JP3900934B2 - ディーゼル機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼル機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ディーゼルエンジンから排出される排気ガス中には、カーボンを主体とするパティキュレート(PM:particulate matter)が含まれている。このPMの大気への排出を抑制するために、ディーゼルエンジンの排気通路にはPMを捕集するためのパティキュレートフィルタ(又は単にフィルタという)が設けられている。
【0003】
捕集されたPMはパティキュレートフィルタ内に堆積していくが、PMの堆積量が多くなると、パティキュレートフィルタのPM捕集能力が低下したり、フィルタの目詰まりにより通気性が損なわれてエンジン性能が低下してしまうことになる。
したがって、パティキュレートフィルタに堆積したPMを除去してフィルタを再生する必要がある。パティキュレートフィルタの再生手法としては、加熱ヒータ等によりPMの堆積量に応じて定期的にパティキュレートフィルタを加熱し、PMを焼却することによりフィルタを強制的に再生する方式や、フィルタの上流に酸化触媒を設けて連続再生を行なう方式が知れられている。
【0004】
このうち、連続再生式の排気浄化装置では、酸化触媒により排気ガス中に存在するNOを酸化してNO2 を生成し(2NO+O2 →NO2 )、フィルタ内に捕集されたPM(カーボン:C)を酸化触媒で生成されたNO2 によって酸化(NO2 +C→NO+CO,2NO2 +C→2NO+CO2 )することにより、PMの除去、つまり、フィルタの再生処理を連続的に実行するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、PMの燃焼はパティキュレートフィルタにおける燃焼温度に影響を受け、温度が低い場合にはPMの燃焼が十分に促進されず再生効率が低下するというおそれがある。また、燃焼温度が高すぎると、パティキュレートフィルタが溶損するおそれがある。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、パティキュレートフィルタの再生時にパティキュレートフィルタの昇温を図るとともに、パティキュレートフィルタの過昇温を防止できるようにした、ディーゼル機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のディーゼル機関の排気浄化装置は、ディーゼル機関の排気通路に介装されたパティキュレートフィルタと、上記ディーゼル機関の排気ガスを吸気通路に還流させる排気ガス還流通路と、上記排気ガス還流通路に設けられて上記排気ガスを冷却するEGRクーラと、上記EGRクーラをバイパスするEGRクーラバイパス通路と、上記排気ガスを上記EGRクーラに通すか上記EGRクーラバイパス通路を通すかを切り換える切換手段と、排気温度又は上記パティキュレートフィルタの温度又は上記パティキュレートフィルタ近傍の温度を検出又は推定する温度検出手段と、上記パティキュレートフィルタの再生時に、上記温度検出手段により検出又は推定された温度が所定温度より低い場合、上記切換手段により排気ガスを上記EGRクーラバイパス通路を通過させるべく切り換える制御手段とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0008】
したがって、パティキュレートフィルタの再生時に、温度検出手段により検出又は推定されたパティキュレートフィルタの温度が所定温度より低い場合には、排気ガスがEGRクーラバイパス通路を通り、EGRクーラで冷却されることなく再循環されるので、排気ガス温度が上昇しパティキュレートフィルタの温度が上昇する。また、所定温度以上の場合には、EGRクーラで冷却された排気ガスが再循環されるので、排気ガス温度が低下して、パティキュレートフィルタの過昇温が抑制される。
【0009】
また、上記パティキュレートフィルタの再生時には、上記制御手段による上記切換手段の切換制御を、通常運転時における上記ディーゼル機関の運転状態に基づいた上記切換手段の切換制御に優先して行なうのが好ましい(請求項2)。
