JP3311153B2 - 自動周波数制御装置 - Google Patents

自動周波数制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電圧制御形発振器
(以下、VCOという。)のVCOクロックから形成さ
れる駆動パルスに基づいて、テレビジョン受像機の水平
偏向電流の周波数と位相を水平同期信号(以下、HSY
NCという。)に同期させる自動周波数制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からテレビジョン受像機の水平発振
周波数を水平同期信号に同期させて、安定した画面の水
平同期を得るために、自動周波数制御(AFC)回路が
使用されていた。また従来の水平AFC回路をディジタ
ル化した場合には、位相比較回路は動作クロックに同期
して動作することになるので、例えば放送用のカラーテ
レビ信号から取り出されるHSYNCと、水平偏向電流
に同期するフライバックパルス(以下、FBPとい
う。)との位相差の検出も動作クロック単位で行われ
る。このため、AFC回路によって制御される水平偏向
電流は、動作クロックの周期より小さな位相差を検出す
ることができず、一般に精度の高い周波数及び位相の追
従を行なうには、動作クロックの周波数を高くするよう
にしていた。
【0003】また、VTRで再生されたカラービデオ信
号をテレビジョン受像機に入力して、カラー画像として
再生表示する場合には、放送用のカラーテレビ信号と異
なり、HSYNCの位相にはジッタの影響により、ある
いは合成映像信号に混入するパルス性のノイズ等の影響
などによって、同期の乱れが生じやすい。
【0004】図13は、従来の水平AFC回路を含むテ
レビジョン受像機の主要部を示すブロック図である。図
において、1はアンテナ、2はチューナ、3は外部入力
端子、4はAVセレクタ、5は映像信号処理回路、6は
CRT、7は同期分離回路、8は垂直偏向系である。
【0005】テレビジョン受像機に対して、アンテナ1
で受信されてチューナ2から入力する映像信号、あるい
は外部入力端子3を介してVTR装置などから入力する
映像信号は、AVセレクタ4においていずれか一方の映
像信号が選択され映像信号処理回路5に供給される。映
像信号処理回路5ではY/C分離、色復調、RGBマト
リックス等の処理が行われ、原色RGB信号がCRT6
に入力され、また輝度信号は同期分離回路7に入力され
る。
【0006】同期分離回路7では、映像信号処理回路5
からの輝度信号より同期信号を分離し、垂直同期信号
(以下、VSYNCという)を垂直偏向系8へ出力す
る。垂直偏向系8では、このVSYNCを基準にして垂
直偏向電流を発生している。そしてCRT6には、この
垂直偏向系8からの垂直偏向電流が入力されるととも
に、水平偏向電流が入力される。水平偏向系では、1
5.75kHzのHSYNCとフライバックトランスか
ら帰還されたFBPのこぎり波電圧とが位相比較され、
CRT6には同期のとれた水平偏向電流が入力される。
これらの偏向電流によって、映像信号処理回路5から入
力される原色RGB信号がCRT6により映出される。
【0007】次に、従来のアナログ回路によって構成さ
れた水平AFC回路について説明する。水平偏向系を構
成する水平AFC回路14は、位相比較回路9、積分回
路10、VCO11、分周器12、水平偏向回路13か
ら構成されている。
【0008】位相比較回路9には、同期分離回路7から
HSYNCが入力され、また水平偏向回路13からFB
Pも入力される。この位相比較回路9では、FBPが任
意のしきい値電圧においてHSYNCと位相比較され、
それらの位相差に応じたエラー電圧EVが出力される。
【0009】このエラー電圧EVは積分回路10で平滑
され、制御電圧としてVCO11に入力される。このV
CO11では、エラー電圧EVによって発振周波数が制
御され、エラー電圧EVに応じて位相および周波数の変
化するVCOクロックが出力される。
【0010】VCO11からのVCOクロックは分周器
12に入力され、所定の周波数に分周される。この分周
器12で分周されたクロックに応じて、所定の駆動パル
スが図示しない水平駆動(水平出力)回路を介して水平
偏向回路13に入力され、この駆動パルスをトリガパル
スとして水平偏向回路13から水平偏向電流が発生され
る。
【0011】従来の水平AFC回路14においては、実
際に検出しているのはFBPの位相差のみであるが、こ
の位相差がエラー電圧としてVCO11に与えられ、結
果的に水平偏向回路12のトリガパルス及びFBPの周
波数の変化として現われる。言換えると、位相比較回路
9で検出された位相差によって、VCOクロックの周波
数を変化せしめ、これによりFBPがHSYNCの位相
と周波数の両方に追従することになり、HSYNCとF
BPとの同期をとるようにしたのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このようなアナログの
水平AFC回路をディジタル化した場合、位相比較回路
は内部で発生される動作クロックに同期して動作する。
そしてディジタル化された水平AFC回路の位相差の検
出精度は動作クロック単位で決定されるから、動作クロ
ックの周期より小さな位相差は検出することができず、
したがって精度の高い位相、周波数の追従は行なうこと
ができない。
【0013】そこで、この位相差検出の精度を上げるた
めには、動作クロックの周波数を高くすれば良いが、テ
レビジョン受像機等で要求される精度を得るためには非
常に高い周波数の動作クロックを用いる必要が有り、そ
の実用化が困難であった。
【0014】また、従来の水平AFC回路において、位
相及び周波数が大きく変動したときに素速く追従させる
ためには、積分回路の時定数を小さくする必要がある。
ところが、積分回路の時定数を小さくした場合には、ノ
イズや入力信号のジッタ等の影響を受けやすくなり、画
像の安定度が低くなる。また、逆に積分回路の時定数を
大きくすると安定度は高くなるが、追従速度は遅くな
る。
【0015】このように従来の水平AFC回路では、追
従速度が速く、かつ、安定度の高い回路は原理的に実現
不可能であった。
【0016】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、実用化可能な程
度の周波数の動作クロックを用いて、テレビジョン受像
機の水平同期に使用できる程度の精度で、位相、周波数
を追従制御する自動周波数制御装置を提供することであ
る。
【0017】また、この発明の第2の目的は、追従速度
が十分に速く、かつ安定度の高い自動周波数制御装置を
提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動周波
数制御装置は、電圧制御形発振器(以下、VCOとい
う。)のクロック(VCOクロック)から形成される駆
動パルスに基づいて、テレビジョン受像機の水平偏向電
流の周波数と位相を水平同期信号(以下、HSYNCと
いう。)に同期させる自動周波数制御装置において、前
記HSYNCのパルス継続期間が動作クロックの奇数倍
の長さとなるように前記HSYNCのデューティ比を変
更するデューティ比変更手段と、前記デューティ比が変
更設定されたHSYNCの位相と前記水平偏向電流に同
期するフライバックパルス(以下、FBPという。)の
位相との位相差を、前記動作クロックにより計数して、
前記HSYNCを基準パルスとしてFBPの位相変化に
応じたディジタルのエラー信号を出力する位相比較手段
と、前記エラー信号に基づいて平滑化されたエラー電圧
を前記VCOクロックの制御電圧として出力する積分手
段とを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項2に係る自動周波数制御装置は、請
求項1のデューティ比変更手段が、前記HSYNCのL
レベル期間を前記動作クロックの奇数倍の長さに設定さ
れたHSYNCを、位相比較のための基準パルス信号と
して前記位相比較手段に出力するLレベル幅設定回路で
あることを特徴とする。
【0020】請求項3に係る自動周波数制御装置は、前
記位相比較手段が、前記デューティ比が変更設定された
HSYNCの立ち下がりエッジから前記FBPの立ち上
がりエッジまでの期間を前記動作クロックによって計数
する第1のカウンタと、前記FBPの立ち上がりエッジ
から前記HSYNCの立ち上がりエッジまでの期間を前
記動作クロックによって計数する第2のカウンタと、前
記第1、第2のカウンタの計数値から算出されるHSY
NCとFBPとの位相差に応じてエラー信号を出力する
第1の出力回路とを備えており、前記動作クロックの1
クロック期間以内の精度で前記水平偏向電流の位相及び
周波数をHSYNCに追従させるようにしたことを特徴
とする。
【0021】請求項4に係る自動周波数制御装置は、前
記位相比較手段が、現在のHSYNCを基準として計測
された位相差と先行するHSYNCを基準として計測さ
れた位相差との差分値に応じて差分信号を出力する第2
の出力回路と、前記エラー信号に前記差分信号を所定の
比率で加算して、修正されたエラー信号を前記積分回路
に出力する加算手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項5に係る自動周波数制御装置は、前
記第1の出力回路または前記第2の出力回路から、それ
ぞれ前記位相差および差分値に応じたディジタルのエラ
ー信号および差分信号が入力され、これらのディジタル
信号をそれぞれアナログのエラー電圧および差分電圧と
して前記積分手段に出力するディジタル/アナログ変換
回路を備えたことを特徴とする。
