JP3385820B2 - パティキュレートトラップ装置 - Google Patents

パティキュレートトラップ装置

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JP3385820B2
JP3385820B2 JP25058295A JP25058295A JP3385820B2 JP 3385820 B2 JP3385820 B2 JP 3385820B2 JP 25058295 A JP25058295 A JP 25058295A JP 25058295 A JP25058295 A JP 25058295A JP 3385820 B2 JP3385820 B2 JP 3385820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの排気ガス中よりパティキュレートを除去するパティ
キュレートトラップ装置、特に、パティキュレートトラ
ップの捕集したパティキュレートを適時に焼却して再生
できるパティキュレートトラップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの排気ガス中には、
カーボン微粒子等を核とするパティキュレートが混入し
ており、このパティキュレートを大気中に放出すること
なく捕集するためにディーゼルエンジンの排気ガス流路
上に、パティキュレートフィルタを有するパティキュレ
ートトラップ装置を装着することが有効とされている。
このパティキュレートトラップ装置のパティキュレート
フィルタには、車両の走行時間の増加にともないパティ
キュレートの捕集量が増加する。このような状態に達す
ると、パティキュレートトラップ装置は車両の排気ガス
流路の流路抵抗を増加させ、出力を押さえることとな
る。そこで通常のパティキュレートトラップ装置では、
パティキュレートフィルタを2つ備えており、一方のフ
ィルタでパティキュレートの捕集を行なうとともに、他
方のフィルタで再生を行なう。他方のフィルタの再生時
には、捕集したパティキュレートを、パティキュレート
トラップの内部の排気ガス流入側に配置した電気ヒータ
により所定温度まで加熱しつつ、一方のフィルタから排
気ガスを導入して燃焼させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
パティキュレートトラップ装置には、フィルタ再生時
に、パティキュレートを捕集しているフィルタのフィル
タ圧損と、再生を行なうフィルタのフィルタ圧損との差
が大きい場合に、再生を行なうフィルタに排気ガスが導
入されず、パティキュレートの燃焼不良が発生し、パテ
ィキュレートフィルタの再生不良が発生するという問題
点がある。
【0004】よって、本発明は、前述の問題点を解決
し、パティキュレートフィルタの再生不良を防止するパ
ティキュレートトラップ装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
内燃機関の排気通路に排気ガス中のパティキュレートを
捕集する二つのフィルタを並列に設け、上記両フィルタ
のうち一方のフィルタに排気ガスを導き上記パティキュ
レートの捕集を開始した後に該一方のフィルタの再生が
必要になると、他方のフィルタに排気ガスを導き上記パ
ティキュレートの捕集を開始するとともに、該他方のフ
ィルタで上記パティキュレートの捕集を行っている間
に、パティキュレート捕集中の他方のフィルタの上流側
の排気ガスを再生が必要な一方のフィルタに導入して該
再生が必要な一方のフィルタの再生を行ない、捕集と再
生とを交互に行なうパティキュレートトラップ装置にお
いて、上記各フィルタの圧力損失をそれぞれ検出する圧
損検出手段を有し、上記圧損検出手段により検出される
上記再生が必要な一方のフィルタの圧力損失、及び上記
パティキュレート捕集中の他方のフィルタの圧力損失の
差が所定値以下であるときに上記再生が必要な一方のフ
ィルタの再生を開始することを特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明は、内燃機関の分岐さ
れた排気通路にそれぞれ配設され排気ガス中のパティキ
ュレートを捕集する二つのフィルタと、これら各フィル
タの上流側の上記排気通路を互いに連通する連通路と、
この連通路に配設されていて該連通路を開開する開閉弁
と有し、上記フィルタのうち一方のフィルタに排気ガス
を導き上記パティキュレートの捕集を開始した後に該一
方のフィルタの再生が必要になると、他方のフィルタに
