JP2000213294A - セグメントの組立方法及び装置 - Google Patents

セグメントの組立方法及び装置

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JP2000213294A
JP2000213294A JP11014100A JP1410099A JP2000213294A JP 2000213294 A JP2000213294 A JP 2000213294A JP 11014100 A JP11014100 A JP 11014100A JP 1410099 A JP1410099 A JP 1410099A JP 2000213294 A JP2000213294 A JP 2000213294A
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JP11014100A
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English (en)
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Takaki Kusaki
貴己 草木
Hisanori Hashimoto
久儀 橋本
Yasuo Mori
泰雄 森
Hiroki Tagata
宏毅 多形
Takeshi Kamei
亀井  健
Yukihisa Hirasawa
幸久 平沢
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セグメントの組立方法及び装置において、既
設セグメントの組立状態を正確に把握することによりセ
グメントの位置決め不良をなくし、セグメントの損傷を
防止することができるようにする。 【構成】 組立セグメント42と既設セグメント41
a,41bとの境界部のそれぞれ2箇所、組立セグメン
ト42と既設セグメント41cとの境界部の1箇所、既
設セグメント41aと既設セグメント41bとの境界部
の1箇所に投光器44a〜44fからスリット光を照射
し、これらスリット光によるスリット光像をテレビカメ
ラ45a〜45fで撮像し、各画像データに基づいて既
設セグメント41aと既設セグメント41bとの相対位
置・姿勢関係を求め、この相対位置・姿勢関係と組立時
に記憶した既設セグメント41cの位置・姿勢情報に基
づいて組立セグメント42の微位置決めのための目標位
置・姿勢を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル覆工用セ
グメントの組立を行うセグメントの組立方法及び装置に
係り、特に光切断法を用いて組立セグメントを微位置決
めするのに好適なセグメントの組立方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シールド工事でセグメントの組立を行う
場合、組立セグメントを既設セグメントの位置・姿勢に
合わせて位置決めするものとして、特開平3−1996
00号公報に記載されているセグメント組立装置が知ら
れている。この特開平3−199600号公報に記載の
従来技術は以下のようなものである。
【0003】すなわち、まず、シールド掘進機内のエレ
クタにより、互いにトンネル周方向に隣接する第1及び
第2の2つの既設セグメントに対してトンネル軸方向に
隣接し、かつ第1及び第2の既設セグメントの一方にト
ンネル軸方向に隣接する第3の既設セグメントに対して
トンネル周方向に隣接するよう組立セグメントを粗位置
決めする。次に、エレクタに設置された3組の投光器及
びテレビカメラを用い、組立セグメントと第1及び第2
の既設セグメントとのトンネル周方向に沿った境界部の
各々1箇所、組立セグメントと第3の既設セグメントと
のトンネル軸方向に沿った境界部の1箇所に投光器から
3本のスリット光を照射し、これら投光器のスリット光
の照射により生じたスリット光像(光切断像)をそれぞ
れテレビカメラで撮像する。次に、これらテレビカメラ
からの画像データを処理して得られた各光切断像の端点
の座標値から組立セグメントと第1〜第3の既設セグメ
ントとの段差・隙間を検出し、これらの段差・隙間情報
に基づいて組立セグメントを第1〜第3の既設セグメン
トに対して微位置決めし組み立てる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、組立セグメントと第1〜第3の既設
セグメントとの段差・隙間が小さくなるように組立セグ
メントを微位置決めするだけで、第1及び第2の既設セ
グメントの相対的な位置・姿勢関係を考慮していないた
め、それらが段差、目開き、目閉じなどの関係にある場
合には、組立セグメントは理想状態とはかけ離れた位置
・姿勢に組み立てられ、次のセグメントが組立にくくな
ったり、あるいは組立不可能になる可能性があった。こ
のような状態で無理にセグメントの組み立てを行った場
合、セグメントを損傷させてしまう可能性もあった。
【0005】本発明の目的は、既設セグメントの組立状
態を正確に把握することによりセグメントの位置決め不
良をなくし、セグメントの損傷を防止することができる
セグメントの組立方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記の目的を達成
するため、本発明は次の構成を採用する。すなわち、互
いにトンネル周方向に隣接する第1及び第2の2つの既
設セグメントに対してトンネル軸方向に隣接し、かつ前
記第1及び第2の既設セグメントの一方にトンネル軸方
向に隣接する第3の既設セグメントに対してトンネル周
方向に隣接するよう組立セグメントを粗位置決めした
後、前記組立セグメントと前記第1〜第3の既設セグメ
ントとの境界部にスリット光を照射する手順と、それぞ
れのスリット光による光切断像を撮像し、その画像デー
タに基づいて前記組立セグメントを前記第1〜第3の既
設セグメントに対して微位置決めする手順とを実行し、
前記組立セグメントを組み立てるセグメントの組立方法
において、前記スリット光を照射する手順は、前記組立
セグメントと第1の既設セグメントとの境界部の少なく
とも2ヶ所、前記組立セグメントと第2の既設セグメン
トとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記組立セグメント
と第3の既設セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ
所、前記第1の既設セグメントと第2の既設セグメント
との境界部の少なくとも1ヶ所にそれぞれスリット光を
照射する手順であり、前記組立セグメントを微位置決め
する手順は、前記スリット光により得られる光切断像の
