JP3165084B2 - ディーゼルパティキュレートフィルタの制御方法及びその制御装置 - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタの制御方法及びその制御装置

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JP3165084B2
JP3165084B2 JP25014997A JP25014997A JP3165084B2 JP 3165084 B2 JP3165084 B2 JP 3165084B2 JP 25014997 A JP25014997 A JP 25014997A JP 25014997 A JP25014997 A JP 25014997A JP 3165084 B2 JP3165084 B2 JP 3165084B2
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敏章 坂口
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株式会社いすゞセラミックス研究所
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,ディーゼルエン
ジンから排出される排気ガスに含まれる排気微粒子即ち
パティキュレートを一対のフィルタで捕集し,捕集され
たパティキュレートを加熱焼却して前記フィルタを再生
するディーゼルパティキュレートフィルタの制御方法及
びその制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,ディーゼルパティキュレートフィ
ルタとして,ディーゼルエンジンから排出される排気ガ
スに含まれる排気微粒子即ちパティキュレートを捕集す
るため,排気ガス通路に一対のフィルタを並列に配置
し,一方のフィルタでパティキュレートを捕集し,捕集
したパティキュレートが所定量以上になると,排気ガス
の流れを切り換えて他方のフィルタで排気ガス中に含ま
れるパティキュレートを捕集すると共に,一方のフィル
タに捕集されたパティキュレートを加熱焼却して一方の
フィルタを再生するものが知られている(例えば,特開
平7−279646号公報,特開平8−312329号
公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,上記のよう
なディーゼルパティキュレートフィルタでは,並列に配
置されたフィルタに対して排気ガス流れをバルブ等で切
り換え,いずれか一方のフィルタで排気ガス中に含まれ
るパティキュレートを捕集し,他方のフィルタに捕集さ
れたパティキュレートを加熱焼却してフィルタを再生し
ているが,加熱装置の電極の損傷や折損,切換バルブの
故障等が発生した場合に,フィルタの再生が不完全にな
ることがあり,フィルタの再生が不完全な状態でパティ
キュレートの捕集を行なうと,フィルタが目詰まりし,
圧力損失の上昇,フィルタの破損,或いは車両が走行不
可能に成る等の種々の問題が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決することであり,排気ガス通路に並列に配
置した一方のフィルタの再生後の目詰まり率を測定し,
一方のフィルタの目詰まり率が設定値以上の場合,或い
は捕集時間が確保できない場合には,他方のフィルタの
目詰まり率を測定し,他方のフィルタの捕集時間の余裕
分を判定し,他方のフィルタにパティキュレートを捕集
する余裕がある場合には一方のフィルタの再度の再生処
理を行い,他方のフィルタに余裕がない場合には故障の
表示を行なうと共に,燃料噴射量を減じるか又はEGR
を解除する等の捕集時間を長く確保できる処理を行うデ
ィーゼルパティキュレートフィルタの制御方法及びその
制御装置を提供することである。
【0005】この発明は,ディーゼルエンジンの排気系
に組み込まれて排気ガス中に含まれるパティキュレート
を並列に配置された一対のフィルタで交互に捕集し,前
記フィルタに捕集された前記パティキュレートを加熱焼
却して前記フィルタを再生するディーゼルパティキュレ
ートフィルタの制御方法において,再生終了後の一方の
フィルタの目詰まり率を判定し,目詰まり率が設定値以
上の場合には他方のフィルタの目詰まり率を判定し,前
記他方のフィルタの目詰まり率が設定値以下の場合に
は,前記他方のフィルタによるパティキュレートの捕集
を続行し且つ前記一方のフィルタの再生を再度行なう制
御をすることを特徴とするディーゼルパティキュレート
