JP3386735B2 - アクティブマトリクス基板の欠陥修正方法及び液晶パネルの製造方法 - Google Patents

アクティブマトリクス基板の欠陥修正方法及び液晶パネルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノートブック型パ
ーソナルコンピュータ等の情報端末機器やOA機器、A
V機器等に利用される液晶パネルの製造方法、及びそれ
に用いられるアクティブマトリクス基板の欠陥修正方法
並びにその欠陥修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶の電気光学的効果を表示装置に利用
した液晶表示装置は、現在、ノートブック型パーソナル
コンピュータ等の情報端末機器やOA機器、AV機器
等、様々な分野に利用されている。
【0003】この液晶表示装置は、互いに交差するゲー
ト信号線(走査配線)やソース信号線(信号配線)、マ
トリクス状に配置された多数の画素電極及び各画素電極
を制御するスイッチング素子等を備えたアクティブマト
リクス基板と、カラーフィルタや対向電極等を備えた対
向基板とが、所定の間隙を保って互いの電極形成面が向
かい合うように貼り合わせられ、両基板の間隙に液晶層
が挟持された構成を有している。
【0004】このアクティブマトリクス基板の製造工程
は複雑であり、多くの製造プロセスを経ることを余儀な
くされる。このため、異物の混入や、画素電極と走査配
線や信号配線との短絡、走査配線同士や信号配線同士の
短絡等の欠陥が発生しやすく、これを完全に防ぐことは
非常に困難であった。従って、このような欠陥を早期に
検出し、必要に応じて修正を行うことは、生産歩留りを
向上させるために非常に重要な課題となっている。
【0005】そこで、従来においては、上記アクティブ
マトリクス基板と対向基板とを貼り合わせ、液晶を注入
して液晶パネルを作製した後に、点灯検査を行って線欠
陥や点欠陥の有無を検出し、その欠陥部が修正可能なも
のであれば修正していた。
【0006】例えば、特開平3−209422号公報で
は、液晶パネルの状態で欠陥部にレーザ光等を照射して
修正を行う方法が開示されている。この修正方法につい
て、図5を参照しながら以下に説明する。
【0007】図5は従来の液晶パネルにおけるアクティ
ブマトリクス基板の構成を示す断面図である。この図5
において、1は画素電極、2は保護膜、3はデータ配線
(信号配線)、4はガラス基板、5はゲート絶縁膜を示
しており、スイッチング素子は図示を省略している。
【0008】例えば、図6に示すような短絡部A及びB
が存在すると、点灯検査において欠陥として表れる。こ
れらの欠陥のうち、短絡部Aについてはレーザトリミン
グによって修正可能であり、短絡部Bについては短絡部
の両側を切断して冗長配線と接続することにより修正可
能である。
【0009】しかしながら、アクティブマトリクス基板
と対向基板とを貼り合わせて両基板間に液晶を注入した
液晶パネルの状態で欠陥が検出された場合、検出された
欠陥が重度であり、その重度な欠陥が修正不可能なもの
である場合には、その液晶パネルを破棄せざるを得なく
なる。このように付加価値のある半製品を廃棄せざるを
得ないため、生産歩留りが低下してしまうという問題が
あった。
【0010】そこで、近年においては、対向基板と貼り
合わせる前のアクティブマトリクス基板の状態で重度の
欠陥を検出し、リーク欠陥等の修正可能なものは前工程
で修正することが要望されている。そして、このような
欠陥の検出についても、アクティブマトリクス基板の状
態で画像処理や抵抗検査等を行うことにより検出可能と
なってきている。それに伴って、基板状態で欠陥を修正
し、後工程に不良品を流さないようにする工程システム
作りがなされてきている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、液晶パネルの開口率を大きくするために、図7に
示すような構成のアクティブマトリクス基板を備えた液
晶表示装置が開発されている。
【0012】このアクティブマトリクス基板は、ガラス
基板4上に図示しない走査配線やデータ配線(信号配
線)3、図示しないスイッチング素子等を覆って層間絶
縁膜6が設けられ、その層間絶縁膜6上に画素電極1が
設けられている。
【0013】この構成によれば、走査配線や信号配線3
と画素電極1とを層間絶縁膜6を介して一部重畳させる
ことができるので、図5に示したような信号配線3と画
素電極1とを同層に設けたアクティブマトリクス基板に
比べて液晶パネルの高開口率化を図ることが可能とな
る。
【0014】しかしながら、図7に示したような構成の
場合、従来と同様の修正方法を用いると以下のような問
