JP2667762B2 - セグメントの組立位置決め方法 - Google Patents
セグメントの組立位置決め方法Info
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- JP2667762B2 JP2667762B2 JP4099527A JP9952792A JP2667762B2 JP 2667762 B2 JP2667762 B2 JP 2667762B2 JP 4099527 A JP4099527 A JP 4099527A JP 9952792 A JP9952792 A JP 9952792A JP 2667762 B2 JP2667762 B2 JP 2667762B2
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- assembly
- existing
- slit light
- tunnel
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル覆工用セグメ
ントを自動組立てするためのセグメント組立位置決め方
法に関する。
ントを自動組立てするためのセグメント組立位置決め方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工事でセグメントの自動組立を
行う場合、組立セグメントを既設セグメントの位置・姿
勢に合わせて位置決めするために光切断法を用いること
が提案されている(特開平3−199599)。
行う場合、組立セグメントを既設セグメントの位置・姿
勢に合わせて位置決めするために光切断法を用いること
が提案されている(特開平3−199599)。
【0003】これは、エレクタ上に設置された3組の投
光器とテレビカメラを用い、図8に示すように、投光器
からの3本のスリット光を所定の組立位置近傍に粗位置
決めされた組立セグメント42と既設セグメント41a
〜41cのトンネル周方向に沿った境界部の2箇所とト
ンネル軸方向に沿った境界部の1箇所に照射することに
より生じたスリット光像A,A′,B,B′,C,C′
をそれぞれテレビカメラで撮像し、これらテレビカメラ
からの画像データを処理して得られた各スリット光像の
端点a,a′,b,b′,c,c′の座標値から前記3
箇所の段差・隙間を検出し、その段差・隙間情報を基に
して組立セグメント42と既設セグメント41a〜41
cの相対的位置・姿勢の偏差を求め、その偏差を補正す
ることによって組立セグメント42を所定の組立位置に
微位置決めしようとするものである。
光器とテレビカメラを用い、図8に示すように、投光器
からの3本のスリット光を所定の組立位置近傍に粗位置
決めされた組立セグメント42と既設セグメント41a
〜41cのトンネル周方向に沿った境界部の2箇所とト
ンネル軸方向に沿った境界部の1箇所に照射することに
より生じたスリット光像A,A′,B,B′,C,C′
をそれぞれテレビカメラで撮像し、これらテレビカメラ
からの画像データを処理して得られた各スリット光像の
端点a,a′,b,b′,c,c′の座標値から前記3
箇所の段差・隙間を検出し、その段差・隙間情報を基に
して組立セグメント42と既設セグメント41a〜41
cの相対的位置・姿勢の偏差を求め、その偏差を補正す
ることによって組立セグメント42を所定の組立位置に
微位置決めしようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ス
リット光が照射される既設セグメントの端部に欠けがあ
った場合、組立セグメントとの間の段差の検出に及ぼす
影響について配慮されていなかった。図8のA,A′,
B,B′,C,C′は既設セグメントに欠けのない正常
時の光切断像の例であって、同図のテレビ画像47a〜
47cにおけるΔx1,Δx2,Δx3がセグメント間
の隙間に相当し、Δy1,Δy2,Δy3がセグメント
間の段差に相当する。しかし、例えば既設セグメント4
1cの端部に図9に示すような欠け55があった場合、
欠けの部分では、同図のテレビ画像47cに示すように
光切断像C′が変形して、正常時とは異なる端点座標値
c′(cx′,cy′)が検出されるため、段差Δx3
が見掛け上大きく算出されてしまう。このような誤った
段差・隙間情報を基にして位置・姿勢偏差と補正量を演
算し、組立セグメントの微位置決めを行うと、カメラ画
像での見掛け上の段差が大きくなった分、欠けのない部
分では組立セグメントと既設セグメントとの間に段差が
生じ、正確な位置決めができない。
リット光が照射される既設セグメントの端部に欠けがあ
った場合、組立セグメントとの間の段差の検出に及ぼす
影響について配慮されていなかった。図8のA,A′,
B,B′,C,C′は既設セグメントに欠けのない正常
時の光切断像の例であって、同図のテレビ画像47a〜
47cにおけるΔx1,Δx2,Δx3がセグメント間
の隙間に相当し、Δy1,Δy2,Δy3がセグメント
間の段差に相当する。しかし、例えば既設セグメント4
1cの端部に図9に示すような欠け55があった場合、
欠けの部分では、同図のテレビ画像47cに示すように
光切断像C′が変形して、正常時とは異なる端点座標値
c′(cx′,cy′)が検出されるため、段差Δx3
が見掛け上大きく算出されてしまう。このような誤った
段差・隙間情報を基にして位置・姿勢偏差と補正量を演
算し、組立セグメントの微位置決めを行うと、カメラ画
像での見掛け上の段差が大きくなった分、欠けのない部
分では組立セグメントと既設セグメントとの間に段差が
生じ、正確な位置決めができない。
【0005】本発明の目的は、既設セグメントの端部に
欠けがあっても、欠けの影響を受けずに組立セグメント
との段差・隙間を検出し、その段差・隙間情報を用いて
組立セグメントを組立位置に正確に位置決めできるよう
にすることにある。
欠けがあっても、欠けの影響を受けずに組立セグメント
との段差・隙間を検出し、その段差・隙間情報を用いて
組立セグメントを組立位置に正確に位置決めできるよう
にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、シールド掘進機内に設置されたエレクタに
より組立セグメントを所定の組立位置近傍に粗位置決め
し、その後、エレクタ上に設置した投光器から組立セグ
メントと既設セグメントのトンネル円周方向に沿った境
界部とトンネル軸方向に沿った境界部に対し、いずれか
