JP3387754B2 - 型枠用ボルト締緩装置 - Google Patents

型枠用ボルト締緩装置

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JP3387754B2 JP28299596A JP28299596A JP3387754B2 JP 3387754 B2 JP3387754 B2 JP 3387754B2 JP 28299596 A JP28299596 A JP 28299596A JP 28299596 A JP28299596 A JP 28299596A JP 3387754 B2 JP3387754 B2 JP 3387754B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートポー
ル、パイル等を成形する分割可能な型枠の締結ボルトの
締め又は緩めを自動的に行う型枠用ボルト締緩装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図14に示す如く型枠1は、半
円状の2個の割型2と3からなり、それぞれの端部に突
出するフランジ2a,3aを重ね合わせ、ボルト4で締
結することにより中空円筒状に形成される。そして、こ
のボルト4を緩めて抜くことにより、分解される。型枠
1は、タイヤ5により回転自在に支持されており、この
型枠1内にコンクリートを注入し、図示しない回転機構
により型枠1を回転させることにより、コンクリートの
締め固めが行われるようになっている。
【0003】この型枠1の組み立て、分解のため複数の
ボルト4の締め・緩めを自動的に行う従来の型枠用ボル
ト締緩装置100は、本体移動機110、X軸移動機1
20、Y軸移動機130、昇降移動機140、Z軸移動
機150及びこれらの架台160からなる。昇降移動機
140は、架台160に昇降自在に取り付けられてい
る。本体移動機110は、その両側端を昇降移動機14
0上に、型枠1の長さ方向に走行自在に載置され、下方
に向かってクランプ装置111が設けられている。クラ
ンプ装置111の先端には上下方向にクランパープレー
トが摺動可能に設けられており、また、その上流面側に
は、タイヤ検知器112が設けられ、タイヤ5がクラン
プ装置直前にきたことを検知するようになっている。そ
して、型枠1が台車6によって矢印I方向に走行し、型
枠用ボルト締緩装置100内を通過する際、このタイヤ
検知器112がタイヤ5の接近を検知するとクランプ装
置111のクランパープレートが下降してタイヤ5の側
面に押し当てられ、型枠1と同調して移動するようにな
っている。
【0004】X軸移動機120は、型枠直径方向のボル
トのピッチに合うようにツール60を移動させるもので
ある。Y軸移動機130は、複数個の前記X軸移動機1
20を型枠長さ方向に独立して移動可能に保持し、型枠
長さ方向のボルトのピッチに合うようにツール60を移
動させるものであって、前記本体移動機110の両側に
設けられている。また、前記昇降移動機140は、前記
本体移動機110を載置してその高さを調節するように
なっているので、型枠1の直径が変っても、ツール60
とボルト4の高さが相対的にいつも同じになるように高
さを調節することができる。また、Z軸移動機150
は、それに取り付けたツール60を昇降させるものであ
り、前記複数個のX軸移動機120に各1対設けられて
いる。
【0005】上記型枠用ボルト締緩装置100では、ボ
ルト4に対する締め・緩めを行う際、予めX軸移動機1
20及びY軸移動機130によりツール60の位置をタ
イヤ5の位置を基準として型枠のボルトの位置に合わせ
ておくことにより、型枠1が送られてくると、上記のと
おりクランパープレートがタイヤ5に係合するようにな
っているので、ツール60がボルト4の上に位置した状
態で型枠1とともに移動しながら、ボルト4の締め・緩
めを行う。そして、ボルト4の締め・緩めが完了する
と、本体移動機110が原点位置に復帰し、引き続き移
動する型枠1の次のタイヤ5にクランパープレートが係
合されて順次ボルト4の締め・緩めが繰り返し行なわれ
る。
【0006】このように、上記型枠ボルト締緩装置10
0は、型枠1の両側に配設される複数対のツール群60
を保持する複数対のZ軸移動機群150と、この各対を
一体に保持するX軸移動機群120と、さらにこのX軸
移動機群120をそれぞれ独立して移動可能に保持する
1対のY軸移動機130,130と、この1対のY軸移
動機130.130を両側に設けて、型枠1の長さ方向
に走行する本移動機110と、さらにこの本移動機11
0の両側を保持してそれを昇降させる1対の昇降移動機
140と、この昇降移動機140を保持する架台160
などからなり、非常に複雑で大掛かりなものとなり、高
価である。また、ツール60のボルト位置への移動や原
点位置への復帰がすべて本体移動機110とともに行な
われるので、移動速度が遅く、したがってボルト着脱・
