JP3032430B2 - デジタル自動周波数調整方法及びその回路 - Google Patents

デジタル自動周波数調整方法及びその回路

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JP3032430B2
JP3032430B2 JP6194135A JP19413594A JP3032430B2 JP 3032430 B2 JP3032430 B2 JP 3032430B2 JP 6194135 A JP6194135 A JP 6194135A JP 19413594 A JP19413594 A JP 19413594A JP 3032430 B2 JP3032430 B2 JP 3032430B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/79Processing of colour television signals in connection with recording
    • H04N9/80Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • H04N9/82Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback the individual colour picture signal components being recorded simultaneously only
    • H04N9/83Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback the individual colour picture signal components being recorded simultaneously only the recorded chrominance signal occupying a frequency band under the frequency band of the recorded brightness signal

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動周波数調整(Automa
tic Frequency Control:AFC)方法及びその回路に係
り、特にデジタル方式での自動に周波数を調整するデジ
タル自動周波調整方法及びその回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ビデオカセットレコ−ダのよ
うな映像処理システムでの自動周波数調整は、水平同期
に従う629KHz(NTSCの場合)の低域変換搬送
色信号(Fcu)を発生することである。再生時の自動周
波数調整は、記録時と同一の回路で遂行されるが、記録
時には入力ビデオ信号から抽出した水平同期信号を使用
し、再生時には再生ビデオ信号から抽出した水平同期信
号を基準信号として用いる。
【0003】ところが、再生された水平同期信号は、機
器のヘッドおよびテ−プの特性などによりジッタを発生
する。したがって、元の記録されたビデオ信号を正確に
再生しにくくなる。それで、ジッタに基づく水平同期信
号の詳細な周波数変動に応答して発生する低域変換搬送
色信号の周波数を調整して、自動周波数調整により元の
ビデオ信号を正確に再生する。
【0004】図1は従来のアナログ方式の自動周波数調
整回路を示したブロック図である。水平同期分離器11
は、入力端子10を通じて入力されたビデオ信号Vi か
ら周波数がfH である水平同期信号を抽出して、位相比
較器12に出力する。位相比較器12は、水平同期分離
器11から出力される水平同期信号の位相と第2分周器
15から出力される水平同期信号の位相とを比較して、
その差を直流電圧に変換して電圧制御発振器13に出力
する。
【0005】電圧制御発振器13は、160fH に当た
る周波数を基本として発振して、入力される直流電圧に
より発振周波数を変動させる。第1分周器14は、16
0f H に当たる周波数を有する電圧制御発振器13の出
力信号を1/4に分周して40fH の低域変換搬送色信
号、すなわち分周された信号を出力端子16と第2分周
器15に出力する。第2分周器15は、40fH 信号を
40に分周してfH 周波数信号を位相比較器12にフィ
−ドバック出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の自
動周波数調整回路は、アナログ方式のビデオ信号処理時
には使用可能であるが、デジタルビデオ信号処理時には
使用できないという問題点があった。本発明の目的は、
前記のような問題点を解決するために、デジタル方式で
ビデオ信号を処理する際に、位相同期ループを使用せず
自動に周波数を調整するデジタル自動周波数調整方法
を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、前記デジタル自動周
波数調整方法に最も適したデジタル自動周波数調整回路
を提供することにある。
【0008】
【課題を達成するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明によるデジタル自動周波数調整方法は、
流入される水平同期信号からシステムクロックに応答
してデジタル水平同期信号を分離し、該デジタル水平同
期信号の分離に係るシステムクロックに基づいて水平同
期分離ポイント値を抽出し、1デジタル水平同期期間内
システムクロック数を検出する水平同期信号変換過程
と、前記水平同期信号変換過程で出力される前記デジタ
ル水平同期信号と、前記水平同期分離ポイント値と、1
デジタル水平同期期間内のシステムクロック数とを利用
して実際の水平同期期間を算出し、前記実際の水平同期
期間から標準水平同期期間を減算してラインジッタ量を
算出するラインジッタ量算出過程と、前記ラインジッタ
量算出過程で算出された前記ラインジッタ量に応答し
て、標準低域変換搬送色信号に対してモジュロ演算し、
周波数補正された新たな低域変換搬送色信号を発生する
搬送色信号出力過程とを含むことを特徴とする。
【0009】又、本発明によるデジタル自動周波数調整
方法は、水平同期周波数に従い低域変換搬送色信号の周
波数を可変として自動的に周波数を調整するデジタル自
動周波数調整方法において、直前ラインの水平同期分離
エラーを初期化する初期化段階と、システムクロックに
応答して、流入される水平同期信号から水平同期期間に
対して所定レベルのデジタル水平同期信号を分離し、デ
ジタル水平同期期間に当たるシステムクロック数を算出
する段階と、分離する直前の時点と分離する時点とのシ
ステムクロックの上昇又は下降エッジでの、基準レベル
に対する入力水平同期信号の大きさを利用して、現在ラ
インの水平同期分離エラーを算出する段階と、前記シス
テムクロック数と、前記現在ラインの水平同期分離エラ
ーと、前記初期化段階での前記直前ラインの水平同期分
離エラーとを利用して、実際の水平同期期間を求める水
平同期期間算出段階と、前記水平同期期間算出段階で算
出した実際の水平同期期間から予め定められた標準水平
同期期間を減算して、現在ラインのジッタ量を算出する
ジッタ量算出段階と、前記ジッタ量に応答して前記低域
変換搬送色信号の補正程度を判断する段階と、前記補正
程度に対応して補正係数を算出する段階と、前記補正係
数を利用して前記低域変換搬送色信号に対してモジュロ
演算して、新たな低域変換搬送色信号を発生する段階
と、前記直前ラインの水平同期分離エラーに前記水平同
期分離エラー算出段階から求めた現在ライン水平同期分
離エラーを代入する分離エラー処理段階とを含み、分離
エラー処理後、1水平同期期間を遅延したのち、前記水
平同期分離段階に進行して次のラインに対して前記段階
を反復してデジタル方式で自動周波数調整を遂行するこ
とを特徴とする。
【0010】又、本発明によるデジタル自動周波数調整
回路は、流入される水平同期信号から、システムクロッ
クに応答してデジタル水平同期信号を分離し、該デジタ
ル水平同期信号の分離に係るシステムクロックに基づい
水平同期分離ポイント値を抽出し、1デジタル水平同
期期間内のシステムクロック数を検出する水平同期信号
