JP2000352303A - エンジンの排気ガス浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気ガス浄化装置

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JP2000352303A
JP2000352303A JP11162955A JP16295599A JP2000352303A JP 2000352303 A JP2000352303 A JP 2000352303A JP 11162955 A JP11162955 A JP 11162955A JP 16295599 A JP16295599 A JP 16295599A JP 2000352303 A JP2000352303 A JP 2000352303A
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dpf
exhaust gas
idling
time
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Jiro Saito
二郎 斉藤
Noriyuki Suzuki
則之 鈴木
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DPFを備えて、しかも、エンジンのアイドリ
ング後の空吹かしや発進時における白煙の発生を防止し
たエンジンの排気ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】エンジン1の排気通路4を切換弁23を介し
て複数の分岐通路21,22に分岐し、この各分岐通路21,
22にパティキュレートを捕集するフィルター25f,26f
と加熱手段25h,26hを有するDPF25,26を設けると
共に、エンジンの運転状態がアイドリング状態か否かを
判断するアイドリング状態検出手段と、前記切換弁の切
換制御と前記加熱手段を制御するコントローラ3とを備
え、アイドリング状態の継続時間が所定の判定時間Tc
1 以上継続する毎に、前記切換弁23を切り換えて排気ガ
スGを流通させるDPF25,26を変更し、排気ガスGの
通過が中断した側のDPF25,26を前記加熱手段25h,
26hにより加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンのアイドリング直後の白煙の発生を防止できるDPF
(ディーゼルパティキュレートフィルター:Diesel Par
ticulate Filter)を備えたエンジンの排気ガス浄化装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンにおいては、排気ガ
ス中の黒煙の主体となるパティキュレート(粒子状物
質:PM:Particulate Matter)等を集塵して、排気ガ
スを浄化するDPF(ディーゼルパティキュレートフィ
ルター)を備えて、排気ガスの浄化を図っている。
【0003】図6に示すように、このDPF55は、エン
ジン51の排気通路54に配設され、パティキュレートを捕
集するためのフィルター55fと、このフィルター55fに
捕集されたパティキュレートを燃焼させて除去し、フィ
ルター55fを再生する再生用の加熱体(ヒーター)55h
とから形成されている。
【0004】このDPF55のフィルター55fには、セラ
ミック多孔体や金属多孔体が使用され、再生用の加熱体
55hには電気ヒーターが使用されることが多い。
【0005】このDPF55では、排気ガスGの通過時に
パティキュレート等の黒煙成分を吸着し、浄化した排気
ガスGcを排出しているが、一定量以上の黒煙成分を集
塵すると、フィルター55fが目詰まりして圧力損失が大
きくなるので、この圧力損失を圧力センサー57で検出し
たり、所定の経過時間を検出したりして、コントローラ
(ECU)53の電子制御により自動的に再生用の電気ヒ
ーター55hに通電して加熱し、DPF55のフィルター55
fの温度をパティキュレートが燃焼する600℃以上に
上昇させて、付着及び堆積したパティキュレートを燃焼
し、このフィルター55fを再生している。
【0006】そして、再生後は、電気ヒーター55hへの
通電を止めて、パティキュレートの集塵を行ない、図7
に示すように、パティキュレートの集塵状況に応じて再
生制御(通電、加熱)を繰り返すように制御されてい
る。また、必要に応じて、DPF装置52に空気導入口や
送風ファンを設けて、このパティキュレートの燃焼を補
助及び促進している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このD
PFは、パティキュレート(PM)等の粒子状の成分を
集塵して除去する装置であるので、黒煙成分の低減に大
きな効果を発揮するが、アイドリング時に発生する白煙
を除去できないという問題がある。