【0023】請求項6に係る自動周波数制御装置は、前
記第1の出力回路または前記第2の出力回路から、それ
ぞれ前記位相差および差分値に応じたエラー信号及び差
分信号が入力され、これらエラー信号及び差分信号に規
定される所定期間はHレベルまたはLレベルの信号を、
その他の期間はハイインピーダンスをそれぞれエラー電
圧および差分電圧として前記積分手段に出力する電圧変
換回路を備えたことを特徴とする。
【0024】請求項7に係る自動周波数制御装置は、V
COクロックから形成される駆動パルスに基づいて、テ
レビジョン受像機の水平偏向電流の周波数と位相をHS
YNCに同期させる自動周波数制御装置において、水平
偏向電流に同期するFBPをディジタル信号に変換する
A/Dコンバータと、このディジタル信号に変換された
FBP(以下、ディジタルFBPという。)と前記HS
YNCとの位相差を検出する第1の位相比較回路と、前
記第1の位相比較回路で検出された第1の位相データを
積分する第1の積分回路と、前記第1の位相データを正
の数で表現したディジタルのエラー信号をアナログ信号
に変換し、前記VCOの制御電圧を形成するD/Aコン
バータと、前記動作クロックを分周して水平偏向用のト
リガパルスを出力する分周器とを備え、前記分周器が、
分周比を変更設定できる可変分周器であって、さらに前
記可変分周器の分周比を制御する分周比制御手段を備
え、前記分周比制御手段が、前記HSYNCの周期を動
作クロックを基準にして計数する第1の計数回路と、前
記第1の計数回路で計数されたHSYNC周期の計数値
を積分する第2の積分回路と、前記HSYNCの位相と
前記FBPの位相との位相差を前記動作クロック単位の
精度で検出する第2の位相比較回路と、前記第2の位相
比較回路で検出された位相差(以下、第2の位相データ
という。)の値が所定のしきい値より小さい場合には、
前記第2の積分回路によって積分されたHSYNC周期
の計数値(以下、HSYNCカウント値という。)を分
周比として前記分周器に設定し、前記第2の位相データ
の値が前記所定のしきい値より大きい場合には、前記第
2の位相データに1以下の所定の係数を乗じた値と前記
HSYNCカウント値との和を分周比として前記分周器
に設定する分周比設定手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0025】請求項8に係る自動周波数制御装置は、請
求項7の第1の位相比較回路が、前記A/Dコンバータ
から出力されるディジタルFBPの立ち上がり、また
は、立ち下がりスロープのディジタル値を参照値として
検出する検出手段を備えたことを特徴とする。
【0026】
【0027】
【0028】請求項に係る自動周波数制御装置は、前
記分周比制御手段がさらに、前記水平偏向用のトリガパ
ルスと前記FBPとの位相差をFBP遅延量として前記
動作クロックを基準にして計数する第2の計数回路と、
垂直偏向用の等価パルスの終了直後であって、前記第2
の位相データの値が前記所定のしきい値より大きい場合
には、前記HSYNCの位相より前記FBP遅延量だけ
早いタイミングで前記分周器に対するリセットパルスを
発生するリセットパルス発生回路とを備えており、前記
分周器はリセットパルスが入力されると直ちに前記水平
偏向用のトリガパルスを出力するようにしたことを特徴
とする。
【0029】
【作用】請求項1に係る自動周波数制御装置によれば、
実用化が可能な程度の周波数の動作クロックで、テレビ
ジョン受像機での使用が可能となる位相、周波数の追従
を行い得る。
【0030】請求項2に係る自動周波数制御装置によれ
ば、HSYNCのLレベル期間を奇数にすることによ
り、定常状態では、位相差は、1、−1、1、−1、
1、−1、・・・・の繰り返しとなり、収束点を中心に
振動する。その振幅はVCOの制御電圧に対する出力周
波数の変化率と積分回路の時定数に依存し、変化率を小
さくすると振幅は小さくなり、また、時定数を大きくし
ても振幅を小さくすることができる。
【0031】請求項3に係る自動周波数制御装置によれ
ば、実用化が可能な程度の周波数の動作クロックで、テ
レビジョン受像機での使用が可能となる位相、周波数の
追従を行い得るものである。また、位相差の検出も動作
クロック単位で良いため、従来必要であったA/Dコン
バータを必要としない。
【0032】請求項4に係る自動周波数制御装置によれ
ば、差分信号による差分電圧をも出力することにより、
FBPが収束点を通過する時以外は、差分電圧による効
果は、エラー電圧による効果と同じ方向に作用し、収束
点を通過する時は、差分電圧による効果は、エラー電圧
による効果と逆の方向に作用する。したがって、差分電
圧は、追従動作中は動作速度を早める働きをし、定常状
態では振動を小さくし、回路の安定度を高める働きをす
る。
【0033】請求項5に係る自動周波数制御装置によれ
ば、A/Dコンバータを必要とせずにエラー電圧および
差分電圧を出力することができ、比較的小規模な回路
で、テレビジョン受像機での使用が可能となる位相、周
波数の追従が可能になる。
【0034】請求項6に係る自動周波数制御装置によれ
ば、位相差および差分の値に応じて、あるクロック期間
はHレベルまたはLレベルを出力し、その他の期間はZ
レベルをエラー電圧および差分電圧として出力するよう
にしており、積分動作によりVCOの制御電圧をLレベ
ルとHレベルの2値ではなく、階調をもつアナログ電圧
として与えることができる。
【0035】請求項7に係る自動周波数制御装置によれ
ば、実用化が可能な程度の周波数の動作クロックでも、
テレビジョン受像機での使用が可能となる位相差検出の
精度が得られる。また、位相差の大小により、位相およ
び周波数の追従方式を切り換えることにより、追従速度
が早く、かつ、安定度の高い回路が実現できる。さら
に、第2の位相比較回路からの第2の位相データの値が
しきい値より小さい場合には、HSYNCカウント値を
分周比として分周器に設定して分周比を概ね一定にし、
VCOの発振周波数を変化させることにより、水平偏向
回路のトリガパルスおよびFBPの周波数を変化させ
て、位相、周波数の追従を行っている。したがって第1
の積分器の時定数を大きくすることにより、安定度を得
ることができる。第2の位相データの値が、しきい値よ
り大きい場合には、第2の位相データに1以下の係数を
乗じた値とHSYNCカウント値の和が、分周比として
分周器に設定される。これにより位相差に応じた分周比
が分周器に設定され、トリガパルスおよびFBPの周波
数が設定される。
【0036】請求項8に係る自動周波数制御装置によれ
ば、FBPとHSYNCの位相差が1動作クロック以内
の場合でも、立ち上がりスロープ、または立ち下がりス
ロープでのディジタルFBPの値を参照することによ
り、その位相差を検出することが可能である。
【0037】
【0038】
【0039】請求項に係る自動周波数制御装置によれ
ば、さらに垂直期間の前後でHSYNCの周波数が一定
のまま位相のみが変化しても、分周比とエラー電圧を保
持しながら、周波数一定のままで位相のみが素早く追従
できる。
【0040】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、この発明の
実施例を説明する。
【0041】実施例1 図1は、この発明の一実施例であるディジタル水平AF
C回路を示すブロック図である。ここでは、テレビジョ
ン受像機の主要部の構成は、水平偏向系を構成する水平
AFC回路を除いて、図13におけるテレビジョン受像
機について説明したものと同じである。
【0042】図1において水平AFC回路20は、VC
O11、分周器12、水平偏向回路13の他に、Lレベ
ル幅設定回路15、位相比較回路16、ディジタル/ア
ナログ変換回路(以下、D/Aコンバータという。)1
7、抵抗18とコンデンサ19からなる積分回路より構
成されている。なお、VCO11、分周器12、水平偏
向回路13は、図13の水平AFC回路14において説
明したものと同一である。
【0043】ここで、Lレベル幅設定回路15は、同期
分離回路7と接続され、HSYNCのパルス継続期間が
動作クロックの奇数倍の長さとなるようにHSYNCの
デューティ比を変更するデューティ比変更手段である。
位相比較回路16は、Lレベル幅設定回路15と接続さ
れ、パルス継続期間が動作クロックの奇数倍のHSYN
Cを基準パルスとして、FBPの位相変化に応じたディ
ジタルのエラー信号を出力するものである。
【0044】D/Aコンバータ17は、位相比較回路1
6と接続され、ディジタルのエラー信号が入力される。
このD/Aコンバータ17において、エラー信号は階調
をもつアナログ値に変換され、エラー電圧が形成され
る。
【0045】また、D/Aコンバータ17とVCO11
の間には、抵抗18とコンデンサ19からなる積分回路
が設けられている。この積分回路は、位相比較回路16
からのエラー信号に基づいて、平滑化されたエラー電圧
をVCO11の制御電圧として出力するものである。こ
の水平AFC回路20の分周器12および水平偏向回路
13では、同期分離回路7からのHSYNCに一致する
位相及び周波数を有する水平偏向電流が形成され、CR
T5に出力される。
【0046】次に、この発明の水平偏向系を構成する水
平AFC回路20の追従動作について説明する。図2
は、水平AFC回路20が定常状態になったときのFB
Pの位相変動の様子を示す波形図である。ここで、動作
クロックには通常のテレビジョン受像機において実現可
能な程度の周波数のクロックが使用されている。
【0047】Lレベル幅設定回路15に入力されるHS
YNCは、パルス継続時間、すなわちLレベル幅が5.
