
ドフレーム27を支持し、この前後スライドフレーム2
7と横スライドフレーム24との間には前後スライドジ
ャッキ28が取り付けられ、前後スライドフレーム27
は前後スライドジャッキ28の伸縮により横スライドフ
レーム24上を図1に示すX軸方向(トンネル軸方向)
に前後スライドする。
【0023】前後スライドフレーム27の球面ガイド部
27aには球面フレーム29が組み込まれ、球面フレー
ム29と前後スライドフレーム27との間には2本の姿
勢制御用ジャッキ31,32が取り付けられている。こ
れらの姿勢制御用ジャッキ31,32を同時に伸長また
は収縮させると、図1及び図4に示すように球面フレー
ム29は球面中心Gを通りX軸に平行な軸の回りに傾け
られ、この動きはセグメント把持部34のローリング制
御に用いられる。姿勢制御用ジャッキ31,32のいず
れか一方を伸縮させ他方を収縮させると、図1及び図4
に示すように球面フレーム29は球面中心Gを通りZ軸
に平行な軸の回りに左右旋回させられ、この動きはセグ
メント把持部34のヨーイング制御に用いられる。ま
た、球面フレーム29とセグメント把持部34との間に
は、図2に示すように姿勢制御用ジャッキ33が取り付
けられ、球面フレーム29は姿勢制御用ジャッキ33の
伸縮により中心軸30の回りに傾けられ、この動きはセ
グメント把持部34のピッチング制御に用いられる。
【0024】セグメント把持部34は球面フレーム29
の中心軸30に吊下げられ、エレクタ本体12の下に配
置された組立セグメント42のグラウト穴43に合致す
る雄ねじが切られたねじ軸35を備えている。また、セ
グメント把持部34は図5に示すように、ねじ軸35を
回転させる駆動モータ36と、ねじ軸35を駆動モータ
36及び軸受ブラケット37とともに昇降動作させる昇
降ジャッキ38とを備えており、図示しない位置決めセ
ンサにより組立セグメント42のグラウト穴43にねじ
軸35を心合せした後、そのねじ軸35を回転させなが
ら組立セグメント42に向かって突き出し、グラウト穴
43へのねじ込み完了後、組立セグメント42がセグメ
ント把持部34の端面に当たるまでねじ軸35を引き戻
すことにより、組立セグメント42を把持する。
【0025】また、前後スライドフレーム27には非接
触の距離計60が設けられており、この距離計60は、
セグメント把持部34が組立セグメント42を把持する
前に、エレクタ本体12を回転させることにより既設セ
グメント41内周面までの距離L1を計測する。また、
エレクタ本体12はエレクタ回転位置を検出する角度検
出器(図示せず)を有し、そのエレクタ回転位置を上記
距離計60による既設セグメント41内周面までの距離
L1と同時に計測し、それらの計測値を後述する本体制
御装置52に出力する。
【0026】また、セグメント把持部34には、図6に
示すようなベース73と、このベース73に取り付けら
れ上下動可能なボルト送り装置71及びナットランナ7
2とからなるボルト締結装置70が設置されている。こ
のボルト締結装置70はベース73を介してセグメント
把持部34の内壁に固定され、組立セグメント42の位
置決めが終了して図示しないシールドジャッキにより組
立セグメント42を既設セグメントに押し付けた後、あ
らかじめ組立セグメント42に組み込まれているボルト
をボルト送り装置71により既設セグメント41側に送
り込み、図示しないナット供給装置によりボルトにナッ
トを取り付け、ナットランナ72によりそのナットを締
め付ける。ここで、本実施形態におけるボルト締結は、
組立セグメント42とこれにトンネル軸方向に隣接する
既設セグメント41aとの間で2カ所、組立セグメント
42とこれにトンネル軸方向に隣接しかつ既設セグメン
ト41aと隣合う既設セグメント41bとの間で2カ
所、組立セグメント42とこれにトンネル周方向に隣接
する既設セグメント41cとの間で2カ所において行い
(既設セグメント41a,41b,41cについては図
7を参照)、セグメント把持部34には上記6カ所にお
いてボルト締結が行えるよう4組のボルト締結装置70
(組立セグメント42と既設セグメント41aとの間の
1カ所及び組立セグメント42と既設セグメント41c
との間の2カ所のボルト締結は1組のボルト締結装置7
0で行う)が固定されている。
【0027】また、本実施形態のセグメント組立装置は
図7及び図8に示すように、3組の投光器44a,44
b,44c及びテレビカメラ45a,45b,45cか
らなる視覚センサと、カメラ切換器48と、画像入力装
置49と、画像メモリ50と、画像処理装置51と、入
力装置55と、本体制御装置52と、サーボ制御装置5
3と、油圧制御装置54とを有している。
【0028】投光器44a〜44c及びテレビカメラ4
5a〜45cは、図7で模式的に表わしているエレクタ
本体12のセグメント把持部34に剛体(図示せず)を
介して固定されている。したがって、投光器44a〜4
4c及びテレビカメラ45a〜45cとセグメント把持
部34及び組立セグメント42の相対的な位置・姿勢
は、エレクタ本体12の動きにかかわらず組立セグメン
ト42把持中は一定である。投光器44aは組立セグメ
ント42と既設セグメント41aとの間のトンネル周方
向に沿った境界部の1箇所に、投光器44bは組立セグ
メント42と既設セグメント41bとの間のトンネル周
方向に沿った境界部の1箇所に、投光器44cは組立セ
グメント42と既設セグメント41cとの間のトンネル
軸方向に沿った境界部の1箇所にそれぞれスリット光を
照射し、これにより各セグメント上に生じたスリット光
像A−A*,B−B*,C−C*はテレビカメラ45a
〜45cによりそれぞれ撮像される。
【0029】画像入力装置49は上記テレビカメラ45
a〜45cからの各画像データをカメラ切換器48で切
り換え選択して入力し、内部の画像メモリ50に取り込
み、画像処理装置51は画像メモリ50に格納された画
像データを処理してスリット光像A−A*〜C−C*の
端点座標を求める。入力装置55はオペレータがセグメ
ントリングの組み立てに関する指示を行う装置であり、
例えば図示しないCRTの表示を見ながら組立セグメン
ト42の設計位置・姿勢を選択入力する。本体制御装置
52はエレクタ本体12の制御装置であり、入力装置5
5により入力されたデータ、画像処理装置51で求めら