画像データに基づいて前記第1の既設セグメントと第2
の既設セグメントとの相対位置・姿勢関係を求める第1
の手順と、この第1の手順で求めた第1の既設セグメン
トと第2の既設セグメントとの相対位置・姿勢関係と組
立時に記憶した第3の既設セグメントの位置・姿勢情報
とに基づいて前記組立セグメントの微位置決めのための
目標位置・姿勢を求める第2の手順と、前記スリット光
により得られる光切断像の画像データに基づいて前記組
立セグメントの位置・姿勢が前記第2の手順で求めた目
標位置・姿勢になるような補正量を求め、この補正量に
応じて前記組立セグメントを微位置決めする第3の手順
とを含む。
【0007】以上のように構成した本発明においては、
組立セグメントと第1の既設セグメントとの境界部の少
なくとも2ヶ所、組立セグメントと第2の既設セグメン
トとの境界部の少なくとも2ヶ所、組立セグメントと第
3の既設セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所、第
1のセグメントと第2の既設セグメントとの境界部の少
なくとも1ヶ所にそれぞれスリット光を照射し、これら
スリット光により得られる光切断像の画像データに基づ
いて第1の既設セグメントと第2の既設セグメントとの
相対位置・姿勢関係を求めることにより、第1及び第2
の既設セグメントが段差、目開き、目閉じなどの関係に
あるかどうかが正確に把握され、組立セグメントが第1
及び第2の既設セグメントに対して理想的な姿勢で位置
決めされ、これにより、次のセグメントが組立にくくな
ったり組立不可能になることはなくなり、セグメントの
損傷を防止することができる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記第1の手順は、前記組立セグメントと第1の既設セ
グメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記第1の既
設セグメントと第2の既設セグメントとの境界部の少な
くとも1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の画像
データに基づいて前記第1の既設セグメントの姿勢を求
めるとともに、前記組立セグメントと第2の既設セグメ
ントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記第1の既設セ
グメントと第2の既設セグメントとの境界部の少なくと
も1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の画像デー
タに基づいて前記第2の既設セグメントの姿勢を求める
第4の手順と、前記第1の既設セグメントと第2の既設
セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所の光切断像の
画像データに基づいて第1の既設セグメントと第2の既
設セグメントとの位置を求める第5の手順と、前記第4
の手順で求めた第1及び第2の既設セグメントの姿勢と
前記第5の手順で求めた第1の既設セグメントと第2の
既設セグメントとの位置とに基づいて第1の既設セグメ
ントと第2の既設セグメントとの相対位置・姿勢関係を
求める第6の手順とを含み、前記第3の手順は、前記組
立セグメントと第1の既設セグメントとの境界部の少な
くとも1ヶ所、前記組立セグメントと第2の既設セグメ
ントとの境界部の少なくとも1ヶ所、前記組立セグメン
トと第3の既設セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ
所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の画像データに基
づいて前記組立セグメントの位置・姿勢が前記第2の手
順で求めた目標位置・姿勢になるような補正量を求める
手順を含む。
【0009】(3)上記(2)において、好ましくは、
前記第4の手順は、前記各少なくとも合計3ヶ所の光切
断像の画像データから前記第1及び第2の既設セグメン
ト側の3つの光切断像の端点座標が作る面に直交する法
線ベクトルをそれぞれ求め、当該法線ベクトルの成分
を、前記組立セグメントが前記第1及び第2の既設セグ
メントに対し正確に位置決めされたと仮定したときの前
記3つの光切断像の端点座標が作る面に直交する基準法
線ベクトルの成分と比較することにより、前記第1及び
第2の既設セグメントの姿勢をそれぞれ求める手順であ
る。
【0010】(4)また、上記の目的を達成するため、
本発明は次の構成を採用する。すなわち、互いにトンネ
ル周方向に隣接する第1及び第2の2つの既設セグメン
トに対してトンネル軸方向に隣接し、かつ前記第1及び
第2の既設セグメントの一方にトンネル軸方向に隣接す
る第3の既設セグメントに対してトンネル周方向に隣接
するよう組立セグメントを粗位置決めした後、前記組立
セグメントと前記第1〜第3の既設セグメントとの境界
部にスリット光を照射し、それぞれのスリット光による
光切断像を撮像し、その画像データに基づいて前記組立
セグメントを前記第1〜第3の既設セグメントに対して
微位置決めし、前記組立セグメントを組み立てるセグメ
ントの組立装置において、前記組立セグメントと第1の
既設セグメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記組
立セグメントと第2の既設セグメントとの境界部の少な
くとも2ヶ所、前記組立セグメントと第3の既設セグメ
ントとの境界部の少なくとも1ヶ所、前記第1の既設セ
グメントと第2の既設セグメントとの境界部の少なくと
も1ヶ所にそれぞれスリット光を照射する少なくとも6
つの投光器及びこれら6つの投光器の各スリット光によ
り得られる光切断像をそれぞれ撮像する少なくとも6つ
のテレビカメラと、前記光切断像の画像データに基づい
て前記第1の既設セグメントと第2の既設セグメントと
の相対位置・姿勢関係を求める第1の演算手段と、この
第1の演算手段で求めた第1の既設セグメントと第2の
既設セグメントとの相対位置・姿勢関係と組立時に記憶
した第3の既設セグメントの位置・姿勢情報とに基づい
て前記組立セグメントの微位置決めのための目標位置・
姿勢を求める第2の演算手段と、前記光切断像の画像デ
ータに基づいて前記組立セグメントの位置・姿勢が前記
第2の演算手段で求めた目標位置・姿勢になるような補
正量を求め、この補正量に応じて前記組立セグメントを
微位置決めする微位置決め制御手段とを有する。
【0011】以上のように構成した本発明においては、
少なくとも6つの投光器から組立セグメントと第1の既
設セグメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、組立セグ
