JP3011888B2 - インストルメントパネルのエアバッグドアの構造 - Google Patents

インストルメントパネルのエアバッグドアの構造

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JP3011888B2 JP8209135A JP20913596A JP3011888B2 JP 3011888 B2 JP3011888 B2 JP 3011888B2 JP 8209135 A JP8209135 A JP 8209135A JP 20913596 A JP20913596 A JP 20913596A JP 3011888 B2 JP3011888 B2 JP 3011888B2
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    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/215Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member
    • B60R21/2165Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member characterised by a tear line for defining a deployment opening

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インストルメン
トパネルのエアバッグドアの構造に関し、特にはインス
トルメントパネルに一体に形成されたエアバッグドアの
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図16に示す自動車のインストルメント
パネルPは、フロントウィンドガラス下部の車室内側
に、計器類の保持や乗員の安全確保等を目的として設け
られるもので、基材と表皮間にポリウレタン発泡層を有
する構造のものが多用されている。このインストルメン
トパネルの成形は、成形作業の容易性から、通常、発泡
成形型内に表皮と基材を配置し、その表皮と基材間にポ
リウレタン原料を注入して基材および表皮と一体に接着
したポリウレタン発泡層を発泡成形する、いわゆる一体
発泡成形法によりなされている。
【0003】近年、前記インストルメントパネルPに
は、その助手席側にエアバッグ装置が設けられることが
多くなった。そのエアバッグ装置は、図16のa−a断
面を示す図17のように、折り畳まれたエアバッグAが
キャニスタと呼ばれる収容容器C内に、インフレータと
呼ばれる作動装置Iとともに収容されて、助手席前面の
インストルメントパネルPの裏側に設けられる。エアバ
ッグ収容容器Cの上部の基材74には、エアバッグAを
車室内に展開できるようにするためのエアバッグ展開開
口部Oが形成されており、そのエアバッグ展開開口部O
に設けられたエアバッグドアDによって覆われている。
そして、自動車の衝突によって作動装置Iが作動し、膨
張したエアバッグAがエアバッグドアDを裏側から押し
開いて車室内に展開する。
【0004】ところで、前記インストルメントパネルに
は、前記エアバッグドアDを別部材で別成形し、これを
インストルメントパネルの該当空所に取り付ける後付け
タイプと、インストルメントパネルと一体にエアバッグ
ドアDを成形する一体タイプとがある。前記後付けタイ
プは、エアバッグドアの組み付けの煩わしさや、組み付
け時のバラツキ等の問題があり、それに対して一体タイ
プはそのような問題がない利点がある。この発明は、後
者の一体タイプに関するものである。
【0005】従来における一体タイプのインストルメン
トパネルの例として、図16およびそのa−a断面を示
す図17さらには図17の丸で囲った部分の拡大図であ
る図18に示すものがある。このインストルメントパネ
ルPは、前記一体発泡成形により成形されたもので、エ
アバッグ展開開口部Oの形成された基材74と、前記基
材74の表面側にエアバッグ展開開口部Oを塞いで配置
されたエアバッグドア芯材75と、エアバッグドア部分
を画定する破断予定部73の形成された表皮72と、前
記基材74およびエアバッグドア芯材75と表皮72間
で発泡成形されたポリウレタン発泡層71とよりなる。
前記表皮72の破断予定部73は、表皮72の成形後に
高周波ウェルダーや熱刃またはコールドプレスカッター
等によって切り込みやV溝を入れることにより薄肉に形
成される。図中、符号Tはポリウレタン発泡層の破断予
定線であって、仮想の線である。
【0006】この構造のインストルメントパネルPにあ
っては、前記したように、エアバッグAが作動膨張する
と、エアバッグ展開開口部O上部のエアバッグドアDが
裏面側から押され、その押上力によって表皮72の薄肉
の破断予定部73に応力が集中して、ポリウレタン発泡
層71および表皮の破断予定部73が破断し、図19の
ように、エアバッグドアDが開き、そのエアバッグドア
Dの解放に伴ってエアバッグAが車室内に展開する。図
19の符号73a,73bは表皮72の破断した破断予