また、本発明のディーゼル機関の排気浄化装置は、ディーゼル機関の排気通路に介装されたパティキュレートフィルタと、上記ディーゼル機関の排気ガスを吸気通路に還流させる排気ガス還流通路と、上記排気ガス還流通路に設けられて上記排気ガスを冷却するEGRクーラと、上記EGRクーラをバイパスするEGRクーラバイパス通路と、上記排気ガスを上記EGRクーラに通すか上記EGRクーラバイパス通路に通すかを切り換える切換手段と、上記ディーゼル機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、上記ディーゼル機関の負荷を検出する負荷検出手段と、上記パティキュレートフィルタ再生時に、上記ディーゼル機関の回転速度と負荷とに基づいて上記切換手段を切換制御する制御手段とを備えたことを特徴としている(請求項3)。
【0010】
したがって、パティキュレートフィルタの再生時に、機関回転速度及び負荷に基づきパティキュレートフィルタの昇温が必要な機関運転状態であると判定された場合には、排気ガスがEGRクーラバイパス通路を通過させるように切換手段が切り換えられる。これにより、排気ガスがEGRクーラで冷却されることなく再循環されるので、排気ガス温度が上昇しパティキュレートフィルタの温度が上昇する。
【0011】
また、パティキュレートフィルタの昇温抑制が必要な機関運転状態であると判定された場合には、排気ガスがEGRクーラを通過させるように切換手段が切り換えられて、EGRクーラで冷却された排気ガスが再循環される。したがって、排気ガス温度が低下して、パティキュレートフィルタの過昇温が抑制される。
また、上記パティキュレートフィルタの再生時には、上記制御手段による上記切換手段の切換制御を、通常運転時における上記ディーゼル機関の運転状態に基づいた上記切換手段の切換制御に優先して行なうのが好ましい(請求項4)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の一実施形態にかかるディーゼル機関の排気浄化装置について説明すると、図1に示すように、機関(ディーゼルエンジン又は単にエンジンという)1の吸気通路2と排気通路3との間には、排気ガスの一部を吸気通路2に還流させるための排気ガス還流装置(EGR装置)4が設けられている。
【0013】
このEGR装置4は、吸気通路2と排気通路3とを接続する排気ガス還流通路(EGR通路)4aと、このEGR通路4a上に介装され、EGR通路4a内の排気ガス(EGRガス)を冷却するEGRクーラ4bと、EGR通路4aから分岐してEGRクーラ4bをバイパスするEGRクーラバイパス通路(バイパス通路)4cと、EGRガスをEGRクーラ4bに流すか、又はバイパス通路4cに流すかを択一的に切り換える切換弁(切換手段)4dと、EGRガスの還流量を制御するEGRバルブ4eとを備えて構成されている。
【0014】
EGRバルブ4eは、ここでは複数段階に開度量を調整可能な多段バルブとして構成され、エンジン回転速度やエンジン負荷(アクセル開度又はラック位置)に基づいてその開度が設定されるようになっている。
また、切換弁4dは、通常はエンジン1の運転状態に応じて切換制御されるようになっている。例えば、この実施形態では、切換弁4dはエンジン水温に応じて切換制御されるようになっており、エンジン水温が所定値以上の高水温時(通常運転時)にはEGRクーラ4b側に切り換えられてEGRガスが冷却され(クールドEGR)、EGRガスの充填効率の向上が図られるようになっている。また、始動直後等の低水温時には、バイパス通路4c側に切り換えられて、エンジン1の早期の暖機を図るようになっている。
【0015】
なお、これらの切換弁4d及びEGRバルブ4eは、ともに後述するコントロールユニット(ECU)10によりその作動が制御されるようになっている。
ところで、図1に示すように、排気通路3には、上流側から順に排ガス中のNOを酸化してNO2 を生成する酸化触媒6と、排ガス中のパティキュレート(PM)を捕集するためのディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)5が設けられている。なお、以下ではディーゼルパティキュレートフィルタ5をパティキュレートフィルタ又は単にフィルタという。
【0016】
そして、上述の従来技術の欄でも説明したように、フィルタ5に堆積したPM(カーボン:C)は、酸化触媒6で生成されたNO2 によって酸化される(NO2 +C→NO+CO,2NO2 +C→2NO+CO2 )ことにより、連続的にフィルタ5の再生処理が実行されるようになっている。