【0008】即ち、この白煙の主成分であるHC等の未
燃燃料は、自動車の運転中等エンジン回転数が高い時
は、排気ガス温度が高いので蒸発して、排気ガスと共に
DPF装置を通過して排出されるため白煙にならない
が、アイドリング状態においては、排気ガスの流量が少
なく、また、排気ガスの温度も低いため、未燃燃料が蒸
発しきれずに粒子状となってDPF装置のフィルターに
付着し、この付着及び堆積した未燃燃料が、アイドリン
グ後のエンジンの空吹かし時や発進時において、排気ガ
スの急激な流れによって一気に放出されるため、大量の
白煙となる。
【0009】この白煙は、その発生原因が未燃焼の燃料
成分であるために、エンジンの温度が低い暖機前にその
発生量が多いが、アイドリング時間が長いとエンジンが
暖機した後も発生することになる。
【0010】なお、DPFを備えないマフラでは白煙成
分である未燃燃料成分の排気通路内に付着する量がDP
Fに比較して著しく少ないので、この白煙の発生は特に
DPFを備えた場合に問題となる。
【0011】この白煙防止の対策の一つとして、実公平
7−10035号公報に、DPFを有するエンジンの暖
機時において、冷却水温度が低い暖機終了前では、排気
ガスを流しながらDPFのヒーターに通電することによ
り、未燃燃焼成分を燃焼させて白煙を防止する白煙低減
装置が提案されている。
【0012】しかしながら、この装置では、エンジンの
暖機終了前においては、排気ガスの温度が低く、DPF
のヒーターを動作させても、この熱を比較的低温の排気
ガスに持ち去られるため、フィルターは殆ど昇温しない
ので、未燃燃焼成分の燃焼を効率よく行なうことができ
ず、白煙の防止が難しいという問題がある。また、更
に、アイドリングが長時間継続する場合には、暖機した
後でも、白煙の発生があるので、これに対処できないと
いう問題もある。
【0013】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたものであり、その目的は、DPFを備えて、しか
も、エンジンのアイドリング後の空吹かしや発進時にお
ける白煙の発生を防止したエンジンの排気ガス浄化装置
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのエンジンの排気ガス浄化装置は、エンジンの
排気通路を切換弁を介して複数の分岐通路に分岐し、こ
の各分岐通路にパティキュレートを捕集するフィルター
と加熱手段を有するDPFを設けた排気ガス浄化装置で
あって、エンジンの運転状態がアイドリング状態か否か
を判断するアイドリング状態検出手段と、前記切換弁の
切換制御と前記加熱手段を制御するコントローラとを備
えると共に、アイドリング状態の継続時間が所定の判定
時間以上になる毎に、前記切換弁を切り換えて排気ガス
を流通させるDPFを変更し、排気ガスの通過が中断し
た側のDPFを前記加熱手段により加熱することを特徴
とする。
【0015】つまり、ディーゼルエンジンのDPFの再
生制御において、アイドリングが一定時間以上継続した
場合は、フィルターの再生時期が来ていなくても、加熱
手段である再生用の電気ヒーターやバーナーで加熱する
ことにより、フィルターに付着した未燃燃料を蒸発させ
て、白煙の発生を防止する。
【0016】そして、更に、エンジンの冷却水の温度を
検出する水温センサーを備え、該水温センサーの検出値
が所定の判定温度より大きくなった時に、前記所定の判
定時間を、前記水温センサーの検出値が所定の判定温度
より小さい時よりも、長くすることにより、DPFの加
熱がより効率的になり、この加熱に伴うエネルギー消費
量が低減する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。
【0018】本発明の実施の形態のエンジンの排気ガス
浄化装置は、図1に示すように、第1DPF25と第2D
PF26の2つのDPFを有し、エンジン1の排気通路4
の第1分岐通路21と第2分岐通路22にそれぞれ設けられ
る。
【0019】この第1分岐通路21と第2分岐通路22の分
岐点には電磁弁等の切換弁23が配設され、エンジンコン
トロールユニット(ECU)と呼ばれるコントローラ3
によって、切換制御できるように構成される。
【0020】また、この切換弁23の切換操作や各DPF
25、26に装備された加熱手段である再生用ヒーター25
h、26hのON/OFFの制御を行なうために、エンジ
ン1の冷却水の水温Twとエンジン回転数Neの検出値
が、エンジン1に設けられたそれぞれのセンサー(図示
しない)からエンジンコントロールユニット3に入力さ
れる。
【0021】この各DPF25,26のフィルター25f,26
fは、炭化ケイ素等の新素材セラミック製のシートを、
円筒の円周に沿って蛇腹を作るように巻いて、コンパク
トに形成し、更に、このフィルター25f,26fに金網状
の電気ヒーター25h,26hを密着させて形成される。