排気カスを導き上記パティキュレートの捕集を開始する
とともに、該他方のフィルタで上記パティキュレートの
捕集を行っている間に、上記開閉弁を開弁しパティキュ
レート捕集中の他方のフィルタの上流側の排気ガスを再
生が必要な一方のフィルタに導入して該再生が必要な一
方のフィルタの再生を開始するパティキュレートトラッ
プ装置において、上記各フィルタの圧力損失をそれぞれ
検出する圧損検出手段と、上記再生が必要な一方のフィ
ルタの圧力損失、及び上記パティキュレート捕集中の他
方のフィルタの圧力損失の差が所定値以下であるときに
上記開閉弁を開弁する制御手段と、を有することを特徴
とする構成である。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のパティキュレートトラップ装置において、圧損検
出手段が、各フィルタの上流側及び下流側にそれぞれ設
けられた圧力センサである構成である。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載のパティキュレートトラップ装置において、圧損検
出手段が、各フィルタの上流側にそれぞれ設けられた圧
力センサである構成である。
【0009】請求項2,3または4の態様としては、
御手段が、圧損検出手段により検出される各フィルタの
圧損情報に基づいて各フィルタの再生開始時期を判断す
るとともに、パティキュレートの捕集とフィルタの再生
との切換を行なうとすることもできる。
【0010】請求項1,2,3または4の態様として
は、所定値が、内燃機関に吸入される空気流量に応じて
設定されるとすることもできる。
【0011】請求項2,3または4の態様としては、圧
損検出手段により検出される両フィルタの圧力損失の差
が所定値よりも大きい場合、制御手段が、圧損検出手段
により検出される両フィルタの圧力損失の差に応じてフ
ィルタの再生を遅らせる遅延時間を設定するとともに、
この遅延時間の設定後から計時を開始する計時手段を有
し、計時手段により遅延時間の経過が検出された場合に
開閉弁を開弁するとすることもできる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面を参照し
て説明する。図1において、符号Eはディーゼルエンジ
ンを表している。ディーゼエンジンEの排気マニホール
ド7には、排気管8が連通されていて、さらに排気管8
は、第1の分岐管8Aと第2の分岐管8Bとに分岐され
ている。
【0013】第1の分岐管8A及び第2の分岐管8Bに
は、それぞれ第1、第2のパティキュレートトラップ1
0A、10B(以下第1のトラップ10A、第2のトラ
ップ10Bという)が設けられている。第1のトラップ
10A及び第2のトラップ10Bは、同一の構成なので
第1のトラップ10Aの構成についてのみ説明する。な
お、第2のトラップ10Bの構成は、第1のトラップ1
0Aに用いる符号のAの代わりにBを付して図示する。
【0014】第1のトラップ10Aは、そのケーシング
2Aの内部に収容され、排気ガス中のパティキュレート
を捕集するセラミック製のパティキュレートフィルタ1
A(以下フィルタ1Aという)と、フィルタ1Aの排気
ガス流入側に配置され、フィルタ1Aを加熱して捕集し
たパティキュレートを燃焼させる電気ヒータ6Aと、電
気ヒータ6Aのさらに前方に配置された通気孔を多数形
成された熱反射板11Aとから主に構成されている。
【0015】ケーシング2Aの前部には、第1の分岐管
8Aが、その後部には、図示しないマフラへの排気管が
それぞれ接続されている。フィルタ1Aの前後には、第
1のトラップ10Aのフィルタ圧を検出するための圧損
検出手段としての前圧力センサ37A、後圧力センサ3
8Aがそれぞれ設けられている。これら各センサからの
情報は逐次、後述する制御手段としてのエンジンコント
ロールユニット14(以下ECU14という)に取り込
まれる。なお、第2のトラップ10Bの各センサとEC
U14との接続線の図示は、図が煩雑化するのを防止す
るために省略している。
【0016】フィルタ1Aは、多数の細路28Aを同一
方向に向けて積層されたハニカム構造を採るセラミック
製であり、細路28Aの側壁を透過する排気ガスよりパ
ティキュレートを濾過するように構成されている。
【0017】電気ヒータ6A、6Bは、バッテリー26
にスイッチSA、SBを介して接続され、フィルタ再生
時に通電されて発熱する。スイッチSA、SBの切換え
入力端は、ECU14に接続されている。電気ヒータ6
A、6Bは、排気ガス流路断面方向に略均一に分布して
