JP3379585B2 - 同期回路 - Google Patents

同期回路

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JP3379585B2
JP3379585B2 JP28356491A JP28356491A JP3379585B2 JP 3379585 B2 JP3379585 B2 JP 3379585B2 JP 28356491 A JP28356491 A JP 28356491A JP 28356491 A JP28356491 A JP 28356491A JP 3379585 B2 JP3379585 B2 JP 3379585B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
    • H03L7/0991Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop the oscillator being a digital oscillator, e.g. composed of a fixed oscillator followed by a variable frequency divider
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N5/04Synchronising
    • H04N5/12Devices in which the synchronising signals are only operative if a phase difference occurs between synchronising and synchronised scanning devices, e.g. flywheel synchronising
    • H04N5/126Devices in which the synchronising signals are only operative if a phase difference occurs between synchronising and synchronised scanning devices, e.g. flywheel synchronising whereby the synchronisation signal indirectly commands a frequency generator

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に言えばビデオ
信号から同期信号を回復または再生する回路に、詳しく
はディジタル水平位相ロックド・ループ(PLL)回路
に関するものである。
【0002】
【発明の背景】位相ロック・ループ回路は、テレビジョ
ン受信機において到来ビデオ信号の水平同期成分に同期
した局部水平同期信号の発生用に使用される。位相ロッ
ク・ループは、一般に同期信号を再生する電圧制御発振
器と、再生した同期信号の位相を入力信号と比較して誤
差または修正信号を発生する位相検波器と、発振器に対
する制御電圧を発生する低域ろ波器を含んでいる。ディ
ジタル位相ロック・ループの位相検波器および発振器は
クロック信号で駆動されるカウンタで構成することもで
きる。
【0003】ろ波器は、ラッチ、累算器、加算回路およ
び乗算器等の組合せで構成できる。ディジタル位相ロッ
ク・ループの正確度は部分的には位相誤差の測定と発振
器周波数の制御に際してのディジタル計算の精度によっ
て決まる。一方その精度はカウンタを駆動するクロック
周波数と、ディジタル回路のもし有るとすればクロック
周期の何分の1まで計算できるかの能力の関数である。
一般的にいえばディジタル位相ロック・ループの複雑性
は、同期信号を再生する際に要求される精度によって決
まる。
【0004】ある用途においてはクロック周波数を高く
してクロック周期の数分の1の精度を要求される。これ
は到来信号をトラッキングする場合に必要なタイミング
あるいは位相の高い精度に起因したジッタの発生を最小
限にするためである。他の用途では精度はそれほど要求
されないが、ジッタを少なくすることが重要なる設計上
の判断基準となっている。
【0005】ある種のビデオ表示装置では、例えば“画
面中の画面”を挿入する場合、利用できるビデオ情報の
全てを補助的なあるいは小さい挿入画面にまで提供する
ことは実用的でない。利用可能な小さい面積に対応する
にはビデオ情報が余りにも多すぎることが有り得る。
【0006】そのような場合ビデオ情報は2次標本化さ
れる。すなわちビデオ情報の16分の1だけが利用され
る。これにより水平走査線の数は少なくなると共に各走
査線の情報も少なくなる。このような2次標本化された
情報を用いた画像では水平同期信号の再生精度を低下さ
せてもよい、またある考案による装置ではこのような場
合複雑なディジタル同期回路を簡易化できる。しかし、
その場合といえどもジッタは最小限にしなければならな
い。
【0007】同期回路は信号の2つの部分周期あるいは
パルス部分に相当する2つの時間期間を発生させること
により同期信号を再構成あるいは再生することができ
る。この2つの部分周期あるいはパルス部分は結合され
て再生信号を形成する。多くのディジタル同期回路はそ
れぞれの時間期間の期間、最終的にはそれぞれの部分周
期あるいはパルス部分を調整することにより最大の正確
度が達成可能となる。この技術は、2つの時間期間ある
いは部分周期が再構成された信号の各周期について、そ
れぞれ位相測定を行なって調整することを要求してい
る、即ち結果的には位相測定結果を処理し、カウンタあ
るいは発振器を構成するカウンタを調整する回路必要と
している。
【0008】クロック周波数を与える非常に都合のよい