一方の境界部に少なくとも1箇所スリット光を照射し、
いずれか他方の境界部に少なくとも2箇所スリット光を
照射し、各々のスリット光像をエレクタ上に設置したテ
レビカメラにより撮像して得られた画像データから前記
少なくとも3箇所の段差・隙間を検出し、その段差・隙
間情報を基にして組立セグメントと既設セグメントとの
位置・姿勢偏差を求め、その偏差を補正することによっ
て組立セグメントを組立位置に微位置決めするセグメン
トの組立位置決め方法において、組立セグメントを一次
粗位置決めした後、前記少なくとも3箇所の段差・隙間
を検出する前に、前記スリット光像の各々の画像データ
から既設セグメント側スリット光像の段差方向における
最大座標値と最小座標値の差を求め、その差がしきい値
以上か否かにより既設セグメント端部の欠けの有無を判
定し、既設セグメントのトンネル周方向に沿った端部に
欠けがあると判定された場合は組立セグメントをトンネ
ル周方向に所定量移動させ、また既設セグメントのトン
ネル軸方向に沿った端部に欠けがあると判定された場合
は組立セグメントをトンネル軸方向に所定量移動させる
ことにより、既設セグメントの欠けを避けて段差・隙間
を検出できる位置に組立セグメントを二次粗位置決めす
ることを特徴とする。
に本発明は、シールド掘進機内に設置されたエレクタに
より組立セグメントを所定の組立位置近傍に粗位置決め
し、その後、エレクタ上に設置した投光器から組立セグ
メントと既設セグメントのトンネル円周方向に沿った境
界部とトンネル軸方向に沿った境界部に対し、いずれか
一方の境界部に少なくとも1箇所スリット光を照射し、
いずれか他方の境界部に少なくとも2箇所スリット光を
照射し、各々のスリット光像をエレクタ上に設置したテ
レビカメラにより撮像して得られた画像データから前記
少なくとも3箇所の段差・隙間を検出し、その段差・隙
間情報を基にして組立セグメントと既設セグメントとの
位置・姿勢偏差を求め、その偏差を補正することによっ
て組立セグメントを組立位置に微位置決めするセグメン
トの組立位置決め方法において、組立セグメントを一次
粗位置決めした後、前記少なくとも3箇所の段差・隙間
を検出する前に、前記スリット光像の各々の画像データ
から既設セグメント側スリット光像の段差方向における
最大座標値と最小座標値の差を求め、その差がしきい値
以上か否かにより既設セグメント端部の欠けの有無を判
定し、既設セグメントのトンネル周方向に沿った端部に
欠けがあると判定された場合は組立セグメントをトンネ
ル周方向に所定量移動させ、また既設セグメントのトン
ネル軸方向に沿った端部に欠けがあると判定された場合
は組立セグメントをトンネル軸方向に所定量移動させる
ことにより、既設セグメントの欠けを避けて段差・隙間
を検出できる位置に組立セグメントを二次粗位置決めす
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】組立セグメントの一次粗位置決め後に、組立・
既設セグメントのトンネル周方向に沿った境界部とトン
ネル軸方向に沿った境界部との少なくとも3箇所にスリ
ット光を照射し、これらのスリット光像をそれぞれテレ
ビカメラで撮像して得た画像データから既設セグメント
側スリット光像の段差方向における最大座標値と最小座
標値の差を求める。もし、この最大座標値と最小座標値
の差が所定のしきい値以上であれば、欠けがあると判定
される。既設セグメントのトンネル周方向に沿った端部
に欠けがあると判定された場合は、欠けを避けて段差・
隙間を検出するために組立セグメントをトンネル周方向
に所定量移動させ、また既設セグメントのトンネル軸方
向に沿った端部に欠けがあると判定された場合は、欠け
を避けて段差・隙間を検出するために組立セグメントを
トンネル軸方向に所定量移動させる。その後、前記少な
くとも3箇所に再度スリット光を照射し、各々のスリッ
ト光像をテレビカメラで撮像して得た画像データから段
差・隙間を検出し、その段差・隙間情報を用いて組立セ
グメントの微位置決めを行う。これにより、既設セグメ
ントの端部に欠けがあっても、欠けの影響を受けずに組
立セグメントの正確な位置決めができる。
既設セグメントのトンネル周方向に沿った境界部とトン
ネル軸方向に沿った境界部との少なくとも3箇所にスリ
ット光を照射し、これらのスリット光像をそれぞれテレ
ビカメラで撮像して得た画像データから既設セグメント
側スリット光像の段差方向における最大座標値と最小座
標値の差を求める。もし、この最大座標値と最小座標値
の差が所定のしきい値以上であれば、欠けがあると判定
される。既設セグメントのトンネル周方向に沿った端部
に欠けがあると判定された場合は、欠けを避けて段差・
隙間を検出するために組立セグメントをトンネル周方向
に所定量移動させ、また既設セグメントのトンネル軸方
向に沿った端部に欠けがあると判定された場合は、欠け
を避けて段差・隙間を検出するために組立セグメントを
トンネル軸方向に所定量移動させる。その後、前記少な
くとも3箇所に再度スリット光を照射し、各々のスリッ
ト光像をテレビカメラで撮像して得た画像データから段
差・隙間を検出し、その段差・隙間情報を用いて組立セ
グメントの微位置決めを行う。これにより、既設セグメ
ントの端部に欠けがあっても、欠けの影響を受けずに組
立セグメントの正確な位置決めができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
る。
【0009】図2〜図6に示すように、セグメント自動
組立に用いられるエレクタ本体12は、円筒状をしたシ
ールド本体11の後部に設置される。このエレクタ本体
12は、大別して、旋回機構であるエレクタリング13
と旋回モータ16、押付機構である吊りビーム21と押
付ジャッキ22、左右摺動機構である横スライドフレー
ム24と横スライドジャッキ25、前後摺動機構である
前後スライドフレーム27と前後スライドジャッキ2
8、ピッチング、ローリング、ヨーイング等の姿勢制御
機構である球面フレーム29と姿勢制御用ジャッキ3
1,32,33およびセグメント把持部34とからなっ
ている。
組立に用いられるエレクタ本体12は、円筒状をしたシ
ールド本体11の後部に設置される。このエレクタ本体
12は、大別して、旋回機構であるエレクタリング13
と旋回モータ16、押付機構である吊りビーム21と押
付ジャッキ22、左右摺動機構である横スライドフレー
ム24と横スライドジャッキ25、前後摺動機構である