締緩速度が遅くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであって、構造が簡単で
あり、安価でしかもボルト着脱・締緩速度の速い型枠ボ
ルト締緩装置の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のうち請求項1の発明は、一方向に移動する
型枠のボルト締め・緩めを行う型枠用ボルト締緩装置で
あって、前記型枠の両側に配置され、前記型枠の幅方向
に移動自在な一対のX軸移動台と、このX軸移動台に配
置され、前記型枠の上下方向に移動自在な一対のZ軸移
動台と、このZ軸移動台に固設され、前記型枠の長さ方
向に延在する一対の非回転ねじ軸と、この非回転ねじ軸
に螺合するナットを有し、このナットの回転駆動により
個別に前記型枠の長さ方向に移動自在であり、前記ねじ
軸に列設された複数のY軸移動台と、このY軸移動台に
対して昇降自在に設けられ、ボルト締め・緩めを行うツ
ールを保持するツール保持部材と、前記型枠の両側に設
けられ、型枠の走行距離を検知する型枠走行距離検知手
段と、 前記複数対のツール位置を検知するツール位置検
知手段と、 前記型枠の型枠データを記憶する型枠のデー
タ記憶手段とを有し、 前記型枠の走行中にその両側の複
数のツールを締め・緩めすべき対象ボルト位置上に移動
させて、前記対象ボルト群の締め・緩めを行なうよう制
御する制御手段とを備えてなり、 前記型枠両側の型枠走
行距離検知手段は、少なくともその一方が前記走行中の
型枠の基準体に交互に係合して型枠とともに一定区間交
互に走行することにより、その走行距離を連続して検知
し、前記制御手段は、前記型枠の走行中の対象ボルトの
位置を、前記記憶手段から読み取られた対象ボルトのY
座標と前記型枠走行距離検知手段により検知された型枠
の走行距離とから演算する演算手段を有することを特徴
とする。
【0009】また、請求項2の発明は、一方向に移動す
る型枠のボルト締め・緩めを行う型枠用ボルト締緩装置
であって、前記型枠の両側に配置され、前記型枠の幅方
向(X軸方向)に移動自在な一対のX軸移動台と、この
X軸移動台に配置され、前記型枠の上下方向(Z軸方
向)に移動自在な一対のZ軸移動台と、このZ軸移動台
に固設され、前記型枠の長さ方向(Y軸方向)に延在す
る一対の非回転ねじ軸と、この非回転ねじ軸に螺合する
ナットを有し、このナットの回転駆動により個別に前記
型枠の長さ方向に移動自在であり、前記ねじ軸に列設さ
れた複数のY軸移動台と、このY軸移動台に対して昇降
自在に設けられ、ボルト締め・緩めを行うツールを保持
するツール保持部材とを有し、 前記ツール保持部材は、
それによって保持されるツールの上方に設けられ、ジョ
イントを介して前記ツールを昇降自在、回動自在に保持
するシリンダーと、そのシリンダーの下方に設けられた
保持板にジョイントを介し回動自在に設けられたローラ
ーガイドと、前記保持板のジョイントより下部に設けら
れた幅方向位置調整部材とを有し、前記ローラガイド
は、前記保持板のジョイントに回動自在に結合されるジ
ョイント部と前記幅方向位置調整部材に支承される保持
板側側面と、ツールのシリンダー下端側に当接されるツ
ール側側面とを有し、前記ツール側側面は、ツールの定
常状態で当接する下方が垂直部、ツール上昇時に当接す
る上方が傾斜部をなし、前記ツールのシリンダー下端面
に設けられたローラと摺動自在に係合して、前記ツール
の定常状態では、ツールがほぼZ軸方向になり、上昇時
には、その下端部が型枠から遠ざかる方向に傾斜するよ
うにガイドし、前記幅方向位置調整部材は、前記ツール
の定常状態において、前記Z軸方向に対する傾きを調整
するすることにより、ツール下端部のソケットのX軸方
向の位 置を調整することを特徴とする
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明の型枠ボ
ルト締緩装置の一実施形態を示す図であり、図1は正面
図、図2は側面図である。図1及び図2において、1は
ボルト締めしようとする型枠であり、種々の直径のもの
がある。1対の型枠用ボルト締緩装置10,10は、そ
れぞれボルトを締め・緩めするツール60、X軸(型枠
1の走行方向と直交する軸)方向に移動するX軸移動台
20、Y軸(型枠1の走行方向軸)方向に移動するY軸
移動台30、Z軸(上下方向軸)方向に移動するZ軸移
動台40等からなる。
【0012】X軸移動台20は、基台50上に設けられ
たリニヤガイド51にそってX軸方向に移動自在に設け
られている。また、X軸移動台20上には図2に示すよ
うに両端に設けられた支柱41とその上部に設けられた
横棒42からなるフレームが形成され、Z軸昇降台40
は両支柱41,41に摺動自在に設けられたボス部4
3,43によって支持されている。Z軸移動台40の昇
降用モータ44によって与えられる回転力が伝達機構4
5(傘歯車45a,伝達軸45b,傘歯車45c,ねじ
軸45d)によってナット46に伝達され、ねじ軸45
dの回転にともなってナット46が昇降し、それにとも