【0022】そして、図3〜図5に示すように、コント
ローラ3の電子制御により切換弁23を切り換えて、分岐
通路21,22を変更することにより、排気ガスGをこれら
のDPF25,26に交互に導き、排気ガスGが流入してい
るDPF25(又は26)側では、フィルター25f(26f)
でパティキュレート(PM)等の黒煙成分を吸着し、他
方のDPF26(25)では、所定に時間Aの間だけ再生用
に電気ヒーター26h(25h)を作動させて、パティキュ
レートが燃焼する600℃以上に上昇させて、このフィ
ルター26f(25f)に付着した吸着した黒煙成分を燃焼
し、フィルター26f(25f)を再生する。
【0023】この切換弁23の切換動作は、アイドリング
状態以外のエンジン1の運転状態では、コントローラ3
の電子制御により、圧力センサー27,28によって計測さ
れた圧力損失の量や、吸着の継続時間の長さを基にして
自動的に制御される。
【0024】このアイドリングの検出手段は、エンジン
回転数Neの検出センサー(図示しない)とコントロー
ラ3とで構成され、エンジン回転数Neが所定の判定回
転数Noより低い場合をアイドリング状態と判断し、高
い場合を通常の運転状態と判断する。
【0025】また、エンジン1の冷却水の温度Twを検
出する水温センサー(図示しない)を備え、コントロー
ラ3において、この水温センサーの検出値Twが所定の
判定温度Toより低い時には、エンジンの暖機が終了す
る前と判断し、高い時には暖機終了後と判断するように
構成される。
【0026】そして、本発明に係るこのDPF装置2で
は、アイドリング経過後の空吹かしや発進時における白
煙の発生を防止するために、図2に例示するフローチャ
ートに従って、次のように制御される。
【0027】この図2のフローチャートは、エンジンを
制御するメインのフロー(図示しない)から必要に応じ
て呼ばれた作動し、また、メインのフローに戻るもので
ある。まず、この図2のフローチャートに示す制御に入
ると、スタートした後に、ステップS1で、制御に必要
なデータとエンジンの運転状態を示すデータを入力す
る。
【0028】次に、これらの入力したデータを基に、ス
テップS2で、エンジンの回転数Neが所定のエンジン
回転数Noより大きいか否かでアイドリング状態か否か
を判断し、アイドリング状態ではない通常の運転状態
(Ne≧No)であれば、ステップS3に行き、通常の
再生制御運転に入り、リターンする。
【0029】この通常の再生制御運転とは、上記したよ
うに、コントローラ3の電子制御により、吸着の継続時
間Tiが所定の基準時間Tc0 より長くなったことを検
知して、あるいは、圧力センサー27,28によって計測さ
れた圧力損失の量が大きくなった場合を検知して、切換
弁23を切り換えると共に、排気ガスGが流入しない側の
電気ヒーター26h(又は25h)をONして通電し、所定
の時間Ta0 の間加熱し、加熱後は通電をOFFとす
る、図5に示すような制御である。この通常の再生制御
運転のフローについては周知の制御と同じフローを使用
できるので、省略し、ステップS2としてのみ表示す
る。
【0030】そして、アイドリング状態(Ne<No)
であれば、S2で、エンジンの冷却水の温度Twが所定
の水温Toより高くなっているか否かによって、エンジ
ンの暖機が終了したか否かを判定する。
【0031】このステップS2の判定で、水温Twが判
定値の水温Toより低い場合(Tw<To)には、エン
ジンの暖機が終了していないと判断して、ステップS5
に行き、判定時間TcをTc1 、加熱時間TaをTa1
とし、高い場合(Tw≧To)には、暖機が終了したと
して、ステップS6で、判定時間TcをTc2 、加熱時
間TaをTa2 とする。
【0032】この判定時間の関係は、通常は、Tc1 <
Tc2 <Tc0 とし、通常の運転状態における判定時間
Tc0 よりも、アイドリング運転時でかつ暖機終了後の
判定時間Tc2 を短くし、アイドリング運転時でかつ暖
機終了前の判定時間Tc1 を更に短く設定する。即ち、
アイドリング時には、満捕集でなくとも、再生制御に入
って、電気ヒーター25h,26hを加熱し、未燃燃料成分
を蒸発若しくは燃焼させ、フィルター25f,26fへの堆
積を防止する。また、加熱時間Ta0 ,Ta1 ,Ta2
の関係は、互いに異なっても良く、また、同じでもよい
が、実験等により、適切な時間に設定する。
【0033】エンジンの特性により白煙の量は異なるた
め、時間も異なるが、一例をあげれば、排気量15リッ
トルのディーゼルエンジンでは、暖機中のアイドリング
1分(Tc1 )に対して、再生30秒(Ta1 )、暖機
後のアイドリング3分(Tc2 )に対して再生30秒
(Ta2 )となる。この再生時間(Ta1 ,Ta2 )
は、未燃焼成分を蒸発させ堆積を防止できれば良いの
で、通常運転時の再生のように、パティキュレート(P
M)を燃焼させるような高温は不要であるので、通常運
転時の再生15分(Ta3 )より短くて済む。但し、パ