前後スライドフレーム27と前後スライドジャッキ2
8、ピッチング、ローリング、ヨーイング等の姿勢制御
機構である球面フレーム29と姿勢制御用ジャッキ3
1,32,33およびセグメント把持部34とからなっ
ている。
【0010】エレクタリング13は、シールド本体11
の内周数箇所に設置された外周ガイドローラ14と側面
ガイドローラ15により案内され、シールド本体11に
取り付けられた旋回モータ16によりピニオン17とリ
ングギヤ18を介して旋回駆動される。これに伴い、エ
レクタリング13上に支持された以下の各部も同時に左
右旋回させられる。
の内周数箇所に設置された外周ガイドローラ14と側面
ガイドローラ15により案内され、シールド本体11に
取り付けられた旋回モータ16によりピニオン17とリ
ングギヤ18を介して旋回駆動される。これに伴い、エ
レクタリング13上に支持された以下の各部も同時に左
右旋回させられる。
【0011】エレクタリング13の左右のアーム19に
ガイドロッド20を介して支持された吊りビーム21
は、アーム19との間に取り付けられた押付ジャッキ2
2の伸縮によりZ軸方向(エレクタリング13の径方
向)に移動させられ、これに伴い吊りビーム21上に支
持された以下の各部も同方向に移動する。
ガイドロッド20を介して支持された吊りビーム21
は、アーム19との間に取り付けられた押付ジャッキ2
2の伸縮によりZ軸方向(エレクタリング13の径方
向)に移動させられ、これに伴い吊りビーム21上に支
持された以下の各部も同方向に移動する。
【0012】吊りビーム21にリニアベアリング23を
介して支持された横スライドフレーム24は、吊りビー
ム21との間に取り付けられた横スライドジャッキ25
の伸縮により吊りビーム21上をY軸方向に移動させら
れ、これに伴い横スライドフレーム24上に支持された
以下の各部も同方向に移動する。
介して支持された横スライドフレーム24は、吊りビー
ム21との間に取り付けられた横スライドジャッキ25
の伸縮により吊りビーム21上をY軸方向に移動させら
れ、これに伴い横スライドフレーム24上に支持された
以下の各部も同方向に移動する。
【0013】横スライドフレーム24にリニアベアリン
グ26を介して支持された前後スライドフレーム27
は、横スライドフレーム24との間に取り付けられた前
後スライドジャッキ28の伸縮により横スライドフレー
ム24上をX軸方向(シールド軸方向)に前後スライド
させられ、これに伴い前後スライドフレーム27上に支
持された以下の各部も同方向に移動する。
グ26を介して支持された前後スライドフレーム27
は、横スライドフレーム24との間に取り付けられた前
後スライドジャッキ28の伸縮により横スライドフレー
ム24上をX軸方向(シールド軸方向)に前後スライド
させられ、これに伴い前後スライドフレーム27上に支
持された以下の各部も同方向に移動する。
【0014】前後スライドフレーム27の球面ガイド部
27aに組み込まれた球面フレーム29は、前後スライ
ドフレーム27との間に取り付けられた2本の姿勢制御
用ジャッキ31,32の伸縮により次のような動きをす
る。図4において、2本のジャッキ31,32を同時に
伸長または収縮させた場合、球面フレーム29は球面中
心Gを含むX軸の回りに傾けられ、この動きはセグメン
ト把持部34のローリング制御に用いられる。また、ジ
ャッキ31,32のいずれか一方を伸長させ、他方を収
縮させた場合は、球面フレーム29は球面中心Gを含む
Z軸の回りに左右旋回させられ、この動きはセグメント
把持部34のヨーイング制御に用いられる。
27aに組み込まれた球面フレーム29は、前後スライ
ドフレーム27との間に取り付けられた2本の姿勢制御
用ジャッキ31,32の伸縮により次のような動きをす
る。図4において、2本のジャッキ31,32を同時に
伸長または収縮させた場合、球面フレーム29は球面中
心Gを含むX軸の回りに傾けられ、この動きはセグメン
ト把持部34のローリング制御に用いられる。また、ジ
ャッキ31,32のいずれか一方を伸長させ、他方を収
縮させた場合は、球面フレーム29は球面中心Gを含む
Z軸の回りに左右旋回させられ、この動きはセグメント
把持部34のヨーイング制御に用いられる。
【0015】球面フレーム29の中心軸30に吊り下げ
られたセグメント把持部34は、球面フレーム29との
間に取り付けられた姿勢制御用ジャッキ33の伸縮によ
り中心軸30の回りに傾けられ、この動きはセグメント
把持部34のピッチング制御に用いられる。
られたセグメント把持部34は、球面フレーム29との
間に取り付けられた姿勢制御用ジャッキ33の伸縮によ
り中心軸30の回りに傾けられ、この動きはセグメント
把持部34のピッチング制御に用いられる。
【0016】セグメント把持部34は、組立セグメント
42のグラウト穴43に合致する雄ねじが切られたねじ
軸35を備えている。また、セグメント把持部34に
は、ねじ軸35を回転させる駆動モータ36と、ねじ軸
35を駆動モータ36、軸受ブラケット37と共に昇降
動作させる昇降ジャッキ38が装備されており、図示し
ない位置決めセンサにより、エレクタ下に置かれた組立
セグメント42のグラウト穴43にねじ軸35を心合わ
せした後、該ねじ軸35を回転させながらセグメント4
2に向かって突き出し、グラウト穴43へのねじ込み完
了後、セグメント42がセグメント把持部34の端面に
当たるまでねじ軸35を引き戻すことにより、セグメン
ト42を把持する。
42のグラウト穴43に合致する雄ねじが切られたねじ
軸35を備えている。また、セグメント把持部34に
は、ねじ軸35を回転させる駆動モータ36と、ねじ軸
35を駆動モータ36、軸受ブラケット37と共に昇降
動作させる昇降ジャッキ38が装備されており、図示し
ない位置決めセンサにより、エレクタ下に置かれた組立
セグメント42のグラウト穴43にねじ軸35を心合わ
せした後、該ねじ軸35を回転させながらセグメント4
2に向かって突き出し、グラウト穴43へのねじ込み完
了後、セグメント42がセグメント把持部34の端面に
当たるまでねじ軸35を引き戻すことにより、セグメン
ト42を把持する。
【0017】エレクタ本体は以上のように構成され、組
立セグメント42を把持して最終的に所定の組立位置に
位置決めし、図示しないボルト締結装置により既設セグ
メント41に組み付ける機能を有している。
立セグメント42を把持して最終的に所定の組立位置に
位置決めし、図示しないボルト締結装置により既設セグ
