JP5520451B2 - コンクリートブロックによる耐震補強工法 - Google Patents

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本発明は、既存の建物に対する耐震補強としてのコンクリートブロックとそれによる耐震補強工法に関するものである。
従来、既存建物を耐震補強する工法としては、図6に示すように、鉄筋を組んでこれをあと施工のアンカー筋やスパイラル筋で柱や梁に固定して、型枠工事によりコンクリートを打設して補強する方法や、柱梁及び床に囲まれた面内に接着材で一体化しながらブロックを積んで壁を構築する工法が知られている(特許文献1参照)。
特開平10−292639号公報
しかし、従来のコンクリートブロックによる耐震補強工法では、接着材の施工による接着強度のバラツキや、コストが嵩むとともに接着材の取り扱いに熟練を要する。更に、あと施工アンカー工事の騒音・振動が大きく、型枠工事における作業範囲に広いスペースが必要なこと、騒音・振動が大きいこと、割裂補強筋の配筋が困難であること、コンクリートを輸送する配管が必要であること、などが従来の課題である。本発明に係るコンクリートブロックによる耐震補強工法は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係るコンクリートブロックによる耐震補強工法の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、柱と梁とで囲まれる面内を補強部材で補強する耐震補強工法において、前記柱及び梁から前記補強対象の面内に向けて鋼管コッターを、コアビット周囲に吸音パッドを挿着したコアボーリングで穿孔した溝に樹脂製接着材で固定して所望数突設し、
対向するフェイスシェルを繋ぐウェブに設けられた凹部によってブロック内の空間が縦横に空間が連通するように形成されてなるコンクリートブロックを設け、
該コンクリートブロックの中央の貫通孔には前記縦筋を配筋しないようにして前記梁側の前記鋼管コッター間に縦筋を配筋して最下段の前記コンクリートブロックを積み上げ、
前記柱側の鋼管コッター間で前記コンクリートブロックのウェブに設けられた凹部に横筋を2段に1本の割合で配筋しながら前記コンクリートブロックを一段ごとに組積みし、
前記梁下までコンクリートブロックを組積みした後、現場にて混練した高靱性モルタルを前記コンクリートブロック内に圧入して充填し、
前記梁と最上段コンクリートブロックとの間の空間に型枠を組立て、
前記型枠内に前記高靱性モルタルを充填し、
前記鋼管コッターは、本体である筒体と、該筒体にその下部を固着した縦筋とで構成されていることである。
本発明のコンクリートブロックによる耐震補強工法によれば、騒音・振動が問題となっているあと施工アンカーの工事を、鋼管コッターを採用し、そのコッター用の削孔を、防音材を施したコアボーリングによって行うことで低騒音、低振動を実現した。
型枠工事は、コンクリートブロックを採用することで梁下の最小範囲に抑えられて、作業範囲が最上限に抑制されて小スペースで済み、低騒音、低振動で施工できる。
コンクリートブロックに高靱性モルタルを充填することで、割裂補強筋を省略することができるので、手間がかからず作業能率が向上する。
前記高靱性モルタルを作業現場で混練することができるので、コンクリートの運搬やコンクリート圧送管等も不要となり、作業能率が向上する。
本発明に係るコンクリートブロックによる耐震補強工法は、まず、図1に示すように、耐震補強用のコンクリートブロック(RMブロック)1を用意する。このコンクリートブロック1は、対向する両フェイスシェル2,2があり、そのフェイスシェル2,2を繋ぐウエブ3が、そのウエブ面に沿って平行な方向の端部に開口する凹部4a,4b,4c,4dによってブロック1内の空間が縦横に空間が連通するように形成され、外部から前記凹部4a〜4dに鉄筋5を該凹部の底面に沿って横入れで配筋できるのである。なお、平面視してウエブ3の真ん中に上下に貫通する貫通孔3aが一つ、若しくは複数個ある。
前記コンクリートブロック1は、その大きさが横400mm、縦200mm、幅200mmで、高強度コンクリートブロック等である。
上記のような耐震補強用のコンクリートブロック1を使用して、補強工法を以下のように行う。まず、図2(A)に示すように、柱6と梁7とで囲まれる面内8を補強部材で補強する耐震補強工法において、前記柱6及び梁7から前記補強対象の面内8に向けて鋼管コッター9を所望数突設する。
前記鋼管コッター9は、図3に示すように、構成の筒体9aが本体で、縦筋9b,9cが作業能率向上のために、その縦筋9b,9cの下部を溶接して前記筒体9aに固定してある。この筒体9aの肉厚は5mm程度である。このコッター9を柱6若しくは梁7に固定するために、図4に示すように、コアボーリング10により、先端部のコアビット周囲に吸音パッド11を挿着して、所要深さの溝を穿孔するものである。そして、エポキシ樹脂等の接着材で、前記溝にコッター9を挿着して固定する。
次に、図2(B)に示すように、梁7間の鋼管コッター9に掛け渡して縦筋12を配筋する。そして、調整モルタルで高さのレベル調整を行って、最下段のコンクリートブロック1を積み上げる。コンクリートブロック1同士の接着には、エポキシ系の接着剤を使用する。コンクリートブロック1のセットには、縦筋5(一部がコッター9の縦筋9b,9c)に対して、コンクリートブロック1の凹部4a若しくは凹部4bを先に水平にして横から押し当てるようにして差し込んで、コンクリートブロック1をセットするか、コンクリートブロック1を上下方向で傾けて凹部4a,4bを縦筋12に押し当てるようにして、水平にセットする。なお、図5に示すように、コンクリートブロック1の貫通孔3aには、縦筋12の配筋が無い。
更に、前記柱6側の鋼管コッター9間に横筋13(図1(C)参照)を、2段に1本の割合で配筋しながらコンクリートブロック1を一段ごとに組積みする。縦筋12と横筋13との連結は、結束線若しくは結束バンドで行う。前記梁7下までコンクリートブロック1を組積みした後、図2(C)に示すように、現場にて混練した高靱性モルタルを前記コンクリートブロック1内に、コンクリート圧送ポンプで充填する。
前記コンクリートブロック1は、図1(A)に示すように、コンクリートブロック1内に置いて、凹部4a〜4dにより縦横の空間が互いに広く連通しているので、凹部4a〜4d、貫通孔3aに高靱性モルタルが流れよく密実に充填される。
次に、図2(D)に示すように、前記梁7と最上段コンクリートブロック1との間の空間に型枠を組立て、前記型枠内に前記高靱性モルタルを充填して施工する。これにより、耐震補強工事が完了する。
本発明に係るコンクリートブロック1の斜視図(A)と、平面図(B)と、側面図(C)とである。 同本発明のコンクリートブロックによる耐震補強工法を手順に沿って説明する工程手順説明図(A)〜(D)である。 同本発明に係る耐震補強工法における鋼管コッター9の斜視図である。 同本発明に係る耐震補強工法におけるコアボーリング10による、鋼管コッター9用に溝を穿孔する様子を示す作業説明用斜視図である。 同本発明に係る耐震補強工法における、縦筋12とコンクリートブロック1との配置を示す平面図である。 従来例に係る耐震補強工法を示す説明図で、正面図(A)と、縦断面図(B)とである。
符号の説明
1 コンクリートブロック、
2 フェイスシェル、
3 ウエブ、 3a 貫通孔、
4a〜4d 凹部、
5 鉄筋、
6 柱、
7 梁、
8 補強対象の面内、
9 鋼管コッター、 9a 筒体、
9b,9c 縦筋、
10 コアボーリング、
11 吸音パッド、
12 縦筋、
13 横筋。