れたスリット光の端点座標値、距離計60や角度検出器
61の計測値等を用いて組立セグメント42の位置決め
制御演算を行い、その結果を電気的な指令信号としてサ
ーボ制御装置53へ出力する。サーボ制御装置53は本
体制御装置52からの指令信号に従ってエレクタ本体1
2の旋回モータ16を制御するとともに、電気信号を油
圧信号に変換する油圧制御装置54を介してエレクタ本
体12の押付ジャッキ22、横スライドジャッキ25、
前後スライドジャッキ28、姿勢制御用ジャッキ31,
32,33の6軸のアクチュエータを制御する。
【0030】次に、上記のセグメント組立装置を用いた
本実施形態のセグメント組立方法を図9〜図15により
説明する。本実施形態で用いられる組立セグメント42
は図9及び図10に示すように、円筒リングを軸方向に
平行分割した形状の7つのA型セグメントA1,A2,
A3,A4,A5,A6,A7と、一方の端部がトンネ
ル軸方向に対して傾いたテーパ部Tを有する2つのB型
セグメントB1,B2と、両方の端部がトンネル軸方向
に対して傾いたテーパ部Tを有する1つのK型セグメン
トKとからなり、A型セグメントA1〜A7は円弧状に
位置決めして組み立てられ、B型セグメントB1,B2
は円弧状の両端に位置するA型セグメントA1,A7に
それぞれ隣接して位置決めして組み立てられ、K型セグ
メントKはB型セグメントB1,B2の間にテーパ部T
を利用して挿入して組み立てられる。本実施形態では、
これら10個の組立セグメント42を用いて真円状のセ
グメントリング42Lを組み立てる。なお、B型セグメ
ント及びK型セグメントとしては、トンネル径方向に対
して傾いたテーパ部を有するものもあり、このタイプの
ものを用いてもよい。セグメントリング42LはA型セ
グメントA4,A3,A5,A2,A6,A1,A7、
B型セグメントB1,B2、K型セグメントKの順に位
置決めして組み立てる。
【0031】上記のような組立セグメント42を組み立
ててセグメントリング42Lを形成する際、最後にK型
セグメントKを組み立てようとするとき、K型セグメン
トKを組み込むための空間がK型セグメントKの円周方
向の長さ寸法と同じになるため、K型セグメントKの位
置決めは極めて正確に行わなければ左右に位置するB型
セグメントB1,B2に接触し、K型セグメントKの挿
入が非常に困難になる。また、B型セグメントB1,B
2が自重で垂れ下がった場合には、K型セグメントKを
組み込むための空間がK型セグメントKの円周方向の長
さ寸法より狭くなり、K型セグメントKの挿入が一層困
難になる。ところで、実施工においては、組み立てたセ
グメントリング42Lが自重等の影響により組み立て時
の形状からつぶれることが多い。
【0032】そこで、本実施形態では、A型セグメント
A2〜A6についてはトンネル軸方向に隣接する既設セ
グメントリング41Lに合わせて位置決めし組み立て、
A型セグメントA1,A7、B型セグメントB1,B
2、K型セグメントKについては、上記自重等の影響に
よるセグメントリング42Lのつぶれを考慮し、既設セ
グメントリング41Lに対し径方向外側にずらして位置
決めし仮組み立てを行う。このとき、各組立セグメント
42を位置決めしたら当該組立セグメント42に対応す
る図示しないシールドジャッキを伸長して当該組立セグ
メント42を既設セグメントリング41Lに押し付け、
ボルト締結装置70を用いてボルト締結を行い、セグメ
ントリング42Lが組み立てられた時点で図示しない全
てのシールドジャッキを引き、その後セグメントリング
42Lが自重等の影響により所定の形状になったら全て
の組立セグメント42間のボルトの増し締めを行う。以
下、A型セグメントA1,A7、B型セグメントB1,
B2、K型セグメントKを位置決めし仮組立する3つの
パターンを説明する。
【0033】(1)仮組立パターン このパターンは図11に示すように、A型セグメントA
1,A7を組み立てるときに、A型セグメントA1,A
7をこれらに隣接したA型セグメントA2,A6と接す
る側の端面Si1の最外径部S1 を中心として径方向外側
(矢印U1 方向)に回転させて、A型セグメントA1,
A7のB型セグメントB1,B2と接する側の端面Si2
を既設セグメントリング41Lに対し径方向外側にずら
して位置決めして仮固定する。続いてB型セグメントB
1,B2を組み立てるときに、B型セグメントB1,B
2のA型セグメントA1,A7と接する側の端面Si3
A型セグメントA1,A7の端面Si2に合わせて位置決
めして仮固定する。最後にK型セグメントKをB型セグ
メントB1,B2の間に挿入して位置決めして組み立て
る。
【0034】ここで、組立セグメント42には図12に
示すように、組立締結具であるボルト42vに対して若
干のガタを持たせるようなボルト締結用穴42hが設け
られており、これによりA型セグメントA1,A7の端
面Si1を既設セグメントリング41Lに対し径方向外側
にずらす即ちA型セグメントA1,A7を既設セグメン
トリング41L中心方向に対して開くことが可能とな
る。しかし、当然のことながらボルト42vとボルト穴
42hのクリアランス以上は設定出来ず、セグメントの
開き量には寸法的に制約があり、また、K型セグメント
の挿入隙間もある程度以上は大きくとることはできな
い。そこで、A型セグメントA1,A7の開き量を、ボ
ルト42vとボルト穴42hとのクリアランス内で適当
に例えば図12に示すように設定することで、K型セグ
メントKの挿入隙間を大きくとることができる。なお、
本仮組立パターンは、組み立てられたセグメントリング
42Lが自重等によりずれて真円形状になるようなパタ
ーンである。
【0035】(2)仮組立パターン このパターンは図13に示すように、A型セグメントA
1,A7を組み立てるときに、A型セグメントA1,A
7をこれらに隣接したA型セグメントA2,A6と接す
る側の端面Si1の最外径部S21を中心として径方向外側
(矢印U21方向)に回転させて、A型セグメントA1,
A7のB型セグメントB1,B2と接する側の端面Si2
をトンネル軸方向に隣接する既設セグメントリング41
Lに対し径方向外側にずらして位置決めして仮固定す
る。続いてB型セグメントB1,B2を組み立てるとき
に、B型セグメントB1,B2をA型セグメントA1,