メントと第2の既設セグメントとの境界部の少なくとも
2ヶ所、組立セグメントと第3の既設セグメントとの境
界部の少なくとも1ヶ所、第1のセグメントと第2の既
設セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所にそれぞれ
スリット光を照射し、これらスリット光により得られる
光切断像を少なくとも6つのテレビカメラで撮像し、第
1の演算手段はそれら光切断像の画像データに基づいて
第1の既設セグメントと第2の既設セグメントとの相対
位置・姿勢関係を求めることにより、上述したように第
1及び第2の既設セグメントが段差、目開き、目閉じな
どの関係にあるかどうかが正確に把握され、これにより
位置決め不良をなくし、セグメントの損傷を防止するこ
とができる。
【0012】(5)上記(4)において、好ましくは、
前記第1の演算手段は、前記組立セグメントと第1の既
設セグメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記第1
の既設セグメントと第2の既設セグメントとの境界部の
少なくとも1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の
画像データに基づいて前記第1の既設セグメントの姿勢
を求めるとともに、前記組立セグメントと第2の既設セ
グメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記第1の既
設セグメントと第2の既設セグメントとの境界部の少な
くとも1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の画像
データに基づいて前記第2の既設セグメントの姿勢を求
める姿勢演算手段と、前記第1の既設セグメントと第2
の既設セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所の光切
断像の画像データに基づいて第1の既設セグメントと第
2の既設セグメントとの位置を求める位置演算手段と、
前記姿勢演算手段で求めた第1及び第2の既設セグメン
トの姿勢と前記位置演算手段で求めた第1の既設セグメ
ントと第2の既設セグメントとの位置とに基づいて第1
の既設セグメントと第2の既設セグメントとの相対位置
・姿勢関係を求める相対関係演算手段とを有し、前記微
位置決め制御手段は、前記組立セグメントと第1の既設
セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所、前記組立セ
グメントと第2の既設セグメントとの境界部の少なくと
も1ヶ所、前記組立セグメントと第3の既設セグメント
との境界部の少なくとも1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所
の光切断像の画像データに基づいて前記組立セグメント
の位置・姿勢が前記第2の演算手段で求めた目標位置・
姿勢になるような補正量を求める手段を有する。
【0013】(6)上記(5)において、好ましくは、
前記姿勢演算手段は、前記各少なくとも合計3ヶ所の光
切断像の画像データから前記第1及び第2の既設セグメ
ント側の3つの光切断像の端点座標が作る面に直交する
法線ベクトルをそれぞれ求め、当該法線ベクトルの成分
を、前記組立セグメントが前記第1及び第2の既設セグ
メントに対し正確に位置決めされたと仮定したときの前
記3つの光切断像の端点座標が作る面に直交する基準法
線ベクトルの成分と比較することにより、前記第1及び
第2の既設セグメントの姿勢をそれぞれ求める手段であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1及び図2において、本実施形
態のセグメントの組立装置はエレクタ本体12を有し、
このエレクタ本体12は円筒状のシールド本体11の後
部に設置されている。エレクタ本体12は大別して、エ
レクタリング13及び旋回モータ16を含む旋回機構
と、吊りビーム21及び押付ジャッキ22を含む押し付
け機構と、横スライドフレーム24及び横スライドジャ
ッキ25を含む左右摺動機構と、前後スライドフレーム
27及び前後スライドジャッキ28を含む前後摺動機構
と、球面フレーム29及び姿勢制御用ジャッキ31,3
2,33を含むピッチング、ローリング、ヨーイング等
の姿勢制御機構と、セグメント把持部34を含むセグメ
ント把持機構とからなっている。
【0015】エレクタリング13は、シールド本体11
の内周数箇所に設置された外周ガイドローラ14及び側
面ガイドローラ15により案内され、電気式の旋回モー
タ16によりピニオン17及びリングギヤ18を介して
旋回駆動される。
【0016】エレクタリング13には左右に2つのアー
ム19が取り付けられ、これらのアーム19はガイドロ
ッド20を介して吊りビーム21を支持し、吊りビーム
21とアーム19との間には油圧式の押し付けジャッキ
22が取り付けられ、吊りビーム21は押し付けジャッ
キ22の伸縮により図1に示すZ軸方向(エレクタリン
グ13の径方向)に移動する。
【0017】吊りビーム21は図2及び図3に示すよう
に、リニアベアリング23を介して横スライドフレーム
24を支持し、この横スライドフレーム24と吊りビー
ム21との間には油圧式の横スライドジャッキ25が取
り付けられ、横スライドフレーム24は横スライドジャ
ッキ25の伸縮により吊りビーム21上を図1に示すY
軸方向に移動する。
【0018】横スライドフレーム24は図1及び図3に
示すように、リニアベアリング26を介して前後スライ
ドフレーム27を支持し、この前後スライドフレーム2
7と横スライドフレーム24との間には油圧式の前後ス
ライドジャッキ28が取り付けられ、前後スライドフレ
ーム27は前後スライドジャッキ28の伸縮により横ス
ライドフレーム24上を図1に示すX軸方向(トンネル
軸方向)に前後スライドする。
【0019】前後スライドフレーム27の球面ガイド部
27aには球面フレーム29が組み込まれ、球面フレー
ム29と前後スライドフレーム27との間には2本の油
圧式の姿勢制御用ジャッキ31,32が取り付けられて
いる。これらの姿勢制御用ジャッキ31,32を同時に
伸長または収縮させると、図1及び図4に示すように球
面フレーム29は球面中心Gを通りX軸に平行な軸の回
りに傾けられ、この動きはセグメント把持部34のロー
リング制御に用いられる。姿勢制御用ジャッキ31,3
2のいずれか一方を伸縮させ他方を収縮させると、図1
及び図4に示すように球面フレーム29は球面中心Gを
含むZ軸に平行な軸の回りに左右旋回させられ、この動
きはセグメント把持部34のヨーイング制御に用いられ
る。また、球面フレーム29とセグメント把持部34と
