JP3379831B2 - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品

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伸治 西迫
國彦 竹重
正 坪内
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西川化成株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のインストルメ
ントパネル等のような樹脂成形品に関し、特に、成形時
の対策として本来は成形品としては必要でない部分を成
形後に確実に除去できるようにした構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の内装品としてのインス
トルメントパネルは、車幅方向に延びる樹脂製基材の意
匠面側にウレタン等の樹脂からなる発泡樹脂層が一体に
成形され、その表面には表皮材が一体に設けられてい
る。
【0003】このように発泡樹脂層を有するインストル
メントパネル等の樹脂成形品を成形する要領は、一般に
は、基材を上型にセットするとともに表皮材を下型にセ
ットし、上記上型及び下型を型締めした状態でキャビテ
ィにウレタン等の樹脂成形材料を注入することが行われ
るが、型締め状態で上型と下型との間から漏れる樹脂成
形材料が意匠面側に流れないように基材の外周に予め突
出部を形成しておくことが行われている。
【0004】ところで、例えば実開平4−83812号
公報に開示されているように、上述の如きインストルメ
ントパネルでは、車幅方向端部がサイドパネルで覆われ
ているが、このようにサイドパネル等のパネルが設けら
れる箇所に上記の如き突出部があると、この突出部がパ
ネルの取付けに邪魔になることから、上記突出部を成形
後に切断するようにしている。通常、この突出部の切断
はウォータージェットにより行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記突出部を
ウォータージェットにより切断する場合、ジェット流の
噴出方向に誤差が生ずると切断箇所が位置ずれするおそ
れがあり、上記突出部が略平板状の基板から略垂直に突
出している場合に切断箇所が基板側に位置ずれすると、
突出部と基板とが一体となって切断され、突出部を基板
から取り除くことができない事態が起きる。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、基板と突出部との境目
の形状を工夫することにより、切断時にウォータージェ
ットのジェット流の噴出方向に誤差が生じて切断箇所が
基板寄りに位置ずれしても、突出部を上記基板と分離し
た状態で確実に切断除去せんとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、略平板状の樹脂製基板と、該基板から略
垂直に突出し成形後に基端寄りでウォータージェットに
より切断される突出部と、上記基板の意匠面側及びこれ
に続く上記突出部の一方の面に一体成形された発泡樹脂
層とを備えた樹脂成形品を対象とし、次のような解決手
段を講じた。
【0008】すなわち、本発明の第1の解決手段は、上
記基板の突出部反意匠面側基端に凹状溝を形成し、該凹
状溝の一方の側面を上記突出部の反意匠面側の面で構成
したことを特徴とする。
【0009】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、発泡樹脂層の表面に表皮材を設けたことを
特徴とする。
【0010】また、本発明は、車幅方向に延びる樹脂製
基材と、該基材の車幅方向端部に設けられサイドパネル
によって覆われる略平板状の樹脂製基板と、該基板から
略垂直に突出し成形後に基端寄りでウォータージェット
により切断される突出部と、上記基材の意匠面側、基板
の意匠面側及びこれに続く上記突出部の一方の面に一体
成形された発泡樹脂層とを備え、自動車の運転席前方に
設置される樹脂成形品、つまり、内装品としてのインス
トルメントパネルを対象とし、本発明の第3の解決手段
は、第1の解決手段と同様に、上記基板の突出部反意匠
面側基端に凹状溝を形成し、該凹状溝の一方の側面を上
記突出部の反意匠面側の面で構成したことを特徴とす
る。
【0011】本発明の第4の解決手段は、第3の解決手
段において、発泡樹脂層の表面に表皮材を設けたことを
特徴とする。
【0012】
【作用】上記の構成により、本発明の第1〜4の解決手
段では、成形後、樹脂成形品の基板から略垂直に突出す
る突出部は、基端寄りでウォータージェットにより切断
される。この際、上記基板と突出部の境目の反意匠面側
は、凹状溝によりえぐられていることから、ウォーター
ジェットのジェット流の噴出方向に誤差が生じて切断箇
所が基板寄りに位置ずれしても、その位置ずれが上記凹
状溝の陥没領域によって吸収され、上記突出部が基板と
引っ付いた状態で切断されず、よって突出部が基板から
確実に切断除去される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1〜3は本発明の実施例に係る樹脂成形
品としてのインストルメントパネルAを示し、該インス
トルメントパネルAは自動車の運転席前方に設置され
る。
【0015】該インストルメントパネルAは、車幅方向
に延びる樹脂製基材1を備えてなり、該基材1の車幅方
向端部にはサイドパネル3によって覆われる略平板状の
樹脂製基板5が一体に成形されている。該基板5の外端
近くの裏面側には、突出部7が基板5から略垂直に突出
せしめられ、該突出部7は成形後に基端寄りでウォータ
ージェットにより切断されるようになっている。ウォー
タージェットのジェット流の噴出方向を図3に一点鎖線
Wで示す。上記基材1の意匠面側(表面側)、基板5の
意匠面側(表面側)及びこれに続く上記突出部7の一方
の面には、ウレタン等からなる発泡樹脂層9が一体に成