いて、発熱による熱エネルギーでフィルタ1A、1Bに
捕集されたパティキュレートを加熱、燃焼させ、フィル
タ1A、1Bを再生する。なお、熱反射板11A、11
Bはフィルタ1A、1Bと反対側に放射される熱を反射
し、あるいは一旦吸収した上で流動する排ガスに戻し、
パティキュレートの加熱を促進する。なお、符号27は
オルタネータを示す。
【0018】第1のトラップ10A及び第2のトラップ
10Bの排気ガス流入側の上流には、ECU14に接続
されたアクチュエータ18a、19aによって動作す
る、開閉弁18、19がそれぞれ配置されている。開閉
弁18、19は、ECU14からの信号に応じて、トラ
ップ10Aが再生時にある時に、第1の分岐管8Aを閉
鎖し、トラップ10Bが再生時にある時に、第2の分岐
管8Bを閉鎖する。
【0019】第1の分岐管8Aと第2の分岐管8Bと
は、第1のトラップ10A、第2のトラップ10Bの排
気ガス流入側の上流にて、連通路5で連通されており、
連通路5の略中央には、ECU14に接続されたアクチ
ュエータ9aによって、連通路5を開閉する開閉弁9が
配置されている。開閉弁9は、フィルタ1Aまたは1B
の再生時に、ECU14からの信号に基づいて動作さ
れ、再生中の第1のトラップ10Aまたは第2のトラッ
プ10Bへ排気ガスを供給する。このディーゼルエンジ
ンEは酸素過剰下で運転される比率が大きく、排気ガス
中に含まれる酸素によりパティキュレートを燃焼させ
る。
【0020】開閉弁9と第1の分岐管8Aとの間の連通
路5には、再生中の第1のトラップ10A又は第2のト
ラップ10Bへ供給する排気ガスの流量を絞るオリフィ
ス20が設けられている。
【0021】ディーゼルエンジンEの吸気マニホールド
30には、吸気路を介してエアクリーナ31が設けられ
ていて、吸気路にはディーゼルエンジンEに吸入される
空気の吸気流量Qinを検出する吸気流量センサとしての
エアフローセンサ32が配置されている。エアフローセ
ンサ32としては、例えば周知のカルマン渦式のものが
用いられる。エアフローセンサ32からの吸気流量の情
報はECU14に入力され、ECU14によって第1の
トラップ10Aまたは第2のトラップ10Bへ供給され
る排気流量Qoutが算出される。排気流量Qoutは、吸気
流量Qinに所定係数Kを乗算することによって求められ
る。
【0022】ECU14は、マイクロコンピュータで要
部が構成されており、前圧力センサ37Aと後圧力セン
サ38Aとにより検出されたフィルタ圧の差からフィル
タ1Aのフィルタ圧力損失PAを、前圧力センサ37B
と後圧力センサ38Bとにより検出されたフィルタ圧の
差からフィルタ1Bのフィルタ圧力損失PBをそれぞれ
求め、これらの圧損情報に基づいて電気ヒータ6A、6
Bの通電、開閉弁18,19及び開閉弁9の各作動を制
御する。特に、ECU14は、排気流量と両フィルタ圧
損の差圧との関係を示す特性図に基づいてフィルタの再
生開始を判断する。この特性図を図2に示す。特性図
は、縦軸にフィルタ1Aとフィルタ1Bとの圧力損失の
差(ΔP=再生を必要とするフィルタの圧力損失−パテ
ィキュレートの捕集を行なうフィルタの圧力損失)が、
横軸に排気流量(Qout≒KQin)がそれぞれ設定され
ている。
【0023】図2中、線C上または線Cよりも下の領域
がフィルタの再生が可能である領域を示している。換言
すると、ECU14は、フィルタの再生を開始すると
き、そのときの排気流量に応じたフィルタ1Aとフィル
タ1Bとの圧力損失の差が線C上または線Cよりも下の
領域であればフィルタの再生を開始し、線Cよりも上の
領域であればフィルタの再生を待機状態とする。
【0024】以下、図1に示すパティキュレートトラッ
プ装置によるパティキュレートの捕集及びフィルタの再
生について説明する。本例では、第1のトラップ10A
から使用を開始するものとする。
【0025】図示しないエンジンキーがオンすると、デ
ィーゼルエンジンEやECU14及び各種センサが作動
し、ディーゼルエンジンEからの排気ガスは主排気管8
から第1の分岐管8Aを経てフィルタ1Aに達し、ここ
でパティキュレートが捕集される。
【0026】ECU14は、前圧力センサ37Aと後圧
力センサ38Aとから第1のトラップ10Aの圧力損失
を求め、この圧損情報に基づいて、第1のトラップ10
Aのパティキュレート捕集状態を検出する。次に、EC
U14は、第1のトラップ10Aのパティキュレートの
捕集量が所定量以上になったと判断すると、アクチュエ
ータ18a、19aを作動して、開閉弁18を閉状態
に、開閉弁19を開状態にそれぞれ動作させて、捕集フ