定部であり、Ta,Tbは発泡層71の破断した部分を
表す。
【0007】しかし、前記構造のインストルメントパネ
ルPにおいては、ポリウレタン発泡層72の破断予定線
Tは、発泡層72の破断距離が最短となって、その破断
が最も短時間かつ効率的となる理想の線であるが、その
位置にスリットや、切り込み等の強度低下部が形成され
ているわけではない。そのため、発泡層71に形成され
る実際の破断面Taは、理想の破断予定線Tから外れた
りする等一定せず、エアバッグドアDの開きが一定しづ
らい問題がある。また、発泡層71がエアバッグの膨張
により不規則に引き裂かれることになり、その際に発泡
層のポリウレタンが飛散することもあった。
【0008】なお、前記発泡層71の破断予定線Tの位
置にノッチやスリット等の強度低下部を設けようとして
も、発泡層71は基材74と表皮72間に注入されたポ
リウレタン原料の発泡によって形成されるため、所定位
置に強度低下部を形成するのは容易ではなかった。
【0009】また、前記一体発泡成形時に、基材71の
エアバッグ展開開口部Oの周縁とエアバッグドア芯材7
5の周縁間でポリウレタン原料が漏出し易く、その結
果、発泡層71に欠肉を生じたり、それを防ぐために余
分なポリウレタン原料が必要となったり、さらには前記
漏出によって形成されたバリを除去する作業が余分に必
要となる等の問題もあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この発明は前記の点に
鑑みなされたもので、エアバッグの膨張時にポリウレタ
ン発泡層が一定位置でスムーズに破断し、それによって
エアバッグドアが一定してしかもスムーズに開くことの
できるインストルメントパネルのエアバッグドアの構
造、さらには、インストルメントパネルの一体発泡成形
時にポリウレタン原料の漏出を生じにくいインストルメ
ントパネルのエアバッグドアの構造を提供するものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】ここで提案する発明に
は、大別して、請求項1および2の発明と、請求項3お
よび4の発明と、請求項7の発明がある。なお、他の請
求項は好ましい構成要件を限定して示している。請求項
1の発明は、エアバッグ展開開口部の形成された基材
と、前記基材の表面側にエアバッグ展開開口部を塞いで
配置されたエアバッグドア芯材と、エアバッグドア部分
を画定する破断予定部の形成された表皮と、前記基材お
よびエアバッグドア芯材と表皮間で発泡成形されて当該
基材、エアバッグドア芯材および表皮と接着一体化した
ポリウレタン発泡層とよりなるインストルメントパネル
において、一側の面が前記発泡成形時のポリウレタン発
泡層に対して非接着性の部材、反対側の面が前記発泡成
形時のポリウレタン発泡層に対して接着性の部材からな
る細長い部材を、前記破断予定部で囲まれたエアバッグ
ドアの内側を向く面が非接着性部材となるようにして、
前記表皮の裏面と対向する基材の表面に表皮の破断予定
部に沿って設け、前記ポリウレタン発泡層と非接着性部
材の面との境界面に非接着部を形成したことを特徴とす
るインストルメントパネルのエアバッグドアの構造に係
る。
【0012】また、請求項2の発明は、請求項1におけ
る細長い部材を基材表面に設けるのに代えてエアバッグ
ドア芯材の表面に、非接着性部材の面がエアバッグドア
の外側を向くようにして、表皮の破断予定部に沿って設
けたことを特徴とする。この請求項1および2の発明に
おいては、基材と表皮間で発泡成形されたポリウレタン
発泡層は、細長い部材の接着性部材の面と接着一体化
し、また前記細長い部材の非接着性部材の面と非接着の
分離状態となる。従って、ポリウレタン発泡層には、前
記非接着部による一種のスリットが表皮の破断予定部に
沿って形成され、その部分でポリウレタン発泡層の強度
が低下するため、エアバッグ膨張時におけるポリウレタ
ン発泡層の破断が、常に前記細長い部材の非接着性部材
とポリウレタン発泡層との境界面に沿って生じるように
なる。
【0013】しかも、前記細長い部材は、表皮の破断予
定部に沿って基材または芯材に設けられるため、エアバ
ッグ膨張時におけるポリウレタン発泡層の破断が、常に
表皮の破断予定部に沿った位置で生じ、その破断距離が
最短で済む理想的な破断となる。よって、エアバッグド
アの開きが一定したスム−ズなものになり、その際にポ
リウレタンの飛散を減らすことができる。
【0014】さらに、請求項1および2の発明において
は、インストルメントパネルにおけるポリウレタン発泡
層の発泡成形と同時に、前記スリット状のものをポリウ
レタン発泡層に形成できるため、インストルメントパネ
ルの成形作業が容易である。また、前記細長い部材の高
さを変化させることにより、前記ポリウレタン発泡層の
非接着部の高さ(スリットの高さ)を所望の値にでき、
エアバッグ膨張時のポリウレタン発泡層の破断し易さを
所望の程度に設定できる。加えて、前記細長い部材を可
撓性部材とした場合には、その細長い部材を表皮の破断
予定部に沿わせて基材表面に貼着するのが容易となる。
【0015】それに対して、請求項3の発明は、基材の
一部にスリットあるいはV溝等によりエアバッグ展開開