A7と接する側の端面Si3の最外径部S22を中心として
径方向外側(矢印U22方向)に回転させて、B型セグメ
ントB1,B2のK型セグメントKと接する側の端面S
i4が既設セグメントリング41Lに対し径方向外側にず
れるように位置決めして仮固定する。最後にK型セグメ
ントKをB型セグメントB1,B2の間に挿入して位置
決めして組み立てる。このパターンは、図示しない全て
のシールドジャッキを引いたときの自重等によるずれが
大きく、仮組立パターンに従って組み立てるとセグメ
ントリング42Lがわずかに横長につぶれた形状になっ
てしまう場合に有効な仮組立パターンである。また、こ
の場合も仮組立パターンと同様にK型セグメントkの
挿入隙間を大きくとることができる。
【0036】(3)仮組立パターン このパターンは図14に示すように、A型セグメントA
1,A7を組み立てるときに、A型セグメントA1,A
7をこれらに隣接したA型セグメントA2,A6と接す
る側の端面Si1の最外径部S31を中心として径方向外側
(矢印U31方向)に回転させて、A型セグメントA1,
A7のB型セグメントB1,B2と接する側の端面Si2
をトンネル軸方向に隣接する既設セグメントリング41
Lに対し径方向外側にずらして位置決めして仮固定す
る。続いてB型セグメントB1,B2を組み立てるとき
に、B型セグメントB1,B2をA型セグメントA1,
A7と接する側の端面Si3の最内径部S32を中心として
径方向内側(矢印U32方向)に回転させて、B型セグメ
ントB1,B2のK型セグメントKと接する側の端面S
i4が既設セグメントリング41Lに対し径方向内側にず
れるように位置決めして仮固定する。最後にK型セグメ
ントKをB型セグメントB1,B2の間に挿入して位置
決めしてから、前述の仮固定したA型セグメントA1,
A7、B型セグメントB1,B2を正規位置に戻して組
み立てる。このパターンは既設セグメントリング41L
のリング形状が縦長になり、シールド掘進機の上部のテ
ールクリアランスに余裕が無い場合に有効な仮組立パタ
ーンである。また、この場合も仮組立パターンと同様
にK型セグメント挿入隙間を大きくとることができる。
【0037】上記仮組立パターン〜を図15に示す
比較パターンと比較する。この比較パターンはB型セグ
メントB1,B2をA型セグメントA1,A7と接する
側の端面Si3の最外径部S42を中心として径方向外側
(矢印U42方向)に回転させて位置決めして仮固定し、
B型セグメントB1,B2のK型セグメントKと接する
側の端面Si4を既設セグメントリング41Lに対して径
方向外側にずらして位置決めして組み立てるパターンで
ある。上記仮組立パターン〜と比較パターンとを比
較した結果を図16に示す。ここで、図16の横軸の対
象とするセグメントは、仮組立パターン〜ではA型
セグメントA1,A7であり、比較パターンではB型セ
グメントB1,B2である。
【0038】図16から分かるように、対象とするセグ
メントの開き量が同じ場合、仮組立パターン〜では
比較パターンに比べてK型セグメントの挿入隙間が大き
くとれる。この理由は、A型セグメントA1,A7、B
型セグメントB1,B2は前術したようにボルト42v
とボルト穴42hとのクリアランス内でしかずらすこと
はできないが、このとき、比較パターンのようにB型セ
グメントB1,B2だけを既設セグメントリング41L
に対して径方向外側にずらす場合、トンネル径方向には
ずれるがトンネル周方向にはほとんどずれない。一方、
仮組立パターン〜のようにA型セグメントA1,A
7を既設セグメントリング41Lに対して径方向外側に
ずらした後、そのA型セグメントA1,A7を基準にし
てB型セグメントB1,B2を位置決めするとき、B型
セグメントB1,B2は必然的にトンネル径方向だけで
なくトンネル周方向にもずれた状態で位置決めすること
になるので、その分だけK型セグメントの挿入隙間が大
きくなる。
【0039】また、対象とするセグメントの開き量を徐
々に大きくしてゆくとK型セグメントの挿入隙間が大き
く取れる。しかし、A型セグメントA1,A7、B型セ
グメントB1,B2は、前述したようにボルト42vと
ボルト穴42hとのクリアランス内でしか開いたり閉じ
ることができないため、A型セグメントA1,A7の開
き量、B型セグメントB1,B2の開き量または閉じ量
やK型セグメントの挿入隙間には限界がある。しかしな
がら、上記仮組立パターン〜ではA型セグメントA
1,A7の開き量、B型セグメントB1,B2の開き量
または閉じ量をボルト42vに対するボルト穴42hの
ガタの範囲内で適当に設定する事により、比較パターン
よりもK型セグメントの挿入隙間を大きくとれるように
なり、これによりセグメントリングの組立を容易に実現
できる。また、K型セグメントの組立の際にK型セグメ
ントがB型セグメントB1,B2に接触しにくくなり、
セグメントの損傷やセグメントの組立精度の低下を防止
できる。
【0040】また、K型セグメントの挿入隙間を大きく
とるには、A型セグメントA1,A7及びB型セグメン
トB1,B2を仮組立パターン,のように位置決め
すればよい。また、既設セグメントリング41Lの形状
が縦長になり過ぎると、シールド掘進機の上部のテール
クリアランスに余裕が無くなるが、この場合にはA型セ
グメントA1,A7及びB型セグメントB1,B2を仮
組立パターンのように位置決めすることにより、上部
のテールクリアランスを確保することができる。
【0041】以上のように本実施形態のセグメント組立
方法によれば、K型セグメントの挿入の際にK型セグメ
ントKの挿入隙間が確保されるので、K型セグメントの
組み立てが容易になるとともに、K型セグメントがB型
セグメントB1,B2と接触しにくくなり、セグメント
の損傷やセグメントの組み立て精度の低下を防止するこ
とができる。
【0042】本実施形態のセグメント組立の他の方法を
図17〜図19に示す。図17に示すものは、A型セグ
メントA1,A7を組み立てるときに、A型セグメント
A1,A7を既設セグメントリング41Lの中心Oに対
して径方向外側(矢印U4 方向)に平行移動させて位置
決めして仮固定し、続いてB型セグメントB1,B2を
組み立てるときに、B型セグメントB1,B2の端面S
i3をA型セグメントA1,A7の端面Si2に合わせて位
置決めして仮固定し、最後にK型セグメントをB型セグ