08μsecと狭く、かつその繰返し周波数は15.75k
Hzと高い。HSYNCのデューティ比は、Lレベル幅設
定回路15において上記動作クロックを基にして決定さ
れる。ここでは、Lレベル期間が例えば11クロックのH
SYNCとして位相比較回路16に出力される。
【0048】位相比較回路16では、Lレベル幅設定回
路15から出力されたLレベルのパルス信号であるHS
YNCの位相と、水平偏向回路13から出力されるFB
Pの位相とを比較し、比較結果に対応するエラー信号を
8ビットのデータとしてD/Aコンバータ17に出力さ
れる。
【0049】この位相比較回路16は、その内部にHS
YNCの立ち下がりエッジからFBPの立ち上がりエッ
ジまでに含まれる動作クロックのクロック数(A)を計
数するカウンタと、FBPの立ち上がりエッジからHS
YNCの立ち上がりエッジまでに含まれる動作クロック
のクロック数(B)を計数するカウンタとを備えてい
る。これらのカウンタでは、HSYNCのLレベルの期
間に動作クロックの立上がりのタイミングを捉えて、F
BPの位相を検出するようにしており、これらのクロッ
ク数の差として位相差P(=A−B)が算出される。な
お、例えばこの位相差Pは、8ビットの補数データとし
て出力される場合には、これを正数に変換したディジタ
ル値がエラー信号として出力される。
【0050】エラー信号はD/Aコンバータ17を介し
て抵抗18およびコンデンサ19に入力される。これら
は平滑化されたエラー電圧をVCO11の制御電圧とし
て出力する積分手段を構成するものであって、D/Aコ
ンバータ17では位相比較回路16から出力される8ビ
ットのエラー信号に基づいて、例えば0Vから5Vの範
囲で変化するアナログ電圧信号に変換している。さらに
この電圧信号は抵抗18とコンデンサ19により平滑化
され、積分されたエラー電圧がVCO制御電圧としてV
CO11に入力される。
【0051】VCO11では、VCO制御電圧によって
発振周波数が制御される。すなわちVCO制御電圧は、
エラー電圧に応じて位相と周波数が変化するようにVC
Oクロックを制御している。分周器12は、VCO11
から出力されたVCOクロックをもとに駆動パルスを出
力する。水平偏向回路13には、分周器12からの駆動
パルスが入力され、これを基準にして水平偏向電流が発
生する。水平偏向電流は、CRT6の水平偏向コイルに
供給され、RGB信号の水平同期がとられている。
【0052】このように水平AFC回路20では、動作
クロックの第6クロックの立上がりのタイミングを収束
点としてエラー電圧による位相制御が行なわれる。水平
偏向回路13からのFBPに遅れが生じた場合、位相比
較回路16から出力されるエラー信号の値が大きくな
り、その結果、VCO制御電圧が上昇してVCOクロッ
クの周波数が高くなり、FBPの遅れを取り戻すように
追従動作が行なわれる。逆に、FBPに進みが生じた場
合、エラー信号値は小さくなり、その結果、VCO制御
電圧が降下して、VCOクロックの周波数が低くなり、
FBPの進みを少なくするように追従動作が行なわれ
る。
【0053】図2のFBP1〜FBP6は、15.75
kHzで繰返し入力されるHSYNCの収束点を中心とし
て一定の振幅で位相が変化している。Lレベル幅設定回
路15から出力されるHSYNCのパルスのLレベル継
続期間がクロック期間の奇数倍に設定されているため、
クロック数の差として算出される位相差P(=A−B)
は決して0とならない。このことにより、定常状態にお
いても常に、遅れ、または、進みがエラー電圧として出
力され、図2に示すような定常状態では、位相差Pは、
1、−1、1、−1、1、−1、……の繰り返しとな
る。なお、図において、各FBPに付記された矢印EV
は、エラー電圧がVCO11に作用する方向を示してい
る。
【0054】その結果、図2に示すようにFBPはその
収束点を中心に振動する。その振幅はVCOの制御電圧
に対する出力周波数の変化率と積分回路の時定数に依存
し、変化率を小さくすると振幅は小さくなり、また、時
定数を大きくするとしても振幅を小さくすることがで
き、1クロック以下の精度で位相、周波数の制御が行な
える。なお、HSYNCのLレベル期間のクロック数を
偶数に設定した場合、定常状態において、収束点が1ク
ロックの幅を持つようになり、高い精度でFBPの位
相、周波数の制御が行なえない。
【0055】実施例2 第2の実施例では、エラー信号とともに先行して計測さ
れたエラー信号との差分値を求めて、追従動作中と定常
状態のエラー電圧をそれぞれ修正している。これによ
り、VCOに対する効果が自動的に切り換る機能が第1
の実施例の水平AFC回路に追加されることになり、追
従速度が早く、かつ、安定度の高い水平AFC回路が実
現できる。
【0056】以下、この発明の第2の実施例について説
明する。図3は、この発明の第2の実施例であるディジ
タル水平AFC回路を示すブロック図である。ここで
は、テレビジョン受像機の主要部の構成は、水平偏向系
を構成する水平AFC回路を除いて、図13におけるテ
レビジョン受像機について説明したものと同じである。
図3において水平AFC回路30は、VCO11、分周
器12、水平偏向回路13の他に、Lレベル幅設定回路
15、位相比較回路31、D/Aコンバータ32及び3
3、抵抗34および35とコンデンサ36からなる積分
回路より構成されている。
【0057】ここでLレベル幅設定回路15は、図1の
ものと同様に、HSYNCのパルス継続期間が動作クロ
ックの奇数倍の長さとなるようにHSYNCのデューテ
ィ比を変更するデューティ比変更手段である。位相比較
回路31は、HSYNCを基準パルスとしてFBPの位
相変化に応じたディジタルのエラー信号を出力し、さら
に、前回の位相差と現在の位相差との差分値を算出し
て、エラー信号と同時に8ビットのデータとして差分信
号を出力するものである。D/Aコンバータ32および
33は、ディジタルのエラー信号及び差分信号をそれぞ
れ階調をもつアナログ値に変換して、それぞれエラー電
圧及び差分電圧を形成するものである。
【0058】また、抵抗34および35とコンデンサ3
6からなる積分回路は、位相比較回路16からのエラー
信号と差分信号に基づいて、平滑化されたエラー電圧を
VCO11の制御電圧として出力するものである。この
水平AFC回路20の分周器12および水平偏向回路1
3では、同期分離回路7からのHSYNCに一致する位
相及び周波数を有する水平偏向電流が形成され、CRT
5に出力される。
【0059】次に、この発明の水平偏向系を構成する水
平AFC回路30の動作について説明する。
【0060】図4は、水平AFC回路30が追従動作か
ら定常状態に移行する際のFBPの様子を示す波形図で
ある。ここで、動作クロックには通常のテレビジョン受
像機において実現可能な程度の周波数のクロックが使用
されているが、図1のLレベル幅設定回路15とは異な
り、ここでは、Lレベル期間が例えば15クロックになる
ようにHSYNCのデューティ比が決定されている。
【0061】位相比較回路31では、エラー信号ととも
に先行して計測されたエラー信号との差分値を求めて、
追従動作中と定常状態とでこの差分値によりエラー電圧
を修正するようにしている。このために、位相比較回路
31ではLレベル幅設定回路15からのLレベルパルス
信号であるHSYNCの位相と、水平偏向回路13から
出力されるFBPの位相とを比較し、比較結果に対応す
るエラー信号Pを8ビットのデータとしてD/Aコンバ
ータ32に出力するとともに、現在の位相差と前回の位
相差に対応する差分信号D(=前回のP−現在のP)を
も算出し、D/Aコンバータ33に出力している。
【0062】この位相比較回路31は、その内部にHS
YNCの立ち下がりエッジからFBPの立ち上がりエッ
ジまでに含まれる動作クロックのクロック数(A)を計
数するカウンタと、FBPの立ち上がりエッジからHS
YNCの立ち上がりエッジまでに含まれる動作クロック
のクロック数(B)を計数するカウンタと、差分信号D
を算出するためのエラーメモリを備えている。これらの
カウンタでは、HSYNCのLレベルの期間に動作クロ
ックの立上がりのタイミングを捉えて、FBPの位相を
検出するようにしており、これらのクロック数の差とし
て位相差P(=A−B)が算出され、エラーメモリに記
憶される。なお、例えばこの位相差Pは、8ビットの補
数データとして出力される場合には、差分信号Dについ
てもエラー信号と同様に、これを正数に変換したディジ
タル値が差分信号として出力される。
【0063】エラー信号はD/Aコンバータ32および
33を介して、抵抗34および35、コンデンサ36入
力される。これらは平滑化されたエラー電圧をVCO1