信号はカラー副搬送波fsc を基準とするもので、特に
4×fscの周波数をもつ信号である。4×fsc 即ち約
14.3MHzのクロックパルスの910クロック周期
分の時間期間はNTSC方式における通常のビデオ信号
の水平同期信号の正規の周期に相当する。
【0009】
【発明の概要】以下に開示されるこの発明に基づく種々
の同期回路は、クロック周波数として4×fscを用いた
場合再生された同期信号のジッタが1クロック周期の時
間という少ないものであり、また1クロック周期の精度
で動作する。この同期回路は1クロック周期の精度を要
求される状況下で有効であるが、特に2次標本化された
ビデオ信号の水平同期信号を再生するのに最適である。
更にこの精度は入力ビデオ信号の同期信号がただ1個の
ビット、例えば最上位桁(MSB)だけで表わされてい
る場合でも達成される。
【0010】この発明の一特徴によれば、水平同期信号
は2つの部分周期あるいはパルス部分として再生され
る、しかしながらその内1つの部分周期あるいはパルス
部分だけが調整可能であり、他方の部分周期あるいはパ
ルス部分は一定である。例えばNTSC方式ではこの一
定の部分周期あるいはパルス部分を、4×fscクロック
周波数で455クロック周期の時間期間に設定する。こ
れは水平同期信号の正規周期の2分の1に相当する。
【0011】この発明のまた別の特徴として、位相の測
定はビデオ信号の同期成分に相当する入力パルスと、再
生された各同期パルスの一方の部分周期あるいはパルス
部分との間のみで行なわれる。例えば調整可能なる部分
周期の後端縁が位相測定の場合のタイミング端縁とな
る。
【0012】各位相測定によって、調整可能なる部分周
期あるいはパルス部分の周期を変えるのに必要な周期補
正値が計算の結果得られる。更に他の発明的な特徴とし
て位相測定に関係した周期補正値の計算は、一定の部分
周期あるいはパルス部分の終了後に始まり調整可能な部
分周期あるいはパルス部分の終了と共に終わる。
【0013】従って各周期補正値は部分周期あるいはパ
ルス部分を決定する次に到来する調整可能なる時間期間
を制御することになる。周期補正を必要としない場合に
は、適正なる調整はその前の部分周期と同一の時間期間
とすることになるのは諒解されよう。各同期パルスの一
方の部分周期は調整可能であるが、一連の同期パルスの
それぞれについてその部分周期を変更することは必ずし
も必要でない。
【0014】この発明の上記およびその他の特徴による
同期回路は、位相測定とその測定結果による発振器の新
しい周期との間の遅延を最小限にすることによりジッタ
を最小限にするのに有効である。この実効的な遅延は新
しい発振周期の作用が充分に位相検波器によって検出さ
れ処理されるのに必要なるすべての時間を含むものであ
る。その遅延は、全ての場合位相ロック・ループの僅か
一周期分であり、これはまた再生された同期信号の一周
期に相当する。
【0015】この発明の上記およびその他の特徴による
同期回路は、固定および調整可能なるパルス部分を発生
する第1の手段と;第1の手段に応じて上記の固定およ
び調整可能パルス部分の連続したセットにより定まる周
期を持つ同期パルスを発生する第2の手段と;および連
続せる同期パルスとの個々のものと連続した入力パルス
の個々のものとの位相差を測定することにより調整可能
なパルス部分を制御する周期補正値を発生する第3の手
段とを含んで成る。各周期補正値は各位相差に対応し調
整可能なるパルス部分を制御する。
【0016】第1の手段は、周期補正値と一定値との差
を決めるための加算手段;クロック周波数で動作する計
数手段;および計数手段の出力値が上記の差の値と等し
くなったとき計数手段をリセットする出力信号を発生す
る比較手段とを含んでいる。第2の手段は、たとえば、
固定および調整可能のパルス部分のそれぞれの終端にお
いて出力状態を変える2安定手段で構成される。
【0017】第3の手段は、同期パルスの引続き現われ
る個々の調整可能なパルス部分と入力パルスとの位相差
を計測する。第3の手段は、たとえば、またアップダウ
ンカウンタ(加算/減算カウンタ)で構成できる。即ち
このカウンタは入力パルスの存在する期間計数するよう
に可動化され、同期信号のレベルに応じて加算計数およ
び減算計数を行い、固定パルス部分の終端部に対応する
各同期パルスの端縁部でリセットされる。
【0018】同期回路用の低域通過ループろ波器は、た
とえば、到来ビデオ信号の同期成分の周期の短期間およ
び長期間の変動に対してより正確に補償するため、各位
相測定の処理における遅延を大きくすることなしに、重
み付けされた周期補正値を発生する回路で構成できる。
その回路は、位相差の測定結果を順次加算して当座の合
計を示す累算回路、それぞれの累算された当座の合計を
引き続いて発生する個々の重み付けされた位相差測定結
果に加算して調整された位相差測定値を決定する加算
器、上記の位相差測定結果と当座の合計の相対的寄与分
に重み付けして調整された位相差測定値を得るスケーリ
ング回路で構成できる。累算された当座の合計値と周期
補正値の範囲は限定されている。
【0019】
【実施例】本発明の特徴を有し、ディジタル水平位相ロ
ック・ループの形に構成された同期回路をブロック図の
形で図1に示す。回路10は位相ロック・ループの主要
構成要素、即ち位相検波器、低域ろ波器、および電圧制
御発振器のディジタル装置で構成されている。
【0020】本回路の目的は入力ビデオ信号より水平同
期信号を再生あるいは回復することにある。ライン39
上の再生された水平同期信号はフリップフロップ38の
Q出力端子に現れる。再生された同期信号は単に位相ロ
ック・ループを閉じる出力信号となるのみならず、回路
中の数個の素子に対する制御信号となる。
【0021】再生された同期信号はパルス発生回路40