メント41に組み付ける機能を有している。
【0018】図7はセグメント位置決めに用いる段差・
隙間検出手段と組立・既設セグメントとの位置関係およ
びシステム構成を示したものである。12はエレクタ本
体を模式的に表わしている。42は組立セグメントを、
41a,41bは組立セグメント42とトンネル軸方向
に隣接する既設セグメントを、41cは組立セグメント
42とトンネル周方向に隣接する既設セグメントをそれ
ぞれ表わしている。これら組立・既設セグメント間の段
差・隙間を検出するために、3組の投光器44a,44
b,44cとテレビカメラ45a,45b,45cがエ
レクタ本体12のセグメント把持部34に剛体(図示せ
ず)を介して固定されている。したっがって、投光器4
4a〜44c、テレビカメラ45a〜45cと把持部3
4および組立セグメント42の相対的な位置・姿勢はエ
レクタの動きにかかわらず、把持中は一定である。投光
器44a,44bは組立セグメント42と既設セグメン
ト41a,41bのトンネル周方向に沿った境界部の2
箇所に、投光器44cは組立セグメント42と既設セグ
メント41cのトンネル軸方向に沿った境界部にそれぞ
れスリット光を照射し、各セグメント上に生じたスリッ
ト光像A,A′,B,B′,C,C′はテレビカメラ4
5a〜45cによりそれぞれ撮像される。図8〜図11
において、46a〜46cはテレビカメラ45a〜45
cのカメラ視野を、47a〜47cはテレビカメラ45
a〜45cに映ったカメラ画像を示す。
隙間検出手段と組立・既設セグメントとの位置関係およ
びシステム構成を示したものである。12はエレクタ本
体を模式的に表わしている。42は組立セグメントを、
41a,41bは組立セグメント42とトンネル軸方向
に隣接する既設セグメントを、41cは組立セグメント
42とトンネル周方向に隣接する既設セグメントをそれ
ぞれ表わしている。これら組立・既設セグメント間の段
差・隙間を検出するために、3組の投光器44a,44
b,44cとテレビカメラ45a,45b,45cがエ
レクタ本体12のセグメント把持部34に剛体(図示せ
ず)を介して固定されている。したっがって、投光器4
4a〜44c、テレビカメラ45a〜45cと把持部3
4および組立セグメント42の相対的な位置・姿勢はエ
レクタの動きにかかわらず、把持中は一定である。投光
器44a,44bは組立セグメント42と既設セグメン
ト41a,41bのトンネル周方向に沿った境界部の2
箇所に、投光器44cは組立セグメント42と既設セグ
メント41cのトンネル軸方向に沿った境界部にそれぞ
れスリット光を照射し、各セグメント上に生じたスリッ
ト光像A,A′,B,B′,C,C′はテレビカメラ4
5a〜45cによりそれぞれ撮像される。図8〜図11
において、46a〜46cはテレビカメラ45a〜45
cのカメラ視野を、47a〜47cはテレビカメラ45
a〜45cに映ったカメラ画像を示す。
【0019】これらテレビカメラからの画像データとカ
メラ切換器48と画像入力装置49を介して画像メモリ
50に取り込まれる。51は画像メモリ50に格納され
た画像データを処理してスリット光像の端点座標を求め
る画像処理装置、52は画像処理装置51で求められた
端点座標値または事前に入力された数値データから後述
する位置決め制御演算を行い、その結果を指令値として
サーボ制御装置53へ出力するエレクタ本体の制御装置
(以下、本体制御装置と記す)であり、サーボ制御装置
53は、その指令に従ってエレクタ本体の旋回モータ1
6および油圧ジャッキ22,25,28,31,32,
33を含む7軸のアクチュエータを制御する。
メラ切換器48と画像入力装置49を介して画像メモリ
50に取り込まれる。51は画像メモリ50に格納され
た画像データを処理してスリット光像の端点座標を求め
る画像処理装置、52は画像処理装置51で求められた
端点座標値または事前に入力された数値データから後述
する位置決め制御演算を行い、その結果を指令値として
サーボ制御装置53へ出力するエレクタ本体の制御装置
(以下、本体制御装置と記す)であり、サーボ制御装置
53は、その指令に従ってエレクタ本体の旋回モータ1
6および油圧ジャッキ22,25,28,31,32,
33を含む7軸のアクチュエータを制御する。
【0020】以下、組立セグメントを位置決めする制御
手順を図1および図8〜図13を用いて説明する。
手順を図1および図8〜図13を用いて説明する。
【0021】本体制御装置52で実行される位置決めの
制御は、大きく分けて粗位置決め制御と微位置決め制御
の2段階からなっている。
制御は、大きく分けて粗位置決め制御と微位置決め制御
の2段階からなっている。
【0022】まず、粗位置決め制御について説明する。
粗位置決め制御の詳細な手順を図1に示す。手順101
の一次粗位置演算では、設計時のセグメント位置・姿勢
データもしくは既設セグメントの位置・姿勢計測結果か
ら組立セグメントが最終的に位置決めされるであろう目
標位置を予測演算し、その目標位置を基にして図7に示
す組立セグメント42および既設セグメント41a〜4
1c上のスリット光像A,A′,B,B′,C,C′が
テレビカメラ45a〜45cのカメラ視野に入り、かつ
組立セグメント42と既設セグメント41a〜41cが
接触しないエレクタ位置・姿勢(以下、一次粗位置と記
す)を演算する。エレクタ位置・姿勢とは、エレクタ本
体12のセグメント把持部34の位置・姿勢を意味し、
把持中の組立セグメントの位置・姿勢と同じである。な
お、一次粗位置エレクタ本体の旋回角度と図2に示すエ
レクタ座標系(X,Y,Z)で表わされる。
粗位置決め制御の詳細な手順を図1に示す。手順101
の一次粗位置演算では、設計時のセグメント位置・姿勢
データもしくは既設セグメントの位置・姿勢計測結果か
ら組立セグメントが最終的に位置決めされるであろう目
標位置を予測演算し、その目標位置を基にして図7に示
す組立セグメント42および既設セグメント41a〜4
1c上のスリット光像A,A′,B,B′,C,C′が
テレビカメラ45a〜45cのカメラ視野に入り、かつ
組立セグメント42と既設セグメント41a〜41cが
接触しないエレクタ位置・姿勢(以下、一次粗位置と記
す)を演算する。エレクタ位置・姿勢とは、エレクタ本
体12のセグメント把持部34の位置・姿勢を意味し、
把持中の組立セグメントの位置・姿勢と同じである。な
お、一次粗位置エレクタ本体の旋回角度と図2に示すエ
レクタ座標系(X,Y,Z)で表わされる。