なってZ軸移動台40が昇降する。
【0013】Z軸移動台40の上には型枠1の長さ方向
に延在する非回転ねじ軸31が設けられ、支持具33,
33によって、その両端をZ軸移動台40に固設されて
いる。そして、ねじ軸31には複数のナット32α,3
2β,32γが螺合され、後述する回転駆動機構によっ
て、回転することにより、ねじ軸31にそって型枠の長
さ方向に移動自在に設けられている。複数のY軸移動台
30(30α,30β,30γ)は、ナット32α,3
2β,32γを介してねじ軸31に結合されるととも
に、ねじ軸と平行に配設されたリニヤガイド34にそっ
て摺動自在に支持されている。また、各Y軸移動台30
(30α,30β,30γ)には、それぞれツール保持
部材61(61α,61β,61γ)を介して、ツール
60(60α,60β,60γ)が昇降自在に保持され
る。
【0014】図3は、図2のA−A断面図であり、Y軸
移動台30とねじ軸31との結合関係を示すものであ
る。図3において、ナット32は前述のように非回転ね
じ軸31に螺合されている。そして、ナット32の側面
には歯車35の片方35aがボルト39aによって取り
付けられ、歯車の他方35bはY軸移動用サーボモータ
37の回転軸に取り付けられている。また、Y軸移動台
30はこのベアリング機構36の固定側にボルト39
によって回転自在に支持される。したがって、サーボモ
ータ37の回転により歯車35bが回転し、これと噛み
合った歯車35aが回転すると、それにともなって、ナ
ット32が回転する。ナット32はその回転方向に応
じ、ねじ軸32にそって移動するので、それにともなっ
てY軸移動台30が移動することになる。サーボモータ
37の回転速度、回転方向は後述する制御手段によって
制御される。なお、歯車35の代わりにプーリを用いる
こともできる。
【0015】図4は、ツール60及びツール保持部材6
1の説明図であり、同図(a)は定常状態、同図(b)
は、タイヤ5を回避するための回避状態を示す。図4に
おいて、ツール60は、エアシリンダ60aのピストン
60bの先端にソケット60cを設けた公知のナットラ
ンナからなる。また、ツール保持部材61は、エアシリ
ンダ61aとその下方に設けられた保持板61cとその
エアツール側に設けたガイド61dとこれに摺動自在な
摺動部61eとを有し、エアシリンダのピストン61b
の先端部は前記摺動部61bに接合され、またジョイン
ト64を介してツール60を回動自在に保持している。
そして、保持板61cの下端には幅方向調整部材62が
設けられ、その上方に設けたジョイント65を介してロ
ーラガイド63が回動自在に取り付けられており、その
保持板側側面63aが幅方向調整部材62によって支承
され、これと平行なツール側側面63bはツール下端側
面に当接されている。
【0016】図4(a)の定常状態においては、前記ツ
ール下端側面に設けられたローラ60dは前記ローラガ
イド63のツール側側面63bの下端に位置し、ツール
60は、垂直に保持されているが、タイヤ5を回避する
場合には、図示されない制御手段からの信号によってエ
アシリンダ61aのピストン61bが上昇し、摺動部6
1e、ジョイント64とともにツール60が上昇する。
そして、ローラ60dが、ローラガイド63の垂直部6
3cから傾斜部63dへと矢印rのように移動すると、
ツール60は、同図(b)のように傾斜し、ソケット6
0cはボルトの位置から上方(Z軸方向)に離れると同
時に幅方向(X軸方向)にも逃げるので一つのアクショ
ンでタイヤ5を回避できる。
【0017】図5は、型枠位置検知器21の説明図であ
り、同図(a)は平面図、同図(b)は、側面図であ
る。型枠位置検知器21は、エアシリンダ22と検出バ
ー23とからなる検出部24と計測部25と、リニヤガ
イド付アクチュエータ26と、基準体検知センサ27と
を備えており、検出部24はリニヤガイド付アクチュエ
ータ26上に設けられた支持台24a上に固定され、計
測部25とともに図1、図2に示す支持板40a上に設
けられる。リニヤガイド付アクチュエータ26は、リニ
ヤガイドとロッドレスエアシリンダからなり、型枠検知
時にはエア圧力を下げ、検出部24が型枠に押されると
移動可能な状態になる。基準体検知センサ27はアクチ
ュエータ26の上流側に設けられ、型枠1のタイヤ5等
の基準体が所定距離内に接近したとき検知する。検出部
24において、エアシリンダ22は、基準体センサ27
の検知信号によって作動し、そのピストン22aを伸長
する。ピストン22aは、検出バー23の回転軸23a
に結合されたカム22bに接合されており、ピストン2
2aが伸長すると検出バー23を直立させる。
【0018】計測部25は、エンコーダ25aと、ワイ
ヤ支持具25bとワイヤ25cからなる。ワイヤ支持具
25bは前記検出部の支持台24aに取り付けられてお
り、ワイヤ25cは、前記エンコーダ25aの回転部
と、前記ワイヤ支持具25bを介して往復閉ループ状に