また、パティキュレートフィルタ5の上流側と下流側とには、それぞれ温度検出手段としての温度センサ7a,7bが設けられている。このうち上流側温度センサ7aはパティキュレートフィルタ5の入口側温度Ti を検出するものであり、下流側温度センサ7bはパティキュレートフィルタ5の出口側温度To を検出するものである。
【0017】
これらの各温度センサ7a,7bは、制御手段としてのECU10に接続されており、各温度センサ7a,7bで検出されたフィルタ5の入口側温度Ti 及び出口側温度To がECU10に入力されるようになっている。
そして、このECU10では、パティキュレートフィルタ5の再生時には、切換弁4dの制御を、上述したエンジン運転状態に基づく制御から各温度センサ7a,7bで検出されるDPF入口側温度Ti 及びDPF出口側温度To に基づく制御に切り換えるようになっている。つまり、フィルタ5の再生時には、エンジン運転状態に基づく切換弁4dの制御よりも優先させてDPF入口側温度Ti 及びDPF出口側温度To に基づく切換弁4dの制御を行なうのである。
具体的には、パティキュレートフィルタ5の再生中には、各温度センサ7a,7bからの温度情報を監視して、DPF入口側温度Ti が第1の所定温度T1(例えば600℃)よりも低く、且つDPF出口側温度To が第2の所定温度T2(例えば700℃)よりも低いと判定すると、切換弁4dをバイパス通路4c側に切り換えて、高温のEGRガスをエンジン1に供給するようになっている。
【0018】
また、DPF入口側温度Ti が第1の所定温度T1以上、又はDPF出口側温度To が第2の所定温度T2以上のときには、切換弁4dをEGRクーラ4b側に切り換えて、冷却されたEGRガスをエンジン1に供給するようになっている。
これは、フィルタ5の再生時に、フィルタ5の温度が低すぎると十分にPMを燃焼することができず、再生効率が低下するからであり、またフィルタ5の温度が高すぎるとフィルタ5が溶損するおそれがあるからである。
【0019】
本発明では、上述したようにフィルタ5の温度が低すぎると判定されたときには、EGRクーラ4bをバイパスした高温のEGRガスを供給することでパティキュレートフィルタ5の昇温、即ち、PMの燃焼促進を図り、また、フィルタ5の温度が高すぎると判定されたときには、EGRクーラ4bによって冷却されたEGRガスを供給する(クールドEGR)ことにより、排ガスの温度を低下させ、フィルタ5の溶損を防止しているのである。
【0020】
なお、このようなパティキュレートフィルタ5の再生中には、EGRバルブ4eは全開となるように制御されるようになっている。
ところで、エンジン1の吸気通路2には吸気流量を調整可能な吸気絞り9が設けられており、また、排気通路3のパティキュレートフィルタ5よりも下流には、排気流量を調整可能な排気絞り8が設けられている。そして、上記フィルタ5の再生中にフィルタ5の温度が低い場合には、上記のEGR装置4の制御に加えてこれらの吸気絞り9や排気絞り8を絞ることにより、排気温度をさらに高めて、パティキュレートフィルタ5の昇温をアシストするようにしてもよい。
【0021】
また、燃料噴射弁(インジェクタ)11からの燃料噴射を適宜制御してフィルタ5の昇温をアシストするようにしてもよい。この場合、具体的には、インジェクタからの主噴射後の追加噴射(ポスト噴射)や、主噴射の遅角等を行なうのが適している。
本発明の一実施形態にかかるディーゼル機関の排気浄化装置は、上述のように構成されているので、例えば図2に示すようなフローチャートに基づいてその制御が実行される。
【0022】
まず、ステップS1において、パティキュレートフィルタ5が再生中であるか否かが判定される。ここで、フィルタ5が再生中であるか否かは温度センサ7a,7bから検出されるDPF入口側温度及び出口側温度に基づいて判定される。そして、ステップS1でフィルタ5が再生中であると判定されると、ステップS2に進み、DPF入口側温度Ti が所定温度T1(例えば600℃)以上か否かが判定される。ここで、DPF入口側温度Ti が所定温度T1未満であればステップS3に進み、所定温度T1以上であればステップS5に進む。
【0023】
ステップS3に進んだ場合には、今度はDPF出口側温度To が所定温度T2(例えば700℃)以上か否かが判定され、DPF出口側温度To が所定温度T2未満であればステップS4に進み、そうでなければステップS5に進む。