変換手段と、前記水平同期変換手段から出力される前記
デジタル水平同期信号と、前記水平同期分離ポイント値
と、1デジタル水平同期期間内のシステムクロック数と
を利用して実際の水平同期期間を算出し、前記実際の水
平同期期間から標準水平同期期間を減算してラインジッ
タ量を算出するラインジッタ量算出手段と、前記ライン
ジッタ量算出手段から出力される前記ラインジッタ量に
応答して、前記標準低域変換搬送色信号に対してモジュ
ロ演算して、周波数補正された新たな低域変換搬送色信
号を発生する搬送色信号出力手段とを含むことを特徴と
する。
【0011】
【作用】かかる構成において、流入される水平同期信号
からシステムクロックに応答してデジタル水平同期信
号を分離し、該デジタル水平同期信号の分離に係るシス
テムクロックに基づいて水平同期分離ポイント値を抽出
し、1デジタル水平同期期間内のシステムクロック数を
検出して、デジタル水平同期信号と、水平同期分離ポイ
ント値と、1デジタル水平同期期間内のシステムクロッ
ク数とを利用して実際の水平同期期間を算出し、実際の
水平同期期間から標準水平同期期間を減算してラインジ
ッタ量を算出し、ラインジッタ量に応答する補正係数を
発生してして標準低域変換搬送色信号に対してモジュロ
演算してラインジッタの補償された新たな周波数を有
する低域変換搬送色信号を発生することにより、位相同
期ループを使用しないデジタル自動周波数調整を実現し
鮮やかな画質を有する利点がある。
【0012】
【実施例】以下、添付した図面に基づき本発明の実施例
を詳細に説明する。デジタル方式のシステムでのAFC
は、位相同期ループ(PLL)を利用するアナログ方式
のシステムの場合とは異なり、位相同期ループ(PL
L)のような構成と方法では望む所定の周波数が作りに
くい。しかしながら、AFCは画質に影響を与えるた
め、デジタル方式のシステムにおいてもこれを考慮すべ
きである。
【0013】一方、入力される色信号は、周波数がFsc
(NTSC方式で約3.58MHz)であるサブキャリ
ヤを利用して平衡変調された信号として、これをVCR
では色低域変換方式を利用して、平衡変調に利用するキ
ャリヤをFsc(約3.58MHz)からFcu(629K
Hz)に低域変換する。また、再生時には、キャリヤが
cu(629KHz)で記録されている色信号を再び元
の平衡変調キャリヤであるFsc(約3.58MHz)に
する逆変換過程を通じて、元のビデオ信号を再生する。
【0014】このような関係を数式で表現すれば、記録
に入力される色信号Cor1 と、テープに記録される色信
号Cor2と、テープから読み出される色信号Cor3 と
は、次のように表せる。 Cor1 =(B-Y) sin(2πFsc・t)+(R-Y) cos(2πFsc・t) …式(1) Cor2 =(B-Y) sin(2πFcu・t)+(R-Y) cos(2πFcu・t) …式(2) Cor3 =(B-Y) sin{2π(Fcu+Δf)t} +(R-Y) cos{2π(Fcu+Δf)t} …式(3) ところが、式(3)を見るとテープの特性およびヘッド
などの機構上の特性により、再生時にVCRに入力され
る色信号成分は、ライン毎に水平同期期間が一定でない
状態で入力される。したがって、本実施例では、ライン
間に発生するジッタ成分を取り除くために新しい低域変
換搬送色信号を作って、入力される信号のジッタ成分に
当たる周波数成分であるΔfを相殺させる方式である。
ジッタがなくなることを数式で説明するために、再生時
の(B−Y)色信号に乗じられる低域変換搬送色信号F
cu1'と、(R−Y)色信号に乗じられる低域変換搬送色
信号Fcu2'とを、次の式(4)、(5)に示した。
【0015】 Fcu1'= sin{2π(Fcu+Δf)t} …式(4) Fcu2'= cos{2π(Fcu+Δf)t} …式(5) 式(3)に表現されるテープから再生された入力色信号
に、式(4),(5)で表現される低域変換搬送色信号
をそれぞれ乗じて加算し、すなわち、式(3)×式
(4)+式(3)×式(5)を遂行し、低域濾波器を経
た後、その結果は(B−Y),(R−Y)としてそれぞ
れ出力され、(B−Y),(R−Y)信号は再びsin
(2πFsc・t),cos(2πFsc・t)を利用して
平衡変調すれば、元のビデオ信号と同一の再生時出力さ
れる色信号Cor4は次のように表現できる。
【0016】 Cor4 =(B-Y) sin(2πFsc・t)+(R-Y) cos(2πFsc・t) …式(6) 前記の式(4)および(5)から見ると、Δfほど周波
数の補償されたキャリヤを式(3)に乗じなければ、元
の入力ビデオ信号のキャリヤがΔfほど異なって出力さ
れる。したがって、本実施例では、Δfを求めて新しい
サインおよびコサイン低域変換搬送色信号[sin{2
π(Fcu+Δf)t},cos{2π(Fcu+Δf}
t]を作り、元の記録(送信)された信号と同一の色信
号を再生(受信)できるようにすることが目的である。
【0017】図2の(A)ないし(C)は、本発明の理
解を助けるために水平同期期間を算出する概念を示した
概略図である。水平同期分離エラーHerror というもの
は、アナログ水平同期信号をデジタルに変換した後、デ
ジタル水平同期信号を作る過程からやむを得ず発生する
もので、時間に対して連続的でないデジタルシステム方
式の特性に基づいて発生するエラーである。水平同期分
離エラーHerror は、このデジタル水平同期信号Hsync
分離時に発生するクロックのエラーを言う。
【0018】図2の(A)は、システムクロック(SYSC
LK)を示し、システムクロックの周期はTclk と表記す
る。図2の(A)において、サイクル数1,2,3,…
Nはシステムクロックにより分離されたデジタル水平同
期期間のシステムクロック数を示す。図2の(B)は、
A/D変換後の水平同期信号入力を示し、点線はこれを
検出する基準レベルThrを示す。したがって、実際の水
平同期期間はa区間である。Herror1は、前ラインの水
平同期分離エラーであり、Herror2は、現在ラインの水
平同期分離エラーである。
【0019】ここで、実際の水平同期期間の開始点とシ
ステムクロックの上昇エッジから分離されるデジタル水
平同期期間の開始点との差が、水平同期分離エラーH
errorである。また、Aは分離する直前のシステムクロ
ックの上昇エッジでの基準レベルに対する入力水平同期
信号の大きさ(第1水平同期分離ポイント値)であり、
Bは分離する時点のシステムクロック上昇エッジでの基
準レベルに対する入力水平同期信号の大きさ(第2水平
同期分離ポイント値)である。
【0020】図2の(C)は、システムクロックにより
分離されたデジタル水平同期信号を示し、デジタル水平
同期期間はb期間である。図2の(A)ないし(C)に
おいて、現在ラインから発生したジッタ量(ΔT line
を計算すれば、まず、三角形の比例の性質を利用して次
の式(7),(8)のように表現できる。
【0021】
【数1】
【0022】ラインジッタ量ΔTlineは次の式(9)の
ように表現される。 ΔTline=Lcurrent −Lstandard …式(9) ここでLstandardは、ジッタがない場合の標準水平同期
信号の時間間隔で1/fH であり、Lcurrent は、ジッ
タが発生した現在ラインの水平同期信号の時間間隔を示
し、図2の(B)のaとして表示される期間である。し
たがって、水平同期分離エラーを考慮した実際的な現在
ラインの水平同期期間Lcurrent を求めると、次の通り
である。
【0023】 Lcurrent =N×Tclk +Herror1−Herror2 …式(10) 式(10)で、Nは分離されたデジタル水平同期信号H
sync内のシステムクロックパルス数であり、Tclk は、
デジタル水平同期信号Hsyncの分離時に利用したシステ
ムクロックの周期に当たる時間間隔(=1/Fclk )で
あり、Herror1,Herror2は、前述した通り直ぐ前のラ
インの水平同期分離エラーと現在ラインの水平同期分離
エラーとである。水平同期分離エラーHerror は、式
(7)のようにシステムクロックTclk との乗算器が必
要なので、式(10)は3つの乗算器が必要となる。
【0024】式(10)で乗算演算を減らすために、T