題が生じる。
【0015】即ち、図8に示すように、基板裏面からレ
ーザ光を照射すると、トリミングするべき短絡部8の上
層に存在する層間絶縁膜6や画素電極1も下層膜の膨張
等の圧力により同時に除去されてしまうため、除去部7
に液晶配向不良が発生して対向電極とのリークが発生す
るという問題があった。また、短絡部を除去できたとし
ても、層間絶縁膜6の影響でレーザの照射痕がテーパ型
となってトリミング精度が悪く、レーザ照射可能領域が
非常に狭くなって所望の領域を除去することが困難であ
るという問題もあった。なお、この図8において、7は
レーザ照射により除去される部分である。
【0016】そこで、特願平10−81831号には、
層間絶縁膜の成膜前に欠陥修正を行う方法が提案されて
いる。
【0017】しかし、この方法は、層間絶縁膜の成膜前
に修正を行う方法であり、アクティブマトリクス基板
(TFT基板)完成後の最終検査により検出された欠陥
についての修正については述べられていない。アクティ
ブマトリクス基板の完成までには工程数も多くかかって
おり、最終検査における不良低減は必須である。従っ
て、後工程へ不良品を流さない工程システム作りという
観点から、層間絶縁膜成膜後についても、信頼性の高い
修正を行う必要がある。
【0018】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、アクティブマトリクス基
板の完成後、対向基板との貼り合わせ前に欠陥の修正を
確実に行うことができるアクティブマトリクス基板の欠
陥修正方法及び液晶パネルの製造方法並びにアクティブ
マトリクス基板の欠陥修正装置を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブマト
リクス基板の欠陥修正方法は、複数の走査配線及び複数
の信号配線が絶縁膜を介して互いに交差するように設け
られ、両配線の交差部近傍にスイッチング素子が設けら
れ、該走査配線、該信号配線及び該スイッチング素子を
覆うように設けられた層間絶縁膜上に画素電極が設けら
れているアクティブマトリクス基板の短絡欠陥を修正す
る方法であって、該層間絶縁膜に任意波長のレーザ光を
照射して修正部上の層間絶縁膜部分を除去する工程と、
欠陥部または該層間絶縁膜の除去部の下層にある配線部
に任意波長のレーザ光を照射して該欠陥部を除去するか
または該配線部を切断する工程とを含み、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0020】前記層間絶縁膜を除去する工程において、
前記欠陥部を除去するかまたは配線部を切断する工程よ
りも広い照射領域でレーザ光を照射してもよい。
【0021】切断部の両側の配線部を接続するか、或い
は該両側の配線部を冗長配線に接続する工程を含んでい
てもよい。
【0022】
【0023】レーザ光照射による除去部を覆って層間絶
縁膜と同じ材料からなる絶縁膜を形成する工程を含んで
いてもよい。
【0024】前記層間絶縁膜を除去する工程において、
波長150nm以上、300nm以下のレーザ光を用い
てもよい。
【0025】前記層間絶縁膜を除去する工程において、
YAGレーザの第4高調波を用いてもよい。
【0026】前記欠陥部を除去するかまたは配線部を切
断する工程において、波長300nm以上1500nm
以下のレーザ光を用いてもよい。
【0027】切断部または欠陥部の両側の配線部分を接
続するか、或いは該両側の配線部分を冗長配線に接続す
る工程において、接続部に導電性ペーストを塗布してY
AGレーザの基本波を照射してもよい。
【0028】本発明の液晶パネルの製造方法は、本発明
のアクティブマトリクス基板の欠陥修正方法により欠陥
が修正されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを
貼り合わせ、両基板の間に液晶を注入しており、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0029】
【0030】
【0031】以下、本発明の作用について説明する。
【0032】本発明にあっては、走査配線、信号配線及
びスイッチング素子を覆う層間絶縁膜上に画素電極を有
するアクティブマトリクス基板に欠陥が生じている場合
に、対向基板との貼り合わせ前に欠陥修正を行う。従っ
て、表示装置の製造歩留りが低下することはなく、レー
ザによる除去破片により液晶配向不良が生じたり、周辺
膜の欠損等が生じることもない。さらに、層間絶縁膜成
膜後の欠陥についても修正可能であり、信頼性の高い修
正システムを構築可能である。
【0033】例えば、短絡欠陥を有している場合には、