ィルタを切換え、スイッチSAを作動して電気ヒータ6
Aに通電する。
【0027】ECU14は、電気ヒータ6Aの通電時間
が所定の時間になり、電気ヒータ6Aの温度がパティキ
ュレートの燃焼可能な温度以上に達したと判断すると、
このときの排気流量(Qout)に応じたフィルタ1Aと
フィルタ1Bとの圧力損失の差(ΔP)を算出し、この
圧力損失差ΔPでフィルタ1Aの再生を行なえるかどう
かを図2の特性図を用いて判断する。このとき、圧力損
失差ΔPが線C上または線Cよりも下の領域であれば、
開閉弁9を開弁して連通路5を開放し、第2の分岐管8
B、連通路5を介して排気ガスをフィルタ1Aへ導入す
る。排気ガスは、排気ガス中の酸素により、フィルタ1
Aに堆積したパティキュレートを燃焼する。このとき、
連通路5のオリフェス20が、ここを通過する排気ガス
の流量を絞り、フィルタ1Aが過度に温度上昇するのを
防止する。開閉弁9の開放から所定時間後に、つまりパ
ティキュレートの燃焼が完了すると、アクチュエータ9
aを作動して開閉弁9を閉鎖して、フィルタ1Aへの排
気ガスの導入を停止し、再生処理を完了する。次に、E
CU14は、第2のトラップ10Bのパティキュレート
の捕集量が所定量以上になったと判断すると、アクチュ
エータ18a、19aを作動して、開閉弁19を閉状態
に、開閉弁18を開状態にそれぞれ動作させて、捕集フ
ィルタを切換え、第1のトラップ10Aでパティキュレ
ートの捕集を行なうとともに、第2のトラップ10Bの
再生を行なう。以後、捕集と再生とを交互に行なうこと
で排気ガス中のパティキュレートを除去した排気ガスを
排出する。
【0028】また、ECU14が、電気ヒータ6Aの温
度がパティキュレートの燃焼可能な温度以上に達したと
判断したとき、圧力損失差ΔPが線Cよりも上の領域で
あれば、圧力損失差ΔPの値が線C上または線Cよりも
下の領域に位置するまで開閉弁9を作動せずにフィルタ
の再生を待機する。
【0029】次に、第2の実施例について説明する。第
2の実施例では、第1の実施例において、フィルタの再
生が必要となったときに圧力損失差ΔPが線Cよりも上
の領域であるとき、ECU14が、圧力損失差ΔPに応
じてフィルタ再生の遅延時間を設定するとともに、EC
U14に内蔵されている計時手段としてのタイマTによ
り遅延時間の経過が検出されたときに開閉弁9を開弁し
てフィルタの再生を行なう。
【0030】以下、図3に示すパティキュレートトラッ
プ装置の再生開始判断フローチャートに沿って動作を説
明する。なお、第2の実施例は、その構成が第1の実施
例と同様なので説明を省略する。また、第2の実施例で
も第1のトラップ10Aから使用を開始するものとす
る。
【0031】ECU14が作動すると、ステップS1で
第1のトラップ10Aに関する各種情報が取り込まれ
る。すなわち、前、後圧力センサ37A,38Aからフ
ィルタ圧力損失の情報をそれぞれ取り込み、前圧力セン
サ37Aと後圧力センサ38Aとにより検出されたフィ
ルタ圧の差からフィルタ1Aのフィルタ圧力損失PAを
算出してステップS2に進む。
【0032】ステップS2では、ECU14が、フィル
タ1Aのフィルタ圧力損失PAによりパティキュレート
捕集状態を検出する。すなわち、フィルタ1Aのフィル
タ圧力損失PAと所定値Dとを比較して、フィルタ圧力
損失PAが所定値Dよりも大きい値であればフィルタ1
Aのパティキュレートの捕集量が所定量以上になったと
判断する。パティキュレートの捕集量が所定量以上にな
った場合にはフィルタの再生が必要なのでステップS3
へ進み、パティキュレートの捕集量が所定量に満たない
場合にはフィルタの再生が必要ないのでステップS1に
戻る。
【0033】ステップS3では、ECU14が、アクチ
ュエータ18a、19aを作動して、開閉弁18を閉状
態に、開閉弁19を開状態にそれぞれ動作させて捕集フ
ィルタを切換えてステップS4に進み、ステップS4で
は、第2のトラップ10Bの前、後圧力センサ37B,
38Bからフィルタ圧力損失の情報をそれぞれ取り込
み、各センサにより検出されたフィルタ圧の差からフィ
ルタ1Bのフィルタ圧力損失PBを算出して、ステップ
S5に進む。
【0034】ステップS5では、ECU14が、スイッ
チSAを作動して電気ヒータ6Aに通電する。このとき
の排気流量(Qout)に応じたフィルタ1Aとフィルタ
1Bとの圧力損失の差ΔP(フィルタ圧力損失PA−フ
ィルタ圧力損失PB)を算出する。また、ECU14
が、エアフローセンサ32から吸気流量Qinの情報を取
り込み、吸気流量Qinに所定係数Kを乗算して排気流量