の間には、図2に示すように油圧式の姿勢制御用ジャッ
キ33が取り付けられ、球面フレーム29は姿勢制御用
ジャッキ33の伸縮により中心軸30の回りに傾けら
れ、この動きはセグメント把持部34のピッチング制御
に用いられる。
【0020】セグメント把持部34は球面フレーム29
の中心軸30に吊下げられ、エレクタ本体12の下に配
置された組立セグメント42のグラウト穴43に合致す
る雄ねじが切られたねじ軸35を備えている。また、セ
グメント把持部34は図5に示すように、ねじ軸35を
回転させる駆動モータ36と、ねじ軸35を駆動モータ
36及び軸受ブラケット37とともに昇降動作させる昇
降ジャッキ38とを備えており、図示しない位置決めセ
ンサにより組立セグメント42のグラウト穴43にねじ
軸35を心合せした後、そのねじ軸35を回転させなが
ら組立セグメント42に向かって突き出し、グラウト穴
43へのねじ込み完了後、組立セグメント42がセグメ
ント把持部34の端面に当たるまでねじ軸35を引き戻
すことにより、組立セグメント42を把持する。
【0021】また、エレクタ本体12は、図示はしない
が、組立セグメント42を後述する既設セグメント41
に対して最終的に所定の組立位置に位置決めした後、組
立セグメント42を既設セグメント41に組み付けるボ
ルト締結装置を有している。
【0022】また、本実施形態のセグメントの組立装置
は、図6及び図7に示すように、6組の投光器44a,
44b,44c,44d,44e,44f及びテレビカ
メラ45a,45b,45c,45d,45e,45f
からなる視覚センサと、カメラ切換器48と、画像入力
装置49と、画像メモリ50と、画像処理装置51と、
本体処理装置52と、サーボ制御装置53と、油圧制御
装置54とを有している。
【0023】投光器44a〜44f及びテレビカメラ4
5a〜45fは、図6で模式的に表わしているエレクタ
本体12のセグメント把持部34に剛体(図示せず)を
介して固定されている。したがって、投光器44a〜4
4f及びテレビカメラ45a〜45fとセグメント把持
部34及び組立セグメント42との相対的な位置・姿勢
は、エレクタ本体12の動きにかかわらず組立セグメン
ト42把持中は一定である。ここで、既設セグメント4
1は、互いにトンネル周方向に隣接する第1及び第2の
2つの既設セグメント41a,41bと、既設セグメン
ト41aに対してトンネル軸方向に隣接する第3の既設
セグメント41cとを含み、組立セグメント42はこれ
ら既設セグメント41a〜41cに対して位置決めされ
る。投光器44a,44bは組立セグメント42と既設
セグメント41aとの間のトンネル周方向に沿った境界
部の2箇所、投光器44c,44dは組立セグメント4
2と既設セグメント41bとの間のトンネル周方向に沿
った境界部の2箇所、投光器44eは既設セグメント4
1aと既設セグメント41bとの間のトンネル軸方向に
沿った境界部の1箇所、投光器44fは組立セグメント
42と既設セグメント41cとの間のトンネル軸方向に
沿った境界部の1箇所にそれぞれスリット光を照射し、
これらスリット光により各セグメント上に生じたスリッ
ト光像(光切断像)A−A*,B−B*,C−C*,D
−D*,E−E*,F−F*はテレビカメラ45a〜4
5fによりそれぞれ撮像される。
【0024】画像入力装置49は上記テレビカメラ45
a〜45fからの各画像データをカメラ切換器48で切
り換え選択して入力し、内部の画像メモリ50に取り込
む。画像処理装置51は画像メモリ50に格納された画
像データを処理してスリット光像A−A*〜F−F*の
端点座標を求める。本体制御装置52はエレクタ本体1
2の制御装置であり、画像処理装置51で求められた端
点座標値、事前に入力された数値データ等に基づいて位
置決め制御演算を行い、その結果を指令値(電気信号)
としてサーボ制御装置53へ出力する。サーボ制御装置
53は、本体制御装置52からの指令信号に従って旋回
モータ16を制御するとともに、電気信号を油圧信号に
変換する油圧制御装置54を介して押付ジャッキ22、
横スライドジャッキ25、前後スライドジャッキ28、
姿勢制御用ジャッキ31,32,33の6軸のアクチュ
エータを制御する。
【0025】以下、図8〜図11により本体制御装置5
2における組立セグメント42の位置決めの制御手順を
明かにしつつ、本実施形態のセグメントの組立方法を説
明する。本体制御装置52での位置決め制御は、図8に
示すように、まず手順100において粗位置決め制御を
行い、次に手順200において微位置決め制御を行うと
いう2段階からなる。なお、本体制御装置52には、設
計時に計算により得られた全てのセグメントの位置・姿
勢データが記憶されており、セグメントが設計通りに位
置決めされているかどうかが把握できる。また、組み立
てたセグメントの位置・姿勢データも全て記憶される。
【0026】最初に、手順100の粗位置決め制御の手
順を図9により説明する。まず手順101において、設
計時のセグメント位置・姿勢データ(以下、設計位置・
姿勢データ)もしくは既設セグメント41の位置・姿勢
情報から組立セグメント42が最終的に位置決めされる
であろう目標位置を予測演算し、その目標位置に基づい
て組立セグメント42及び既設セグメント41a〜41
c上のスリット光像A−A*〜F−F*がテレビカメラ
45a〜45fのカメラ視野に入り、かつ組立セグメン
ト42と既設セグメント41a〜41cとが接触しない
位置(以下、粗位置と記す)に位置決めするようなエレ
クタ目標位置・姿勢を演算する。エレクタ目標位置・姿
勢とは、エレクタ本体12のセグメント把持部34の位
置・姿勢を意味している。ここで、粗位置はエレクタ本
体12の旋回角度及び図1に示すエレクタ座標系(X,
Y,Z)で表される。
【0027】続いて手順102において、先に求めたエ
レクタ目標位置・姿勢から旋回モータ16、押付ジャッ
キ22、横スライドジャッキ25、前後スライドジャッ
キ28、姿勢制御用ジャッキ31,32,33を含む7
軸のアクチュエータの指令値を演算し、続いて手順10
3において、そのアクチュエータ指令値をサーボ制御装
置53へ出力し、サーボ制御装置53が上記アクチュエ
ータを制御し終えるのを待つ。
【0028】次に、手順200の微位置決め制御の手順
を図10により説明する。まず手順201において、画
像処理装置51で抽出されるスリット光像A−A*〜F
−F*の端点座標を入力する。ここで、画像処理装置5
1におけるスリット光像A−A*〜F−F*の端点座標
の抽出処理を図11を用いて説明する。
【0029】先の粗位置決め制御終了後に、前述した6
箇所にそれぞれ投光器44a〜44fのスリット光を照
射し、それによって得られる組立セグメント42及び既
設セグメント41a〜41c上のスリット光像A−A*