フィルタの制御方法に関する。
【0006】このディーゼルパティキュレートフィルタ
の制御方法は,前記他方のフィルタの目詰まり率を判定
した場合に,前記他方の前記フィルタの目詰まり率が設
定値以上の場合には,故障表示を行なうと共に,スモー
クの発生を減ずる処理を行なう制御をする。更に,前記
故障表示を行なうのに加えて,例えば,切換弁を中立に
して排気ガスを前記一対のフィルタに流してパティキュ
レートを捕集するように制御する。
【0007】スモークの発生を減ずる前記処理は,燃料
噴射量を減じる処理,EGRを行なわない処理,及び噴
射タイミングを進角させる処理のうちいずれかの処理を
行なうものである。
【0008】前記フィルタの再生後の目詰まり率の判定
は,前記フィルタの再生終了後から所定時間経過後に行
なうことができる。又は,前記フィルタの再生後の目詰
まり率の判定は,前記フィルタの温度が500℃以下に
低下した後に行なうことができる。或いは,前記フィル
タの再生後の目詰まり率の判定は,前記フィルタの上流
側の圧力(PF )を下流側の圧力(PR )で除した圧力
比(α=PF /PR )で判定することができる。
【0009】再生終了後の前記一方のフィルタの目詰ま
り率を判定し,前記目詰まり率が設定値以上であって且
つ前記他方のフィルタの目詰まり率を判定し,前記他方
のフィルタの目詰まり率が設定値以上の場合には,両方
の前記フィルタでパティキュレートの捕集を行なう制御
をするものである。
【0010】又は,この発明は,ディーゼルエンジンの
排気ガス通路に組み込まれた並列に配置された一対のフ
ィルタ,前記フィルタへの排気ガスの流れを切り換える
切換弁,前記フィルタに捕集されたパティキュレートを
加熱焼却するため前記フィルタに設けられた加熱装置,
及び前記フィルタに捕集されたパティキュレートの堆積
量に応じて前記切換弁の切り換えと前記加熱装置の作動
とを制御するコントローラ,を有するディーゼルパティ
キュレートフィルタの制御装置において,前記コントロ
ーラは,再生終了後の一方のフィルタの目詰まり率を判
定し,目詰まり率が設定値以上の場合には他方のフィル
タの目詰まり率を判定し,前記他方のフィルタの目詰ま
り率が設定値以下の場合には,前記切換弁を切り換える
ことなく前記他方のフィルタによるパティキュレートの
捕集を続行し,前記一方のフィルタの前記加熱装置を作
動して前記一方のフィルタの再生を再度する制御を行な
うことを特徴とするディーゼルパティキュレートフィル
タの制御装置に関する。
【0011】この発明によるディーゼルパティキュレー
トフィルタの制御方法及び制御装置は,上記のように構
成したので,フィルタの再生終了後,未燃スートに着火
し,暴走燃焼しないように所定の時間待って排気ガス流
れを別のフィルタへ切り換えて再生後の目詰まり率を測
定する。測定した目詰まり率が所定値より高い場合に
は,捕集しているフィルタの目詰まり率が設定値以下で
あるか否かを判定する。目詰まり率が設定値以下の場合
には,再生終了のフィルタの再生処理を再度開始する。
捕集しているフィルタの目詰まり率が設定値以上の場合
には,再生を行なう時間の余裕がなく,両フィルタは捕
集するための余裕が余りないので,フィルタの再生処理
を行なわず,排気ガスを両フィルタに振り分けて流し,
フィルタディーゼルパティキュレートフィルタの故障の
表示又は警報を発し,ディーゼルエンジンのスモークの
発生を減ずる処理を行なう制御をし,ディーゼルパティ
キュレートフィルタの修理可能な場所や安全な場所へ車
両を移動させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
によるディーゼルパティキュレートフィルタの制御方法
及びその制御装置の実施例を説明する。図1はこの発明
による制御方法を達成できるディーゼルパティキュレー
トフィルタの制御装置の一実施例を示す概略説明図,図
2は図1の制御装置のフィルタの目詰まり状態の検出手
段を示す説明図,図3は捕集時間に対するフィルタの圧
力比を示すグラフ,図4,図5及び図6はこの発明によ
るディーゼルパティキュレートフィルタの制御方法の処
理行程を示す処理フロー図,並びに図7はこのディーゼ
ルパティキュレートフィルタの制御方法の作動形態を示
す説明図である。
【0013】このディーゼルパティキュレートフィルタ
の制御装置は,ディーゼルエンジン1の排気ガスを排気
する排気マニホルド15に接続された排気管10から分
岐した排気ガス通路11,12の途中にフィルタ5,9
が並列にそれぞれ配設されている。ディーゼルエンジン
1は,EGR装置を備えている。EGR通路21は,排