口予定部が形成されたインストルメントパネルに関する
もので、一側の面が前記発泡成形時のポリウレタン発泡
層に対して非接着性の部材、反対側の面が前記発泡成形
時のポリウレタン発泡層に対して接着性の部材からなる
細長い部材を、前記破断予定部で囲まれたエアバッグド
アの内側を向く面が非接着性部材となるようにして、前
記表皮の裏面と対向する基材の表面に表皮の破断予定部
に沿って設け、前記ポリウレタン発泡層と非接着性部材
の面との境界面に非接着部を形成したことを特徴とする
インストルメントパネルのエアバッグドアの構造に係
る。
【0016】また、請求項4の発明は、請求項3におけ
る細長い部材を非接着性部材の面がエアバッグドアの外
側を向くようにして、基材の表面に表皮の破断予定部に
沿って設けたことを特徴とする。
【0017】この請求項3および4の発明においては、
請求項1および2におけるエアバッグ展開開口部に代え
て、スリットやV溝等で区画されたエアバッグ展開開口
予定部が基材に形成されている。そして、基材のエアバ
ッグ展開開口予定部が請求項1および2におけるエアバ
ッグドア芯材の働きをする点を除き、他は請求項1およ
び2の発明と同様の作用効果を奏する。
【0018】一方、請求項7の発明は、請求項1および
2の細長い部材に代えて、表皮の破断予定部に向かう断
面略「凸」形状の立ち上がり部を、前記表皮の裏面と対
向する基材の表面に表皮の破断予定部に沿って設け、前
記立ち上がり部のエアバッグドアの内側を向く面と基材
のエアバッグ展開開口部周縁の表面とに、前記発泡成形
時のポリウレタン発泡層に対して非接着性の部材を積層
し、該エアバッグ展開開口部周縁の非接着部材表面に前
記エアバッグドア芯材の縁を重ね、前記ポリウレタン発
泡層と立ち上がり部の非接着性部材表面との境界面に非
接着部を形成したことを特徴とするインストルメントパ
ネルのエアバッグドアの構造に係る。
【0019】この請求項7の発明にあっては、基材と表
皮間で成形されたポリウレタン発泡層は、基材のエアバ
ッグ展開開口部の周縁表面に設けた断面略「凸」形状の
立ち上がり部の非接着性部材に対し非接着の分離状態と
なる。しかも、前記非接着性部材の面がエアバッグドア
の内側を向くようにして表皮の破断予定部に沿って位置
するため、この請求項7の発明においても、エアバッグ
膨張時におけるポリウレタン発泡層の破断が、常に一定
位置で、しかも理想的位置で生じることになる。従っ
て、エアバッグドアが一定してスム−ズに開くことがで
きるとともに、その際にポリウレタンが飛散するのを減
らすことができる。
【0020】さらに、この請求項7の発明では、前記基
材のエアバッグ展開開口部周縁の表面にも非接着性部材
を積層し、該エアバッグ展開開口部周縁の非接着部材の
表面に前記エアバッグドア芯材の縁が重なるようにした
ため、ポリウレタン発泡層の成形時にエアバッグ展開開
口部周縁がシ−ルされ、ポリウレタン原料の漏出を防止
できる。加えてこの請求項7の発明においても、ポリウ
レタン発泡層の発泡成形と同時に前記スリット状のもの
をポリウレタン発泡層に形成できるため、インストルメ
ントパネルの成形作業を容易に行える。また、前記立ち
上がり部の高さを変化させることにより、前記ポリウレ
タン発泡層の非接着部の高さ(スリットの高さ)を所望
の値にでき、エアバッグ膨張時のポリウレタン発泡層の
破断し易さを所望の程度に設定できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1は請求項1の発明およびそれに
関する請求項の発明に係るインストルメントパネルの一
実施例についてその外観を示す斜視図、図2はその2−
2断面を示す図、図3はその3部分の拡大図、図4は同
実施例におけるエアバッグ膨張時を示す断面図、図5は
同実施例における基材の一部を示す斜視図、図6は同実
施例における三次元網状骨格構造のポリウレタン発泡体
の構造を示す概略図、図7は他の実施例の表皮の一部を
示す断面図、図8は請求項2に関するインストルメント
パネルの一実施例を示す部分断面図である。
【0022】図9は請求項3の発明およびそれに関する
請求項に係るインストルメントパネルの一実施例につい
てその一部の断面を示す図、図10は請求項4の発明お
よびそれに関する請求項に係るインストルメントパネル
の一実施例についてその一部の断面を示す図である。
【0023】また、図11は請求項7および請求項8と
それらに関する請求項の発明に係るインストルメントパ
ネルの一実施例の断面図、図12はそのb部分の拡大
図、図13は同実施例におけるエアバッグ膨張時を示す
断面図、図14は同実施例における基材の一部を示す斜
視図、図15は請求項9の発明およびそれに関する請求
項に係るインストルメントパネルの一実施例について破
断予定部付近の拡大断面図である。
【0024】まず、請求項1に関する発明の実施例につ
いて、図1ないし図3に示すインストルメントパネルを
説明する。図1ないし図3に示すインストルメントパネ
ル10は前記一体発泡成形により成形されたもので、基
材21と、エアバッグドア芯材31と、ポリウレタン発
泡層35と、表皮41を有し、その表皮41の破断予定
部42で画定されるエアバッグドアD1が一体に形成さ