メントB1,B2の間に挿入して位置決めして組み立て
る。
【0043】図18に示すものは、A型セグメントA
1,A7を組み立てるときに、A型セグメントA1,A
7を既設セグメントリング41Lの中心Oに対して径方
向外側(矢印U51方向)に平行移動させて位置決めして
仮固定し、続いてB型セグメントB1,B2を組み立て
るときに、B型セグメントB1,B2を端面Si3の最外
径部S22を中心として径方向外側(矢印U52方向)に回
転させて位置決めして仮固定し、最後にK型セグメント
をB型セグメントB1,B2の間に挿入して位置決めし
て組み立てる。
【0044】図19に示すものは、A型セグメントA
1,A7を組み立てるときに、A型セグメントA1,A
7を既設セグメントリング41Lの中心Oに対して径方
向外側(矢印U61方向)に平行移動させて位置決めして
仮固定し、続いてB型セグメントB1,B2を組み立て
るときに、B型セグメントB1,B2を端面Si3の最内
径部S32を中心として径方向内側(矢印U62方向)に回
転させて位置決めして仮固定し、最後にK型セグメント
をB型セグメントB1,B2の間に挿入して位置決めし
て組み立てる。
【0045】なお、以上説明した本実施形態のセグメン
ト組立方法においては、セグメントリング42Lが組み
立てられて図示しない全てのシールドジャッキを引いた
ときに、そのセグメントリング42Lが自重等によりず
れて所定の形状になるように、A型セグメントA1,A
7、B型セグメントB1,B2、K型セグメントKを位
置決めして仮固定するものとしたが、組み立てられたセ
グメントリング42Lが自重等によりほとんどずれない
場合は、A型セグメントA1,A7、B型セグメントB
1,B2を上述した仮組立パターンに従って位置決めし
て仮固定した後、K型セグメントKをB型セグメントB
1,B2の間に挿入して既設セグメントリング41Lに
合致する位置に位置決めしてから、セグメント組立装置
を用いて上記仮固定したA型セグメントA1,A7、B
型セグメントB1,B2を既設セグメントリング41L
に合致する位置に戻して組み立てる。
【0046】また、本実施形態のセグメント組立方法で
は、A型セグメントA1,A7を組み立てるときに、A
型セグメントA1,A7の端面Si2を既設セグメントリ
ング41Lに対して径方向外側にずらして位置決めし、
B型セグメントB1,B2を組み立てるときにA型セグ
メントA1,A7を基準にして位置決めしているが、こ
れに限らず、A型セグメントA1,A7のいずれか一方
の端面Si2を既設セグメントリング41Lに対して径方
向外側にずらして位置決めし、その端面Si2を既設セグ
メントリング41Lに対して径方向外側にずらしたA型
セグメントに隣接するB型セグメントを、当該A型セグ
メントを基準にして位置決めしてもよい。また、B型セ
グメントB1,B2の端面Si4が既設セグメントリング
41Lに対して径方向外側または径方向内側にずれるよ
うに位置決めする場合、B型セグメントB1,B2を端
面Si3の最外径部S22または最内径部S32を中心として
径方向外側または径方向内側に回転させているが、これ
に限らず、B型セグメントB1,B2を既設セグメント
リング41Lの中心Oに対して径方向外側または径方向
内側に平行移動させてもよい。
【0047】前述した図1〜図8の本実施形態のセグメ
ント組立装置は、上記のセグメント組立方法を実現する
ものである。
【0048】本実施形態のセグメント組立装置の本体制
御装置52は、図20に示すように、記憶部52a、入
力部52b、演算部52c、出力部52dからなり、記
憶部52aには、A型セグメントA1〜A7、B型セグ
メントB1,B2、K型セグメントKの組立順序と、A
型セグメントA1〜A7、B型セグメントB1,B2、
K型セグメントKの目標形状となる設計位置及び姿勢
(以下、設計位置・姿勢と記す)として前述した3つの
セグメント仮組立パターン〜とが予め記憶されてい
るとともに、既設セグメントリング41Lを組み上げた
ときの情報が順次記憶される。入力部52bは画像処理
装置51で求められたスリット光の端点座標値、距離計
60及び角度検出器61の計測値、入力装置55からの
入力データとして前述したようにオペレータが3つのセ
グメント仮組立パターン〜に関して選択入力したデ
ータを入力する。演算部52cは記憶部52aに記憶さ
れているデータ及び入力部52bに入力されたデータを
用いて組立セグメント42の位置決め演算を行い、出力
部52dはその演算結果を指令値としてサーボ制御装置
53に出力する。
【0049】以下、本体制御装置52の演算部52cに
おける組立セグメント42の位置決め演算手順を図21
〜図24を用いて説明する。本体制御装置52の演算部
52cで実行される位置決め制御は、大きく分けて粗位
置決め演算と微位置決め演算の2段階からなっている。
【0050】最初に、粗位置決め演算の手順を図21に
より説明する。まず手順100において、距離計60及
び角度検出器(図示せず)の計測値すなわち距離計60
から既設セグメント41内周面までの距離L1及びエレ
クタ回転位置から、既設セグメント41とエレクタ本体
12との距離のズレを求め、これを位置決め制御のため
の補正値として記憶部52aに記憶する。
【0051】続いて手順101において、組立セグメン
トリング42Lの設計位置・姿勢もしくは既設セグメン
トリング41Lの位置・姿勢から、組立セグメント42
及び既設セグメント41a〜41c上に生じるスリット
光像A−A*,B−B*,C−C*がテレビカメラ45
a,45b,45cのカメラ視野に入り、かつ組立セグ
メント42と既設セグメント41a〜41cが接触しな
い位置(以下、粗位置と記す)を演算し、これに基づき
把持中の組立セグメント42をその粗位置に位置させる
エレクタ本体12のセグメント把持部34の目標位置・
姿勢(以下、エレクタ目標位置・姿勢と記す)を演算す
る。ここで、粗位置はエレクタ本体12の旋回角度及び
図1に示すようなエレクタ中心位置を原点とするエレク
タ座標系(X,Y,Z)で表される。
【0052】続いて手順102において、先に求めたエ
レクタ目標位置・姿勢から旋回モータ16、押付ジャッ
キ22、横スライドジャッキ25、前後スライドジャッ
キ28、姿勢制御用ジャッキ31,32,33を含む7