まず、層間絶縁膜に任意波長のレーザ光を照射して修正
部上の層間絶縁膜部分を除去する。その後で、欠陥部に
任意波長のレーザ光を照射して欠陥部を除去するかまた
は層間絶縁膜の除去部の下層の配線部、例えば走査配
線、信号配線やTFTのドレインから画素電極への引き
出し配線等に任意波長のレーザ光を照射して配線部を切
断して欠陥を修正する。この場合、さらに、切断部の両
側の配線部分を接続するか、または両側の配線部分を冗
長配線に接続してもよい。
【0034】或いは、断線欠陥を有している場合には、
層間絶縁膜に任意波長のレーザ光を照射して修正部上の
層間絶縁膜部分を除去する。その後で、欠陥部の両側の
配線部分を接続するかまたは両側の配線部分を冗長配線
に接続する。
【0035】さらに、層間絶縁膜を除去する工程におい
て、上記欠陥部を除去するかまたは配線部を切断する工
程よりも広い照射領域でレーザ光を照射してもよい。
【0036】このように、層間絶縁膜の除去と欠陥部の
修正とについて、各々に適した波長及び照射領域でレー
ザ照射を行うことができるので、効率良く修正可能であ
る。さらに、修正部上の層間絶縁膜を除去した状態で修
正を行うので、修正部におけるレーザ照射領域を広げて
所望の領域を精度良く修正可能である。
【0037】さらに、レーザ光照射による除去部を覆っ
て層間絶縁膜と同じ材料からなる絶縁膜を形成すれば、
修正部が保護されると共に基板の凹凸を少なくすること
ができるので、その部分で液晶配向不良やリーク等が生
じない。或いは、そのまま層間絶縁膜を形成しないこと
も可能である。
【0038】層間絶縁膜を除去する工程においては、波
長150nm以上、300nm以下のレーザ光を用いる
のが好ましく、例えば、YAGレーザの第4高調波を用
いることができる。
【0039】欠陥部を除去するかまたは配線部を切断す
る工程においては、波長300nm以上1500nm以
下のレーザ光を用いるのが好ましく、例えば、YAGレ
ーザの第2高調波や第3高調波を用いることができる。
【0040】切断部または欠陥部の両側の配線部を接続
するか、或いは両側の配線部を冗長配線に接続する工程
は、例えば、接続部に導電性ペーストを塗布し、YAG
レーザの基本波を照射してペーストを硬化または溶着さ
せて行うことができる。
【0041】本発明のアクティブマトリクス基板の欠陥
修正装置は、XYステージと、レーザ照射部と、電動ス
リット等の制御部と、集光レンズ等の集光部とを備えて
いる。このレーザ照射部により所望の照射波長及び波長
領域を選択して、層間絶縁膜の除去を行い、さらに、短
絡部の除去や配線部の切断、冗長配線との接続等を行う
ことができる。
【0042】例えば、YAGレーザと波長変換素子とを
用いれば、基本波、第2高調波、第3高調波及び第4高
調波等を照射することができる。この場合、基本波によ
り導電性ペーストの硬化や溶着、配線の接続、第2高調
波及び第3高調波により短絡部の除去や配線の切断、第
4高調波により層間絶縁膜の除去が可能である。尚、導
電性ペーストは、焼成工程等の別工程により硬化させる
ことも可能である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図に
おいて、従来技術と同様の機能を有する部分については
同じ番号を付して説明を行っている。
【0044】本実施形態では、アクティブマトリクス基
板の完成後、対向基板との貼り合わせ前に短絡欠陥を修
正する方法について説明する。
【0045】図1は、本実施形態に係るアクティブマト
リクス基板の断面図である。このアクティブマトリクス
基板は、ガラス基板4上に図示しない走査配線や信号配
線、スイッチング素子等を覆って層間絶縁膜6が設けら
れ、その層間絶縁膜6上に画素電極1が設けられてい
る。このように、走査配線や信号配線と画素電極1とを
層間絶縁膜6を介して一部重畳させることにより、液晶
パネルの高開口率化を図ることができる。画素電極1は
厚みが100nmのITO(Indium Tin O
xide)等の透明等電膜またはAl等の金属膜からな
っており、層間絶縁膜6は厚みが約1μm〜3μmのア
クリル系樹脂からなっている。
【0046】このアクティブマトリクス基板に対して、
以下のように、短絡部8を直接トリミングして修正を行
う。
【0047】まず、図2に示すように、レーザ照射領域
を所望の切除領域より大きく設定して、層間絶縁膜6に
任意波長のレーザ光、例えばYAGレーザの第4高調波
を複数回照射することによって、画素電極1と層間絶縁
膜6を除去する。この図の7aがレーザ照射により除去
される部分である。このとき、Clcの容量がその画素
の書き込み電位に影響しないように、画素電極1の除去
面積を十分考慮する必要がある。下層膜表面付近まで除