【0023】手順102のアクチュエータ指令値演算
で、先に求めた一次粗位置から旋回モータ16を含む各
アクチュエータの指令値を演算し、手順103のアクチ
ュエータ制御で、サーボ制御装置53へ指令値を出力
し、サーボ制御装置53がアクチュエータを制御し終え
るのを待つ。
で、先に求めた一次粗位置から旋回モータ16を含む各
アクチュエータの指令値を演算し、手順103のアクチ
ュエータ制御で、サーボ制御装置53へ指令値を出力
し、サーボ制御装置53がアクチュエータを制御し終え
るのを待つ。
【0024】次に、手順104のスリット光像端点抽出
について説明する。手順103のアクチュエータ制御終
了、つまり一次粗位置決め終了後に、図7に示す組立セ
グメント42と既設セグメント41a,41bのトンネ
ル周方向に沿った境界部の2箇所および組立セグメント
42と既設セグメント41cのトンネル軸方向に沿った
境界部の1箇所に投光器44a〜44cからスリット光
を照射し、各々のスリット光像A,A′,B,B′,
C,C′をテレビカメラ45a〜45cで撮像する。
について説明する。手順103のアクチュエータ制御終
了、つまり一次粗位置決め終了後に、図7に示す組立セ
グメント42と既設セグメント41a,41bのトンネ
ル周方向に沿った境界部の2箇所および組立セグメント
42と既設セグメント41cのトンネル軸方向に沿った
境界部の1箇所に投光器44a〜44cからスリット光
を照射し、各々のスリット光像A,A′,B,B′,
C,C′をテレビカメラ45a〜45cで撮像する。
【0025】既設セグメントに欠けがない場合、手順1
03のアクチュエータ制御が終了した状態での組立セグ
メント42と既設セグメント41a〜41cの位置関係
を図8に示す。また、この状態で3台のテレビカメラ4
5a〜45cに映ったテレビ画像47a〜47cを同図
が拡大して示す。
03のアクチュエータ制御が終了した状態での組立セグ
メント42と既設セグメント41a〜41cの位置関係
を図8に示す。また、この状態で3台のテレビカメラ4
5a〜45cに映ったテレビ画像47a〜47cを同図
が拡大して示す。
【0026】手順104では、カメラ切換器48により
テレビカメラ45a〜45cからの画像データを順次切
り換え選択して画像メモリ50に取り込み、これら画像
データを画像処理装置51で処理して、画像座標系(x
v,yv)でのスリット光像A,A′,B,B′,C,
C′の両側の端点座標を抽出し、記憶する。ここで抽出
した端点座標は、a(ax,ay),a′(ax′,a
y′),b(bx,by),b′(bx′,by′),
c(cx,cy),c′(cx′,cy′),d(d
x,dy),d′(dx′,dy′),e(ex,e
y),e′(ex′,ey′),f(fx,fy),
f′(fx′,fy′)と表わせる。
テレビカメラ45a〜45cからの画像データを順次切
り換え選択して画像メモリ50に取り込み、これら画像
データを画像処理装置51で処理して、画像座標系(x
v,yv)でのスリット光像A,A′,B,B′,C,
C′の両側の端点座標を抽出し、記憶する。ここで抽出
した端点座標は、a(ax,ay),a′(ax′,a
y′),b(bx,by),b′(bx′,by′),
c(cx,cy),c′(cx′,cy′),d(d
x,dy),d′(dx′,dy′),e(ex,e
y),e′(ex′,ey′),f(fx,fy),
f′(fx′,fy′)と表わせる。
【0027】手順105の軸方向端部欠け判定では、先
に抽出した既設セグメント41c側のスリット光像C′
の端点座標c′(cx′,cy′),f′(fx′,f
y′)を用い、スリット光像C′の段差方向(xv方
向)における最大座標値と最小座標値との差が次式を満
足するか否かにより既設セグメント41cの欠けの有無
を判定する。
に抽出した既設セグメント41c側のスリット光像C′
の端点座標c′(cx′,cy′),f′(fx′,f
y′)を用い、スリット光像C′の段差方向(xv方
向)における最大座標値と最小座標値との差が次式を満
足するか否かにより既設セグメント41cの欠けの有無
を判定する。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、Δd2は軸方向端部欠け判定のし
きい値である。
きい値である。
【0030】もし、図8に示すように既設セグメント4
1cのトンネル軸方向に沿った端部に欠けがなければ、
数1を満たす。そこで、数1を満たす場合は、既設セグ
メント41cに欠けがないと判定する。しかし、図9に
示すように既設セグメント41cのトンネル軸方向に沿
った端部に欠け55があって、スリット光像C′の段差
方向における最大座標値cx′と最小座標値fx′との
差がしきい値Δd2以上であれば、数1を満たさない。
そこで、数1を満たさない場合は、既設セグメント41
cに欠けがあると判定する。そして、欠けがあると判定
した場合は、手順106で組立セグメント42の軸方向
移動量Δxを設定する。より具体的に説明すると、多く
の場合、セグメントの端部の欠けの幅は2〜3mm程度
であるため、欠けがあると判定された位置から組立セグ
メント42をトンネル軸方向に10mm程度移動させれ
ば、欠けを避けて組立セグメント42と既設セグメント
41cとの段差・隙間を検出できる。このことから、Δ
xは一定値で、例えば10mmに設定される。
1cのトンネル軸方向に沿った端部に欠けがなければ、
数1を満たす。そこで、数1を満たす場合は、既設セグ
メント41cに欠けがないと判定する。しかし、図9に
示すように既設セグメント41cのトンネル軸方向に沿
った端部に欠け55があって、スリット光像C′の段差
方向における最大座標値cx′と最小座標値fx′との
差がしきい値Δd2以上であれば、数1を満たさない。
そこで、数1を満たさない場合は、既設セグメント41
cに欠けがあると判定する。そして、欠けがあると判定
した場合は、手順106で組立セグメント42の軸方向
移動量Δxを設定する。より具体的に説明すると、多く
の場合、セグメントの端部の欠けの幅は2〜3mm程度
であるため、欠けがあると判定された位置から組立セグ
メント42をトンネル軸方向に10mm程度移動させれ
ば、欠けを避けて組立セグメント42と既設セグメント
41cとの段差・隙間を検出できる。このことから、Δ
xは一定値で、例えば10mmに設定される。
【0031】次に、手順107の周方向端部欠け判定に