軸のアクチュエータの指令値を演算し、続いて手順10
3において、そのアクチュエータ指令値をサーボ制御装
置53へ出力し、サーボ制御装置53が上記アクチュエ
ータを制御し終えるのを待つ。
【0053】次に、微位置決め演算の手順を図22によ
り説明する。先に説明した粗位置決め制御において、組
立セグメント42は図23に示す位置に位置決めされた
とする。このとき、前述した3箇所にそれぞれ投光器4
4a〜44cのスリット光を照射することにより組立セ
グメント42及び既設セグメント41a〜41c上に生
じるスリット光像A−A*,B−B*,C−C*は、確
実にテレビカメラ45a,45b,45cのカメラ視野
46a,46b,46cに入る。したがって、画像処理
装置51は、テレビカメラ45a,45b,45cに映
ったカメラ画像47a,47b,47cから、上記3箇
所のスリット光像A−A*,B−B*,C−C*の画像
座標系(xv,yv)上での端点座標a(ax,a
y),a*(ax*,ay*),b(bx,by),b
*(bx*,by*),c(cx,cy),c*(cx
*,cy*)を抽出する。
【0054】まず手順201において、上記画像処理装
置51により抽出された端点座標値a(ax,ay)〜
c*(cx*,cy*)を用いて、組立セグメント42
と既設セグメント41a〜41cとの偏差量を演算す
る。その演算は以下のようにして行う。
【0055】すなわち、まず上記端点座標値a(ax,
ay)〜c*(cx*,cy*)から、組立セグメント
42と既設セグメント41a〜41cとの相対位置関係
として組立セグメント42と既設セグメント41a〜4
1cとの間の段差Δza,Δzb,Δzc及び隙間Δx
a,Δxb,Δycが次式により算出される。
【0056】 Δxa=(ax*−ax)・kx=Δx1・kx Δxb=(bx*−bx)・kx=Δx2・kx Δyc=(cy*−cy)・ky=Δy3・ky Δza=(ay*−ay)・kz=Δy1・kz Δzb=(by*−by)・kz=Δy2・kz Δzc=(cx*−cx)・kz=Δx3・kz ここで、kx,ky,kzは画像データをmm単位の数
値に変換するための係数である。
【0057】上記の段差Δza〜Δzc及び隙間Δxa
〜Δycを基にして既設セグメント41a〜41cに対
する組立セグメント42の位置・姿勢偏差を演算する。
この位置・姿勢偏差演算の簡単な例を次式に示す。
【0058】edx=(Δxa+Δxb)/2 edy=Δyc edz=(Δza+Δzc)/2 eδx=(Δzb−Δza)/(Lya+Lyb) eδy={(Δza+Δzb)/2−Δzc}/(Lx
a+Lxc) eδz=(Δxb−Δxa)/(Lya+Lyb) ここで、edx,edy,edzはそれぞれ図24に示
すx軸方向、y軸方向、z軸方向の位置偏差を表し、e
δx,eδy,eδzはそれぞれx軸回り、y軸回り、
z軸回りの姿勢偏差を表している。また、Lxa,Lx
c,Lyz,Lybは、組立セグメント42の把持中心
oから組立セグメント42上のスリット光像A,B,C
の各端点a,b,cまでのx軸方向及びy軸方向の距離
を表している。
【0059】続いて手順202において、上記位置・姿
勢偏差edx,edy,edz,eδx,eδy,eδ
zから組立セグメント42の位置・姿勢の補正量dx,
dy,dz,δx,δy,δzが次式により求められ
る。
【0060】dx=−edx dy=−edy dz=−edz δx=−eδx δy=−eδy δz=−eδz 続いて手順203において、既設セグメント41a〜4
1cに対する組立セグメント42の位置・姿勢偏差をな
くすための組立セグメント42の基準位置・姿勢を求め
る。この演算は以下のようにして行う。
【0061】ここで、粗位置決め後の組立セグメント4
2の位置・姿勢を、 x軸方向の位置: P11 y軸方向の位置: P12 z軸方向の位置: P13 x軸回りの姿勢: P14 y軸回りの姿勢: P15 z軸回りの姿勢: P16 とし、組立セグメント42の基準位置・姿勢を、 x軸方向の位置: P21=P11+dx y軸方向の位置: P22=P12+dy z軸方向の位置: P23=P13+dz x軸回りの姿勢: P24=P14+δx y軸回りの姿勢: P25=P15+δy z軸回りの姿勢: P26=P16+δz とする。
【0062】続いて手順204において、本体制御装置
52の記憶部52aに記憶されているA型セグメントA
1〜A7、B型セグメントB1,B2、K型セグメント
Kの組立順序から、現在の組立セグメント42がA型セ
グメントA2〜A6であるかA型セグメントA1,A
7、B型セグメントB1,B2、K型セグメントKであ
るかを判断し、A型セグメントA2〜A6であると判断
されたときは手順212に進み、A型セグメントA1,
A7、B型セグメントB1,B2、K型セグメントKで
あると判断されたときは手順205に進む。
【0063】手順212においては、組立セグメント4
2を基準位置・姿勢P21〜P26に位置させるエレク
タ目標位置・姿勢を演算する。
【0064】手順205においては、オペレータが入力
装置55より3つのセグメント仮組立パターン〜の
中から1つを選択入力したデータを入力部52bを介し
て読み込み、その選択入力データに対応する組立セグメ
ント42の設計位置・姿勢を記憶部52aから読み込
み、基準位置・姿勢P21〜P26と設計位置・姿勢と
の偏差を求める。ここで、設計位置・姿勢を、 x軸方向の位置: P1 y軸方向の位置: P2 z軸方向の位置: P3 x軸回りの姿勢: P4 y軸回りの姿勢: P5 z軸回りの姿勢: P6 とする。
【0065】このとき、基準位置・姿勢P21〜P26
と設計位置・姿勢P1〜P6との偏差は、 x軸方向の位置偏差: Δx=P21−P1 y軸方向の位置偏差: Δy=P22−P2 z軸方向の位置偏差: Δz=P23−P3 x軸回りの姿勢偏差: Δδx=P24−P4 y軸回りの姿勢偏差: Δδy=P25−P5 z軸回りの姿勢偏差: Δδz=P26−P6 となる。
【0066】続いて手順206において、基準位置・姿
勢P21〜P26と設計位置・姿勢P1〜P6との偏差
がしきい値以内であるかどうか判定することにより、設
計位置・姿勢P1〜P6にA型セグメントA1,A7、
B型セグメントB1,B2、K型セグメントKが組立可