形され、さらに該発泡樹脂層9の表面には表皮材11が
一体に貼り合わされている。
【0016】本発明の特徴として、上記基板5の突出部
7反意匠面側(裏面側)基端には、凹状溝13が形成さ
れてえぐられた状態になっており、該凹状溝13の一方
の側面は、上記突出部7の反意匠面側(裏面側)の面で
構成されている。つまり、上記凹状溝13でえぐられた
状態となっている分だけ突出部7の基端側が長くなって
いる。
【0017】このように構成されたインストルメントパ
ネルAは、以下のようにして成形される。
【0018】まず、車幅方向端部に基板5を有する基材
1を上型にセットする一方、表皮材11を下型にセット
する。この際、上記基板5から突出する突出部7を上型
及び下型の合わせ面に位置付ける。
【0019】次いで、上記上型及び下型を型締めした状
態で両者間に形成されたキャビティにウレタン等からな
る樹脂成形材料を注入し、上記基材1の意匠面側(表面
側)、基板5の意匠面側(表面側)及びこれに続く上記
突出部7の一方の面に発泡樹脂層9が一体に成形され、
さらに該発泡樹脂層9の表面に表皮材11が一体に貼り
合わされた3層構造のインストルメントパネルAを得
る。この樹脂注入時、樹脂成形材料が基板5の意匠面側
に流れようとするのが上記突出部7により防止され、意
匠面側つまり表皮材11が漏れた樹脂成形材料によって
汚れるのを防止している。
【0020】このようにして成形されたインストルメン
トパネルAは、その後、上記突出部7が基端寄りでウォ
ータージェットの図3一点鎖線にて示すジェット流によ
り切断され、端部にサイドパネル3が取り付けられて切
断箇所が覆い隠される。
【0021】このように、本実施例では、基板5と突出
部7の境目の反意匠面側(裏面側)基端に凹状溝13を
形成して該部分をえぐり、このえぐった分だけ上記突出
部7の反意匠面側(裏面側)を長くしていることから、
上記突出部7をウォータージェットで切断する際、ウォ
ータージェットのシェット流の噴出方向に誤差が生じて
切断箇所が基板5側寄りに位置ずれしている場合であっ
ても、その位置ずれを上記凹状溝13の陥没領域によっ
て吸収して上記突出部7が基板5と引っ付いた状態で切
断される事態をなくすことができ、突出部7を基板5か
ら確実に切断除去することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4に係
る本発明によれば、略平板状の樹脂製基板の反意匠面側
において該基板から略垂直に突出する突出部基端に凹状
溝を形成し、該凹状溝の一方の側面を上記突出部の反意
匠面側の面で構成したので、該突出部を基端寄りでウォ
ータージェットにより切断する際、ジェット流に生じた
噴出方向の誤差による切断箇所の位置ずれを上記凹状溝
の陥没領域によって吸収でき、上記突出部の基板からの
切断除去を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インストルメントパネルの斜視図である。
【図2】突出部を切断する前のインストルメントパネル
の一端側を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線における断面図である。
【符号の説明】
1 基材 3 サイドパネル 5 基板 7 突出部 9 発泡樹脂層 11 表皮材 13 凹状溝 A インストルメントパネル(樹脂成形品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺岡 晋 広島市安佐北区可部南2丁目25番31号 西川化成株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−196315(JP,A) 特開 平2−305627(JP,A) 特開 平6−226757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 37/00 B29D 31/00 - 31/02 B29C 39/00 - 39/24 B29C 39/38 - 39/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略平板状の樹脂製基板と、該基板から略
    垂直に突出し成形後に基端寄りでウォータージェットに
    より切断される突出部と、上記基板の意匠面側及びこれ
    に続く上記突出部の一方の面に一体成形された発泡樹脂
    層とを備えた樹脂成形品であって、 上記基板の突出部反意匠面側基端には、凹状溝が形成さ
    れ、該凹状溝の一方の側面は、上記突出部の反意匠面側
    の面で構成されていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 【請求項2】 発泡樹脂層の表面に表皮材が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 車幅方向に延びる樹脂製基材と、該基材
    の車幅方向端部に設けられサイドパネルによって覆われ
    る略平板状の樹脂製基板と、該基板から略垂直に突出し
    成形後に基端寄りでウォータージェットにより切断され
    る突出部と、上記基材の意匠面側、基板の意匠面側及び
    これに続く上記突出部の一方の面に一体成形された発泡
    樹脂層とを備え、自動車の運転席前方に設置される樹脂
    成形品であって、 上記基板の突出部反意匠面側基端には、凹状溝が形成さ
    れ、該凹状溝の一方の側面は、上記突出部の反意匠面側
    の面で構成されていることを特徴とする樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 発泡樹脂層の表面に表皮材が設けられて
    いることを特徴とする請求項3記載の樹脂成形品。
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