JPH06299798A - セグメント組立位置決め方法 - Google Patents

セグメント組立位置決め方法

Info

Publication number
JPH06299798A
JPH06299798A JP5086003A JP8600393A JPH06299798A JP H06299798 A JPH06299798 A JP H06299798A JP 5086003 A JP5086003 A JP 5086003A JP 8600393 A JP8600393 A JP 8600393A JP H06299798 A JPH06299798 A JP H06299798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
segment
assembly
positioning
existing
erector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5086003A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinsaku Tsutsui
真作 筒井
Yasuo Tanaka
康雄 田中
Yasuo Mori
泰雄 森
Hisakazu Oda
尚和 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP5086003A priority Critical patent/JPH06299798A/ja
Publication of JPH06299798A publication Critical patent/JPH06299798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールド掘進機内に設置したエレクタにより
組立セグメントを所定の組立位置近傍に粗位置決めした
後、組立・既設セグメント間の段差・隙間をなくするよ
うに微位置決めするセグメント組立位置決め方法におい
て、組立セグメントをエレクタの位置決め誤差の範囲内
で既設セグメントにより近付けて粗位置決めし、その後
の微位置決めを支障なく行えるようにする。 【構成】 既設セグメント41cの微位置決め後の位置
・姿勢と設計位置・姿勢との差を求めておき、同セグメ
ントとトンネル周方向に隣接する組立セグメント42の
設計位置・姿勢に前記差と余裕代とを加算したものを目
標位置・姿勢としてエレクタを位置決め制御し、組立セ
グメント42を粗位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル覆工用セグメ
ントの組立を自動化するためのセグメント組立位置決め
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工事でセグメントの自動組立を
行う場合、組立セグメントを既設セグメントに倣って位
置決めする先行技術の一つとして、特開平4−2136
99に開示されたものがある。この先行技術は、エレク
タ上に設置された3組の投光器とテレビカメラからなる
視覚センサを用い、図8に示すように、投光器からの3
本のスリット光を所定の組立位置近傍に粗位置決めされ
た組立セグメント42と既設セグメント41a〜41c
のトンネル周方向に沿った境界部の2箇所とトンネル軸
方向に沿った境界部の1箇所に照射することによって生
じたスリット光像A,A′,B,B′,C,C′をそれ
ぞれテレビカメラで撮像し、これらテレビカメラからの
画像データを処理して得られた各スリット光像の端点
a,a′,b,b′,c,c′の座標値から前記3箇所
の段差・隙間を検出し、その段差・隙間をなくするよう
にエレクタを位置決め制御することにより、組立セグメ
ント42を所定の組立位置に微位置決めしようとするも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術におい
て、組立セグメントの粗位置決めは、組立セグメントの
設計位置・姿勢もしくは既設セグメントリングの位置・
姿勢計測結果から組立セグメントが最終的に位置決めさ
れるであろう目標位置・姿勢を予測演算し、この目標位
置・姿勢を基にして図8に示す組立セグメント42およ
び既設セグメント41a〜41c上のスリット光像A,
A′,B,B′,C,C′が視覚センサのカメラ視野4
6a〜46cに入り、かつ組立セグメント42と既設セ
グメント41a〜41cが接触することのない組立セグ
メントの位置・姿勢(以下、粗位置という)を求め、こ
の粗位置に組立セグメント42を移動させるようにエレ
クタを位置決め制御することによって行われる。
【0004】しかしながら、シールド掘進機と既設セグ
メントリングとはシールドジャッキを介して相互に押し