の入力となり、このパルス発生回路は図2にパルス回路
40と付記されたリセット信号をライン41に発生す
る。再生された同期信号はまたラッチ14、20の負
荷、あるいはセット制御信号となり、またマルチプレク
サ30の入力選択制御信号となる。
【0022】アップダウンカウンタ12は位相検波器を
形成し、ライン39よりの再生同期信号の位相とライン
11上の入力信号、例えばビデオ信号源よりの水平同期
信号とを比較する。これらの信号は図2においてそれぞ
れQ(F/F38)および反転SYNCとして示されて
いる。Q(F/F38)の正から負への転移部は調整可
能なタイミングの端部となり反転SYNCパルス期間に
生じる。
【0023】カウンタ12は反転SYNCパルスの期
間、計数動作ができるように可動化される。カウンタが
可動化されると、カウンタはQ(F/F38)が論理レ
ベルHI(論理値1)のとき加算計数を行い、Q(F/
F38)が論理レベルLO(論理値0)のとき減算計数
を行う。従ってカウンタの出力は反転SYNCパルス期
間内での調整可能なるタイミング端縁の相対的な位相、
あるいは位置の目安となる。カウンタ12はライン13
よりのクロック信号により決まるクロック周波数で計数
を行なう。クロック周波数は図示の実施例では周波数4
×fscを用いる。
【0024】カウンタ12の利得は2倍である。もし信
号が同相であるならばアップ(加算)カウント数はダウ
ン(減算)カウント数と等しく、出力は正味ゼロとな
る。位相測定において、例えば出力波形が入力に比して
遅延していて1クロック周期ずれがあるとアップカウン
ト数は1だけ増加し、ダウンカウント数は1だけ減数さ
れる。正味の出力は+2となりこれは位相差の2倍であ
る。
【0025】位相測定で例えば出力波形が入力より進ん
でいて3クロック周期分ずれているとアップカウント数
は3だけ減数され、ダウンカウント数は3だけ増加す
る。正味出力は−6となり、位相差の2倍となる。
【0026】カウンタ12の出力はラッチ14の入力と
なる。カウント数は再生同期信号の各LOからHIへの
転移位置でラッチ14にロードされる。LOからHIへ
の転移位置は固定パルス部分あるいは時間期間の終端に
相当する。ラッチ14は低域ろ波器を形成する回路への
入力バッファと考えてもよい。
【0027】ラッチ14の出力は加算回路16の第1の
入力となる。加算回路16の出力はリミター18に入力
され、ここで加算回路16からの絶対値は図に示されて
いる範囲内の値に制限される。リミッタ18の出力はラ
ッチ20に入力される。リミッタ18の出力カウント数
は再生同期信号のLOからHIへの転移位置と同一の時
点でラッチ20にロードされる。ラッチ20の出力は加
算回路16の第2の入力となる。
【0028】加算回路16、リミッタ18、ラッチ20
は累算回路を形成し、生のままの位相測定値の当座の合
計値を保持している。この当座の合計値の範囲はリミッ
タ18の制約により決まる。この低域ろ波器回路の部分
は入力パルス周波数の長時間での変化を追跡する。これ
については図3、図4および図5を用いて更に詳しく説
明する。
【0029】ラッチ14の出力はまたスケーリング回路
22に入力される。スケーリング回路22は、図示の実
施例では、ラッチ14の計数値を8倍する。スケーリン
グ回路22の出力は加算回路24の第1の入力となる。
リミッタ18の出力、即ち累算された当座の合計値ある
いは長時間での変移値は加算回路の第2の入力となる。
スケーリング回路22を含む信号路は過渡的なあるいは
短時間の位相偏差を追跡する。これは更に詳しく図2に
より説明する。この長短2つの偏差要素は加算回路24
で加算結合される。過渡的な対応に対してはスケーリン
グ回路22の8倍の乗算率によってより大きな重み付け
をして対処している。
【0030】他の構成をとるスケーリング回路でも同様
な効果が得られることは理解できよう。図1に示す2つ
のスケーリング回路22と26のラッチ14の値に対す
る正味の作用は、乗算作用すなわち“8”ד1/6
4”=“1/8”である。一方リミッタ18の値に対す
る正味の作用は“1/64”の乗算である。他の方法と
して例えばスケーリング回路26をリミッタ18の出力
と加算回路24の入力との間に入れ、加算回路24の出
力をリミッタ28の入力とした場合を仮定する。もしス
ケーリング回路22のスケーリング率を“1/8”とす
るとループろ波器の正味効果は同一である。ラッチ14
の値は“1/8”倍され、リミッタ18の値は“1/6
4”倍される。
【0031】調整された位相差測定値に対する位相差測
定値と当座合計値の寄与分に相対的な重み付けをするス
ケーリング回路を備えた、種々の異なる回路構成は多数
考えられる。
【0032】ループろ波器は多くの利点を持っている。
第1に位相ロック・ループは過渡的な偏差に対しては長
期間の偏差よりもより迅速に対応する、しかもリミッタ
18の累算された値によってノイズに対して充分な余裕
度がある。第2に反転SYNCパルスが全く検知できな
い場合でもその影響は位相測定を“0”とするだけであ
る。
【0033】換言すれば、1つまたはそれ以上の反転S
YNCパルスが不存在の場合でも位相ロック・ループは
リミッタ18に累積された長期偏差要素に基づいて同期
の検知が再度確立するまで充分接近せる同期信号の再生
を継続することになる。第3に短期および長期の追跡に
対して付与する相対的な重み係数を、スケーリング回路
22の係数を変更する事により容易に調整できることで
ある。
【0034】加算回路24の出力は、重み付けした計数
値を“1/64”倍するスケーリング回路26に入力さ
れる。累算回路とスケーリング回路22の効果による位
相誤差を誇張しないために削減が必要になる。スケーリ
ング回路26は2の補数を用いた2進数除算で動作する