気マニホルド15と吸気マニホルド14に接続された吸
気通路13とを接続する。EGR通路21には,EGR
弁2が設置されている。EGR弁2の開閉作動は,エン
ジンコントローラ8の指令で制御される。ディーゼルエ
ンジン1のエンジン回転,負荷等の運転状態は,エンジ
ンコントローラ8に入力される。エンジンコントローラ
8は,ディーゼルエンジン1の運転状態及びディーゼル
パティキュレートフィルタ用コントローラ7の情報を受
けてEGR弁2の開閉を制御し,排気ガスの一部を吸気
管13へ送り込む制御を行なう。
【0014】このディーゼルパティキュレートフィルタ
の制御装置は,フィルタ5,9を交互に通過する排気ガ
スに含まれるカーボン,煤,HC等のパティキュレート
を捕集し,フィルタ5,9に捕集されたパティキュレー
トを加熱装置22を作動して加熱焼却し,フィルタ5,
9を再生する。フィルタ5,9は,排気ガス通路11,
12に配設されたケーシング18内に組み込まれたセラ
ミックス不織布から作製された円筒状及び/又はプリー
ツ状の筒状フィルタ16と,筒状フィルタ16の表面に
配置された金網等から成る加熱装置22から構成されて
いる。筒状フィルタ16の両端には封止プレート19が
取り付けられ,加熱装置22は筒状フィルタ16の外周
に配置され,排気ガスは図2の矢印で示すように筒状フ
ィルタ16の外側から内側へ流れる。筒状フィルタ16
を構成する材料は,上記のように,耐熱性で耐酸化性に
富んだSiC,Al2 3 等から成るセラミックス不織
布を使用できるが,セラミックス不織布の均等物とし
て,セラミックス繊維,セラミックス織布,セラミック
スフェルト等の繊維材料を使用することができる。
【0015】このディーゼルパティキュレートフィルタ
の制御装置では,加熱装置22は筒状フィルタ16の排
気ガス流れの上流側に位置し,周方向に通電可能に構成
することができる。加熱装置22には,通電のため周方
向の両端に電極端子20が設けられている。加熱装置2
2を構成する通電金網は,筒状フィルタ16の排気ガス
流れの上流側に位置し,軸方向全領域において均一なピ
ッチ即ちメッシュ数に構成したものが使用される。加熱
装置22は,コントローラ7からの指令によって作動さ
れる。
【0016】ディーゼルパティキュレートフィルタの制
御装置では,フィルタ5,9の上流側の排気管10に排
気ガス圧を検出するための入口圧力センサ3が設けら
れ,また,フィルタ5,9の下流側の排気管10に排気
ガス圧を検出するための出口圧力センサ6が設けられて
いる。入口圧力センサ3及び出口圧力センサ6による排
気ガス圧の検出値はコントローラ7に入力される。排気
管10から排気ガス通路11,12に分岐する点には,
コントローラ7の指令で電磁力又は油圧から成るアクチ
ュエータ17によって作動される切換弁4が配設されて
いる。切換弁4は,アクチュエータ17によって排気ガ
スをいずれか一方或いは両方の排気ガス通路11,12
に流すように作動される。コントローラ7は,入口圧力
センサ3及び出口圧力センサ6からの排気ガス圧の検出
信号を受けて切換弁4の切り換え作動を行なうと共に,
再生するフィルタ5又は9の加熱装置22を作動する。
【0017】図2の(A)はフィルタ5,9にパティキ
ュレートが堆積していない再生された状態を示し,図2
の(B)はフィルタ5,9にパティキュレートが堆積し
た目詰まり状態を示す。図2の(A)に示すフィルタ
5,9の上流側の入口圧力センサ3からの排気ガス圧力
をPF 0 とし,フィルタ5,9の下流側の出口圧力セン
サ6からの排気ガス圧力をPR 0 とすると,再生された
フィルタ5,9の上流側と下流側との圧力比α0 は,図
3に示すように,α0 =PF 0 /PR 0 である。また,
時間経過した後,フィルタ5,9にパティキュレートが
堆積され,図2の(B)に示すフィルタ5,9の上流側
の入口圧力センサ3からの排気ガス圧力をPF 1 とし,
フィルタ5,9の下流側の出口圧力センサ6からの排気
ガス圧力をPR 1 とすると,目詰まり状態のフィルタ
5,9の上流側と下流側との圧力比αは,図3に示すよ
うに,α=PF 1 /PR 1 である。
【0018】このディーゼルパティキュレートフィルタ
の制御方法では,フィルタ5,9の再生後の目詰まり率
の判定は,フィルタ5,9の再生終了後から所定時間経
過後に行なうこととする。又は,フィルタ5,9の再生
後の目詰まり率の判定は,フィルタ5,9の温度が50
0℃以下に低下した後に行なうこととする。或いは,フ
ィルタ5,9の再生後の目詰まり率の判定は,上記のよ