れている。そして、前記エアバッグドアD1の裏側には
エアバッグ装置が設けられる。なお、エアバッグ装置は
従来技術で説明したのと同様のものでAはエアバッグ、
Iはエアバッグの作動装置、Cはエアバッグ収容容器で
ある。
【0025】基材21は、主としてインストルメントパ
ネル10の裏面を補強するために設けられるもので、ガ
ラス繊維が充填されたアクリロニトリル・スチレン樹脂
(ASG)や充填材入りのポリプロピレン樹脂(PP
F)等から射出成形されたものが用いられる。この基材
21の助手席側の所定位置には、図5からよりよく理解
されるように、エアバッグAの展開を可能にするエアバ
ッグ展開開口部22が略長方形に形成されている。符号
23、24はエアバッグ収容ケースCの取付に利用され
る取付孔で、その孔の中でも23はエアバッグドア芯材
31の取付にも利用される孔である。
【0026】前記エアバッグ展開開口部22は、前記エ
アバッグドア芯材用取付孔23の存在する辺22aを除
く他の辺22b、22c、22dが、表皮41の破断予
定部42に沿って、かつ破断予定部42よりも内側に位
置するように形成されている。そして、表皮41の裏面
と対向する基材21表面のエアバッグ展開開口部22の
周囲に、表皮41の破断予定部42に沿って細長い部材
25が貼着されている。
【0027】前記細長い部材25は、エアバッグAの膨
張時にポリウレタン発泡層35を表皮41の破断予定部
42に沿い、一定して破断できるようにするためのもの
である。この実施例では、断面略長方形をした細長い接
着性部材26とその長手方向に沿う一側の面に非接着性
部材27を設けた可撓性部材からなり、その非接着性部
材27側の表面が表皮41の破断予定部42で囲まれた
エアバッグドアD1側を向くとともに、非接着性部材2
7の延長上に表皮41裏面の破断予定部42が位置する
ようにして、前記展開開口部22に沿って基材21表面
に貼着されている。前記接着性部材26と非接着性部材
27との一体化および細長い部材25の基材21への貼
着は、両面粘着テープ等の粘着材や接着材等によってな
される。この細長い部材25の高さは、表皮41裏面の
破断予定部42と非接着性部材27との間隔が他の部分
と比べて所望程度狭くなるように設定される。
【0028】前記接着性部材26は、このインストルメ
ントパネル10を一体発泡成形する際に、基材21と表
皮41間でポリウレタン原料から発泡成形されるポリウ
レタン発泡層35に対し、良好に接着する部材からな
る。その接着性部材26としては、発泡時のポリウレタ
ン発泡層と接着性を有するものであればよいが、多孔質
のポリウレタン発泡体や、図6に構造の概略を示すよう
な、セル膜のない三次元網状骨格構造のポリウレタン発
泡体等が好適である。前記セル膜のない三次元網状骨格
構造のポリウレタン発泡体は、爆発法等のような公知の
方法によりポリウレタン発泡体のセル膜が除去されたも
ので、従来からフィルター材として多用されている。こ
のセル膜のない三次元網状骨格構造のポリウレタン発泡
体を、前記接着性部材26として用いた場合、その網状
骨格内にポリウレタン原料が含浸して発泡し、ポリウレ
タン発泡層35と強固に接着するので、特に好ましいも
のである。
【0029】一方、前記非接着性部材27は、このイン
ストルメントパネル10を一体発泡成形する際に、基材
21と表皮41間でポリウレタン原料から発泡成形され
るポリウレタン発泡層35に対して非接着性の部材から
なる。この非接着性部材27としては、前記非接着性を
有し、しかも前記細長い部材25の可撓性を損なわない
ものが好ましい。この実施例では所定厚みのテ−プ状の
ポリエチレン発泡体を、前記接着性部材26の一側表面
に両面粘着テ−プで貼着した。このように、三次元網状
骨格構造のポリウレタン発泡体からなる接着性部材26
に、ポリエチレン発泡体からなる非接着性部材27が貼
着された可撓性部材からなる断面略長方形の細長い部材
25は、表皮41の破断予定部42の形状に応じて自由
に屈曲させることができるため、極めて都合がよい。
【0030】エアバッグドア芯材31は、エアバッグド
アD1の裏面を構成し、エアバッグAの膨張時の押し上
げによって、ポリウレタン発泡層35を表皮41の破断
予定部42に沿って破断させるためのもので、鉄やアル
ミニウムあるいはステンレス等の金属板や樹脂板で構成
される。このエアバッグドア芯材31は基材21のエア
バッグ展開開口部22の表面に蓋をするように配置さ
れ、その一端側が前記エアバッグ展開開口部22の縁の
取付孔23に、ボルトおよびナット等の取付部材37で
取付られる。そして、エアバッグAの膨張時の押圧によ
り表皮41側へ曲がることができるようにされている。
【0031】なお、この例においては、エアバッグドア
Dが片開きタイプの場合に用いられるエアバッグドア芯
材31について図示したが、エアバッグドアDが両開き
(観音開き)タイプ、あるいは十字(X字)開きタイプ
の場合には、それに対応するエアバッグドア芯材が用い
られる。
【0032】ポリウレタン発泡層35は、このインスト
ルメントパネル10に緩衝性を付与するためのもので、
インストルメントパネル10の一体発泡成形時に、前記
