JP3384992B2 - 既存建物の耐震補強工法 - Google Patents
既存建物の耐震補強工法Info
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Description
工法に関するものである。
建物が被害を受け、地震によっては崩壊する建物もある
ため、新築の建物は耐震性に配慮した設計が多くなって
いる。
造は昨今における技術の発展により新規なものが開発さ
れ、その実用化が急速に進んでいる。一方、多くの既存
の建物は耐震性能が劣るため、後から耐震壁やブレース
などの耐震補強を施しているのが現状である。
図7に示すような従来例が知られている。これは柱1
9、梁20で囲まれた空間に新たな壁21を構築するも
のであり、左右の柱19と上下の梁20の対向面に定着
した連結筋22にわたって鉄筋23を配筋して壁21を
構築する。同図の(2)は壁21を構築する前の連結筋
をあらわしている。
強工法は、左右の柱と上下の梁の対向面における仕上げ
モルタルをカッターやハンマードリルなどではつってか
ら、連結筋を定着する孔を穿孔していたため騒音、振
動、粉塵などが発生するという問題があった。
騒音、振動、粉塵などを発生させずに新たな壁を構築す
ることを課題とする。
めの既存建物の耐震補強工法は、既存建物の柱、梁で囲
まれた空間における少なくとも一方の対向面に設けた嵌
合溝に、一部が突出した連結筋を備えた接続用コアを嵌
合し、これらの対向する連結筋にわたって鉄筋を配筋し
て壁を構築する構成である。また接続用コアは管体であ
ることを含む。接続用コアの外周にはフランジが形成さ
れたことを含む。接続用コアの管体の下端には、両端部
が外側に押し広げられる脱落防止ピンが設けられたこと
を含むものである。
結筋が設けられるので、該連結筋を定着するための孔を
逐一設ける必要がない。また接続用コアの嵌合溝を梁の
仕上げモルタルの上からコアドリルで開けるため、騒
音、振動、粉塵などの発生を防ぐことができる。また壁
と梁または柱の接合部間にわたって埋設された管体また
はプレキャストコンクリート柱体の接続用コアが、面外
方向および面内方向の力に対して大きな抵抗となる。ま
たフランジにより接続用コアを梁または柱の対向面に容
易に設置することができるとともに、接続用コアの取り
付けがバランス良くかつ安定して行える。
強工法(以下、単に補強工法という)の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図5は第1の実施の形態
の補強工法を示し、図6は第2の実施の形態の補強工法
を示す。
すように、既存建物の柱1、梁2で囲まれた空間3に新
たな耐震壁を構築するものであり、図2に示す接続用コ
ア4を使用する。この接続用コア4は適宜長さの鋼管5
の外周面に一対の連結筋6が溶接して構成され、該連結
筋6の一部が鋼管5から突出している。
梁2の対向面に仕上材7の上からコアドリルにより嵌合
溝8を設ける。この嵌合溝8はそれぞれ対向して設け、
接続用コア4を嵌合することができる大きさとする。そ
して、これらの嵌合溝8に接着剤9を充填するが、この
接着剤9は接続用コア4の外周面に塗布するようにして
もよい。
うに、接着剤9が充填された嵌合溝8に接続用コア4
を、連結筋6が壁の内側および外側に位置するように嵌
合し、上側の梁2における接続用コア4を、接着剤9が
硬化するまで落下しないように脱落防止ピン6aで押さ
えておく。このように接着剤9が充填された嵌合溝8に
接続用コア4を嵌合すると上下の梁2の対向面に適宜間
隔ごとに連結筋6が配筋されたようになる。前記脱落防
止ピン6aは逆V字形をし、管体6の下端に設けられて
常に外側に押し広げられるようになっている。
配筋するとともに、これと直交した横筋11を配筋する
が、これらは壁の内側と外側との複筋とする。そしてこ
の鉄筋10、11を囲むようにして形成した壁型枠(図
示せず)内にコンクリートを打設し、これが硬化したら
壁型枠を解体して耐震壁13が構築される(図3参
照)。この耐震壁13と梁2とは、これらにわたって配
設された接続用コア4と連結筋6とにより強固に連結さ
れるとともに、耐震壁13の面内方向および面外方向の
力に対しても大きな抵抗となる。
施の形態を示し、図2の接続用コア4の鋼管5の外周に
フランジ14を設けたものであり、該フランジ14がの
り代となって取り付けが簡単になる(同図の(2)参
照)。またフランジ14は嵌合溝8の精度に左右されな
いため接続用コア4の取り付け精度が高くなる。
く、嵌合孔15を開けて接続用コア4を取り付けたもの
を示し、(1)は単なる鋼管5、(2)はフランジ14
を設けた鋼管5であり、いずれも接着剤9で固着されて
いる。また(3)はプレキャストコンクリート柱体17
の接続用コア4を接着剤9で取り付けたものであり、嵌
合孔15を開けて使用する。
を示し、第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号を付
し、異なる部分のみを異なった符号を付して説明する。
この補強工法は、上下の梁2の対向面の他に、左右の柱
1の対向面に接続用コア4を前記と同様の方法で設け、
これらの連結筋6にわたって壁の横筋11を配筋したも
のである。この横筋11も壁の内側および外側に配筋し
た複筋であるが、簡単に配筋することができ、かつ耐震
壁13と柱1との接合部にわたって接続用コア4と連結
筋6とが配設されるため、ここの接合も強固になる。な
お接続用コア4は図4および図5のものを使用すること
ができ、図5の接続用コア4の場合は嵌合孔15を開け
る。なお、前記壁は複筋であるが、この複筋に限らず単
筋であってもよい。
柱の対向面に連結筋が設けられるので、該連結筋を定着
するための孔を逐一設ける必要がない。
モルタルの上からコアドリルで開けるため、騒音、振
動、粉塵などの発生を防ぐことができる。
された管体またはプレキャストコンクリート柱体の接続
用コアが、面外方向および面内方向の力に対して大きな
抵抗になるとともに、壁と梁または柱の接合が強固にな
る。
対向面に容易に設置することができるとともに、接続用
コアの取り付けがバランス良くかつ安定して行える。
る。
は接続用コアの取付方法を示す断面図である。
る。
コアの取付方法を示す断面図である。
断面図である。
る。
図、(2)は同正面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 既存建物の柱、梁で囲まれた空間におけ
る少なくとも一方の対向面に設けた嵌合溝に、一部が突
出した連結筋を備えた接続用コアを嵌合し、これらの対
向する連結筋にわたって鉄筋を配筋して壁を構築するこ
とを特徴とする既存建物の耐震補強工法。 - 【請求項2】 接続用コアは管体であることを特徴とす
る請求項1に記載の既存建物の耐震補強工法。 - 【請求項3】 接続用コアの外周にはフランジが形成さ
れたことを特徴とする請求項1または2に記載の既存建
物の耐震補強工法。 - 【請求項4】 接続用コアの管体の下端には、両端部が
外側に押し広げられる脱落防止ピンが設けられたことを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の既存建物の
耐震補強工法。
Priority Applications (1)
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JP2000137427A JP3384992B2 (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 既存建物の耐震補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000137427A JP3384992B2 (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 既存建物の耐震補強工法 |
Publications (2)
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Family
ID=18645206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000137427A Expired - Lifetime JP3384992B2 (ja) | 2000-05-10 | 2000-05-10 | 既存建物の耐震補強工法 |
Country Status (1)
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- 2000-05-10 JP JP2000137427A patent/JP3384992B2/ja not_active Expired - Lifetime
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