clk を前に分離すれば、次の通りである。
【0025】
【数2】
【0026】前記式(11)でHerror 1/Tclk ,H
error 2/Tclk は式(8)を利用して計算する。した
がって、式(9)で標準水平同期期間Lstandardは既に
知られた値なので、式(11)により実際の水平同期期
間Lcurrent を求めると、現在ラインのジッタ量ΔT
lineが容易に求められる。一旦ラインジッタ量ΔTline
を求めると、標準低域変換搬送色信号Fcuの1サイクル
に当たるジッタの時間成分ΔTcuが次の通り求められ
る。
【0027】 ΔTcu=1/Δf=ΔTline/CycFcu …式(12) ここで、ΔTlineはラインジッタの実際時間間隔であ
り、CycFcu は標準信号入力時の1ラインに対するFcu
の全体サイクル数として予め定められた値(例えば、N
TSCの場合は629KHz/15.75KHz)であ
る。したがって、現在ラインのジッタを考慮した新たな
低域変換搬送信号NewFcuの周波数を計算する。
【0028】標準低域変換搬送色信号Fcuの1サイクル
に対する間隔時間をTcuとすれば、新たな低域変換搬送
色信号NewFcu は、次の通りである。
【0029】
【数3】
【0030】すなわち、NewFcu は、標準低域変換搬送
色信号Fcuの周波数で、{ΔTcu/(Tcu+ΔTcu) }
×Fcuとなる新たな項が追加されることが分かる。式
(13)の結果をハードウェアで具現するために実際的
な場合を考慮すれば、通常のVCRシステムではΔTcu
《Tcuなのでこの関係を利用して数式を更に簡略化すれ
ば次の通りである。
【0031】
【数4】
【0032】この式(14)にΔTcu=ΔTline/Cyc
Fcu を代入すれば、最終的な周波数は次のように計算さ
れる。
【0033】
【数5】
【0034】したがって、図3の(A)は、標準低域変
換搬送色信号の1サイクルを示した波形図であり、図3
の(B)は、ΔTcuほど補正された新たな低域変換搬送
色信号の1サイクルを示した波形図であり、補正された
新たな低域変換搬送色信号は、標準低域変換搬送色信号
(図3の(A))よりΔTcuほど周期が長くなったこと
が分かる。
【0035】図4は、本発明の理解を助けるためにモジ
ュロカウンタを利用して任意の周波数を有する信号の発
生を説明するための図面である。図4に示したモジュロ
カウンタの構成と動作は、C.P.SandbankerとJohn Wiley
& Sons により述べられた“DIGITAL TELEVISION”のpp
137−139に開示されている。本発明の理解を助け
るために例を挙げて説明することにする。
【0036】発生しようとする信号の周波数をFsig
モジュロカウンタを動作させるクロックの周波数をF
clk と仮定すれば、2つの信号の比率は次のように表現
される。 Fsig /Fclk =X/Y …式(16) X,Yは正の整数であり、相互間には公約数がない。
【0037】例えば、Fsig =375/8KHz、F
clk =864MHzの時、次のように表現される。 Fsig /Fclk =X/Y=(375/8)/864 =375/6912=125/2304 …式(17) 前記式(17)でX=125、Y=2304である。
【0038】例に挙げたFsig を作るためには、ROM
47のアドレス個数はY=2304と決定されるため、
1周期の信号を2304個に均等にサンプリングして貯
蔵しておき、データのアドレスは125ずつ増加してモ
ジュロ2304の演算結果として決定される。この時、
ROM47のサイズが2304に決定されれば、2n
構成されるROMを利用する際にN=12を利用しなけ
ればならないため、残り領域のROMが浪費される場合
があり、また、Yの値が大きい場合にはROMのサイズ
が大きくなってしまうので、ハードウェアの負担が増加
する。したがって、ROMのサイズを一定した任意の適
切なサイズに調整すべき必要がある。
【0039】次は、ROMの大きさが任意の周波数信号
により変わらず、一定した値として固定されて望む信号
を作る方法に対する説明である。前記式(17)を整え
ると、次のように表現される。 Fsig /Fclk =125/2304 =(2048×125)/(2048×2304) =(2048×125/2304)/2048 =(111+1/9)/2048 =(Fcu3 +Fcu1 /Fcu2 )/Fcu4 …式(18) 前記式(18)で、ROM47のサイズは、第4係数F
cu4 により決定される。データのアドレスを決定するた
めには、第2加算器44でFcu3 +Fcu1 /F cu2 ほど
clk の1周期毎に増加させ、第2モジュロレジスタ4
5から出力されるモジュロ演算結果がアドレスされるこ
とが分かる。ここで、Fcu1 ,Fcu2 ,Fcu3 ,Fcu4
はモジュロカウンティングのための第1ないし第4係数
である。
【0040】Fcu1 /Fcu2 は整数でない実数値であ
り、ROMのアドレスは正の整数として決定されるた
め、Fcu1 /Fcu2 の値を小数点以下は捨て、整数のみ
を取る方式を利用すべきである。すなわち、Fcu1 /F
cu2 の演算は毎度加えて第1モジュロレジスタ42でF
cu2 より大きい際には1を出力し、残りの場合は0を出
力させるモジュロFcu2 の演算をすれば良い。
【0041】アドレスを計算する際に小数点を捨てるこ
とにより、生成されたデータの正確度は落ちるが、この
方式を利用すればROMのサイズが効率的に減らせる。
結局ROMのサイズを固定させる方式を利用すれば、2
回のモジュロ演算が必要であることが分かる。次いで、
図4を参照して説明したモジュロカウンタを利用してジ
ッタ補償された周波数信号NewFcu の発生方法を説明す
ることにする。
【0042】Fsig =Fcu(=ジッタのない標準AFC
キャリヤ信号)として式(18)を異なる表現にすれば
次の通りである。
【0043】
【数6】
【0044】この式を利用してNewFcu を発生させよう
とすれば、式(15)で、
【0045】
【数7】
【0046】ここで、(Fcu3 ×Fcu2 +Fcu1 )/
(CycFcu ×Tcu)は、システムにより決定される定数
であるFcu1 ,Fcu2 ,Fcu3 ,Tcu,CycFcu の関数
なので、定数Kとすることができる。
【0047】
【数8】
【0048】である。前記式(20)を最終的にモジュ
ロカウンタの形態に作るためには、右辺のΔTline ×K
の値がラインジッタ量(=ΔTline)が変わるにつれ変
化するため、ライン毎に新たな係数値としてFcu1 ,F
cu3 を可変とするべきである。ここで、Fcu2 ,Fcu4
はROMのサイズを決定する係数となるため、Fcu2,
cu4 は固定させておき、アドレスの増加量を示すFcu
1 ,Fcu3 により所定の周波数を発生させうるので、ラ
インジッタ量の変換量によりFcu1 ,Fcu3 を可変にさ
せて、新たな低域変換搬送色信号NewFcu を発生させ
る。
【0049】したがって、この係数の決定方法は次の通
りである。先ず項|Fcu1 −ΔTline×K|/Fcu2 を
解く。前記項の商をM、余りをRとする。Fcu1 −ΔT
line×K≧0なら、すなわち、標準低域変換搬送色信号
より長い周期の新たな低域変換色搬送信号を発生させよ
うとすれば、次の式(21)と式(22)のように表現
される。
【0050】 NFcu3 =Fcu3 +M …式(21) NFcu1 =R …式(22) Fcu1 −ΔTline×K<0なら、すなわち、標準低域変
換搬送色信号より短い周期の新たな低域変換色搬送信号
を発生させようとすれば、次の式(23)と式(24)
のように表現される。
【0051】 NFcu3 =Fcu3 −M−1 …式(23) NFcu1 =Fcu2 −R …式(24) ここで、ハードウェアの構成を簡単にするためにはAB
S(Fcu1 −ΔTline×K)の範囲が所定値(例えばF
cu2 )以内なら、Mを所定数に固定し、Rのみを計算す
る方法を取り、NFcu3 を可変とせずNFcu1 のみを計
算する等の様々な変形例がありうる。
【0052】前記のように新たに求めた係数であるNF
cu1 、NFcu3 を利用したモジュロカウンタの出力は次
の通りである。
【0053】
【数9】