基材21およびエアバッグドア芯材31と、後記する表
皮41との間でポリウレタン原料から発泡成形される。
そして、このポリウレタン発泡層35は、前記ポリウレ
タン原料の発泡時に生じる接着性により、前記基材21
やエアバッグドア芯材31や表皮41等と接着しそれら
と一体となっている。
【0033】しかし、前記ポリウレタン発泡層35の発
泡成形時、ポリウレタン発泡層35と細長い部材25と
は、その接着性部材26とのみ接着し、非接着性部材2
7と非接着の分離状態となる。しかも前記非接着性部材
27の面が、表皮41の破断予定部42によって画定さ
れたエアバッグドアD1の内側を向き、かつ前記非接着
性部材27の面の延長上に表皮裏面の破断予定部42が
位置するため、前記ポリウレタン発泡層35と可撓性部
材25の非接着性部材27の面との境界面には、分離線
S1、すなわち一種のスリットがその破断予定部42に
沿って基材21表面から表皮41裏面の破断予定部42
に向けて形成される。
【0034】表皮41は、インストルメントパネル10
の表面を構成するもので、軟質塩化ビニル樹脂(PV
C)または熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)等から
なり、公知のパウダースラッシュ成形等によって所定の
インストルメントパネルの表面形状に形成されている。
【0035】前記表皮41の裏面側には、断面略V字形
をした溝からなる破断予定部42が、平面視略U字形に
形成されている。この表皮41の破断予定部42によっ
て囲まれた表皮41の部分、ポリウレタン発泡層35の
部分およびエアバッグドア芯材31の部分がエアバッグ
ドアD1を構成する。前記破断予定部42の成形は、表
皮42の成形後に高周波ウェルダーや熱刃またはコール
ドプレスカッター等によって形成される。
【0036】なお、前記表皮の破断予定部は、表皮裏面
にV字形溝を形成したものに限らず、図7(A)に示す
ように、表皮構成片43,43の端43a,43aを溶
着してその溶着部を破断予定部44としたものや、図7
(B)に示すように、表皮構成片45,46の端に凹部
45aと凸部46aを形成して、その凹部と凸部の嵌合
により破断予定部47としたもの、または図示しないが
表皮の表面側に溝を形成して破断予定部としたもの等で
あってもよい。また、前記両開きタイプにあっては略H
字形に破断予定部が形成され、一方X字(十字)形に開
くタイプにあってはX字(十字)形に破断予定部が形成
される。
【0037】このようにしてなるインストルメントパネ
ル10は、エアバッグAが作動膨張すると、基材21の
エアバッグ展開開口部22上部のエアバッグドア芯材3
1が裏面側から押される。そして、その押上力が、ポリ
ウレタン発泡層35と表皮41において局部的に強度の
低下している部位、すなわち、前記ポリウレタン発泡層
35と細長い部材25との非接着部(前記分離線S1部
分)および表皮41の破断予定部42に集中し、ポリウ
レタン発泡層35および表皮41を速やかに破断させ
る。そして、図4に示すように、エアバッグドアD1を
車室内側へ開け、エアバッグAを車室内に展開させる。
その際、前記細長い部材25が、非接着性部材27の面
の延長上に表皮41裏面の破断予定部42が位置するよ
うに基材21表面に貼着されているため、前記ポリウレ
タン発泡層35の破断は、常に表皮41の破断予定部4
2に沿った位置、すなわち図3の破線T1で示す理想の
破断予定線に沿って生じ、最短距離の破断で済むことに
なる。従って、エアバッグドアが一定してスム−ズに開
き、その際にポリウレタンの飛散を減らすことができ
る。
【0038】図8は請求項2に関する実施例のインスト
ルメントパネル101の部分断面図である。このインス
トルメントパネル101は、細長い部材251を、その
非接着性部材271の面がエアバッグドアD1Aの外側
を向くようにして、エアバッグドア芯材311の表面
に、表皮411の破断予定部421に沿って設けた構造
からなり、その他は前記インストルメントパネル10と
同様の構造からなる。なお、この図において、符号21
1は基材、221はエアバッグ展開開口部、261は接
着性部材、351はポリウレタン発泡層、371は取付
部材、T1Aは理想の破断予定線を示す。
【0039】次に請求項3の発明に関する実施例につい
て説明する。図9はその実施例のインストルメントパネ
ル102の部分断面図である。このインストルメントパ
ネル102は、基材212にV溝からなる強度低下部2
32で区画されたエアバッグ展開開口予定部222が、
表皮412の破断予定部422に位置を合わせて形成さ
れている。そして、基材212表面のエアバッグ展開開
口予定部222の外周に、表皮212の破断予定部42
2に沿って細長い部材252が、その非接着性部材27
2の面が前記破断予定部422で囲まれたエアバッグド
アD2の内側を向くようにして貼着されている。その他
は、前記の実施例と同様の構造からなる。なお、この図
における符号352はポリウレタン発泡層、T2は理想
の破断予定線である。
【0040】この実施例のインストルメントパネル10
2においては、エアバッグの膨張により、基材212の