設けられている。前述のように、型枠位置検知器21を
配設した支持板40aはZ軸移動台40に連設されてお
り、Z軸移動台40はX軸移動台20に取り付けられて
いるので、X軸移動台20によるX軸方向の移動、Z軸
移動台40によるZ軸方向の移動によって、型枠1の大
きさに応じた位置に移動し、型枠1が接近し、検出部2
4が作動して検出バー23が直立したとき、この検出バ
ーがタイヤ5等の基準体に係合するように位置調整する
ことができる。
【0019】上記の位置調整が終わり、型枠1の基準体
(タイヤ)が接近してくると、前記型枠位置検知器21
の検出バー23が直立し、タイヤ5と係合する。そし
て、型枠位置検知器21の検出部24が型枠1とともに
リニアガイド付きアクチュエータ26に沿って前記支持
板40a側面を走行すると、計測部25のワイヤ25b
が移動し、それにともなうエンコーダ25aの回転部の
回転数が読み取られ、図示されない制御手段に伝送され
て、型枠1の走行距離等が検出される。後述するように
この走行距離とボルト位置等のデータに基づいて制御手
段からツール60への移動命令が出され、締め・緩め作
業が完了すると、検出バー23が下がり、アクチュエー
タ26が作動して、検出部24が原点位置に復帰する。
【0020】図6は、図4と同じツール60及びツール
保持部材61の別の動作の説明図である。図6におい
て、幅方向位置調整部材62は例えばエアシリンダから
なり、そのピストン62aを伸縮することによって、ロ
ーラガイド63をジョイント65のまわりに回動させ、
それによってツール60の傾きを変え、ソケット60c
の先端位置60dをX軸方向に変化させる。♯2がツー
ル60を垂直にした定常状態の位置、♯1がツール保持
部材側へ引っ込めた位置、♯3が図示のようにツール保
持部材と反対の方へ押し出した位置である。
【0021】図7は、型枠1のテーパに対応するための
前記幅方向位置調整部材62の動作説明図である。例え
ば、テーパを有するコンクリートポールを作る場合、型
枠1も当然テーパを有するものとなるので、締め・緩め
を行うべきボルト4の幅方向の位置もそのテーパと基準
位置からの距離に応じて異なってくる。いま、型枠1上
の長さ方向の位置がα,β,γであるボルトについて考
えると、テーパがT1の場合(実線で示す)は、4
α1 ,4β1 ,4γ1 であるのに対し、テーパがT2の
場合(2点鎖線)は、4α2 ,4β2 ,4γ2 となる
(なお、4β1 と4β2 は同じ位置とした)。
【0022】これに対し、ツール60α,60β,60
γは、型枠1の長さ方向に平行に各1対列設されるか
ら、その通常の先端位置♯2はすべて平行線TS (点
線)上に位置する。そのため、図示例のようにツール6
0β先端位置♯2をボルト4β(4β1 ,4β2 )上に
位置させた場合、ツール60α先端の幅方向の位置は、
ボルト4α1 又は4α2 からda 又はda +Δda
れ、ツール60γ先端の幅方向の位置は、4γ1 又は4
γ2 から又はdc 又はdc +Δdc ずれることになる。
ボルト4α−4β間及びボルト4β−4γ間の型枠の長
さ方向の距離をそれぞれL1及びL2とすると da =(T1/2)×L1 da +Δda =(T2/2)×L1 dc =(T1/2)×L2 dc +Δdc =(T2/2)×L2 例えばコンクリートポールの場合、最大テーパTMAX
1/75、長さ方向の間隔Lは、最小200mm、最大
500mmであるから、上記及び式において、T2
=TMAX =1/75、L1=200mm、L2=500
mmとすると、 da +Δda =〔(1/75)/2〕×200=1.3mm dc +Δdc =〔(1/75)/2〕×500=3.3mm となる。
【0023】しかし、この型枠ボルト締緩装置1によれ
ば、幅方向位置調整部材62が設けられているので、こ
れによって予め3対のツール60の先端位置60dが型
枠1のテーパと同じテーパをもった直線上に並ぶように
調整しておけば3対のボルトの締め・緩めを一度に行う
ことができる。例えば、テーパT1の場合、ツール60
βの先端位置を定常状態の位置♯2とし,ツール60α
の先端位置をそれより外側方向に上記式で計算される
a ずらした位置♯1にに、ツール60γの先端位置を
内側方向に上記式で計算されるdc ずらした位置♯3
に調整する。その上で、Y軸移動台30を移動させて、
ツール60βがボルト4α2 の位置に来るようにする
と、他のツール60α,60γもそれぞれボルト4
α1 ,4γ1 の位置にくるので、一度に締め・緩め作業
を行うことができる。また、テーパがT2の場合も同様
にして上記,式により計算されるda +Δda ,d
c +Δdc によってツールの位置を調整すればよい。
【0024】しかし、このように型枠1のテーパに合わ
せて各ツール60α,60β,60γの先端位置を微細
に調整することは煩わしく、またその必要もない。1m
m程度のずれはソケット60cが対応できるようになっ
ているので、その範囲内でカバーできる位置を2点移動