除算器である。この除算は下位ビットを切り捨てて残る
ビットが出力値を表わすようシフトすることにより行な
われる。
【0035】この出力は図6に示すように全数字の入力
と出力について不連続なる振幅関数となる。各階段の大
きさはカウント数64となっている。もし入力値が
“0”から“63”までであれば(両端を含む、以下同
様)出力は“0”である。もし入力値が“+64”から
“+127”までであれば出力は“+1”である。もし
入力値が“+128”から“+191”までであれば出
力は“+2”であり、以下同様。もし入力値が“−1”
から“−64”までであれば出力は“−1”である。も
し入力値が“−65”から“−128”までであれば出
力は“−2”であり、以下も同様となる。
【0036】この出力関数は“0”入力軸に関して対称
ではない。スケーリング回路26の出力はリミッタ28
の入力となる。リミッタ28は重み付けされた補正値の
範囲を図示の両値内に制限する。新しい値は、固定され
た転移端の後であるが、次の補正値が適用される可変転
移端より充分前にリミッタ28の出力部に生成する。リ
ミッタ28の出力はマルチプレクサ30のH入力とな
る。
【0037】固定および可変パルス部分はカウンタ36
で交互に且つ連続的に発生する固定および可変時間期間
に相当する。カウンタ36はカウンタ12と同一のクロ
ック率あるいは周波数、即ち4×fscで動作する。その
時間期間はマルチプレクサ30の出力値の関数である。
マルチプレクサ30の出力はその時点でリミッタ28に
入っている周期補正値かあるいは決められた一定値のい
ずれかである。
【0038】この一定値は、マルチプレクサ30のL入
力部が接地されている図示の実施例では“0”である。
H入力部の周期補正値は再生同期信号がHIレベルの時
に出力として選択される。L入力部の“0”値は再生同
期信号がLOレベルの時の出力として選択される。
【0039】マルチプレクサ30の出力は加算回路32
の第1の入力となる。加算回路32の第2の入力は数値
“455”であり、これは4×fscクロック周波数に当
たるNTSC信号の水平同期成分の正規周期の2分の1
に相当する。加算回路32の出力は“455”とマルチ
プレクサ30の出力との差となる。マルチプレクサ30
の出力値は引き続き発生する周期補正値と一定値“0”
との間で交番する。
【0040】周期補正値は正、負、あるいは“0”とな
り得る。従って周期補正値はカウンタ36によって計数
される1つおきのパルス部分あるいは時間期間の一方の
セットに影響を与える。このセットとは論理値HIのパ
ルス部分である。1つおきのパルス部分あるいは時間期
間のうちの他方のセットは一定値“0”により決定され
る。この他方のセットは論理値LOのパルス部分であ
る。
【0041】従って、一定値によって決まる固定のパル
ス部分あるいは固定の時間期間は、“455”−“0”
=“455”のクロック周期となり一定の時間である。
周期補正値によって決まる調整可能なるパルス部分ある
いは時間期間は、“455”−“+31”=“424”
のクロック周期と、“455”−“−32”=“48
7”のクロック周期との範囲内の調整可能なる時間とな
る。この範囲はリミッタ28の上限と下限を反映してい
る。
【0042】加算回路32の出力は比較器34の一方の
入力となる。カウンタ36の出力カウント数は34の他
方の入力となる。カウンタ36の出力カウント数が加算
回路32の出力値と等しいときは比較器34よりライン
35に出力パルスが発生する。この出力パルスはカウン
タ36をリセットし、フリップフロップ38のトグル入
力端子Tに加えられてこのフリップフロップをトグルさ
せる。
【0043】カウンタ36の出力は再生同期信号の周波
数の2倍の周波数をもつ信号である、これは、カウンタ
36が再生同期信号の各完全な1周期の間に2度リセッ
トされるためである。フリップフロップ38の出力端子
Qは各トグル入力毎に状態を変える。カウンタ36の出
力カウント数と比較器34の出力は図2に示されてい
る。
【0044】入力反転SYNC信号の位相のステップ
(階段)関数変化に対する図1の回路の動作は、図2に
示す数値の動きを追うことによって理解することができ
る。反転SYNC信号の周波数は一定であると仮定す
る。また、ラッチ20とリミッタ18には、同期条件を
再確立するまでに必要な反復操作回数を減らすためにあ
る初期値を仮定している。
【0045】フリップフロップ38の出力波形の立ち上
がりに応じてパルス発生回路40で発生されたリセット
パルスであるパルスJは、アップダウンカウンタ12を
リセットする。リセットパルスの実際のパルス幅は4×
fscクロック周波数信号の1クロックパルス分に相当す
る。この幅は図2および図3、図4および図5のスケー
ルで示すと余りにも狭いので、リセットパルスの幅はこ
のスケールとは関係なく図示している。出力波形の同一
の立ち上がりでラッチ14と20がセットされ、マルチ
プレクサ30のHあるいはL出力が選択される。
【0046】出力波形Q(F/F38)はリセットパル
スJの印加時に入力信号に同期しているものと仮定す
る。カウンタ12の出力はそれ以前の入力反転SYNC
パルスの数パルス分については“0”であったと仮定し
ている。従ってラッチ14の内容は“0”となってい
る。ラッチ20とリミッタ18は実例を簡単するために
それぞれその中に“+30”が納められていると仮定し
ている。
【0047】以上の選択は任意のもので、図3、図4お
よび図5で示すように“0”でもよい。この場合、結果
としては図3、図4および図5のように非常に長い実例
となる。これらの初期値は図2ではリセットパルスJの
すぐ下に数字列で示している。これは再生された同期信
号が反転SYNCパルスと位相が一致して、進みも遅れ