エアバッグ展開開口予定部222が裏面側から押され、
前記V溝からなる強度低下部232で破断するとともに
ポリウレタン発泡層352が細長い部材252の非接着
性部材272の表面に沿って破断し、また表皮412が
破断予定部422で破断して、エアバッグドアD2が車
内側へ開く。その際、ポリウレタン発泡層352は、細
長い部材252の非接着性部材272の表面に沿って破
断するため、その破断が理想の破断予定線T2と略等し
くなる。
【0041】なお、前記細長い部材252は、図10に
示すインストルメントパネル102Aのように、非接着
性部材272Aの面がエアバッグドアD2Aの外側を向
くようにして、エアバッグ展開開口予定部222Aの内
周の基材212A表面に、表皮412Aの破断予定部4
22Aに沿って貼着してもよい。符号232Aは基材の
強度低下部、262Aは接着性部材、352Aはポリウ
レタン発泡層、T2Aは理想の破断予定線である。
【0042】次に、請求項7および8の発明の実施例に
ついて、図11ないし図14を用いて説明する。この請
求項7および8の発明は、前記細長い部材25, …に代
えて、図12および図14からよりよく理解されるよう
に、基材21Aに断面略「凸」形状の立ち上がり部25
Aを設け、その立ち上がり部25AのエアバッグドアD
3の内側を向く面およびエアバッグ展開開口部22A周
縁の基材21A表面に非接着性部材27Aを設けたもの
で、他の構造は請求項1の発明と同様である。なお、符
号10Aは一体発泡成形により成形されたインストルメ
ントパネル、23Aおよび24Aはエアバッグドア芯材
およびエアバッグ収容ケ−スのための取付孔、31Aは
エアバッグドア芯材、35Aはポリウレタン発泡層、3
7Aはエアバッグドア芯材と基材等との取付部材、41
Aは表皮、42Aは破断予定部である。
【0043】この実施例の立ち上がり部25Aは、図1
2および図14から容易に理解されるように、細長い金
属板を断面略「凸」形状に屈曲させたものからなり、基
材21A表面の展開開口部22Aの周囲に、前記表皮4
1Aの破断予定部42Aに沿って設けられる。もちろ
ん、立ち上がり部25Aは、金属に代えて樹脂の射出成
形品等で構成してもよい。この立ち上がり部25Aは、
開放端部(図12においては下側端部)に、外方へ突出
するフランジ部28A、29Aが屈曲形成されており、
そのフランジ部28A,29Aが接着あるいはねじ等
で、または基材21Aが金属からなる場合には溶接等で
基材21Aの展開開口部22Aの周囲に固着される。
【0044】前記立ち上がり部25Aには、そのエアバ
ッグドアD3の内側を向く面とエアバッグ展開開口部2
2Aの周縁に配置される前記フランジ部28Aの表面
に、発泡成形時のポリウレタン発泡層35Aと非接着性
の部材27Aが積層されている。符号273Aはエアバ
ッグドアD3の内側を向く面の非接着性部材、274A
はエアバッグ展開開口部22Aの周縁に配置されるフラ
ンジ部28A表面の非接着性部材を示す。なお、この実
施例の非接着性部材27A(273A,274A)は、
ポリエチレン発泡体のテープ状からなり、両面粘着テー
プで立ち上がり部25AのエアバッグドアD3の内側を
向く面とフランジ部28A表面に貼着されている。
【0045】そして、前記フランジ部28Aの表面に設
けられて、エアバッグ展開開口部22Aの周縁に配置さ
れた非接着性部材274A上に、前記エアバッグドア芯
材31Aの縁32Aが重なっている。これにより、ポリ
ウレタン発泡層35Aの発泡成形時にエアバッグ展開開
口部22Aの周囲がシールされ、ポリウレタン原料の漏
出を押さえることができる。その結果、ポリウレタン原
料の使用量を減らすことができ、また、エアバッグ展開
開口部22A周囲にバリを生じるのを防ぐことができる
ので、簡略な作業で、かつ経済的にこのインストルメン
トパネル10Aが得られる。
【0046】前記構造のインストルメントパネル10A
は、エアバッグ膨張時に、ポリウレタン発泡層35Aの
強度低下部、すなわち前記立ち上がり部25Aの非接着
性部材273Aの面との境界面に形成された非接着部に
沿ってポリウレタン発泡層35Aが破断し、図14のよ
うに、エアバッグドアD3が開き、エアバッグAが車室
内に展開する。従って、エアバッグAの膨張によりポリ
ウレタン発泡層35Aが常に一定位置で、しかもポリウ
レタン発泡層35Aの破断距離が最短となる理想の破断
予定線T3に沿って破断することになり、エアバッグド
アD3がスムーズに開くのみならず、ポリウレタン発泡
層35Aの飛散も防ぐことができる。
【0047】次に、請求項9の発明の実施例について説
明する。この請求項9の発明は、図11ないし図14に
おいて説明した前記立ち上がり部25Aを、基材の一部
で構成したもので、図15にその一例を示す。すなわ
ち、図示のインストルメントパネル10Bは、基材21
Bの展開開口部22Bの周縁に、表皮41Bの破断予定
部42Bに沿って、断面略「凸」形状に屈曲させた立ち
上がり部25B、あるいはエアバッグドアD4とは反対
側位置の基材段部dを無くして「L」形状に屈曲させた
立ち上がり部25Cを設け、その立ち上がり部25B
(25C)のエアバッグドアD4の内側を向く面とエア