去したら照射を終了する。
【0048】次に、欠陥部または層間絶縁膜の除去部の
下層膜に任意波長のレーザ光、例えば第2高調波または
第3高調波に切り替えて、所望の切除領域にレーザ照射
位置、及び照射領域を設定してレーザトリミングを行
う。図3に修正後の断面を示す。この図の7bが除去さ
れる部分である。
【0049】このように、層間絶縁膜を直接除去する第
4高調波と下層膜に照射する別波長のレーザを組み合わ
せて下層と上層の照射領域を変えることにより、第4高
調波のみですべての膜を除去した場合より、照射回数を
減らしても上層膜のバリ等を発生しにくくできるからで
ある。
【0050】本実施形態においては、上記レーザとして
YAGレーザを用いて、エネルギー密度を約20〜25
mJ/cm2、パルス幅を約8ns〜10nsとして照
射を行った。
【0051】その後、基板を洗浄してアクティブマトリ
クス基板(TFT基板)の最終検査において再検査を行
い、修正状態を確認して問題がなければ液晶工程に送り
出す。このようにして欠陥を修正したアクティブマトリ
クス基板と対向基板とを貼り合わせ、両基板の間隙に液
晶を注入することにより液晶表示装置が完成する。
【0052】ここで、図1に示した短絡部を従来のよう
に液晶パネルの裏面からレーザでトリミングした場合に
は、図7に示すように、下層膜の膨張等による圧力で層
間絶縁膜が破壊されるため、破片が周囲に飛散して新た
な欠陥が生じたり、周辺膜欠損が生じたり、電極にバリ
が発生したりしやすくなる。さらに、液晶パネル段階で
は洗浄を行うことも不可能である。
【0053】なお、上記アクティブマトリクス基板にお
いて走査配線と信号配線とが短絡している場合には、上
述したような層間絶縁膜に任意波長のレーザ光を照射し
て層間絶縁膜を部分的に除去した後で、波長及び照射領
域を変えて欠陥部の両側の信号配線または走査配線をレ
ーザ照射により切断して他画素の駆動に対する影響を絶
った後、図示しない冗長配線を利用して修正を完了す
る。例えば、冗長構造として信号配線または走査配線を
二重化している場合には、切断した時点で修正が完了す
る。或いは、単線の場合でも、信号入力側とは反対側に
信号入力側と同等の信号を入力可能なように、冗長配線
とレーザによって接続することで、切断した配線の両方
から信号入力可能となり、修正が完了する。さらに、導
電性ペーストによって切断した配線の両端部を結線する
ことも可能である。
【0054】この修正の後、基板洗浄装置を用いて洗浄
処理を行い、アクティブマトリクス基板(TFT基板)
の最終検査において再検査を行った後、修正状態を確認
して問題がなければ液晶注入工程に送り出す。このよう
にして欠陥を修正したアクティブマトリクス基板と対向
基板とを貼り合わせ、両基板の間隙に液晶を注入するこ
とにより液晶表示装置が完成する。
【0055】さらに、信号配線とドレイン引き出し部と
が短絡している場合には、上述したように層間絶縁膜に
任意波長のレーザ光を照射して層間絶縁膜を部分的に除
去した後で、波長及び照射領域を変えて短絡部を上述し
たようなレーザ照射により切断し、信号配線とドレイン
との短絡を解除してその画素を正常画素に修正すること
ができる。
【0056】さらに、走査配線や信号配線に断線が生じ
ている場合には、上述したような層間絶縁膜に任意波長
のレーザ光を照射して層間絶縁膜を部分的に除去した後
で、断線部の両側の配線部を接続するか、或いは両側の
配線部を冗長配線に接続することができる。
【0057】次に、本実施形態において用いられるアク
ティブマトリクス基板の欠陥修正装置について説明す
る。
【0058】図4はこの欠陥修正装置の概略構成を示す
図であり、11はYAGレーザ発振器、12は波長変換
素子、13はエネルギー減衰フィルタ、14はハーフミ
ラー、15及び16はレーザ光の照射スポットを写すた
めの光源及びCCDカメラ、17はレーザ光の照射領域
を制御するための電動スリット、18は照射されたレー
ザ光の強度を検出するパワー検出器、19は照射された
レーザ光を拡大又は縮小するための集光レンズである。
22は互いに直交する2方向への移動が可能であり、被
修正基板を搭載するXYステージ、23はインターフェ
イス、24は制御部、25は外部コントローラ、26は
モニタ、20は被修正基板、21はバックライトであ
る。さらに、XYステージ22には、抵抗測定用プロー
ブが取り付けられている。
【0059】この欠陥修正装置において、YAGレーザ
発振器11からはYAGレーザの基本波長である106
0nmのレーザ光が発振され、波長変換素子12を介し
て第2高調波(532nm)、第3高調波(355n
m)及び第4高調波(266nm)に変換される。この