できるようにしておけば十分である。前述のとおり、最
大テーパTMAX が1/75で長さ方向の最大間隔Lが5
00mmとすると、平行配設位置TS からのずれは最大
でも3.3mm程度であるから、例えば平行配設位置T
S から0.9mmづつずらす場合と2.5mmづつずら
す場合の2点移動で対応できる。これを上記の例で説明
すると、テーパT2 の場合平行配設位置TS からのずれ
は3.3mm以下であるから、ツール60βの先端位置
は定常状態の位置♯2とし、ツール60αの先端位置♯
1を外側へ2.5mm、ツール60γの先端位置♯3を
内側へ2.5mmずらすようにすると、1.5mm〜
3.5mmの範囲のずれに対応できる。また、ツール6
0αの先端位置を外側へ0.9mm、ツール60γの先
端位置を内側へ0.9mmずらすようにすると、1.9
mm以下のずれに対応できるので、この2点移動で、す
べてのずれに対応できるわけである。
【0025】次に、図8、図9に基づき、制御手段につ
いて説明する。図8は、制御手段70のブロック図であ
る。図8において、制御手段70は、CPU71と、型
枠1の種類などのデータをCPU71に入力する入力手
段72と、入力された型枠の種類又は型枠番号に応じ、
CPU71を介してその型枠データを型枠データベース
75から読み出し、所定のエリアに記憶するRAM73
と、CPU71の動作プログラムを記憶するROM74
と、型枠1の基準体であるタイヤ5の接近を検知する基
準体検知センサ27と、型枠1の走行距離・走行速度を
検知する型枠位置検知器21と、X軸移動台のサーボモ
ータ28及びその検出部29と、各Y軸移動台30α、
30β、30γのナット32α、32β、32γを駆動
するサーボモータ37(37α、37β、37γ)及び
その検出部38(38α、38β、38γ)と、ツール
の昇降、締め・緩めを制御するエアシリンダ60a(6
0aα、60aβ、60aγ)とを備えている。
【0026】上記制御手段70を有する型枠ボルト締緩
装置の動作について説明する。型枠1の基準体の位置
は、タイヤ5の位置とし、タイヤ5間には、図7のよう
に3個又はそれ以上のボルトが設けられるものとする。
この型枠1のボルトの締め・緩めを行う作業は、大別す
ると準備作業と、ボルトの自動締め・緩め工程とからな
る。
【0027】先ず、準備作業では、入力手段72によ
り、型枠1の種類を入力すると、型枠データベースから
当該種類の型枠1のボルト位置の座標が読み出されて、
RAM73に記憶される。座標の原点を例えば型枠1を
台車6上にセットしたときの型枠先端面の中心から台車
面上に降ろした垂線の足とし、その原点から、Z軸をそ
の垂線方向、Y軸を型枠1の走行方向、X軸をZ軸、X
軸に直交する方向にとる。どんなテーパの型枠もその中
心軸が水平になるように台車上に載置するものとする
と、各ボルト4の高さ(Z軸座標)はすべて一定とな
る。また、型枠1両側のボルト位置が中心軸に対して対
象に設けられるものとすると、両側の各ボルトの走行方
向の位置(Y座標)は等しく、幅方向の位置(Y座標)
も左右対象のため絶対値が等しく符号だけが反対とな
る。したがって、以下の動作説明において特に必要な場
合以外は片方の動作の説明で代表する。また、ツール6
0α,60β,60γの傾斜角度は、前述のように、6
0βを定常状態の位置♯2のままとし、ツール60αを
外側へ、ツール60γを内側へそれぞれ幅方向位置調整
部材62によってxmmずらす。xの値はテーパに応じ
て例えば0.9mm又は2.5mmとする。
【0028】準備作業が終わると、型枠ボルト締緩装置
1によるボルトの自動締め・緩め工程に入る。図9は、
その自動締め・緩め工程における制御手段70の動作の
概要を示すフローチャートである。図9において、先ず
CPU71がROM74から動作プログラムを読み込み
(S1),次いで入力手段72から入力された型枠番号
に基づき、型枠データベース75から型枠データを読み
取り、RAM73に記憶させる(S2)。そのデータの
うち先ず型枠が進入してきたときに最初のタイヤ5を検
知すための型枠用ボルト締緩装置のX軸移動台、Z軸
移動台の基準位置を読み取り(S3),次いで、X軸サ
ーボ検出部29及びZ軸サーボ検出部47からX軸移動
台、Z軸移動台の位置情報を読み取り(S4)、前記基
準位置のZ軸座標とZ軸サーボ検出部47からの位置情
報に応じてZ軸移動台40の高さを調整する(S5)。
また、前記基準位置のX軸座標とX軸サーボ検出部29
からの位置情報に応じてX軸移動台20の位置を調整す
る(S6)。上記の初期調整が完了したか否かを判定し
(S7)、完了するまでS3〜S6のステップを繰り返
し、完了したら次の二つのサブルーチンの並行処理に入
る。
【0029】その一つは型枠走行距離の計測処理であ
る。先ず、RAM73からタイヤ数Mを読み取り(S
8)、この型枠走行距離の計測処理に関する変数をIを
1とし(S9)、型枠走行距離計測処理のサブルーチン
(図10参照)を実行する(S10)。1回終了するご