バッグ展開開口部22Bの周縁表面に、ポリエチレン発
泡体製の非接着性部材27Bを設けたもので、その他の
構造は図11ないし図14に示したインストルメントパ
ネル10Aと同様である。符号273Bは立ち上がり部
25BのエアバッグドアD4の内側を向く面に設けた非
接着性部材、274Bはエアバッグ展開開口部22Bの
周縁表面に設けた非接着性部材、31Bはエアバッグド
ア芯材、35Bはポリウレタン発泡層、T4は理想の破
断予定線である。
【0048】この実施例のインストルメントパネル10
Bにおいても、前記インストルメントパネル10Aと同
様の作用効果が得られる。さらに、立ち上がり部25B
は基材21Bの一部で構成されているため、基材21B
の射出成形等の際に立ち上がり部25Bまで成形でき、
後から立ち上げ部を取り付ける手間を省略できる。
【0049】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1な
いし11の発明においては、エアバッグの膨張時にポリ
ウレタン発泡層が常に一定位置で、しかも破断距離が最
短となる理想の破断予定線に沿って破断するため、エア
バッグドアの開きが一定化し、スムーズになる。しか
も、ポリウレタン発泡層の破断が奇麗に行われるように
なって、ポリウレタンの飛散を減らすことができる。さ
らに、インストルメントパネルの成形も容易に行え、後
加工によってポリウレタン発泡層にスリット等を形成す
る等の煩わしい作業も不要である。
【0050】また、請求項7ないし9の発明にあって
は、前記の効果に加えて、インストルメントパネルの一
体発泡成形時に、基材のエアバッグ展開開口部周縁から
ポリウレタン原料が漏出するのを低減でき、経済的、か
つ合理的にインストルメントパネルが得られるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係るインストルメントパネル
の一実施例についてその外観を示す斜視図である。
【図2】その2−2断面を示す図である。
【図3】その3部分の拡大図である。
【図4】同実施例におけるエアバッグ膨張時を示す断面
図である。
【図5】同実施例における基材の一部を示す斜視図であ
る。
【図6】同実施例における三次元網状骨格構造のポリウ
レタン発泡体についてその構造を示す概略図である。
【図7】他の実施例の表皮の一部を示す断面図である。
【図8】請求項2に関するインストルメントパネルの一
実施例を示す部分断面図である。
【図9】請求項3の発明に係るインストルメントパネル
の一実施例についてその一部の断面を示す図である。
【図10】請求項4の発明に係るインストルメントパネ
ルの一実施例についてその一部の断面を示す図である。
【図11】請求項7および請求項8の発明に係るインス
トルメントパネルの一実施例の断面図である。
【図12】そのb部分の拡大図である。
【図13】同実施例におけるエアバッグ膨張時を示す断
面図である。
【図14】同実施例における基材の一部を示す斜視図で
ある。
【図15】請求項9の発明に係るインストルメントパネ
ルの一実施例について破断予定部付近の拡大断面図であ
る。
【図16】エアバッグドアを一体に有する従来のインス
トルメントパネルの一例を示す斜視図である。
【図17】そのa−a断面図である。
【図18】図14の鎖線で囲った部分の拡大図である。
【図19】同実施例のエアバッグ膨張時を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
21,211, 212, 21A、21B:基材 22,221, 22A,22B:エアバッグ展開開口部 222, 222A:エアバッグ展開開口予定部 25, 251, 252, 252A:細長い部材 26, 261, 262,262A:接着性部材 27, 271,272, 272A, 273A, 274
A, 27A,27B:非接着性部材 25A,25B:立ち上がり部 31, 311,31A,31B:エアバッグドア芯材 35,351,352,352A, 35A,35B:ポ
リウレタン発泡層 41,411,412,412A,41A,41B:表
皮 42,421,422,422A, 42A,42B:表
皮の破断予定部 D1,D1A, D2,D2A, D3, D4:エアバッグ
ドア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 康宏 愛知県安城市今池町3−1−36 株式会 社イノアックコーポレーション安城事業 所内 (56)参考文献 特開 平7−309188(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/20 B60R 21/045

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ展開開口部の形成された基材
    と、前記基材の表面側にエアバッグ展開開口部を塞いで
    配置されたエアバッグドア芯材と、エアバッグドア部分
    を画定する破断予定部の形成された表皮と、前記基材お
    よびエアバッグドア芯材と表皮間で発泡成形されて当該
    基材、エアバッグドア芯材および表皮と接着一体化した