合っているだけで固定されてはいない。このため、1リ
ング分の掘進を終えて次のリングのセグメント組立を行
うまでにシールド掘進機と既設セグメントリングの相対
位置・姿勢が変化する。セグメント組立用のエレクタは
シールド掘進機内のある固定点を基準にして並進・回転
動作をするので、シールド掘進機と既設セグメントリン
グの相対位置・姿勢が変化すると、エレクタと既設セグ
メントリングの相対位置・姿勢も変化してしまう。した
がって、仮りに組立セグメントを設計位置・姿勢に移動
させるようにエレクタに指令しても、組立セグメント4
2を既設セグメント41a〜41cに正確に倣わせるこ
とはできず、組立・既設セグメント間の段差・隙間は経
験的に最大60mmにもなる。
【0005】セグメント同士の結合はボルト・ナット締
結によるのが一般的であるが、ボルトとボルト穴との隙
間は最大3mm程度なので、組立・既設セグメント間の
段差・隙間が最終的に±1mm以内になるようにエレク
タを位置決め制御しないと、ボルト・ナット締結ができ
ない。ここで、一般的に位置決め制御をするためには、
最終目標とする位置決め誤差の1/10の分解能を持つ
動作機構部と同じ分解能を持つ検出部とが必要とされて
いる。したがって、この場合、段差・隙間の検出に使用
する視覚センサには0.1mmの分解能が必要である。
視覚センサに0.1mmの分解能を持たせるために、視
覚センサに使用するテレビカメラ(CCDカメラ)の1
画素が0.1mmに対応するように光学系を設計する
と、テレビカメラの画素数は縦・横各々400〜500
であるから、カメラ視野は最小40mm角となる。この
ため、最悪の場合、図13に示すように、組立セグメン
ト42を粗位置決めした時の組立・既設セグメント間
(図13では組立セグメント42と既設セグメント41
cの間)の隙間がカメラ視野を上回ることがあり、この
場合には隙間の検出ができないので、組立セグメントの
微位置決めが自動ではできなくなる。段差についても同
様で、この場合、視覚センサに使用するテレビカメラの
被写界深度は100mm±30mm程度に設計されてお
り、これ以上の被写界深度を持たせると、100mm前
後での精度が著しく悪くなる。したがって、段差が±3
0mmを超えると検出不能となり、組立セグメントの微
位置決めが自動ではできなくなる。
【0006】以上は段差・隙間の検出に視覚センサを用
いた場合であるが、視覚センサ以外の距離センサを用い
て段差・隙間を検出する場合でも、距離センサの計測可
能範囲には限界があるので、上記と同様の問題が生じ
る。
【0007】また、シールド機内複数箇所に設置された
シールドジャッキのストロークやテールクリアランスの
計測値などからシールド掘進機と既設セグメントリング
の相対位置・姿勢を求め、これを基にして組立セグメン
トの粗位置決めすべき位置・姿勢を演算する方法もある
が、この方法ではエレクタから見た既設セグメントリン
グ周方向の姿勢偏差を計測できないため、粗位置決めさ
れた組立セグメントと既設セグメントとの段差・隙間が
検出可能な範囲を超えることがあり、この場合には組立
セグメントを自動では微位置決めできない。
【0008】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
で、その目的は、掘進に伴いエレクタと既設セグメント
リングの相対位置・姿勢が設計位置・姿勢に対して変化
しても、エレクタが有する位置決め誤差の範囲内で組立
セグメントを既設セグメントにより近付けて粗位置決め
し、組立セグメントの所定組立位置への微位置決めを支
障なく行えるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、シールド掘進機内に設置されたエレクタに
より組立セグメントを所定の組立位置近傍に粗位置決め
した後、組立・既設セグメント間の段差・隙間をなくす
るように組立セグメントを微位置決めするセグメント組
立位置決め方法において、既設セグメントの微位置決め
後の位置・姿勢と同セグメントの設計位置・姿勢との差
を求めておき、同セグメントとトンネル周方向に隣接す
る組立セグメントの設計位置・姿勢に前記差と組立・既
設セグメントの衝突を避けるための余裕代とを加算した
ものを目標位置・姿勢としてエレクタを位置決め制御す
ることにより、組立セグメントを粗位置決めすることを
特徴とする。
【0010】
【作用】セグメントの組立に際しては、大抵の場合、セ
グメントが設計通りの位置・姿勢に組み立てられること
はなく、エレクタと既設セグメントリングとの相対位置
・姿勢の変化分だけ組立セグメントの設計位置・姿勢と
その微位置決め後の位置・姿勢との間に差が生じる。こ
のため、本発明では、組立セグメントとトンネル周方向
に隣接する既設セグメントの微位置決め後の位置・姿勢