とに変数Iを一つ増やし(S11)、Iがタイヤ数Mに
達したかどうかを判定し(S12)、Mに達するまで繰
り返す。もう一つはツールの位置調整・締め・緩め処理
である。先ず、ボルトの締め・緩めを必要とする回数N
を演算し、RAM73に記憶させる(S13)。締め・
緩めの必要回数Nは、RAM73に記憶された全体のボ
ルト数をツール数で割って端数を切り上げることにより
算出される。例えば、ボルト数が50個でツール数が3
個の場合、3個ずつの対象ボルト群を16回と端数とな
る2個のボルト群1回、合計17回締め・緩めを行う必
要がある。次いで、このツールの位置調整・締め・緩め
処理に関する変数Jを1とし(S14)、ツール位置調
整・締め・緩め処理のサブルーチン(図12参照)を実
行する(S15)。1回終了するごとに変数Jを一つ増
やし(S16)、Jがタイヤ数Nに達したかどうかを判
定し(S17)、Nに達するまで繰り返す。両方のサブ
ルーチンが所定のM又はN回繰り返されると、すべての
ボルトの締め・緩めが完了し、全動作が終了する。
【0030】次に、型枠走行距離計測処理のサブルーチ
ンについて説明する。型枠位置検知器21A,21B
は、図13に示すように型枠1の走行路の両側にずらし
て配置されており、それぞれのストロークはタイヤ間の
間隔(タイヤピッチ)Pの半分より少し大きくしてあ
る。図10は、その動作を示すフローチャートである。
図10、図13において、型枠1が方向Iに向かって走
行し、型枠ボルト締緩装置内に進入して、上流側に配置
された型枠位置検知器21Aの基準体検知センサ27A
がタイヤ5を検知すると(S20)、検出バー23Aが
作動し(S21)、その検出バー23Aが型枠のタイヤ
5に係合して、型枠位置検知器21Aが作動し(S2
2)、検出部24Aが型枠1とともに走行し、計測部2
5Aによって計測信号が送られる。また、型枠位置検知
器21Bが次の作動に備えてリセットされる(S2
3)。型枠位置検知器21Aのストロークが終わる前
に、タイヤ5が型枠位置検知器21Bに接近するので、
型枠位置検知器21Bの基準体検知センサ27Bがタイ
ヤ5を検知し(S24)、型枠位置検知器21Bの検出
バーが作動し(S25)、その検出バーが型枠のタイヤ
に係合して、型枠位置検知器21Bが作動し(S2
6)、検出部24Bが型枠1とともに走行し、計測部2
5Bによって計測信号が送られる。また、型枠位置検知
器21Aがリセットされる(S27)。このように、い
ずれか片方の型枠位置検知器が作動したのちに他方がリ
セットされ、交互に連続して位置検知信号がCPU71
に送られるので、最初のタイヤ位置が検知されてから以
後の型枠の走行距離が連続して計測される。なお、検出
バー23A,23Bがタイヤに当接する位置はフランジ
2a(3a)の上下の任意の位置に適宜設定できる。
【0031】タイヤピッチPが型枠位置検知器のストロ
ークの範囲内にある場合には、型枠位置検知器21A,
21Bは、型枠1の走行路の両側に対向して配置し、交
互に1ピッチずつ走行するようにしてもよい。その場合
の動作を図11のフローチャートに基づいて、説明す
る。型枠1が進入し、型枠位置検知器21がタイヤ5を
検知すると(S30)、検知すべきタイヤの順番数Iが
奇数か否かを判定する(S31)。例えば奇数であれば
型枠位置検知器21Aの検出バーが作動し(S32)、
その検出バーが型枠のタイヤに係合し、型枠検知器21
Aが作動して(S33)、型枠位置検知器21Bがリセ
ットされる(S34)。また、偶数であれば、反対に型
枠位置検知器21Bの検出バーが作動し(S35)、そ
の検出バーが型枠のタイヤに係合して、型枠位置検知器
21Bが作動し(S36)、型枠位置検知器21Aがリ
セットされる(S27)。要は、両側の型枠位置検知器
が交互に連続して計測するものであればよいが、型枠位
置検知器のストロークを短くできる点では、図10のよ
うに配置するのが望ましい。
【0032】さらに、ツール位置調整・締め・緩め処理
のサブルーチンについて、図12のフローチャートに基
づいて説明する。最初の対象ボルト群の各ボルト位置の
座標を読み取り(S40)、ツールのX軸位置をよみ取
り(S41)、X軸座標と比較して、その差を無くすよ
うX軸移動台20を調整する(S42)。X軸移動が完
了したか否かを判定し(S43)、完了したら次のステ
ップに進む。型枠位置検知器21の検出部24から送ら
れるパルス信号をCPU71で積算し、走行距離Lを読
み取り(S44)、型枠データ記憶手段から読み出した
各ボルトのY座標から走行距離Lを引いて、その時点の
各ボルトのY軸位置を算出する(S45)。各ツールの
Y軸位置を読み取り(S46)、この走行中のボルトの
Y軸位置と各ツールのY軸位置とが一致するようにY軸
移動用サーボモータ37α、37β、37γを駆動して
Y軸移動台30α、30β、30γを移動させる(S4
7)。移動が完了すると(S48)、型枠1と等速度で
同調移動させながら、ツールを下降して、対象ボルト群
を締め・緩めする(S49)。締め・緩めが完了したら