    ポリウレタン発泡層とよりなるインストルメントパネル
    において、 一側の面が前記発泡成形時のポリウレタン発泡層に対し
    て非接着性の部材、反対側の面が前記発泡成形時のポリ
    ウレタン発泡層に対して接着性の部材からなる細長い部
    材を、前記破断予定部で囲まれたエアバッグドアの内側
    を向く面が非接着性部材となるようにして、前記表皮の
    裏面と対向する基材の表面に表皮の破断予定部に沿って
    設け、前記ポリウレタン発泡層と非接着性部材の面との
    境界面に非接着部を形成したことを特徴とするインスト
    ルメントパネルのエアバッグドアの構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、細長い部材を基材表
    面に設けるのに代えてエアバッグドア芯材の表面に、非
    接着性部材の面がエアバッグドアの外側を向くようにし
    て、表皮の破断予定部に沿って設けたことを特徴とする
    インストルメントパネルのエアバッグドアの構造。
  3. 【請求項3】 エアバッグ展開開口予定部の形成された
    基材と、エアバッグドア部分を画定する破断予定部の形
    成された表皮と、前記基材および表皮間で発泡成形され
    て当該基材および表皮と接着一体化したポリウレタン発
    泡層とよりなるインストルメントパネルにおいて、 一側の面が前記発泡成形時のポリウレタン発泡層に対し
    て非接着性の部材、反対側の面が前記発泡成形時のポリ
    ウレタン発泡層に対して接着性の部材からなる細長い部
    材を、前記破断予定部で囲まれたエアバッグドア側の内
    側を向く面が非接着性部材となるようにして、前記表皮
    の裏面と対向する基材の表面に表皮の破断予定部に沿っ
    て設け、前記ポリウレタン発泡層と非接着性部材の面と
    の境界面に非接着部を形成したことを特徴とするインス
    トルメントパネルのエアバッグドアの構造。
  4. 【請求項4】 請求項3において、細長い部材を非接着
    性部材の面がエアバッグドアの外側を向くようにして、
    基材の表面に表皮の破断予定部に沿って設けたことを特
    徴とするインストルメントパネルのエアバッグドアの構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    細長い部材が可撓性部材からなることを特徴とするイン
    ストルメントパネルのエアバッグドアの構造。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    接着性部材が三次元網状骨格構造のポリウレタン発泡体
    からなることを特徴とするインストルメントパネルのエ
    アバッグドアの構造。
  7. 【請求項7】 エアバッグ展開開口部の形成された基材
    と、前記基材の表面側にエアバッグ展開開口部を塞いで
    配置されたエアバッグドア芯材と、エアバッグドア部分
    を画定する破断予定部の形成された表皮と、前記基材お
    よびエアバッグドア芯材と表皮間で発泡成形されて当該
    基材、エアバッグドア芯材および表皮と接着一体化した
    ポリウレタン発泡層とよりなるインストルメントパネル
    において、 前記表皮の破断予定部に向かう断面略「凸」形状の立ち
    上がり部を、前記表皮の裏面と対向する基材の表面に表
    皮の破断予定部に沿って設け、前記立ち上がり部のエア
    バッグドアの内側を向く面と基材のエアバッグ展開開口
    部周縁の表面とに、前記発泡成形時のポリウレタン発泡
    層に対して非接着性の部材を積層し、該エアバッグ展開
    開口部周縁の非接着部材表面に前記エアバッグドア芯材
    の縁を重ね、前記ポリウレタン発泡層と立ち上がり部の
    非接着性部材表面との境界面に非接着部を形成したこと
    を特徴とするインストルメントパネルのエアバッグドア
    の構造。
  8. 【請求項8】請求項7において、立ち上がり部が基材と
    は別部材で構成されていることを特徴とするインストル
    メントパネルのエアバッグドアの構造。
  9. 【請求項9】請求項7において、立ち上がり部が基材の
    一部で構成されていることを特徴とするインストルメン
    トパネルのエアバッグドアの構造。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
    て、非接着性部材の延長線上に表皮の破断予定部が位置
    するようにし、前記破断予定部と非接着性部材間の間隔
    を狭くしたことを特徴とするインストルメントパネルの
    エアバッグドアの構造。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかにおい
    て、非接着性部材がポリエチレン発泡体からなることを
    特徴とするインストルメントパネルのエアバッグドアの
    構造。
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