変換されたレーザ光は、エネルギー減衰フィルター13
によってその強度が調節される。例えば、配線の接続に
は基本波(赤外波)のレーザ光を発振し、配線の切断及
び欠陥部の除去には第2高調波及び第3高調波のレーザ
光を発振し、層間絶縁膜の除去には第4高調波のレーザ
光を発振する。
【0060】このYAGレーザ発振器11、波長変換素
子12、エネルギー減衰フィルタ13、光源15、CC
Dカメラ16、電動スリット17、パワー検出器18、
集光レンズ19及びXYステージ22は、インターフェ
イス23を介してCPUやROM、RAMを備えた制御
部24に接続されている。これらは、外部コントローラ
25の命令を受けて動作し、所定の波長及び照射領域で
レーザ光を被修正基板に照射することができる。さら
に、CCDカメラ16が撮像したレーザ照射スポットの
様子はモニタ26に映し出される。
【0061】この欠陥修正装置を用いて、図1に示した
ようなアクティブマトリクスの短絡欠陥を修正する方法
について、以下に説明する。
【0062】まず、画像処理や低抗検査等によって欠陥
が検出されたアクティブマトリクス基板を、搬送手段に
よって上記欠陥修正装置にセットする。このとき、検査
測定データにより欠陥位置(座標)が分かっていれば、
XYステージ22を制御してレーザの照射領域を欠陥位
置に大まかに合わせておく。
【0063】次に、モニタ26を見ながら外部コントロ
ーラ25によってXYステージ22や電動スリット1
7、集光レンズ19を制御して、レーザの照射領域を微
調整する。
【0064】レーザ照射位置を確定した後、レーザ照射
領域を所望の切除領域より大きく設定して、層間絶縁膜
6に任意波長のレーザ光、例えばYAGレーザの第4高
調波を複数回照射することによって、画素電極1と層間
絶縁膜6を除去する。下層膜表面付近まで除去したら照
射を終了する。
【0065】次に、欠陥部または層間絶縁膜の除去部の
下層膜に任意波長のレーザ光、例えば第2高調波または
第3高調波に切り替えて、所望の切除領域にレーザ照射
位置、及び照射領域を設定してレーザトリミングを行
う。
【0066】この修正後、搬送装置を用いて基板を次の
洗浄工程及びアクティブマトリクス基板(TFT基板)
完成後の検査工程へ運搬する。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による場合
には、アクティブマトリクス基板完成後の最終検査にお
いて検出された短絡欠陥を、層間絶縁膜に任意波長のレ
ーザ光を照射して層間絶縁膜を部分的に除去した後で短
絡部を除去したり、下層の配線膜を切断したりして修正
することができる。或いは、断線欠陥を、層間絶縁膜に
任意波長のレーザを照射して層間絶縁膜を部分的に除去
した後で、断線部の両側の配線を接続したり、冗長配線
と接続したりして修正することができる。従って、液晶
表示パネルの状態で修正を行っていた従来の修正方法に
比べて、パターンの破損が最小限に抑えられ、欠陥が発
生しないようにして、修正の信頼性を高くすることがで
きる。また、基板状態で修正を実施するため、修正後の
洗浄が可能となり、液晶層に異物が残留しない。さら
に、修正によって画素電極形成部の凹凸が少なくなり、
配向不良を防ぐことができる。
【0068】さらに、アクティブマトリクス基板の完成
後において修正を行うことができるので、層間絶縁膜の
成膜前に修正を行っていた従来の修正方法に比べて、修
正不良を後工程に流さないようにして、製造ロスを最小
限に抑えることができ、生産歩留りを向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクティブマトリクス基板の構成
を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態であるアクティブマトリク
ス基板の欠陥修正方法を説明するための断面図である。
【図3】本発明の一実施形態であるアクティブマトリク
ス基板の欠陥修正方法を説明するための断面図である。
【図4】本発明の一実施形態であるアクティブマトリク
ス基板の欠陥修正装置の構成を示す図である。
【図5】従来のアクティブマトリクス基板の構成を示す
断面図である。
【図6】従来のアクティブマトリクス基板の欠陥修正方
法を説明するための平面図である。
【図7】層間絶縁膜上に画素電極を設けたアクティブマ
トリクス基板の構成を示す断面図である。
【図8】従来のアクティブマトリクス基板の欠陥修正方