(S50)終了する。
【0033】上記図8〜図12において、型枠位置検知
器21A,21BとステップS8〜S12が本発明の走
行距離検知手段を構成し(なお、ステップS10の詳細
は図10のステップS20〜S27、図11のステップ
S30〜S37参照)、図12のステップS40、S4
4、S45が演算手段を構成する。また、X軸サーボモ
ータ検出部29とステップS4、S41がX軸位置検出
手段、Y軸サーボモータ検出部38α、38β、38γ
とステップS45がツールY軸位置検知手段を構成し、
Z軸サーボモータ検出部47とステップS4がZ軸位置
検出手段を構成する。さらに、RAM73と型枠データ
ベース75が型枠データ記憶手段を構成する。そして、
X軸サーボモータ28とステップS6、S7、S42、
S43がX軸位置制御手段、Y軸サーボモータ37α、
37β、37γとステップS44〜S48がY軸位置制
御手段、Z軸サーボモータ44とステップS5、S7が
Z軸位置調整手段を構成する。また、ツール60α、6
0β、60γのエアシリンダ60aα、60aβ、60
aγとステップS47、S48がツール制御手段を構成
する。
【0034】以上の説明ではツールを3本としたが、こ
れに限定されるものではない。さらに、制御手段70
は、エンコーダやサーボモータ等とCPUとの組み合わ
せによって構成したが、他の位置センサ、速度センサを
用いたものも当然本発明に含まれる。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
は、Z軸移動台に固設された非回転ねじ軸に複数のY軸
移動台が個別に移動できる構成であり、Y軸移動台が型
枠の移動に追従しながら、型枠のボルトに対する位置決
めをしボルトの着脱を行うので、全体がY軸方向に移動
する台の上に1対のY軸移動機を設け、そのY軸移動機
に複数のX軸移動機群を設け、そのX軸移動機に各1対
のツールを保持する従来の型枠用ボルト締緩装置に比較
して、構造が非常に簡単になるとともに、ツールを保持
するY軸移動台の移動が早くなってボルトの着脱・締緩
速度を向上させることができる。また、対象ボルトに対
するツールのY軸方向の相対的位置を型枠両側の型枠走
行検知手段を構成する型枠位置検知器が前記基準体に交
互に係合して、型枠の走行距離を検知し、この走行距離
と前記記憶手段から読み取られた対象ボルトのY座標と
から、前記型枠の走行中の対象ボルトのY軸位置を演算
する演算手段を有するので、軽量で簡単な制御手段によ
り、ツールのボルト上への移動をより早くおこなうこと
ができるという効果を奏する。
【0036】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
と同様、Z軸移動台に固設された非回転ねじ軸に複数の
Y軸移動台が個別に移動できる構成であり、Y軸移動台
が型枠の移動に追従しながら、型枠のボルトに対する位
置決めをしボルトの着脱を行うので、全体がY軸方向に
移動する台の上に1対のY軸移動機を設け、そのY軸移
動機に複数のX軸移動機群を設け、そのX軸移動機に各
1対のツールを保持する従来の型枠用ボルト締緩装置に
比較して、構造が非常に簡単になるとともに、ツールを
保持するY軸移動台の移動が早くなってボルトの着脱・
締緩速度を向上させることができる。 また、ツールの上
方に設けられ、ジョイントを介して前記ツールを昇降自
在、回動自在に保持するツール保持部材のシリンダー
と、そのシリンダーの下方に設けられた保持板にジョイ
ントを介し回動自在に設けられたローラーガイドと、前
記保持板のジョイントより下部に設けられた幅方向位置
調整部材とを有し、保持部材のシリンダーによって、ツ
ールが上昇すると、ローラガイドの作用により、ツール
の下端部のソケットが型枠から遠ざかる方向に傾斜し、
走行中の型枠のタイヤを回避できる。さらに、幅方向位
置調整部材により、ツールの定常状態において、Z軸方
向に対する傾きを調整するすることにより、ツール下端
部のソケットのX軸方向の位置を調整することができテ
ーパーを有する型枠でも、複数のボルトを一括して諦緩
できる
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型枠ボルト締緩装置の一実施形態の正
面図である。
【図2】本発明の型枠ボルト締緩装置の一実施形態の側
面図である。
【図3】Y軸移動台とねじ軸との結合関係を示す図であ
る。
【図4】ツール及びツール保持部材の説明図である。
【図5】型枠位置検知器の説明図である。
【図6】ツール60及びツール保持部材61の別の動作
の説明図である。
【図7】幅方向位置調整部材62の動作説明図である。
【図8】制御手段70のブロック図である。
【図9】制御手段70の動作の概要を示すフローチャー
トである。
【図10】型枠走行距離計測処理のフローチャートであ
る。
【図11】型枠走行距離計測処理の別の実施態様のフロ
ーチャートである。
【図12】ツール位置調整・締め・緩め処理のフローチ
ャートである。
