JP3265260B2 - 自動車用インストルメントパネルの製造方法 - Google Patents

自動車用インストルメントパネルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のインスト
ルメントパネル、特に乗用車の助手席側のインストルメ
ントパネル内にエアバッグ装置を内装する自動車用イン
ストルメントパネルであって、特にエアバッグの膨張時
における膨出力でインストルメントパネルの表皮を破断
予定ラインに沿って確実に破断させることができるよう
にしたインストルメントパネルの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置を内装するインストルメ
ントパネルには、エアバッグ膨出用の開口部と、エアバ
ッグリッドとの境目(パーティングライン)が生じてい
るものが以前より公知であるが、このパーティングライ
ンを有するインストルメントパネルにあっては、そのパ
ーティングラインによってインストルメントパネルの美
観が損なわれるという不具合があった。そこでこの不具
合を解消するために、パーティングラインを生じないシ
ームレスのインストルメントパネルを開発している。
【0003】このシームレスのインストルメントパネル
は図1に示す如き構造のものである。つまり、1はイン
ストルメントパネルであって、このインストルメントパ
ネル1は樹脂製の芯材2と、その芯材2の上側に形成さ
れる発泡層3と、この発泡層3の表面に被着される表皮
4とからなっているが、その表皮4の裏側には、エアバ
ッグ装置5の動作によるエアバッグの膨出力で開口する
エアバッグリッド6の開口力を妨げないようにするため
の溝7(図2において拡大表示)を施しているものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記溝7を
施す表皮4にあっては、例えばその表皮4の厚さが0.
8〜1mmである薄い表皮4に、その厚さ以下の深さで
ある例えば0.6〜0.8mm深さの溝を、しかもその
溝の全長に亘って均等に施すことは技術的に及び管理上
非常に困難であるという問題がある。
【0005】本発明は、かかる従来の問題に着目してな
されたもので、表皮の破断予定部に沿ってその表皮の裏
側方向に突出する断面U字状の突条を形成し、さらにそ
のU字状突条の対向壁を溶着して、薄肉溶着片を成形す
ることにより、エアバッグの膨出時における膨出力で、
上記薄肉溶着片が、確実かつ円滑に破断させることがで
るインストルメントパネルの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1では、表皮素材シート裏面に破断予定ライン
に沿って突設される断面U字状の突条を成形し、その突
条を挟んで加圧加熱してその対向壁を溶着してエアバッ
グ膨出時に生じる表皮の破断荷重方向に延びる溶着部を
成形し、更にその溶着部の断面U字状部を含む先端を所
定突出長さに切断してなる表皮を製造し、その表皮の破
断予定ラインがインストルメントパネル芯材に設けられ
たエアバッグ膨出用の開口部の辺縁に対応するようにし
て、表皮とインストルメントパネル芯材を発泡成形型内
にセットし、その表皮とインストルメントパネル芯材と
の間に発泡層を成形してなる自動車用インストルメント
パネルの製造方法であることを特徴としている。また請
求項2では請求項1に加えて、上記溶着部は上記表皮の
一般肉厚よりも薄肉に成形されている自動車用インスト
ルメントパネルの製造方法であることを特徴としてい
る。また請求項3では請求項1又は2に加えて、上記薄
肉溶着部の所定突出長さは、エアバッグ膨出時の所望の
破断力となるように設定されている自動車用インストル
メントパネルの製造方法であることを特徴としている。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明する。
【0008】本実施例よりなるインストルメントパネル
の製造方法において、その表皮構造を除く他の構造は、
従来例と変りないものであって、図3に示すように、エ
アバッグ膨出用の開口部11を有する芯材12とこの芯
材12の上側に層成された発泡層13とこの発泡層13
の上側に被着されている表皮14とからなっており、さ
らに上記芯材12に設けられている開口部11には、エ
アバッグリッド16が被着されているものであって、こ
のインストルメントパネルを構成するための製造工程
は、従来法と同様である。
【0009】本発明にあっては、エアバッグの膨出時に
おける膨出力で、上記表皮14を、パーティングライン
に沿って正確かつ確実に破断せしめるための技術を開示