うに,フィルタ5,9の上流側の排気ガス圧力PF と下
流側の排気ガス圧力をPR との圧力比α=PF/PR
判定することとする。
【0019】このディーゼルパティキュレートフィルタ
制御装置は,上記のように構成され,フィルタ5,9の
目詰まり率を図3で示すように設定できる。フィルタ
5,9は,その上下流における排気ガス圧の圧力比αが
α0 の時,フィルタ5,9にはパティキュレートが堆積
されていない状態である。フィルタ5,9は,圧力比α
が圧力比α3 の値では100%の目詰まり状態であり,
フィルタ5,9にはパティキュレートを捕集できない状
態である。フィルタ5,9は,圧力比αが圧力比α1
値では他方のフィルタに一方のフィルタの再度の再生を
行なうための再生時間に余裕がある状態である。また,
フィルタ5,9は,圧力比αが圧力比α2の値では他方
のフィルタの再生時間に加えて五分間の余裕がある状態
である。
【0020】このディーゼルパティキュレートフィルタ
制御方法では,フィルタ5,9の目詰まり率の判定とし
て,コントローラ7の制御における予め設定されたフィ
ルタ5,9の圧力比αの設定圧は,圧力比α1 ,圧力比
α2 及び圧力比α3 の値に設定されている。コントロー
ラ7は,圧力センサ3,6からの圧力信号を受けてアク
チュエータ17を作動して切換弁4 の切り換え,加熱装
置22の作動を制御するように構成されている。
【0021】図7には,このディーゼルパティキュレー
トフィルタの制御方法の一実施例を示し,フィルタ5,
9に発生し得る状況を示している。まず,図7の(E)
は,フィルタ5,9による通常の捕集と再生の処理フロ
ーを示している。図7の(F)は,フィルタ5の再生終
了後に,フィルタ5が再生不良の場合で,フィルタ9に
再生余力がある場合のフィルタ5,9の捕集と再生の処
理フローを示している。更に,図7の(G)は,フィル
タ5の再生終了後に,フィルタ5が再生不良の場合で,
フィルタ9に再生余力がない場合のフィルタ5,9の捕
集と再生の処理フローを示している。
【0022】このディーゼルパティキュレートフィルタ
制御装置は,上記のように構成され,その制御方法を図
4,図5,図6及び図7を参照して説明する。まず,デ
ィーゼルエンジン1の運転によって,切換弁4は排気ガ
ス通路11を開放し,排気ガス通路12を閉鎖する。デ
ィーゼルエンジン1からの排気ガスは排気マニホルド1
5から排気管10を通って排気ガス通路11に流れ込
み,フィルタ5によって排気ガス中に含まれるパティキ
ュレートが捕集される。圧力センサ3,6からの排気ガ
ス圧力の信号はコントローラ7に入力され,コントロー
ラ7は圧力比αを演算して判定する(ステップ1)。フ
ィルタ5に堆積されたパティキュレートが所定量に達す
ることによって,フィルタ5の上流側と下流側との排気
ガス圧力の圧力比がα3 に達すると(ステップ2),コ
ントローラ7の指令によってアクチュエータ17を作動
して切換弁4が切り換えられ(ステップ3),ディーゼ
ルエンジン1からの排気ガスは排気マニホルド15から
排気管10を通って排気ガス通路12に流れ込むように
なる。フィルタ5の加熱装置22が作動してフィルタ5
に堆積されているパティキュレートが加熱焼却して,フ
ィルタ5の再生を行なう(ステップ4)。
【0023】フィルタ5の再生経過時間tの測定を開始
するが,フィルタ5の再生時間tは予め設定時間t1
設定されている(ステップ5)。フィルタ5の再生経過
時間tを測定する(ステップ6)。再生時間tが再生設
定時間t1 を経過した後(ステップ7),コントローラ
7の指令によって切換弁4を作動して排気ガスを排気ガ
ス通路11へ再度流すように切り換え(ステップ8),
その状態で再生されたフィルタ5の目詰まり率αを測定
し(ステップ9),目詰まり率αが設定値α1よりも小
さくないか否かを判定する(ステップ10)。フィルタ
5の目詰まり率αが設定値α1 よりも小さい場合には,
切換弁4を切り換えて排気ガスを排気ガス通路12に流
し(ステップ11),処理はステップ1に戻る(符号
D)。
【0024】フィルタ5の目詰まり率αが設定値α1
りも大きい場合には,コントローラ7の指令によって切
換弁4を切り換えて排気ガスをフィルタ9に流すように
切り換え,フィルタ9の目詰まり率αを測定する(ステ
ップ12)。そこで,フィルタ9の目詰まり率αが,フ
ィルタ5の再生のための余裕分を有する目詰まり率の設
定値α2 より大きいか否かの判定をする(ステップ1
3)。フィルタ9の目詰まり率αが設定値α2 以下の場
合には,フィルタ9によるパティキュレートの捕集を続
行し,フィルタ5の再生を再生時間五分延長して再度行