【0054】図5は、本実施例のよるデジタル自動周波
数調整方法を遂行するための流れ図である。図5におい
て、段階30は初期化段階であり、段階31は水平同期
の分離段階であり、段階32は現ラインの水平同期分離
のエラー算出段階であり、段階33は実際の水平同期期
間の算出段階であり、段階34はジッタ量の算出段階で
あり、段階35は補正程度の判断段階であり、段階36
はモジュロカウンティングのための係数発生段階であ
り、段階37は新たな低域変換搬送色信号の発生段階で
あり、段階38は分離エラー処理段階であり、段階39
は1水平同期期間1Hの遅延後に31段階にフィードバ
ックする段階である。これを更に詳細に説明すれば、段
階30では最初ラインの直ぐ前のラインの水平同期分離
エラーHerror1は0に初期化され、段階31では入力さ
れる水平同期信号からシステムクロックによりデジタル
水平同期信号を分離し、クロック数Nをカウントする。
段階32では、現在ラインの水平同期分離エラーH
error2を、式(8)を利用して計算する。段階33で
は、現在ラインの水平同期信号の実際期間(L
current )を式(11)を利用して計算し、段階34で
は、現在ラインのジッタ量ΔTlineを式(9)を利用し
て計算する。
【0055】段階35では、Fcu1 −ΔTline×(Fcu
3 ×Fcu2 +Fcu1 /CycFcu ×T cu)を計算して、ラ
インジッタ量に応答する補正程度を判断する。段階36
では、段階35で計算された結果に基づいて、項|Fcu
1 −ΔTline×K|/Fcu2、式(21)ないし式(2
4)を利用してモジュロカウンティングのための補正係
数NFcu1 ,NFcu3 を計算する。段階37では、式
(25)を利用して新たな低域変換搬送色信号NewFcu
を発生する。
【0056】段階38では、直ぐ前ラインの水平同期分
離エラーHerror1に段階32で算出した現在ラインの水
平同期分離エラーHerror2を代入し、段階39では1水
平同期期間1Hを遅延した後に、段階31に戻って、次
の水平同期期間に対して同一の過程を反復遂行する。図
6は、本発明による自動周波数調整回路の一実施例によ
るブロック図である。
【0057】図6に示した回路は、水平同期信号Hsync
と、システムクロック信号Fclk と、基準レベル値Thr
とを入力して、第1および第2水平同期分離ポイント値
A,Bを抽出し、1水平同期期間内のクロック個数Nと
デジタル水平同期信号MHsy ncと3クロック遅延された
デジタル水平同期信号3DMHsyncとを出力する水平同
期変換部100と、水平同期変換部100から出力され
る水平同期分離ポイント値A,Bと、デジタル水平同期
信号MHsyncと、水平同期期間内のクロック個数Nとを
入力し、外部から基準レベル値Thrと、システムクロッ
クの1周期Tcl k と、標準水平同期期間Lstandardとを
入力して、ラインジッタ量を算出するラインジッタ量算
出部200と、システムクロックFclk と、第1,第
2,第3係数Fcu1 ,Fcu2 ,Fcu3 と、定数Kと、ラ
インジッタ算出部200から出力されるラインジッタ量
ΔTlineと、水平同期変換部100から出力される3ク
ロック遅延されたデジタル水平同期信号3DMHsync
を入力して、第1および第3補正係数NFcu1 ,NFcu
3 を出力する搬送色信号補正部300と、搬送色信号補
正部300から第1および第3補正係数NFcu1 ,NF
cu3 と、第2および第4係数Fcu2 ,Fcu4 と、第4係
数の1/4値(Fcu/4)とを入力して、自動周波数調
整のための新たなサインおよびコサイン低域変換搬送色
信号sinFcu,cosFcuを発生するモジュロカウン
タ400とから構成されている。
【0058】図7は図6に示した水平同期変換部100
の具体的な回路図である。水平同期信号Hsyncをシステ
ムクロックFclk 信号によりラッチさせる第1ラッチ1
01と、第1ラッチ101にラッチ出力された水平同期
信号を、再びシステムクロックFclk 信号によりラッチ
させる第2ラッチ102と、基準レベル値Thrから第1
ラッチ101より出力される水平同期信号を減算する第
1減算器103と、第2ラッチ102にラッチ出力され
た水平同期信号から基準レベル値T hrを減算する第2減
算器104と、第1減算器103で減算出力された信号
と第2減算器104で減算出力された信号とを入力し
て、論理和するORゲート105と、ORゲート105
から出力される信号をシステムクロックFclk 信号によ
り遅延させデジタル水平同期信号MHsyncを出力する第
1フリップフロップ106と、第2ラッチ102にラッ
チ出力された信号を水平同期信号MHsyncによりラッチ
させ、第1水平同期分離ポイント値Aを出力する第3ラ
ッチ107と、第1ラッチ101にラッチ出力された信
号をデジタル水平同期信号MHsyncによりラッチさせ、
第2水平同期分離ポイント値Bを出力する第4ラッチ1
08と、第1フリップフロップ106から出力されるデ
ジタル水平同期信号をロード信号として入力して、シス
テムクロックFclk 信号のクロック個数Nをカウンティ
ングするカウンタ109と、カウンタ109から出力さ
れるクロック個数Nをデジタル水平同期信号MHsync
よりラッチさせる第5ラッチ110と、デジタル水平同
期信号MHsyncをシステムクロックFclk 信号により3
クロック遅延させて、3クロック遅延されたデジタル水
平同期信号3DMHsyncを出力する第2ないし第4フリ
ップフロップ111〜113とから構成されている。
【0059】図8は図6に示したラインジッタ量算出部
200の具体的な回路図である。基準レベル値Thrから
第2水平同期分離ポイント値Bを減算する第3減算器2
01と、第1水平同期分離ポイント値Aから第2水平同
期分離ポイント値Bを減算する第4減算器202と、第
3減算器201から出力される信号を第4減算器202
から出力される信号で割る第1除算器203と、第1除
算器203から出力される信号をデジタル水平同期信号
MHsyncにより遅延させて、第2分離エラー信号H
error2/Tclk を出力する第5フリップフロップ204
と、第5フリップフロップ204から出力される第2分
離エラー信号Herror2/Tclk をデジタル水平同期信号
MHsyncにより遅延させて第1分離エラー信号Herror1
/Tclkを出力する第6フリップフロップ205と、第
6フリップフロップ205から出力される第1分離エラ
ー信号Herror1/Tclk から第5フリップフロップ20
4から出力される第2分離エラー信号Herror2/Tclk
を減算してエラー差分値を出力する第5減算器206
と、第5減算器206から出力されるエラー差分値と図
7の第5ラッチ110から出力される1水平同期期間内
のクロック個数Nを加算する第1加算器207と、第1
加算器207で加算出力された信号とシステムクロック
の1周期Tclk を乗算して、実際の水平同期期間L
current を出力する第1乗算器208と、第1乗算器2
08から出力される実際の水平同期期間Lcu rrent から
標準水平同期期間Lstandardを減算して、ラインジッタ
量ΔTlineを出力する第6減算器209とから構成され
ている。
【0060】図9の(A)ないし(C)は、図8に示し
たブロックTの他の変形例を説明するための図面であ
る。図9の(A)〜(C)については、追って詳細に説
明する。図10は、図6に示した搬送色信号補正部10
0の具体的な回路図である。ラインジッタ量ΔTline
システムにより決定された定数Kを乗算する第2乗算器
301と、第1係数Fcu1 から第2乗算器301で乗算
された信号を減算する第7減算器302と、第7減算器
302で減算された信号の絶対値を出力する絶対値回路
(ABS)303と、第2係数Fcu2 を絶対値回路30
3から出力された絶対値で割って商Mと余りRとを出力
する第2除算器304と、第2除算器304から出力さ
れる商Mと第7減算器302から減算出力された信号M
SBとを排他論理和して出力する第1EXORゲート3
05と、第3係数Fcu3 と第1第1EXORゲート30
5から出力される信号とを加算する第2加算器306
と、第2加算器306で加算された信号を3クロック遅