能かどうかを判断し、その偏差がしきい値以内であれば
手順207に進み、組立セグメント42を設計位置・姿
勢P1〜P6に位置させるエレクタ目標位置・姿勢を演
算し、偏差がしきい値以内でなければ手順208に進
む。
【0067】ここで、上記偏差Δx,Δy,Δz,Δδ
x,Δδy,Δδzと比較するしきい値をそれぞれk
1,k2,k3,k4,k5,k6とする。このしきい
値は、組立セグメント42と既設セグメント41a〜4
1cを締結するために使用するボルトと、セグメントに
設けたボルト穴との隙間の範囲内で設定される。例え
ば、ボルトとボルト穴との隙間が2mmあれば、x軸方
向、y軸方向及びz軸方向のしきい値は最大で2mmと
なるが、その隙間より低めに設定する。このとき、 −k1≦Δx≦k1 … (1) −k2≦Δy≦k2 … (2) −k3≦Δz≦k3 … (3) −k4≦Δδx≦k4 … (4) −k5≦Δδy≦k5 … (5) −k6≦Δδz≦k6 … (6) を吟味し、満たされていれば手順207へ進み、満たさ
れていなければ手順208へ進む。
【0068】手順208においては、組立セグメント4
2と既設セグメント41a〜41cとの間でボルト挿入
ができるように、基準位置・姿勢P21〜P26をしき
い値k1〜k6分だけ設計位置・姿勢P1〜P6側にず
らし、これを新たな基準位置・姿勢P21〜P26と
し、組立セグメント42をこの新たな基準位置・姿勢P
21〜P26に位置させるエレクタ目標位置・姿勢を演
算する。
【0069】手順209においては、手順206におけ
る基準位置・姿勢P21〜P26と設計位置・姿勢P1
〜P6との偏差と、しきい値との比較を、x軸方向、y
軸方向、z軸方向の位置偏差及びx軸回り、y軸回り、
z軸回りの姿勢偏差について全て終えたかどうかを判定
し、全て終えたと判定されたときは手順210に進み、
全て終えていないと判定されたときは手順206に戻
る。
【0070】続いて手順210において、現在の組立セ
グメント42がA型セグメントA2〜A6のときは手順
212で求めたエレクタ目標位置・姿勢に応じた、旋回
モータ16、押付ジャッキ22、横スライドジャッキ2
5、前後スライドジャッキ28、姿勢制御用ジャッキ3
1,32,33を含む7軸のアクチュエータの指令値を
演算し、現在の組立セグメント42がA型セグメントA
1,A7、B型セグメントB1,B2、K型セグメント
Kのときは手順207または208で求めたエレクタ目
標位置・姿勢に応じた、旋回モータ16、押付ジャッキ
22、横スライドジャッキ25、前後スライドジャッキ
28、姿勢制御用ジャッキ31,32,33を含む7軸
のアクチュエータの指令値を演算する。
【0071】続いて手順211において、上記7軸のア
クチュエータ指令値をサーボ制御装置53へ出力する。
以上により微位置決め制御が終了する。
【0072】次に、以上のように構成した本実施形態の
セグメント組立装置の動作を説明する。一例として組立
セグメント42を仮組立パターン(図11参照)に従
ってセグメントリングを組み立てる場合について説明す
る。
【0073】組立セグメント42が粗位置決めされた
後、まずオペレータが入力装置55により3つのセグメ
ント仮組立パターン〜の中から仮組立パターンを
選択入力する。
【0074】本体制御装置52は、画像処理装置51に
より抽出された端点座標値a(ax,ay)〜c*(c
x*,cy*)を用いて既設セグメント41a〜41c
に対する組立セグメント42の偏差edx〜eδzを求
め、その偏差edx〜eδzに基づいて組立セグメント
42の位置・姿勢の補正量dx〜δzを求め、その補正
量dx〜δzに基づいて既設セグメント41a〜41c
に対する組立セグメント42の位置・姿勢偏差をなくす
ための基準位置・姿勢P21〜P26を求める。このと
き、現在の組立セグメント42がA型セグメントA2〜
A6のときは、その組立セグメント42を基準位置・姿
勢P21〜P26に位置させるエレクタ目標位置・姿勢
に応じた7軸のアクチュエータの指令値を求め、それを
サーボ制御装置53に出力する。
【0075】一方、現在の組立セグメント42がA型セ
グメントA1,A7、B型セグメントB1,B2、K型
セグメントKのときは、記憶部52aに記憶されている
仮組立パターンの設計位置・姿勢P1〜P6を読み込
み、基準位置・姿勢P21〜P26を設計位置・姿勢P
1〜P6との偏差Δx〜Δδzを求め、この偏差Δx〜
Δδzがしきい値k1〜k6以内のときは、組立セグメ
ント42を設計位置・姿勢P1〜P6に位置させるエレ
クタ目標位置・姿勢に応じた7軸のアクチュエータの指
令値を求め、偏差Δx〜Δδzがしきい値k1〜k6以
内でないときは、設計位置・姿勢P1〜P6をしきい値
k1〜k6分だけずらすことにより得られた、設計位置
・姿勢P1〜P6に最も近い組立可能な位置・姿勢に組
立セグメント42を位置させるエレクタ目標位置・姿勢
に応じた7軸のアクチュエータの指令値を求め、それを
サーボ制御装置53に出力する。
【0076】サーボ制御装置53は上記7軸のアクチュ
エータを制御して組立セグメント42を位置決めする。
その後図示しないシールドジャッキを伸長し、位置決め
した組立セグメント42を既設セグメントリング41L
に押し付け、ボルト締結装置70により組立セグメント
42と既設セグメントリング41Lとを固定する。
【0077】以上のように構成した本実施形態のセグメ
ント組立装置によれば、前述したセグメント組立方法が
実施され、K型セグメントの挿入の際にK型セグメント
の挿入隙間が確保されるので、K型セグメントの組み立
てが容易になるとともにセグメントの損傷やセグメント
の組み立て精度の低下を防止することができる。
【0078】また、本体制御装置52の記憶部52aに
は3つのセグメント仮組立パターン〜の設計位置・
姿勢P1〜P6が記憶されており、オペレータが入力装
置55により3つのセグメント仮組立パターン〜の
中から最適なパターンを選択することができるので、例
えばK型セグメントの挿入隙間を大きくしたいときは仮
組立パターン,を選択し、既設セグメントリング4
2Lの形状が縦長になり過ぎてシールド掘進機の上部の
テールクリアランスに余裕が無くなったときは仮組立パ
ターンを選択するというように、シールド工事の状況