そして、ステップS4に進んだ場合には、EGR装置4の切換弁4dがバイパス通路4c側に切り換えられ、また、ステップS5に進んだ場合には、EGR装置4の切換え弁4dがEGRクーラ4b側に切り換えられる。
【0024】
したがって、フィルタ5の再生時にフィルタ温度が低ければ、EGRガスがバイパス通路4cを通ってEGRクーラ4bで冷却されることなく再循環されるので、排ガス温度が上昇し、フィルタ5の昇温を図ることができる。
また、フィルタ5の再生時にフィルタ温度が高ければ、EGRクーラ4bで冷却されたEGRガスが再循環されるので、排ガス温度が低下し、フィルタ5の過昇温を防止することができるとともに、フィルタ5の溶損を防止することができる。
【0025】
ところで、フィルタ5の再生時に、フィルタ5の温度が低い場合には十分なPMの燃焼が促進されずフィルタ5の再生効率が低下することになるが、これは、フィルタ5の過昇温によりフィルタ5が溶損するような事態に比べれば、車両にとってダメージは小さい。換言すれば、フィルタ5の溶損は確実に防止する必要がある。
【0026】
そこで、本実施形態では、パティキュレートフィルタ5の上流側(入口側)と下流側(出口側)とにそれぞれ温度センサ7a,7bを設け、これらのセンサ7a,7bでそれぞれ検出された温度Ti ,To に基づき、Ti ≧T1、又はTo ≧T2のいずれか一方の条件(OR条件)が成立すると、切換弁4dをEGRクーラ4b側に切り換えて、フィルタ5の過昇温を防止しているのである。
【0027】
一方、フィルタ5の内部では、PMは上流側から燃焼していき、この燃焼は徐々に下流側へと移動していく。したがって、例えば下流側でPMが燃焼しているときには、上流側ではPMの燃焼が終わっており、上流側と下流側とで温度分布が異なる。
このため、1つの温度センサで温度検出した場合にはフィルタ5内の燃焼状況を正確に把握できない。また、フィルタ5の上流側と下流側とにそれぞれ温度センサを設けた場合であっても、一方の温度センサで検出された温度が所定温度以下であることを条件に昇温制御を行なうと、実際にはフィルタ5内のPM燃焼部位では適正な温度で再生が行なわれているにも関わらず、昇温制御を行なってしまうことが考えられる。
【0028】
そこで、本実施形態では、再生中に各温度センサ7a,7bで検出された温度Ti ,To に基づき、Ti <T1、且つTo <T2の条件(AND条件)が成立した場合に、切換弁4dをバイパス通路4c側に切り換えて、フィルタ5を昇温するようにしているのである。そして、これにより高い精度で昇温を実行することができるのである。
【0029】
また、本発明は、すでに搭載されているEGR装置4を利用しているので、制御ロジックを追加するだけでよくコストの増加を招くこともない。
次に、本実施形態の変形例について説明すると、上述の実施形態がパティキュレートフィルタ5の入口側温度Ti 及び出口側温度To に基づいて切換弁4dの制御を実行しているのに対し、この変形例では、エンジン1の運転状態に応じて制御を行なう点が異なっている。
【0030】
すなわち、エンジン1には、エンジン回転速度Neを検出する回転速度センサ(回転速度検出手段)と、アクセルペダルの開度θを検出するアクセル開度センサ(ともに図示省略)とが付設されており、フィルタ5の再生中には、これらのセンサからの情報に基づいて切換弁4dの制御が行なわれるようになっている。なお、上記のアクセル開度センサはエンジンの負荷Qを検出する負荷検出手段として機能するものであり、上述のアクセル開度センサ以外にも、例えば燃料噴射ポンプのラック位置を検出するラック位置センサが適用可能である。
【0031】
そして、本変形例では、ECU10内に例えば図3に示すようなフィルタ再生時用のマップが予め記憶されており、フィルタ5の再生中には、エンジン回転速度Ne及び負荷Qとで予め規定されたマップに応じて切換弁4dが制御されるようになっている。
ここで、図中HOTで示す領域は、切換弁4dをバイパス通路4c側に切り換えてEGRクーラ4bをバイパスする運転領域であり、COOLで示す領域は、切換弁4dをEGRクーラ4b側に切り換えてEGRガスを冷却する領域である。また、この例では、EGRバルブ4eを閉じてEGRガスを導入しない領域(図中の「EGRなし」領域)も設けられている。
【0032】
なお、このようなマップは予めエンジン1の運転状態とフィルタ5の温度との相関関係をシミュレーション又は実験により求めて、この結果に基づき作成されたものである。