もないことを示している。
【0048】厳密に言えば各位相測定はパルス発生回路
40からのリセットパルス終了後に始まり、次のリセッ
トパルスまで継続する。これはカウンタ12の出力がラ
ッチ14に与えられる期間と一致する。カウンタ12は
真の反転SYNCパルスのみならずノイズによっても可
動化される。しかし、例示の目的上、カウンタは反転S
YNCパルスの存在している期間のみアップダウン計数
機能が可動化されると仮定している。更にこの実例の説
明では反転SYNCパルスの正規の幅は4×fscの60
クロック周期分と仮定している。
【0049】しかしながら本回路ではその精度は1クロ
ック周期の範囲であることを記憶しておくべきである。
従ってアップおよびダウンでの計数値の合計は常に60
クロック周期となるのではなく、59あるいは61クロ
ック周期となり得ることが予想される。この変動は図2
の実例には含まれているが図3、図4および図5の実例
には示していない。ノイズのことを考慮すると合計値は
正規値とは異なったものとなり得る。事実、反転SYN
Cパルスが検知されないときはカウンタ12の出力はノ
イズのみを反映したものとなる。
【0050】図2の実例での最初の位相測定は反転SY
NCパルスAで起こる。カウンタが可動化されている期
間、カウンタは(+) “36”を計数し、そして(-) “2
4”を計数する。アップダウンカウンタの出力は、反転
SYNCパルスAの終了時点では“+12”である。こ
のことは反転SYNC信号は6クロック周期分の位相変
化があったことを示している。再生同期信号は今反転S
YNCパルスより6クロック周期分位相が遅れているこ
とになる。
【0051】この位相測定をしている期間内にQ(F/
F38)はLOに移行し、マルチプレクサの“0”出力
が選択される。加算回路32で計算された差値は“45
5”であり、これが次の固定時間間隔とパルス部分の期
間を決める。リセットパルスKはアップダウンカウンタ
12をリセットし、また出力波形は“+12”をラッチ
14にロードし、リミッタ18の内容である“+30”
をラッチ20にロードする。そのときリミッタ18の新
しい値としては、ラッチ20の値、即ち“+30”とラ
ッチ14の出力、即ち“+12”とを加えた“+42”
となる。
【0052】スケーリング回路22の出力は“8”×
“+12”=“+96”となる。加算回路24の出力は
“+96”+“+42”=“+138”となる。スケー
リング回路26の出力は前に説明せるごとく、2の補数
のディジタル計算より“+138”ד1/64”=
“+2”となる。カウンタ36はこれらの計算が行なわ
れている間カウントを続けている。再生同期信号は論理
値HIであるので、マルチプレクサ30のH入力である
“+2”がこのマルチプレクサ30の出力となる。加算
回路32の出力は“455”−“+2”=“453”と
なる。従って次の調整可能な時間期間およびパルス部分
は“453”クロック周期となる。
【0053】従って、次の調整可能な時間期間とパルス
部分は2クロック周期分正規の値より短くなり、これに
よって次の反転SYNCパルスBの期間に起こる位相測
定端縁は位相遅れを減少させるように矢印の方向左向き
に動く。
【0054】反転SYNCパルスBの期間に始まる次の
時間期間あるいはパルス部分は、マルチプレクサ30で
はL入力が選択されるので“455”クロック周期の固
定値である。
【0055】反転SYNCパルスB期間中の次の位相測
定は、前の反転SYNCパルスA期間中の測定結果によ
る補正により位相遅れが減少していることを示してい
る。アップダウンカウンタ12の出力は“+8”であ
る。リセットパルスLのときラッチ14には“+8”が
ロードされる。ラッチ20にはリミッタ18の前の値
“+42”が出力波形によってロードされる。リミッタ
18には加算回路16の出力が入る、その値はその時の
ラッチ14の値とラッチ20の値の合計、即ち“+4
2”+“+8”=“+50”となる。
【0056】スケーリング回路22の出力は“+64”
である。加算回路24の出力は“+64”+“+50”
=“+114”となる。スケーリング回路26の出力は
“+114”ד1/64”=“+1”となる。マルチ
プレクサ30のH出力は“+1”である。加算回路32
の出力は“455”−“+1”=“454”となる。調
整可能なる時間期間あるいはパルス部分は1クロック周
期だけ正規値より短くなり、次の反転SYNCパルスC
の期間に起こる調整可能タイミングの端縁部は位相遅れ
を減少させるように矢印の方向左向きに動く。
【0057】次の時間期間あるいはパルス部分はパルス
Cの期間に始まり、マルチプレクサ30はL入力選択と
なるので“455”クロック周期に固定される。
【0058】次の、反転SYNCパルスCの期間の位相
測定では、位相測定が、3クロックパルス改善されて
“+5”に減少したことを示す。その内2カウント分の
改善はBでの測定結果による補正による。それ以外のカ
ウント分の改善は同期パルス幅がクロック周期の整数倍
の時間に合致しないことに起因する。従って総カウント
数は60でなく61となる。正規の総カウント数60よ
りのずれは問題ない。
【0059】アップダウンカウンタ12の出力は“+
5”となる。カウンタ12はパルスMによりリセットさ
れる。出力波形により、ラッチ14には“+5”がロー
ドされ、ラッチ20にはリミッタ18の以前の値“+5
0”がロードされる。リミッタ18には加算回路16の
出力が加わる、その値はラッチ14の現在値とラッチ2
0の値の合計、即ち“+5”+“+50”=“+55”
である。スケーリング回路22の出力は“+40”とな
る。加算回路24の出力は“+40”+“55”=“+
95”となる。
【0060】スケーリング回路26の出力は“+95”
ד1/64”=“+1”である。マルチプレクサ30