と同セグメントの設計位置・姿勢との差を求めておき、
その差を組立セグメントの設計位置・姿勢に粗位置補正
量として加算し、さらにエレクタが有する位置決め誤差
による組立・既設セグメントの衝突を避けるために必要
な余裕代を加算したものを目標位置・姿勢としてエレク
タを位置決め制御することにより、組立セグメントを粗
位置決めをしようとするものである。
【0011】エレクタが有する位置決め誤差はエレクタ
リングの旋回角度によって異なるが、セグメント1〜2
ピース分の旋回角度の範囲内ではたかだか±10mm程
度であるから、既設セグメントとの間に約20mmの余
裕を見込んで組立セグメントを粗位置決めすれば、組立
・既設セグメント間の段差・隙間を20mm±10mm
の範囲内に制御できる。これなら、視野40mm角の視
覚センサでも、組立・既設双方のセグメントが視野から
逸脱することなく、段差・隙間を必ず検出でき、その段
差・隙間情報に基づいて組立セグメントの微位置決めを
支障なく行える。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0013】図2〜図6に示すように、セグメント自動
組立に用いられるエレクタ本体12は、円筒状をしたシ
ールド本体11の後部に設置される。このエレクタ本体
12は、大別して、旋回機構であるエレクタリング13
と旋回モータ16、押付機構である吊りビーム21と押
付ジャッキ22、左右摺動機構である横スライドフレー
ム24と横スライドジャッキ25、前後摺動機構である
前後スライドフレーム27と前後スライドジャッキ2
8、ピッチング、ローリング、ヨーイング等の姿勢制御
機構である球面フレーム29と姿勢制御用ジャッキ3
1,32,33およびセグメント把持部34からなって
いる。
【0014】エレクタリング13は、シールド本体11
の内周数箇所に設置された外周ガイドローラ14と側面
ガイドローラ15により案内され、シールド本体11に
取り付けられた旋回モータ16によりピニオン17とリ
ングギア18を介して旋回駆動される。これに伴い、エ
レクタリング13上に支持された以下の各部も同時に左
右旋回させられる。
【0015】エレクタリング13の左右のアーム19に
ガイドロッド20を介して支持された吊りビーム21
は、アーム19との間に取り付けられた押付ジャッキ2
2の伸縮によりz軸方向(エレクタリング13の径方
向)に移動させられ、これに伴い吊りビーム21上に支
持された以下の各部も同方向に移動する。
【0016】吊りビーム21にリニアベアリング23を
介して支持された横スライドフレーム24は、吊りビー
ム21との間に取り付けられた横スライドジャッキ25
の伸縮により吊りビーム21上をy軸方向に移動させら
れ、これに伴い横スライドフレーム24上に支持された
以下の各部も同方向に移動する。
【0017】横スライドフレーム24にリニアベアリン
グ26を介して支持された前後スライドフレーム27
は、横スライドフレーム24との間に取り付けられた前
後スライドジャッキ28の伸縮により横スライドフレー
ム24上をx軸方向(シールド軸方向)に前後スライド
させられ、これに伴い前後スライドフレーム27上に支
持された以下の各部も同方向に移動する。
【0018】前後スライドフレーム27の球面ガイド部
27aに組み込まれた球面フレーム29は、前後スライ
ドフレーム27との間に取り付けられた2本の姿勢制御
用ジャッキ31,32の伸縮により次のような動きをす
る。図4において、2本のジャッキ31,32を同時に
伸長または収縮された場合、球面フレーム29は球面中
心Gを含むx軸の回りに傾けられ、この動きはセグメン
ト把持部34のローリング制御に用いられる。また、ジ
ャッキ31,32のいずれか一方を伸長させ、他方を収
縮させた場合は、球面フレーム29は球面中心Gを含む
z軸の回りに左右旋回させられ、この動きはセグメント
把持部34のヨーイング制御に用いられる。
【0019】球面フレーム29の中心軸30に吊り下げ
られたセグメント把持部34は、球面フレーム29との
間に取り付けられた姿勢制御用ジャッキ33の伸縮によ
り中心軸30の回りに傾けられ、この動きはセグメント
把持部34のピッチング制御に用いられる。
【0020】セグメント把持部34は、組立セグメント
42のグラウト穴43に合致する雄ねじが切られたねじ
軸35を備えている。また、セグメント把持部34に
は、ねじ軸35を回転させる駆動モータ36と、ねじ軸
35を駆動モータ36、軸受ブラケット37と共に昇降
動作させる昇降ジャッキ38が装備されており、図示し
ない位置決めセンサにより、エレクタ下に置かれた組立
セグメント42のグラウト穴43にねじ軸35を心合わ
せした後、該ねじ軸35を回転させながらセグメント4