おいて、先に抽出した既設セグメント41a側スリット
光像A′の端点座標a′(ax′,ay′),d′(d
x′,dy′)と既設セグメント41b側スリット光像
B′の端点座標b′(bx′,by′),e′(e
x′,ey′)を用い、スリット光像A′,B′の各々
の段差方向(yv方向)における最大座標値と最小座標
値との差が次式を満足するか否かにより既設セグメント
41a,41bの欠けの有無を判定する。
おいて、先に抽出した既設セグメント41a側スリット
光像A′の端点座標a′(ax′,ay′),d′(d
x′,dy′)と既設セグメント41b側スリット光像
B′の端点座標b′(bx′,by′),e′(e
x′,ey′)を用い、スリット光像A′,B′の各々
の段差方向(yv方向)における最大座標値と最小座標
値との差が次式を満足するか否かにより既設セグメント
41a,41bの欠けの有無を判定する。
【0032】
【数2】
【0033】
【数3】
【0034】ここで、Δd1は周方向端部欠け判定のし
きい値である。
きい値である。
【0035】先に説明した手順105と同様、図8に示
すように既設セグメント41a,41bのトンネル周方
向に沿った端部に欠けがない場合は、数2、数3を満た
すので、欠けがないと判定する。しかし、例えば図10
に示すように既設セグメント41aのトンネル周方向に
沿った端部に欠け54があって、スリット光像A′の段
差方向における最大座標値dy′と最小座標値ay′と
の差がしきい値Δd1以上であれば、数2を満たさない
ので、欠けがあると判定する。数3を満たさない場合も
同様である。既設セグメント41a,41bの少なくと
も一方に欠けがあると判定された場合は、手順108で
組立セグメント42の周方向移動量Δyを設定する。Δ
yもΔxと同じく一定値で、例えば10mmに設定され
る。
すように既設セグメント41a,41bのトンネル周方
向に沿った端部に欠けがない場合は、数2、数3を満た
すので、欠けがないと判定する。しかし、例えば図10
に示すように既設セグメント41aのトンネル周方向に
沿った端部に欠け54があって、スリット光像A′の段
差方向における最大座標値dy′と最小座標値ay′と
の差がしきい値Δd1以上であれば、数2を満たさない
ので、欠けがあると判定する。数3を満たさない場合も
同様である。既設セグメント41a,41bの少なくと
も一方に欠けがあると判定された場合は、手順108で
組立セグメント42の周方向移動量Δyを設定する。Δ
yもΔxと同じく一定値で、例えば10mmに設定され
る。
【0036】手順109で、手順105,107の欠け
判定の結果から組立セグメントの移動の要否を判定し、
移動を必要とする場合は、手順110で、先に設定した
移動量Δx,Δyに見合うアクチュエータ指令値を演算
する。手順111で、サーボ制御装置53へ指令値を出
力し、アクチュエータを制御することにより、組立セグ
メント42を欠けを避けた位置(二次粗位置)に移動さ
せる。移動の様子を図11に示す。図11は既設セグメ
ント41aに欠けがあった場合の例である。この例で
は、手順105で既設セグメントのトンネル軸方向に沿
った端部に欠けがないと判定されているので、組立セグ
メント42をトンネル軸方向には移動させない。しか
し、手順107で既設セグメントのトンネル周方向に沿
った端部に欠けがあると判定され、手順108で周方向
移動量Δyが設定されているので、手順110,111
では組立セグメント42を図11の矢印D方向にΔyだ
け移動させる。移動後のスリット光像は同図に示すよう
になり、既設セグメント42の欠け54を避けて段差・
隙間を検出することが可能となる。
判定の結果から組立セグメントの移動の要否を判定し、
移動を必要とする場合は、手順110で、先に設定した
移動量Δx,Δyに見合うアクチュエータ指令値を演算
する。手順111で、サーボ制御装置53へ指令値を出
力し、アクチュエータを制御することにより、組立セグ
メント42を欠けを避けた位置(二次粗位置)に移動さ
せる。移動の様子を図11に示す。図11は既設セグメ
ント41aに欠けがあった場合の例である。この例で
は、手順105で既設セグメントのトンネル軸方向に沿
った端部に欠けがないと判定されているので、組立セグ
メント42をトンネル軸方向には移動させない。しか
し、手順107で既設セグメントのトンネル周方向に沿
った端部に欠けがあると判定され、手順108で周方向
移動量Δyが設定されているので、手順110,111
では組立セグメント42を図11の矢印D方向にΔyだ
け移動させる。移動後のスリット光像は同図に示すよう
になり、既設セグメント42の欠け54を避けて段差・
隙間を検出することが可能となる。
【0037】手順111のアクチュエータ制御終了後、
手順104のスリット光像端点抽出を行い、手順10
5,107で組立セグメントが欠けを避けた位置に移動
したことを確認して、粗位置決め制御を終了する。
手順104のスリット光像端点抽出を行い、手順10
5,107で組立セグメントが欠けを避けた位置に移動
したことを確認して、粗位置決め制御を終了する。
【0038】次に、組立セグメントの微位置決め制御に
ついて説明する。図12に微位置決め制御の詳細な手順
を示す。先に説明した粗位置決め制御において、既設セ
グメントに欠けがない場合は、組立セグメントは図8に
示す位置に粗位置決めされ、また既設セグメントに欠け
があった場合でも、組立セグメントは図11に示すよう
な欠けを避けた位置に粗位置決めされている。これらの
状態で抽出された前記3箇所のスリット光像A,A′,
B,B′,C,C′の端点座標a(ax,ay),a′
(ax′,ay′),b(bx,by),b′(b
x′,by′),c(cx,cy),c′(cx′,c
y′)を用いて、手順201の微位置決め用偏差検出演
算を行う。手順201では、これらの端点座標値から組
立・既設セグメント間の段差Δza,Δzb,Δzcと
隙間Δxa,Δxb,Δxcが次式により算出される。
ついて説明する。図12に微位置決め制御の詳細な手順
を示す。先に説明した粗位置決め制御において、既設セ
グメントに欠けがない場合は、組立セグメントは図8に
示す位置に粗位置決めされ、また既設セグメントに欠け
があった場合でも、組立セグメントは図11に示すよう
な欠けを避けた位置に粗位置決めされている。これらの
状態で抽出された前記3箇所のスリット光像A,A′,
B,B′,C,C′の端点座標a(ax,ay),a′
(ax′,ay′),b(bx,by),b′(b