〜F−F*をテレビカメラ45a〜45fで撮像する。
このとき、スリット光像A−A*〜F−F*は確実にテ
レビカメラ45a〜45fのカメラ視野46a〜46f
に入っている。
【0030】画像処理装置51では、スリット光像A−
A*〜F−F*の端点座標を2次元の画像座標系(x
v,yv)で抽出し記憶する。図11はスリット光が照
射された組立セグメント42及び既設セグメント41a
〜41cとスリット光像との位置関係を示し、この時テ
レビカメラ45a〜45fに映ったカメラ画像47a〜
47fを拡大して示している。ここで、スリット光像A
の端点座標としてxv方向(隙間方向)の最小座標点a
(ax,ay)及び最大座標点h(hx,hy)が抽出
され、スリット光像A*の端点座標としてxv方向の最
大座標点a*(ax*,ay*)及び最小座標点h*
(hx*,hy*)が抽出される。同様に、スリット光
像B,B*,C,,C*,D,D*の端点座標として、
それぞれb(bx,by)、i(ix,iy)、b*
(bx*,by*)、i*(ix*,iy*)、c(c
x,cy)、j(jx,jy)、c*(cx*,cy
*)、j*(jx*,jy*)、d(dx,dy)、k
(kx,ky)、d*(dx*,dy*)、k*(kx
*,ky*)が抽出される。また、スリット光像Eの端
点座標としてyv方向(隙間方向)の最大座標点e(e
x,ey)及び最小座標点l(lx,ly)が抽出さ
れ、スリット光像E*の端点座標としてyv方向の最小
座標点e*(ex*,ey*)及び最大座標点l*(l
x*,ly*)が抽出される。同様にスリット光像Fの
端点座標としてf(fx,fy)、n(nx,ny)、
f*(fx*,fy*)、n*(nx*,ny*)が抽
出される。
【0031】図10に戻り、続いて手順202におい
て、上記抽出端点a,a*〜f,f*の画像座標系(x
v,yv)での座標値を以下のようにして3次元の座標
系での座標値に変換する。まず、これらの座標値をテレ
ビカメラ45a〜45fの中心を原点とするセンサ中心
座標系での座標値に変換する。次に、そのセンサ中心座
標系での座標値を図11に示すような組立セグメント4
2の中心を原点とするセグメント中心座標系(X0
0,Z0)の座標値に変換し、抽出端点a,a*〜f,
f*がセグメント中心座標系のどこに位置するかを求め
る。
【0032】続いて手順203において、抽出端点a,
a*〜e,e*のセグメント中心座標系での座標値から
既設セグメント41a,41bの姿勢を求める。この詳
細は以下の通りである。
【0033】既設セグメント41bにおいて、図12に
示すように、まず、抽出端点c*,d*,e*を端点P
c ,Pd ,Pe に置き換え、その3点の作る面に直交す
る法線ベクトルPcde を求める。一方、組立セグメント
42を既設セグメント41bに対して設計通りに位置決
めした状態にある時の既設セグメント41bの位置・姿
勢(図12の2点鎖線で示す)は計算上分かっているの
で、その状態でカメラ画像47c,47d,47eより
求められるセグメント中心座標系での3つの端点Pc0
d0,Pe0の座標も推定できる。したがって、これら3
点が作る面に直交する基準法線ベクトルPcde0はあらか
じめ求められている。よって、法線ベクトルPcde と基
準法線ベクトルPcde0との成分を比較することにより、
既設セグメント41bの姿勢が求まる。ここで、法線ベ
クトルPcde から直接既設セグメント41bの姿勢を求
めずに、法線ベクトルPcde と基準法線ベクトルPcde0
とを比較することで既設セグメント41bの姿勢を求め
るようにしたのは、3つの端点Pc ,Pd ,Pe の取り
方で法線ベクトルPcde が変化することを考慮したもの
である。また、上記と同様にして既設セグメント41a
の姿勢も求まる。
【0034】続いて手順204において、抽出端点e,
e*のセグメント中心座標系での座標値から既設セグメ
ント41aと既設セグメント41bとの位置を求める。
ここでは、既設セグメント41aと既設セグメント41
bとの位置として、既設セグメント41a,41b間の
段差(図11に示すZ0方向のずれ)ΔZ0及び既設セグ
メント41a,41b間の隙間(図11に示すY0方向
のずれ)ΔY0を求める。段差ΔZ0及び隙間ΔY0は次
式により算出される。
【0035】 ΔZ0=(ex*−ex)・kx=Δx・kx ΔY0=(ey*−ey)・ky=Δy・ky kx,kyは画像データをmm単位の数値に変換するた
めの係数である。なお、図示しないシールドジャッキの
駆動により既設セグメント41a,41bのトンネル軸
方向の端面はほぼ面一となるので、既設セグメント41
a,41b間のX0方向のずれは無いものとして処理す
る。
【0036】続いて手順205において、手順203で
求めた既設セグメント41a,41bの姿勢と、手順2
04で求めた既設セグメント41aと既設セグメント4
1bとの位置とに基づいて、図13に示す様な既設セグ
メント41aと既設セグメント41bとの相対的な位置
・姿勢関係を求める。図13において、(a)は段差の
ある状態を示し、(b)は目閉じの状態を示し、(c)
は目開きの状態を示している。
【0037】続いて手順206において、手順205で
求めた既設セグメント41aと既設セグメント41bと
の相対位置・姿勢関係と、既設セグメント41cの組立
時に記憶した既設セグメント41cの位置・姿勢情報と
に基づいて、既設セグメント41a〜41cとボルト締
結可能で設計位置・姿勢データに最も近い組立セグメン
ト42の目標位置・姿勢を求める。例えば既設セグメン
ト41aと既設セグメント41bとの相対位置・姿勢関
係が段差状態にある場合は、組立セグメント42の目標
位置・姿勢を図14に示すような位置・姿勢とする。
【0038】続いて手順207において、抽出端点a,
a*〜d,d*,f,f*のセグメント中心座標系での
座標値に基づいて組立セグメント42の位置・姿勢が手
順206で求めた目標位置・姿勢になるような補正量を
求める。この詳細は以下の通りである。
【0039】すなわち、抽出端点a,a*〜d,d*,
f,f*のセグメント中心座標系での座標値から組立セ
グメント42と既設セグメント41a〜41cとの位置
関係を求める。
【0040】そして、以下の位置決めパターンに応じて
組立セグメント42の組立位置の補正量を求める。ここ
で、図11に示すように、先に求めた組立セグメント4
2の目標位置・姿勢により既設セグメント41a,41
bの代表点P*と合うべき組立セグメント42の点をP
とする。まず、組立セグメント42の目標位置・姿勢と
現在の組立セグメント42の位置・姿勢との3軸回りの
姿勢偏差をeδx,eδy,eδzとすると、その姿勢
偏差eδx,eδy,eδz分だけ3軸回りの回転補正
を行い、組立セグメント42の姿勢を修正する。既設セ