outを算出した後に、ステップS6に進む。
【0035】ステップS6では、このとき、圧力損失差
ΔPが線C上または線Cよりも下の領域であれば、開閉
弁9を開弁することによって排気ガスをフィルタ1Aへ
導入して、フィルタ1Aの再生を開始する。また、圧力
損失差ΔPが線Cよりも上の領域であれば、ステップS
7へ進む。
【0036】ステップS7では、圧力損失差ΔPに応じ
たタイマセット時間tを図4のタイマセット特性マップ
から設定し、タイマセット時間設定後、タイマTの計時
が開始される。タイマTの計時が開始されると、ステッ
プS8へ進む。
【0037】ここで、タイマセット特性マップについて
説明する。タイマセット特性マップは、縦軸にタイマセ
ット時間(t)が、横軸にフィルタ1Aとフィルタ1B
との圧力損失の差(ΔP=再生を必要とするフィルタの
圧力損失−パティキュレートの捕集を行なうフィルタの
圧力損失)がそれぞれ設定されている。タイマセット特
性マップには、両フィルタの圧力損失の差に応じてフィ
ルタの再生を遅延する時間が予め設定されている。換言
すると、タイマセット特性マップには、両フィルタの圧
力損失の差が小さくなり、パティキュレートの捕集を行
なうフィルタから再生を行なうフィルタに排気ガスが流
入するようになるまでフィルタの再生を遅延する時間が
予め設定されている。図4から明らかなように、タイマ
セット時間は、両フィルタの圧力損失の差に応じて設定
され、フィルタ1Aとフィルタ1Bとの圧力損失の差が
大きければ長く設定され、フィルタ1Aとフィルタ1B
との圧力損失の差が小さければ短く設定される。
【0038】ステップS8では、タイマTの計時時間と
タイマセット時間tとが比較され、タイマTの計時時間
がタイマセット時間tを越えたときにフィルタの再生を
開始する。フィルタの再生は、第1の実施例と同様に行
なわれる。フィルタ1Aの再生完了後も、第1の実施例
と同様に捕集と再生とが交互に行なわれる。タイマTの
計時時間がタイマセット時間に満たないときには、ステ
ップS8に戻りタイマTにより計時を続ける。
【0039】第1のトラップ10Aの再生が終了して再
生と捕集とを切り替えた後、第2のトラップ10Bのパ
ティキュレートの捕集量が増加してフィルタの再生が必
要になると、図3に示すフローチャートに従ってフィル
タの再生を行なう。第2のトラップ10Bの再生を行な
うときには、まず、フィルタ圧力損失PBを算出してフ
ィルタ圧力損失PBを所定値Dと比較し、開閉弁18を
開状態に、開閉弁19を閉状態にそれぞれ動作させる。
その後、フィルタ圧力損失PAを算出してフィルタ1A
とフィルタ1Bとの圧力損失の差ΔP求める。圧力損失
差ΔPが線Cよりも上の領域であるとき、ECU14
が、第1のトラップ10Aの再生の場合と同様に、圧力
損失差ΔPに応じてフィルタ再生の遅延時間を設定する
とともに、ECU14に内蔵されている計時手段として
のタイマTにより遅延時間の経過が検出されたときに開
閉弁9を開弁してフィルタの再生を行なう。
【0040】なお、前述の実施例では、フィルタの圧力
損失を検出するためにフィルタの前後に圧力センサを設
けていたが、後ろの圧力センサを省略して前側の圧力セ
ンサだけでフィルタの圧力損失を検出しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、パティキュレートトラップ装置が、二つのフィ
ルタの各フィルタ圧力損失をそれぞれ検出する圧損検出
手段を有し、圧力損失検出手段により検出される各フィ
ルタの圧力損失の差が所定値以下であるときにフィルタ
の再生を開始するので、再生を行なうフィルタに排気ガ
スが導入し、パティキュレートの燃焼が行なわれる。し
たがって、パティキュレートフィルタの再生を確実に行
なうことができる。
【0042】請求項2記載によれば、制御手段が、圧力
損失検出手段により検出される各フィルタの圧力損失の
差が所定値以下であるときに開閉弁を開弁するので、再
生を行なうフィルタに排気ガスが導入し、パティキュレ
ートの燃焼が行なわれる。したがって、パティキュレー
トフィルタの再生を確実に行なうことができる。
【0043】請求項2,3または4の態様として、圧損
検出手段により検出される両フィルタの圧力損失の差が
所定値よりも大きい場合、制御手段が、圧損検出手段に
より検出される両フィルタの圧力損失の差に応じて遅延
時間を設定し、計時手段により遅延時間の経過が検出さ
れたときに開閉弁を開弁するので、再生を行なうフィル
タに排気ガスが導入し、パティキュレートの燃焼が行な