2に向かって突き出し、グラウト穴43へのねじ込み完
了後、セグメント42がセグメント把持部34の端面に
当たるまでねじ軸35を引き戻すことにより、セグメン
ト42を把持する。
【0021】エレクタ本体は以上のように構成され、組
立セグメント42を把持して最終的に所定の組立位置に
位置決めし、図示しないボルト締結装置により既設セグ
メント41に組み付ける機能を有している。
【0022】図7はセグメント位置決めに用いる段差・
隙間検出手段と組立・既設セグメントとの位置関係およ
びシステム構成を示したものである。12はエレクタ本
体を模式的に表わしている。42は粗位置決めされた組
立セグメントを、41a,41bは組立セグメント42
とトンネル軸方向に隣接する既設セグメントを、41c
は組立セグメント42とトンネル周方向に隣接する既設
セグメントをそれぞれ表わしている。これら組立・既設
セグメント間の段差・隙間を検出するために、3組の投
光器41a,44b,44cとテレビカメラ45a,4
5b,45cからなる視覚センサがエレクタ本体12の
セグメント把持部34に剛体(図示せず)を介して固定
されている。したがって、投光器44a〜44c、テレ
ビカメラ45a〜45cと把持部34および組立セグメ
ント42の相対的な位置・姿勢はエレクタの動きにかか
わらず把持中は一定である。投光器44a,44bは組
立セグメント42と既設セグメント41a,41bのト
ンネル周方向に沿った境界部の2箇所に、投光器44c
は組立セグメント42と既設セグメント41cのトンネ
ル軸方向に沿った境界部の1箇所にそれぞれスリット光
を照射し、各セグメント上に生じたスリット光像A,
A′B,B′,C,C′はテレビカメラ45a〜45c
によりそれぞれ撮像される。図8において、46a〜4
6cはテレビカメラ45a〜45cのカメラ視野を、4
7a〜47cはテレビカメラ45a〜45cに映ったカ
メラ画像を示す。
【0023】これらテレビカメラからの画像データはカ
メラ切換器48と画像入力装置49を介して画像メモリ
50に取り込まれる。51は画像メモリ50に格納され
た画像データを処理してスリット光像の端点座標を求め
る画像処理装置、52は画像処理装置51で求められた
端点座標値または事前に入力された数値データを基にし
て後述する位置決め制御演算を行い、その結果を指令値
としてサーボ制御装置53へ出力するエレクタ本体の制
御装置(以下、本体制御装置と記す)であり、サーボ制
御装置53は、その指令に従ってエレクタ本体の旋回モ
ータ16および油圧ジャッキ22,25,28,31,
32,33を含む7軸のアクチュエータを制御する。
【0024】以下、組立セグメントを位置決めするため
の制御手順を図1および図9〜12を用いて説明する。
【0025】図9に示すように、本体制御装置52で実
行される位置決め制御は、大きく分けて粗位置決め制御
100、微位置決め制御200および微位置決め後の位
置・姿勢データ記憶300の3段階からなっている。
【0026】まず、粗位置決め制御100について説明
する。図1に粗位置決め制御の詳細な手順を示す。図1
の手順101において、組立セグメント42とトンネル
周方向に隣接する既設セグメント41cの微位置決め後
の位置・姿勢データが本体制御装置52に記憶されてい
るか否かを判定する。この位置・姿勢データは、既設セ
グメント41cの微位置決め後の位置・姿勢と同セグメ
ントの設計位置・姿勢との差を表わし、これについては
図9の手順300において詳しく説明する。
【0027】1リング中の最初に組み付けられるセグメ
ントの粗位置決めに際しては、トンネル周方向に隣接す
る既設セグメントがなく、したがつて既設セグメントの
微位置決め後の位置・姿勢データもないので、この場合
は手順103で粗位置演算を行う。この粗位置演算で
は、
【0028】
【数1】
【0029】と演算する。ここで、dx2〜dz2はそ
れぞれ図2に示すエレクタ座標系のx〜z軸方向のエレ
クタ目標位置、δx2〜δz2はそれぞれx〜z軸回り
のエレクタ目標姿勢である。エレクタ目標位置・姿勢と
はエレクタ本体のセグメント把持部34の目標位置・姿
勢を意味し、把持中の組立セグメントの目標位置・姿勢
と同じである。dxd2〜dzd2はそれぞれx〜z軸
方向の組立セグメントの設計位置、δxd2〜δzd2
はそれぞれx〜z軸回りの組立セグメントの設計姿勢で
ある。dxk〜dzkはそれぞれx〜z軸方向の位置の
余裕代で、例えばこれを20mmとすると、組立セグメ
ント42は既設セグメント41a〜41cに対し各方向
に20mmの余裕を見込んで粗位置決めされる。これに
より、粗位置決め時にセグメント同士の衝突が避けられ
る。δxk〜δzkはそれぞれx〜z軸回りの姿勢の余
裕代で、通常、これらには0を代入する。
【0030】既設セグメント41cの微位置決め後の位