Claims (1)

  1. 柱と梁とで囲まれる面内を補強部材で補強する耐震補強工法において、
    前記柱及び梁から前記補強対象の面内に向けて鋼管コッターを、コアビット周囲に吸音パッドを挿着したコアボーリングで穿孔した溝に樹脂製接着材で固定して所望数突設し、
    対向するフェイスシェルを繋ぐウェブに設けられた凹部によってブロック内の空間が縦横に空間が連通するように形成されてなるコンクリートブロックを設け、
    該コンクリートブロックの中央の貫通孔には前記縦筋を配筋しないようにして前記梁側の前記鋼管コッター間に縦筋を配筋して最下段の前記コンクリートブロックを積み上げ、
    前記柱側の鋼管コッター間で前記コンクリートブロックのウェブに設けられた凹部に横筋を2段に1本の割合で配筋しながら前記コンクリートブロックを一段ごとに組積みし、
    前記梁下までコンクリートブロックを組積みした後、現場にて混練した高靱性モルタルを前記コンクリートブロック内に圧入して充填し、
    前記梁と最上段コンクリートブロックとの間の空間に型枠を組立て、
    前記型枠内に前記高靱性モルタルを充填し、
    前記鋼管コッターは、本体である筒体と、該筒体にその下部を固着した縦筋とで構成されていること、
    を特徴とするコンクリートブロックによる耐震補強工法。
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