ティキュレートの堆積による目詰まりを考慮して、この
目詰まりを防止するために、必要に応じて、再生時間を
増加する必要がある。このフローは図2には含まれてい
ない。
【0034】そして、ステップS5、あるいは、ステッ
プS6から、ステップS7に行き、計測したアイドリン
グ継続時間Tiと、判定時間Tcを比較し、アイドリン
グ継続時間Tiが所定の判定時間Tcより小さい時(T
i<Tc)には、そのままリターンする。
【0035】そして、ステップS7の判定でで、アイド
リング継続時間Tiが所定の判定時間Tcより大きい時
(Ti≧Tc)には、分岐通路21,22の切換を行なう切
換弁23を切り換えると共にアイドリング継続時間Tiを
ゼロにセッテイングし、更に、排気ガスGの通過が止ま
る側のDPF25(又は26)の電気ヒーター25h(26h)
を再生制御を行う指令、即ち、電気ヒーター25h(26
h)を所定の時間Taの間だけONして加熱する指令を
与えて、リターンする。
【0036】以上の図2のフローチャートに従った制御
により、Tc1 <Tc2 <Tc0 としているので、アイ
ドリング時には、通常の運転制御で再生制御を開始する
時期以前において、再生制御して、電気ヒーター25h,
26hを加熱することができ、アイドリング時にフィルタ
ー25f,26fに付着、堆積した未燃燃焼成分を蒸発若し
くは燃焼することができる。
【0037】更に、アイドリング運転(Ne<No)で
かつ暖機終了後(Tw≧To)である場合には、分岐排
気通路21,22の切換、即ち、再生制御の開始の判定時間
Tcを、暖機終了前(Tw<To)の判定時間Tc1 よ
りも長い時間Tc2 に設定できる。
【0038】なお、この図1の構成図及び図2のフロー
チャートは一例に過ぎず、これ以外の多様なフローが考
えられるので、本発明に係る実施の形態は、この図1の
構成図及び図2のフローに限定されるものではない。。
【0039】以上の構成のエンジンの排気ガス浄化装置
2によれば、アイドリング状態(Ne<No)でかつ暖
機終了前(Tw<To)あれば、図3に示すように、ア
イドリング継続時間TiがTc1 になる毎に切換弁23を
制御して、再生を所定の時間Ta1 の間行なうことがで
き、また、アイドリング状態(Ne<No)でかつ暖機
終了後(Tw≧To)あれば、図4に示すように、アイ
ドリング継続時間TiがTc2 になる毎に切換弁23を制
御して、再生を所定に時間Ta2 の間行なうことができ
る。
【0040】そして、アイドリング以外の運転状態(N
e≧No)であれば、図5に示すように通常の判定時間
Tc0 (あるいは圧力損失)に基づいて、所定の時間T
a0の間再生制御できる。
【0041】従って、アイドリング運転中にDPF25,
26のフィルター25f,26fに付着した白煙成分を、排気
ガスGの流入を止めた側のDPF25(又は26)のヒータ
ー25f(26f)を加熱することにより、蒸発若しくは燃
焼させることができる。
【0042】しかも、分岐排気通路21,22の切換によ
り、交互に各DPF25,26について白煙成分を蒸発若し
くは燃焼させることができ、堆積を防止できるので、長
時間アイドリングした後の空吹かしや発進時における白
煙の発生を防止することができる。
【0043】また、排気ガスGはいずれかのDPF25,
26を通過するので、黒煙成分も捕集され、フィルター25
f,26fの再生加熱時に燃焼されるので、排気ガスGに
対するの浄化性能を維持できる。
【0044】更に、エンジン1の冷却水温度Twにより
暖機終了を判断し、暖機後の所定の判定時間Tc(=T
c2 )を暖機前の値Tc1 より長く変更することができ
るので、より効率的にDPF25,26の加熱を行なうこと
ができる。そのため、この加熱に伴うエネルギー消費量
を低減でき、強いては燃費の向上を図ることができる。
【0045】また、上記の制御を多少変更した次のよう
な制御も可能である。
【0046】このディーゼルエンジンのDPF25,26の
再生制御において、アイドリング状態が一定時間継続し
た場合に、フィルター25f,26fの再生時期がきていな
くても、DPF25,26の切換を行なわないで捕集を継続
しつつ、フィルター25f,26fの加熱を行なうこともで
きる。この制御の場合の再生時間Tc1 ,Tc2 は、白
煙成分を除去する程度の長さで、通常運転時の再生時間
Tc0 より短くてよい。
【0047】この場合は、切換制御を特に行なわなくて
も、DPF25,26の捕集性能が低下しきっていないの
で、排気ガスGを十分浄化でき、しかも、切換操作が少
なくなるので、その分燃費が低減し、また、機器の消耗
も減少する。
【0048】更に、特に、低温始動時には、エンジンか
らの白煙排出が多いので、低温始動時と判断された場合
に、エンジン1の低温始動時に始動補助として行なうエ
ンジン1の予熱、即ち、吸気あるいは筒内の予熱を作動
させるとともに、DPF25,26の再生用ヒーター25h,