置・姿勢データがあれば、手順102で粗位置補正演算
を行う。この粗位置補正演算では、
【0031】
【数2】
【0032】と演算する。ここで、dxc〜δzcは既
設セグメント41cの微位置決め後の位置・姿勢と同セ
グメントの設計位置・姿勢との差で、既設セグメント4
1cの微位置決め後の位置・姿勢データとして本体制御
装置52に記憶されていた数値を代入する。θ1は既設
セグメント41cを微位置決めした時のエレクタリング
13の旋回角度、θ2は組立セグメント42を粗位置決
めする時のエレクタリング13の目標旋回角度、Δθは
セグメント1ピースの弧長に相当する旋回角度である。
【0033】手順104のアクチュエータ指令値演算で
は、数1または数2により求めたエレクタ目標位置・姿
勢から旋回モータ16を含む各アクチュエータの指令値
を演算し、手順105のアクチュエータ制御で、サーボ
制御装置53へ指令値を出力し、サーボ制御装置53が
アクチュエータを制御し終えるのを待つ。
【0034】1リング中の最初に組み付けられるセグメ
ントについては、手順103の粗位置演算で既設セグメ
ントの微位置決め後の位置・姿勢データによる粗位置補
正がなされていないため、粗位置決め後、既設セグメン
トとの段差・隙間が視覚センサの視野を上回ることがあ
る。この場合は、段差・隙間が検出可能な位置まで手動
操作によりエレクタを駆動し、粗位置補正を行う。1リ
ング中の2番目以降に組み付けられるセグメントについ
ては、手順102の粗位置補正演算で既設セグメントの
微位置決め後の位置・姿勢データによる粗位置補正がな
されるため、図8に示すように組立セグメント42およ
び隣接する既設セグメント41a〜41c上のスリット
光像A,A′,B,B′,C,C′がすべてカメラ視野
46a〜46cに入り、かつ組立セグメント42と既設
セグメント41a〜41cが接触することのない位置・
姿勢に自動で粗位置決めできる。
【0035】次に、微位置決め制御200について説明
する。図10に微位置決め制御の詳細な手順を示す。先
に説明した粗位置決め制御において、組立セグメント4
2は図8に示す位置に粗位置決めされているものとす
る。この状態で抽出された前記3箇所のスリット光像
A,A′,B,B′,C,C′の端点座標a(ax,a
y),a′(ax′,ay′),b(bx,by),
b′(bx′,by′),c(cx,cy),c′(c
x′,cy′)を用いて、手順201の微位置決め用偏
差検出演算を行う。手順201では、これらの端点座標
値から組立・既設セグメント間の段差Δza,Δzb,
Δzcと隙間Δxa,Δxb,Δycが次式により算出
される。
【0036】
【数3】
【0037】ここで、kx,ky,kzは画像データを
mm単位の数値に変換するための係数である。
【0038】これらの段差・隙間を基にして組立セグメ
ント42と既設セグメント41a〜41cとの位置・姿
勢偏差量を演算する。偏差量演算の簡単な例を次式に示
す。
【0039】
【数4】
【0040】ここで、edx,edy,edzはそれぞ
れ図11に示すx軸方向、y軸方向、z軸方向の位置偏
差を、eδx,eδy,eδzはそれぞれx軸回り、y
軸回り、z軸回りの姿勢偏差を表わす。また、Lxa,
Lxc,Lya,Lybは、図11に示すように、組立
セグメント42の中心oから組立セグメント上のスリッ
ト光像A,B,Cの各端点a,b,cまでのx軸方向お
よびy軸方向の距離を表わしている。
【0041】これらの偏差量から位置・姿勢の補正量d
x,dy,dz,δx,δy,δzが次式により求めら
れる。
【0042】
【数5】
【0043】手順202では、先に求めた補正量をしき
い値と比較し、しきい値以内であれば、位置決め制御を
終了する。しきい値以内でなければ、手順203で先に
求めた補正量を基にしてエレクタの目標位置・姿勢を演
算し、手順204のアクチュエータ指令値演算、手順2
05のアクチュエータ制御を経て手順201に戻り、手
順201で演算した補正量がしきい値以内になるまで手
順201〜205を繰り返す。こうして、位置・姿勢の
偏差を補正し、組立セグメントを最終的に位置決めす
る。
【0044】次に、図9に示す手順300について説明
する。いま、既設セグメント41cの微位置決め後の位
置・姿勢をdx1,dy1,dz1,δx1,δy1,
δz1(dx1〜dz1はそれぞれx〜z軸方向の位
置、δx1〜δz1はそれぞれx〜z軸回りの姿勢)と
し、同セグメントの設計位置・姿勢をdxd1,dyd
1,dzd1,δxd1,δyd1,δzd1(dxd
1〜dzd1はそれぞれx〜z軸方向の設計位置、δx
d1〜δzd1はそれぞれx〜z軸回りの設計姿勢)と
すると、既設セグメント41cを微位置決めした時、手
順300において、
【0045】
【数6】