グメント41a,41bの代表点P*の座標(x,y,
z)は回転補正により数式1の座標(x*,y*,z
*)に変換される。
【0041】
【数1】
【0042】ここで、RPYは3軸の回転変換行列であ
る。続いて、上記姿勢修正後の既設セグメント41a,
41bの代表点P*の座標と組立セグメント42の点P
の座標とを比較する事により、3軸方向の並進補正量h
dx,hdy,hdzを導き出す。なお、ここでは組立
セグメント42と既設セグメント41a,41bとの各
境界部の2箇所のスリット光像の抽出端点a,a*〜
d,d*を用いて処理を行っているが、組立セグメント
42と既設セグメント41a,41bとの各境界部の1
箇所のスリット光像の抽出端点だけを用いてもよい。
【0043】続いて手順208において、手順207で
求めた補正量を予め設定したしきい値と比較し、補正量
がしきい値以内であれば位置決め制御を終了し、補正量
がしきい値以内でなければ手順209に進む。手順20
9において、先に求めた補正量を基にしてエレクタ目標
位置・姿勢を演算し、続いて手順210において、エレ
クタ目標位置・姿勢から旋回モータ16、押付ジャッキ
22、横スライドジャッキ25、前後スライドジャッキ
28、姿勢制御用ジャッキ31,32,33を含む7軸
のアクチュエータの指令値を演算し、続いて手順211
において、そのアクチュエータ指令値をサーボ制御装置
53へ出力して手順201に戻る。
【0044】手順208で補正量がしきい値以内である
と判定されたときは位置決め制御を終了し、その後図示
しないボルト締結装置を駆動して組立セグメント42を
既設セグメント41に組み付ける。
【0045】以上において、本体制御装置52の手順2
01〜205は、光切断像の画像データに基づいて第1
の既設セグメント41aと第2の既設セグメント41b
との相対位置・姿勢関係を求める第1の演算手段を構成
し、手順206は、第1の演算手段で求めた相対位置・
姿勢関係と組立時に記憶した第3の既設セグメント41
cの位置・姿勢情報とに基づいて組立セグメント42の
微位置決めのための目標位置・姿勢を求める第2の演算
手段を構成し、手順207〜211は、光切断像の画像
データに基づいて組立セグメント42の位置・姿勢が第
2の演算手段で求めた目標位置・姿勢になるような補正
量を求め、この補正量に応じて組立セグメント42を微
位置決めする微位置決め制御手段を構成する。
【0046】比較として、従来の方法による組立セグメ
ントの位置決め方法を図15〜図17により説明する。
従来においては、図15に示すように、まず、粗位置決
めされた組立セグメント72と既設セグメント71a〜
71cとの各境界部の1箇所に投光器74a,74b,
74cから3本のスリット光をそれぞれ照射し、これに
より生じるスリット光像R−R*,S−S*,T−T*
をそれぞれテレビカメラ75a,75b,75cで撮像
する。テレビカメラ75a〜75cからのカメラ画像7
7a,77b,77cは図16に示すようになり、これ
らカメラ画像77a〜77cから画像座標系(xv,y
v)でのスリット光像R−R*〜T−T*の端点座標r
(rx,ry),r*(rx*,ry*),s(sx,
sy),s*(sx*,sy*),t(tx,ty),
t*(tx*,ty*)を求め、これらの座標値から組
立セグメント72と既設セグメント71a〜71cとの
間の段差・隙間を検出する。ここで、カメラ画像77a
〜77cにおけるΔxr,Δxs,Δytがセグメント
間の隙間に相当し、Δyr,Δys,Δxtがセグメン
ト間の段差に相当する。次に、上記段差・隙間情報を基
にして組立セグメント72の組立位置の補正量を求め、
組立セグメント72を微位置決めする。
【0047】上記従来の方法では、図13に示すような
段差、目開き、目閉じといった既設セグメント71a,
71bの相対位置・姿勢関係は考慮せず、抽出端点での
組立セグメント72と既設セグメント71a〜71cと
の間の段差・隙間がなくなるよう組立セグメント72を
位置決めするだけなので、例えば既設セグメント71a
と既設セグメント71bとの相対位置・姿勢関係が段差
状態にある場合でも、図17に示すように1通りの位置
決めしかできない。その結果、組立セグメント72は理
想状態とはかけ離れた姿勢となり、次のセグメントが組
立にくくなったり組立不可能になったりする。また、こ
のような状態で無理に自動組立を行った場合、セグメン
トを損傷させてしまう可能性もある。
【0048】これに対し本実施形態においては、組立セ
グメント42と既設セグメント41aとの間の境界部の
2箇所、組立セグメント42と既設セグメント41bと
の間の境界部の2箇所、既設セグメント41aと既設セ
グメント41bとの間の境界部の1箇所、組立セグメン
ト42と既設セグメント41cとの間の境界部の1箇所
にそれぞれスリット光を照射し、これらスリット光によ
る光切断像の画像データに基づいて、図13に示すよう
な段差、目開き、目閉じといった既設セグメント41
a,41bの相対位置・姿勢関係を求め、この相対位置
・姿勢関係を考慮して組立セグメント42の目標位置・
姿勢を求め、組立セグメント42の位置・姿勢がその目
標位置・姿勢になるように微位置決めする。したがっ
て、例えば既設セグメント41aと既設セグメント41
bとの相対位置・姿勢関係が段差状態にある場合でも、
図14に示すように組立セグメント42は既設セグメン
ト41a,41bに対して理想的な位置・姿勢になるよ
うに位置決めされ、これにより、次のセグメントが組立
にくくなったり組立不可能になることはなくなり、セグ
メントの損傷を防止することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、既設セグメントの組立
状態を正確に把握するので、セグメントの組立の際の位
置決め不良をなくし、セグメントの損傷を未然に防止す
る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるセグメントの組立装
置のエレクタ本体の一部を切断した正面断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示すセグメント把持部の詳細断面図であ
る。
【図6】図1に示すエレクタ本体に設けられた投光器及
びテレビカメラの組立セグメント及び既設セグメントに
対する位置関係、及びシステム構成を示す図である。
【図7】図6に示すシステム構成の詳細を示す図であ
る。
【図8】図6に示す本体制御装置の制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【図9】図8に示す粗位置決め制御の手順を示すフロー
チャートである。