なう制御をする(ステップ14)。フィルタ5の再生が
終了する(ステップ15)と,処理はステップ5に戻
る。
【0025】ステップ13において,フィルタ9の目詰
まり率αが設定値α2 以上の場合には,フィルタ9の目
詰まり率αが高く,パティキュレートを捕集する余力が
ないので,ディーゼルパティキュレートフィルタの警報
や警報ランプ等で故障を表示する(ステップ16)。
【0026】ステップ13において,フィルタ9の目詰
まり率αが高く,パティキュレートを捕集する余力がな
い場合には,フィルタ5の再生がまだ十分でなく,フィ
ルタ5によるパティキュレートの完全な捕集ができない
ので,コントローラ7の指令で,切換弁4を中間の位置
(中立位置)に調節し,排気ガスを排気ガス通路11及
び12に流し,両方のフィルタ5,9でパティキュレー
トの捕集を行なう制御をする。両方のフィルタ5,9で
パティキュレートの捕集する捕集時間を確保することに
よって,ディーゼルパティキュレートフィルタの修理可
能な場所や安全な場所への車両の移動時間を確保する。
しかも,コントローラ7及びエンジンコントローラ8
は,ディーゼルエンジン1のスモークの発生を減ずる処
理を行なう制御をする。ディーゼルエンジン1からの排
気ガス中のスモークの発生を減ずる処理としては,燃料
噴射ノズルから燃焼室への燃料噴射量を減じる処理,E
GR弁2を閉鎖してEGRを行なわない処理,或いは噴
射タイミングを進角させる処理を行なう(ステップ1
7)。
【0027】フィルタ5,9の目詰まり状態の上限値α
3 を変更上限値α’3 に変更する処理を行なった場合に
は,フィルタ9の目詰まり率αを測定し(ステップ1
8),測定値αと変更上限値α’3 との大小を判断し
(ステップ19),測定値αが変更上限値α’3 より小
さい場合には,フィルタ9によるパティキュレートの捕
集を続行し,測定値αが変更上限値α’3 より大きい場
合には,フィルタ5の再生が終了している状態であるの
で,コントローラ7の指令で切換弁4を切り換え(ステ
ップ20),排気ガスを排気ガス通路11へ流し,フィ
ルタ5でパティキュレートの捕集を行い,フィルタ9の
再生を行なう制御をする。
【0028】
【発明の効果】この発明によるディーゼルパティキュレ
ートフィルタの制御方法及びその制御装置は,上記のよ
うに構成されており,ディーゼルパティキュレートフィ
ルタが損傷することによって,車両が停止することを避
けることができ,路上で車両が立ち往生するというよう
な危険な状態が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による制御方法を達成できるディーゼ
ルパティキュレートフィルタの制御装置の一実施例を示
す概略説明図である。
【図2】図1の制御装置のフィルタの目詰まり状態の検
出手段を示す説明図である。
【図3】捕集時間に対するフィルタの圧力比を示すグラ
フである。
【図4】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタの制御方法の処理行程を示す処理フロー図であ
る。
【図5】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタの制御方法の図4の符号Bに継続する処理行程を
示す処理フロー図である。
【図6】この発明によるディーゼルパティキュレートフ
ィルタの制御方法の図5の符号Cに継続する処理行程を
示す処理フロー図である。
【図7】このディーゼルパティキュレートフィルタの制
御方法の作動形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン 4 切換弁 5,9 フィルタ 7 コントローラ 8 エンジンコントローラ 11,12 排気ガス通路 22 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 41/22 380 F02D 41/22 380Z 385 385Z F02M 25/07 550 F02M 25/07 550A 570 570C (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02 F02D 41/22 F02M 25/07

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気系に組み込ま
    れて排気ガス中に含まれるパティキュレートを並列に配
    置された一対のフィルタで交互に捕集し,前記フィルタ
    に捕集された前記パティキュレートを加熱焼却して前記