延されたデジタル水平同期信号3DMHsyncに同期させ
て出力する第6ラッチ307と、第6ラッチ307にラ
ッチ出力された信号PNFcu3 をシステムクロック信号
clk に同期させた第3補正係数NFcu3 として出力す
る第7ラッチ308と、第2除算器304から出力され
る余りRと第7減算器302から減算出力された信号の
MSBとを排他論理和して出力する第2EXORゲート
309と、第7減算器302で減算出力された信号のM
SBと第2係数Fcu2 とを論理積するANDゲート31
0と、第7減算器302から減算出力された信号のMS
Bと第2EXORゲート309から出力される信号とに
ANDゲート310から出力される信号を加算する第3
加算器311と、第3加算器311から加算された信号
を3クロック遅延されたデジタル水平同期信号3DMH
syncに同期させて出力する第8ラッチ312と、第8ラ
ッチ312にラッチ出力された信号PNFcu1 をシステ
ムクロック信号F clk に同期させた第1補正係数NFcu
1 として出力する第9ラッチ313とから構成されてい
る。
【0061】図11は、図7に示したモジュロカウンタ
400の具体的な回路図である。図10の第7ラッチ3
08から出力される第1補正係数NFcu1 と第1バッフ
ァ403から出力される信号とを加算する第4加算器4
01と、第4加算器401で加算された信号をモジュロ
演算して出力し、演算された値が第2係数Fcu2値とな
るとキャリ信号Cを出力する第1モジュロレジスタ40
2と、第1モジュロレジスタ402でモジュロ演算した
値を入力してねシステムクロック信号Fcl k によりバッ
ファリングして出力する第1バッファ403と、第1モ
ジュロレジスタ402から出力されるキャリ信号Cおよ
び第2バッファ406の出力信号と図10の第9ラッチ
313から出力される第3補正係数NFcu3 とを加算す
る第5加算器404と、第5加算器404で加算された
信号を第4係数Fcu4とモジュロ演算する第2モジュロ
レジスタ405と、第2モジュロレジスタ405の出力
をシステムクロック信号Fclk によりバッファリングし
て出力する第2バッファ406と、第2バッファ406
から出力される信号と第4係数Fcu2 の1/4値とを加
算する第6加算器407と、第6加算器407から出力
される信号と第2バッファ406から出力される信号と
をシステムクロック信号Fclk により選択するマルチプ
レクサ408と、マルチプレクサ408から選択出力さ
れた信号を入力して、サイン低域変換搬送色信号sin
cuとコサイン低域変換搬送色信号cosFcuを出力す
るROM409とから構成されている。
【0062】図12の(A)ないし(Q)は、本実施例
における各部の動作波形を示す図である。前述した図6
ないし図12を参照して本実施例を更に詳細に説明す
る。まず、図6に示した回路の動作を説明することにす
る。水平同期変換部100に入力される信号がデジタル
水平同期信号なら、A/D変換器(図示せず)を経た信
号である。水平同期変換部100では流入される水平同
期信号Hsyncとシステムクロック信号Fclk とを入力し
て、第1および第2水平同期分離ポイント値A,Bを抽
出し、1水平同期期間内のクロック個数Nとデジタル水
平同期信号MHsyncと3クロック遅延されたデジタル水
平同期信号3DMHsyncとを出力する。
【0063】ラインジッタ量算出部200は、水平同期
変換部100から出力される第1および第2水平同期分
離ポイント値A,Bとデジタル水平同期信号MHsync
水平同期内のクロック個数値Nとを入力して、システム
クロックFclk 信号により実際の水平同期期間を算出
し、実際の水平同期期間から標準水平同期期間Lstanda
rdを減算してラインジッタ量ΔTlineを算出する。
【0064】搬送色信号補正部300は、第1ないし第
3係数Fcu1 ,Fcu2 ,Fcu3 とラインジッタ量算出部
200から出力されるラインジッタ量ΔTlineとを入力
して、モジュロカウンティングのための第1および第3
補正係数NFcu1 ,NFcu3を出力する。モジュロカウ
ンタ400は、搬送色信号補正部300から出力される
第1および第3補正係数NFcu1 ,NFcu3 と、外部か
ら入力される第2および第4係数Fcu2 ,Fcu4と、第
4係数の1/4値(Fcu/4)とを入力して、自動周波
数調整のための新たな低域変換搬送色信号sinFcu
cosFcuを発生する。
【0065】前記のように新たな低域変換搬送色信号を
発生する動作を、図7ないし図12を参照して具体的に
説明することにする。図7で第1ラッチ101は、図1
2の(B)に示したA/D変換後の水平同期信号Hsync
を入力して図12の(A)に示したようなシステムクロ
ックFclk 信号によりラッチさせる。第2ラッチ102
は、第1ラッチ101にラッチ出力された水平同期信号
を再びシステムクロックFclk 信号によりラッチさせて
出力する。第1減算器103は、水平同期分離のための
基準レベル値Thrから第1ラッチ101にラッチ出力さ
れた水平同期信号を減算する。
【0066】第2減算器104は、第2ラッチ102に
ラッチ出力された水平同期信号から水平同期分離のため
の基準レベル値Thrを減算する。ORゲート105は、
第1減算器103で減算出力された信号のMSBと第2
減算器104で減算出力された信号のMSBとを論理和
して、図12の(C)に示したような信号を出力する。
この際、ORゲート105の出力は、第1および第2水
平同期分離ポイントが全部検出されれば、システムクロ
ックの1周期の間“ハイ”信号を出力する。
【0067】第1フリップフロップ106は、ORゲー
ト105の反転出力を反転クロック端子に入力されるシ
ステムクロックFclk 信号により所定値遅延させて、図
12の(D)に示したようなデジタル水平同期信号MH
syncを出力する。第3ラッチ107は、第2ラッチ10
2にラッチ出力された信号を入力してデジタル水平同期
信号MHsyncによりラッチさせて、図12の(H)に示
したような第1水平同期分離ポイント値Aを出力する。
第4ラッチ108は、第1ラッチ101にラッチ出力さ
れた信号を入力してデジタル水平同期信号MHsyncによ
りラッチさせて、図12の(I)に示したような第2水
平同期分離ポイント値Bを出力する。
【0068】カウンタ109は、第1フリップフロップ
106に出力されるデジタル水平同期信号MHsyncを反
転ロ−ド信号LDに入力して、図12の(F)に示した
ように1水平同期期間内のクロックの個数Nをカウンテ
ィングする。第5ラッチ110は、カウンタ109から
出力されるクロックの個数Nをデジタル水平同期信号M
syncによりラッチさせ、図12の(G)に示したよう
に出力する。
【0069】第2ないし第4フリップフロップ111〜
113は、デジタル水平同期信号MHsyncをシステムク
ロック信号Fclk により3クロック遅延させ、図12の
(E)に示したように3クロック遅延されたデジタル水
平同期信号3DMHsyncを出力する。図8に示した第3
減算器201は、水平同期分離のための基準レベル値T
hrから図7の第4ラッチ108から出力される第2水平
同期分離ポイント値Bを減算する。第4減算器202
は、図7の第3ラッチ107より出力される第1水平同
期分離ポイント値Aから第2水平同期分離ポイント値B
を減算する。第1除算器203は、第3減算器201か
ら出力される信号を第4減算器202から出力される信
号で割って出力する。
【0070】第5フリップフロップ204は、第1除算
器203から出力される信号をデジタル水平同期信号M
syncにより遅延させ、図12の(K)に示したような
第2分離エラー信号Herror 2/Tclk を出力する。こ
の際の出力は、現在ラインの水平同期分離エラー信号と
なる。第6フリップフロップ205は、第5フリップフ
ロップ204から出力される第2分離エラー信号H
error 2/Tclk をデジタル水平同期信号MHsyncによ
り遅延させ、図12の(J)に示したような第1分離エ
ラー信号Herror 1/Tclk を出力する。この際の出力
は式(8)のように示され、直ぐ前ラインの水平同期分
離エラー信号となる。
【0071】第5減算器206は、第5フリップフロッ