のH出力は“+1”である。加算回路32の出力は“4
55”−“+1”=“454”となる。調整可能なる時
間期間あるいはパルス部分は正規値より1クロック周期
が短く、次の反転SYNCパルスDの期間に起こる調整
可能パルス部分の位相測定端縁部は位相遅れを更に減少
させるように矢印方向に更に左向きに動く。
【0061】次の時間間隔あるいはパルス部分はパルス
Dの期間に始まり、マルチプレクサ30はL入力選択と
なるので“455”クロック周期と固定である。
【0062】反転SYNCパルスD期間中の次の位相測
定は、前の測定結果による補正により位相遅れが減少し
ていることを示している。アップダウンカウンタ12の
出力は“+4”である。カウンタ12はリセットパルス
Nによりリセットされる。出力波形によって、ラッチ1
4は“+4”がロードされ、ラッチ20にはリミッタ1
8の前の値“+55”がロードされる。。リミッタ18
は加算回路16の出力が入る、その値はその時のラッチ
14の値とラッチ20の値の合計、即ち“+4”+“+
55”=“+59”となる。
【0063】スケーリング回路22の出力は“+32”
である。加算回路24の出力は“+32”+“+59”
=“+91”となる。スケーリング回路26の出力は
“+91”ד1/64”=“+1”となる。マルチプ
レクサ30のH出力は“+1”である。加算回路32の
出力は“455”−“+1”=“454”となる。次の
調整可能なる時間期間あるいはパルス部分は1クロック
周期だけ正規値より短くなり、次の反転SYNCパルス
Eの期間に起こる測定端縁部は左向きに動く。
【0064】次の時間期間あるいはパルス部分はパルス
Eの期間に始まり、マルチプレクサ30はL入力選択と
なるので、“455”クロック周期に固定されている。
【0065】次の、反転SYNCパルスE期間中の位相
測定は、前の測定結果による補正により位相遅れが減少
していることを示している。アップダウンカウンタ12
の出力は“+2”である。カウンタ12はパルスOによ
りリセットされる。ラッチ14には“+2”がロードさ
れ、ラッチ20にはリミッタ18の前の値“+59”
が、出力波形によりロードされる。リミッタ18は加算
回路16の出力が入る、その値はその時のラッチ14の
値とラッチ20の値の合計、即ち“+2”+“+59”
=“+61”となる。
【0066】スケーリング回路22の出力は“+16”
である。加算回路24の出力は“+16”+“+61”
=“+77”となる。スケーリング回路26の出力は
“+77”ד1/64”=“+1”となる。マルチプ
レクサ30のH出力は“+1”である。加算回路32の
出力は“455”−“+1”=“454”となる。次の
調整可能なる時間期間あるいはパルス部分は1クロック
周期だけ正規値より短くなり、次の反転SYNCパルス
Fの期間に起こる測定端縁部は左向きに動く。
【0067】次の時間期間あるいはパルス部分はパルス
Fの期間に始まり、マルチプレクサ30はL入力選択と
なるので、“455”クロック周期に固定される。
【0068】次の、反転SYNCパルスF期間中の位相
測定は、前の測定結果による補正により位相遅れが減少
していることを示している。アップダウンカウンタ12
の出力は、カウント期間が59クロック周期と短いので
その値は“+1”である。カウンタ12はパルスPによ
りリセットされる。ラッチ14には“+1”がロードさ
れ、ラッチ20にはリミッタ18の前の値“+61”
が、出力波形によりロードされる。リミッタ18には加
算回路16の出力が入る、その値はその時のラッチ14
の値とラッチ20の値の合計、即ち“+1”+“+6
1”=“+62”となる。
【0069】スケーリング回路22の出力は“+8”で
ある。加算回路24の出力は“+8”+“+62”=
“+70”となる。スケーリング回路26の出力は“+
70”ד1/64”=“+1”となる。マルチプレク
サ30のH出力は“+1”である。加算回路32の出力
は“455”−“+1”=“454”となる。次の調整
可能なる時間期間あるいはパルス部分は1クロック周期
だけ正規値より短くなり、次の反転SYNCパルスGの
期間に起こる測定端縁部は左向きに動く。
【0070】次の時間期間あるいはパルス部分は、パル
スGの期間に始まり、マルチプレクサ30はL入力選択
となるので、“455”クロック周期と固定である。
【0071】次の、反転SYNCパルスG期間における
位相測定は、前の測定結果による補正により位相誤差が
最終的に除去されていることを示している。アップダウ
ンカウンタ12の出力は“0”である。カウンタ12は
パルスQによりリセットされる。ラッチ14には“0”
がロードされ、ラッチ20にはリミッタ18の前の値
“+62”が、出力波形によりロードされる。リミッタ
18には加算回路16の出力が入る、その値はその時の
ラッチ14の値とラッチ20の値の合計、即ち“0”+
“+62”=“+62”となる。
【0072】スケーリング回路22の出力は“0”であ
る。加算回路24の出力は“0”+“+62”=“+6
2”となる。スケーリング回路26の出力は“+62”
ד1/64”=“0”となる。マルチプレクサ30の
H出力は“0”である。加算回路32の出力は“45
5”−“0”=“455”となる。次の調整可能なる時
間期間あるいはパルス部分は正規の値となり、次の反転
SYNCパルス(図示せず)の期間に起こる測定端縁部
では位相は一致している。
【0073】入力反転SYNC信号の周波数変化に応じ
た図1回路の動作は、図3、図4および図5に示した数
値の進行を追うことにより理解することができる。反転
SYNC信号の周波数が突然に僅か増加したと仮定す
る。従ってその周期、T反転SYNCが、クロックを4
×fscとしたとき正規の910クロック周期より909