に応じて適切なセグメントリング組立が行える。
【0079】なお、本実施形態のセグメントの位置決め
装置においては、3つの仮組立パターン〜の選択
は、オペレータが工事状況等から判断して入力装置55
より選択入力するものとしたが、これに限らず、本体制
御装置52が既設セグメントリング41Lの組立情報に
基づいて自動的に選択するようにしてもよい。また、組
立セグメント42の微位置決め時に、投光器44a〜4
4c及びテレビカメラ45a〜45cからなる視覚セン
サを用いて組立セグメント42と既設セグメント41a
〜41cとの相対位置を検出するものとしたが、これに
限らず、超音波距離センサ、レーザ距離センサ等の他の
センサを用いてもよい。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、K型セグメントの組み
立て時に、K型セグメントの挿入隙間を大きくとること
ができ、K型セグメントの位置決め、組み立てを容易に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるセグメント組立装置の
エレクタ本体の正面断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示すセグメント把持部の詳細断面図であ
る。
【図6】図1に示すエレクタ本体に装備されたボルト締
結装置である。
【図7】本発明の実施形態のセグメントの位置決めに用
いる投光器及びテレビカメラの組立セグメントと既設セ
グメントとの位置関係及びシステム構成を示す図であ
る。
【図8】図1に示すセグメント組立装置の制御系のブロ
ック図である。
【図9】本発明の実施形態に用いるセグメント配置例を
示す図である。
【図10】本発明の実施形態に用いるセグメントの形状
を示す図である。
【図11】本発明の実施形態におけるセグメント仮組立
パターンの例を示す図である。
【図12】図11に示すセグメント仮組立パターンに従
ったセグメント位置決めの様子を示す図である。
【図13】本発明の実施形態におけるセグメント仮組立
パターンの他の例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態におけるセグメント仮組立
パターンの他の例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態におけるセグメント仮組立
パターンの比較例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態における対象とするセグメ
ントのトンネル径方向開き量とK型セグメントの挿入隙
間との関係を示したものである。
【図17】本発明の実施形態におけるセグメント仮組立
パターンの他の例を示す図である。
【図18】本発明の実施形態におけるセグメント仮組立
パターンの他の例を示す図である。
【図19】本発明の実施形態におけるセグメント仮組立
パターンの他の例を示す図である。
【図20】図7に示す本体制御装置の構成を示す図であ
る。
【図21】図7に示す本体制御装置の粗位置決め制御手
順を示すフローチャートである。
【図22】図7に示す本体制御装置の微位置決め制御手
順を示すフローチャートである。
【図23】図7に示す3箇所のカメラ画像を示す図であ
る。
【図24】図22に示す微位置決め制御手順の位置・姿
勢偏差演算に用いる図である。
【符号の説明】
12 エレクタ本体 41,41a,41b,41c 既設セグメント 41L 既設セグメントリング 42 組立セグメント 44a,44b,44c 投光器 45a,45b,45c テレビカメラ 48 カメラ切換器 49 画像入力装置 50 画像メモリ 51 画像処理装置 52 本体制御装置 52a 記憶部 52b 入力部 52c 演算部 52d 出力部 53 サーボ制御装置 54 油圧制御装置 55 入力装置 A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7 A型セグ
メント B1,B2 B型セグメント K K型セグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 久儀 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 多形 宏毅 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 亀井 健 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平8−4494(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 11/40

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒リングを軸方向に平行分割した形状
    の複数のA型セグメントを円弧状に位置決めして組み立
    て、続いて一方の端部がテーパ部を有するB型セグメン
    トを前記円弧状の両端に位置するA型セグメントにそれ
    ぞれ隣接して位置決めして組み立て、最後に両方の端部
    がテーパ部を有するK型セグメントを前記2つのB型セ
    グメントの間に挿入して位置決めして組み立てることに
    よりセグメントリングを組み立てるセグメント組立方法
    において、 前記円弧状の両端に位置するA型セグメントの少なくと
    も一方を位置決めするときに、当該A型セグメントの前
    記B型セグメントと接する側の端面を軸方向に隣接する
    既設セグメントリングに対し径方向外側にずらして位置
    決め仮固定し、続いて前記少なくとも一方のA型セグメ
    ントに隣接して位置決めされる前記B型セグメントを、
    前記K型セグメントの挿入隙間が大きくなるように当該
    A型セグメントを基準にして位置決め仮固定し、その後
    前記K型セグメントを前記2つのB型セグメントの間に
    挿入することを特徴とするセグメント組立方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセグメント組立方法にお
    いて、前記円弧状の両端に位置するA型セグメントの少