法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 画素電極 2 保護膜 3 データ配線(信号配線) 4 ガラス基板 5 ゲート絶縁膜 6 層間絶縁膜 7a、7b レーザによる除去部 8 短絡部 11 YAGレーザ発振器 12 波長変換素子 13 エネルギ減衰フィルタ 14 ハーフミラー 15 光源 16 CCDカメラ 17 電動スリット 18 パワー検出器 19 集光レンズ 20 被修正基板 21 バックライト 22 XYステージ 23 インターフェース 24 制御部 25 外部コントローラ 26 モニタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−66416(JP,A) 特開 平8−184842(JP,A) 特開 平1−210936(JP,A) 特開 平1−192492(JP,A) 特開 平4−12545(JP,A) 特開 平10−229125(JP,A) 特開 平11−17330(JP,A) 特開 平7−13197(JP,A) 特開 平5−203986(JP,A) 特開 平10−161156(JP,A) 特開 平9−82803(JP,A) 特開 平7−307314(JP,A) 特開 平6−43470(JP,A) 特開 平3−209422(JP,A) 特開 平2−3087(JP,A) 特開 平8−50268(JP,A) 特開 平9−152568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1362 G02F 1/1343 G02F 1/13 101 G02F 1/1333 H01L 29/78

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査配線及び複数の信号配線が絶
    縁膜を介して互いに交差するように設けられ、両配線の
    交差部近傍にスイッチング素子が設けられ、該走査配
    線、該信号配線及び該スイッチング素子を覆うように設
    けられた層間絶縁膜上に画素電極が設けられているアク
    ティブマトリクス基板の短絡欠陥を修正する方法であっ
    て、 該層間絶縁膜に任意波長のレーザ光を照射して修正部上
    の層間絶縁膜部分を除去する工程と、 欠陥部または該層間絶縁膜の除去部の下層にある配線部
    に任意波長のレーザ光を照射して該欠陥部を除去するか
    または該配線部を切断する工程とを含むアクティブマト
    リクス基板の欠陥修正方法。
  2. 【請求項2】 前記層間絶縁膜を除去する工程におい
    て、前記欠陥部を除去するかまたは配線部を切断する工
    程よりも広い照射領域でレーザ光を照射する請求項1に
    記載のアクティブマトリクス基板の欠陥修正方法。
  3. 【請求項3】 切断部の両側の配線部を接続するか、或
    いは該両側の配線部を冗長配線に接続する工程を含む請
    求項1または請求項2に記載のアクティブマトリクス基
    板の欠陥修正方法。
  4. 【請求項4】 レーザ光照射による除去部を覆って層間
    絶縁膜と同じ材料からなる絶縁膜を形成する工程を含む
    請求項1乃至請求項のいずれかに記載のアクティブマ
    トリクス基板の欠陥修正方法。
  5. 【請求項5】 前記層間絶縁膜を除去する工程におい
    て、波長150nm以上、波長300nm以下のレーザ
    光を用いる請求項1乃至請求項のいずれかに記載のア
    クティブマトリクス基板の欠陥修正方法。
  6. 【請求項6】 前記層間絶縁膜を除去する工程におい
    て、YAGレーザの第4高調波を用いる請求項に記載
    のアクティブマトリクス基板の欠陥修正方法。
  7. 【請求項7】 前記欠陥部を除去するかまたは配線部を
    切断する工程において、波長300nm以上1500n
    m以下のレーザ光を用いる請求項1乃至請求項のいず
    れかに記載のアクティブマトリクス基板の欠陥修正方
    法。
  8. 【請求項8】 切断部または欠陥部の両側の配線部分を
    接続するか、或いは該両側の配線部分を冗長配線に接続
    する工程において、接続部に導電性ペーストを塗布して
    YAGレーザの基本波を照射する請求項乃至請求項
    のいずれかに記載のアクティブマトリクス基板の欠陥修
    正方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項のいずれかに記載
    のアクティブマトリクス基板の欠陥修正方法により欠陥
    が修正されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを
    貼り合わせ、両基板の間に液晶を注入する液晶パネルの
    製造方法。
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