1の制御電圧として出力する積分手段を構成するもので
あって、D/Aコンバータ32では位相比較回路31か
ら出力される8ビットのエラー信号に基づいて、例えば
0Vから5Vの範囲で変化するアナログ電圧信号に変換
している。また、D/Aコンバータ33では位相比較回
路31から出力される8ビットの差分信号Dに基づい
て、同様に0Vから5Vの範囲で変化するアナログ電圧
信号に変換している。
【0064】さらに、これらの電圧信号は抵抗34およ
び35とコンデンサ36により平滑化される。ここで、
抵抗34と抵抗35の抵抗値の大きさは、1:3に設定
されていて、エラー信号Pと差分信号Dがこれらの比率
で加算して積分されることにより、修正されたエラー電
圧がVCO制御電圧としてVCO11に入力される。
【0065】VCO11では、VCO制御電圧によって
発振周波数が制御される。すなわちVCO制御電圧は、
エラー電圧に応じて位相と周波数が変化するようにVC
Oクロックを制御している。分周器12は、VCO11
から出力されたVCOクロックをもとに駆動パルスを出
力する。水平偏向回路13には、分周器12からの駆動
パルスが入力され、これを基準にして水平偏向電流が発
生する。水平偏向電流は、CRT6の水平偏向コイルに
供給され、RGB信号の水平同期がとられている。
【0066】このように水平AFC回路30では、動作
クロックの第8クロックの立上がりのタイミングを収束
点として、エラー電圧EVと差分電圧DVとによる位相
制御が行なわれる。水平偏向回路13からのFBPに遅
れが生じた場合には、位相比較回路31から出力される
エラー信号の値が大きくなり、その結果、VCO制御電
圧が上昇してVCOクロックの周波数が高くなり、FB
Pの遅れを取り戻すように追従動作が行なわれる。逆
に、FBPに進みが生じた場合、エラー信号値は小さく
なり、その結果、VCO制御電圧が降下して、VCOク
ロックの周波数が低くなり、FBPの進みを少なくする
ように追従動作が行なわれる。なお、図において、各F
BPに付記された矢印EVおよびDVは、それぞれエラ
ー電圧EVおよび差分電圧DVがVCO11に作用する
方向を示している。
【0067】この第2の実施例では、図4(C)〜
(K)に示すように、FBPが図中の収束点を通過する
時以外は、差分電圧DVによる効果は、エラー電圧EV
による効果と同じ方向に作用し(FBP1〜FBP
3)、収束点を通過する時は、差分電圧DVによる効果
は、エラー電圧EVによる効果と逆の方向に作用する
(FBP4〜FBP9)。このことによって、差分信号
Dは追従動作中においてはその動作速度を早める働きを
し、定常状態においては収束点の前後での振動を小さく
して、水平AFC回路30の安定度を高める働きをす
る。
【0068】したがって第2の実施例のディジタル水平
AFC回路では、追従動作中と定常状態とで差分電圧D
Vによる位相制御の方向が自動的に切り換わることによ
って追従速度が早く、かつ、安定度の高い位相及び周波
数制御が実現できる。なお、エラー電圧EVによる効果
と差分電圧DVによる効果の大きさの比は、積分回路と
して使用されている2個の抵抗34,35の抵抗値の逆
数の比により決定される。この実施例では、それぞれの
抵抗値を1:3に設定することによって、エラー電圧E
Vによる効果の比率を大きく設定している。
【0069】実施例3 第3の実施例では、第2の実施例におけるD/Aコンバ
ータによるエラー電圧EV及び差分電圧DVを出力する
手段に代えて、電圧変換回路を使用することによって、
追従動作中と定常状態のエラー電圧をそれぞれ修正して
いる。電圧変換回路からは位相差Pと差分値Dに応じた
クロック期間だけHレベルまたはLレベルの電圧信号が
出力され、その他の期間はZレベル(ハイインピーダン
ス)でエラー電圧EV、差分電圧DVが出力されること
により、D/Aコンバータを不要にし、回路規模を小さ
くできる。
【0070】以下、この発明の第3の実施例について説
明する。図5は、この発明の第3の実施例であるディジ
タル水平AFC回路を示すブロック図である。ここで
は、テレビジョン受像機の主要部の構成は、水平偏向系
を構成する水平AFC回路を除いて、図13におけるテ
レビジョン受像機について説明したものと同じである。
図5において水平AFC回路40は、VCO11、分周
器12、水平偏向回路13の他に、Lレベル幅設定回路
15、位相比較回路31、電圧変換回路41及び42、
抵抗34及び35とコンデンサ36からなる積分回路よ
り構成されている。
【0071】ここでLレベル幅設定回路15は、図1の
ものと同様に、HSYNCのパルス継続期間が動作クロ
ックの奇数倍の長さとなるようにHSYNCのデューテ
ィ比を変更するデューティ比変更手段である。位相比較
回路31は、HSYNCを基準パルスとしてFBPの位
相変化に応じたディジタルのエラー信号を出力し、さら
に、前回の位相差と現在の位相差との差分値を算出し
て、エラー信号と同時に8ビットのデータとして差分信
号を出力するものである。電圧変換回路41及び42
は、ディジタルの位相差Pと差分値Dに応じたクロック
期間だけHレベルまたはLレベルの電圧信号を出力し、
その他の期間はZレベル(ハイインピーダンス)でエラ
ー電圧EV、差分電圧DVを出力するものである。
【0072】また、抵抗34および35とコンデンサ3
6からなる積分回路は、位相比較回路16からのエラー
信号と差分信号に基づいて、平滑化されたエラー電圧を
VCO11の制御電圧として出力するものである。この
水平AFC回路20の分周器12および水平偏向回路1
3では、同期分離回路7からのHSYNCに一致する位
相及び周波数を有する水平偏向電流が形成され、CRT
5に出力される。
【0073】次に、この発明の水平偏向系を構成する水
平AFC回路40の動作について説明する。
【0074】Lレベル幅設定回路15は、Lレベル期間
が例えば15クロックになるようにHSYNCのデューテ
ィ比が決定されている。また位相比較回路31では、エ
ラー信号とともに先行して計測されたエラー信号との差
分値を求めて、追従動作中と定常状態とで差分値により
エラー電圧を修正するようにしている。このために位相
比較回路31において、Lレベル幅設定回路15からの
Lレベルパルス信号であるHSYNCの位相と、水平偏
向回路13から出力されるFBPの位相とを比較し、比
較結果に対応するエラー信号Pを8ビットのデータとし
て電圧変換回路41に出力するとともに、現在の位相差
と前回の位相差に対応する差分信号D(=前回のP−現
在のP)をも算出し、電圧変換回路42に出力してい
る。
【0075】これらLレベル幅設定回路15、位相比較
回路31は、第2の実施例のものと同様に構成され、動
作する。ただし、この第3の実施例においては、いずれ
も位相差Pと差分値Dを補数のままで出力して、電圧変
換回路41及び42においてエラー電圧と差分電圧に変
換されるものとする。
【0076】エラー信号はD/Aコンバータ32および
33を介して、抵抗34および35、コンデンサ36入
力される。これらは平滑化されたエラー電圧をVCO1
1の制御電圧として出力する積分手段を構成するもので
あって、電圧変換回路41及び42では位相比較回路3
1から入力される8ビットの位相差P、8ビットの差分
値Dに応じて、あるクロック期間だけHレベルまたはL
レベルの電圧信号を出力し、その他の期間はZレベルの
電圧を積分回路に出力する。例えば位相差Pが−3、差
分値Dが5の時、3クロックの期間だけLレベルの電圧
信号として5Vが抵抗34に出力され、5クロックの期
間だけHレベルの電圧信号として0Vが抵抗35に出力
され、その他の期間はZレベル(ハイインピーダンス)
の電圧が出力される。
【0077】さらに、これらの電圧信号は抵抗34およ
び35とコンデンサ36により平滑化される。ここで、
抵抗34と抵抗35の抵抗値の大きさは、1:3に設定
されていて、エラー信号Pと差分信号Dがこれらの比率
で積分されることにより、修正されたエラー電圧がVC
O制御電圧としてVCO11に入力される。
【0078】VCO11では、VCO制御電圧によって
発振周波数が制御される。すなわちVCO制御電圧は、
エラー電圧に応じて位相と周波数が変化するようにVC
Oクロックを制御している。分周器12は、VCO11
から出力されたVCOクロックをもとに駆動パルスを出
力する。水平偏向回路13には、分周器12からの駆動
パルスが入力され、これを基準にして水平偏向電流が発
生する。水平偏向電流は、CRT6の水平偏向コイルに
供給され、RGB信号の水平同期がとられている。
【0079】この第3の実施例では、電圧変換回路41
及び42の出力を積分することにより、LレベルとHレ