x′,by′),c(cx,cy),c′(cx′,c
y′)を用いて、手順201の微位置決め用偏差検出演
算を行う。手順201では、これらの端点座標値から組
立・既設セグメント間の段差Δza,Δzb,Δzcと
隙間Δxa,Δxb,Δxcが次式により算出される。
【0039】
【数4】
【0040】ここで、kx,ky,kzは画像データを
mm単位の数値に変換するための係数である。
mm単位の数値に変換するための係数である。
【0041】これらの段差・隙間を基にして組立セグメ
ント42と既設セグメント41a〜41cとの位置・姿
勢偏差量を演算する。偏差量演算の簡単な例を次式に示
す。
ント42と既設セグメント41a〜41cとの位置・姿
勢偏差量を演算する。偏差量演算の簡単な例を次式に示
す。
【0042】
【数5】
【0043】ここで、edx,edy,edzはそれぞ
れ図13に示すx軸方向、y軸方向、z軸方向の位置偏
差を、eδx,eδy,eδzはそれぞれx軸回り、y
軸回り、z軸回りの姿勢偏差を表わす。また、Lxa,
Lxc,Lya,Lxbは、図13に示すように、組立
セグメント42の中心(座標原点o)から組立セグメン
ト上のスリット光像A,B,Cの各端点a,b,cまで
のx軸方向およびy軸方向の距離を表わしている。
れ図13に示すx軸方向、y軸方向、z軸方向の位置偏
差を、eδx,eδy,eδzはそれぞれx軸回り、y
軸回り、z軸回りの姿勢偏差を表わす。また、Lxa,
Lxc,Lya,Lxbは、図13に示すように、組立
セグメント42の中心(座標原点o)から組立セグメン
ト上のスリット光像A,B,Cの各端点a,b,cまで
のx軸方向およびy軸方向の距離を表わしている。
【0044】これらの偏差量から位置・姿勢の補正量d
x,dy,dz,δx,δy,δzが次式により求めら
れる。
x,dy,dz,δx,δy,δzが次式により求めら
れる。
【0045】
【数6】
【0046】手順202では、先に求めた補正量をしき
い値と比較し、しきい値以内であれば、位置決め制御を
終了する。しきい値以内でなければ、手順203で先に
求めた補正量を基にしてエレクタの目標位置・姿勢を演
算し、手順204のアクチュエータ指令値演算、手順2
05のアクチュエータ制御を経て手順201に戻り、手
順201で演算した補正量がしきい値以内になるまで手
順201〜205を繰り返す。こうして、位置・姿勢の
偏差を補正し、組立セグメントを最終的に位置決めす
る。
い値と比較し、しきい値以内であれば、位置決め制御を
終了する。しきい値以内でなければ、手順203で先に
求めた補正量を基にしてエレクタの目標位置・姿勢を演
算し、手順204のアクチュエータ指令値演算、手順2
05のアクチュエータ制御を経て手順201に戻り、手
順201で演算した補正量がしきい値以内になるまで手
順201〜205を繰り返す。こうして、位置・姿勢の
偏差を補正し、組立セグメントを最終的に位置決めす
る。
【0047】
【発明の効果】本発明のセグメント組立位置決め方法
は、組立セグメントの一次粗位置決め後に、組立・既設
セグメントのトンネル周方向およびトンネル軸方向に沿
った境界部の3箇所にスリット光を照射し、各々のスリ
ット光像をテレビカメラで撮像して得た画像データから
既設セグメントの欠けの有無を判定し、欠けがあると判
定された場合、組立セグメントを欠けを避けた位置に移
動させてから、前記3箇所の段差・隙間を検出し、その
段差・隙間情報を用いて組立セグメントの微位置決めを
行うようにしたので、既設セグメントに欠けがあって
も、欠けの影響を受けずに組立セグメントの正確な位置
決めを自動的に行うことができる。
は、組立セグメントの一次粗位置決め後に、組立・既設
セグメントのトンネル周方向およびトンネル軸方向に沿
った境界部の3箇所にスリット光を照射し、各々のスリ
ット光像をテレビカメラで撮像して得た画像データから
既設セグメントの欠けの有無を判定し、欠けがあると判
定された場合、組立セグメントを欠けを避けた位置に移
動させてから、前記3箇所の段差・隙間を検出し、その
段差・隙間情報を用いて組立セグメントの微位置決めを
行うようにしたので、既設セグメントに欠けがあって
も、欠けの影響を受けずに組立セグメントの正確な位置
決めを自動的に行うことができる。
【図1】本発明の主要部である粗位置決め制御の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図2】シールド掘進機内に設置されたエレクタの一部
切断した正面図である。
切断した正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】図2のセグメント把持部34の詳細断面図であ
る。
る。
【図7】セグメント位置決めに用いる投光器、テレビカ
メラと組立・既設セグメントの位置関係およびシステム
構成の一例を示す図である。
メラと組立・既設セグメントの位置関係およびシステム
構成の一例を示す図である。
【図8】一次粗位置決め終了した状態での組立・既設セ
グメントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像を
示す図である(たたじ、既設セグメントに欠けがない場
合)。
グメントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像を
示す図である(たたじ、既設セグメントに欠けがない場
合)。
【図9】一次粗位置決め終了した状態での組立・既設セ
グメントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像を
示す図である(ただし、既設セグメントのトンネル軸方
向に沿った端部に欠けがある場合)。
グメントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像を
示す図である(ただし、既設セグメントのトンネル軸方
向に沿った端部に欠けがある場合)。
【図10】一次粗位置決め終了した状態での組立・既設
セグメントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像
を示す図である(ただし、既設セグメントのトンネル周
方向に沿った端部に欠けがある場合)。
セグメントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像
を示す図である(ただし、既設セグメントのトンネル周