26hも同時に作動させておくこともでき、これにより、
DPF25,26のフィルター25f,26fを予熱して昇温で
きるので、より効率よく白煙の付着を防止することがで
きる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るエンジンの
排気ガス浄化装置によれば、排気通路を分岐して複数の
DPFを設け、アイドリング運転中にDPFのフィルタ
ーに付着した白煙成分を、排気ガス通路を切り換えて、
排気ガスの流入を止めた側のDPFのヒーターを加熱す
ることにより、このDPFのフィルターを高温にして付
着した白煙の主成分となる未燃燃焼成分を蒸発させるこ
とが交互に各DPFについてできるので、長時間アイド
リングした後の空吹かしや発進時における白煙の発生を
防止することができる。
【0050】更に、エンジンの冷却水温度により暖機終
了を判断し、暖機後の所定の判定時間を暖機前の値より
長く変更することができるので、より効率的にDPFの
加熱を行なうことができる。そのため、この加熱に伴う
エネルギー消費量を低減でき、強いては燃費の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るDPF装置の構成図である。
【図2】本発明に係るDPF装置の制御のフローチャー
ト図である。
【図3】本発明に係るDPF装置のアイドリング状態で
暖機終了前の制御を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るDPF装置のアイドリング状態で
暖機終了後の制御を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明に係るDPF装置の通常運転状態の制御
を示すタイミングチャートである。
【図6】従来技術のDPF装置の構成図である。
【図7】従来技術のDPF装置の制御を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 DPF装置 3 コントローラ 4 排気通路 21,22 分岐排気通路 23 切換弁 25 第1DPF 25f フィルター 25h 電気ヒーター 26 第2DPF 26f フィルター 26h 電気ヒーター 27,28 圧力センサー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気通路を切換弁を介して複
    数の分岐通路に分岐し、この各分岐通路にパティキュレ
    ートを捕集するフィルターと加熱手段を有するDPFを
    設けた排気ガス浄化装置であって、エンジンの運転状態
    がアイドリング状態か否かを判断するアイドリング状態
    検出手段と、前記切換弁の切換制御と前記加熱手段を制
    御するコントローラとを備えると共に、アイドリング状
    態の継続時間が所定の判定時間以上継続する毎に、前記
    切換弁を切り換えて排気ガスを流通させるDPFを変更
    し、排気ガスの通過が中断した側のDPFを前記加熱手
    段により加熱することを特徴とするエンジンの排気ガス
    浄化装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの冷却水の温度を検出する水温
    センサーを備え、該水温センサーの検出値が所定の判定
    温度より大きくなった時に、前記所定の判定時間を、前
    記水温センサーの検出値が所定の判定温度より小さい時
    よりも、長くすることを特徴とする請求項1記載のエン
    ジンの排気ガス浄化装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7115237B2 (en) 2002-09-20 2006-10-03 Isuzu Motors Limited Exhaust gas purifying method and exhaust gas purifying system
US7246485B2 (en) 2001-10-15 2007-07-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purifying device and method for internal combustion engine

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US7246485B2 (en) 2001-10-15 2007-07-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust gas purifying device and method for internal combustion engine
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