ベルの2値としてではなく、LとHとの中間のレベルで
修正されたエラー信号に対応する特定の階調をもったア
ナログ電圧として、VCO11の制御電圧を与えること
ができる。したがって、第1、第2の実施例で使用して
いたD/Aコンバータを不要にし、比較的小規模な回路
で位相、周波数の追従が可能になる。
【0080】実施例4 第4の実施例では、第1〜第3の実施例で使用されたデ
ューティ比変更手段に代えて、A/Dコンバータを用い
ることによって、位相比較の対象であるFBPの立ち上
がり、または、立ち下がりスロープをディジタル信号レ
ベルで比較を行うようにしている。このことにより、動
作クロック以下の精度で位相検出を行うことが可能にな
り、実用化が可能な程度の周波数の動作クロックでも、
テレビジョン受像機で使用が可能となる位相検出の精度
が得られる。
【0081】以下、この発明の第4の実施例について説
明する。図6は、この発明の第4の実施例であるディジ
タル水平AFC回路を示すブロック図である。ここで
は、テレビジョン受像機の主要部の構成は、水平偏向系
を構成する水平AFC回路を除いて、図13におけるテ
レビジョン受像機について説明したものと同じである。
図6において水平AFC回路50は、VCO11、分周
器12、水平偏向回路13の他に、A/Dコンバータ5
1、位相比較回路52、積分器53、補数/正数変換器
54、D/Aコンバータ55より構成されている。
【0082】ここでA/Dコンバータ51は、水平偏向
回路13に接続され、水平偏向電流に同期するFBPを
ディジタル信号に変換するためのものである。位相比較
回路52は、ディジタル信号に変換されたFBP(以
下、ディジタルFBPという。)と、同期分離回路7か
ら出力されたHSYNCとの位相差を検出するためのも
のである。積分器53は、位相比較回路52で検出され
た位相データを積分する回路である。
【0083】補数/正数変換器54は、積分器53から
の積分された位相データの最上位ビットを反転し、正の
数に変換する回路である。D/Aコンバータ55はディ
ジタルエラー電圧として出力されたエラー信号を、アナ
ログ信号に変換し、エラー電圧としてVCO11に出力
するためのものである。
【0084】次に、この発明の水平偏向系を構成する水
平AFC回路50の動作について説明する。
【0085】図7は、水平AFC回路50におけるHS
YNCとFBPの位相関係を示すタイミング図である。
ここで、動作クロックには通常のテレビジョン受像機に
おいて実現可能な程度の周波数のクロックが使用され
る。また、同図(A)には水平偏向回路13から出力さ
れるFBPが示されており、これはA/Dコンバータ5
1でA/D変換され、256の階調を持つ8ビットのデ
ータ、即ちディジタルFBPに変換される。
【0086】このディジタルFBPは、位相比較回路5
2で同期分離回路7から出力されるHSYNC(図7
(B))と位相比較される。この場合に位相比較回路5
2では、HSYNCの立ち上がりエッジにおけるディジ
タルFBPの値が参照値として検出されている。図7で
は、FBPの立ち上がりスロープが動作クロックの16
個分の期間に相当する場合であって、このときのディジ
タルFBPの参照値が、例えば中央値の127として検
出されている。すなわち、基準信号としてのHSYNC
と比較信号としてのFBPが完全に同期した場合に、H
SYNCの立ち上がりエッジとFBPの立ち上がりスロ
ープの中央部分が同位相となる。
【0087】図8は、HSYNCとFBPの同期状態を
拡大して示している。ここでは、両者の同期が僅かにず
れ、FBPの位相がある動作クロック分だけ遅れが生じ
ている。このような位相遅延時には、ディジタルFBP
の参照値が127より小さな値として検出され、また反
対に、FBPの位相に進みが生じたときには、ディジタ
ルFBPの参照値は127より大きな値として検出され
る。
【0088】図9は、図8と同様に、ディジタルFBP
の位相遅延時の参照値が123の場合を拡大して示して
いる。以下、位相比較回路52における位相差検出方法
を説明する。
【0089】FBPの立ち上がりスロープの期間が16
動作クロックであるとして、FBPの立ち上がりスロー
プを考えると、その傾斜は256/16(階調/動作ク
ロック)となる。したがって、水平偏向回路13から帰
還するFBPの位相に0.25動作クロック分の遅れが
生じた場合、ディジタルFBPの参照値は、127−
0.25*(256/16)=123として検出される
ことになる。すなわち、動作クロックの周期をtとし
て、図9に示す位相遅延時のFBPについて位相データ
を検出する場合、位相比較回路52において0.062
5(=16÷256)tまでの精度で位相差検出が可能
である。そして、この位相差検出の精度は、FBPの立
ち上がりスロープのクロック数と、A/Dコンバータ5
1のビット数とによって決まる。
【0090】このようにして位相比較回路52では、デ
ィジタルFBPの参照値から127を減じた値が位相デ
ータとして積分器53に出力されている。積分器53で
は、位相比較回路52から入力される位相データを積分
し、補数/正数変換器54に出力している。なお、積分
器53の時定数は外部から制御可能に構成されており、
この時定数を大きく設定すれば、追従速度が遅くなり、
HSYNCとFBPの同期するまでの時間は長くなる
が、入力信号に加わるジッタ雑音に対しての吸収率が良
くなり、安定度は高くなる。
【0091】逆に、時定数を小さく設定することによっ
て追従速度が早くなりHSYNCとFBPの同期するま
での時間は短くできる。しかし、ジッタ雑音に対する吸
収率は悪くなり、安定度も低くなる。
【0092】補数/正数変換器54には、積分器53か
ら位相データが入力される。ここで、積分された位相デ
ータの最上位ビットが反転され、正の数に変換されたデ
ィジタルエラー電圧としてD/Aコンバータ55に入力
されている。D/Aコンバータ55は、このディジタル
エラー電圧をアナログ信号に変換しており、このエラー
電圧がVCO制御電圧としてVCO11に入力される。
【0093】VCO11では、VCO制御電圧によって
発振周波数が制御される。すなわちVCO制御電圧は、
エラー電圧に応じて位相と周波数が変化するようにVC
Oクロックを制御している。分周器12は、VCO11
から出力されたVCOクロックを分周して駆動回路に対
するトリガパルスを出力する。水平偏向回路13には、
分周器12からのトリガパルスが入力され、これを基準
にして水平偏向電流が発生する。水平偏向電流は、CR
T6の水平偏向コイルに供給され、RGB信号の水平同
期がとられている。
【0094】以上に説明した水平AFC回路50の追従
動作は、FBPに位相遅れが生じた場合、エラー電圧が
上昇し、VCOクロックの周波数が高くなり、FBPの
遅れを取り戻すように動作し、逆に、FBPの位相に進
みが生じた場合、エラー電圧が降下し、VCOクロック
の周波数が低くなり、FBPの進みを少なくするように
動作するものである。
【0095】なお、この実施例の自動周波数制御装置は
NTSC信号を対象としており、動作クロックはバース
ト信号の4倍の周波数で約14.318MHz(以下、
この周波数を4Fscという。)、VCOクロックの中
心周波数も4Fscで±5%の変化幅を持ち、分周器1
2の分周比は910に固定とされている。
【0096】実施例5 第5の実施例では、第4の実施例における分周器12に
代えて、分周比を変更設定できる可変分周器を用いて、
検出された位相差の大小に応じて分周器を制御するとと
もに、設定されているしきい値を越えてFBPの位相が
遅れた場合にはより小さな分周比で、進んだ場合には、
より大きな分周比でVCOクロックを分周するようにし
ている。このことにより、FBPの位相、及び周波数を
追従する方式を切り換えて、追従速度が早く、かつ、安
定度の高い自動周波数制御装置が実現できる。
【0097】以下、この発明の第5の実施例について説
明する。図10は、この発明の第5の実施例であるディ
ジタル水平AFC回路を示すブロック図である。ここで
は、テレビジョン受像機の主要部の構成は、水平偏向系
を構成する水平AFC回路を除いて、図13におけるテ
レビジョン受像機について説明したものと同じである。
【0098】また、図10において水平AFC回路60
は、VCO11、可変分周器56、水平偏向回路13、
A/Dコンバータ51、第1の位相比較回路52、第1
の積分器53、補数/正数変換器54、D/Aコンバー
タ55を備え、これらは第4の実施例として図6におい
て説明した水平AFC回路50と同様に構成されてい
る。さらに可変分周器56の分周比を制御する分周比制
御部が設けられており、これは、HSYNC周期計数用