【図10】図8に示す微位置決め制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図11】図6に示す6箇所のカメラ画像を示す図であ
る。
【図12】図10に示す手順203の演算方法を示す図
である。
【図13】組立セグメントに対してトンネル軸方向に隣
接する2つの既設セグメントの相対位置・姿勢関係を示
す図である。
【図14】図10に示す手順206の組立セグメントの
目標位置・姿勢の一例を示す図である。
【図15】従来によるセグメントの組立装置のエレクタ
本体に設けられた投光器及びテレビカメラの組立セグメ
ント及び既設セグメントに対する位置関係、及びシステ
ム構成を示す図である。
【図16】図15に示す3箇所のカメラ画像を示す図で
ある。
【図17】従来の方法により位置決めされた組立セグメ
ントの状態を示す図である。
【符号の説明】
12 エレクタ本体 41,41a,41b,41c 既設セグメント 42 組立セグメント 44a,44b,44c,44d,44e,44f 投
光器 45a,45b,45c,45d,45e,45f テ
レビカメラ 46a,46b,46c,46d,46e,46f カ
メラ視野 47a,47b,47c,47d,47e,47f カ
メラ画像 48 カメラ切換器 49 画像入力装置 50 画像メモリ 51 画像処理装置 52 本体制御装置 53 サーボ制御装置 54 油圧制御装置
フロントページの続き (72)発明者 森 泰雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 多形 宏毅 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 亀井 健 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 平沢 幸久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D055 BA01 GB01 GB02 LA12 LA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いにトンネル周方向に隣接する第1及び
    第2の2つの既設セグメントに対してトンネル軸方向に
    隣接し、かつ前記第1及び第2の既設セグメントの一方
    にトンネル軸方向に隣接する第3の既設セグメントに対
    してトンネル周方向に隣接するよう組立セグメントを粗
    位置決めした後、前記組立セグメントと前記第1〜第3
    の既設セグメントとの境界部にスリット光を照射する手
    順と、それぞれのスリット光による光切断像を撮像し、
    その画像データに基づいて前記組立セグメントを前記第
    1〜第3の既設セグメントに対して微位置決めする手順
    とを実行し、前記組立セグメントを組み立てるセグメン
    トの組立方法において、 前記スリット光を照射する手順は、前記組立セグメント
    と第1の既設セグメントとの境界部の少なくとも2ヶ
    所、前記組立セグメントと第2の既設セグメントとの境
    界部の少なくとも2ヶ所、前記組立セグメントと第3の
    既設セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所、前記第
    1の既設セグメントと第2の既設セグメントとの境界部
    の少なくとも1ヶ所にそれぞれスリット光を照射する手
    順であり、 前記組立セグメントを微位置決めする手順は、前記スリ
    ット光により得られる光切断像の画像データに基づいて
    前記第1の既設セグメントと第2の既設セグメントとの
    相対位置・姿勢関係を求める第1の手順と、この第1の
    手順で求めた第1の既設セグメントと第2の既設セグメ
    ントとの相対位置・姿勢関係と組立時に記憶した第3の
    既設セグメントの位置・姿勢情報とに基づいて前記組立
    セグメントの微位置決めのための目標位置・姿勢を求め
    る第2の手順と、前記スリット光により得られる光切断
    像の画像データに基づいて前記組立セグメントの位置・
    姿勢が前記第2の手順で求めた目標位置・姿勢になるよ
    うな補正量を求め、この補正量に応じて前記組立セグメ
    ントを微位置決めする第3の手順とを含むことを特徴と
    するセグメントの組立方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のセグメントの組立方法にお
    いて、 前記第1の手順は、前記組立セグメントと第1の既設セ
    グメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記第1の既
    設セグメントと第2の既設セグメントとの境界部の少な
    くとも1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の画像
    データに基づいて前記第1の既設セグメントの姿勢を求
    めるとともに、前記組立セグメントと第2の既設セグメ
    ントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記第1の既設セ
    グメントと第2の既設セグメントとの境界部の少なくと
    も1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の画像デー
    タに基づいて前記第2の既設セグメントの姿勢を求める
    第4の手順と、前記第1の既設セグメントと第2の既設
    セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所の光切断像の
    画像データに基づいて第1の既設セグメントと第2の既
    設セグメントとの位置を求める第5の手順と、前記第4
    の手順で求めた第1及び第2の既設セグメントの姿勢と
    前記第5の手順で求めた第1の既設セグメントと第2の
    既設セグメントとの位置とに基づいて第1の既設セグメ
    ントと第2の既設セグメントとの相対位置・姿勢関係を
    求める第6の手順とを含み、 前記第3の手順は、前記組立セグメントと第1の既設セ
    グメントとの境界部の少なくとも1ヶ所、前記組立セグ
    メントと第2の既設セグメントとの境界部の少なくとも
    1ヶ所、前記組立セグメントと第3の既設セグメントと
    の境界部の少なくとも1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の
    光切断像の画像データに基づいて前記組立セグメントの
    位置・姿勢が前記第2の手順で求めた目標位置・姿勢に