【図13】型枠位置検知器21A,21Bの配置の一例
を示す模式図である。
【図14】従来の型枠ボルト締緩装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 型枠 10 型枠ボルト締緩装置 20 X軸移動台 21 型枠位置検知器 30 Y軸移動台 31 非回転ねじ軸 32 ナット 40 Z軸移動台 60 ツール 61 ツール保持手段 62 幅方向位置調整部材 63 ローラガイド 70 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−1431(JP,A) 特開 平5−77120(JP,A) 特開 昭50−16173(JP,A) 実開 昭63−727(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/06 B28B 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に移動する型枠のボルト締め・緩
    めを行う型枠用ボルト締緩装置であって、 前記型枠の両側に配置され、前記型枠の幅方向に移動自
    在な一対のX軸移動台と、 このX軸移動台に配置され、前記型枠の上下方向に移動
    自在な一対のZ軸移動台と、 このZ軸移動台に固設され、前記型枠の長さ方向に延在
    する一対の非回転ねじ軸と、 この非回転ねじ軸に螺合するナットを有し、このナット
    の回転駆動により個別に前記型枠の長さ方向に移動自在
    であり、前記ねじ軸に列設された複数のY軸移動台と、 このY軸移動台に対して昇降自在に設けられ、ボルト締
    め・緩めを行うツールを保持するツール保持部材と、前記型枠の両側に設けられ、型枠の走行距離を検知する
    型枠走行距離検知手段と、 前記複数対のツール位置を検知するツール位置検知手段
    と、 前記型枠の型枠データを記憶する型枠のデータ記憶手段
    とを有し、 前記型枠の走行中にその両側の複数のツールを締め・緩
    めすべき対象ボルト位置上に移動させて、前記対象ボル
    ト群の締め・緩めを行なうよう制御する制御手段とを備
    えてなり、 前記型枠両側の型枠走行距離検知手段は、少なくともそ
    の一方が前記走行中の型枠の基準体に交互に係合して型
    枠とともに一定区間交互に走行することにより、その走
    行距離を連続して検知し、 前記制御手段は、前記型枠の走行中の対象ボルトの位置
    を、前記記憶手段から読み取られた対象ボルトのY座標
    と前記型枠走行距離検知手段により検知された型枠の走
    行距離とから演算する演算手段を有することを特徴とす
    型枠用ボルト締緩装置。
  2. 【請求項2】 一方向に移動する型枠のボルト締め・緩
    めを行う型枠用 ボルト締緩装置であって、 前記型枠の両側に配置され、前記型枠の幅方向(X軸方
    向)に移動自在な一対のX軸移動台と、 このX軸移動台に配置され、前記型枠の上下方向(Z軸
    方向)に移動自在な一対のZ軸移動台と、 このZ軸移動台に固設され、前記型枠の長さ方向(Y軸
    方向)に延在する一対の非回転ねじ軸と、 この非回転ねじ軸に螺合するナットを有し、このナット
    の回転駆動により個別に前記型枠の長さ方向に移動自在
    であり、 前記ねじ軸に列設された複数のY軸移動台と、 このY軸移動台に対して昇降自在に設けられ、ボルト締
    め・緩めを行うツールを保持するツール保持部材とを有
    し、 前記ツール保持部材は、それによって保持されるツール
    の上方に設けられ、ジョイントを介して前記ツールを昇
    降自在、回動自在に保持するシリンダーと、そのシリン
    ダーの下方に設けられた保持板にジョイントを介し回動
    自在に設けられたローラーガイドと、前記保持板のジョ
    イントより下部に設けられた幅方向位置調整部材とを有
    し、 前記ローラガイドは、前記保持板のジョイントに回動自
    在に結合されるジョイント部と前記幅方向位置調整部材
    に支承される保持板側側面と、ツールのシリンダー下端
    側に当接されるツール側側面とを有し、前記ツール側側
    面は、ツールの定常状態で当接する下方が垂直部、ツー
    ル上昇時に当接する上方が傾斜部をなし、前記ツールの
    シリンダー下端面に設けられたローラと摺動自在に係合
    して、前記ツールの定常状態では、ツールがほぼZ軸方
    向になり、上昇時には、その下端部が型枠から遠ざかる
    方向に傾斜するようにガイドし、 前記幅方向位置調整部材は、前記ツールの定常状態にお
    いて、前記Z軸方向に対する傾きを調整するすることに
    より、ツール下端部のソケットのX軸方向の位置を調整
    することを特徴とする 型枠用ボルト諦緩装置。
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