プ204より出力される第1分離エラー信号Herror
/Tclk から第6フリップフロップ205より出力され
る第2分離エラー信号Herror 2/Tclk を減算してエ
ラー差分値を算出する。第1加算器207は、第5減算
器206から出力されるエラー差分値と図7に示した第
5ラッチ110から出力される1水平同期期間内のクロ
ック信号個数Nを加算する。第1乗算器208は、第1
加算器207から加算出力された信号と水平同期分離時
用いられたシステムクロック信号Fclk の1周期に当た
る時間Tclk を乗算して、実際の水平同期期間L
current を出力する。この際の出力は式(11)のよう
に示される。第6減算器209は、第1乗算器208か
ら出力される実際の水平同期期間Lcurrent から標準水
平同期期間Lstandardを減算してラインジッタ量ΔT
lineを出力する。
【0072】ここで、水平同期分離エラーは、図8に示
したブロックTの代わりに図9の(C)によっても得ら
れる。図9の(A),(B)において、横方向の点線は
水平同期信号を判定する基準レベルを示し、縦方向の点
線“g”は実際の水平同期期間の開始点であり、縦方向
の点線“h”はシステムクロックの上昇エッジで分離さ
れるデジタル水平同期期間の開始点であり、“g”と
“h”との差が水平同期分離エラーHerror である。ま
た、“A”は第1水平同期分離ポイント値であり、
“B”は第2水平同期分離ポイント値である。
【0073】三角形“e”と三角形“f”は類似した形
であり、三角形“e”の直角辺は既に知られた値で求め
られ、三角形“f”の直角辺の一方も知ることができる
ため、次のような比例式(26)が成立する。 (A+B):Tclk =B:Herror …式(26) したがって、分離エラー信号(Herror /Tclk )は次
の通りである。
【0074】 Herror1/Tclk = B/(A+B) …式(27) 式(27)をハードウェアで具現した回路は、図9の
(C)に示した通りである。図9の(C)で、加算器2
1では第1および第2水平同期分離ポイント値A,Bを
加算する。除算器20では、第2水平同期分離ポイント
値Bを加算器21で加算した結果A+Bで割って出力す
れば、この値が、すなわち分離エラー信号H error /T
clk である。
【0075】一方、図10に示した第2乗算器301
は、図8の第6減算器209から出力されるラインジッ
タ量ΔTlineと定数Kとを乗算する。第7減算器302
は、第1係数Fcu1 から第2乗算器301で乗算した信
号を減算する。この際、定数Kは式(20)で説明した
ようにFcu3 ×Fcu2 +Fcu1 /CycFcu ×Tcuであ
る。絶対値回路303は、第7減算器302で減算され
た信号のを絶対値を取って出力する。第2除算器304
は、第2係数Fcu2 を絶対値回路303で絶対値を取っ
た信号で割って、商Mと余りRとを出力する。
【0076】第1EXORゲート305は、第2除算器
304から出力される商Mと第7減算器302から減算
出力される信号のMSBとを排他論理和する。第2加算
器306は、第3係数Fcu3 と第1EXORゲート30
5から出力される信号を加算する。第6ラッチ307
は、第2加算器306で加算された信号を3クロック遅
延されたデジタル水平同期信号3MDHsyncに同期さ
せ、図12の(M)に示したような信号PNFcu3 を出
力する。第7ラッチ308は、第6ラッチ307にラッ
チ出力された信号をシステムクロック信号Fclk に同期
させ、図12の(P)に示したように第3補正係数NF
cu3 を出力する。第7ラッチ308の出力は、式(2
1)または式(23)として表現される。
【0077】第2EXORゲート309は、第2除算器
304から出力される余りRと第7減算器302で減算
された信号のMSBとを排他論理和する。ANDゲート
310は、第7減算器302で減算された信号のMSB
と第2係数Fcu2 とを論理積する。第3加算器311
は、第7減算器302で減算された信号のMSBと、第
2EXORゲート309から出力される信号と、AND
ゲート310から論理積した信号とを加算する。第8ラ
ッチ312は、第3加算器311で加算された信号を3
クロック遅延されたデジタル水平同期信号3DMHsync
に同期させ、図12の(L)に示したような信号PNF
cu1 を出力する。第9ラッチ313は、第8ラッチ31
2にラッチ出力された信号をシステムクロック信号F
clk に同期させ、図12の(N)に示したように第1補
正係数NFcu1 を出力する。第9ラッチ313の出力
は、式(22)または式(24)と表現される。
【0078】ここで、第1および第2EXORゲート3
05,309は、EXORゲートの2つの入力をX,Y
とし、その出力をZとすれば、Xが“1”の時は出力Z
は/Xで、Xが“0”なら出力ZはYであるという特性
を利用する。また、第7および第9ラッチ308,31
3では、システムクロック信号Fclk で同期されたモジ
ュロカウンタ400との同期のために、第6および第8
ラッチ307,312から出力される信号PNFcu3 ,
PNFcu1 をシステムクロック信号Fclk で再びラッチ
する。
【0079】そしてシステムクロック信号Fclk と標準
低域変換搬送色信号Fcuの周波数とが定まると、式(1
9)により第1ないし第4係数Fcu1 〜Fcu4が決定さ
れ、項|Fcu1 −ΔTline×K|/Fcu2 および式(2
1)ないし式(24)により第1および第3補正係数N
cu1 ,NFcu3 が決定される。このように、第7およ
び第9ラッチ308,313から出力される第1および
第3補正係数NFcu1,NFcu3 が、図11に示した第
4および第5加算器401,404にそれぞれ印加され
る。したがって、第4加算器401は、図12の(N)
に示したように第1補正係数NFcu1 と第1バッファ4
03から出力される信号を加算する。
【0080】第2モジュロレジスタ402は、第4加算
器401から加算された信号が第2係数値Fcu2 を越え
なければ第1バッファ403に貯蔵し、加算された信号
が第2係数Fcu2 を越えればキャリ信号Cを第5加算器
404に出力し、その残りは第1バッファ403に貯蔵
する。第1バッファ403は、第1モジュロレジスタ4
02から出力される値を入力してシステムクロック信号
clk によりバッファリングして、第4加算器401に
フィ−ドバック出力する。
【0081】第5加算器404は、第1モジュロレジス
タ402から出力されるキャリ信号C、第2バッファ4
06から出力される信号、第3補正係数NFcu3 を加算
する。第2モジュロレジスタ405は、第5加算器40
4で加算された信号が第4係数値Fcu4を越えなければ
第2バッファ406に貯蔵し、加算された信号が設定さ
れた値Fcu4を越えれば残りのみ第2バッファ406に
貯蔵した後、第5加算器404にフィ−ドバック出力す
る。
【0082】第6加算器407は、第2バッファ406
から出力される信号と第4係数の1/4値(Fcu4/
4)を加算する。第4係数Fcuを4で割る理由は、RO
M409でサイン低域変換搬送色信号sinFcuに比べ
90゜位相差を有するコサイン低域変換搬送色信号co
sFcuを発生するためである。マルチプレクサ408
は、第2バッファ406からバッファリング出力される
信号または第6加算器407から出力される信号をシス
テムクロックFclk により選択する。ROM409はル
ックアップテ−ブルから構成され、マルチプレクサ40
8から選択出力された信号をアドレス信号に入力して、
図12の(Q)に示したようなサイン低域変換搬送色信
号sinFcuとコサイン低域変換搬送色信号cosFcu
とを交互的に出力する。
【0083】本発明は、補正量算出部300で1水平同
期期間毎に1回のみNFcu1 ,NF cu3 を計算すれば良
いため、タイミングを速くする必要がない。それで、回
路を簡単にするためにラインジッタ量算出のための第1
除算器203,第1乗算器208と補正係数算出のため
の図10の第2除算器304,第2乗算器301を共有
して具現することもできる。
【0084】
【発明の効果】本発明により、デジタル方式でビデオ信