クロック周期に減少したとする。更に各反転SYNCパ
ルスの幅は同一で60クロック周期と仮定する。
【0074】図3において、再生同期信号は、リセット
パルスaの下に“0”の列で表示されているリセットパ
ルスaの時点で、入力信号反転SYNC信号と同相であ
るものとする。本実施例では、タイミングマークの基準
線として定められた、反転SYNCパルスAの期間にお
ける位相測定端縁では補正が行なわれない。この基準線
は、910クロック周期の相当するT反転SYNCの周
期をもち、一定の正規周波数を維持するとした仮定のタ
イミング信号の基準を示すものである。
【0075】図3、図4および図5に表示される反転S
YNC PHASE欄の数字、及びQ(F/F38)P
HASE欄の数字で示す位相測定は上記の仮定の信号に
対するものである。与えられた時刻での反転SYNC信
号とQ(F/F38)信号との位相測定の差は、反転S
YNC信号とQ(F/F38)信号の相対的な位相を示
すことになる。上記の様な基準線信号を利用することに
より次のような説明が可能となる。
【0076】反転SYNCパルスAより始めて、反転S
YNC信号の周波数はその周期が1クロック周期分減少
するまで増加するとする。これによって反転SYNC信
号が出力波形Q(F/F38)よりも進み始める。基準
線信号に関して言うと、各連続した反転SYNCパルス
は反転SYNC信号が更に1クロック周期分進むことに
なる。このことは図3、図4および図5で示す反転SY
NC PHASE欄の値によって示される。
【0077】出力波形の位相と基準線信号との関係はQ
(F/F38)PHASE欄に記載された値で示され
る。この例では位相ロック・ループの動作は、出力波形
が入力信号に追いつくようにされ、その後少し高い周波
数を維持するようにされねばならない。各信号が基準線
信号に対して同位相となったときには、2つの信号は互
いに同相状態に戻る。
【0078】各周期補正値の発生は図2の場合と同様で
あるので、同期を再確立するための繰り返し動作をそれ
ぞれ詳しくは説明しない。リセットパルスeの時点で反
転SYNC信号は基準線より4クロック周期進んでい
る。反転SYNCパルスEでの位相測定により、最初の
周期補正値は“0”とは異なる値となる。
【0079】リセットパルスfの後反転SYNCパルス
は5クロック周期分だけ基準線より進み、出力波形は基
準線より1クロック周期だけ進む。そこで位相誤差は最
大値となり、図4の反転SYNCパルスKまでの間リミ
ッタ18での累算された値によりこのレベル値を維持す
る。
【0080】反転SYNCパルスKでの位相測定によ
り、リミッタ18での累算値が大きくなっているので、
周期補正値は“+2”となる。反転SYNCパルスLで
の位相測定は、反転SYNC信号が基準線よりも11ク
ロック周期進み、出力波形は基準線よりも8クロック周
期進んでいることを示す。それで位相誤差は3クロック
周期に減少したことになる。反転SYNCパルスMでの
位相測定は、周期補正値を“+2”として、それにより
反転SYNCパルスNで測定された位相誤差は2クロッ
ク周期に減少する。リミッタ18の値が増大すると共に
“+2”の周期補正値は、位相誤差が減少しているの
に、その頻度が高くなり、また加算回路24に対する過
渡的影響を与える回路の寄与分が減少する。
【0081】反転SYNCパルスQでの位相測定によ
り、周期補正値は“+2”となる。反転SYNCパルス
Rでは、反転SYNC信号は基準線よりも17クロック
周期進み、出力波形は基準線より16クロック周期進
む。位相誤差は僅か1クロック周期に減少する。この位
相誤差は図5の反転SYNCパルスYまで継続する。
【0082】反転SYNCパルスYでの位相測定で、周
期補正値は“+2”となる。反転SYNCパルスZで
は、出力波形は完全に入力反転SYNC信号と同期す
る、即ちそれぞれの信号が基準線に対して25クロック
周期進む。反転SYNCパルスZでの位相測定よって、
位相誤差が0クロック周期となる。過渡回路の加算回路
24に対する寄与分はなくなる。しかしながらリミッタ
18で累算された値は非常に大きくなっているので、測
定された位相誤差がゼロであっても周期補正値は“+
1”となる。従って反転SYNCパルスA′において両
信号はそれぞれ基準線より26クロック周期進みなお同
相関係にある。従ってリミッタ18で累算された値は、
入力信号の長期間の周波数偏差を追跡するのに有効であ
る。
【0083】入力信号のステップ関数の変化、周波数変
化、あるいは両者の結合せる変化の後、同期を再確立す
るのに必要な繰り返しの実際の回数はリミッタ18で累
算される値と共に偏差の程度とその性格によって決ま
る。
【0084】アップダウンカウンタ12による位相測定
は負の数値をとることもあり、この場合再生同期信号は
反転SYNCパルスよりも位相が進んでいることを示
す。リミッタ28とマルチプレクサ30に伝達される負
の数は調整可能な時間期間あるいはパルス部分を増加さ
せる。もし周期補正値を“−2”とすると、加算回路3
2の出力は“455”−“−2”=“457”となる。
調整可能な時間期間あるいはパルス部分は2クロック周
期分正規値より長くなる。これは位相測定端縁、即ち調
整可能の部分周期、あるいはパルス部分の後端縁を基準
線に対して図3、図4および図5では右方向に動かす。
【0085】到来信号の周波数は、反転SYNCパルス
B′において910クロック周期でT反転SYNCの周
期を持つ正規周波数に戻る。位相ロック・ループはそれ
以前の測定とリミッタ18の値を基準とするので位相誤
差を大きくする。その差は1クロック周期であり位相誤
差測定は“−2”である。結局同期はリミッタ18で累
算された値が減少すると共に再確立され、調整可能パル
ス部分は455クロック周期よりも長くなる。