また、ECU10内には、フィルタ5の非再生時(通常運転時)に切換弁4dを制御するためのマップ(通常運転時用マップ)も設けられている。図示はしないが、この通常運転時用のマップも、やはりエンジン回転速度及び負荷とで切換弁4dの作動を規定するものである。なお、これについては、一般的に広く知られたものであるので詳しい説明は省略する。
【0033】
したがって、この変形例によれば、パティキュレートフィルタ5の再生開始が検出又は推定された場合には、切換弁4dの制御マップが通常運転時用のマップから図3に示すような再生中のマップに切り換えられる。これにより、通常運転時の制御よりも優先して切換弁4dの制御が実行される。
そして、この変形例においても、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0034】
なお、本発明は、上述の実施の形態及びその変形例に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば温度検出手段としては、排気温度又はパティキュレートフィルタ5の温度又はパティキュレートフィルタ5の近傍の温度を検出又は推定できればよく、例えば他のセンサの情報からパティキュレートフィルタ5の温度を推定するようにしてもよい。また、上述の実施形態では温度センサを2つ設けているが、温度センサの数はこれに限定されるものではなく、必要に応じた数だけ設ければよい。
また、上述の実施形態において、切換弁4dをバイパス通路4c側に切り換える場合と、切換弁4dをEGRクーラ4b側に切り換える場合とで閾値を変更し、これにより制御に不感帯を与えるようにしてもよい。
【0035】
具体的には、入口側温度Ti が所定温度T1(例えば600℃)以上、又は出口側温度To が所定温度T2(例えば700℃)以上という条件が成立すると、切換弁4dをEGRクーラ4b側に切り換えるとともに、フィルタ温度が低下して、入口側温度Ti がT3(<T1;T3は例えば550℃)未満、且つ出口側温度To がT4(<T2;T4例えば650℃)未満という条件を満たした場合に切換弁4dをバイパス通路4c側に切り換えるように構成する。
【0036】
そして、このように、切換弁4の切換に不感帯を与えることにより、切換弁4の繁雑な切換動作を抑制しながら、再生時のパティキュレートフィルタ5の温度を適正な範囲に保つことができるという利点がある。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明のディーゼル機関の排気浄化装置によれば、パティキュレートフィルタの再生時にパティキュレートフィルタの温度が所定温度よりが低ければ、排気ガスがEGRクーラバイパス通路を通って再循環されるので、排気ガス温度が上昇し、パティキュレートフィルタの昇温を図ることができる。
【0038】
また、パティキュレートフィルタの温度が高ければ、EGRクーラで冷却された排気ガスが再循環されるので、排気ガス温度が低下して、パティキュレートフィルタの過昇温を防止することができるとともにフィルタ5の溶損を防止することができるという利点がある。
また、すでに搭載されている排ガス再循環装置(EGR装置)を利用しているので、制御ロジックの追加のみでよく、コストの増加を招くこともない。
【0039】
また、請求項2記載の本発明のディーゼル機関の排気浄化装置によれば、パティキュレートフィルタの再生時には、上記制御手段による上記切換手段の切換制御を、通常運転時における上記ディーゼル機関の運転状態に基づいた上記切換手段の切換制御に優先して行なうので、パティキュレートフィルタ再生時には、常にパティキュレートフィルタを最適な温度に保持でき、PMを確実に除去することができる。
【0040】
また、請求項3記載の本発明のディーゼル機関の排気浄化装置によれば、パティキュレートフィルタ再生時に、ディーゼル機関の回転速度と負荷とに基づいて切換手段を切り換えるので、パティキュレートフィルタの昇温が必要な機関運転状態である場合には、排気ガスがEGRクーラバイパス通路を通過するように切換手段が切り換えられる。これにより、排気ガスがEGRクーラで冷却されることなく再循環されるので、排気ガス温度が上昇しパティキュレートフィルタの温度が上昇する。
【0041】