号を処理する際に、位相同期ループを使用せずに自動に
周波数を調整するデジタル自動周波数調整方法を提供で
きる。又、前記デジタル自動周波数調整方法に最も適し
たデジタル自動周波数調整回路を提供できる。すなわ
ち、本発明は、アナログシステムの自動周波数調整(A
FC)のためのPLL(位相同期ループ)回路におい
て、ジッタが大きく発生した後、元の状態に戻った時に
アナログ特性上AFCが正常に戻ろうとすれば、いくつ
かのラインを過ぎなければ復旧されないアナログ方式に
比べ、ラインジッタが発生した後に再度ラインジッタが
発生しなければ直ぐ正常なAFCをする長所がある。従
って、映像処理システムでデジタル方式で自動周波数調
整を遂行してヘッドまたはテープ特性などにより発生す
るジッタを補償して、鮮やかな画質が再現できる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアナログ方式の自動周波数調整回路を示
したブロック図である。
【図2】本発明の理解を助けるために水平同期期間を求
める概念を示した概略図である。
【図3】標準低域変換搬送色信号と本発明による補正さ
れた低域変換搬送色信号の波形図である。
【図4】本発明の理解を助けるために一般的なモジュロ
カウンタを利用した任意の所定周波数発生を説明するた
めの図である。
【図5】本実施例による自動周波数調整方法を遂行する
流れ図である。
【図6】本発明によるデジタル自動周波数調整回路の一
実施例によるブロック図である。
【図7】図6に示した水平同期変換部の具体的な回路図
である。
【図8】図6に示したラインジッタ量算出部の具体的な
回路図である。
【図9】図8に示したブロックTの他の変形例を説明す
るための図である。
【図10】図6に示した搬送色信号補正部の具体的な回
路図である。
【図11】図6に示したモジュロカウンタ具体的な回路
図である。
【図12】本実施例の各部の動作波形図である。
【符号の説明】
105 ORゲート 111〜113 第2ないし第4フリップフロップ 305 第1EXORゲート 309 第2EXORゲート 310 ANDゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/79 - 9/898 H04N 5/04 - 5/12 H04N 5/91 - 5/956

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入される水平同期信号からシステム
    クロックに応答してデジタル水平同期信号を分離し、該
    デジタル水平同期信号の分離に係るシステムクロックに
    基づいて水平同期分離ポイント値を抽出し、1デジタル
    水平同期期間内のシステムクロック数を検出する水平同
    期信号変換過程と、 前記水平同期信号変換過程で出力される前記デジタル水
    平同期信号と、前記水平同期分離ポイント値と、1デジ
    タル水平同期期間内のシステムクロック数とを利用して
    実際の水平同期期間を算出し、前記実際の水平同期期間
    から標準水平同期期間を減算してラインジッタ量を算出
    するラインジッタ量算出過程と、 前記ラインジッタ量算出過程で算出された前記ラインジ
    ッタ量に応答して、標準低域変換搬送色信号に対してモ
    ジュロ演算し、周波数補正された新たな低域変換搬送色
    信号を発生する搬送色信号出力過程とを含むことを特徴
    とするデジタル自動周波数調整方法。
  2. 【請求項2】 前記搬送色信号出力過程は、 前記ラインジッタ量に応答して前記標準低域変換搬送色
    信号に対して補正係数を発生する搬送色信号補正過程
    と、 前記発生された補正係数により前記標準低域変換搬送色
    信号に対してモジュロ演算して、前記ラインジッタ量に
    応答する周波数の補正された新たなサインおよびコサイ
    ン低域変換搬送色信号を発生するモジュロ演算過程とを
    含むことを特徴とする請求項1記載のデジタル自動周波
    数調整方法。
  3. 【請求項3】 水平同期周波数に従い低域変換搬送色信
    号の周波数を可変として自動的に周波数を調整するデジ
    タル自動周波数調整方法において、 直前ラインの水平同期分離エラーを初期化する初期化段
    階と、 システムクロックに応答して、流入される水平同期信号
    から水平同期期間に対して所定レベルのデジタル水平同
    期信号を分離し、デジタル水平同期期間に当たるシステ
    ムクロック数を算出する段階と、 分離する直前の時点と分離する時点とのシステムクロッ
    クの上昇又は下降エッジでの、基準レベルに対する入力
    水平同期信号の大きさを利用して、現在ラインの水平同
    期分離エラーを算出する段階と、 前記システムクロック数と、前記現在ラインの水平同期
    分離エラーと、前記初期化段階での前記直前ラインの水
    平同期分離エラーとを利用して、実際の水平同期期間を
    求める水平同期期間算出段階と、 前記水平同期期間算出段階で算出した実際の水平同期期
    間から予め定められた標準水平同期期間を減算して、現
    在ラインのジッタ量を算出するジッタ量算出段階と、 前記ジッタ量に応答して前記低域変換搬送色信号の補正
    程度を判断する段階と、 前記補正程度に対応して補正係数を算出する段階と、 前記補正係数を利用して前記低域変換搬送色信号に対し
    てモジュロ演算して、新たな低域変換搬送色信号を発生
    する段階と、 前記直前ラインの水平同期分離エラーに前記水平同期分
    離エラー算出段階から求めた現在ライン水平同期分離エ
    ラーを代入する分離エラー処理段階とを含み、 分離エラー処理後、1水平同期期間を遅延したのち、前
    記水平同期分離段階に進行して次のラインに対して前記
    段階を反復してデジタル方式で自動周波数調整を遂行す
    ることを特徴とするデジタル自動周波数調整方法。
  4. 【請求項4】 流入される水平同期信号から、システム
    クロックに応答してデジタル水平同期信号を分離し、該
    デジタル水平同期信号の分離に係るシステムクロックに
    基づいて水平同期分離ポイント値を抽出し、1デジタル
    水平同期期間内のシステムクロック数を検出する水平同
    期信号変換手段と、 前記水平同期変換手段から出力される前記デジタル水平
    同期信号と、前記水平同期分離ポイント値と、1デジタ
    水平同期期間内のシステムクロック数とを利用して実
    際の水平同期期間を算出し、前記実際の水平同期期間か
    ら標準水平同期期間を減算してラインジッタ量を算出す
    るラインジッタ量算出手段と、 前記ラインジッタ量算出手段から出力される前記ライン
    ジッタ量に応答して、前記標準低域変換搬送色信号に対
    してモジュロ演算して、周波数補正された新たな低域変
    換搬送色信号を発生する搬送色信号出力手段とを含むこ
    とを特徴とするデジタル自動周波数調整回路。
  5. 【請求項5】 前記搬送色信号出力手段は、 前記ラインジッタ量に応答して前記標準低域変換搬送色
    信号に対して補正係数を発生する搬送色信号補正手段
    と、 前記補正係数により前記標準低域変換搬送色信号に対し
    てモジュロ演算して、前記ジッタ量に応答する周波数の
    補正された新たなサインおよびコサイン低域変換搬送色
    信号を発生するモジュロカウンタとを含むことを特徴と
    する請求項4記載のデジタル自動周波数調整回路。
  6. 【請求項6】 前記水平同期変換手段は、 入力される水平同期信号の遷移時点を検出して、システ
    ムクロックによりデジタル水平同期信号を発生するデジ
    タル水平同期発生手段と、 分離する直前の時点と分離する時点との前記システムク
    ロックの上昇又は下降エッジでの、基準レベルに対する
    入力水平同期信号の大きさである第1および第2水平同
    期分離ポイント値を抽出する水平同期分離ポイント値の
    抽出手段と、 前記デジタル水平同期信号を入力して1水平同期期間内
    のシステムクロック数をカウンティングして出力するク
    ロック信号カウンティング手段とを含むことを特徴とす