【0046】により求めたdxc〜δzcの値を既設セ
グメント41cの微位置決め後の位置・姿勢データとし
て記憶する。このdxc〜δzcの値は、既設セグメン
ト41cとトンネル周方向に隣接する組立セグメント4
2と粗位置補正演算(手順102)において、数2に代
入される。同様に、組立セグメント42を微位置決めし
た時には、その微位置決め後の位置・姿勢データを記憶
し、これを用いて同セグメントとトンネル周方向に隣接
する新たな組立セグメントの粗位置補正を行う。
【0047】図12に組立セグメント42の粗位置決め
時に用いる補正量dxc〜δzcと既設セグメント41
cの微位置決め後の位置・姿勢dx1〜δz1の関係を
示す。ここで、dx1〜δz1は、既設セグメント41
cを微位置決めした時のエレクタ本体の各アクチュエー
タ(22,25,28,31,32,33)の操作量か
ら演算によって求められる。
【0048】上記実施例では、視覚センサにより組立・
既設セグメント間の段差・隙間を検出し、その段差・隙
間情報に基づいて組立セグメントの微位置決めを自動で
行う場合について説明したが、セグメント組立位置決め
方法としては、組立セグメントの所定組立位置近傍への
粗位置決めまでを自動で行い、その後はエレクタの手動
操作により微位置決めをしたい場合もあり、本発明はこ
のような場合にも有効である。
【0049】
【発明の効果】本発明のセグメント組立位置決め方法
は、既設セグメントの微位置決め後の位置・姿勢と同セ
グメントの設計位置・姿勢との差を求めておき、同セグ
メントとトンネル周方向に隣接する組立セグメントの設
計位置・姿勢に前記差と余裕代とを加算したものを目標
位置・姿勢としてエレクタを位置決め制御することによ
り、組立セグメントを粗位置決めするようにしたので、
既設セグメントリングとエレクタの相対位置・姿勢が大
きく変化しても、既設セグメントとトンネル周方向に隣
接する組立セグメントをエレクタの位置決め誤差の範囲
内で既設セグメントにより近付けて粗位置決めすること
ができる。このため、粗位置決め後に、視覚センサなど
によって組立・既設セグメント間の段差・隙間を必ず検
出でき、その段差・隙間情報を基にして組立セグメント
の微位置決めが自動で行える。また、粗位置決め後、手
動操作によりエレクタを駆動して組立セグメントを微位
置決めすることも容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主要部である粗位置決め制御の手順を
示すフローチャートである。
【図2】シールド掘進機内に設置されたエレクタの一部
切断した正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】図2のセグメント把持部34の詳細断面図であ
る。
【図7】セグメント位置決めに用いる投光器、テレビカ
メラと組立・既設セグメントの位置関係およびシステム
構成の一例を示す図である。
【図8】粗位置決め終了した状態での組立・既設セグメ
ントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像を示す
図である。
【図9】本発明の組立セグメントを位置決めする制御手
順を示すフローチャートである。
【図10】微位置決め制御の手順を示すフローチャート
である。
【図11】図10における微位置決め用偏差検出演算の
説明図である。
【図12】組立セグメントの粗位置決め時に用いる補正
量と既設セグメントの微位置決め後の位置・姿勢の関係
を示す説明図である。
【図13】従来の方法により組立セグメント42の粗位
置決めをして、既設セグメント41cの端部が視覚セン
サの視野に入らなかった場合の組立・既設セグメントと
スリット光像の位置関係およびテレビ画像を示す図であ
る。
【符号の説明】
11…シールド本体、12…エレクタ本体、41a〜4
1c…既設セグメント、42…組立セグメント、44a
〜44c…投光器、45a〜45c…テレビカメラ、4
6a〜46c…カメラ視野、47a〜47c…カメラ画
像、48…カメラ切換器、49…画像入力装置、50…
画像メモリ、51…画像処理装置、52…本体制御装
置、53…サーボ制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 尚和 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機内に設置されたエレクタ
    により組立セグメントを所定の組立位置近傍に粗位置決
    めした後、組立・既設セグメント間の段差・隙間をなく
    するように組立セグメントを微位置決めするセグメント
    組立位置決め方法において、既設セグメントの微位置決
    め後の位置・姿勢と同セグメントのシールド掘進機内固