また、パティキュレートフィルタの昇温抑制が必要な機関運転状態である場合には、切換手段により排気ガスがEGRクーラを通過するように切り換えられて、EGRクーラで冷却された排気ガスが再循環される。したがって、排気ガス温度が低下して、パティキュレートフィルタの過昇温が抑制される。
また、すでに搭載されている排ガス再循環装置(EGR装置)を利用しているので、制御ロジックの追加のみでよく、コストの増加を招くこともない。
【0042】
また、請求項4記載の本発明のディーゼル機関の排気浄化装置によれば、パティキュレートフィルタの再生時には、上記制御手段による上記切換手段の切換制御を、通常運転時における上記ディーゼル機関の運転状態に基づいた上記切換手段の切換制御に優先して行なうので、パティキュレートフィルタ再生時には、常にパティキュレートフィルタを最適な温度に保持でき、PMを確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるディーゼル機関の排気浄化装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるディーゼル機関の排気浄化装置の作用を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態にかかるディーゼル機関の排気浄化装置の変形例について説明する図である。
【符号の説明】
1 エンジン(ディーゼル機関)
2 吸気通路
3 排気通路
4 EGR装置(排気ガス再循環装置)
4a EGR通路(排気ガス還流通路)
4b EGRクーラ
4c EGRクーラバイパス通路又はバイパス通路
4d 切換弁(切換手段)
4e EGRバルブ
5 パティキュレートフィルタ
7a,7b 温度センサ(温度検出手段)
10 ECU(制御手段)

Claims (4)

  1. ディーゼル機関の排気通路に介装されたパティキュレートフィルタと、
    上記ディーゼル機関の排気ガスを吸気通路に還流させる排気ガス還流通路と、
    上記排気ガス還流通路に設けられて上記排気ガスを冷却するEGRクーラと、
    上記EGRクーラをバイパスするEGRクーラバイパス通路と、
    上記排気ガスを上記EGRクーラに通すか上記EGRクーラバイパス通路に通すかを切り換える切換手段と、
    排気温度又は上記パティキュレートフィルタの温度又は上記パティキュレートフィルタ近傍の温度を検出又は推定する温度検出手段と、
    上記パティキュレートフィルタの再生時に、上記温度検出手段により検出又は推定された温度が所定温度より低い場合、上記切換手段により排気ガスを上記EGRクーラバイパス通路を通過させるべく切り換える制御手段とを備えた
    ことを特徴とする、ディーゼル機関の排気浄化装置。
  2. 上記パティキュレートフィルタの再生時には、上記制御手段による上記切換手段の切換制御を、通常運転時における上記ディーゼル機関の運転状態に基づいた上記切換手段の切換制御に優先して行なう
    ことを特徴とする、請求項1記載のディーゼル機関の排気浄化装置。
  3. ディーゼル機関の排気通路に介装されたパティキュレートフィルタと、
    上記ディーゼル機関の排気ガスを吸気通路に還流させる排気ガス還流通路と、
    上記排気ガス還流通路に設けられて上記排気ガスを冷却するEGRクーラと、
    上記EGRクーラをバイパスするEGRクーラバイパス通路と、
    上記排気ガスを上記EGRクーラに通すか上記EGRクーラバイパス通路を通すかを切り換える切換手段と、
    上記ディーゼル機関の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    上記ディーゼル機関の負荷を検出する負荷検出手段と、
    上記パティキュレートフィルタ再生時に、上記ディーゼル機関の回転速度と負荷とに基づいて上記切換手段を切換制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする、ディーゼル機関の排気浄化装置。
  4. 上記パティキュレートフィルタの再生時には、上記制御手段による上記切換手段の切換制御を、通常運転時における上記ディーゼル機関の運転状態に基づいた上記切換手段の切換制御に優先して行なう
    ことを特徴とする、請求項3記載のディーゼル機関の排気浄化装置。
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