のカウンタ61、第2の積分器62、第2の位相比較回
路63、係数器64、加算器65、及び分周比セレクタ
66により構成されている。
【0099】ここで、HSYNC周期計数用のカウンタ
61(以下、HSYNCカウンタという。)は、A/D
コンバータ51及び同期分離回路7と接続されており、
同期分離回路7から入力されるHSYNCの周期を動作
クロックを基準にして計数する第1の計数回路である。
第2の積分器62は、HSYNCカウンタ61に接続さ
れ、そこから入力されるカウント値を積分している。
【0100】第2の位相比較回路63は同期分離回路7
から入力されるHSYNCと、A/Dコンバータ51か
ら入力されるディジタルFBPの最上位ビット(MS
B)との位相差を、動作クロック単位の精度で検出する
ものである。この位相差の検出結果は、分周比設定のた
めの位相データ(以下、第2の位相データという。)と
して出力される。
【0101】また、第2の位相比較回路63では、設定
されたしきい値に基づいて自動周波数制御の動作モード
を決定するモード識別信号をも出力している。ここで、
このモード識別信号は、第2の位相データの絶対値が2
回連続で8動作クロック以下の場合にはNARROWモ
ード、それ以外の場合にはWIDEモードとして設定さ
れる。
【0102】係数器64は、第2の位相比較回路63と
接続され、そこから入力される第2の位相データに1以
下の係数値、例えばここでは0.5を乗じて、加算器6
5に出力するものである。加算器65は、0.5倍され
た第2の位相データを、第2の積分器62で積分された
HSYNCカウント値と加算するものである。
【0103】分周比セレクタ66は、一方の入力端子が
第2の積分器62と接続され、他方の端子が加算器65
と接続されている。そして、これら入力端子のいずれか
が可変分周器56と接続されるように、第2の位相比較
回路63から出力されるモード識別信号に応じて切換え
制御されるものである。
【0104】次に、この発明の水平偏向系を構成する水
平AFC回路60の動作について説明する。なお、位相
比較回路52における位相差検出方法は、第4の実施例
のものと同様であり、ここではその説明を省略する。
【0105】水平偏向回路13から出力されたFBPは
A/Dコンバータ51でA/D変換され、256の階調
を持つ8ビットのデータ、即ちディジタルFBPに変換
される。このディジタルFBPは、第1の位相比較回路
52で同期分離回路7から出力されるHSYNCと位相
比較される。
【0106】ディジタルFBPは、第2の位相比較回路
63にも入力され、ここでは、同期分離回路7から入力
されるHSYNCとディジタルFBPの最上位ビットの
位相差が動作クロック単位の精度で検出される。この位
相比較回路63は、例えば内部に2個のカウンタを持っ
ていて、これらカウンタはいずれも、動作クロックを基
準にして計数動作を行なう。
【0107】ここで、一方のカウンタはHSYNCの立
ち上がりからディジタルFBPの最上位ビットの立ち上
がりまでを、他方のカウンタはディジタルFBPの最上
位ビットの立ち上がりからHSYNCの立ち上がりまで
を、それぞれ計数する。第2の位相データには、これら
の計数値のうちの小さい値が選択され、FBPの位相が
遅れている場合には負の値として、FBPの位相が進ん
でいる場合には正の値として、係数器64に出力され
る。
【0108】また、第2の位相比較回路63にはこの第
2の位相データについて、例えば2回連続して8動作ク
ロックを越えるか否かのしきい値が設定されており、こ
のしきい値に応じて、動作モードが決定される。すなわ
ち、第2の位相データの絶対値が2回連続で8動作クロ
ック以下であれば、FBPとHSYNCとの位相差が小
さいとして、NARROWモードが分周比セレクタ66
に指令される。反対に、第2の位相データの絶対値が2
回連続して8動作クロックを越えるような場合には、W
IDEモードが指令される。
【0109】HSYNCカウンタ61では、そこで計数
された計数値が第2の積分器62を介してHSYNCカ
ウント値として、加算器65と分周比セレクタ66に出
力される。また、この計数値によって同期分離回路7か
ら入力されるHSYNCの欠落やノイズの発生等を監視
しており、これらの異常が発生した場合には、必要に応
じて追従動作が停止され、或いは、HSYNCのノイズ
を無視する等の処理も行っている。
【0110】上記分周比セレクタ66の一方の入力端子
には、第2の積分器62からのHSYNCカウント値が
供給される。また、他方の入力端子には、係数器64か
ら出力される第2の位相データを加算器65により加算
したHSYNCカウント値が供給されている。そして、
第2の位相比較回路63からのモード識別信号に応じ
て、2つの入力端子のいずれか一方が選択され、可変分
周器56に対して分周比が切換えて出力される。
【0111】このように、分周比セレクタ66では第2
の位相比較回路63から出力されるモード識別信号によ
り、NARROWモード時にはHSYNCカウント値が
選択され、WIDEモード時には「HSYNCカウント
値」+0.5*「第2の位相データ」が選択され、これ
らが分周比として可変分周器56に出力できる。
【0112】ところで、補数/正数変換器54には、第
1の積分器53から第1の位相データが入力される。こ
こで、積分された第1の位相データの最上位ビットが反
転され、正の数に変換されたディジタルエラー電圧とし
てD/Aコンバータ55に入力されている。D/Aコン
バータ55ではこのディジタルエラー電圧がアナログ信
号に変換され、さらに、このエラー電圧がVCO制御電
圧としてVCO11に入力される。
【0113】VCO11では、VCO制御電圧によって
発振周波数が制御される。すなわちVCO制御電圧は、
エラー電圧に応じて位相と周波数が変化するようにVC
Oクロックを制御している。可変分周器56では、分周
比制御部で設定された分周比にしたがってVCOクロッ
クを分周して、駆動回路に対するトリガパルスが形成さ
れる。水平偏向回路13には、可変分周器56からのト
リガパルスが入力され、これを基準にして水平偏向電流
が発生する。水平偏向電流は、CRT6の水平偏向コイ
ルに供給され、RGB信号の水平同期がとられている。
【0114】以上に説明した水平AFC回路50は、分
周比セレクタ66でHSYNCカウント値が選択される
(NARROWモード)場合には、第4の実施例と同様
に、FBPの位相遅れ量、位相進み量に応じてエラー電
圧が変化し、FBPの遅れ、進みを打ち消す追従動作が
実行される。また、設定されているしきい値を越えてF
BPの位相が遅れ、或いは進む場合には、WIDEモー
ドが選択され、第1のエラー電圧によるVCO11での
位相制御は静止状態となって、第2の位相データに基づ
く位相制御が行なわれる。
【0115】したがって、FBPにしきい値を越える大
きな遅れが生じるとVCOクロックの分周比が小さくな
って、HSYNCに対するFBPの遅れを取り戻すよう
に動作し、FBPに進みが生じるとVCOクロックの分
周比が大きくなり、FBPの進みが少なくなるように動
作する。
【0116】なお、この実施例の自動周波数制御装置も
第4の実施例と同様に、NTSC信号を対象としてお
り、動作クロックはバースト信号の4倍の周波数4Fs
c、VCOクロックの中心周波数も4Fscである。し
かし、本実施例では可変分周器56を使用しているた
め、VCOクロックの変化幅を第4の実施例よりも小さ
く、例えば±1.25%に設定でき、また、第1の積分
器の時定数も第4の実施例の場合より小さい値に設定で
きる。したがって、自動周波数制御の安定度を高くする
ことが可能である。特に、WIDEモード時とNARR
OWモード時での追従方式が切り換わるので、追従速度
が早いだけでなく、安定度の高い回路が実現できる。
【0117】実施例6 第6の実施例では、第5の実施例における分周比制御手
段に、HSYNCの周波数が一定のままで位相だけが大
きく変化したときに、FBPを素早く追従させるリセッ
ト機能が追加されている。これによって、ビデオテープ
レコーダーの再生信号におけるスイッチングポイント信
号のように、垂直同期信号パルス期間の前後でHSYN
Cの周波数が一定のまま位相のみが大きく変化するよう
な信号が水平AFC回路に入力された場合にも、位相の
みを追従させて、追従動作を早期に完了できる。
【0118】以下、この発明の第6の実施例について説
明する。図11は、この発明の第6の実施例であるディ
ジタル水平AFC回路を示すブロック図である。ここで
は、テレビジョン受像機の主要部の構成は、水平偏向系
を構成する水平AFC回路を除いて、図13におけるテ