    なるような補正量を求める手順を含むことを特徴とする
    セグメントの組立方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のセグメントの組立方法にお
    いて、 前記第4の手順は、前記各少なくとも合計3ヶ所の光切
    断像の画像データから前記第1及び第2の既設セグメン
    ト側の3つの光切断像の端点座標が作る面に直交する法
    線ベクトルをそれぞれ求め、当該法線ベクトルの成分
    を、前記組立セグメントが前記第1及び第2の既設セグ
    メントに対し正確に位置決めされたと仮定したときの前
    記3つの光切断像の端点座標が作る面に直交する基準法
    線ベクトルの成分と比較することにより、前記第1及び
    第2の既設セグメントの姿勢をそれぞれ求める手順であ
    ることを特徴とするセグメントの組立方法。
  4. 【請求項4】互いにトンネル周方向に隣接する第1及び
    第2の2つの既設セグメントに対してトンネル軸方向に
    隣接し、かつ前記第1及び第2の既設セグメントの一方
    にトンネル軸方向に隣接する第3の既設セグメントに対
    してトンネル周方向に隣接するよう組立セグメントを粗
    位置決めした後、前記組立セグメントと前記第1〜第3
    の既設セグメントとの境界部にスリット光を照射し、そ
    れぞれのスリット光による光切断像を撮像し、その画像
    データに基づいて前記組立セグメントを前記第1〜第3
    の既設セグメントに対して微位置決めし、前記組立セグ
    メントを組み立てるセグメントの組立装置において、 前記組立セグメントと第1の既設セグメントとの境界部
    の少なくとも2ヶ所、前記組立セグメントと第2の既設
    セグメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記組立セ
    グメントと第3の既設セグメントとの境界部の少なくと
    も1ヶ所、前記第1の既設セグメントと第2の既設セグ
    メントとの境界部の少なくとも1ヶ所にそれぞれスリッ
    ト光を照射する少なくとも6つの投光器及びこれら6つ
    の投光器の各スリット光により得られる光切断像をそれ
    ぞれ撮像する少なくとも6つのテレビカメラと、 前記光切断像の画像データに基づいて前記第1の既設セ
    グメントと第2の既設セグメントとの相対位置・姿勢関
    係を求める第1の演算手段と、 この第1の演算手段で求めた第1の既設セグメントと第
    2の既設セグメントとの相対位置・姿勢関係と組立時に
    記憶した第3の既設セグメントの位置・姿勢情報とに基
    づいて前記組立セグメントの微位置決めのための目標位
    置・姿勢を求める第2の演算手段と、 前記光切断像の画像データに基づいて前記組立セグメン
    トの位置・姿勢が前記第2の演算手段で求めた目標位置
    ・姿勢になるような補正量を求め、この補正量に応じて
    前記組立セグメントを微位置決めする微位置決め制御手
    段とを有することを特徴とするセグメントの組立装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のセグメントの組立装置にお
    いて、 前記第1の演算手段は、前記組立セグメントと第1の既
    設セグメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記第1
    の既設セグメントと第2の既設セグメントとの境界部の
    少なくとも1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の
    画像データに基づいて前記第1の既設セグメントの姿勢
    を求めるとともに、前記組立セグメントと第2の既設セ
    グメントとの境界部の少なくとも2ヶ所、前記第1の既
    設セグメントと第2の既設セグメントとの境界部の少な
    くとも1ヶ所の少なくとも合計3ヶ所の光切断像の画像
    データに基づいて前記第2の既設セグメントの姿勢を求
    める姿勢演算手段と、前記第1の既設セグメントと第2
    の既設セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所の光切
    断像の画像データに基づいて第1の既設セグメントと第
    2の既設セグメントとの位置を求める位置演算手段と、
    前記姿勢演算手段で求めた第1及び第2の既設セグメン
    トの姿勢と前記位置演算手段で求めた第1の既設セグメ
    ントと第2の既設セグメントとの位置とに基づいて第1
    の既設セグメントと第2の既設セグメントとの相対位置
    ・姿勢関係を求める相対関係演算手段とを有し、 前記微位置決め制御手段は、前記組立セグメントと第1
    の既設セグメントとの境界部の少なくとも1ヶ所、前記
    組立セグメントと第2の既設セグメントとの境界部の少
    なくとも1ヶ所、前記組立セグメントと第3の既設セグ
    メントとの境界部の少なくとも1ヶ所の少なくとも合計
    3ヶ所の光切断像の画像データに基づいて前記組立セグ
    メントの位置・姿勢が前記第2の演算手段で求めた目標
    位置・姿勢になるような補正量を求める手段を有するこ
    とを特徴とするセグメントの組立装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のセグメントの組立装置にお
    いて、 前記姿勢演算手段は、前記各少なくとも合計3ヶ所の光
    切断像の画像データから前記第1及び第2の既設セグメ
    ント側の3つの光切断像の端点座標が作る面に直交する
    法線ベクトルをそれぞれ求め、当該法線ベクトルの成分
    を、前記組立セグメントが前記第1及び第2の既設セグ
    メントに対し正確に位置決めされたと仮定したときの前
    記3つの光切断像の端点座標が作る面に直交する基準法
    線ベクトルの成分と比較することにより、前記第1及び
    第2の既設セグメントの姿勢をそれぞれ求める手段であ
    ることを特徴とするセグメントの組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007327172A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Fujita Corp シールド工法およびセグメント取り付け状態のデータ収集システム

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