方向に沿った端部に欠けがある場合)。
【図11】図10の状態から組立セグメントを矢印D方
向に移動させて二次粗位置決めした状態での組立・既設
セグメントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像
を示す図である。
向に移動させて二次粗位置決めした状態での組立・既設
セグメントとスリット光像の位置関係およびテレビ画像
を示す図である。
【図12】微位置決め制御の手順を示すフローチャート
である。
である。
【図13】図12における微位置決め用偏差検出演算の
説明図である。
説明図である。
11…シールド本体、12…エレクタ本体、41a〜4
1c…既設セグメント、42…組立セグメント、44a
〜44c…投光器、45a〜45c…テレビカメラ、4
6a〜46c…カメラ視野、47a〜47c…カメラ画
像、48…カメラ切換器、49…画像入力装置、50…
画像メモリ、51…画像処理装置、52…本体制御装
置、53…サーボ制御装置、54,55…既設セグメン
トの欠け。
1c…既設セグメント、42…組立セグメント、44a
〜44c…投光器、45a〜45c…テレビカメラ、4
6a〜46c…カメラ視野、47a〜47c…カメラ画
像、48…カメラ切換器、49…画像入力装置、50…
画像メモリ、51…画像処理装置、52…本体制御装
置、53…サーボ制御装置、54,55…既設セグメン
トの欠け。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 泰雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 小澤 肇 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平1−263509(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 シールド掘進機内に設置されたエレクタ
により組立セグメントを所定の組立位置近傍に粗位置決
めし、その後、エレクタ上に設置した投光器から組立セ
グメントと既設セグメントのトンネル周方向に沿った境
界部とトンネル軸方向に沿った境界部に対し、いずれか
一方の境界部に少なくとも1箇所スリット光を照射し、
いずれか他方の境界部に少なくとも2箇所スリット光を
照射し、各々のスリット光像をエレクタ上に設置したテ
レビカメラにより撮像して得られた画像データから前記
少なくとも3箇所の段差・隙間を検出し、その段差・隙
間情報を基にして組立セグメントと既設セグメントとの
位置・姿勢偏差を求め、その偏差を補正することによっ
て組立セグメントを組立位置に微位置決めするセグメン
トの組立位置決め方法において、組立セグメントを一次
粗位置決めした後、前記少なくとも3箇所の段差・隙間
を検出する前に、前記スリット光像の各々の画像データ
から既設セグメント側スリット光像の段差方向における
最大座標値と最小座標値の差を求めて、その差がしきい
値以上か否かにより既設セグメント端部の欠けの有無を
判定し、既設セグメントのトンネル周方向に沿った端部
に欠けがあると判定された場合は組立セグメントをトン
ネル周方向に所定量移動させ、また既設セグメントのト
ンネル軸方向に沿った端部に欠けがあると判定された場
合は組立セグメントをトンネル軸方向に所定量移動させ
ることにより、既設セグメントの欠けを避けて段差・隙
間を検出できる位置に組立セグメントを二次粗位置決め
することを特徴とするセグメントの組立位置決め方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4099527A JP2667762B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | セグメントの組立位置決め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4099527A JP2667762B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | セグメントの組立位置決め方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05295999A JPH05295999A (ja) | 1993-11-09 |
JP2667762B2 true JP2667762B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=14249706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4099527A Expired - Lifetime JP2667762B2 (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | セグメントの組立位置決め方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2667762B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2922639B1 (fr) * | 2007-10-23 | 2009-12-11 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Procede et dispositif de mesure de jeu et d'affleurement entre des pieces fixees sur un ensemble en l'absence de l'une d'elles |
CN116394190B (zh) * | 2023-03-30 | 2023-11-07 | 深圳市亿图视觉自动化技术有限公司 | 一种曲面屏幕的组装方法及组装设备 |
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1992
- 1992-04-20 JP JP4099527A patent/JP2667762B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH05295999A (ja) | 1993-11-09 |
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