    フィルタを再生するディーゼルパティキュレートフィル
    タの制御方法において, 再生終了後の一方のフィルタの目詰まり率を判定し,目
    詰まり率が設定値以上の場合には他方のフィルタの目詰
    まり率を判定し,前記他方のフィルタの目詰まり率が設
    定値以下の場合には,前記他方のフィルタによるパティ
    キュレートの捕集を続行し且つ前記一方のフィルタの再
    生を再度行なう制御をすることを特徴とするディーゼル
    パティキュレートフィルタの制御方法。
  2. 【請求項2】 前記他方のフィルタの目詰まり率を判定
    した場合に,前記他方の前記フィルタの目詰まり率が設
    定値以上の場合には,故障表示を行なうと共に,スモー
    クの発生を減ずる処理を行なう制御をすることを特徴と
    する請求項1に記載のディーゼルパティキュレートフィ
    ルタの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記他方のフィルタの目詰まり率を判定
    した場合に,前記他方の前記フィルタの目詰まり率が設
    定値以上の場合には,故障表示を行なうと共に,排気ガ
    スを前記一対のフィルタに流してパティキュレートを捕
    集し,スモークの発生を減ずる処理を行なう制御をする
    ことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルパティキ
    ュレートフィルタの制御方法。
  4. 【請求項4】 スモークの発生を減ずる前記処理は,燃
    料噴射量を減じる処理,EGRを行なわない処理,及び
    噴射タイミングを進角させる処理のうちいずれかの処理
    を行なうことを特徴とする請求項2又は3に記載のディ
    ーゼルパティキュレートフィルタの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記フィルタの再生後の目詰まり率の判
    定は,前記フィルタの再生終了後から所定時間経過後に
    行なうことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルパ
    ティキュレートフィルタの制御方法。
  6. 【請求項6】 前記フィルタの再生後の目詰まり率の判
    定は,前記フィルタの温度が500℃以下に低下した後
    に行なうことを特徴とする請求項1に記載のディーゼル
    パティキュレートフィルタの制御方法。
  7. 【請求項7】 前記フィルタの再生後の目詰まり率の判
    定は,前記フィルタの上流側の圧力を下流側の圧力で除
    した圧力比で判定することを特徴とする請求項1に記載
    のディーゼルパティキュレートフィルタの制御方法。
  8. 【請求項8】 再生終了後の前記一方のフィルタの目詰
    まり率を判定し,前記目詰まり率が設定値以上であって
    且つ前記他方のフィルタの目詰まり率を判定し,前記他
    方のフィルタの目詰まり率が設定値以上の場合には,両
    方の前記フィルタでパティキュレートの捕集を行なう制
    御をすることを特徴とする請求項1に記載のディーゼル
    パティキュレートフィルタの制御方法。
  9. 【請求項9】 ディーゼルエンジンの排気ガス通路に組
    み込まれた並列に配置された一対のフィルタ,前記フィ
    ルタへの排気ガスの流れを切り換える切換弁,前記フィ
    ルタに捕集されたパティキュレートを加熱焼却するため
    前記フィルタに設けられた加熱装置,及び前記フィルタ
    に捕集されたパティキュレートの堆積量に応じて前記切
    換弁の切り換えと前記加熱装置の作動とを制御するコン
    トローラ,を有するディーゼルパティキュレートフィル
    タの制御装置において, 前記コントローラは,再生終了の一方のフィルタの目
    詰まり率を判定し,目詰まり率が設定値以上の場合には
    他方のフィルタの目詰まり率を判定し,前記他方のフィ
    ルタの目詰まり率が設定値以下の場合には,前記切換弁
    を切り換えることなく前記他方のフィルタによるパティ
    キュレートの捕集を続行し,前記一方のフィルタの前記
    加熱装置を作動して前記一方のフィルタの再生を再度す
    る制御を行なうことを特徴とするディーゼルパティキュ
    レートフィルタの制御装置。
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