    る請求項4又は5記載のデジタル自動周波数調整回路。
  7. 【請求項7】 前記デジタル水平同期発生手段は、 流入される水平同期信号をシステムクロックによりラッ
    チさせる第1ラッチ手段と、 前記第1ラッチ手段からラッチ出力された水平同期信号
    を再びラッチさせ出力する第2ラッチ手段と、 予め定められた基準レベル値から前記第1ラッチ手段
    ラッチ出力された水平同期信号を減算出力する第1減
    算手段と、 前記第2ラッチ手段からラッチ出力された水平同期信号
    より予め定められた基準レベル値を減算出力する第2減
    算手段と、 前記第1減算手段から減算出力された信号と前記第2減
    算手段から減算出力された信号とを入力して論理和出力
    する第1論理素子と、 前記第1論理素子から出力された信号をシステムクロッ
    クにより所定時間遅延させてデジタル水平同期信号を出
    力する第1遅延素子とを含むことを特徴とする請求項6
    記載のデジタル自動周波数調整回路。
  8. 【請求項8】 前記水平同期分離ポイント値抽出手段
    は、 入力される水平同期信号をシステムクロックによりラッ
    チさせる第1ラッチ手段と、 前記第1ラッチ手段からラッチ出力された水平同期信号
    を再びラッチさせて出力する第2ラッチ手段と、 前記第2ラッチ手段からラッチ出力された信号を前記デ
    ジタル水平同期信号によりラッチさせて、前記第1水平
    同期分離ポイント値を出力する第3ラッチ手段と、 前記第1ラッチ手段からラッチ出力された信号を入力し
    て前記デジタル水平同期信号によりラッチさせて、前記
    第2水平同期分離ポイント値を出力する第4ラッチ手段
    とを含むことを特徴とする請求項6又は7記載のデジタ
    ル自動周波数調整回路。
  9. 【請求項9】 前記クロック信号カウンティング手段
    は、 前記デジタル水平同期発生手段から出力された前記デジ
    タル水平同期信号によりロ−ドされ、水平同期期間内の
    システムクロック数をカウンティングするカウンタと、 前記カウンタから出力されるシステムクロック数を前記
    デジタル水平同期信号によりラッチさせて出力する第5
    ラッチ手段とを含むことを特徴とする請求項6乃至8の
    いずれか1つに記載のデジタル自動周波数調整回路。
  10. 【請求項10】 前記デジタル水平同期信号をシステム
    クロックにより所定クロック遅延させ、遅延されたデ
    ジタル水平同期信号を出力する複数個の第2遅延素子
    らなるデジタル水平同期信号遅延手段を更に含むことを
    特徴とする請求項6乃至9のいずれか1つに記載のデジ
    タル自動周波数調整回路。
  11. 【請求項11】 前記ラインジッタ量算出手段は、 前記基準レベル値から前記第2水平同期分離ポイント値
    を減算出力する第3減算手段と、 前記第1水平同期分離ポイント値から前記第2水平同期
    分離ポイント値を減算する第4減算手段と、 前記第4減算手段から出力される信号を前記第3減算手
    段から出力される信号で除算する第1除算手段と、 前記第1除算手段から出力される信号を前記デジタル水
    平同期信号により遅延させ、現在ラインの水平同期分離
    エラー信号を出力する第3遅延素子と、 前記第3遅延素子から出力される信号を前記デジタル水
    平同期信号により遅延させて、前ラインの水平同期分離
    エラー信号を出力する第4遅延素子と、 前記第4遅延素子の出力信号から前記第3遅延素子の出
    力信号を減算してエラー差分値を出力する第5減算手段
    と、 前記第5減算手段から出力されるエラー差分値と前記水
    平同期変換手段から出力される前記システムクロック数
    を加算する第1加算手段と、 前記第1加算手段から出力される信号と前記システムク
    ロックを乗算して実際の水平同期期間を出力する第1乗
    算手段と、 前記第1乗算手段から出力される実際の水平同期期間か
    ら標準水平同期期間を減算してラインジッタ量を出力す
    る第6減算手段とを含むことを特徴とする請求項記載
    のデジタル自動周波数調整回路。
  12. 【請求項12】 前記搬送色信号補正手段は、 前記ラインジッタ量算出手段から出力されるラインジッ
    タ量とシステムにより決定される定数とを乗算する第2
    乗算手段と、 前記標準低域変換搬送色信号の第1係数から前記第2
    算手段で乗算した信号を減算する第7減算手段と、 前記第7減算手段で減算された信号の絶対値を取って出
    力する絶対値手段と、 前記絶対値手段で絶対値を取った信号を第2係数で割っ
    て商と余りとを出力する第2除算手段と、 前記第2除算手段から出力される商と前記第7減算手段
    から減算出力された信号のMSBとを排他論理和して出
    力する第2論理素子と、 第3係数と前記第2論理素子から出力される信号を加算
    する第2加算手段と、 前記第2除算手段から出力される余りと前記第7減算手
    段から減算出力された信号のMSBとを排他論理和する
    第3論理素子と、 前記第7減算手段から減算出力された信号のMSBと前
    記標準低域変換搬送色信号の第2係数とを論理積する第
    4論理素子と、 前記第7減算手段から減算出力された信号のMSBと、
    前記第3論理素子から出力される信号、および前記第4
    論理素子から論理積出力された信号とを加算する第3加
    算手段とを含むことを特徴とする請求項5又は6又は1
    記載のデジタル自動周波数調整回路。
  13. 【請求項13】 前記第2遅延素子から出力される所定
    クロック遅延されたデジタル水平同期信号に同期させ
    て、前記第2加算手段で加算された信号を出力する第6
    ラッチ手段と、 システムクロック信号に同期させて、前記第6ラッチ手
    からラッチ出力された信号を第3補正係数として出力
    する第7ラッチ手段と、 前記第2遅延素子から出力される所定クロック遅延さ
    れたデジタル水平同期信号に同期させて、前記第3加算
    手段で加算された信号を出力する第8ラッチ手段と、 システムクロックに同期させて、前記第8ラッチ手段
    ラッチ出力された信号を第1補正係数として出力する
    第9ラッチ手段を更に含むことを特徴とする請求項12
    記載のデジタル自動周波数調整回路。
  14. 【請求項14】 前記モジュロカウンタは、 前記第1補正係数と第1入力信号を加算する第4加算手
    段と、 前記第4加算手段から加算出力された信号が前記標準低
    域変換搬送色信号の第2係数を越えればキャリ信号を出
    力し、そうでなければ加算された信号を出力する第1モ
    ジュロレジスタと、 前記第1モジュロレジスタからモジュロ演算した値を入
    力して、前記システムクロックによりバッファリングし
    て、前記第1入力信号として前記第4加算手段にフィ−
    ドバック出力する第1バッファ手段と、 前記第1モジュロレジスタから出力されるキャリ信号
    と、前記第3補正係数と、第2入力信号とを加算する第
    5加算手段と、 前記第5加算手段の出力が前記標準低域変換搬送色信号
    の第4係数を越えれば残りを出力し、そうでなければそ
    のまま出力する第2モジュロレジスタと、 前記第2モジュロレジスタから出力された信号をバッフ
    ァリングして、前記第2入力信号として前記第5加算手
    段にフィ−ドバックする第2バッファ手段と、 前記第2バッファ手段でバッファリングされる信号と前
    記第4係数の1/4値とを加算する第6加算手段と、 前記第2バッファ手段から出力される信号あるいは前記
    第6加算手段から出力される信号をシステムクロックに
    より選択する選択手段と、 前記選択手段から選択出力された信号をアドレス信号と
    して入力して、サイン低域変換搬送色信号とコサイン低
    域変換搬送色信号とを出力するROMとを含むことを特
    徴とする請求項13記載のデジタル自動周波数調整回
    路。
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