するものである。
【0010】すなわち上記インストルメントパネルを製
造するための成形機にセットすべき表皮14には、パー
ティングラインに沿って破断しやすくするための薄肉溶
着部15を予め形成するものであるが、この薄肉溶着部
15は次の如くして形成する。
【0011】図4に示すように、先ず用意した表皮素材
シート14−1の破断予定ライン(パーティングライ
ン)14−2に沿って表皮の裏側に突設される断面U字
状の溝14−3を成形する。次にその溝14−3を挟ん
で加圧加熱して溝14−3の対向壁を溶着して薄肉溶着
部15となす。この薄肉溶着部15の突出長さ(a)は
所望の破断力となるように設定し、突出端の切断(トリ
ミング)を行なって表皮14を完成するものである。
【0012】かくして得られた表皮14を用いてインス
トルメントパネルを製造するが、この表皮14上記構造
によれば、パーティングラインに沿って形成される薄肉
溶着部の溶着方向が、エアバッグ膨出時に生じる表皮1
4の破断荷重方向と異なっているために、エアバッグ膨
出力によるその溶着部の破断作用が円滑となり、しかも
その溶着部が薄肉に形成されていることからパーティン
グラインに沿った表皮の破断(開口)が確実かつ容易に
なされるものである。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載
の自動車用インストルメントパネルの製造方法によれ
ば、インストルメントパネル芯材に設けられたエアバッ
グ膨出用開口部の辺縁に沿って形成される溶着部の溶着
方向が、エアバッグ膨出時に生じる表皮の破断荷重方向
と異なっているために、エアバッグ膨出力によるその溶
着部の破断作用が円滑となり、エアバッグ膨出の確実性
が高められるという優れた効果を奏する。更に、表皮の
破断予定部を構成する溶着部は、断面U字状の突条を溶
着してからその先端縁を切断するので、その切断された
突条先端からの発泡層成形時の発泡漏れがなく発泡漏れ
防止用シール材等を用いなくてもよく生産性が向上する
作用効果も奏する。また本発明の請求項2に記載の自
動車用インストルメントパネルの製造方法によれば
の溶着部が薄肉に形成されていることから、突条の対向
壁の加圧加熱作業を素早くかつ確実に溶着することがで
きるうえ、パーティングラインに沿った表皮の破断作用
がより一層円滑となる効果を奏する。さらに本発明の
請求項3に記載の自動車用インストルメントパネルの製
造方法によれば破断予定ラインに沿った表皮の破断
用がより一層確実となる等の実用的な作用効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のインストルメントパネルを示した構造
説明図。
【図2】従来例の要部構造拡大断面図。
【図3】本発明実施例のインストルメントパネルの要部
構造説明図。
【図4】本発明実施例の表皮成形工程時の説明図。
【符号の説明】
11…開口部 12…芯材 13…発泡層 14…表皮 15…薄肉溶着部 16…エアバッグリッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮素材シート裏面に破断予定ラインに
    沿って突設される断面U字状の突条を成形し、その突条
    を挟んで加圧加熱してその対向壁を溶着してエアバッグ
    膨出時に生じる表皮の破断荷重方向に延びる溶着部を成
    形し、更にその溶着部の断面U字状部を含む先端を所定
    突出長さに切断してなる表皮を製造し、その表皮の破断
    予定ラインがインストルメントパネル芯材に設けられた
    エアバッグ膨出用の開口部の辺縁に対応するようにし
    て、表皮とインストルメントパネル芯材を発泡成形型内
    にセットし、その表皮とインストルメントパネル芯材と
    の間に発泡層を成形してなることを特徴とする自動車用
    インストルメントパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記溶着部は上記表皮の一般肉厚よりも
    薄肉に成形されていることを特徴とする請求項1記載の
    自動車用インストルメントパネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記薄肉溶着部の所定突出長さは、エア
    バッグ膨出時の所望の破断力となるように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用イン
    ストルメントパネルの製造方法。
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