    定点を基準として計画された組立位置・姿勢(以下、設
    計位置・姿勢という)との差を求めておき、同セグメン
    トとトンネル周方向に隣接する組立セグメントの設計位
    置・姿勢に前記差と組立・既設セグメントの衝突を避け
    るための余裕代とを加算したものを目標位置・姿勢とし
    てエレクタを位置決め制御することにより、組立セグメ
    ントを粗位置決めすることを特徴とするセグメント組立
    位置決め方法。
JP5086003A 1993-04-13 1993-04-13 セグメント組立位置決め方法 Pending JPH06299798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5086003A JPH06299798A (ja) 1993-04-13 1993-04-13 セグメント組立位置決め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5086003A JPH06299798A (ja) 1993-04-13 1993-04-13 セグメント組立位置決め方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06299798A true JPH06299798A (ja) 1994-10-25

Family

ID=13874507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5086003A Pending JPH06299798A (ja) 1993-04-13 1993-04-13 セグメント組立位置決め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06299798A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2343697A (en) * 1998-11-13 2000-05-17 Martin Anthony Mckenzie A roller blind assembly which comprises of one or more blinds in guide rails

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2343697A (en) * 1998-11-13 2000-05-17 Martin Anthony Mckenzie A roller blind assembly which comprises of one or more blinds in guide rails

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08296400A (ja) セグメントの組立位置決め装置及び位置決め方法
JPH06299798A (ja) セグメント組立位置決め方法
JP2971982B2 (ja) セグメントの姿勢検出方法及び自動組立装置
JP3240227B2 (ja) トンネル覆工用リングのセグメント組立位置決め方法及び装置
JP2851971B2 (ja) セグメントの組立位置決め方法
JP2667762B2 (ja) セグメントの組立位置決め方法
JP3395173B2 (ja) セグメント組立位置決め方法
JP3278503B2 (ja) セグメント自動組立装置及びその方法
JP3449010B2 (ja) シールド工事の路線修正方法及びセグメント組立装置
JP3350913B2 (ja) セグメント組立位置決め方法
JP3350912B2 (ja) セグメント組立位置決め方法
JP3450548B2 (ja) セグメント組立方法及び組立装置
JP3396560B2 (ja) エレクタのセグメント位置決め装置
JP3444026B2 (ja) セグメントの組立位置決め方法及び組立位置決め装置
JP2667759B2 (ja) セグメントの組立位置決め方法
JP3240221B2 (ja) セグメント自動組立装置及び方法
JP3444025B2 (ja) セグメントの組立位置決め方法
JP3395172B2 (ja) セグメント組立位置決め方法及び位置決め制御装置
JPH06317098A (ja) セグメント組立位置決め方法
JPH0518196A (ja) セグメント自動組立装置
JP2609010B2 (ja) セグメント自動組立装置
JPH051500A (ja) セグメント自動組立装置
JP2608991B2 (ja) セグメント自動組立装置
JPH0734796A (ja) セグメント自動組立装置及び方法
JPH0960496A (ja) セグメント組立方法及び組立装置