レビジョン受像機について説明したものと同じである。
【0119】図11において水平AFC回路70は、V
CO11、リセット端子付きの可変分周器74、水平偏
向回路13、A/Dコンバータ51、第1の位相比較回
路52、第1の積分器53、補数/正数変換器54、D
/Aコンバータ55を備え、これらは第4の実施例とし
て図6において説明した水平AFC回路50と同様に構
成されている。また、リセット端子付きの可変分周器7
4には、その分周比を制御する分周比制御部が設けられ
ており、これは、HSYNC周期計数用のカウンタ6
1、第2の積分器62、第2の位相比較回路71、係数
器64、加算器65、及び分周比セレクタ66を備え、
さらにFBP遅延測定用カウンタ(以下、FBPカウン
タという。)72、及びリセットパルス発生回路73を
含んでいる。
【0120】ここで、第2の位相比較回路71は同期分
離回路7から入力されるHSYNCと、A/Dコンバー
タ51から入力されるディジタルFBPの最上位ビット
(MSB)との位相差を、動作クロック単位の精度で検
出するものである。この位相差の検出結果は、第2の位
相データとして出力される。
【0121】また、第2の位相比較回路71は、先の実
施例5における第2の位相比較回路63に対応するもの
であって、設定されたしきい値に基づいて自動周波数制
御の動作モードを決定する3つのモード識別信号を出力
している。ここでは、このモード識別信号は、垂直期間
の終了直後に第2の位相データの絶対値が3回連続で1
6動作クロック以上の場合RSTモード、第2の位相デ
ータの絶対値が2回連続で8動作クロック以下の場合に
はNARROWモード、それ以外の場合にはWIDEモ
ードとして、それぞれ設定されている。
【0122】FBPカウンタ72は、リセット端子付き
の可変分周器74及びA/Dコンバータ51と接続され
ており、水平偏向回路13へのトリガパルスの立ち上が
りエッジからディジタルFBPの最上位ビットの立ち上
がりエッジまでの遅延時間を動作クロックを基準にして
計数する第2の計数回路である。
【0123】リセットパルス発生回路73はFBPカウ
ンタ72と接続され、さらに第2の位相比較回路71か
らモード識別信号が供給され、RSTモード時に、HS
YNCの立ち上がりエッジからFBP遅延量だけ進んだ
位相のパルスをリセットパルスとして出力するものであ
る。なお、リセットパルス発生回路73はRSTモード
時のみ動作し、WIDEモードおよびNARROWモー
ド時は非動作の状態になる。
【0124】リセット端子付きの可変分周器74は、V
CO11からのVCOクロックを分周比セレクタ66で
設定される分周比で分周し、水平偏向回路13を駆動す
るトリガパルスを出力するものである。さらに、リセッ
トパルス発生回路73からのリセットパルスが入力され
ると、直ちにトリガパルスを出力する機能を備えてい
る。その他の分周比制御部の構成は、第5の実施例のも
のと同一である。
【0125】次に、この発明の水平偏向系を構成する水
平AFC回路70の動作について説明する。なお、第1
の位相比較回路52、および第2の位相比較回路71に
おける位相差検出方法は、第5の実施例のものと同様で
あり、ここではその説明を省略する。
【0126】図12は、水平AFC回路70におけるH
SYNCとFBPの位相関係を示すタイミング図であ
る。ここでは、垂直期間の前後でHSYNCの周波数が
一定のまま位相のみが大きく変化するような信号が入力
された場合に、位相のみを追従させるリセット機能につ
いて説明する。
【0127】図12において、(A)はVTRの再生信
号の中に含まれるHSYNCであって垂直期間の前後の
位相を示す。また、同図(B)、(C)、(D)にはそ
れぞれFBP、トリガパルス、およびリセットパルスの
位相関係を示している。ここで、VTRの再生信号の中
に含まれるスイッチングポイントより前では、HSYN
CとFBPは完全に同期しており、水平AFC回路70
はNARROWモードに設定されている。
【0128】スイッチングポイントから垂直期間が終了
するまでは、水平AFC回路70の位相および周波数追
従動作が静止して、分周比とエラー電圧は一定に保持さ
れる。このため、HSYNCとFBPの周波数は一致し
ているが、位相は大きくずれている。
【0129】この状態で、垂直期間が終了すると、水平
AFC回路70はRSTモードとなり、リセットパルス
が発生して、可変分周器74のリセット端子に入力され
る。これによって可変分周器74は、HSYNCの立ち
上がりエッジからFBP遅延量だけ進んだ位相のトリガ
パルスを水平偏向回路13に出力する。FBPはトリガ
パルスよりFBP遅延量だけ位相が遅れているので、結
果的にHSYNCとFBPの位相がほぼ一致する。
【0130】以上に説明した水平AFC回路70は、第
5の実施例と同様に、分周比セレクタ66でHSYNC
カウント値が選択される(NARROWモード)場合に
は、FBPの位相遅れ量、位相進み量に応じてエラー電
圧が変化し、FBPの遅れ、進みを打ち消す追従動作が
実行され、WIDEモードが選択された場合も、第1の
エラー電圧によるVCO11での位相制御は静止状態と
なって、第2の位相データに基づく位相制御が行なわれ
る。さらに、RSTモードでは、分周比を変化させる分
周比制御部も静止状態となり、同期分離回路7から入力
するHSYNCの周波数が一定のまま、位相のみが遅
れ、進みを生じた場合に、分周器74にリセットをかけ
て、FBPの位相のみを確実に追従させることが可能に
なる。
【0131】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0132】請求項1の発明によれば、実用化が可能な
程度の周波数の動作クロックで、A/DコンバータやD
/Aコンバータを必要とせず、比較的小規模な回路で、
テレビジョン受像機での使用が可能となる精度での位
相、周波数の追従を行うことができる。
【0133】請求項2の発明によれば、ディジタル化さ
れた水平AFC回路を比較的小規模な回路で構成して、
テレビジョン受像機での使用が可能となる精度での位
相、周波数の追従を行うことができる。
【0134】請求項3の発明によれば、動作クロックの
1クロック期間以内の精度で前記水平偏向電流の位相及
び周波数をHSYNCに追従させるようにしたので、比
較的小規模な回路で、テレビジョン受像機での使用が可
能となる精度での位相、周波数の追従を行うことができ
る。
【0135】請求項4の発明によれば、追従動作中と定
常状態とで、差分電圧による効果が自動的に切り換るこ
とにより、追従速度が早く、かつ、安定度の高い回路を
実現できる。
【0136】請求項5の発明によれば、A/Dコンバー
タを必要とせずにエラー電圧および差分電圧を出力する
ことができ、比較的小規模な回路で、テレビジョン受像
機での使用が可能となる精度での位相、周波数の追従を
行なうことができる。
【0137】請求項6の発明によれば、D/Aコンバー
タもA/Dコンバータを必要とせずに、VCOの制御電
圧をLレベルとHレベルの2値ではなく、階調をもつア
ナログ電圧として与えることができる。
【0138】請求項7の発明によれば、実用化が可能な
程度の周波数の動作クロックでも、テレビジョン受像機
での使用が可能となる位相差検出の精度を得ることがで
きる。また、位相差の大小により、位相および周波数の
追従方式を切り換えることにより、追従速度が早く、か
つ、安定度の高い回路が実現できる。
【0139】請求項8の発明によれば、FBPとHSY
NCの位相差が1動作クロック以内の場合でも、立ち上
がりスロープ、または立ち下がりスロープでのディジタ
ルFBPの値を参照することにより、その位相差を検出
することが可能である。
【0140】
【0141】
【0142】請求項の発明によれば、ビデオテープレ
コーダーの再生信号におけるスイッチングポイントのよ
うに、垂直期間の前後でHSYNCの周波数が一定のま
ま位相のみが大きく変化するような信号が入力された場
合でも、周波数一定のままで位相のみを素早く追従させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例であるディジタル水
平AFC回路を示すブロック図である。
【図2】 定常状態におけるFBPの位相変動の様子を
示す波形図である。
【図3】 この発明の第2の実施例であるディジタル水
平AFC回路を示すブロック図である。
【図4】 追従動作から定常状態に移行する際のFBP
の様子を示す波形図である。
【図5】 この発明の第3の実施例であるディジタル水
平AFC回路を示すブロック図である。
【図6】 この発明の第4の実施例であるディジタル水
平AFC回路を示すブロック図である。