    なくとも一方を位置決めするときに、当該A型セグメン
    トを、前記B型セグメントと接しない側の端面の最外径
    部を中心として前記径方向外側に回転させて位置決め仮
    固定することを特徴とするセグメント組立方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のセグメント組立方法にお
    いて、前記円弧状の両端に位置するA型セグメントの少
    なくとも一方を位置決めするときに、当該A型セグメン
    トを、前記既設セグメントリングの中心に対して前記径
    方向外側に平行移動させて位置決め仮固定することを特
    徴とするセグメント組立方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のセグメント組立方法にお
    いて、前記少なくとも一方のA型セグメントに隣接して
    位置決めされる前記B型セグメントを、当該B型セグメ
    ントの前記K型セグメントと接する側の端面が前記既設
    セグメントリングに対し径方向外側にずれるように位置
    決め仮固定することを特徴とするセグメント組立方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のセグメント組立方法にお
    いて、前記少なくとも一方のA型セグメントに隣接して
    位置決めされる前記B型セグメントを、当該B型セグメ
    ントの前記K型セグメントと接する側の端面が前記既設
    セグメントリングに対し径方向内側にずれるように位置
    決め仮固定することを特徴とするセグメント組立方法。
  6. 【請求項6】 組立セグメントを把持するセグメント把
    持装置と、前記セグメント把持装置を駆動し前記組立セ
    グメントを位置決めする複数のアクチュエータと、前記
    組立セグメントとこれに隣接する既設セグメントとの相
    対位置関係を検出する検出手段とを有し、前記セグメン
    ト把持装置及び複数のアクチュエータにより前記組立セ
    グメントを前記既設セグメントに対して粗位置決めした
    後、前記検出手段により前記組立セグメントと既設セグ
    メントとの相対位置関係を検出し、この相対位置関係に
    基づいて前記組立セグメントと既設セグメントとのずれ
    が小さくなるよう前記アクチュエータを駆動し前記組立
    セグメントを微位置決めして組み立てるセグメント組立
    装置において、 軸方向に隣接する既設セグメントリングに合わせて位置
    決めして組み立てる第1のセグメント及び少なくとも一
    方の端面を前記既設セグメントリングに対して径方向外
    側にずらして位置決めして仮組立する第2のセグメント
    の組立順序と、前記第2のセグメントの設計位置及び姿
    勢とに関する組立パターンデータが記憶されている記憶
    手段と、 前記第1のセグメント及び第2のセグメントの組立順序
    から現在の組立セグメントが前記第1のセグメントであ
    るか前記第2のセグメントであるかを判断する判断手段
    と、 前記判断手段で前記第1のセグメントであると判断され
    たときに、前記組立セグメントと既設セグメントとの相
    対位置関係から、前記組立セグメントと既設セグメント
    とのずれを小さくする前記セグメント把持装置の目標位
    置及び姿勢を求め、この目標位置及び姿勢に応じて前記
    アクチュエータを駆動する第1の制御手段と、 前記判断手段で前記第2のセグメントであると判断され
    たときに、前記記憶手段に記憶されている組立パターン
    データの設計位置及び姿勢に前記第2のセグメントが組
    立可能であるかどうかを判断し、前記組立可能であると
    判断されたときは、前記組立パターンデータの設計位置
    及び姿勢を前記セグメント把持装置の目標位置及び姿勢
    として前記アクチュエータを駆動し、前記組立可能でな
    いと判断されたときは、前記組立パターンデータの設計
    位置及び姿勢に最も近い組立可能な位置及び姿勢を求
    め、この位置及び姿勢を前記セグメント把持装置の目標
    位置及び姿勢として前記アクチュエータを駆動する第2
    の制御手段と、 を有することを特徴とするセグメント組立装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のセグメント組立装置にお
    いて、前記第1のセグメントは、円弧状に位置決めして
    組み立てられる、円筒リングを軸方向に平行分割した形
    状の複数のA型セグメントのうち前記円弧状の両端以外
    に位置するA型セグメントを含み、前記第2のセグメン
    トは、前記円弧状の両端に位置する2つのA型セグメン
    トと、これら2つのA型セグメントにそれぞれ隣接して
    組み立てられる、一方の端部がテーパ部を有するB型セ
    グメントと、これら2つのB型セグメントの間に挿入し
    て位置決めして組み立てられる、両方の端部がテーパ部
    を有するK型セグメントとを含むことを特徴とするセグ
    メント組立装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のセグメント組立装置にお
    いて、前記第2のセグメントの設計位置及び姿勢を設定
    する入力手段を更に有し、前記記憶手段は、前記第2の
    セグメントの設計位置及び姿勢として、前記少なくとも
    一方の端面が前記既設セグメントリングに対し径方向内
    側にずれるように位置決めされる第3のセグメントを持
    つための設計位置及び姿勢を含む複数の設計位置及び姿
    勢を記憶しておく手段であり、前記入力手段は、前記記
    憶手段に記憶されている複数の設計位置及び姿勢の中か
    ら1つの設計位置及び姿勢を選択入力する手段であり、
    前記第2の制御手段は、前記入力手段で選択入力した設
    計位置及び姿勢に前記第2のセグメントが組立可能であ
    るかどうかを判断することを特徴とするセグメント組立
    装置。
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