【0086】この同期回路10を組込んだビデオ処理回
路50は、図7にブロック図形式で示されている。合成
ビデオ信号はアナローグ/ディジタル変換器52により
ディジタル形式に変換される。ビデオ信号は、例えば
“画面中の画面”のような複数画面表示における小さい
挿入画面のような補助表示用の信号源を規定してよい。
同期信号とビデオ信号は色及び同期プロセッサ54で互
いに分離される。
【0087】例えばY、U、V形式のビデオ情報はビデ
オRAM64に蓄積するため回路62において二次標本
化される、そこでは補助画面の各フィールドあるいは各
フレーム毎にラスタ図が、主信号と共に表示される前に
連続的に蓄積される。このビデオROMは多くの信号に
より制御される。書込みアドレスは書込みアドレス発生
器66から供給される。読出しアドレスは読出しアドレ
ス発生器68から供給される。他の制御信号としては読
出し及び書込み、可動化信号がある。
【0088】水平同期信号は、回路56によって切り詰
められて最上位桁(MSB)としてもよい。しかしこれ
は全ての場合に必要ではない。最上位桁はインバータ5
8によってアップダウンカウンタの反転ENABLE入
力として適当なる極性に変換されることが必要である。
反転MSBは位相ロック・ループ回路10の2つの入力
のうちの1つである。4×fscクロックが他の入力とな
る。
【0089】補助ビデオ信号の水平同期信号に位相ロッ
クされた再生水平同期信号は書込みタイミング制御回路
60の一方の入力となる。書込みタイミング制御回路6
0は書込み可動化信号とタイミング制御信号を書込みア
ドレス発生器に送る。書込み可動化信号は2次標本化さ
れたビデオと適切にタイミングが合わされ、書込みアド
レス発生器は正しいアドレスを発生する、従ってビデオ
2次標本はビデオRAM64中に定められたラスタ図の
適正なる位置に常に蓄積される。読出し可動化信号と読
出しアドレス信号はラスタ図のビデオ2次標本を主画像
表示と同期して読み出すことを制御する。
【0090】本発明の位相ロック・ループ回路は、入力
同期信号を充分早く追跡するのに適切なバンド幅を持っ
ていると共に同時に良好なノイズ余裕度を示す。このよ
うにして位相ロック・ループ回路10の精度は、主画像
と補助画像との境界で生ずる僅かなジッタがあったとし
てもそれを最小限とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル水平位相ロック・ループとして構成
された、この発明による同期回路のブロック図である。
【図2】入力信号のステップ関数の位相シフトに応じ
た、図1に示す位相ロック・ループの動作を説明する第
1のタイミング図である。
【図3】図1に示す位相ロック・ループの、入力信号の
周波数変化に応じた動作を説明する第2の複合タイミン
グ図である。
【図4】図1に示す位相ロック・ループの、入力信号の
周波数変化に応じた動作を説明する第2の複合タイミン
グ図である。
【図5】図1に示す位相ロック・ループの、入力信号の
周波数変化に応じた動作を説明する第2の複合タイミン
グ図である。
【図6】図2のスケーリング回路26の動作を説明する
のに役立つ線図である。
【図7】図1の同期回路を含むビデオ処理回路のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
12 第3の手段(カウンタ) 32、34、36 第1の手段(それぞれ加算回路、比
較器、カウンタ) 38 第2の手段(フリップフロップ) 22、28 低域ろ波器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド ヘンリイ ウイリス アメリカ合衆国 インデイアナ州 イン デイアナポリス イースト・セブンテイ フオース・プレース 5175 (56)参考文献 特開 平2−14618(JP,A) 特開 昭61−61308(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定及び調整可能な時間期間を発生する
    第1の手段(32,34,36)と、 前記第1の手段に応じて、各々のパルスが前記固定の時
    間期間の1つ及び前記調整可能な時間期間の1つの連続
    したセットによって決定される周期を連続してもつ同
    期パルスの信号を生成する第2の手段(38)と、 更に前記同期パルスの連続したもののそれぞれと入力パ
    ルスの連続したもののそれぞれとの位相差を測定するこ
    とにより前記調整可能な時間期間を制御する周期補正値
    を発生する第3の手段(12)とを具備して成る同期回
    路。
  2. 【請求項2】 クロック信号の連続する時間期間を計数
    する手段(36)と、 前記計数する手段をリセットし且つ第1の周波数をもつ
    タイミング信号を発生する、前記計数する手段の出力カ
    ウント数と周期補正値とを比較する手段(34)と、 前記時間期間の終わりに前記タイミング信号によりフリ
    ップフロップがトグルされ、前記第1の周波数よりも低
    い第2の周波数を有し且つ各期間内に測定端縁を有する
    同期信号を発生するために前記タイミング信号を分周す
    る手段(38)と、 前記測定端縁と入力信号との間の位相差の測定結果を発
    生する手段(12)と、 更に前記比較する手段が発生する前記タイミング信号の
    タイミングを制御するため前記位相測定結果に関連する
    前記周期補正値を発生する低域ろ波器手段(16,1
    8,20,22,24,26,28,30,32)とを
    具備して成る同期信号を再生するためのディジタル位相
    ロック・ループ回路。
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