【図7】 HSYNCとFBPの位相関係を示すタイミ
ング図である。
【図8】 図7におけるHSYNCとFBPの同期状態
を拡大して示す図である。
【図9】 図8におけるディジタルFBPの位相遅延時
の参照値を示す説明図である。
【図10】 この発明の第5の実施例であるディジタル
水平AFC回路を示すブロック図である。
【図11】 この発明の第6の実施例であるディジタル
水平AFC回路を示すブロック図である。
【図12】 HSYNCとFBPの位相関係を示すタイ
ミング図である。
【図13】 従来の水平AFC回路を含むテレビジョン
受像機の主要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
15 Lレベル幅設定回路、16 位相比較回路、18
抵抗、19 コンデンサ、20 水平AFC回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−19363(JP,A) 特開 平5−227453(JP,A) 特開 平2−119380(JP,A) 特開 平1−228377(JP,A) 実開 昭64−55982(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/04 - 5/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御形発振器(以下、VCOとい
    う。)のクロック(VCOクロック)から形成される駆
    動パルスに基づいて、テレビジョン受像機の水平偏向電
    流の周波数と位相を水平同期信号(以下、HSYNCと
    いう。)に同期させる自動周波数制御装置において、 前記HSYNCのパルス継続期間が動作クロックの奇数
    倍の長さとなるように前記HSYNCのデューティ比を
    変更するデューティ比変更手段と、 前記デューティ比が変更設定されたHSYNCの位相と
    前記水平偏向電流に同期するフライバックパルス(以
    下、FBPという。)の位相との位相差を、前記動作ク
    ロックにより計数して、前記HSYNCを基準パルスと
    してFBPの位相変化に応じたディジタルのエラー信号
    を出力する位相比較手段と、 前記エラー信号に基づいて平滑化されたエラー電圧を前
    記VCOクロックの制御電圧として出力する積分手段と
    を備えたことを特徴とする自動周波数制御装置。
  2. 【請求項2】 前記デューティ比変更手段は、 前記HSYNCのLレベル期間を前記動作クロックの奇
    数倍の長さに設定されたHSYNCを、位相比較のため
    の基準パルス信号として前記位相比較手段に出力するL
    レベル幅設定回路であることを特徴とする請求項1に記
    載の自動周波数制御装置。
  3. 【請求項3】 前記位相比較手段は、 前記デューティ比が変更設定されたHSYNCの立ち下
    がりエッジから前記FBPの立ち上がりエッジまでの期
    間を前記動作クロックによって計数する第1のカウンタ
    と、 前記FBPの立ち上がりエッジから前記HSYNCの立
    ち上がりエッジまでの期間を前記動作クロックによって
    計数する第2のカウンタと、 前記第1、第2のカウンタの計数値から算出されるHS
    YNCとFBPとの位相差に応じてエラー信号を出力す
    る第1の出力回路と、 を備えており、前記動作クロックの1クロック期間以内
    の精度で前記水平偏向電流の位相及び周波数をHSYN
    Cに追従させるようにしたことを特徴とする請求項2に
    記載の自動周波数制御装置。
  4. 【請求項4】 前記位相比較手段は、 現在のHSYNCを基準として計測された位相差と先行
    するHSYNCを基準として計測された位相差との差分
    値に応じて差分信号を出力する第2の出力回路と、 前記エラー信号に前記差分信号を所定の比率で加算し
    て、修正されたエラー信号を前記積分回路に出力する加
    算手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求
    項3に記載の自動周波数制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の出力回路または前記第2の出
    力回路から、それぞれ前記位相差および差分値に応じた
    ディジタルのエラー信号および差分信号が入力され、こ
    れらのディジタル信号をそれぞれアナログのエラー電圧
    および差分電圧として前記積分手段に出力するディジタ
    ル/アナログ変換回路を備えたことを特徴とする請求項
    4に記載の自動周波数制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の出力回路または前記第2の出
    力回路から、それぞれ前記位相差および差分値に応じた
    エラー信号及び差分信号が入力され、これらエラー信号
    及び差分信号に規定される所定期間はHレベルまたはL
    レベルの信号を、その他の期間はハイインピーダンスを
    それぞれエラー電圧および差分電圧として前記積分手段
    に出力する電圧変換回路を備えたことを特徴とする請求
    項4に記載の自動周波数制御装置。
  7. 【請求項7】 VCOクロックから形成される駆動パル
    スに基づいて、テレビジョン受像機の水平偏向電流の周
    波数と位相をHSYNCに同期させる自動周波数制御装
    置において、 水平偏向電流に同期するFBPをディジタル信号に変換
    するA/Dコンバータと、 このディジタル信号に変換されたFBP(以下、ディジ
    タルFBPという。)と前記HSYNCとの位相差を検
    出する第1の位相比較回路と、 前記第1の位相比較回路で検出された第1の位相データ
    を積分する第1の積分回路と、 前記第1の位相データを正の数で表現したディジタルの
    エラー信号をアナログ信号に変換し、前記VCOの制御
    電圧を形成するD/Aコンバータと、 前記動作クロックを分周して水平偏向用のトリガパルス
    を出力する分周器とを備え、 前記分周器は、分周比を変更設定できる可変分周器であ
    って、さらに前記可変分周器の分周比を制御する分周比
    制御手段を備え、 前記分周比制御手段は、 前記HSYNCの周期を動作クロックを基準にして計数
    する第1の計数回路と、 前記第1の計数回路で計数されたHSYNC周期の計数
    値を積分する第2の積分回路と、 前記HSYNCの位相と前記FBPの位相との位相差を
    前記動作クロック単位の精度で検出する第2の位相比較
    回路と、 前記第2の位相比較回路で検出された位相差(以下、第
    2の位相データという。)の値が所定のしきい値より小
    さい場合には、前記第2の積分回路によって積分された
    HSYNC周期の計数値(以下、HSYNCカウント値
    という。)を分周比として前記分周器に設定し、前記第
    2の位相データの値が前記所定のしきい値より大きい場
    合には、前記第2の位相データに1以下の所定の係数を
    乗じた値と前記HSYNCカウント値との和を分周比と
    して前記分周器に設定する分周比設定手段とを備えた
    とを特徴とする自動周波数制御装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の位相比較回路は、前記A/D
    コンバータから出力されるディジタルFBPの立ち上が
    り、または、立ち下がりスロープのディジタル値を参照
    値として検出する検出手段を備えたことを特徴とする請
    求項7に記載の自動周波数制御装置。
  9. 【請求項9】 前記分周比制御手段は、さらに前記水平
    偏向用のトリガパルスと前記FBPとの位相差をFBP
    遅延量として前記動作クロックを基準にして計数する第
    2の計数回路と、 垂直偏向用の等価パルスの終了直後であって、前記第2
    の位相データの値が前記所定のしきい値より大きい場合
    には、前記HSYNCの位相より前記FBP遅延量だけ
    早いタイミングで前記分周器に対するリセットパルスを
    発生するリセットパルス発生回路と、 を備えており、前記分周器はリセットパルスが入力され
    ると直ちに前記水平偏向用のトリガパルスを出力するよ
    うにしたことを特徴とする請求項7または請求項8に記
    載の自動周波数制御装置。
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