われるの様にした場合には、両フィルタの圧力損失の差
が大きい場合でも、パティキュレートフィルタの再生を
確実に行なうことができるのような作用効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すパティキュレート
トラップ装置の概略構成図である。
【図2】排気流量と両フィルタ圧力損失との関係を示す
特性図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す再生開始判断のフ
ローチャートである。
【図4】タイマセット時間と両フィルタの圧力損失の差
との関係からタイマセット時間を設定するタイマセット
特性マップである。
【符号の説明】
1A,1B パティキュレートフィルタ 5 連通路 6A,6B 電気ヒータ 8 排気管 8A 第1の分岐管 8B 第2の分岐管 9,18,19 開閉弁 10A 第1パティキュレートトラップ 10B 第2パティキュレートトラップ 11A,11B 熱反射板 14 制御手段としてのECU 37A,37B 前排気圧力センサ 38A,38B 後排気圧力センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01D 46/42 ZAB B01D 46/42 ZABA (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気通路に排気ガス中のパティ
    キュレートを捕集する二つのフィルタを並列に設け、上
    記両フィルタのうち一方のフィルタに排気ガスを導き上
    記パティキュレートの捕集を開始した後に該一方のフィ
    ルタの再生が必要になると、他方のフィルタに排気ガス
    を導き上記パティキュレートの捕集を開始するととも
    に、該他方のフィルタで上記パティキュレートの捕集を
    行っている間に、パティキュレート捕集中の他方のフィ
    ルタの上流側の排気ガスを再生が必要な一方のフィルタ
    に導入して該再生が必要な一方のフィルタの再生を行な
    い、捕集と再生とを交互に行なうパティキュレートトラ
    ップ装置において、 上記各フィルタの圧力損失をそれぞれ検出する圧損検出
    手段を有し、上記圧損検出手段により検出される上記再
    生が必要な一方のフィルタの圧力損失、及び上記パティ
    キュレート捕集中の他方のフィルタの圧力損失の差が所
    定値以下であるときに上記再生が必要な一方のフィルタ
    の再生を開始することを特徴とするパティキュレートト
    ラップ装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の分岐された排気通路にそれぞれ
    配設され排気ガス中のパティキュレートを捕集する二つ
    のフィルタと、これら各フィルタの上流側の上記排気通
    路を互いに連通する連通路と、この連通路に配設されて
    いて該連通路を開開する開閉弁と有し、上記フィルタの
    うち一方のフィルタに排気ガスを導き上記パティキュレ
    ートの捕集を開始した後に該一方のフィルタの再生が必
    要になると、他方のフィルタに排気カスを導き上記パテ
    ィキュレートの捕集を開始するとともに、該他方のフィ
    ルタで上記パティキュレートの捕集を行っている間に、
    上記開閉弁を開弁しパティキュレート捕集中の他方のフ
    ィルタの上流側の排気ガスを再生が必要な一方のフィル
    タに導入して該再生が必要な一方のフィルタの再生を
    始するパティキュレートトラップ装置において、 上記各フィルタの圧力損失をそれぞれ検出する圧損検出
    手段と、 上記再生が必要な一方のフィルタの圧力損失、及び上記
    パティキュレート捕集中の他方のフィルタの圧力損失の
    差が所定値以下であるときに上記開閉弁を開弁する制御
    手段と、 を有することを特徴とするパティキュレートトラップ装
    置。
  3. 【請求項3】上記圧損検出手段が、上記各フィルタの上
    流側及び下流側にそれぞれ設けられた圧力センサである
    ことを特徴とする請求項1または2記載のパティキュレ
    ートトラップ装置。
  4. 【請求項4】上記圧損検出手段が、上記各フィルタの上
    流側にそれぞれ設けられた圧力センサであることを特徴
    とする請求項1または2記載のパティキュレートトラッ
    プ装置。
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